人狼議事


76 ─いつか、薔薇の木の下で。

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[ひくり。耳元に感じる吐息に震える。
ふとその赤い唇に指を伸ばし]

これに、触れたい。

[空ろな、けれど秋の空のような深い蒼色。
指先はそろり、彼の赤い唇をなぞる
ここに自分のものを重ねたい衝動がそわりと浮かんだ]



 そう、きっと、欲しいもの、
 あるよね?

[青と新緑、薔薇の芳香。
 それまでにあまり言葉を交わしたことなどないのに、
 薔薇の仕業かそれとも、もともとの気質か。

 年上なのに、子猫のような彼の唇に薄紅の唇を寄せる。
 共犯者を仕立てるように、
 甘やかな、甘やかな、落とし穴のような口づけをしようと…。]


[そう、先に触れた彼の指先には笑みが返った。]

 触れて…。
 そう、大丈夫。

 君が欲しいよ…。

[ねだられて、拒絶などない。
 むしろ、欲望は、高まるばかり。

 彼の唇に薄紅を重ね、触れる、そして、触れる以上の口づけを。]


【人】 双生児 オスカー

[――――朝は、来なかった。

どれほど眠っていたのか、正しい時間はわからない。
時計を見るより先に、窓の外を見上げ]

 ……あれ?

[その違和感に、気づいてしまった。
談話室で月を見たのは昨日、いや今日?わからないが、ともかくあれが初めてではない。部屋に戻ってから夜更かしをして、傾いた月の位置に慌てて寝台に潜り込んだこともある。
だから、少しも動いてないように見える満月に、微かに背筋が震え、思わず部屋を飛び出した。
自分だけ、此処に取り残されてるんじゃ、なんて。
くだらないことを思いついてしまったから]

(71) 2013/03/24(Sun) 23時頃

[ほしいもの。漠然とした影はすぐに消える。
薔薇の香りが隠してしまうから

[流されるまま、秋空の色が瞼の裏に隠れると同時。
薄紅に同じものをふわり、重ねた。
甘い香りは脳髄をしびれさせて感覚を麻痺させる]

ん……

[次第に深く、抱き寄せる腕も力がこもる。
求める様はそれこそ子猫がミルクを舐めるよう]


 ああ、可愛いね……。

[口づけは、深く、されど、その仕草はどこかあどけない。
 けれど、欲望はそれでつきることはない。]

――……君が欲しいよ。
 僕をもっと欲しがって……。

[薔薇の力で、蘇った肌の弾力は、彼に触れることを求めて……。
 そう、月明かり、薔薇の木の下。
 彼の望みに答えるよう、その指先を動かしていく。
 そう、彼が抱かれたいのならば、そのように、抱きたいのなら、やはりそのように……と、問うて……。]





[薔薇の木の下、あえやかな声は幾程続いたか。*]



  


[深くくちびるをあわせて、吐息まで取られてしまったよう。
くたり、その肩口に頭を預け。
息はあがり、頬は僅か上気して。
薔薇の蔓が意識を侵食する感覚がわかる]

……。俺も。

[手はぎこちなくその肌に触れた。
同性の筈なのに自分とは違う、花弁のようなしっとりしたそれにまたくらり。脳裏がしびれる

唇を滑らせて浮き出た鎖骨に紅薔薇の印を一つ、刻みつけ
持て余す薔薇の香と毒のような棘の感覚

抱き寄せて痩躯をゆるく押し倒す
どちらを求めているかは月明かりが照らすまま。
薔薇の霞の中の交わりは、熱く深くとも、
そこに名残は残さない

誰が訪れても一時の色の香は消えうせる筈]


【人】 双生児 オスカー

[扉の並ぶ廊下。
学年ごとにフロアが決められているわけじゃないけど、やっぱりある程度は固まっていて。ほとんどが空になって、新しい生徒が入るのを待っている。
あの扉は先週さよならを言った中学時の同室者。
あの扉は隣の席だったあいつの部屋。
あの扉は――

ひとつひとつ、部屋にいた人を思い出して廊下を進むと、あるひとつの扉の前で足を止める。
一際濃くなった薔薇の香り]

 一際……あれ
 薔薇の香り、なんて

[いつからしていたっけ。
いつから、この夜は続いていたっけ。
この香りは……]

 シル、ヴァ……?

[彼はまだ、寮に留まっているのだろうか。
部屋の主である後輩の名を小さな声で呼び、扉にひた、と手のひらをついた]

(80) 2013/03/24(Sun) 23時半頃

双生児 オスカーは、メモを貼った。

2013/03/24(Sun) 23時半頃


【人】 双生児 オスカー

 ……リンチ、だけど

[やはり、いた。
掠れた声とともに、薔薇の花びらが擦れたように、刹那香りが濃くなった]

 どうした なにか、あった?
 ……あけていいか?

[声音に篭った響きに眉をひそめる。
何か、困った自体になっているのだろうか。
動けないとか、苦しい、とか。
返事がなかったり何か異常を感じたら、返事を待たずに扉をあけるつもりでいる]

(83) 2013/03/25(Mon) 00時頃

【人】 双生児 オスカー

[制止の声がなければ、躊躇いながらも扉をあける。濃い薔薇の香りに、空気すら重さを増したよう。少しずつ開いた先にいた、彼は]

 え ……シルヴァ?

[覚えのある姿とは違っていた。
驚きは、大きい。
けれど縋るように名を呼ばれれば、駆け寄って手を伸ばす]

 苦しい、ってどこがだ
 横になるか?

[晒された上半身。なだめるように背中をさすろうと]

(88) 2013/03/25(Mon) 00時半頃

【人】 双生児 オスカー

[力の抜けたシルヴァの身体は、寒いというわりに熱く、その肌はしっとりと手にすいつくように滑らかだった。
薔薇の花を前にしたような、そんな薫り。惹かれるまま、深く息を吸えば、香りの濃さに頭の何処かがじん、と痺れた]

 シル、ヴァ

[零れ落ちる金髪。
雨に濡れた薔薇の葉みたいな、その瞳。
凭れかけられ、触れた肌から熱がうつる。
瞳も、顔も、
逸らせなかった]

(95) 2013/03/25(Mon) 01時頃

【人】 双生児 オスカー

 ……ん、

[こくり、と喉がなる。ゆっくりと一度、そしてもう一度、瞬きをすれば、揺らぐ視界が少し開けた]

 どこが、苦しい?
 何が欲しい、して欲しい

[背中に触れたままだった手のひらを、ゆっくりと動かしてシルヴァの頬に触れた。
男らしいとはいえない小さな手だけれど、少しは支えになるだろうか]

 なんでも言え
 ……そんな顔、するなよ

[流れていない涙を拭うように、頬を擦る。
笑みを浮かべてみせるが、言葉とともに洩らした息はやはり熱く、居心地悪そうに身動ぎを*した*]

(96) 2013/03/25(Mon) 01時頃

双生児 オスカーは、メモを貼った。

2013/03/25(Mon) 01時頃




[そう、さきほど、声の通うものと、
 肌を合わせたばかりなのに、

 疼きは収まらず、なお、
 求めてやまない……。]

 ああ、君も苦しいだろうか。

[声の届くものへ。今、その苦しみが、そして、甘やかさを共有するものへ。
 心の中で、細い指を伸ばす。]


──……。

[頭を振って、懸命に香りを脳裏から消そうとする。
あの細い指が触れてくるような感覚に
吐息にかすか、熱がこもる。

けれど。目の前の彼に触れて、箍が外れたら多分、自分は]

だめ、だ。

[苦しいけれど。切ないけれど。
それでも、まだ]


 この苦しさ、わかってくれるのは、
 君だけだよ……。

[それは、いつのまにか、彼自身の言葉だけではなく、
 薔薇の言葉にもなっている。

 枯れたまま、終わるのは、嫌だ。
 また、あの花を咲かせたい。
 美しく、そして、甘美なあの想いを……。]

 君だけだ……。
 君がいないと……。

[細い指は、もがくように、
 唇は、浅い息を繰り返しているかのように、開ききらない五分咲きの薔薇のように…。]


ぅ……ん

[入ってくるな、これ以上、香りはいらない
懸命に拒絶しようとするけれど
酔いは拒絶の仕方を忘れてしまったよう。

ヤニクからそらした目は熱で秋空を写す湖面のよう。
もう耐えられないくらい理性はぎりぎりで。

月の下で暴いた体の感触が手に残る。
あぁ、かなうなら、もう一度触れたいと
伸ばされた指に応えるように
夢の中で自分の指も絡ませる]

…欲しいのに。


 ああ



 欲しいなら、
 摘み取ってしまうかい?

[薔薇の囁き。
 それは甘美な欲望を否定しはしない。
 その伸ばした指は、きっと彼の身近な人からも伸ばされたような幻影。

 薔薇は、咲き誇るために、
 吐息をこぼす。]

 ――……


摘み とる…?
…何を、どういう……

[息が上がる。目の前のヤニクの熱と薔薇の香りの熱で
逃げ場のない感覚。
潤んだ目はその水滴を零す]

熱い、よ…たす け…

[どうすれば熱は収まるのか。
どうしたら、このやり場の無い感情はきえてくれるのだろう]


双生児 オスカーは、メモを貼った。

2013/03/25(Mon) 22時半頃


[助けを求める響きに、
 薔薇ではなく、彼自身が眉を寄せた。]

 ああ、
 壊したくないんだね。

[指先、それは、眠る子を宥めるように…。]

 ――……君を慰めてあげる。
 僕なら、いくら壊されても、
 構わないよ……。

[優しく、語りかける。]


 君の大事な人は、
 大事にして………?

[その言葉はどう響くだろう。
 だけど、深い意味はない、そのままの意味だ。

 大事な人がいるのならば、
 大事な人は、大事に………。

 欲望だけで、何かを壊してしまいそうならば、
 壊れてもいいものを壊せばいいと……。]

 僕のことは壊してもいいんだよ。
 むしろ、僕は壊れることを………。

[薔薇とは違う、願い。本当は見えない、未来。

 美しくありたい。枯れてしまいたくない。

 そこは同じなのに。]




 ――……そして、賛美歌を紡ぎ出す……。


  


【人】 双生児 オスカー

 ― シルヴァの部屋 ―

 ……俺は、どうでもいーの

[返された問いから逃げるように、視線を逸らせば、晒されたままのシルヴァの上半身が目に入り思わず瞼を閉じた。
疼く、という言葉。瞼の裏に白い肌がちらついて、ふるりと首を振った。冷静ではいられない。声が二重になっていることにも気づけずにいた]

 あやまるな ……何も悪いことしてないだろ、シルヴァは

[瞼を開いて、常どおりの笑みを浮かべて見せる]

 何か着たほうがいい
 風邪をひくから ……寝たほうがいいんじゃないか

[誤魔化すようにまくしたて、部屋の中を探そうと腰掛けていた寝台から立ち上がった]

(126) 2013/03/25(Mon) 23時頃

───……ぁ、う…… !

[熱と理性と、大事な人と薔薇の声。
持て余してどうしようもない感情と
それでも失いたくない大事な友人と

満ちる香り薔薇が脳裏を壊してしまったよう。
悲鳴のような声は悲痛で、けれどやはりどこか甘やかで

助けてたすけてタスケテ

辛い。熱い。苦しい。

けれどどうしていいのかわからない。
ずっと人に頼ってきた代償。この依存心の塊は]




 ああ……
 つらいなら、

 薔薇の木の下にまた、おいで。

[苦しげな声に、薔薇は甘やかに…。]

 ――……いくらでも、君を慰めてあげる。
 いいえ、愛してあげる……。


 だから、今は、おやすみ?

[そんな慰めを。]


【人】 双生児 オスカー

[目に付いた上着をシルヴァの背にかけた。潜り込むようにする彼の傍を、離れることはできず、艶やかな金糸に惹かれるよう、手を伸ばした]

 気高い、ってなんだよ
 俺は ……嫌われたくないだけ、だよ
 元は薄汚い欲だ

 美しい人間なんて……

[細い髪。言葉の激しさとは裏腹に触れる手つきは優しく]

 ……ごめん ゆっくり、おやすみ

[何をしにきたのだったか。
何かできることがあると思い上がってたのかもしれない。
結局何も、できなかった。
かがめていた背を伸ばし、逃げるように瀬を向けようと]

(130) 2013/03/25(Mon) 23時頃




 僕も、苦しいから……。



[ひとりじゃないよ、と。
 依存には、依存で答え…。*]


【人】 双生児 オスカー

 ありがとう

[扉に手をかける。確かに背を向けたはずなのに、シルヴァの傍で香っていた薔薇の香りは、ここにきてより濃くなり、ふりきろうと扉をあけた]

 また、後で来るよ
 次はちゃんと、笑顔が見れたらいい

[して欲しいことを言ってくれたほうが楽だった。
してあげたいことは、よくわからないから。

背中で閉じた扉。
会話した、あの艶やかな髪を持つ彼が本当にシルヴァなのか、少しの疑問がわいてきたけれど]

 あれは シルヴァだった

[おめでとうと、ありがとうと言ってくれたのは、彼に違いない。それは、間違えない]

(137) 2013/03/25(Mon) 23時半頃

[そこに、眠る子の姿はあったか。
 いずれにせよ、シルヴァではない、薔薇は、サイモンにも彼にも微笑む。

 そして、おいでと、手を差し伸べるのだ。]


【人】 双生児 オスカー

[廊下を進み、自室へとたどり着く。
扉は開かず、背を預けてその場に座り込んだ。
膝を抱えて、顔を隠すように埋めて――]

 はぁぁぁ……

[長く、長く息を吐いた。
隠せなかった耳たぶに、そっと触れればそこはまだ熱を持ち]

 朝が ……来なければいい、なんて
 願ったからかな

[独り言は膝の間に消えていく。
何かをかき消すように、頭を乱暴にかきむしった]

(151) 2013/03/26(Tue) 00時半頃

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