14 学校であった怖い話 1夜目
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―教官室―
[ゆっくりと顔を上げる。 差し出される手を見て、ラルフの顔を見上げる。 顰めた眉と端の赤い目は、警戒しているように見えただろうか]
……大丈夫です。
[目を逸らしながら言って、手は借りずに立ち上がろうとし]
っ、
[バランスを崩しかける]
(30) 2010/07/24(Sat) 23時頃
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こむすめ、って……あのこ?
[逸らした視線は、メアリーの出て行った扉のほうを向いていた]
……うん。
よく、わかんないね。
[先に掛けられた言葉を思いながら、こえを紡ぐ]
ああ、そうそう。妹ちゃんな。
……あいつ、きーちゃんがやられる時も妙なこと言ってやがった。
ごめんなさいだの何だの。
[「ホリー」にしか見えないその表情は、面白くなさそうな不機嫌顔]
きーちゃんは、割とあいつのこと気に入ってたみたいだけどよ。
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[地面に衝突する寸でのところで、上から支えられる。 びくりと身体を揺らし、見上げた。 ラルフと目が合えば、気まずそうな表情を作る]
……、すみません。
[崩れた拍子に少し捻ったらしく、微かな痛みを覚える右手を庇いながら、改めて立ち上がる。 礼は述べたものの、支えてくれたラルフの手から逃れるように、扉のあるほうへ一歩、二歩進んだ]
(32) 2010/07/24(Sat) 23時半頃
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ふぅん。
……あやまるなんて、へんなの。
[不機嫌な顔に、こちらはただ不思議そうな表情を向けてみせ]
ころしちゃう?
きーちゃんも、きにいってたなら。
[何てことのないようなこえで言った]
…ん、ぜひともそうしたいところなんだが。
[脳裏に浮かぶのは「らぶらぶかっぽー」こと、パティとテッドの姿]
あいつを俺らが殺しちまうと、残りの二人はぜってー結託するだろうな…
ああくそ、めんどくせぇ!!
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…… ああ、あの子。
[相槌なのか呟いて、扉のほうを向く。 その後、暫しの沈黙を置いて]
何処、行ったんでしょうね。
[彼の妹、だけでなく]
……先輩方も。
(37) 2010/07/24(Sat) 23時半頃
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そっか、だったら、あとまわしかなぁ。
……めんどくさい、ね。
[小さな溜息を聞く者は、仲間しかいない]
ああ、めんどくせぇな。めんどくせぇよ……
[光GENJIが裏目に出たか、なんてぼやきつつ]
とにかく、次に殺るのはパティって小娘が、あざ持ちの坊主。
…どっちが面白くなるかね。
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アディソン? ……ああ、パティ先輩か。
[その名を聞いて浮かべた表情は、無事を聞いて安堵した、というには程遠かった。 どの道顔は扉の方を向いていたから、ラルフには見えなかっただろう]
そうですね。 無事なら、戻ってくるだろうし。
[返事をしながら、そっと鋏の位置を確認し。 気遣う言葉に素直に従い、ソファーのある位置まで戻り、座った]
(43) 2010/07/25(Sun) 00時頃
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そのふたりなら、……ぱてぃかなぁ。
[答えを出すのに、そう時間は掛からなかった]
ぱてぃがぜんぶ“わかる”なら、てっどをころしても、おもしろいかなとおもったけど。
しんだひとみんな、わかるわけじゃないみたいだし。
[少しだけつまらなそうなこえを出して]
それに、ぱてぃはみんなから、しんじられてるみたいだから。
のこったらたぶん、めんどくさい。
なるほどなー。
確かにあんま確実な信用がされてないあざ持ちよか、あの小娘残す方が厄介か。
[納得したように頷くと、「ラルフ」はにやりと笑う]
――あのやけに落ち着いた坊主が取り乱すトコ見るのも、楽しみだ。あひゃひゃっ!
[メアリーのことで調子が悪かったテンションも、次の殺しを思えば持ち直した様子。
次の「区切り」が待ち遠しい、とうっとりしたため息をついた**]
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[ラルフに何か言葉を返すこともなく、沈黙のまま、“ホリー”はただ一点を――オスカーの消えた場所を見つめていた。 何も知らずに見たならば、あまりのことに放心しているような、痛ましい姿に見えるだろうか。 その内心を表に出すことは、決してない**]
(49) 2010/07/25(Sun) 00時半頃
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うん。
あのこ、おもいこみも、つよいみたいだし。
[昨日の言い争いを思い返して、心底面倒くさい、といったこえを出した]
……そうだね。
どんなかおするか、みてみたい。
[それも次には仲間のこえに釣られて、愉しそうなものに変わるのだったが**]
双生児 ホリーは、メモを貼った。
2010/07/25(Sun) 01時頃
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[扉の開く音。 入ってきて早々ラルフに掛けられた声。 その決め付けたような口調に、泣き腫らしたような赤い目を、パティに向けた]
……何を。
[声は掠れて、弱々しく聞こえただろう。 大事な兄を失った“妹”の顔。 ――それが偽装だと感じさせない程の]
(71) 2010/07/25(Sun) 23時頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2010/07/25(Sun) 23時頃
あー、めんどくせぇなこりゃ…。
かといってあんまり俺が庇うと足がついちまうし。
[床に落ちる影は、生徒達の間を縫うように動き、
その顔を順番に覗き込んでいく]
んぅ。
[ちら、と影を見て]
いいよ、たいしょー。
わたしだけで、がんばってみる。
ん。わかった。
じゃぁ俺はあくまで副会長やってらぁ。
…あんまいい気はしねーけど、それで負けたら余計悔しいもんなー。
[ぼやくようにそう言うと、伸びた影はしゅるしゅると足元へ戻っていった]
うん、
もしだめだったら、……あとはまかせるね。
[影が戻る直前、小さく囁いた]
[任せる、と言われても影は答えない。
そこで任せろと答えるのが、何か寂しかった]
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……酷い。
[眉間にきつく皺を寄せる。 立ち上がり、突きつけられる切っ先が近づく分、怯えるような顔をして数歩下がった。 鋏は未だ隠れたまま、やがてその背は壁につくか]
(83) 2010/07/26(Mon) 01時頃
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[く、と歯を噛みしめた]
……誰もかれも、あんたと一緒だと思ってんじゃないわよ。 鬼だって思うなら尚更、……怖いに決まってるじゃない。
[声を震わせながらも、気丈に楯付く。振り。 “子供たち”を呼ぶにはまだ少し早く、そもそも正体を明かすつもりもない。 パティからは見えないよう、鋏に手を触れた]
(87) 2010/07/26(Mon) 01時半頃
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……誰が、
[未だ少し痛む右手首に眉を寄せながらも、鋏の根元を強く握りしめ]
あんたみたいな“鬼”に、やられるもんですか!
[果たしてその言葉は、誰かの中に潜む悪霊だけを指していたのかどうか。 不意に前に身を乗り出す。 同じタイミングでパレットナイフがこちらに向かってきたなら、肩と首の付け根辺りを傷つけただろう。 大きく振り上げた鋏の切っ先は相手の顔を目掛け、躊躇なく振り下ろされた]
(90) 2010/07/26(Mon) 02時頃
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[二人から離れた場所に逃げた「ラルフ」の体からパティの背後に向かい、影は真っ直ぐに伸びる]
…まだか。まだかよ…
[ぼそぼそと呟く声には明らかな苛立ちが混ざっていて、「その時」を今か今かと待ち構えている]
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……っ、
[流れる血は赤く、人のように滴り落ちるのみ。 切っ先は頬を切りつけるに止まり、体当たりを喰らえば背後の壁に思い切り背中を打ちつけた。 鋏を取り落とすことはなかった]
く、……げほっ、
違う、って、言ってる、じゃないの、っ。
[苦しげに咳き込み、身体を丸め。 それも少しの間で、何とか壁に縋りながら立ち上がろうとする]
(92) 2010/07/26(Mon) 02時頃
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っきゃ、
[軽い身体はいとも簡単に転ばされる]
……っ分かったような、口聞いてんじゃないわよ。 あんただって、自分の目線から物言ってるだけじゃない。 誰も彼も、あんたと同じくらい強いわけじゃないのよ。
[倒れたまま、下から睨み上げる。 手から離れかけた鋏を握り直す]
自分の身を守るのなんか、当たり前じゃない。
(95) 2010/07/26(Mon) 02時半頃
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[――きっと本物のホリーだったとしても、同じように動いたに違いない。 こんな状況下で正しい判断ができる人間なんて、限られている]
(96) 2010/07/26(Mon) 02時半頃
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……っだから、
[振り下ろされるナイフを、最早避けることはしなかった。 ただ、最期の抵抗]
知った風な口を、利くなぁ!
[鋏を握り締め、目の前にあるパティの足の甲目掛け、突き立てようと。 まるでその場に縫い止めようとでもするかのように]
(98) 2010/07/26(Mon) 03時頃
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[あくまで“ホリー”として振る舞ったのは、残る人間たちに少しでも疑惑を残す為。 狐狗狸の時と違い、抜け殻はそこにそのまま残るだろう。 尤も、セシルが正体をバラしてしまう可能性も否めないけれど]
(99) 2010/07/26(Mon) 03時頃
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