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レディには失礼と思い、お薦めすることも悪いのですが、淫らなことがお好みでしたらそちらを労役としてお与えできますよ。
[今後のことは入院中に決める。それが理解できるだろう。例えば淫らにふけったらどうなるか。などなどいいつつ、レディの蜜壺へとゆっくりと侵入し、浅いところを優しく擦り上げていく]
ここは病院ですが、所謂享楽を楽しめるところでもあるのですよ。レディ。
[そういうお楽しみもできる場所と湾曲的な伝えかたをしつつ、熱を鎮めるべく欲情をより昂らせるために、胸の頂を骨の指がきゅっとつまんだ**]
ふふ。
どこも感じるのならなによりだね。
最初にこうしてお前を湯に入れた時は、おまえのほうが冷たく感じるほどだったよ。
よく回復している。
[抗議し、身を捩る彼の動きを妨げないようにしながら、なおも触れる。
髪に接吻けし、喉元に指を置き、正中線を辿って時折圧を加えながら引き下ろし、下腹部に掌を置いて暫く留め、そのまま足の間の秘所までずらす。
気を吹き込んで通す動きだったが、枕事にも通じるものだ。*]
[ 回復具合を確かめているかのような言い方だった。
これが最初ではないと教えられて、意識は彼の指の軌跡を追う。
急所ばかり狙っているわけでもない。
時折、加えられる指圧は整体の手技だろうか。]
…そこに骨はない。
[ 股間に伸ばされた指に言いながら、外そうと腰を引く。]
[ 顔よりもなお人目に晒すことのない生殖の器官は、持ち重りがするほど貫禄のある見栄えをしていた。
怒張すればなおこと、一種の凶器めく。
女はそれに征服されるのが好きなのだとは、母由来の数少ない知識だ。
性的魅力を基とする魔物の母の目からしても自慢の息子であるらしい。
シコウがそれを有効活用しないのは母にとっては可笑しいことだというが、そもそもの原因を作ったのは当人だ。
まだ少年といっていい頃に、母の侍女らに散々オモチャにされて以来、どうにも苦手意識がある。
治療行為(?)であっても、できれば御免被りたい。
真剣な顔に汗を浮かべて息を乱す。*]
[手指から逃げようと腰を引く彼の表情は真剣そのものだった。
ただの羞恥や嫌悪というようには見えない。
何か嫌な記憶があるのかもしれない。これほど立派なものをもっているのに。
ふと、彼の出自を思い出す。
オトサカ侯爵の妾腹の子。母親は淫魔の類と聞く。
美貌と性的な手技で数多の男を虜にし、文字通り食い物にする魔物だ。
彼は、その素質を受け継いではいないのだろうか。
性に関してはどこかストイックささえ覚える彼を崩してみたくなる。]
[逃げようとされても、所詮はまだ動けない身だ。
押さえこむのに苦労はない。
いずれにせよ、最後まで気を通してやらないと半端なところで滞ることになる。]
天頂より気を吸い込み、中心の経絡を通して大地に巡らせる。
私の国に伝わる医術だよ。
[理を示しながら彼の一物を握り込み、指に挟んで撫でさすってやった。*]
[ 何やら心得顔で黍炉は理を説く。
魔物が天の力を語るのはお門違いではないか。
そもそも説明すれば続けていいというものでもない。]
──…っ
[ 湯より冷たい指が皮膚の最も薄い部分を握る。
物怖じしないその所作は手慣れているとすら感じられた。
意識のない間も同じようにされたのだろうか。
回復に向かっていると、彼は言っていたけれども。]
[ 粘性のない湯の中で撫でさすられ、皮膚同士の摩擦を感じる。
あまり繰り返すと痛むかも知れなかったが、刺激にはなるのだろう。
熱が集まって充溢していくのがわかる。
生理的な反応、だ。]
おれは、
[ かろうじて声を揺らさないようにしながら、言葉を紡ぎ出した。]
また動けるようになりたい。
…そのために必要だというなら甘んじて受け入れる。
[ 唇を噛み締める。
この施療は不本意であるが、黍炉を信じる、と。*]
[また動けるようになりたいと告げる声には覚悟の色がある。そのための治療ならば耐えると唇を噛む仕草は、なんとも健気だ。
治療の一環だと言って、このまま湯の中で組み敷いてしまいたい。
とはいえ、のぼせてきている様子でもある。
一旦湯から出た方がいいだろう。]
必ず、動けるようになるよ。
信じておくれ。
[耳朶を唇で啄んで、濡れた息を吹き込む。]
一度出て、身体を洗うとしようか。
[彼の体を再び抱きかかえ、湯から上がる。
植物を編んだ寝台に横たえて、石鹸を手に取り泡立てた。
彼の胸の上に泡を落とし、首筋から肩、腕、と塗り広げていく。
塗るだけではなく、指先で脈を辿り経絡を確かめ、滞っている場所には圧を掛けて流れを整えてやりもした。
彼の不調の原因はそもそも深淵より汲みだす力が圧倒的に足りていないからで、体内の流れだけを整えても動けるようにはならない。
けれど、器を正しく保つことは後々生きてくるだろう。]
[引き締まった腹筋の盛り上がりを辿り、足の付け根を通り過ぎ、太腿から脹脛、そして足首まで。
彼の足の間に身体を入れて施術を続けるついでに、熱を集めて目覚めかけている彼の陽根を持ち上げ、先端に唇をつけた。
舌先で舐め、軽く吸い、育つのを楽しむ。
石鹸を纏った指で丁寧に洗い、揉めば指先に拍動が伝わった。]
出してしまうかい?
[微笑みと共に問いかける。
その間に片手はもっと下へ、尻たぶの間にまで潜り込んでいた。]
[ 今日の施術は済んだようで、身体を洗おうと言われる。]
看護人はいないのか?
[ 病院と聞いたが、まだ誰の姿も見ていなかった。
誤解されないうちに言い添えておく。]
別に…おまえにしてもらいたくないという意味ではない。
[ 彼には死人すら蘇らせる能力があるのは承知していたし、
なんらかの気概をもってこうしているというのはわかる。]
ただ、おまえは一軍の将であり、城主でもあるのだろう。
[ こんなことまでさせるのは畏れ多いと言ってもいい。]
[ 動けない患者用の寝椅子に移され、泡で肌を覆われる。
彼の手を煩わせている上、ただじっとしているのももったいなかったので、少しでもリハビリになればと、指先で寝椅子を掴んで、身体を浮かそうとしてみたりする。
湯の中のようにはいかないが、少しばかり持ち上げることができた。
やはり鍛錬は重要だ。]
…っ う?!
[ 黍炉に任せきりにしていたら、不意に電流めいたものが背筋を駆け抜けて、変な声が出る。]
なに、 を!
[ 身体の上で繰り広げられている光景に思わず声を掠れさせた。
淫美に舌を翻らせて微笑む黍炉は紛れもなく愉しげだ。]
無用だ。
[ 治療に関係のないことをするなと、視線をきつくして毅然と告げた。
感情の揺れが肌に石鹸の泡にも似た遊色を浮かび上がらせる。*]
[
素直にいえという強い口調から、気を悪くさせただろうかと思いもすれど、正直に言うのは我儘が過ぎる気がして。
なにより、責め立てるように止まらない骨の指が花から溢れさせる熱が、思考と言葉を途切れさせてしまう]
ぁ…ん、あ、ぁ…っ
[結果、伯爵の言葉に答えを中々返せぬままに嬌声を響かせて。
それでも息を整え、喘ぎを堪えてゆっくりと言葉を紡ぐ]
わ、たし……こんな、こと、はじ、めてで。
すき、なのか、どうか、わから、ない…けど、
[
男性に裸を見せたこともないのだ、ろくに経験なんて無い。
こんな風に淫らな声を上げてしまう自分なんて、そもそも知らなかったのだ。
好きかどうかなんて考える余裕もなく、好きであっても素直に言葉にするには理性が拒んでしまう。
とはいえ、己の処遇は伯爵の胸三寸で決まるものとも理解はしていて。
だから、素直に言うのは憚られていたのだけれど]
は、はじめて、だけでも
私、を…ほしいと、おもって、ほし、くて
[思いを通わせた相手となんて、この状況で夢見がちな少女のような事は流石に言わない。
けれどせめて、初めの一度くらいは私自身を望み、求められたかった──と。
そんな甘えた事を紡ぐ間にも、熱に蕩けた秘所へと与えられる刺激に喘ぎがもれる。
柔くありながらも硬さの残る壁を擦り上げる指は細く。
けれどそれでも一杯で尚押し返すように動く、入り口ですらそうなのだから奥などはもっと狭まっているとは伯爵にも伝わろう]
ただ、熱を、しずめる、ため、だけ、に、されるのも……
…わたし、から、なにも、かえせない、のも、や、ぁあ…っ!
[捕虜である遠慮も思慮も払われて、触れられるならせめて欲されたい、と。
そんな願いを紡いで、けれど我儘だとも自分で思ってしまうから。
胸の頂を悪戯に摘ままれた刺激に上げた声を皮切りに、ぽろぽろと瞳から雫を零れ落とした**]
[看護人のことを問われたが、呼べと言われたわけではないらしい。
それより、こちらの事情を心配された気がする。]
気にせずとも構わない。
おまえのことは、私がしたいのだから。
おまえの為ならば、なにを費やしても惜しくはないよ。
[むしろ仕事をしない口実にもなる、とは口にしないけれど。]
[体を洗う間にも、彼は自らの力で動こうと努力していた。
その試みが、熱の中心に触れた瞬間に中断され、声が漏れ聞こえる。
感じないわけではないのだなと、密やかに確かめた。]
嫌いかい?
[無用だと睨む視線が、触れてくれるなと告げている。
泡の下に透ける膚が虹の色どりを纏うのを、目を細めて眺めた。
彼はどうやら肌までも宝石に変じるらしい。
掌を滑らせて、その感触を楽しむ。]
これも治療の一環だよ。
おまえの身体に刺激を与えて、動くように促している。
わかるね?
[強弁だが、まったくの詭弁というわけでもない。
刺激の種類は多いほどいい。
だから、これも治療なのだと言うように、下へ潜り込ませた手を動かした。
当人の心に似て固く閉ざされている窄まりを、石鹸のぬめりを借りて柔らかく押し開き、指先を忍び込ませる。]
[ 黍炉は優しげな口調で、したいことをしているのだと言うが、二重の意味で、それに甘えてはいけないと自戒する。
ひとつには、自分のことは自分で管理すべきだという考えゆえであり、
もうひとつは、彼のしたいことのうちに、「シコウを手に入れる」が含まれているのを聞いているからであった。
今しがたの行為を鑑みても、不穏極まりない。
母由来の能力は極力、出さないようにしているはずなのに、彼に影響を及ぼしてしまったのかと戸惑いもする。]
嫌いだ。
[ 肌に触れたままの問いかけには簡潔に答えた。
黍炉のような立場にある男が、母の侍女たちのような真似をするのを苦々しくさえ思う。
治療の一環だと言われ、顔をしかめた。]
そこは最後でいい。
[ と、腰の裏側へと彼の指が潜り込む。
圧をかけられ押し入られるような違和感。
前方ほど直裁な性感帯ではないから、悲鳴が爆ぜるようなことはなかった。
むずむずとした落ち着かなさに首を振る。]
それより、 手 を、 動かし──て
[ 片手なりと機能が回復すれば、自分でできることは飛躍的に増えるのだからとアピールする。*]
[快感に繋がる行為への、彼が持つ忌避感は何だろうかと思案する。
自制によるものか、別の経験によるものか。
けれども受け入れる土台はあり、開拓する余地もありそうだ。
手を掛ければきっと艶やかに咲いてくれることだろう。]
つれないことを言うね。
末端より、身体の内側に近い部分の方が気を通しやすいというのに。
感じる、というのはそういうことだよ。
[こちらは強く拒まれなかったので、内側に潜り込ませた指を曲げて周囲を探索する。
ここはまだ未踏の原野とみえた。
早く悦びの鉱床を見つけ出してやりたいものだ。]
[それ以上は無理を押し通さずに手を引く。
彼の体に湯をかけて泡を洗い流し、柔らかな布で包んで水を拭ってやった。
水気を落した肌に香油を塗り広げ、今度は全身を揉み解していく。]
命を分け与えてもいいと思うほどの出会いは、稀なのだよ。
おまえは私にとっての宝玉だ。
───ふふ。おまえの身体が宝石に変じずとも、私にとっての価値は変わらないけれど。
[問わず語りに、そんな言葉を囁いた。]
[骨の指はなんら遠慮なく官能を引き出すように彼女の体を弄り、熱を漏らすような吐息に絶え絶えとなりながら
初めて故にわからないことと願うことがあるということも。]
献身的なレディなようだ。
[柔らかくも未だ何も受け入れたことのない初心な硬さをのこす蜜壺の入り口をほぐすように指を動かして]
下卑な欲情であったとしてもかまわないと?
[求められたい。返したい。というのに対して聞きつつ、胸の頂を摘まんでいた指はそっと眦に伝う雫
そーーですねぇーー。
レディは我が領内に兵を率いてきた指揮官であり。
そして私の戦利品として捕虜となり、今後労役を課す予定です。
攻められた側にもメンツというものがありますからねーー。
[それに得るものなんて武威と名ではあっても、赤字である]
レディは償っていただきます。指揮官としての責務や身内からの報いなどよりも、真っ先に一番の被害者である私に。
具体的にはその体を使って!
[そこ大事ですという骨]
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