人狼議事


255 【ヤンストP村】private eye+Violine

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視点:


【人】 奴隷運び ヌヴィル

 [どうして、そんな風に思われたのか。>>7:-118
 当時は自警団に所属していた為、
 もし“選ばれる”とすれば父親や義母や――
 フローラであった筈なのに。

 恐れたのはキングスであったのか。
 
それとも――― 
 幼い少女の中に潜む何かであったのか。>>7:-118


 願いを叶える為に人を殺す>>7:-120
 一言に尽きるには命の重さは軽くない。
 たとえ、平均寿命の半分以上を生きた女であっても
 アポロの身の回りを監視していた妹なら
 きっと、知っていた筈なのに。 
 
 握り潰されたのは、模型ではない。>>2:-62]

(12) motimoti 2018/12/14(Fri) 20時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル


  ひとりの人間を殺した、ってことが
  分かっていないのか?

  ……再婚を考えてた女だぞ……
  
 [そう――パピヨンの境遇は。
 義母と幸せを築くことを選んだ父親と同じであり、
 妹にとって父親は家族だ。

 ましてや、人の幸せを 
 祈るようなことを考える妹が>>1:302
 アポロが願っただけで変わってしまうなんて。>>7:-121

 なにを恐れていたのか、なにに怯えていたのか。
 解る筈がない――
 だってお互いに、
  打ち明けることが無かったのだから。>>1:215]

(13) motimoti 2018/12/14(Fri) 20時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル



  っ、たのに……。


 [この独白は、きっと届かない。
  口にしてはいけないから]

(14) motimoti 2018/12/14(Fri) 20時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

 [たとえ、愛がなければ子供が産まれなくとも。
 異質なもの>>7:-122を生みだしてしまったのなら。]

  やめてくれ、もう。

 [アポロが呪ってしまったから。
 妹に人殺しの罪を背負わせた。

 じゃあ――存在しなければよかったのだ。
 母と父の間に生まれなければ良かった。
  
 アポロが居なければその歓びは無かった>>7:-123
 妹より後に子供が生まれたとしても
 それは兄妹ではなく姉弟であっただろう。

 母親が同じ子供でさえあれば、
 姉弟の中に苦悩も確執もなく
 呪いもなく、狂いも生じなかった。]
 

(15) motimoti 2018/12/14(Fri) 20時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

 [アポロが呪ったことで父親が急死し、
 義母が病に伏せり死んだというのなら。

 父親と母親の間に愛などなければ良かった。
 そうすればきっと、子供が生まれても
 “アポロではないもの”だった筈なのに。

 好き、愛してる。
 
 直向きでいかれていて底がみえないその愛は>>7:-124
 アポロが存在しなければ、生まれなかった。
 父親も、義母も、パピヨンも。
         ―――そして、妹も。
 誰ひとり、不幸にはならなかったというのなら。
 どうして生まれて来てしまったのだろう。]

(16) motimoti 2018/12/14(Fri) 20時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

 [兄として見ている>>7:-125 妹が兄を、兄として。
 それは何も不幸では無かった。

 おかしいのは、 妹が兄を、男として見ること。
 それがおかしくないなんて>>7:-126
 絶対に有り得ない。]

  見るわけがない。
  ――なんで妹を女として見るんだ。

 [フローラを妹だと自覚出来たのは、
 彼女を失うことが家族を失うことだと
 気づいてからの話にしても。

 嘘は言っていない。

 妹を女として見た事は一度もない。
 少女としてしか、今も見れない。
 たとえ、幼子が着ていたものに似たデザインが
 あまり似合わない歳に成ったとしても。]

(17) motimoti 2018/12/14(Fri) 20時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

 [あのメールに>>2:-100妹の関連性を感じなかった事。
 それが、アポロの愚かしさ。]

  今のお前は――おかしい。

 [だから、逃げねばいけなかった。>>7:-127
 兄を男だと“見ている”妹から逃げる為に。

 妹を妹でないものにしてしまったアポロから、
 フローラを遠ざける為に。

 車輪の向かう先が玄関ではない方だと気づき、
 レバーを切ろうとしたが間に合わない。
 此方が正しい道といわんばかりに
 寝室へ向け蛇行する車椅子をなんとか止めた。

 既に部屋に入った後であり。
 背後に居る妹が鍵を閉めた後だったけれど。>>7:-128]

(18) motimoti 2018/12/14(Fri) 20時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

  手当は要らない。
  近づかないでくれ。

 [任せると言って、任せた数時間前とは>>6:7
 既に事情が変わっている。
 ただ、怖かった。 ただただ、怖かった。
 
 仮面を被ろうとしても、壊れてしまったのだ。
 妹だと思えず、隣人と同じ価値の少女であったなら
 こんなにも恐れる事は無かったのだろうか。

 どうして、――妹と思える今になって
 妹を女として見ることが出来よう。]

(19) motimoti 2018/12/14(Fri) 20時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

  …フローラ。

 [血のにじむ包帯に包まれた指が震える。
 それでも、握ろうとした。
 すかすかと“幻覚のレバー”に手を伸ばし
 実像のレバーをうまく掴めておらず。] 

  ……フローラ、

 [バンッと肘置きに掌を叩きつけ、
 自重を腕で支え顔を横向き――背後を振り返る。
 ドアの前には、涙を流しながら笑う妹が居る>>7:-128
 まるで、笑顔の死顔を被っているかのように。]

(20) motimoti 2018/12/14(Fri) 20時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

 [折角、兄になれたのだから]


  頼む、許してくれ。


 [妹の仮面を被る化物よ、
  妹を、殺さないでくれ。]


  兄妹で居たいなら。


 [浮遊感は継続している。
 車椅子を自力で動かす判断が出来ないくらい。
 介護用のベッドだけが
 車椅子の前面の傍にあり>>6:-92
 まるで棺桶のように納められるものを待っていた]*
 

(21) motimoti 2018/12/14(Fri) 20時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

 [そう、許せなかった。>>36
 アポロは許せなかった。
 けれど、フローラはそうじゃない、

――そうじゃないだろう。
 父親を肯定したのだから。
 妹とはそこだけは、境遇の違いから
 分かり合えないのだから。

 恨んでもいない、憎んでもいない。
 けれどアポロが憎んで殺せてしまうなら。]

(65) motimoti 2018/12/14(Fri) 23時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

 [それはフローラが人間ではなく道具として
 価値を下げるのと同じこと。

 けれど、そうじゃないだろう。
 ――そうじゃ、ないから。
 妹として、女として見られたい――…と。


 思考は打ち切られた。
 声にして伝えていない言葉を、
 彼女は唇の動きで読んだ。>>39
 その目でどれだけ、アポロの唇を観察したのだろう。
 綺麗なものを描くのが好きだった筈の、妹が。]

(66) motimoti 2018/12/14(Fri) 23時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

 [その目は、死が待つばかりのアポロに注がれ
 妹に存在する筈の選択肢が全て潰される>>-73
 選択肢を否定する代わりに
 同じ所まで堕ちろとでも言われている気分で>>41
 どうして  、、、、、、、、、、
    ――必要なものを捨てたいのかが解らない。]

  馬鹿なことを。
  死んだ親父とお前が寝るようなもんだぞ。
  それが普通だとでも言うのか?

 [好意や愛情が悪いんじゃない。>>42
 好意や愛情の意味する所がおかしいのだ。]

(67) motimoti 2018/12/14(Fri) 23時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル


  無理だ、

 [こういう時ばかり血が通う。
 アポロの否定は、妹の否定に重なって>>45
 そして、続きを辿るのはフローラの唇。]

    やめ、

 [引っ込めようと意思はあった。
 けれど、体がどうにも緩慢にしか動かない。
 傷口を詰る痛苦。>>47
 傷をこじ広げるような鋭さに、顔を顰め]

(68) motimoti 2018/12/14(Fri) 23時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル


  っぁ……っぐ……
  
 [痛苦だけでは無かった。
 攫われた手の行く末は――妹の歯に。>>-76
 愛撫とはとても云えない凶暴性。
 血の繋がった妹に食われる恐怖。]

  っぅ、ああ………っぃ、ぎ

 [嫌、嫌、と拒絶を――
 生理的な嫌悪を。
 首を横に振り、示す。
 手を引こうとすると尚喰いこむ歯に
 指から染み出す血が余計に溢れて。]

(69) motimoti 2018/12/14(Fri) 23時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル


  ……フぅっ、
   ……ゆるして、ほしいのか?

 [許してやれば>>45
 傍に居るだけで満たされるのか。>>50]


  違う だろう、
  許さ、……れたいなら
  
  どうして、嫌われようとする。

 [女としてアポロを想う気持ちを打ち明ける。
 兄の肉を“二度も”食らう。]

(70) motimoti 2018/12/14(Fri) 23時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル


  お前―――

  っ……ゆるされたく、ないんだろう。

 [許されてしまったら。

 妹でも女でもなく――ただの道具になるから。 
 道具は不要になったら捨てられるだけだから。]
 
  嘘つき女め。  

 [上辺だけの言葉を交わし、
 上辺だけで傍に居る。
 いらなくなったら捨てる――…。

 ――――心のない関係に、また戻るだけだから]*

(71) motimoti 2018/12/14(Fri) 23時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

 [自分の意思でアポロを傷つけて。
 自分の意思で自分の心に傷をつける妹は>>73
 自業自得と矛盾だらけの泥沼に
 沈もうとしているのを気づいているのだろうか。

 自ら救いを断ち切らんとする様は、
 自由に舞う蝶に焦がれて手を伸ばしていたのに。
 
 土に根を張り、愛でられることを喜んで
 最後には刈り取られるだけの花のまま。
 寂しいのだと訴えかける声は>>74
 今にも枯れて、萎れてしまいそうだ。]
  
  今まで……っ、そうやって、皆召集された。
  連れて行かれるのは、…俺だけじゃない。
  見送らなきゃならないのは、お前だけじゃない。

 [皮が破け、肉を蝕む苦痛を遣り過しながら
 何度も奥歯を噛み、生理的な涙を薄ら浮かばせる]

(88) motimoti 2018/12/15(Sat) 01時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

  しょうがない、事なんだ。

  それに――俺が死ぬことで
  お前の目が醒めるなら、

 [ぎちぎちと余韻を余す痛みだって
 こうして、アポロは耐えようとしている。

 だから、フローラも耐え続けるしかない。
 耐えても耐えても、救いが無くても
 そんな時代に生まれてしまったのだから。
 アポロだけが例外視なんて、されない。>>76
 
 諭す言葉に納得が返ってきた>>-110
   ―――と、思ったのに。]

(89) motimoti 2018/12/15(Sat) 01時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル



  …………は?

 [どうしてそんな言葉が出てくるかが解らない。>>77
 好意や愛を語っていた舌が、
 それらが交わらぬ“証拠”だけを転がすなんて。

 唖然とした表情で妹を見る。
 焦点が通うのは、苦痛によって
 幻覚を感じる頻度が下がってきたから
                  ――なのか。]

(90) motimoti 2018/12/15(Sat) 01時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル


  なにを、言ってるんだ。

 [この時間を得ているだけで、
 妹は子供を産まされる。>>78
 どうしてそんな事を先に言わなかった。
 こうして隠れ家に着く前に。]

  ふざけるな。

 [子供を産んで――それから。
 
 オズワルドに何の益があるのだろう
 復讐以外の、何が。

 逃げれば妹を襲わせるとも言っていた。
 だから、それは。

 アポロと寝ろという益ではなくて
 もっと別の目的があるのだと想像に至る。] 

(91) motimoti 2018/12/15(Sat) 01時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

  今すぐ連絡を取れ。
  俺を自警団に引き渡して、
  お前も保護下に入るんだ。

 [そうすれば――]

(92) motimoti 2018/12/15(Sat) 01時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル


  そうしたら、許してやる。
  最後までお前の“にいさん”で居る。




  産みたくもない子供を産む?
  それじゃあ、かあさんと同じだろう。


 

(93) motimoti 2018/12/15(Sat) 01時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

  なんで望んで同じになるんだ。
  


  お前も、生まれた子供も、
  きっと不幸になる。

  フローラ、言うことを聞け!


 [一方的な想いだけで生まれる子供は子供じゃない。
   ―――男と女、互いが互いに、
      男と女としての 愛がないなら。]

(94) motimoti 2018/12/15(Sat) 01時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

 ―――ッ!!?

 [急に吹きつけられたスプレーとの距離は至近。
 目を閉じるのも間に合いきらず、
 鼻腔はミストを吸い、
 怒鳴りつけて開いた口内にも入ってくる。]

  ……っう……

 [一刻遅れ、悟る。

 アロマ機器から拡散された匂いだと。
 そして――、あの苛々が駆け巡る。
 何かを耐えている時に似ているが
 先程と違うのは、飲んでしまったからか
 身体が火照る感覚と、汗が噴出す気配。
 上着に重ねたシャツはじっとりと肌に張り付く。]

(95) motimoti 2018/12/15(Sat) 01時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

  な……、っ……………

 [腰が震え、悟った。
 些細な振動で、僅かな衣擦れで、
 下着の下で反応する男根を。

 裾の短いスラックスの股座には
 存在を誇張する丘が築かれている。
 アポロの意思とは無関係に。]

  そんなに、……ふ、
  道具になりたいのか?
 
 [妹の身体を突き放そうと手を伸ばす。
 熱欲を持て余す身体はどうにも震えが先に来て。
 肩を掴もうと、思うように力が湧かず。]
  

(96) motimoti 2018/12/15(Sat) 01時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル




   あの男の――――

   オズワルドの、ものになりたいのか?



 [ぞくぞくと押し寄せる欲求で涙を張る眼球が
  二つとも、――妹を睥睨する。]

(97) motimoti 2018/12/15(Sat) 01時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

 [母親が義務でキングスのモノになったように。
 妹も義務でオズワルドのモノになるのか。]


      嘘つきめ。


  ……お前がほしいだけだろ


 [オズワルドの道具になることを選択した癖、
  尚も兄に好意を口遊む妹を>>79
  アポロはきっと、正しく“みている”]

(98) motimoti 2018/12/15(Sat) 01時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

   子供を、ひとり
 産んでも――、っ……

  お前は交尾の相手を、
  選べるとは限らないんだぞ


 [生まれた赤子が、成人するまで無事に育つと
 病も障害も乗り越えられると、
 あの男は楽観視するのだろうか。 

 ―― ひとりでは足らないと。

 中年期の男ではなくて
 もっと若く、生殖能力のある雄と
 交尾をさせられ続けるかもしれない。

 あの男は、確かに言った。

 妹がどうなろうと関係ない、と。>>5:214]

(99) motimoti 2018/12/15(Sat) 01時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

 [この街が、優しいだけの街では無い事を。
 妹だって、知っているだろう。]


  そんな覚悟、無いくせに。

  いつまで自分、っに
  都合の、いい、夢を
  みている……つもりだ?


 [脂汗を滲ませて、荒い息を吐き出した。]**

(100) motimoti 2018/12/15(Sat) 01時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

 [オズワルドの告げた事は真実なのだろう。
 フローラの、…嫌、義母の血統を残したいと。>>105

 だが、相続が絡む話なら妹を義母姓に代えさせ
 身元のしっかりした入婿を迎える手順があって。
 あくまでこれは復讐の一部でしかない。

 オズワルドを利用し復讐を遂げようとしたフローラは
 オズワルドに利用され復讐の道具にされ
 誰ともつかぬ婚約者を宛てがわれ
 私生児ではなく家柄を継がせるに相応しい子供を
 生むための道具にさせられるのでは。

 幸せになどなれる筈がない。>>106
 妹は、オズワルドという男に一度裏切られたというに
 まだ縋れる藁であると祈っているだけだ。>>107

(113) motimoti 2018/12/15(Sat) 12時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

 [よしんば妹が待遇を尊重されるにしても
 “旦那様に相応しい男”が此処に訪れた時
 アポロは用済みとして船に乗せられるなり
 自警団に引き渡されるなりするのだろう。

 アポロはそう思う。
 ――――あの男を信頼していないから。

 シャム猫のように義母を可愛がっていた男が
 何に怒り、何を呪ったか。

 きっと、男と所帯を持った事じゃない。
 そしらぬ男と所帯を持った事ではないのか。

 オズワルドが勧める人物を婿入れするのではなく
 家を捨て、オズワルドから離れ、
 義母の意思で決めた男の家に嫁いだからではないのか。
 妹を代わりにしたいなら、きっと―――]

(114) motimoti 2018/12/15(Sat) 12時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル


  ずっと一緒に居れる方法なんて、無いんだ。


 [この街は、生贄を捧げて成り立っている。]

  
  子供は、物じゃないんだぞ。


 [兄が居なくなるから、家族がほしい。>>108
 なら、その家族は。
 果たして幸せに生きていけるのか。
 
 妹がほしいのはアポロの血を引く子供じゃなくて。
 アポロそのものであるのなら。>>109]

(115) motimoti 2018/12/15(Sat) 12時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

  ……俺は最期の時間を、

  兄妹らしく過ごしたかった。

 [愚かな夢に身を浸からせること無く>>110
 追い詰められた妹に
 インセスト・タブーを望ませる事なく>>108
 ただ、普通の兄妹として別れを惜しみ

 先に逝く兄の為にも。
 幸せを探して欲しかった。
 
 妹が兄に、結婚式を見てみたかったと願ったように
 兄も妹の花嫁姿を見てみたかった。
 祝福したかった、―――幸多かれと。]

(116) motimoti 2018/12/15(Sat) 12時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル






 [この街そのものを呪う妹に、願えない望みとしても。]

(117) motimoti 2018/12/15(Sat) 12時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

 [幸せからかけ離れた願いを訴える妹は>>111
 もう、何処か――
 心の大事な部分が壊れているように見えた。

 アポロは両足を欠損したが
 フローラは心を欠損したのだ。

 一時凌ぎの夢すら醒めたら、
 心をなくした少女は何に化けるのだろう。
 あまりにも救いが無くて、虚しくて
 欲情に駆られる瞳であれど、色は鉛色。]

(118) motimoti 2018/12/15(Sat) 12時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル


  フローラ……夢は、永遠には見れない。
  直ぐに醒めてしまうんだ。

 [綺麗なものを、綺麗で透明なものだけを
 彼女が見続けることを許されなかったように。>>112
 膝に重みが掛かり、額に口付ける感触に驚くより
 密着することで妹の胸が当たる方に
 昂ぶる男の身体は意識を移しつつある。

 自分の意思とは無関係に、
 血が半分繋がる妹を
 女として意識“させられる”。]

(119) motimoti 2018/12/15(Sat) 12時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル


  っは……

 [血で互いの接触部は湿る。

 唇を覆うものは妹の唇なのに。
 触れ合うのは女の唇になり。
 
 かかる呼気は妹の息なのに
 女の息として、
 劣情に狂う男の口内に降りてくる]

  っぁ……、

 [苦しくて辛くて、我慢ならないのだ。
 膝の間で熱を持つ男の性そのものが
 理性や思考を性的欲求に上塗りする。]

(120) motimoti 2018/12/15(Sat) 12時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

 [舌を滑らせ、貪るように吸い付いた。

 相手は妹だと分かっていても、
 女として求めてしまう。]

  んんっ……

 [軟体が寄り添い、絡み、水音を立てる。
 肩を掴んでいた手は下へと降りて行き。
 着衣に隠れた控えめな膨らみを鷲掴む。
 一度触れてしまえば、もう駄目で。
 質感を確かめるように指は動き。
 乳首のある場所を探るように指で弄る。]
 
  はっ、はぁ……っ……ぅふ、

 [もっと、男としての欲求を満たされたい。
 車椅子から落ないように嵌めているベルトに
 腹を押さえつけられたまま、身を奮わせた。]*

(121) motimoti 2018/12/15(Sat) 12時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

 [兄妹として向き合えるようになったのに
 最期が訪れるという事も。
 妹を人殺しにしてしまった後悔も。
 一時的に満たされても
 失った後が余計に虚しくなる事も。>>125

 もう、何を言っても届かない気がした。

 何を頼んでもアポロという男の意思は
 妹の望むものと重なることは無いから。

 互いに救われない。
 互いに望みが叶わない。
 今も分からなかった。

 フローラはアポロにどうあって欲しかったのだろう。
 妹として大切にしようとした良心すら
 彼女自身が及ぶ行動で、踏みにじられていく。]

(130) motimoti 2018/12/15(Sat) 16時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

 [転げ落ちていく坂道。
 妹が望んだ事であった筈なのに>>126
 子供のつくり方は知っていても、
 無知な女は確かに、怯えて。>>127

 どろりと唾液が糸引けば、
 獣のような荒い息が女の濡れた顎に掛かる]

  はぁっ……ふ、……

 [服を脱がせるのも面倒で衝動のまま触れていた。
 制止が掛かれば苛立ちと情欲の籠めた目で睨む>>128
 混乱を隠せずに、心の準備が間に合わない手つきで
 
 けれどニットワンピースを脱いだ女は
 白地に薄紫の花の刺繍がされた下着姿になる]

(131) motimoti 2018/12/15(Sat) 17時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル


  ……早く。

 [ブラのホックを外してトップレスになるのを
 待ちきれないと言わんばかりに唸る。
 小ぶりな丘が露見し、密着が深まる。]

  っはぁ……ぅぅ……

 [理性が何処かにいってしまったアポロは、
 眼前の幼い乳房に貪りつく。
 舌で乳輪を舐め回し、赤子のように吸い付いて
 乳頭に歯を立て、充血を唆す。
 掌中に収まりのつくもう一方の起伏を
 触れて、撫で、揺らして、乳頭を抓るように。
 
 車椅子の座面に立て膝をつく女の
 感度を確かめるよりも、欲求ばかり膨れていく。
 スラックスを持ち上げる熱源はより露骨に盛り上がって]

(132) motimoti 2018/12/15(Sat) 17時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

 [フローラの姿をしたものを、
 フローラとして考えられなかった。
 よく似た娼婦なのだと現実を誤魔化す。

 夢でいい、女は言った。
 兄を慕った妹として>>129存在しなくていいのなら

 ―――フローラとして愛される事は、ないのだ。]

(133) motimoti 2018/12/15(Sat) 17時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

 [片方の乳房に飽きれば、もう一方も。
 唇を寄せ、唇を窄め、吸い付く。
 開放したばかりの乳房は唾液にまみれ、
 乳頭は照ら照らと濡れている。

 果実のようだった。
 甘い味だった。

 此処にいるのは、
 知らない  ――商売女だけれど。]*  

(134) motimoti 2018/12/15(Sat) 17時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

 [女の身体は不自然なほどに固まっていた。
 愛撫により血の巡りを増した肌を目の前にし>>149
 無感情に、無感動に、ただ、衝動に身体を委ねた。 

 知らない女の知っている男の顔をしていても>>150
 別人のように弄び、蹂躙しようとする。
 だって、妹ではないから。
 此処に居るのは――――妹に似た他の誰かだ。]
 
  っはあ………っふ…
  
 [道具になると決めた女は、
 何処まで想像し、何処まで予測したのだろう。
 死ねと呪った女は。>>111

 男は、独特の電子音が流れても>>151
 女が叫び声を上げても顔も上げなかった。>>153
 望んだもの、>>154望まれた事>>-196
 それらを聞いても、眉も動かさなかった。
 兄と呼ぶ存在が、此処に居ないかのように。]

(176) motimoti 2018/12/16(Sun) 06時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル


 [一度、死んでしまったものは、




  ―――― 戻らない。]
 

(177) motimoti 2018/12/16(Sun) 06時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

 [ただ、肩を掴まれ強引に引き剥がされたなら>>155
 柔らかい女の身体に触れていた手は遠のく。
 謝罪の声を聞きながら、女を見ていた。>>156

ぐらっ

  少しだけ、驚いたように目を丸くし。
   何かを言いたげに、微かに動いて。


 歪んでしまった車椅子の車輪が傾き、
 介護用ベッドのポールに後頭部がぶつかる。

 衝撃に頭が揺れ、――意識は遠のいていく。
 
 こみ上げる欲求も、何もかも気を失うことに釣られ
 時間が解決することになるのだろう。
 微かに聞こえていた音声すら、耳は拾わなくなった。

 瞼が降りたことで、目の前が真っ暗になる。]

(178) motimoti 2018/12/16(Sun) 06時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

 [それから、どのくらい経ったのだろう。 
 昏睡から覚醒した時、まず、頭痛に顔を顰めた。

 痛む場所を摩ろうと手を伸ばす]


  っう…… 
   痛…………っぐ

(179) motimoti 2018/12/16(Sun) 06時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

 [呼吸も出来る。
 
 自分が誰であるかは分かっている。

 アポロ・ヌヴィル。
    、、、、、
 農園のひとり息子で、自警団の一員。


 だが。
 此方をみている娘が誰であるのか。
 父親が義母と再婚し、妹が生まれる前までの記憶が
 失われてしまったから―――、]

(180) motimoti 2018/12/16(Sun) 06時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル


………………………………誰だ?

 [その時は服をきちんと着ていたか、
 下着姿だったかは解らないけれど。 
 見覚えのない若い娘を、困惑した目で見つめる。

 足が動かない――否、ない、違和感に
 驚嘆して喉を鳴らす。]

  何……いったい何が起こったんだ……?
 
  俺は、俺の足は………どうして……?

 [199■年のアポロには、足があったから。
 けれど、こんなとんでもない怪我を負っているのに
 不思議と痛みは無く、何がなんだか理解できない。]

(181) motimoti 2018/12/16(Sun) 06時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル


  此処は何処だ?
  君の家か?

  君はいったい
  誰なんだ?

 [見覚えの無い場所に状況が分からず、
 困惑した声と共に、怪訝そうに眉を寄せた]**

(182) motimoti 2018/12/16(Sun) 06時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

 [頭を冷やすものを用意してくれていただけに
 歳に比べて幼い服装>>184の娘は>>186
 手当をしてくれていたという事が解る。

 彼女と自身に血縁関係があるとは知らないまま
 知らない家だと聞けば益々意味が分からず。>>187]

  っ……ど、 どういう事だ……?
  君も知らない……?

 [状況が全く飲み込めず、首を捻る。
 そもそも頭を打つ前はどうしていただろう。 
 思い出そうとすると頭が割れるようで、
 低く呻き、目を伏せる。]

(191) motimoti 2018/12/16(Sun) 12時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル


  家が無い……?
  孤児なのか?

 [身内は召集に掛かってしまったのだろうか。
 家が無い、 ―――それに。

 理解に至れないまま、彼女を見ていたが
 誰だかも解らないと告げる彼女に>>188
 記憶がないのだろうかと怪訝に見つめ返した。
 記憶がないのはアポロの方だというのに。

 思いがけぬ事故で、その時>>1:141が来た事
 空白の年数が長すぎて、悟れもせず。]

  とにかく、職場に連絡するよ
  君も知らない家に居るのは、困るだろう。

 [そう告げ、携帯をポケットから取り出そうとする。]

(192) motimoti 2018/12/16(Sun) 12時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

 [名前が解らない、家がない――
 職場である自警団に、
 どう報告して保護すべきかと算段を立てる間。]

  君のお兄さんは、俺に似ていたのか?

 [仮面を被らず此処に居るアポロは、
 思い出したように―――…
 覚醒と共にかけられた言葉を振り返る。>>185
 気力を失っている様子の彼女を
 撫でようとしたが、高低差に手は届かず。]

  君みたいな可愛い妹が居たなら、

  お兄さんも自慢だったんだろうな。

 [水を受け取りながら、直立した娘を見上げる。]*

(193) motimoti 2018/12/16(Sun) 12時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

 [どうして謝られるかが解らない。>>194
 感謝と謝罪は似ていても違うものだから。
 祖父が居るのなら孤児では無いのだろう。>>195
 
 何はともあれど、互いに――
 知らない家に何故か居るのだとすれば
 彼女を先輩方に護衛させ祖父のもとに送り、
 自分は父親の待つ家に帰る、

 そのつもりで居たが、 
 彼女に止められてしまった。>>196]

(200) motimoti 2018/12/16(Sun) 19時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル


  大学? 去年まで俺も学生だったけど…。
  職場、とは……?

 [記憶がないだけに――
 歳を取ったことすら鏡を見ていない為分からず。
 ましてや職場が大学であるなんて知りもしない。>>196

 携帯を握ると、手当されているらしい指が痛む。
 包帯から血が滲み出していて……
 最近の怪我には思えない状態ながら両足も無いし、
 何らかの事故にあったのだろうかと訝しむ。]

(201) motimoti 2018/12/16(Sun) 19時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

 [消沈していた事や自警団に通報をいれると
 困るような事情があるのだろうかと
 まずは警戒を解く為に彼女のことを聞こうとする>>197
 兄が居るような話を聞けばあやふやな話ではなく
 しっかりとした記憶が返ってきた。

 自分が誰かも解らない、
 両親のことも解らないというものだから、
 もしかしてとは一瞬考えもしたが
 彼女もまたアポロと同じように
 記憶を失っている訳ではないのだろう。]

  そうか……。
  
 [過去形という事は、
 召集で連れて行かれてしまったのだろうか。
 消沈している態度を見て、そこを問う事は出来ず。
 駄目な妹だったと打ち明ける彼女に>>198
 事情は解らないものの、頭を下げて貰った為
 痛む指ではあったが、撫でようと。]

(202) motimoti 2018/12/16(Sun) 19時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

  離れる時に喧嘩でもしたのか?

  俺で良かったら、話くらい聞けるし、
  そんなに似ているなら
  今は君の、兄さんの代わりになるよ。
  
 [アポロは一人っ子だが、妹や弟が居る友人らを
 羨ましいと思ったことは何度もあった。 
 母親が妹を生んでくれていたらきっと可愛がった。
 そう思えば、祖父以外は天涯孤独と口にした彼女の
 寂しさを感じさせる態度に良心は自然と擽られる。

 頭を撫で、少しだけ背を伸ばして。
 妹が居たらどうするかと想像し、額に口付ける。]

(203) motimoti 2018/12/16(Sun) 19時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

 [しかし、手元の携帯にふと視線を落とせば、
 信じられない表示がそこにあった。]
 
  ……っな。
  2018年……? これは一体、どういう……

 [2018年。
 覚えある限りの記憶では、
 1996年だか1997年くらいの筈だ。
 
 タイムスリップか浦島太郎にでもなった気分で
 目を見開き、顔をこわばらせ、
 驚愕した表情で表示をしばらく見ていた。]

(204) motimoti 2018/12/16(Sun) 19時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

 [妹であった彼女だけが>>1:*6
 アポロの記憶にないのではなく
 全てが、空虚であり。>>1:30


 アポロの記憶の中では、父親は健在で
 親友とパピヨンは交際を経て籍を入れたばかり。]

(205) motimoti 2018/12/16(Sun) 19時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

 [届いていたメールを開けば一件の通知。>>199
 ギネス先生、という大学時代の恩師には存在しない
 そしらぬ人物からのメールに、困惑する。]

  絵を取りに……?
  
 [大学時代に油彩と造形を学んでいたが
 このメールの差出人のいうところの絵が、
 一体どんなものかが解らない。
 額を覆い、痛みに呻きながら考えても、思い出せず。]

  は、……ぇ?
 
 [その兄というのは彼女の兄なのだろうか。
 それとも、今は兄だと思ってくれていいと
 彼女に伝えたから、そう呼ばれたのか。>>203
 しかし、自警団に連絡を入れようとして
 止められたことから、後者を想像する。]

(206) motimoti 2018/12/16(Sun) 19時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

  大学にある絵なんて…俺は知らない…。

 [それに。
 メールの内容も、誰にも見つからないように、とある。

 メールの内容は覗き込んでいたのなら
 彼女にも見ることは出来るのだろうか。]

(207) motimoti 2018/12/16(Sun) 19時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル


  ……………追われるなんて
  ど、どうして、そんな事になったかは
  想像もつかないけれど。
  ……これから俺は、一体どうしたら。

 [職場である自警団に追われるような事態とは
 余程のことがあったのだろうとは。
 父親の待つ家に帰ることも捕まる事を思えば考えられず。
 そもそも、父親の年齢とこの携帯の表示の西暦から
 逆算をすれば、死んでいておかしくない。

 ましてや――
 自身が2018年の召集に掛かっている事も知らない。]

  どうしたら、いいんだ……

 [ショックに打ちひしがれ、携帯を取り落とし。
 両手で顔を覆う。]*

(208) motimoti 2018/12/16(Sun) 19時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

 [彼女の告げる大切なもの、というのが
 一体なんのことかが分からなくて>>213
 どのくらい口を挟むべきか迷ったが]

  その大事なものが、
  どのくらい大切なものだったかは解らないが…

  きっと、君が想像しているよりも
  縁は硬いものだと思うよ。
  
 [外的ショックで記憶を失っていると知らない為
 自身の事を指しているとは知らずに。]   

(220) motimoti 2018/12/16(Sun) 21時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル


 [絵というのが何のことかは解らないが。
 彼女には思い当たる事があるらしい。>>214]

  ええと、それは……君の兄さんの?
  それとも、俺の事を言ってるのか?

 [ならばこの携帯は一体誰のものなのだろう。
 履歴を見れば送信メールも辿る事は出来るのだろう。
 パピヨンに火事を心配する内容から、
 妹とのやり取りであるメールまで。

 けれど、過去を見るのが恐ろしく感じてきた。 
 よくは解らないが、“いやなこと”が
 そこにあるような予感がして
 漠然と背中を撫でる不快感と頭痛に顔を歪めさせ]

(221) motimoti 2018/12/16(Sun) 21時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

  身を隠すのはいいけれど、
  そんなこと、いつまでも出来ないだろう。

  イアンなら、何か……

 [そうして電話帳をめくってみようとして、


 ふと、気づく。
 彼女はどうして。
 大学を出た時期を知っているのだろう。>>212

 外見だけを見て年齢を察するしかないが、
 彼女が生まれたばかりか、生まれていない筈だが。]

(222) motimoti 2018/12/16(Sun) 21時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

  君のせいだって?

 [その事を問いただそうとしたが、
 言い重ねるような告白に首を傾げる>>216]

  俺は本当に、何をしてしまったんだ……。

  その――絵を見に行けば良いのか?
  見つからないようにとあるが、 
  車椅子は目立ちそうだな。
    
 [絵を見るのも、運悪く見つかってしまっても
 それは別に構わないけれど、でも。

 いつまでも潜伏し、事情が解らないまま生きるのは
 生きていないのも同じで、
 絵を見たら出頭しようと考えはした。

 それ以外に、何かを出来ると思わないから]*

(223) motimoti 2018/12/16(Sun) 21時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

  俺が、君の……兄さん?

 [思いがけない話に首を横に振る。>>225]

  それは、…えぇと、からかっているのか?

  かあさんは俺を産んで数年で召集された。
  まさか、君が宮廷から来たとでもいうのか?

 [本当に、解らない。
 彼女も平然としているから理解が出来ない。
 もしかすると記憶がない二十年のうちに結婚し、
 彼女は義理の妹にあたるのだろうか。]

(233) motimoti 2018/12/16(Sun) 22時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

  何を、言っているんだ…?
  生きて欲しいって。

 [まるで、放っておけば
 死ぬみたいな言い様に聞こえ>>226
 彼女が何を考えているのかが、全く理解できない。
 イアンの事も知っているようではあるし>>227
 
 彫像の話は何のことだか解らないが
 流石に人を殺してしまったと聞けば>>230
 顔は強張り、言葉を失うしかない。]

(234) motimoti 2018/12/16(Sun) 22時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

  人を、殺しただって?

  そりゃあ、俺でなくとも怒るだろうが
    
 [どうしてとも、誰を殺したのかとも。
 聞くのが怖くて、聞けない。
 どうにも落ち着かず、視線を逸らす。]

  ……ええと。
  その、俺を庇おうとしているのは
  なんとなく、解ったんだが、

 [妹と聞かされても、正直実感は沸かない。
 それに名前を知らないし、君、としか呼べず。
 誰を殺したかを確かめるのも、臆病になる。]
 

(235) motimoti 2018/12/16(Sun) 22時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

  君が………誰かを殺してしまったなら、
  その罪は償わなければいけないと、思うけれど。

  俺が何かの容疑に掛かっているなら
  それを晴らしに行かなきゃいけない。

  格好良くて優しくて、だろう?
  人様に顔向けできないような生き方は出来ないから。  

 [こそこそと隠れて生きる事は出来るだろう。
 ただ、自身が記憶にないだけで、
 そんな風に思っていてくれる関係だったなら>>197
 彼女の兄だったらしい自分を、壊したくはないと思った] 

(236) motimoti 2018/12/16(Sun) 22時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

  やはり、その絵を見終わった後にでも
  君を連れて、自警団に出頭するよ。
  
 [彼女の望みは、絵を見るだけでは無いようだが>>232]

  でも、展示されているってメールにはあったぞ。
  それなら、完成品なんじゃないか?

 [アクリル絵の具で加工されており
 実在しない人物を描いたかのように
 一見してみえる>>0:606 絵である事は
 この目で見ていないので解らない。

 車が到着すれば手を借りて乗り込むつもりだ。]*

(237) motimoti 2018/12/16(Sun) 22時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

 [彼女が無気力にみえるのも
 人を殺してしまったせいなのか。>>241
 それとも、彼女を妹だと思える記憶を>>240
 何も覚えていないせいなのか。]

  俺が何もしていないと言っても……
 
  誰に会うことも出来なくて、
  仕事も就けずに隠れて暮らすなんて、
  そんな事は出来ない。

  君が帰ってくるまで、せめて

 [兄妹なら、彼女が罪を償うまで待ちたい。
 なら、仕事が必要だ。
 家は無くなってしまったと彼女は言っていたが
 ちゃんと帰れる場所を用意し、待ちたいと思う]

(250) motimoti 2018/12/16(Sun) 23時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

  …………殺される?

 [たとえ殺人を犯しても村長の意向により、
 三番街には死刑制度がない筈だ。
 二十数年のうち法律が変わったというなら
 その限りでは、無いけれども>>243

 だから―――、]

  ああ……俺は、召集に掛かっているのか。
  ………そうか。

 [この足は最近切除したものには見えない。
 食用で召集が掛かっているのだと想像する。]

(251) motimoti 2018/12/16(Sun) 23時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

  それは、………仕方がない。

 [それで良かったのかもしれない。
 何処に帰るべきかの記憶もなくして、
 時代に取り残された記憶しかない。
 この街には、記憶のないアポロの居場所は無い。

 でも、]

  ……君の事を、待っていたかったな……

 [父親は、話題に上がらないという事は
 おそらくは生きていないのだろう。
 アポロの家族はどうやら彼女しかおらず。

 家もなくなってしまったと告げる彼女を
 待っている事が出来なくなるのは、
 ――うまくは云えないけれど、残念だった。]

(252) motimoti 2018/12/16(Sun) 23時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

 [見てみない事にはどんな絵か解らないが>>243
 大学に向かい、案内を受ける。>>247
 事務的な話しか出来ないのは
 ギネスという人物と面識が“ない”からで。
 曖昧に笑い、お礼を述べて絵の前に。>>248]

  ……これは。

 [ラベンダー畑が農園の裏にあるもの、というのは
 見る限りで記憶と一致する。
 
 だが、描かれている家族に見覚えが無い。
 額を持ち、近くで見つめ返す。]

(253) motimoti 2018/12/16(Sun) 23時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

  俺のタッチではある。

 [学生時代よりも画力は上がっている、
 しかし、気づいたのは、それだけでは無かった。]

  ただ、なんというかこう、
  ぱっとしない絵だな。
  モデルがあって描いている感じがしないというか。

 [そう感じさせる理由に気がついた。
 間近に見れば顔の部分とそれ以外の部分は
 画材が違うのだと。]

  ……なんで顔だけ油彩じゃないんだ?
  それに、不自然に、顔の部分が厚い。 

 [画材の違いを見定めて。
 凹凸を指で辿り、
         ―――率直な、感想。]

(254) motimoti 2018/12/16(Sun) 23時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

 [実在が不確かな楽園の裏に何かがある。>>249
 彼女は描き直して欲しいというが――>>248]

  無理だよ、この指じゃ。
  細かい描写を描けそうにない。

  それに。

 [多分、塗り固めたにしても
 不自然な厚みがある事は何かの意図がある。
 アポロの記憶にはない、意図が。]

  きっとこれは、完成した絵だ。

 [持ち込まれた画材道具の中からヘラを取る>>246
 絵の――顔の部分に押し当てて軽く削れば。
 貼り付けたアクリル水彩が少しだけ剥がれた。

 金髪の少女の髪。
 その下に隠れているのは、深緑色の髪の毛。]

(255) motimoti 2018/12/16(Sun) 23時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル


   ――――、

 [妹と名乗る少女を振り返る。
 彼女の髪の色と同じ事に気づいた。]

  ………………
  あとは、君が。

 [この絵が彼女を描いたものなら。
 男性と女性は、彼女の両親を描いているのだろうか。

 なら、ここから先を削るのは
 アポロの役割では無い筈だ。
 きっと、彼女の為に描いたものなのだろうから。]*

(256) motimoti 2018/12/16(Sun) 23時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

 [流石に、思わぬ悪態にはぎょっとした。>>260
 記憶がないのだから指の怪我が
 何故負ったものかは解らないが、]

  俺が描いたなら、君に遺す為に
  描いたものだと思うから……

 [彼女の苛立ちは伝わる。>>262
 だが、そうとしか言いようはない。
 削る様子を見ていれば
 やはり彼女と知らない女性。
 それに――父親の顔が明るみになる。]

(277) motimoti 2018/12/17(Mon) 08時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル


  ………え?

 [どうして此処に父親が描かれているのだろう。]

  おい、何を……

 [理解出来ず彼女の動向を見守っていたが、
 完成された絵に絵筆を走らせるのを
 目の当たりにし言葉を失う。>>264]

(278) motimoti 2018/12/17(Mon) 08時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

 [画風も違ければ構図も無茶苦茶だ。
 だが、彼女にとってはそれよりも
 此処に兄が描かれていない事が重要らしい>>267]

  諦めるって……仕方がないだろ。
  かあさんも、他の人たちも
  召集を避けることは出来なかったんだ。
  決まり事をどう諦めるなって言うんだ。

  ……それに、悪いけど。
  どうして記憶をなくしたかなんて
  俺だって解らないんだから。

 [困惑をそのまま口に出し、殴り描く背を見守る。

 行かせないと口にし、筆を進めるのを>>268
 ぼんやりと見つめていた。]

(279) motimoti 2018/12/17(Mon) 08時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

  ……何を、どうやって……。

 [いや、方法以上に。]
 

(280) motimoti 2018/12/17(Mon) 08時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル


  誰にも会えず、何も出来ず、
  ずっと隠れてただ生きるなんて。

  ……そんなの、俺にとっては、
  生きているって言わない。

  生きている実感や歓びが無いまま
  飼われているのと同じじゃないか。 
  生きていることに一体なんの価値があるんだ
 
 [―――どうして伝わらないのだろう。
 虫籠で鑑賞する虫と、何ら変わらない事を。]

  それに。
  そんな事をすればただ事じゃ済まないだろ

 [それ以上の言葉はかけられず、
 黙って作業を見守るしかない。]**

(281) motimoti 2018/12/17(Mon) 08時頃


  …… [嘘だけど*]


【人】 奴隷運び ヌヴィル


  ………。
  
  君が悪いことをしてしまったと言うのなら
  尚の事記憶をなくす意味が解らない。

  殺人、と…彫像を壊したんだったか…、

 [記憶が無い間の自身にとって大切な誰か。
 どうして彼女が手にかけてしまったのかも解らないが
 沈んだ顔と、詰る顔を思い出すと、
 彼女に“そうさせた”のは自分自身が
 何かしら関わっているような気もしてしまう。

 それに父親がこの絵の中に居ること。
 父親は、母親を裏切ってしまったのだろうか
 けれど、既に成人していそうな大きな妹が
 既に此処に居るだけに、恨み言も出てこない。
 此処は未来なのだから、過去から立ち止まるアポロが
 今更何を願おうと不服を唱えようと無価値である気がして。]

(306) motimoti 2018/12/17(Mon) 22時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

  え?  ――わ、
      なん、だ……?


 [不意に押し付けられた筆>>292
 頬や額に散った油彩絵の具に戸惑う。
 擽ったそうに眉を寄せ、顔を逸らそうとして]

  ………そっか。

 [だが、彼女の意思を聞けてホッとする。>>293
 誤った事をしたなら償わなければいけない。 
 間にどのような経緯があったかは解らないが
 ――――当然の事だから。

 出頭するなら、もう会えなくなってしまう。
 今のアポロにとっては、
 初めて妹という存在に会えたというに。
 せめてお願いと告げられた事だけは>>293 
 可能な限り、聞いてみたいとは思うが。]

(307) motimoti 2018/12/17(Mon) 22時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル


  ……ああ。

 [出頭を遅らせ、見送りたいという事か。>>294]

  それって、あとどのくらい先なんだ?

 [アポロは知らないことだが、一日と少し。]

(308) motimoti 2018/12/17(Mon) 22時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

  ん…その、
  描けるかどうかは、解らないけど。  

  俺を?
  
  
 [今も包帯に巻かれた指先から血がにじむ指は
 完全に固定されており曲げにくい。
 展示会用の絵にアポロを描きたいと告げられ>>296
 それを断るつもりは無かった。]

(309) motimoti 2018/12/17(Mon) 22時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル


  いいよ、出立までに描けるなら。
  俺も、自分のことがろくに解らないで
  宮廷に行くのはちょっと、って……。


 [だから。
 彼女の申し出には頷きを返す。]


  それに俺、君の名前も知らない。


 [俯いている彼女が何を考えているのか>>*0
    ――なにも、解らない。]*
  

(310) motimoti 2018/12/17(Mon) 22時半頃

……早速、ご相談したいことがあるんです。

[ソウスケに頼んだのは、彼が店に居るうちに。

先月、だったでしょうか。
自警団の皆様がある密輸グループを取り締まったと。

その残党が、もしかしたらこの数日の間に見付かるかも知れません。



……まだ若い、少年 なのかも知れません。


[推測の話。未確定の話。
目線は床に、両手を前で不安そうに組んで。]


それでも、あの人は…悪くないの。
真実を知らないだけなんです。
自分が何をされているのか……。

[密告。そして、無実の布石。]

ですから、どうかどうか…命だけは、取らないで。
痛みだけでも、きっと改心してくれると思うんです。

[身を案じる少女の、ふり。]**


【人】 奴隷運び ヌヴィル

 [いつも、というのが理解らなくて。>>318
 困ったように彼女を見つめ返す。
 彼女のいつもは、アポロにとっては
 知らない世界の話だった。]

  ………?

 [流石にここに来るまで肌寒かったから
 春、と呼ばれる季節が遠い事は分かっていたが
 彼女から聞いた召集までの期間は>>319
 随分先の話だった。>>320]
  
  俺の頃はせいぜい一週間くらい前に
  通達が来るって聞いたけど。
 
  今はそんなに前から来るのか?

 [たった三日の違いだが、されど三日。]

(333) motimoti 2018/12/17(Mon) 23時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル


  確かに、10日もあれば………。
  治るかもしれない。
  
  …でも、描けるといいが…
  記憶がないから、技術が自信ない。
  
 [二十年後にこんな情緒的な絵を描けるなんて
 思ってもみなかったという位には
 少女と父親、知らない女性を描いた絵画は
 幸せそうな一枚に窺える。
 彼女が描いた自身の絵はどうにも異質に見えるけれど

 名前を教えて貰った時。
 俯いていた彼女は哀しそうな、
 悔しそうな表情をしていた。>>323]

(334) motimoti 2018/12/17(Mon) 23時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル


  ……すまない。
  
  妹なのは確かだろうけれど。
  どうしても君の…

  あ、いや。
  フローラ。 

 [せめて呼び方だけでも“君”から彼女の名前へ。]

(335) motimoti 2018/12/17(Mon) 23時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

  分かった。
  あそこ以外に隠れられる場所無いんだもんな。

 [納得したように同意を告げる。
 見覚えの無い講師の男に深々と辞儀をして、

 車椅子の使い方も彼女に聞かないと
 あまり解らないのが現状で。
 慣れないながら先へと進み、
 外に停めてあった車へと向かう。]

  変なのって……き、フローラのせいだろ。

 [彼女がした事なのに、と。>>325
 苦笑を浮かべ、車に乗る。

 些細な表情、仕草。
 きっと、彼女の知らないアポロのまま。
 彼女を子供の頃から“しらない”から。
 子供扱いは―――しない]*

(336) motimoti 2018/12/17(Mon) 23時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

 [彼女の口にするアポロは全く実感が沸かない>>338
 兄であったのに兄ではなくなる?

 どんな家庭内環境だったのか見当もつかない。 
 ただ、言葉だけ聞けばいい加減な男に聞こえ
 心の底では嫌われているのかもしれないと
 どう接していいかが余計に分からなくなる。
 厄介者なら、作り笑顔で見送ったっていいのに。

 あやふやな言い回しが不安に駆られる>>340]

(380) motimoti 2018/12/18(Tue) 08時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル


  でも、飛空艇が来るのは同日だろ。
  本当に10日後なんだよな?

 [何日前からメールが着ていたのかに関わらず
 飛空艇は何度もやって来る訳ではない。
 10日後とあるなら誰に取っても10日後の筈だ

 彼女はそう言うが“だからこそ”
 自画像が描けない事実>>0:604
 自分ですら解らない。
 断ったのは指の怪我もあるけれども>>341
 何故か、本当に、描きたくないのだ。]

(381) motimoti 2018/12/18(Tue) 08時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル


  君…フローラの話を聞いていると
  …俺はあんまり、思い出したくなくなるよ…
  その…………理由は解らないけど、
  自分の事が嫌いだったんじゃないかって。

 [自画像を描きたくない意味もよく解らないし、
 彼女は暗に振り回すなと言いたげで。
 ギネスという名であるらしい人物に見送られ
 彼女を正しく妹と思えないまま>>344
 あの家へと連れて行かれる。]  

  ああ、暖かいものがあれば。 
 
 [飲み物は貰う事にし、>>346
 頂いた後に眠気を感じた。
 もしかすると、
 ちゃんと寝てなかったのかもしれない]

(382) motimoti 2018/12/18(Tue) 08時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル


  風呂は明日で良いかな。 
  それより、トイレはどう使うのか知ってる?

 [届いていたポータブルトイレは
 寝室ににおいが篭るのは躊躇われて
 トイレの近くに置いて貰う。

 下着を下ろして用を足すのではなく
 座る練習を手伝って貰おうと。
 小は低めで手すり付きのトイレの目の前で
 すればいい為に簡単だが、
 大は椅子から移動する手間がある。

 何度か練習すれば移動の仕方も 
 分かるようになって来て、
 彼女に礼を告げ、個室のドアを閉めて用を足した。] 

(383) motimoti 2018/12/18(Tue) 08時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

 [手すりを利用し、彼女の手も借りながら
 介護用のベッドに横たわる。]

  フローラはまだ寝なくていいのか?

  ……おやすみ。

 [他にもベッドがあるのだろうか。
 椅子に座っている彼女を見つめて>>347
 けれど眠気に襲われ、目を閉じる。] 

(384) motimoti 2018/12/18(Tue) 08時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

 [ゆっくりと眠りにおちていく。
 彼女が何をしているか―――>>348
 知るよしもなく。>>349

 疲れていたせいか声や物音を聞いても
 直ぐに目を覚ます事はない。
 
 夢もなにもみなかった。
 余程寝ていなくて、疲れていたのだろう。
 命がぽたぽたと流れ出る音を聞いても>>369
 閉じた瞳は開かれる事なく、
 健やかな寝息を立てている。] 

(385) motimoti 2018/12/18(Tue) 08時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

  っぅ……

 [眠りを妨げるように瞼にも水滴が落ちてきて>>370
 煩わしげに眉を寄せ、ううん、と唸り声を立てる。
 それが何度も続けば、流石に薄く瞳を開けた。]


  ………んっ………
  え……?

 [一瞬、何をみているか分からなかった。
 夢でもみているのだろうかと。

 ただ、夢にしてははっきりとしているし
 かけられたシーツや顔に落ちてくる血の雫は
 感触を伴うものだった。]

(386) motimoti 2018/12/18(Tue) 08時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル


  な。何してるんだ……?
  え?自分で……?

 [理解できない。
 彼女の望みも>>365
 彼女の気持ちも。>>363

 まだ一日足らずしか共に居ない為
 妹だと実感が湧ききらないだけに。
 だが、此処に他の誰かがいない以上
 彼女が襲われたような形跡がない以上
 自分で“そうした”のだと解る。]

(387) motimoti 2018/12/18(Tue) 08時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル


  いったい何をしてるんだ……止血しないと。

 [手すりに捕まり、身を起こす。
 何か、括れるような紐を探す。
 ぱっくりと開かれた傷口を
 痛ましそうに見つめては、顔を顰め。
 タオルを使い、腕に近い所を結ぼうとする。]

  どうして?
  君は死にたいのか?

 [フローラ、ではなく。
 咄嗟にそう呼ぶ。

 彼女が殺してしまったアポロは、遠く]

(388) motimoti 2018/12/18(Tue) 08時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル


  俺のせいなのか。

  俺が生きているから、いけないのか。

 [彼女が何かを気に病む――
 殺人すら、感慨なく口にしていただけに

 
 自分のせいなのだろうかと]**

(389) motimoti 2018/12/18(Tue) 08時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

  いったい、何を言ってるんだよ…。
  動物を捌くのと自分を傷つけるんじゃ
  話がぜんぜん違うだろ……。

 [飲み物を貰った時も、トイレの使い方を聞いた時も
 こんなことをするような兆しは無かった。
 強いて言うなら、アポロが自分を嫌う理由を
 彼女自身のせいだと言い張った事くらい。>>400]

  っく…………。

 [専門ではないのではっきりとした事は言えないが
 傷口の開きから患部を直接圧迫した方が良さそうだ。
 タオルで傷口を覆うように巻きつけて>>404
 両手でぐっと圧迫しながら止血をする。
 自らの怪我にも痛みにも頓着しない彼女が
 いったい何を考えているのか、解らない。]

(407) motimoti 2018/12/18(Tue) 21時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

  どうして俺が君を殺したいんだ……?
  
 [アポロは彼女にそんな事を言った覚えがない。
 記憶にない時のアポロが彼女にそう告げたのか。
 本当に妹であるのならきっと言わないし
 あの、絵の女性の連れ子で
 赤の他人であったとしても言わない気がする。]

  今の俺には、解らないことだけど。
  ―――あんな絵を俺は描いてるんだぞ。

  君に死んで欲しいというなら、
  あんなに幸せそうな顔で描く訳がない。
  
 [彼女はあの絵を見て、アポロが居ないことに
 ショックを受けていたけれども、
 大学を出たばかりの記憶しかない目から見て
 間違いなく、傑作の部類に窺えた。]

(408) motimoti 2018/12/18(Tue) 21時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

 [彼女の行動と願望は支離滅裂だった。>>405
 様子は平静なのに混乱しているかのよう。
 その声も次第に平坦なものから感情的になり
 呼吸が弾むくらいに必死なのは解る。
  
 解るけど―――、]

  うまくいくとか、いかないとか……。
  そういう話じゃない。

  俺が子供の頃からずっと、この街は
  同じ街の人間をキングスに送り出してる。

 [願えば母親は助けてもらえたのか。
 そうじゃない――
 そうじゃ、ないだろう。] 
  

(409) motimoti 2018/12/18(Tue) 21時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

 
  キングスが連れて行かれた人たちを食べても
  送り出した俺たちは許容して来たじゃないか。
  それなら、俺たちが共食いしてるのと同じだ。

  自分の番になったら嫌だなんて、
  今まで散々共食いをしてきた癖に、
  許されることじゃない。
  

 [昨日まで食事を出来たのも、生きてこれたのも
 誰かが召集通りに連れて行かれてくれたから。
 母親、知人、従兄弟、恩師――たくさん。

 記憶がない間に親友すらも、“共食い”した。]

(410) motimoti 2018/12/18(Tue) 21時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

  死んで欲しいなんて思ったことは無かった。
  行かないで欲しいって、何度も思ったさ。

  でも、誰かが行ってくれたから、
  俺も君も助けて貰えたんじゃないか。

  俺は――――…

 [沢山の絵が届いていた。>>346
 どれも、一日一日を噛み締めて描いている。]

(411) motimoti 2018/12/18(Tue) 21時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル


  君に、これからも絵を描いて欲しい。
  君が、この街で生きていて欲しい。

  だから、家族の―――君の為に逝くよ。

  君が、この先にすてきな人と出会って
  “いつか”まで幸せに暮らせるように。

  君に、生きていて欲しいから
  君と、街の人達の犠牲になる。

 [圧迫した腕を掴む手に、また少し力が篭る。]

(412) motimoti 2018/12/18(Tue) 21時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル



  ………俺は、
  君が会いたい兄さんじゃないのかもしれないけど。

  でも、きっと。

 [――家族面した他人に介護されたくない。

 そう願って召集を受け入れたイアンの仮面は
 記憶をなくす前のアポロも“壊してしまった”

 記憶のないアポロには、仮面がそもそも無い。

 記憶があろうと無かろうと。
 願うことは、きっと同じで、]

(413) motimoti 2018/12/18(Tue) 21時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル


  君がいつか―――、この三番街で、

  あの絵みたいな
  心からの笑顔を浮かべられるのを
  祈りながら逝けるんだ。

  街の人たちが安心したり感動できるような
  絵を描き続けてくれると信じながら逝ける。

  死ぬなんて怖いし、嫌だけど。
  俺の血と肉は、絶対に無駄にはならない。
 

(414) motimoti 2018/12/18(Tue) 21時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

 [記憶があろうと、無かろうと。
 アポロ・ヌヴィルはきっと―――]


  フローラ、愛してるよ。
  

 [きっと、フローラを愛していた。]*

(415) motimoti 2018/12/18(Tue) 21時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

 [彼女の為に伝える言葉は。
 彼女にとっては受け入れられる言葉にならない。>>419
 アポロが母親を見送るしか出来なかった事、
 殉じることへの強い意思は、
 きっと、彼女が生まれる前―――あの日から。


 それをなくせば、
   “アポロ”ですらなくなる。

 
 彼女を愛することも。>>420
 彼女に愛してもらうことも。
 アポロでなくなれば、叶わなくなる。]

(439) motimoti 2018/12/18(Tue) 22時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

  でも、そうやって生きてきた。 
  生きるしか無かった。

  なにもできなかったのは
  見殺しにするのと同じだよ。

 [彼女がこの世界のあるがままの形を、 この街を。
 許さなかったとしても>>423
 無力な羊のひとりだから
 おとなしく見守るしか無かっただろうと。

 そうして怒り、否定しながらも
 どうして人を殺してしまったのかだけは
 アポロには解らないことで。]

(440) motimoti 2018/12/18(Tue) 22時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル


  そんな事ない。

  家族をみんな失っても、
  生きている子たちはいる。

  もう孤児院はなくなったのか?
  彼らは皆不幸なのか?

  そうじゃない、

    ―――  “仲間”はいるだろ。


 [同じ痛みを持ち、同じ苦しみを分かち合える。 
 だから独りになどならないと訴えるが
 彼女は後ろを向き、前を向いてはくれない>>425]

(441) motimoti 2018/12/18(Tue) 22時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル


  忘れる必要なんてない。

  思い出を、記憶を大事に生きるんだ。

  俺が、そうして生きたように。

 [母親のことを一度も、忘れはしなかった。
 だからこそ、“呪い”は生まれてしまったのだけれど。

 母親が自身と父親の為に召集で発ったように
 彼女がこれからを生きていく為に
 
 ――カエルの子だってカエルになるように。
 同じ道を、同じ未来を。]

(442) motimoti 2018/12/18(Tue) 22時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル


  …………うん

  ありがとう。

 [遊びで交際をした相手は居た。
 本当に好きな相手ではないから
 長続きすることは無かったけれど。
 
 同性の父親に愛を口にする事はない。
 大切に思っていても。

 だから、彼女の口から聞く“愛”は。>>427
 母親がくれたものと同じ価値を持つ。
 けれど、照れくささからは逃れきれず
 擽ったそうに笑う。]

(443) motimoti 2018/12/18(Tue) 22時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

  ――――…?

 [こんなに伝えても分かってもらえないのか。>>428
 こんなに気持ちを割いても伝わらないのか。
 彼女の目を見て、訴えているのに。]

  ……フローラ?

 [彼女の言葉に違和を感じ、>>429
 止血している手とは逆の手に握る刃物を>>431
 突き出そうとする刹那。

 それは、

 そのまま、受け入れてしまいそうな
 意思のある一突きで。

 でも。
 彼女の腕を掴んでいた片方の掌を剥がし、――向ける。]

(444) motimoti 2018/12/18(Tue) 22時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

 [刃を掴むなんて芸当は出来なかった。
 大きく開いた掌で止めただけに過ぎない。

 もう、描くことは出来まい。>>424
 芸術家の利き手の掌の中央には
 深々と刃が貫通し、逆側まで通していた。

 画家として生きる道を奪う凶刃を
 赤い血が伝い、ベッドが血まみれになる。]

(445) motimoti 2018/12/18(Tue) 22時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル


  ……これ以上、誰かを殺すな。


 [嫌われてしまったと悔いたのだろう。
 記憶をなくす前の兄に、嫌われてしまったと。
 悪いことをしてしまったとその口が言った。]

(446) motimoti 2018/12/18(Tue) 22時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル



  ―――懺悔するくらいなら、

  殺すな。

 

(447) motimoti 2018/12/18(Tue) 22時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル


  親父とクロリス義母さんを愛していたのなら。
  愛されて育った記憶が……あるのなら。 


 [ゆっくりと、返ってくる。
 衝撃に揺れて薄れていた記憶が。]

(448) motimoti 2018/12/18(Tue) 22時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル



  ………俺に嫌われたくないなら、


  ―――兄妹の縁を切られたくないなら
  

  悪魔に、山羊になんかなるな。


 [焼けるような苦痛に悶絶したいのを
 奥歯を噛み締め、呻きを殺し、
 浅い息で、ゆっくりと告げる。]

  

(449) motimoti 2018/12/18(Tue) 22時半頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル


  いつまで自分に都合のいい夢を、
  押し付ければ気が済むんだ
  
   他の家族は見殺しにできても
   自分の家族は駄目なんて。

   お前の夢は、犠牲しか生まない


  ―――そんな夢は、この街にはない。


 [夢は醒めるもの。
 解っていると言ったのは妹であり。]

(450) motimoti 2018/12/18(Tue) 23時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル


  でもなぁ、その夢は……

 [兄妹で共に暮らす。
 離れることなく、いつまでも―――…]


  俺も、ずっと見ていたかった…。


 [掌から、夥しい血液が溢れていく。

 意識を保てたのは其処までで、
 アポロは睨んでいた目元を少しだけ和らげ

 そのまま、――――…気を失った]*

(451) motimoti 2018/12/18(Tue) 23時頃

[だから。


自分の決断を、彼にしてきたあれこれを。



して良かった事だと、安堵する。

と同時に、キングスへの反逆行為に不安があったのだと、今更ながらに震えそうになる手を、ぎゅうと重ねた。]


【人】 奴隷運び ヌヴィル

 [従者による応急手当は兄と妹に。>>489
 砂時計が満ちる前に、
 一台の車がゲートから出て行く。

 義母の旧家を指し示す
 エンブレム付きの重めの黒い車体や
 付け替えられたタイヤは
 荒道に適したもの。
 それでも補導されていない道の揺れは大きく。

 誰かを犠牲として成り立つ>>480
 キングスの支配地
 Ynst-PE3番街から旅立つ兄妹の未来に
 どれだけの希望があるかは知れない。

 徘徊する下級のキングスをやり過ごしても
 目的地の分からぬままの旅路だ。
 燃料が途中では補給できない。]

(509) motimoti 2018/12/19(Wed) 07時頃

【人】 奴隷運び ヌヴィル

 [治療をされた細腕で、何処まで運転できるのか。
 遠くでばけものの咆哮が、――――嘲笑う。

 鎮痛剤を飲まされた男は座面に靠れて。
 薄らと隣でハンドルを握る妹を見ていた。]

  …………ありがとう。

 [外の世界も、この目で見て描いてみたかった]**

 

(510) motimoti 2018/12/19(Wed) 07時頃

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ヌヴィル
127回 (8d) 注目

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