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[指と指の間を拡げて、刺激に反応する中を押し上げ。百の言葉より雄弁な声に、目を細める。
先に抱かれて良かった、と思う。
彼の未知を理解できるし、少しだけ我慢が効いてじわじわと色づく姿を楽しめる。
――そんな風に、夢中になっていたものだから]
あ、っ……!
[一方的に味わいながら、すっかり硬い芯を取り戻していた肉棒に指を這われて、肩を揺らす。
喘ぎ混じりの言葉の色香に、熱の籠った目で軽く睨みあげた]
仕方ないでしょ……。
子どもには、刺激が強すぎるんです。
[ご覧の有り様だ、と猛りを押し付けて、甘えるように胸の頂きに歯を立てる]
……。――〜……!
[それから。
さらりと呼ばれた名に目を瞬かせ額への口づけに赤面した]
はぁあ……ほんとにもう…悪いひとだ。
我慢、できなくなるでしょう…。
[煽られるまま後孔から一気に指を引き抜いて、自身の切っ先を添える。彼の腰を支えていた手に、今度は強請るように力を籠めた]
とおるくんはベネットさんでだめになってるので。
林檎の味、教えてください。
[悪戯を企む目が熱っぽく輝く。
動いてくれるんですよね、と大人しくじっと待ち設ける素振りで、続きを促した]
──〜〜〜ッ!!!
[指と指の間を広げられると、ぐう、と中が拡がって、声にならない悲鳴を上げた。
背が沿って、阿尾の顔前に胸を突き出す形になってしまう。
仕返しのように触れた肉棒を撫でれば、阿尾からも声が出て、楽しげに火照った頬を緩ませた]
ひぁん!
[ぼやきのようでありながらしっかり肯定が帰ってきて、かと思えば猛りを押し付けられ、胸に歯を立てられる。
わざと甘ったるい嬌声を耳元で上げて。
──続いて呼んだ名に、反応を得れば満足げに目を細めた]
っん……きみだけ余裕がある、のが、悔しいだけです。
僕に夢中になって、理性も何もかも捨ててしまってよ。
[指を引き抜かれれば、期待に身体が震える。
切っ先を添えられれば、そっと息を詰める──が]
……! は……な、なっ
[動いてくれるんですよね、と。
そう言われればかああっと全身が沸騰するように熱くなった。
……言ったけど。言った、けど!!
まさか本当に自分で動けと言われるとは思わず、
しばらく阿尾を見ながらわなわなと身体を震わせて]
[覚悟を決めると、はあ、と強いて大きく息を吐いた]
──仕方ない子だね、透くん。
[そっと肉茎に手を添えて支えると、少し腰を揺らして、切っ先をひくつく先端に擦りつけた]
あっ、ひ……
[ぐちゅり、と滑る生々しい感触に、腰が甘く痺れた。
──ゴムを着けていないことを、ふと、思い出して。
指摘しようか、少し待たせてゴムを着けさせようか、
たっぷり5秒は悩んでから。
好奇心が、勝った。
生で挿れられたら、どれだけ生々しく強烈な感触だろう。
中に出されたら、どれだけ熱いものが腹に広がるんだろう。
林檎の芳香が、イケナイ探究心に火を点けて。
ちらと阿尾の顔を見ると、ぐ、と、腰を下ろした]
あ、ぁ──……ッ!!!
[自ら拓くのは、暴かれるのとは違う恥ずかしさがある。
背を反らせて、だらしなく口を開いて嬌声を上げた。
先端をほんの少しめりこませただけなのに、
あまりに鮮烈な感触が背筋を駆け上がり、脳を痺れさせる。
逃げたい気持ちと、もっと欲しい気持ちがせめぎ合うが、
やはり後者に逆らえず、少しずつ腰を下ろしていく、が──]
──ひぁあんッ!!?
[一番太く張り出した部分をなんとか受け入れた、瞬間。
硬い切っ先がごりっと先ほどの「こわいところ」を抉り。
がく、と膝が力が失って腰が落ち、
一気に奥まで飲み込む羽目になった]
あ……ぁ、う……
[びくびくと内腿が痙攣し、視線を下げれば、自分の肉茎からとろりと勢いのない精が漏れ出ていた。
先ほど、イけたのかと聞いて「たぶん」と曖昧に答えた阿尾の様子を思い出す──ような余裕はなかったが。
おそらく、同じように中でイったのだろう。
ただ違うのは、自分はまだやっと奥まで招き入れたところで、まだこれから動かなければならないこと]
やっ……むり、むり、まって。
いま、だめだから……も、すこし、
[がまんして、と、縋るように阿尾に抱きついた*]
ちゃんと覚えてますからね!
[誘惑されて林檎に触れずに居られるほど、いい子ではないので。理性も何もかも捨てろ、と新しく言質を取って、嬉しげに声を弾ませる。
甘く声をあげては蠱惑的に身を揺らすこのひとが真っ赤に色づく姿が楽しくて、愛しい。
自ら落ちるのを待たずに香りを損なうほど、悪い子でもないので。期待に満ちた目で、彼の肢体と葛藤とを見守る]
だめになってるから、仕方ないんです。
[ぬるつく縁に擦り付けられて、ゆっくりと息を吐く。揺れる腰から目が離せない。
芳香への酔いが回った頭で、すっかり気遣いを忘れたまま、少しの間を置いて降りてくる身体に熱を沈めた]
――ん、くっ……!
[熱い中に先端が包まれようとしている。
腰から腿にかけてを撫で上げながら、乱暴に突き上げないよう、堪えるのが精一杯で。
その努力さえ、背を反らして喘ぐ姿に霧散して、柔らかく蠢く襞に硬度を増した切っ先を突きつけてしまった]
………!
は、ぁ……。
[一気に落ちてきた腰と嬌声に、ぐっと歯噛みして下腹に力を込める。腰を撫でていた手で強く抱き寄せて、生唾を飲み込んだ]
大丈夫、ですか――。
ね、なんだか分からなくなって、きもちい、ですね?
[直接的すぎる刺激と、視覚からくる刺激が頭を痺れさせる。とろとろと精を溢す様の艶かしさときたら。同じように甘い痺れが奥に残っていなかったら、押し倒さずにいられなかっただろう]
………。
[ぎゅうと抱き締めて、登り詰めた中の感触を味わう。精を伸ばすように、互いの腹で彼の欲望を擦りあげた。
制止の声に、5(0..100)x1秒ほど動きが止まったが――低く、ベッドが軋む。密着した肌が立てる音は小さく、代わりにぐちゃりと内をかき混ぜる音が響いた]
いま、どんな風なのか。
分かってるけど、分かってるから、
……ごめんね、ベネットさん。
[俺も無理です。興奮しきった声が、震える。
受け入れたばかりの衝撃も、視界が霞むような快感も分かるけれど]
――だって、痛くない。でしょう……?
[焦れて揺れる腰が、不規則にベッドを揺らす。
呼吸を奪うほど荒々しく口づけて、咥内をも犯して。
上手く動けないもどかしさを発散するように差し入れた舌で上顎を擽り、舌を絡め、息継ぎの合間に腰を揺らす。ゆらゆらと抉った場所を掠めるだけなのは、幸か不幸か]
ん、ベネットさん……もっと…。
[少なくとも、若い雄には大変不幸な状態だった。
互いの間を伝う銀糸を舐めとって、眉を下げる。
散々甘えておきながら、上手に掴めない林檎を欲しがってもっと、もっとと熱っぽく緑の瞳を見つめた]
も、きみは、そういうところばっかり……
[ちゃんと覚えてますからね、と弾む声に、後で悔やむかも知れない、とちらと思っても後の祭り。
それでも、かわいいと思ってしまうのだから仕方ない。
悲鳴に近い声を上げながら腰を降ろす(落ちた、とも言う)と、大丈夫ですか、と言いつつ現状を言い当ててくる。
……そう、気が狂いそうなくらい、気持ちいい。
いたいと嘘をつくことさえできない。全部、お見通し]
あっ、あ、や、待っ……
[痛くないでしょう、と言われて。
縦にも横にも、首を振ることは、できなかった。
敏感な陰茎が根本まで肉にみっちり覆われて、
目の前では想い人の肢体がほんのり赤く染まり、
食い荒らしたい衝動を、こちらも、分かってしまう。
お互いがお互いの現状を、よく理解しているからこそ。
それ以上強く制止ができず、ごくりと喉を鳴らした]
む、ん……ふぅ……!!
[不器用な動きで、微妙にいいところを掠めながら腰を揺すられ、乱れた呼吸を奪われて、頭がくらくらする。
阿尾に自分が跨っている状態では、上手く動けないのだろう。自分が動かなくてはどうにもならないのに、自らこれ以上の快楽を求めてしまうのが恥ずかしくて、白い肌が全身沸騰したように赤くなっている]
は……とおる、くん……
[もっと、とねだるってくる彼の顔は切なそうで。
理性など失ってしまえ、と悪魔が囁く]
これ以上、したら、へんになりそう……
へんになっても、……き、嫌いにならないで、ね。
[手を、そっと阿尾の腰の向こうについて。
上体を阿尾の身体に預け、体勢を安定させると、腰を大きく浮かせて──]
ひゃうんッ!!!
[ぱちゅ、と音を漏らしながら、腰を降ろす]
あ、ぁ……とぉ、る、くん……
だめ、だめなのに、とまんな──ぁう!
[「いいところ」を擦り上げるように、何度も、何度も。
縁が阿尾を根本から搾り取ろうとするようにきゅうと強く締め付けるくせ、中の肉はびくびくと柔くうねる。
今度ばかりはわざと煽る目的ではなく、下から突き上げられて上から溢れるように、止め処なく声が漏れた]
ひぁん! やっ、とおるくん、と、る……くっ……
ねえ、も、だめ、おねがい、
自分じゃこれ以上、気持ちよく、できなくてっ……!
[やっぱり、自分が自分でなくなるのが怖くて。無意識にイきそうになる一歩手前で刺激を弱めてしまう]
おねがい……きみに、
──もっとめちゃくちゃに、してほしい。
[緑の目が、涙を溜めて潤み。
懇願しながら、熱っぽく覗き込んでくる目を、見つめ返した*]
どうやったら嫌いになれるんですか……。
あなたのこと、知りたくて堪らないのに。
[熱に染まった肌も言葉も、ひどく甘い。
上体を預けられて、重なる心音に期待を煽られる]
もっと見たい、もっと……見せてください。
ベネットさんが、へんになるところ……。
[そっと手の甲を撫でて、浮いた腰に釣られそうになるのを抑えた]
……ふ…!
はぁ――……す、ごい。
[高い嬌声に熱い息を漏らす。
直接触れあう粘膜が熱くて、血が集まってくらくらした。強く締め付ける肉筒の奥に柔らかに歓待されて、腰が揺れる。なにより、止まれずに腰を使う様子が堪らない。いけないこと、いいこと、両方で称される行為の実感に背筋がぞくぞくする]
ベネットさ……、
ん…すごく、やらしくて、熱くて、………っ!
[自ら擦りあげては追い詰めきれずに揺れる彼の背を支えながら、彼の「だめ」で「いい」ところを確かめるようにそうっと円を描いた。
――もっと。聞きたい。触れたい。
甘い悲鳴も反応も余さず覚えようとじっと味わうのに、限界が来つつあった頃合いに。自分の名を呼びながら跳ねる声が耳の奥を焼く。
そういうこと、……。
時々しか言っちゃ、だめですからね…!
[言葉の破壊力。潤んだ瞳の瑞々しさ。
興奮に掠れた声では、戒めるなんて出来るはずもなく。強く抱き締めて、そのまま横倒しにベッドに沈む]
はぁっ……ね、ベネットさん。
名前、もっと呼んで……。
それ……すきです。俺で悦くなってる感じで――。
[交わる角度が変わった衝撃を触れるだけのキスを落として遣り過ごし、一度引き抜いて息を整える。半身を起こして彼の片足だけを肩に抱えあげた]
俺も、がんばりますね……。
[拓かれる悦さを伝えられるように、と。
言うが早いか、濡れた音を立てて深く腰を打ち付ける。探るように数度引いて当たりをつけると、遠慮なく貪り始めた]
――んっ……く……!
[腰の痛みと絞り上げられる快感に眉が寄る。僅かな苦しさがかえって興奮を煽り。自然、反応の良い場所ばかりに押しつけ、捏ねて、かき混ぜるようになる。ストロークはどんどん短くなって奥を目指していく。
ベッドが軋む間、空いた手が性急に彼の陰茎を扱きあげた]
[どうしたら嫌いになれるんですか、なんて。
歯の浮くようなセリフに、嬉しくて胸がぎゅうっとなる。
……恋すると、人って本当にこんな甘ったるい台詞を吐いて、しかもそれにこんなにときめくんだ。
それを恋と表現してしまえばくすぐったくて。
もっと見せてと言われれば、素直に頷いた]
[やらしい、と言われて、恥ずかしいのともっと淫らな姿を見せつけたいのとで頭がぐちゃぐちゃになる。
僕の手で彼が乱れていくのはとても快くて。
だったら、僕の痴態に興奮する彼も見たい。
身体を撫でる阿尾の手に性感帯を意識させられて、あ、と声が漏れた]
こんなこと言ったの、初めてだよ。
[時々しか、という言葉に、まるで僕が淫乱みたいじゃないかと頬を膨らませる]
僕のナカに誰かがはいるのも、
こんなに感じてめちゃくちゃになるのも、
もっとめちゃくちゃにされたいなんて思うのも。
全部、初めて。きみ、だけ。
[赤い顔で、に、と口の端を上げて]
んっ……!
[横倒しにされれば、その衝撃でびくんと身体が大きく跳ねた。
名前呼んでと請われれば、頷いて]
透くん……とおる、くん。
[中から引き抜かれれば切なげに、捨てられた子犬みたいに、名を呼んでもう一度欲しいと乞う。
足を抱え上げられ、こくりと息を飲んで]
あッ……──〜〜〜!!!!!
[深く打ち付けられれば、悲鳴は音にならなかった。
透くん、透くんと、狂ったように名前を呼び続け、陰茎まで扱かれれば髪を振り乱して涙を散らしながら首を振る。
それでも阿尾を制止するような動きはすまいと、顔の横のシーツを思い切り握りしめて]
も、や、イく、透くんっ……
あっ、ぁ、ああぁ──!!!
[だんだん声が高く掠れていく。
自分の意思を無視して高められていく感覚にとうとう耐えかねて、
大きく喉を反らしてびくんと痙攣し、自らの旨を汚すほど精を吐き出すと同時、内壁は搾り取るようにぎゅううっと収縮した*]
……ひどいなぁ。
[温かいものが天井を見上げても零れてくる。
目頭を押さえても押さえても、止まることなく。
随分長い事、泣くことを忘れていて、
俺が泣いていると気付くまでどれだけ
目を閉じていたか]
[逆上せた頭でも、再び熱い中に入る前にゴムをつけ忘れたことに気付いてはいたが、こんなことを言われて止まれる道理があるだろうか。
蠱惑的な姿に翻弄されたかと思えば、かわいい顔で心が掻き乱される。古書店で穏やかに笑うひとの、非日常の艶に心臓が跳ねあがりそうだった。
甘く、切迫して呼ばれる名前に、奥に叩きつけるように腰を押し込む。
ベネットさん、と呼ばう自分の声も、熱に掠れて何処か上擦って聞こえた。
溶けてしまいそうに、何もかもが熱い]
く、ぅ……ベネットさんっ…!
[乱れた姿、散る涙がひどく美味しそうで。
彼も制御できない感覚に溺れているのだと、競り上がるように熱が込み上げる]
は――俺も、もう……!
[艶かしく晒された喉に噛みつきたい衝動を抑える代わりに、一際強く柔らかな粘膜を抉った。甘い痙攣と吐精、誘うような締め付けに息を詰めて、最奥に白濁をぶちまける。
涙の滲む目元に口付けて、全身で彼を味わう。
余さず吐き出そうと、震える身体を抱き締めて数度ゆるゆると腰を送った]
は、ぁ。
………。
[互いの呼吸が落ち着くまでじっと目を瞑り。
名残を惜しみながら中から引き抜いて、そっと様子をうかがうように覗き込む]
あの――ごめんなさい。その、なかで…。
ベネットさんは優しくしてくれたのに。
初めてとか、君だけとか……我慢できなくなって……。あの。
[俺だって、とか好きです、とか拙い言葉しか出てこなくて、真っ赤になって目をさ迷わせた]
[さっきまで自分の下で乱れ、怖がってかわいらしく嘘をついたりしていた彼が、猛る熱を腹の奥へ押し付けてくる。
今夜一晩で、今まで知らなかったいろんな顔を見た気がする。
その全てが愛しくて──それなのに、もっと、いや全てが欲しいと、際限なく求めてしまう]
んっ……いい、よ、きて……!
[中を強く抉られれば、誘う声も嬌声に変わる。
鋭いほどの勢いで奥へ叩きつけられた熱に、はう、と息を漏らして全身を震わせて。
絶頂の余韻に浸る間もなく数度腰を揺すられ、だらしなく口を開いたまま声が漏れた]
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