人狼議事


273 魔性の病院【R18ペア】

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視点:


秘所の硬さを和らげるような指の動きはそのままに、伯爵の声は淡々と響く。
私の目許、耐え切れず溢れ伝う雫を拭う手に、ん、と声を殺して、問われたそれを聞き]


 …私の立場を考えれば、それでも

      分不相応だと、分かってますから。

[ただの道具扱いにされてもおかしくはない。
伯爵の気遣い自体が随分な厚遇だと思っているのに、我儘を言った自覚はあるから。
愛されたいなんて流石に言えないと、微かに目を伏せた]


そんなこちらに返されたのは、何度目かの私の立場の確認。

償ってもらうというのは当然だろうし、一番被害を被った伯爵にというのも当然だろうけれど。
続いた言葉に、目を丸くしてしまったのは]


 体、と言われても。

  伯爵は、その……私に興味は、お持ちではない、のでは。


[此処まで受けた処置を思えば、少なくとも私に対しての欲は無いだろうと。
そんな疑問を紡いだが、言ってから体を使うという意味が違うのかもしれないと思い至った。
そうだとしたらまたはしたない勘違いをしてしまったと気まずくなりながら、ひとまず対価についてを問われたのに答えようと考えたけれど]




 …ごめんなさい。

  払えるもの、は何も持って、いなくて。


   今の私に出来る、どんなことなら。
     対価に、なりますか?


[考えても浮かばなかったから、質問に質問を返す失礼を自覚しながら伯爵を見つめた*]


− 温泉 −

[ 中心からの方が効果的なのだと説明はされたが、この方法しかないとは言われず、安堵した。
手間のかかる患者ですまないとは思う。
だが、ああいった行為は、やはり、気軽にしてはならないものだ。
誓いとか、そういう──古風な考え方なのかもしれないけれど。]


  ──…、


[ 動けぬことに加え、体に触れられすぎて精神的に疲れてしまった。
それを察したように、黍炉はもう一度湯をかけて、身体を拭いてくれる。]


[ 命を分け与える、と言われて、血を飲まされたことを思い出した。
思い出せば少し、疼く。

「私にとっての宝玉だ」という彼の言葉は面映い。
身体が宝石に変じずとも、と言うからには、変じることが最大の売りではあったらしい。]


 …何処で、おれのことを知った。


[ こちらは黍炉のことをほとんど何も知らないのに。
不公平を悔しがる色が声に滲んだかもしれない。*]


 自らの状態を弁えているようで大変結構。

[理解しているという。理解した上でそれでもという願いだったのだ。
素直にレディに欲情するものでも構わないのだろう。]

 さて、興味がないといった覚えはありませんが?

[体で返す内容については言わないものの、疑問としてあげられた言葉についてだけ、骨を傾げて答えながら、秘唇の潤いをすくいあげるように撫でて]


 そーですねー。
 対価としては、期間五年ほどの借金奴隷という立場からスタートですが、我が領民になりますか?

[伯爵のいう捕虜とは、条件を達成すれば解放するというのが前提の関係であり、領外へといなくなるのも自由な存在だ。
まあそれでも借金からスタートなのは流石に示しも何もつけないわけにはいかないからである。]

 まずは有用であるかなど試験期間も設けますが、それならば対価としてよいでしょう。
 いかがいたしますか?

[骨を傾げた*]


伯爵の言葉から、やっぱり厚かましい願いだと思われたのだなと恥じらいを抱く。
けれど、それよりも続いた言葉に対する驚きの方が強かった]


 は………?
      っん、

[興味がないのではと言ったこちらに返された答えは、肯定ではなかった。
言った覚えがないというだけで、興味があると言われたわけでもないのだけれど。
今も先の行為も処置以外の他意があってのことかもしれないと思えば増した羞恥に、私が勝手に意識しては失礼だと言い聞かせてきた体に更なる熱を灯した]


[もしかしたら、という思いに包帯だけ纏ってろくに隠せていない体を伯爵に見られているのも恥ずかしくて。
毛布に手を伸ばしたくても、話の途中でそんなことも出来ずせめて胸を隠したくて腕を動かす。
そんな中、伯爵から示された対価の条件を聞いて]


 ……領民で良い、のですか?


  あ、いえ。不服ではない、のですけど。
   びっくり、して。


[使い捨てにされるものと思っていたから。
借金はあれど、領民と言われるとは思わず目を丸くした後、続けた言葉で異は無いと伝えられたろうか*]


─ 温泉 ─

[乾いて温かな場所に移し身体を揉み解していくうちに、心もいくらかほぐれてきたらしい。
強張っていた筋肉から力が抜け、心持ち緊張が解けた気配が指先に伝わる。
だからだろうか。彼のほうから問いが投げかけられた。]


 おまえが戦場にいると困るものがいたようだね。
 除いて欲しいと依頼されたのだよ。

 相手の名は聞かない方がいいね。
 まだ、おまえは私のものではないのだから。


[依頼の標的だったと、隠すことなく語って聞かせる。]



 魔界からの依頼など滅多に受けないのだよ。
 けれども、私は自分の直感を信じる方だからね。

 おまえだったからこそ受けた。
 実際におまえと会って、やはり直感は正しかったと思ったよ。


 おまえが欲しい。
 今も、そう思っている。

 


 治療に必要だから私がいる。

 ですが、必要以上に過ぎたる扱いを行うには理由というものがあるものです。
 例えば、気に入った。などごくごく個人的な理由もそれに入るものですよ

[疑問符を浮かべ様子が変わったレディへとかしげたままの骨は骨なりにわかりやすく説明を加える。
隠されてなくて晒された体。美しいといえる体は今は火傷痕があるが、治ればさぞ魅力的だろうと思わせる姿は、眼孔に映ったまま、火照った体の源は淫らな華を愛でるように指でなぞる]


 もちろん、レディが有用であり、私の益になるのであれば対価となるものです。

[戸惑ってるレディにいうと、なぞっていた手をそっと引いていき]

 それでよいのでしたら、レディを求め欲情するものを連れてくることにしますが、それまでは我慢してくださいね。

[異はないようなので、その方向で考えるのであった*]


伯爵の言葉から、やはり自分の扱いは厚遇であることと。
どうやら私は、気に入られていたのだと教えられた。

その言葉に、嬉しいと思ってしまったのはどうしてだろう。
伯爵を怖い人だと思っているのは確かなのに、興味も持たれぬまま身体を触られていると思った時は辛くて。
だから、分の過ぎた我儘などを言ってしまったのだけれど]


 …あ、りがとう、ございま、す


[こう言うのもおかしい気がするけれど、気に入ったという伯爵に御礼をのべて。
腕で隠そうとした身体はどこまで晒されたままか、白い骨の指に撫でられて火照る熱に息が荒ぐ]


[捕虜の扱いについても戸惑いを見せれば、有益についても付け加えられ。

対価となるものと言われれば、こちらから否定を紡ぐのもおかしく思えてそれ以上は言わず。
体から手が離れたところで、包帯をずらして少しでも隠せる範囲を広げようと試みつつ。

伯爵から告げられた、欲情するものを連れてくるという言葉を聞いたのだが]



 ……あ、の。

 伯爵は………欲情、しては

    くださいません、…か?

[他の誰か、よりも伯爵が良いと、思ってしまって。
図々しい、はしたないと思いながら、お願いとも問いともとれる声を紡いだ*]


[ 黍炉が語る経緯はさほど奇異なものではなかった。
依頼人についても探りを入れようとは思わない。
自ら挑んでくることを選ばなかった相手だ。どのみち相容れない。]


 おれのどこがお前の関心を引いたのかわからない。
 
 おれを治療して城に連れ帰って、それでどうする?


[ 黍炉を理解しようと問いを重ねた。*]


【人】 奴隷運び ヌヴィル

[一方その頃。伯爵領にて、ブラックオパール。ダークマスカットのワイン。スカルポークなどの献上品が、魔王様への献上品として贈られる準備がされていた*]

(1) 2019/12/13(Fri) 01時頃

 いえいえ、それはレディの行いによるものです。

 例えば、勝者の権限と正論をもってレディや捕虜となったものたちを追い詰めてもよいのですが、正論というのは暴力に近いもの。

 ですので私は初めから許すべきラインを決めてレディに償いを求めております。

[礼をいう言葉に緩やかに骨は応える。
許す気がないものは、それこそ意志などとらないわけだがレディはそうならなかったというのもある。気に入ったということの影響もあるが、自分勝手にしたところで何ら悪いところを感じない骨伯爵である。]


《カラカラカラカラ》

 "私"がですか?

[向けられたレディの問いに、骨の姿な自分に問われるとは思っていなかった。笑って聞き返し]

 "私"が求めるとなると、どうしても精気を吸うことになるでしょう、ただでさえ弱ってるレディの体がもちませんよ。
 レディは身を治すために、その胎にたっぷりと生命力をいれられたほうがよいですからね。

[生命力とは真逆の姿な骨なのだし、弱った体によろしくない。]

 それに、"私"が求めるとなると、愛人契約等になってしまいますよ。

[契約書類作りは大事、そんな引きこもり伯爵はレディの顔へと骨の顔を近づけて]


 レナータ。

[穏やかさの中に少しの熱っぽさをこめる]

 よく眠るのですよ。

[言葉とともに骨から吐き出される甘い香りは眠りへと誘う香となり、レディを休眠へと追いやるのであった。]


[そしてレディが目覚めたときには、骨伯爵以外にも一人の男が病室にいる。]

 嬢ちゃんの相手をする、ヌヴェルってもんだ。よろしくな。

[高い身長に体格もごつい男はそんな挨拶。
眠る前のことを思い出せばそれがどういう役割でいるのかわかっただろう。]


[男が自己紹介をしたところで、、羽根ペンを動かしていた伯爵が執務室より立ち上がり病人用ベッドへと近づいていく。そもそもがレディの体が辛いことになったのは薬を塗った後のことだ。一旦強引に眠らせたがそれだって体にいいわけではない。]

 まずは薬を塗ることからしないといけませんけどね。
 レディ、包帯をとりますよ。

[魔術によって体を軽く浮かし、レディの包帯をとり、隠させることもない状態にしていくのだ**]


 
 おまえは運命を信じるかい?


[重ねられる問いに応えて指を挙げる。
見えざる運命の糸を絡め取ろうとするかのように。]


 世界を縦横に包む縁の繋がり、
 その一端が、おまえと私を結んでいる。
 私はそう感じたのだよ。

 おまえのことを知るうち、その思いは強くなった。
 おまえと戦場で対峙して、刃を交わし、
 思いは、確信へと変わったのだ。
 



 おまえと血の契りを交わし、永世を共にしたい。
 それが私の企みの全てだ。


[互いの温度を確かめるよう、胸の上に掌を置いて告げる。]


[ 運命──意志を超越した定めの力。
彼はそれを感じたのだという。]


 …刃を交わして、か。


[ 彼は繰り返し「おまえが欲しい」と口にしていた。
そこに嘘はないのだろう。]


[ 城に帰った後の話をするなんて、まるで行きたいと言っているようじゃないかと、
不意に思い至って、遊色が滲む。]


 まずは動ける身体を取り戻す。


[ シコウは魔物だ。
人間のようには、不老不死を差し出されて舞い上がることはない。

己を駆り立てるエゴが必要だった。]


私の礼に、初めから許すべきラインが決めてあると返された。
そのラインを越えたらどうなるのだろう、どこまで許されているのだろうと気にはなれど、試す気は流石に起こらない。
かといって、伯爵に聞くのも考えが無いような気がして、確認までは出来ず。

私の願いを叶えると移行した話題に、新たに誰かを用意されるよりも伯爵の方が良い、と思ってしまったのは既に全てを見られているから、もあるけれど。
気に入ってくれている、興味も持ってくれているのかもしれない、そう思った時に少なからず感じた嬉しさに。
想いを通わせ合う相手とは叶わなくても、触れて欲しいと思う相手に触れられることを望めるならば──と思ってしまったから。
けれど、>>=12伯爵からは笑い返されてしまって]


  ……ダメ、ですか?

[私の体が持たないと、愛人契約などになるという理由はやはり気遣いが見えるものだけど。
思えば伯爵はずっと平常で。私を気に入っているのは欲とは違う部分なのだろうかと、表情を曇らせた]


[そんな私の顔を、伯爵の窪んだ眼孔が捉えそのまま近付く。
表情の分からない骨の顔は、怖さと、どこか愛嬌のある空虚さで。

この方の、こうなる前の顔はどんな顔だったのか、そんな疑問は声に出す事は無かった]



  え…っ………ぁ…


レディではなく、レナータ、と。
名を呼ばれたことに驚くと同時、とくんと鼓動が跳ねる。
その声にどこか甘やかさを感じたのは、眠り誘う甘い香りのせいだろうか。
確かめる間は与えられることなく、夢も見ぬ程深く意識は沈んでいった]


[そのままどれ程眠りについていただろうか。
目覚めた体に酔いは残っておらず、眠気はあるものの意識ははっきりとしていて。
眠る前に伯爵と交わした言葉を思い返し、随分とはしたなく、失礼な事を言ったと青ざめかける。
けれど、そんな自分にかけられた声で伯爵以外にも人がいると気付いて一気に顔に熱が上がったのは]


 え…、あ、あの、

相手をする、という言葉で男性が何を承知で此処に居るか分かって。
連れてくるとは言われていたけれど、まさかこんなすぐにとは思っていなかったからまだ覚悟が出来ていない、と言いたかったのだけれど]




 や、は、伯爵!?

  ま、まって下さい、あの、ひ、人が…!


ふわりと浮かされた体と向けられた言葉に、また火傷の痕に薬を塗られると思えば慌てた。
ヌヴェルと名乗った男性に見られている羞恥もたしかに大きい、けれど仮にも抱くことになる女の体がこんな火傷だらけなんて、見られたくない、と。

ふる、と頭を振って抵抗を見せたが、言葉以外はどうにも出来ずなされるがままに*]


 ですが、薬を塗るのは必要なことです。それに行為を行うときは全てさらけ出されますよ。

[頭をふると振って、まってほしい。というレディの言葉を拒否する。
許すべきラインを定めている伯爵にとって、それはライン外のことであった。

 包帯を解いていきながら、その体を体内の呪いを呪をこめ、相殺するように刻みながら薬を塗り込むが、今回の薬には催淫もしっかり混ざっていた。。

火傷の痕を這う冷たく硬質な骨の指は火傷に残る痛みを和らげ、同時に違う熱がレディの体にこもっていくだろう]


 レナータ……私が欲情してもよい体になるために治ってくださいね。

[骨は小さい声で囁いて、じっくりと体中、上は頬の痕から、足の爪先までじっくりと塗り込んでいく。
そうやって屈んでいる伯爵の鎖骨には、レナータの歯型が残ってるのが見えるでしょう*]


[ヌヴェルと名乗った男はというと、戸惑ってる女魔術師を見ながら、包帯が解かれその姿が露わになると、ヒューっと茶化すように口笛を吹き、その肢体を遠慮なく眺めた。

 骨のくぼんだ眼孔とは違ってわかりやすく興味がわいているが、それが好色というよりも、感嘆と痛ましさの二種類であった*]



 良いとも。
 おまえ自身で私を測るといい。


[まずは、と一線を引く言葉に頷く。
彼が動けるようになった後のことにもさらりと触れ、煌き帯びた肌を撫でて微笑んだ。

瞳も肌も、本人の素質そのままに美しく素直だ。
彼の心を掴めばどれほどの色を見せてくれるのか。
今から楽しみでならない。]



 冷えないうちに、部屋に戻ろうか。

 なにかしておきたいことはあるかい?


[彼に柔らかなタオル地のバスローブを着せ付け、問いかける。
動けない相手に服を着せるのは、慣れているとは言い難いけれども、時間と手間をたっぷりかけて丁寧に行うことは楽しい時間でもあった。*]



で、でも…ぁ、んん…っ!

伯爵は私の懇願にも手を止める事無く、包帯を解き曝した肌に薬を塗り込んでいく。

行為を行うのに脱がなければいけないとは分かってはいるけれど、火傷の痕まで見せることは無いのでは、と。
そんな言葉は、身の内から湧き出る感覚に押し殺された。
最初の処置の時も同じように感じてしまったから、薬に違う効果も入っていることには気付かぬまま熱を増していく。
遠慮なく視線を向けてくる男が吹いた口笛にも、羞恥という熱を与えられる中]


 ふっ、あぁん…!!


不意に向けられた囁きに、跳ねた鼓動と共に芯から蜜が溢れ出す。
どうしてか分からない、けれど伯爵が自身を望む言葉を紡いだのだと分かって感じたのは確かな嬉しさ。
侵略したのは私達、けれど蹂躙したのは伯爵なのだ。
憎んだって良いはずなのに、どうしてこんな風になっているのだろう。
そんな困惑は、伯爵の手が滑る肌から増し続ける熱と喘ぎにとって代わられて。
浮かされた瞳と視界に映る均整のとれた骨格に傷は無く、けれど一つだけ欠けた部分が気になった。
それが自分の噛みついた所だと思い至って、また感じた嬉しさは、先と似ているようで違うもの*]


 身を治すことが第一ですからね。でないと求めに応じられないでしょう?

[懇願めいた思いもきかない骨伯爵。欲情するにも準備がいるのだということです。
助けを求めても気に留めずに、その熱を確実に蓄積させるように、薬を塗る手もどこか事務的というよりも優しくなでるように、火傷の痕以外の部分にも触れてしまいもしていた。

肩から腕、胸、背中に臀部、太もも、丹念に塗り込みながら時折悪戯に骨の指を這わせていって、甘い嬌声の上がる声を聞きながら、薬を塗り終えていって]

 これから、レディには子供ができる行為を行っていただきます。

[下腹を優しく摩るようにしながら、指が這い、くすぐったいような感触がした後、レディの下腹には印が刻まれる。]

 命が芽生える行為とは、それだけの生命力が生まれるもの、それを利用すれば怪我も早く治るでしょうからね。

[説明しながら包帯を巻き巻きしていくと、魔術を解いて、そっと病人ベッドに座らせるようにしてと、執務机へと戻っていく骨伯爵*]


[そして入れ替わるように男は、お嬢さんのもとへと近づいて]

 そういうことだからよろしくな。

 といってもよ、治療のためだから嬢ちゃんにだって悪いことじゃねーだろ?

[いうと、上着を脱いでしまい上半身を裸にしながら、病人ベッドへと腰掛けると、肩に手を回しそっと引き寄せていく。
そんな男の鎖骨も、肉に覆われているが、歯形が残り少し歪んだ形となっていた*]



あ、ぁあ、やぁ、んん…っあ…あぁ…っ

最初の時と同じように遠慮なく、けれど最初よりも愛撫めいた手つきで身体に薬が塗りこめられていく。
火傷の無い肌にも骨の指が滑る、それにあられもない声を上げて。
結局最後までヌヴェルにも見られたまま、処置を終えられた私の体は最初の時とは比べ物にならぬ程熱くなっていた]


 は、ふ…、ぁ、あ…

[下腹を這う指にくすぐったさを感じて身を微か捩るも、逃れるには至らない。
記された印が何かは分からずも、命じられた言葉から考えればなんとなし察せられるというもので。
ぞくりと背中に過ったのは、熱だけでなくひやりとした何か]


[感じたそれを肯定するように、伯爵と入れ違いで私に近づいた男から声をかけられる。
向けられた言葉に、この人が私の、はじめてに今からなるのだ、と明確に教えられて。


嫌だ、と思ってしまったのは覚悟が足りないからか。
私がまだ男を知らないから、だろうか。
けれど、ここで否を唱えるのは立場を弁えていない事になる。
目を伏せて、泣き出しそうな自身を堪えて]


 ………っ…初めて、なので

  ……至らないことがあれば…教えて、ください   

[顔を上げぬままにそう紡いだから、自分の肩を抱く男の胸に在る痕も、執務机に戻った伯爵が席を立とうともしていないことにも今はまだ気付かない*]


 ははっ。ま、そりゃそうだよな。
 色々こっちも聞いてる。さっきもいったがヌヴェルだ。好きなように呼んでくれ。
 事情は聞いてる。

[緊張し震えるように目を伏せるお嬢ちゃんの肩をひきよせて、体温を分け合うように触れ合う。火照った体をそれ以上は触れずに]

 触るぞ…

[顔を伏せたままのお嬢さんに、低く囁くとその肢体に…ではなく、髪に手を伸ばしごつごつとした指で優しくなでて]

 至らないとか考えなくていい、素直に身を任せればそれでいいさ。
 そうすりゃ悪い思い出にしないように努力するさ。

[嫌がらなければそのまま頭を撫でるように触ったまま、嫌がれば肩を抱き寄せる姿勢のままでいる]


 さっきもいったがな、嬢ちゃんの治療のためになる。
 伯爵様から聞いてるんだろうが、治療には伯爵か、あるいはそれ以上の力の持ち主が必要だって……俺は、その条件に当てはまる。

[肩を、次は手をそっと握るように指を這わせぎゅっと握る]

 だから、身を任せて、な?

[伏せる顔、頬から顎まで撫でるようにして上向かせるようにして]

 あぁ、でも、嬢ちゃんが魅力的だから我慢が聞かなくなるかもしれないが、その時はすまん。

[緊張を解くように、茶目っ気をこめてウィンクをしたが、下手であった*]


[そんな二人の横で、骨伯爵はといえば、レディの火照った体を愛でていた指の薬を拭うと、羽ペンが羊皮紙に文字を書く音だけを静かにたてていた*]


事情は聞いているとも言われた事で、逃げ道は無くなった。
顔を伏せていたから、男性が肩を抱き寄せたのが分かったのはそれが為された後。
必要以上に触れられてはいないのに、じわじわとした熱が擦り合わせた脚の間に潤みを促す。

触れる、と言われたその言葉に予想と反して優しく撫でられた髪の滑りに安堵と、少しの落胆が生まれて。
無意識に期待を抱いていたのだと気付けば、自身のはしたなさを恥じて頬に朱が乗った]


 …あ、

   ……ありがとう、ございます。

[先とは違う意味で顔を上げられないまま、頭を撫でてくれる手の主にお礼を言った]


[そのまま、ヌヴィルが続ける言葉を聞いて。
伯爵の言っていた治療の条件に当てはまるというのを聞けば、驚きに目を瞠った。
伝わる温もりからも、見目からも。
私と同じ人間に見えるけれど、彼は伯爵を超える力を持っているのか]


 、ん…っ
 
[問いかけるより先、手を握る指の動きすら感じる身体が声を微かに洩らさせて。
頬から顎へと流れた指に促され、上げた顔、瞳に映ったのはぎこちないウィンクと、男性のおどけた物言い。
そこには確かに優しい気遣いがあったから、少なからず、嫌だという思いは薄れて]




  ……はい。

    抱いて、ください。

[声に出して、覚悟を決めた願いを紡いだのだけれど。
かりかりという羽ペンの音で、伯爵が部屋の中に居るままと気付いて]

   ……はく、しゃく。

    そこに、いらっしゃるん、ですか?

[退室されているものと思っていたけれど、考えてみればわざわざ退室する理由は伯爵に無い。
けれど、このままヌヴィルに抱かれる所を伯爵に見られるのか、という動揺が問いを紡がせた*]




  ……はい。

    抱いて、ください。

[声に出して、覚悟を決めた願いを紡いだのだけれど。
かりかりという羽ペンの音で、伯爵が部屋の中に居るままと気付いて]

   ……はく、しゃく。

    そこに、いらっしゃるん、ですか?

[退室されているものと思っていたけれど、考えてみればわざわざ退室する理由は伯爵に無い。
けれど、このままヌヴィルに抱かれる所を伯爵に見られるのか、という動揺が問いを紡がせた*]


[ 黍炉はあくまでもシコウを受け入れ、代わりに癖のように撫でてゆく。
猫の子でもあるまいに。

寝室に戻る準備をしながら彼が発した問いは、シコウの望みを確認するものだった。

わずかな間、思案して答える。]


 …肩を、貸してくれるか。 足を床につけて歩きたい。


[ わずかに関節が動く程度で歩くのは無理だとしても。
まずは、は、今からだ。

彼に触れてみたくて頼んだわけでは、ない。*]


 はは、驚いたかな。ま、そういうこと

[治療するものとして当てはまるということについての僅かな身じろぎに口元を釣り上げて笑う。それは律義をいうお嬢さんの人柄も含めて笑ったのもあった。]

 ん……いい顔になった。綺麗だ。

[覚悟を決めてこちらを見上げたお嬢さんを見つめ返して囁き、握っていた手をぎゅっと握り返したところで、伯爵が部屋にいることに今気づいた様子]


[気づかれました。]

 はい、お気になさらずに仕事をしてますので。
 それに術式が失敗しても困りますので退席するのはよろしくありませんからね。

[一度だけレナータを見るように骨を向けた後、また羊皮紙に骨を戻した*]


[そんな二人のやり取りを少しだけまった後]

 今は、俺だけを見ておくように。いいな?

[少し独占欲を示すように強引に、ぎゅっとこちらへと対面できるように自分も体を傾けて振り向かせて]

 まずは…キスからいこうか。

[少し強引に奪うように、引き寄せる。
ただ口づけ自体は強引さを嫌うように淡く優しく触れ合わせるようなもの。それを何度も繰り返し]

 受け入れるんだぞ…

[包帯越しに背中をなぞりあげるように撫で、火照った体を発熱させるように柔らかな太ももを優しくなで、じっくりと手の中でもみながら、唇に舌を差し込みお嬢さんの舌を絡め犯すようにくちゅくちゅと淫らな水音を響かせた*]


上げられぬ頭の上から、肯定の言葉が返る。
笑い声も、馬鹿にしているものではなくて男性の人柄は少なくとも悪くはないと伝わるもの。

だから、見つめ返された瞳と、握り返された手を拒む思いももうなかったのだけれど。
伯爵が同室のまま、事に及ぶと分かれば流石にはい、とは受け入れ難く]


 え、あ、あの、はくしゃ……あっ、

[気になさらずと言われても、と言おうとしたものの。
強引に抱き寄せられたそれだけで声が洩れて、言葉は途切れた。
顔を合わせるように対面になった男性から、顔を引き寄せられて]




 ん…っ、ふ、ぁあ…っ

[優しく啄むような口付けを繰り返しながら、包帯越しに撫でられて。
伯爵にされた時と同じように芯から湧きあがるような快感と、絡めとられた舌から響く水音にぞくぞくと背中を奔る感覚に。

相手が変わっても変わらず感じている身体に、誰でも良いのかと自分自身に軽蔑を感じながら、受け入れろという言葉通り、絡んだ舌にぎこちなく応えるように絡み返した*]


[お嬢さんの異論など受け付けない。その点は両者一致していた。

男は柔らかい乙女の唇を優しく味わい、その舌まで自分で塗り替えるように絡め合わせていく。包帯が巻かれた痛々しい背中をねぎらうようで火照った体を助長させるように背中をなでながら、伯爵とは違った体温があるごつごつとした指が太ももから腰、脇腹へと這い、時に熱を灯すように淡く愛撫をしながら、唇をひいていけば、つーっと銀の橋が名残を惜しむように二人の唇を繋ぐ。]

 嬢ちゃんは綺麗だな。この傷も戦って立ち向かった傷だ。
 痛みがないならじっくりと愛でたいぐらいだ。

[巻かれた包帯を優しくなでながら、自らも痕を残すように、彼女が最後に歯向かった箇所へとちゅうっとキスをして痕をのこす。]


 逃げずによかったらいい。って、じっくり受け取ろうな。
 じゃないとお互い楽しくないしな。

[さわりと這うように撫でていた手を火傷していないほうの胸へとあてる。
その柔らかさ、弾力を確かめるように手の中で転がし、次第にそれは解し慈しみ自身のものへと変える楽しみを持つように弄ぶように五本の指がお嬢さんの胸を揉みながら、首筋から髪に埋めるように鼻先を押し付けて]

 いい香りだ。それに・・・淫らな匂いもたっぷりとさせている。

[少しだけからかうように楽しそうな声で囁き、背中を撫でていた手は、そっと肩を押してベッドへと横たえさせ、覆いかぶさるようにして姿勢を仰向けにさせた。
胸への愛撫はとめぬまま、腰から太ももまで撫でおろしていく過程で、潤いを帯びた花弁を指が掠めるようにして、淫らな音が響く]

 もうこうなってるのか。えっちなお嬢さんだ。

[侮蔑ではなく驚きを含んだ声は、ともすればお嬢さんにとってはしたなさを指摘したように聞こえたかもしれない。
欲情がこもったように熱く息を吐くと、その淫らなに咲く花の潤いをより湧き立たせるように、指を上下に動かし花弁を愛でていった*]


ぬるりと絡み合う舌は、響く水音も相まって性感を煽る。
包帯越しに撫でる手は、伯爵の骨とは違う硬さを伝えて]


 ん、ふ…ぁ、あ…

  っ、あ、ゃ…ぁあ…っん、ん…っ

[触れる温もりの心地良さと、ごつごつとした手から引き出される快感は違うような似ているような。
唇が重なっている間はくぐもっていた喘ぎも、銀糸を残して離れた後は遮るものは無くなって。

私が伯爵に歯を立てた場所と同じ所に口付けられれば、痛みにも似た刺激に声を洩らした]


ぬるりと絡み合う舌は、響く水音も相まって性感を煽る。
包帯越しに撫でる手は、伯爵の骨とは違う硬さを伝えて]


 ん、ふ…ぁ、あ…

  っ、あ、ゃ…ぁあ…っん、ん…っ

[触れる温もりの心地良さと、ごつごつとした手から引き出される快感は違うような似ているような。
唇が重なっている間はくぐもっていた喘ぎも、銀糸を残して離れた後は遮るものは無くなって。

私が伯爵に歯を立てた場所と同じ所に口付けられれば、痛みにも似た刺激に声を洩らした]




ん、や…、ぁ、あ、っやぁ、

そうしている間に、男性の手が包帯に巻かれていない所にも伸ばされて息を飲む。
緩やかに、けれど明確にいやらしい手つきに変わっていくそれに最初は抑えていた喘ぎも徐々に堪え切れなくなって。
押し付けられた鼻先、首筋を擽る囁きに頬に差す朱が強まる。
今の自分はどんな匂いをさせているのか、問うのも恥ずかしいと瞳を伏せたまま肩を押される手に従って。
仰向けになった身体を男が触れば、より敏感になった肌が伝える快感に嬌声はより高く上がる。
先の経験則から、目を開けた方が、と思いはしたのだけれど]


 、ゃ…いわ、ないで…、ぁっ、あぁ…!!

熱を湛えた秘花に触れた男性が零した驚きに煽られた羞恥が、それを拒んで。
いやいやをするように頭を振って、男性の指に弄ばれるまま声を奏でた*]


[素直に舌を絡ませ合って受け入れ、官能的な声を漏らすお嬢さんに、自分の熱もあがるように、息は熱く手つきも愛でるよりも貪るように変わっていくのはわかる。
ただ男とお嬢さん、両者の違いは明確だ。
それを良しとしていることと、未だ恥ずかしがってしまう乙女との差]

 嬢ちゃんは本当に可愛いな…

[赤くにじむようにつけた鎖骨の痕を優しく舌でなめた後、体の位置を徐々に下にずらすようにして、舌がお嬢さんの火照った肌をぬるりと這っていく。

その間も、お嬢さんの秘唇を優しく弄る指は、硬さをほぐすように、花弁の入り口を優しく幾度もかき分けるようにいじる。
自然と部屋に、淫らな音がお嬢さんの嬌声とともに何度も響きわたる]


 可愛い声だ…『もっと聞かせろよ…』

[囁いた言葉は、魔術となって紡がれる。別に彼女に何かしたというわけではない。
ただ、声が漏れるとき、自然と唇が開いてしまい、唇を噤み声を塞ごうとすることができなくなるだけの魔術だ。
男は自分が楽しむためというようであるが、それは自然と隣で執務机を向き合ってる伯爵にも聞こえるということになったりする]

 言わないでっていわれてもな。
 嬢ちゃんに一つ教えてあげよう。そんなこというと、男はより獣になってしまうぞ。

[下へと移動させていた顔は、目的地の胸までたどり着くと、その頂を唇で食み、ちゅっと吸い上げる。
それだけでは飽き足らず、丹念にはみ、舌で転がし味のなくなった果物の種をしつこく味わうように舌をはわせた*]



ん、んん…ぁ、ゃん、ん、ぁ…っ

痕をつけられた鎖骨から舌がゆっくりと這っていく感覚と。
男性を受け入れた事の無い秘花を優しくほぐすその手つきに、くちゅくちゅという水音と堪え切れない喘ぎが響く。
これだけでもいやに耳をついて羞恥を煽るのに、更に増す事となったのは男性に施された術によって]


 あ、ぁっ…ひぁ、やぁ、あ…!?


[声を殺そうとした唇が閉じず、何にも遮られない嬌声が上がってしまう。
驚きに目を見開きながら、堪えられない声の大きさは男性のみならず伯爵にも聞こえると嫌でもわかる。
そもそも同じ室内にいるのだから、先までの声も聞こえてはいただろうけれど。
堪えたいのに堪えられないこと自体が恥じらいに繋がって、逆にそれがより性感を煽っていく。

言わないでと言った事で、より獣になると教えられた通り──かどうかは分からないが、男性の愛撫はより直接的なものに変わって]


 や、やぁ、あ、ぁ、やっあ、あ、

[食まれた胸の突起が舌先で転がされ、吸いあげられる度に跳ねるような声を上げていく*]


[先ほどまでの時折吐息とともに漏れ出るような声とは違って、より甘い声 が部屋の中に響き渡る。
それに煽られるように、蜜壺をじっくりと解す指も、胸の頂を味わう唇もより熱っぽくなり]

 声も体も、淫らだな…初めての娘を抱いているとは思えないぐらいだ。

[暗に、こうはならない。とでもいうように、少しの感嘆のこもった声を響かせて]

 でも、悪いことじゃない。

[ただそれが悪いことじゃないことを教え込むように優しく囁いて]

 俺も興奮してる。それも嬢ちゃんの望んだことだろ?

[一度愛撫の手をとめる。蜜に濡れた指をぺろりとなめとると、ズボンも下履きも脱ぎさってしまうと、淫らな雌の香りの中に、欲情した雄の香りも混ざり合う]


 ほら、嬢ちゃんのおかげでこうなってるんだぜ。

[お嬢さんを褒めるようにいうと、再度覆いかぶさるように触れ合って、男の興奮した証であるものをお嬢さんの手を引いて、熱く滾ったものへと導いて]

 これが嬢ちゃんの中に入るんだぞ。
 でも、もう少し解してからな

[熱を伝えさせた手を引っ込めさせるように離して、お嬢さんの股の間に体をいれこむようにして、太ももに手を当てて開かせると、花弁へと顔を埋める。指よりも柔らかい舌を蜜壺にいれると大胆に中をこすり解すように、ぴちゃぴちゃと音をたてて舐め始めた**]



 いいとも。
 おいで。


[彼の思いはともあれ、言葉に出された要望に応えて手を伸ばす。
背中に腕を回し、彼の手を導いて肩に掴まらせ、背中と腕を支えて寝椅子から起き上がらせる。
脇の下から持ち上げてやれば、立つ形にはなるだろう。]


 部屋の出口までだよ。
 その先は、裸足では冷たいからね。


[目標を示し、彼の動きを見ながらゆっくりと歩を踏み出した。]


[ 黍炉の手を借りて身体を起こす。
軽い立ちくらみを覚えた。
魔物といえど、かりそめの死からの復活はひどく消耗するものだ。

ひとまずのゴールを告げられて、うなずく。
今の自分の力量を知れば、むやみと挫折せずに治療の道筋をたてられるだろう。]


 …おまえは良い指揮官だな。


[ 意のままになる影以外のものを率いても、その力を十二分に引き出すことができるだろうと感じた。]


[ 爪先から足を下ろす。
タイルの床からは自然石の持つ力はあまり感じない。
かかとをつけて体重を乗せてみる。
黍炉の言っていた身体の中心を意識して腰を前に出す。]


 ひとつずつ手順を計算して歩こうとすると、存外、難しいものだな。


[ いっそ他のことを考えながらの方がうまくいくだろうか。
とはいえ、記憶はどこか色あせて感じられ、鮮明に思い浮かぶのは黍炉のことばかりだ。
その太刀筋、深い接吻け、血の絆──

 邪念に流れるのはよせ。

唇を引き結びながら、黍炉にぶら下がるようにして進む。*]



 おまえにそう言われると面映ゆいね。


[誉め言葉に返したついでに、頬へ接吻ける。
足を下ろした彼が歩こうとするのを柔らかな眼差しで見守った。
生まれて初めて子供が立ち上がるのを励ますような視線だ。]


 意識していなかったことを改めて意識するのは
 発見に満ちた体験だよ。
 今だけなのだから、楽しむといい。


[ひとつひとつの動きを確かめながら歩こうとする彼に合わせ、揺るぎなく支えながら扉を目指して進む。
途中、彼の体温がわずかに上がったのを感じ、そっと腕に力を込めた。
安心させるように。あるいは、己の存在を彼の肌に捺すように。]


[ 今だけ、という言葉に意欲的に肯く。
生まれたての小鹿のような頼りない足取りではあったが、部屋を出るところまで時間をかけて辿り着いた。
腕を回されていたから肩から先も冷えることなく、ほのかに熱っているほどだ。]


 ── 感謝する。


[ 疲労の中にも晴々とした、だがまだ硬めの言葉で気持ちを伝える。
その後の展開に戸惑うように口をつぐんだ。

歩くのはここまで、となると残りの距離は黍炉の手を煩わせることになる。
車椅子という手もあったが、彼の表情が伺えないのは、いささか気が進まない。
かといって自分から、先ほどのように、とも言い出せないでいた。*]


[時間を掛けてやり遂げた彼の表情は晴れやかだ。
けれども礼を言った後は、瞳がやや曇る。
何かを言いよどんでいるという風情であったが、それを問うこともなく一旦身をかがめ、膝裏を掬って持ち上げた。

視線だけで棚から大判の布を取り出して、彼の上に広げ掛ける。
ついでに、自身も影から紡ぎ出した袍を再び纏った。]


 また明日も続きをしよう。
 無理をしても良いことはないからね。
 今日はもう休むといい。


[額に唇をつけて囁き、扉を開いて歩き出す。
傍目には、扉が自ら開いて送り出したようにも見えるだろう。
後は真っ直ぐ元の病室へと戻る。
相変わらず、誰ともすれ違うことはなかった。]


[ 明日を約束する言葉に、同意しておく。
抱き上げられることに抵抗はしなかった。

身体を覆う布は、簡易なカモフラージュだろうか。
相変わらず顔が近づく度に肌に捺される接吻けには、わずかに前髪を振るように反応を返す。

そうして運ばれながら、部屋につまくでに意識は遠のいていた。
我知らず気を緩めてしまったのだろう。
疲労のせいにしておくことにする。*]


[歩くうちに腕の中の重みが若干変化する。
眠ってしまったらしき彼の顔を覗きこみ微笑んで、唇に軽く触れるだけのキスをした。]


 おやすみ。愛しい子。


[夢の中へ囁くかのように密やかに告げる。]


─ 病室 ─

[再び彼を裸にしてシーツの間に収める。
バスローブは灰に帰して脱がせたから、目を覚まさせることもなかっただろう。
床の掃除は、きっと誰かがするはずだ。

暫く寝顔を堪能してからそっと髪を撫で、側を離れた。]


─ 病室 ─

[どれほどの時間が経ったか、若干疲れた顔で病室に戻る。
けれども部屋に近づくにつれて、足取りには軽やかさが戻った。

早く彼の顔を見たい。
扉を開き、影のように滑り込んで寝台へと向かう。*]


─ 病室 ─

[ 飢餓で目が覚めた。
空腹とは違う、乾きのような飢えだ。

呼べば黍炉は来るだろうか。
またオパールか彼の血を与えてくれるかもしれない。

 ──餌付け

そんな言葉が思い浮かんで意地になった。]


[ 視線を向け、サイドテーブルにまだナイフが乗っているのを確認し、手を伸ばしてみる。
なんとか掴むことができた。

再び手を戻し、しばし銀色の刃を眺めた後、枕の下に隠す。

少しばかり気が紛れて、もう一度、寝付くことができた。
黍炉が戻ってきたときもまだ眠りの中にいる。*]


[病室の中は、出てきた時よりも片付いていた。
おそらく、掃除の手が入ったのだろう。
サイドテーブルに何も乗っていないのを見て、うっすらと笑む。

寝台に近づいて覗きこみ、眠っているらしきを確認する。
彼の頬に掌を添えて顔を寄せ、綿の触れるほどの軽さで唇を合わせた。
紙の風船に息を吹きこむように、ふっと気を入れる。]


 おはよう。
 気分はどうだい?


[唇を離し、そんな言葉を掛けた。]


[ 呼びかけられ、現世に舞い戻った。
目を開けば焦点の合わないほど近くに黍炉の顔がある。

朝も晩もないだろうに、おはようと言われた。
吸血鬼風の諧謔か。]


 …不覚だ。


[ 頬に触れている彼の手の冷たさが心地よいのは、微熱でもあるせいか。
目覚めてしまえば、飢餓が爪をたててくる。]


 今日の、治療計画は?


[ 不調と渇望を押し殺して視線を伏せ、予定を確認する。
いつまで彼を占有していられるのか、知るよしもない。*]


[視線を伏せるのは羞恥か矜持か。
今日の予定を聞いてくる彼の声には揺らぎを感じる。
やはりまだ調子がいいとは言えないようだ。]


 口をお開け。


[軽い口調で命じて、手にしていたものを彼の口に押し込んだ。
滑らかな乳白色の、親指ほどの石だ。]



 私の国にはオパールと言えばこういうものしかなくてね。
 おまえのように美しい色彩を纏うものはないのだよ。
 取り寄せてみたけれど、口に合うかい?


[口を封じておいて、そんなことを問う。]


[それから彼の肌に触れ、何か所かを指で押し、関節を曲げ伸ばしする。
最後に膝を曲げて立てさせておいて、懐からもう一つ何かを取り出した。]




 やはり根本的に魔力が足りていないね。
 無理もない。あの戦いで、あれだけのものを失ったのだから。
 このまま動く訓練だけしても埒が明かない。
 外から補ってやらないと。


[魔を魔たらしめている力が不足すれば、深淵から力が引き出せない。
力を引き出せなければ、魔力不足は解消されない。
堂々巡りだった。]



 まずはこれを。


[彼の足の間に手をいれ、温泉で指を入れた場所に小さな薬を押し込む。
薬はすぐに溶けて、速やかに体に吸収されるだろう。

薬が回れば身体が熱くなり、心の防御が下がって欲望が増す。
ひとことで言うならば、催淫剤だ。
加えて、挿入した近辺の筋肉の緊張を和らげ、柔らかくする効用もある。]


 オパールだけでは足りないだろう?
 もっと効率よく回復する方法が、あるはずだよ。


[顎を捕え、顔を覗きこむ。
薄く笑み浮かべる瞳の奥が赤く輝いていた。*]



 や、そん、な…っん、ぁ…!

耳に届く男性の声に、ただでさえ感じすぎる自分自身に戸惑いと後ろ暗さを感じていた心へ影を落とす。
知らなかっただけで自分の本性はこんなにもふしだらだったのだろうか、そんな潔癖じみた嫌悪感は、けれど続けられた囁きで募るまでいかず]


 ふ……ぁ、…?

[遠慮の無くなっていた手の動きが止まり、男性の温もりが離れて部屋の空気だけが肌に触れる。
どうしたのかと視線を向ければ、男性が下肢を曝していくのが見えて。
ふ、と混ざった香りがそそり立つものの放つそれだと分かれば、またぞくりと、芯から蜜が零れ出た]



  、ぁ……

脱ぎ終わって、また肌を重ねるように体勢を戻した男性が、確かめさせるように私の手を導いたものは、弾力はあるのにすごく硬くて、不思議な感触で]


  あ、つい…

[思ったままの呟きを落とせば、確認は済んだとばかり手から離されたけれど。
自分の手で触ったことで、具体的な大きさ、太さを知ってしまったから。
多少解したところで、本当に入るんだろうか──なんて不安に思案したのも束の間。
股座に顔を埋めた男性からの刺激に、翻弄されるがまま思考は気持ち良さに塗り替えられていき]



 あ、や、やぁ…ぁあ、ひゃう、あ、あぁんっ


[ピチャピチャと舌で掬い上げる音にも煽られて、奥から溢れる蜜がとろりとより濃く、熱くなる。
ぞくぞくとせり上がる感覚は、頭の芯までぼぅっとさせて。
舌をより深く突き入れようと動いた彼の顔、鼻先が陰核に掠れたその瞬間、思わず太腿に力が入り]


 待っ、まって、



     ヌヴィル、さん…


[ぎゅっと太腿で挟み込んだ頭に手を伸ばして、初めて名を呼んで。
押し留めようとしたのは、味わった事のない感覚に恐れを抱いたのもある、けれど]


  …わ、たし、にも

    させては…もらえません、か?

[このまま達してしまったら、今以上にされるがままになってしまいそうで。
せめて、今の内に少しだけでも気持ちよくなって欲しいと願ってのこと**]


[ 命じる声に身体が反応する。
深呼吸しようとする態で唇を緩めれば、鉱石の波動が舌に乗った。
黍炉の指を齧りたいとすら思った飢餓の衝動が引いていく。

 大地が蓄えた力の結晶──

宝石としての価値や見栄えを自分の身体と比較されても聞き流せばよかったが、
わざわざ国から取り寄せたと聞けば、彼を見上げる。
言葉を封じられた口の中で月色のコモンオパールを滑らかに転がした。]


[ 滋養を与えられ、大人しく彼が身体を触診するのを見守る。
懐柔されたつもりはない。治療のためだと感じたからだ。

黍炉の見立てでは、魔力が足りていないのだそうだ。
確かに、影にエナジードレインされた怠さをもっと酷くしたような空隙がある。
体力の有無とは似て非なる虚無だ。

黍炉はそれも予想していたとみえ、薬を用意してきていた。
挿れられた場所は想定外だったものの、抗議する間もあらばこそ身体は薬を飲み込んでいた。]


[ 別段の痛みも違物感もない。
すぐに形が崩れたか。
オパールの方がまだしも硬い。

待つほどもなく、ふわっと熱風に煽られて身体が浮くような感覚に見舞われた。
顔を寄せた黍炉の目の奥が赤く輝くのを見、あの戦場を思い出す。

 一目で惹きつけられた、あの紅──

示唆するように黍炉が囁く。]


[ 外から魔力を補う方法…
黍炉のような吸血の業はないし、影を操ることもできない。

 戦う以外の才など…

困惑する様子を見つめる黍炉の笑みが、別人のそれと重複した。
優しく妖艶で情熱的な──

 そんな、

確かに己の血の半分は淫魔の母から受け継いだものだ。
淫魔は他者の精気を吸い取って糧にする。性交によって。]


 
 何を、 考え て


[ まだ残っているオパールが歯に当たって硬質の音をたてる。

 考えてしまったのは、自分なのだけれど。*]


 可愛い顔して、夜は遊女のように淫らでいる。
 そういうの嫌いじゃないぜ。

[指摘されて、否定めいた言葉も愛撫による喘ぎ声で消える。
だから淫らさを教え込むようにお嬢さんへと囁いた。
快楽に溺れそうになって抗う乙女の反応も、男の欲情に触れて快楽に染まりながら呆然としたようにと呟く初心な反応も、男の興奮を誘うのを、お嬢さんは知らないのだろう]


[お嬢さんの淫らな蜜壺からわく甘露を遠慮なく味わう。
より深く快楽を味合わせるように、ぺろぺろ、じゅるるっと音をたてて啜り、敏感な芽を掠めるように鼻先が触れたところで太ももに挟まれる。
手で強引に開かせたり肩で防いでもよかったが、切実な願いのようにいうお嬢さんのお願い。それは男心をくすぐるものでもあった]

 ははっ、大胆だな……でもいいな。
 ところで、そういうってことはやりかたはわかってるんだろ?

[初めて名を呼ぶ嬢ちゃんの健気さを受け入れるように顔を上げて嬢ちゃんを見つめて]

 嬢ちゃんの初めてを奪う、これにたっぷりとキスするんだぞ。

[手解きというよりも、本当にできるかな?とでもいうようにあえてどういうことか教えるようにだけ伝えて]


 じゃあ、頼むな。……レナータ…

[骨の声と、人の声、にもかかわらず名前を呼ぶ響きの甘さが被ったように聞こえたかもしれない。]

 ちょっと楽な姿勢とるから待ってな。

[背中から腰、彼女を抱き上げるように持ち上げ、自分の上にまたがらせるようにさせる。
ただし向き合ってではなく互いの性器を顔に見せあうようにして]

 辛かったら圧し掛かっていいからな。

[羞恥はともかくこの姿勢が楽と思えるものを選んだのだ。
男はひくつく秘唇を見ながら、期待するように欲を震わせていたのを互いに見せあっていたが、お嬢さんはちょっと顔をあげれば骨伯爵が見えたりする位置でもあった*]


[見上げてくる彼の眼差しが変わる。
薬が効いてきたのだろう。
歯の間で鳴る宝玉が、彼の心を代弁しているかのようだ。]


 おまえの体は知っているはずだよ。
 どうすれば、足りないものを補えるか。


[シーツを剥ぎ、彼の肌を空気に晒す。
足元へ回り、足首を掴んで左右に割り広げた。]


[膝立ちで寝台に上がり、自らの帯に指を掛ける。
温泉では溶かすように消した服を、見せつけるように脱ぐ。
帯を解けば、深紅の間から白い肌が覗いた。]


 私の国には、房中術という技術があってね。


[足の間から身を乗り出し、彼の両脇に手を付いて見下ろす。
片手で彼の喉に触れ、指先を肌に滑らせた。]



 性交に関する技だけれども、単に快楽を追求するものではない。
 陰陽の気を巡らせ、体内の気を整え、高めるもの。
 すなわち、よりよく生きる為のものなのだよ。

 その一端を、おまえに見せてあげよう。


[指に続いて唇を下ろす。
耳朶を、首筋を、鎖骨を甘噛みし、舌先で擽って、膚の下に眠る熱を呼んだ。*]


[ 身体を覆っていたシーツを取り除かれ、素裸に剥かれる。
あまつさえ、足首を押し開かれて、立てていた膝の奥まで黍炉の目の前に暴かれてしまう。
肌寒いと感じてしかるべきなのに、体はむしろ熱っていた。

彼もまた帯びを解き、衣を落として一矢纏わぬ姿になる。
身をもって対等だと示そうとした──わけでもあるまい。]


[ 房中術、という聴き慣れない言葉に耳が吸い寄せられる。
漠然とした理解しかできなかったが、治療技術の一環であるようだ。

それなら、と心が揺れる。

矜恃を損なうことなく魔力を得られるだろうか。
淫魔は相手を喜ばせ、より多くの精気を啜るために手練手管を使い、あられもなく媚び乱れるものだと聞くが、自分にはそんなことは無理だ。
無理に決っている。

黍炉の声、その抑揚、何もかもが欲を煽るのを感じながらも、認めたくはなくて、寝具を握りしめた。]


[見せてあげようとの宣言とともに指先が喉に触れてくれば、びくと肩が揺れた。
生殺与奪の紙一重におかれ、感覚が研ぎ澄まされる。

続けて唇が下りてきた。
いつもの挨拶のように唇を啄むのかと思えば、横にずれて耳朶を咥え、下へと辿ってゆく。]

 
  …黍炉…っ


[ どうしていいかわからず、名を呼んだ。
制止の声は喉元まで出かかっているのに、先を望む気持ちがそれを阻む。*]


嫌いじゃないという囁きは欲情を含んだ熱さがあって。
私の反応がその一端となっているとは気付かぬまま、閉じられぬ口から喘ぎを零す。

指ではなく直接口をつけて味わわれる蜜は、舌で舐めとるだけでなく啜られてもまだ彼の口を濡らす程に溢れ出て。
じゅるる、という音が耳につけば、私自身どれ程濡れてしまっているのか気付いて羞恥により肌の火照りが熱を増す。

それでも、知らぬ感覚が近付くまでは与えられるままを享受していたのだけれど]


 し、…したことは無い、ですけど

  どうするかは、その……聞いた、ことが


申し出た事の、やり方を知っているのかと確かめられて。
友人間であったり使用人からであったり話を聞いたことはあるが実際にやったことは無いから、明確には分かっていないかもしれないと思いつつ頷いた後]


 ……うまく、出来てなかったら

    おしえて、下さいね?


[私からさせてとお願いしたのに彼が気持ちよくなければ意味がないからと、厚かましくあるとは思いつつも教えて欲しいとねだった]


…っ、ん  …は、い。

[こちらのお願いはどこまで通ったか、少なくとも私にもさせて欲しいと願った事は受け入れられて。
レナータ、と初めて呼ばれた響きは眠りに落ちる前伯爵が紡いだと同じ甘さを感じて、ぴく、と身体が小さく跳ねた。
密かに足を摺り寄せて更に蜜が溢れたのを誤魔化そうとしたけれど、持ち上げられ、またぐようにヌヴィルの上へと乗せられれば隠すことも出来ず]


  え、ぁ、あの、これ…っ

[自分から見せつけるような体勢も、剛直を見せつけられるような顔の近さも、羞恥を掻き立てるもの。
なにより、私が今から何をするか、されるかが伯爵からよく見えるだろう。
そう思えば、恥じらいと、それに煽られてより増す性感が垂らした蜜が、またがる男の胸を濡らしていって。
ふる、と震えながら、おそるおそる屹立するヌヴィル自身へと口付け、舌を這わせ始めた*]


[したことがないのは予想していたが、聞いたことはあるらしい。
口元についた蜜をぺろりとなめとる。]

 任せときな。

[素直なのはいいことだ。淫らなことであるにも関わらずに教えを請うお嬢さんに笑みを浮かべて、態勢を入れ替えてしまう]


 こうしたほうが楽だろう?

[戸惑うお嬢さんに悪気なく言う男

目の前でぬらつく秘唇。とろりと落ちる粘着質な蜜をなめる。
そのまま蜜壺を味わおうかとおもったが、今は教えるタイミングなので、じっと熱っぽくみつつ、太ももを食むようにキスしたり、お尻をなでたりする。そんな悪戯だけをしながら、興奮した熱に這う舌と唇の感触にびくりと震え]

 ああ、そういう感じだ。もう少し強く、音を立てるぐらい吸ったり舐めたりしてもいいぞ

[優しくほめるようにお尻をなでなでとした*]


[そして気にされた様子な骨伯爵。
気にされたのでレディを見つめて]

 なるほど、レディはそのような表情で奉仕なさるのですね。

[ふむふむ、と分析するように言って]

 どうです?楽しめてますか?

[ちゃんと何をしてるか見つめながら、問いかけたのであった*]



 ここにいるよ。


[名を呼ばれ、応えて肌を吸う。
禁欲を貫いてきた彼の体が熱に浮かされ熟れていく。
それを全身で味わう。

この手で見出し選び取り手間暇かけた果実を、今もぎ取る。
その瞬間を引き延ばしたくて、唇の雨を降らし、指先で肌を爪弾き、柔らかな場所を擦りあわせて互いの熱を高めていく。]


[荒い息が零れ、肌が湿り気を帯びてくれば、指を足の間へと向けた。
薬を入れた場所に触れ、十分に柔らかくなっていることを確かめる。]


 おまえに私を注ごう。
 存分に貪るといい。


[膝裏を捕えて持ち上げ、彼の体を折りたたむようにしてのしかかる。
自らの剣先で彼の秘門に狙いを定め、斜めに体重を掛けて押し破った。

ゆっくりと、容赦なく力を加え、奥深くまで貫き通す。
そこで一度動きを止め、互いの温度が均衡するのを待った。*]


教えを願ったのに返った快諾には少しほ、としたけれど。
入れ替えられた態勢で、見せつけ合うような状況を作られたのに感じる羞恥は、無慈悲に快感も煽っていく。
零れた蜜だけを舐めて、ひくつく秘唇には指一本触れられないのに息を殺して。
そのくせ太ももに口付けたり臀部に手を添わせたりするものだから、身体は震え。
喘ぎを堪えながら、熱い剛直に唇を添わせてから舌を這わせ始めたのはおそるおそる、だったのだが]


 、ん…っふ、んん、…ぅ、ん


言われた通り、屹立した先端を咥え、ちゅう、と吸い付いたり、舌を絡めるように舐めてみたりを試していったのだが]



 …っん、んぅ…っ


伯爵から向けられた視線と、問いかけに。
びく、と反応したのは口に咥えたままの剛直にも伝わったろうか。

楽しめているか、というその言葉にはこのまま答えることは流石にできず]


  ………ふぁ…、  は、い

[熱くそそり立つそれからつ、と伝う銀糸を落としながら唇を離し、頷き答えた*]


 よしよし、えらいぞ。

[最初はおそるおそる。だが徐々に大胆に変わっていく口と舌をつかった愛撫に熱が震え、とろりと溢れた液体により興奮した雄の香りが更に深まる。
褒めるようにお尻を撫でた手はそのまま、優しく花弁にキスをする。
咥えられた肉棒を快楽を楽しむように震えていたが、途中でびくりと震えるお嬢さん。一旦口が離れていく―――]


 《カラカラカラ》

 それはよかったです。レディは見知らぬ男にされるのはもっと嫌がるものかと思いましたからね。

[逆に、見知らぬ男でも楽しめる。とでも聞こえたかもしれない]

 そんなに楽しいのでしたら、この男に飼われてしまうというのはどうです?

[声を潜めるように骨は囁いてから少しの間をおかれて]


 ほら、続けろ。嬢ちゃん。
 今度は咥えて、その柔らかい唇でしごくようにしながら吸ったり舐めたりしてくれ。

[腰を軽く突き上げるようにして、奉仕がとまった口へと突きつけるように押し付け、咎めるように、お尻を軽くはじくようにぺちりとたたいた*]


[二人の行為を眺めながら、また言葉を続ける。]

 ――――――……ま、冗談ですがね。
 レナータは我が領の領民ですからね。

 今、がっかりしましたか?それともほっとしましたか?

[いいつつ、椅子の位置を変えて、二人の行為を見えるようにして座る。明らかに見物していくという状態であった*]



 ん、ふ…っ

どうやら上手に出来ているらしい。
偉いと言いながらお尻を撫でる手と、褒美とばかり優しく口付けられる花弁に甘い声を洩らす。
それでも唇と舌両方ともに休ませることは無かったが、伯爵からの問いかけには口を離して答え]


 それ、は…

伯爵から向けられた言葉に、自分自身そうだと思っていたと頭を振りかけた。
けれど、現状が嫌だとは思えない自分がいるのも確かなことで。
言葉に詰まり、顔を伏せかけたものの続けて囁かれたその言葉に上げたのは、見捨てられた仔犬のような表情]


[伯爵に不要と思われたのかと思え、頭を振りかけて。
けれど、否定を紡ぐのは今下にしてしまっている男性にも失礼に思えて。
言葉が出てこなくて黙してしまったのは、時間にしてみれば束の間だったろう]


  あっ…!

        …ん、ん、ぅ…っ


[男性から押し付けられた剛直に口を塞がれ、急かすようにお尻を軽く叩かれて。
痛みなどは無い、けれど咎められたように思えて言われた通り先よりも深く咥えた屹立をすぼませた唇で上下に擦り上げ始めて]


 、ん、んん、ふ…ぁ、ん…

聞こえた声に、またとろりと蜜が溢れたのはヌヴィルにはよく見えたことだろう*]


[ ここにいる──と、黍炉はいたるところに唇を触れさせてゆく。
狼煙が繋がるように彼のもたらす熱は全身を巡った。

 どうして、こんな…

相変わらず自力で動くことはできず、彼の為すがままだ。
けれども、不安や警戒は感じなくなっていた。
より切羽詰まった情動に押し流されて、短い呼吸を繰り返す。
その合間合間に、無音で黍炉を呼び、その存在を確かめた。]


[ 膝を抱え上げられ、のしかかられても、逃げる算段をすることはない。
遊色の滲む目に黍炉を捉え肯く。

これまでの甘い接触から一転した強引さで怒張した男根に貫かれて初めて、のけぞり、雄叫びをあげた。

薬の効果で痛みはない。
だが、自分が犯されているのだとわかって愕然とする。
房中術というのは結局、女夢魔と同じことをしろということだったのか。]


  く──…、


[ 喘ぐ声が揺れる。*]


 《カラカラカラ》

[仔犬のように縋る表情のレディにも不安から安堵へと揺れ動くレディの表情も楽し気に笑って]

 ほら、少し楽になってきていませんか?

[少しだけ正気を戻すように囁く。
薬をぬっての治療ではありえないように、痛みが引いているのがレディは気づくかもしれない。精を生命力として採取してるのだ。というのは説明していないが、頬の傷は薄れていっているのを示すように、間近まで骨は近づき、奉仕してるレディの頬を優しくなでた。]


 伯爵様は大事なんだろうが、今はこっちだろ。

[ぺちぺちともう一度、今の相手は自分だと教えるように軽くはじいて示しながら、唇でしごかれた欲棒はとろりと更に雄の欲情を垂れ流し、浮き出た血管まで悦びに震わせる]

 はは、嬢ちゃんは伯爵が好きなんだな。

[とろりとあふれ出る蜜の反応をみながら楽し気にぺろりと舌でなめて]

 でも嬢ちゃんの初めてをもらうのも、子供ができるまで注ぐのも俺だけどな。

[熱っぽい囁きとともに、淫らに咲く芽を優しくなぞり、蜜壺に舌を突き入れて中の感触を確かめるように味わって]

 気持ちよかったぞ、嬢ちゃん…そろそろいれようか。

[行為の次であり最終地点を促すように囁いて、そっと態勢を元の、嬢ちゃんを仰向けにさせ男が覆いかぶさるように入れ替えた。あえて変わったというのは、伯爵が二人を見物しやすい位置にいるということだけ*]


[肌を吸われる間は瞳に色を揺らめかせて期待を示していた彼も、貫かれれば雄叫びを上げて戦慄いた。
愕然と見上げる彼に微笑みかける。]


 そう身構えるものではないよ。
 感じてごらん。自分の体がどうなるか。
 どこが気持ちよくて、どこが響くのか。


[教え導きながらゆるやかに腰を使う。
最初は小刻みに揺らして存在を確かめさせ、次第に大きく深く抽送を繰り返す。
急ぐことはない。今は、感じることを教える時だ。]



 口は閉じないで。声を出して。
 その方がより感じやすいからね。
 気持ちいい場所があるはずだよ。こことか、こことか。
 内側が熱くなって、痺れるような心地がしてくる。
 その感覚を逃がさないようにしなさい。

 私と、息を合わせて。
 もっと、感じて。


[言葉に合わせて動きに緩急をつけ、角度を変えて内側を摺り上げる。
未踏の沃野に、存分に悦びの技を施した。*]


私の反応を楽しむようにカラカラと笑う伯爵に、恥じらいと少しの恨めしさで潤んだ瞳を向ける。

が、間近まで近付いてきた骨の手に撫でられながら問われた囁きに、そういえばとようやく気付いた変化に瞬きで応え]


  、ん……っふ、んぅ、ふぁ、い、


ぺちぺちと音を立てて意識を向けさせる所作に、怒張を咥えたまま返事を返す。
口中、先からとろりと滲み出たそれは苦いようなしょっぱいような、初めての味。
少し咽せそうになりながらも、ちゅう、と吸いつき舐め取って。
私が何度もそうするように、何時の間にか下敷きにしていた彼もまた私から溢れ出る蜜を味わい、熱を煽るように陰核をなぞって]


ふ、あ…ぁあ、や、ぁあん…っ

[気が付けば、剛直は口から離れて頬に当たっているだけで。
あられもない声を部屋に響かせ、乳房を押し付けるように身体全部を下にいる彼に預けていた。
もう私は続けられないと思われたからか、先と同じように持ち上げられた身体は仰向けに戻されて。
覆い被さる身体は、先と同じ体勢だったはず───
だけど、先は目を瞑っていたから、彼の体を見るのは今が初めてで。
ごつごつした指に見合った筋肉質の、力強さを感じさせる身体は別におかしな所は無いはず。
だけど感じた違和感に、手を伸ばした先は]





 ………こ、こ


 

[彼が私に赤い痕を残し、私が伯爵に欠けた跡を残したと同じ場所。
小さく目立たず、けれど確かに在る窪みに、指を這わせた*]


 よかったぞ。よくがんばったな…レナータ。

[口からでた怒張は硬さも熱さも欲情に伴って嬢ちゃんに育て上げられる。
覆いかぶさる男は、違う人を彷彿とさせるような甘さで囁く。
それは想像されるに値するものだったのだろう。
ここ。と示す先、はう指は、肉を纏ったおかげで、わかりやすさこそないものの、確かにある凹凸であった。]

 どうした?嬢ちゃん。

[それを指摘せずに首を傾げるようにしながら、熱く滾った欲棒の熱を伝えるように嬢ちゃんの花弁へと這わせた*]


私が濡らしただけではない滑りで頬を汚した剛直が離れ、代わりに男の大きな身体が覆い被さって。
よくがんばったという声と、私の名を紡ぐその音の響き、甘さはやはり聞き覚えのあるもの。

けれどそれは、普通に考えればただの偶然の一致にすぎない。
だって姿が違う、性格が違う、何よりもその当人がすぐ側にいる。
だから別人だと分かってはいる、はずなのに。

違和感が、また一つ、合致するものを見つけてしまったから]



 いえ、あの…… ん、ぁ……っ!

[どうした、と問う声に、最初は頭を振って何でもない、と答えかけたのだけれど。
熱く蕩けた私の花に、つい先ほどまで口中を侵していた剛直が添った、その熱さに声を上げて]




 なんでも、ない、です、から

    あなたを、ください


        おねがい、………はく、しゃく


[確信なんて無い、半ば希望混じりの当てずっぽうで懇願を紡いだ*]


[頭を振る嬢ちゃんであるが、性急に求めるわけではなく、甘い声を引き出すように腰を揺らしながら花弁に熱をこすりつけながら言葉を待つ。
瞳には色以外に、少し興味深いものを見るような色が交っていた。]

 ははっ。ああ、いいぜ。
 嬢ちゃんの初めてをもらうな。

[嬢ちゃんの言葉に笑いかけて答え]

 ああ、でもその前に、聞きたいことがあるんだけどな。


[ 騙されたというよりはしてやられたのだとわかっている。
あえて口にしないことはあったとしても、黍炉は嘘はつかない。
こんな事態に陥っているのも、自分のせいだと、唇を噛んで目を閉じる。

けれども、身体を貫く質量は熱く、あまつさえ黍炉は掻き混ぜるように腰を使った。
臓腑を棒で貫かれるのと同じようなものだと思えば、ひどく乱暴な行為だ。
痛覚が麻痺しているとはいえ、負担は大きい──

そう思って耐え忍んでいるものを、黍炉は異なる見解を告げる。]


 《俺に欲情されてどうだった?》


[ 馬鹿な、と跳ねつけたが、繰り返される抽送は幾度も打ち寄せてきた。
狂おしさが募り、身体の奥が落ち着かない。

それに黍炉はこの方面においても熟練であった。
どこを攻めればいいか、その緩急をも心得ている。

波に攫われるように揺らされ、引き延ばされて、摩擦は火花を散らす快感に転じた。]


 …っ! い…


[ 誘われるままに声が出てしまう。
後はなし崩しだった。]


[ 苦しいのに気持ちいい。切ないのに止められない。
後悔しながらも感じてしまう。
自分の中に、こんな素質があったのか。]


 …う、 くぅ、  ああ── そこ、を


[ 自分の掠れた声を聞いてよけいに興奮してしまうのだから救いようがない。
惜しむことなく費やされる時間の中、
催淫薬で蕩けた肉体は欲望のままに捧げられ、理性は淫夢に溺れた。*]


 《私に欲情されてどうでした?》


[口調も声も違うのに不思議と骨と男の言葉が重なって、返事を聞く前に、ゆっくりとレナータの花弁に欲情が差し込まれるように腰を押し付けていって、じっくりと嬢ちゃんの初めてを奪うようにして、ゆっくり腰を推し進め、途中では止めて馴染ませるように腰を揺らすようにしてレナータになじませるようにしてレナータの膣内に入った肉棒が震える]

 改めて自己紹介な。レナータ。
 俺の名前は、ヌヴィル・ビジリア伯爵。元人間のリッチ。

 元の姿と人間の名前がこれってことな。

[ネタ晴らしするように囁いた*]


 しかし、ばれてしまいましたか。
 参りましたね。この姿があるのは極秘なのですよ。

 ですので知ってしまったレナータには……私から離れられないようになっていただかないといけませんが、よろしいですね?

[同一人物なのに口調は違っていた。ただ求める言葉と、熱とを同時にレナータに伝えるのであった*]



 ふぁ、ん、あぁ…っあ、

突き立てる素振りもみせず、蜜を塗り広げるように擦り合わせる剛直に声を上げながら。
男に向けて伯爵と呼んだのは、ただ自分の手に集まったピースから強まった願望からだった。

だから、否定を紡がれるかもしれないという恐れも不安も、大きくはあったのだけれど]


  は、い…?

[笑顔での了承は是でいいのか、ただ抱く方だけに答えられたのか見当がつかなかった。
問い直していいものか、と思ったところにその前に聞きたいこと、と問われたのに頷きを返したわけだが]




 ………っ 、あぁあ…!!!


伯爵とヌヴィル、異なるはずの二つの声が重なって耳を犯し。
それに答えるのを待たずに私の中へと押し入ってきた熱い猛りに一際大きな声が上がる。

狭い膣壁を広げるように、硬い蕾を解すように押し進む熱さは、ゆっくり、じっくりと時間をかけて私の中へと馴染んでいって]

 …、ん…


    うれ、し…、い

[欲情されてどうだった、どうでした、という問いに紡いだのは、短い言葉。
きゅう、とひくつき中を押し広げる怒張を受け入れる身体は、破瓜の痛みよりそれが与えてくる快楽の方が強いと見目にも分かるだろう。
蕩けた瞳は、覆い被さる男と、見守るように傍にいる骨を交互に映し]



 かまいません…うぅん、わたしを、おそばに、おいてください。 


 はくしゃくに、かみついたあの時に、私の生はおわった。

  今の私のいのちは、あなたにもらったものだから。



紡いだのは、ずっと不可解だった、認められずにいた思い。
気に入っていると言われて嬉しくて、伯爵の鎖骨に残った痕を見てあの時の気持ちを思い出して。
あの時叶った一矢でもう満足してしまった私は、もうきっと元の世界には戻れないし、戻りたいとも思えない]


[だって、初めて受け入れる身体が痛みよりも快感で満たされるほど私はこの人を欲しがっていて。

何より]


 ……はく、しゃく、は


    きもち、いー…です、か…?


[求められたい、悦んでほしい、と。
改めての自己紹介を囁く男──伯爵の顔に手を伸ばして、問いかけた*]


[頑なだった彼も、揺さぶり煽るうちに蕩けていく。
最初に漏れた声が陥落の合図だった。

快楽に身を差し出し、動かぬ体を悶えさせて求める言葉を口にする。
欲望に全てを明け渡したわけではない証拠に、眉間には苦悩の印が刻まれる。それもまた彼の色香を増していた。

愛しい。
溢れる思いごと彼を抱きしめて、昂る熱を繰り返し叩きつける。]


[愛しさは満ち、欲望は溢れ、体を臨界へ導いていく。
背筋を灼く甘い衝動に耐えながら、彼の胸へ手を伸ばした。
今まで触れてこなかった快感の釦を指先に転がして、もうひとつ上るのを促す。]


 ああ───…もういくよ。
 おまえの中に私を解き放つよ。

 全部、飲みほして……っ


[声を上ずらせて告げるのと同時に深く突きあげる。
彼への思いが熱く迸った。*]


[ 痺れるような官能を呼び覚され、漏れる息はあられもなく乱れる一方で、
いまだ力の戻らない身体では顔を覆うことすらできず、黍炉の目から何ものをも隠すことができなかった。

 全部、見られている。

人形めいて動けない身体に閉じ込められたまま犯される苦悶に羞恥が拍車をかけ、背徳は身を焦した。
身体の奥まで彼の形に作り替えられ、このまま抱擁が続くことを求めてしまう。]


[ 一向に疲れも退屈も覚えぬらしき黍炉は、まだ先があるのだと、胸に凝った性感の兆しに指を触れて示した。
彼自身の喜びを伝え、解き放つ。]


  ──…ンぁっ!


[ 快感がまたひとつ弾け飛ぶのと同時に、吐き出された彼の情動を感じる。]


[ 自分も雄であるから、黍炉の身に起きたことは把握できた。
達したのだな、と取りとめなく思う。

 おれの身体で──満足したか。

良かったような、虚しいような、済んだのだという感慨。
だが、自分の身体の変化にはついていけなかった。

身体の奥から熱が広がる。
精液を糧として吸収したのだとわかった。

彼を包む臓腑が脈動し、まだ残っているものを絞り出そうとする。
それもまた淫魔のさがだろう。]


[ 終わりたくない──

 もっと、 と言い出しそうな口に拳を当てて堪えた。*]


[十分に濡らし叶った想いが痛みよりも快楽に身を包むレナータの中。
それでもじっと動かずに]

 よくがんばったな。

[指先で髪を梳くように優しくなでて]


[嬉しいという返事をくれるレディに同じようにねぎらうように、骨の手が優しくレナータの肩を撫でる]

 素直で結構です。

 ふむ、魔に魅入られてしまいましたかね?あ、骨ですか。あまり良い傾向ともいえないのですが、私がいえた義理でもありませんし………少々、制御が大変ですので、後にしましょうか。

[骨伯爵はいう。制御は難しい。といったように、同じ存在が形を変えて二人いる。というの状況には仕込みがあったのだと伝わるだろう。椅子に腰かける骨伯爵]


 俺が命を与えたか。そりゃ戦場で、捕虜っていう立場でいえばそうだけどな。

[言葉を引き継いで男が口を開く。少し苦笑しつつも、レナータを見下ろし密着するように抱きしめる。]

 一度逃げても立ち向かうことを決めた精神力も、自分の身よりも部下の安否を真っ先に確認するところも気に入ったよ。
 けじめはつけてもらわないといけないとはいえ、勝手が許される立場だからな。

 ……なんて、そんないいかたじゃつまらないな。


 運命を感じた。

 なんていうほうが、ロマンチックか?

[茶目っ気をこめながらウィンク一つ。
繋がりあった体が溶け合うようにぎゅっと密着して]

 ああ、気持ちいいぞ。レナータ。

[密やかに囁き、柔らかな唇に唇を重ねる。腰も体も密着するようにしながら、円を描くように腰を動かす。じっくりと中をこすりながらレナータの膣内を探りながら味わっていく*]


[ひとつの頂を極めたのち、緩やかに降りてくる。
彼の胸板に手を置いて、己の熱さを伝えた。]


 満足してくれたかい?
 その様子だと、まだだね。


[口を塞ぐ拳を掴み、引き戻す。
両の手首をそれぞれ掴み、体重を掛けて押さえこんだ。]





   ─── もっと欲しい、だろう?



[彼の魂に囁きかけるように、深く密やかに問う。
肉体に眠るエゴを呼び覚まそうとするかのように。]


[腰を揺らし、中にあるものを思い出させる。
一度達したはずのそれは、未だ熱と硬さを保っていた。
吸血鬼特有の肉体再生力に加え、気を操る熟達した技が、未だ限界を遠ざけていた。]


 今度はおまえの番だよ。
 おまえの体は覚えがいいから、すぐにもっと感じるようになる。
 中だけで達することもできるはずだよ。

 さあ、いくよ。


[宣告と共に、再び腰を動かし始める。
先ほどよりも余裕をもって内側を探索し、開拓し、蠢く襞の間に潜む快楽を掘り起こしていく。
滑らかさを増した秘洞は、より強く快感の電流を導くだろう。*]



 、ん…っ

   ありが、とう…ござい、ます…

初めてを与えてくれた人の指先が、髪を梳くその動きにすら反応してしまう。
がんばったという言葉に喘ぎを堪えながらお礼を言って。
肩を撫でてくれる骨の手の主にも同じように返したわけだが]


  …は、い…?

[制御が大変というのはどういうことか。
伯爵が二人いる、という現状を思えば不思議に思うべきは他にもあるはずなのだけど。
後にしましょうという言葉に、素直に頷きを返しながら椅子へと戻るのを見遣って]


言葉を継いだ方へと視線を戻せば、苦笑が映った。
覆い被さるようにしていた身体がより密着して、背中に腕を回されて。
大きな身体に抱きしめられながら、気に入ったところを教えられたのだが]


 それ、だって、
       あなたが、くれた

[伯爵が目の前に来なければ、声をかけられなければ。
きっと私の足は、あのまま止まる事なく最期まで逃げ続けた。

責任を思い出させて、せめての意地を呼び起こさせて。
私の身体が動かなくなるまで付き合ってくれたから、痕をつけることが叶って。
こうして連れ帰ってくれたから、私以外にも命を落とさなかった人達の存在を知る事も叶ったのだ、と。

本当なら、これ以上を望むのだって欲深だとは思ってはいるのだけれど]


 ───…っ !


その言葉を聞いた途端、軽い震えが全身を駆け抜けて。
微かに背を反らし、熱さを迎え入れている中が勝手に強く収縮した。
時間にすれば一瞬ほどの変化、けれど何が起きたのかは伯爵にも伝わるだろう。
頭は初めての感覚に困惑しながら、中途半端に達した身体はもっと、と相手を求めて]


 ん、んん…、ふ…ぁ…

[私の問いに返された肯定と、重ねられた唇。
双方への嬉しさに目許を緩ませながら、伸ばした手を伯爵の首の後ろにまわし自分からも密着させていく。
繋がり合うもう一方は、動き方が分からなくてされるがまま──
けれど、優しく探るようなその動きに、快感を欲する身体はもどかしさを訴えて。
緩く腰を揺らがせ始めたのは、無意識の内**]


[ 黍炉から直接に注がれた魔力はたちまち効果をもたらしていた。
血を飲まされるより効率がいいことも明白だった。]


 もう 動ける。


[ 目標が果たされたのだから、解放されていいはずだと声を落とす。
もとより、望んでこの方法で魔力を回復したかったわけではない。

もっとも、足りているかといえば、否であるのは認めざるを得ないだろう。
手首を押さえ込まれて、振り解くことすらできない。
心も、体も、まだ辛い。]


[ それに黍炉もまた、これで終わりにするつもりはないようだった。
欲望を見抜く囁きに、体温は沸き立つ。]


 ダメだ、 そんなのは関係ない──!


[ 淫魔の業など習得する必要はないと突っぱねる。
けれど、再び中を掻き乱されてしまえば、防御はあえなく突き崩された。]


[ 結合部から淫猥な音が響く。
身体に力が戻るにつれ、感度も良くなったのか、
先ほどよりも鮮烈な刺激を、よりダイレクトに読み取ってしまう。]


  ひ、 っあ…!


[ 狂おしい劣情に見舞われ、あられもない姿勢に担ぎあげられたまま、
蹴りつけることもできない爪先が、反り返って痙攣した。*]


[律義に礼をくれた。と前までは思っただろう。
ただ一度死んだものとして生きているといわれれば、新しい何かを与えたものとなるのだろう。そう、自分勝手に理解したつもりでいた。
とはいえ、更に求めてしまう自分が更に求めてしまう心まではわかってはいないが]

 なら、また俺が何か与えたら新しいレナータを見せてくれるのか?

[悪びれたように笑い語り掛ける。そういう楽しみをもってもいいだろう。自分はそういう欲には素直なのだ]


[抱きしめていた背が僅かに反りきゅうと締め付ける膣壁に欲が震わせる]

 ……淫らで、悪い子だ。

[勝手に自分だけいったのだから。口づけして呼吸の間隙に意地悪に咎めるよう囁き。もう一度唇を塞ぎながら、目元を微笑ませながら引き寄せるように密着するレナータに応え、身を預けるように傾けながら、まだほしいと迎え入れるように腰を揺らすレナータへと、求める場所にこたえるように、剛直を突き立てこすり上げるように腰を前後に動かしていき]

 それとな、レナータ。こっちの姿のときは、伯爵と呼ばずにヌヴィルと呼べ。いいな?

[性的にも今後のことについても体で睦言で教え込みながら、徐々に淫らな水音は速く大きい音をたてていき、その分だけレナータの弱点を探し当ててはそこを苛め抜くように擦りたてていった*]


[精を与えられた彼は、明らかに力を取り戻していた。
悶える手足は力強く、咥えこんだ場所も先ほどより締め付けてくる。
彼の体が喜んでいることは明らかだ。]


 もっと深くまで欲しくないかい?


[これだけ力が戻っていれば、別の体位もできるだろう。
喘ぎ震える体から自身を引き抜いて体を離す。
ついでとばかり、今は口を開けてひくついている窄まりを眺め、軽く息を吹きかけた。]


[彼が余韻に喘いでいる間に、手早く体をうつ伏せに返す。]


 膝を立てて、腰を上げなさい。
 できるだろう?


[背中に手を置いて制しながら、指示を下す。
命じたのは獣の、或いは服従の姿勢。*]


[ 意志とは無関係に、身体は黍炉を迎え入れる度に柔軟になってゆく。
もっと深く、と誘う言葉に反応したのは警戒でもあり、期待でもあった。]

 
 ──… うっ


[ 不意に、隘路を満たしていたものが引き戻される。
関門を抜ける瞬間にひときわ大きな快感を残して、土産にしていった。
とはいえ、展開が読めない。

 これで仕舞いなのか。

ようやく自由になったというのに、どこか後ろ髪を引かれている自分がいる。]


[ 躊躇いつつ目を合わせたとたんに、手際良くうつ伏せにさせられる。
そして与えられたのは掌ではなく、命令の言葉だった。

 できるか、と問われれば否はない。
 回復の程度を確かめたいのなら、示してやってもいい。

けれど、黍炉の声に含まれたものは甘く剣呑だ。]

 
  膝、を…?


[ 指示に従いはしよう。
けれど、動きは緩慢なものだった。*]


[結合を解く際に彼が見せた表情は、安堵と未練の色が混ざり合う。
歓びに目覚めつつある彼への寿ぎに、掌で尻を打った。
或いは、動作が遅れたことへの叱責にみえたかもしれない。]


 もっと高く上げなさい。
 私に、良く見えるように。


[命じる声は甘く、それでいて容赦なく。
小気味良い音を伴って、打擲を幾度か繰り返す。*]



 それは、わかりません…けど


  …今だって、あたらしい、

      私もしらなかった、私、です…よ?


戯れのような笑みで語りかけられたそれに、返すのは蕩けた瞳。
今この時だって、これまで重ねてきた時の中では知らなかった自分の姿だ。
とはいえこれが、与えられたからか、元から持っていたものかは分からないから自信は無さげに声を返して。

運命を、という言葉に感じた嬉しさで導かれた軽い絶頂への混乱で、思考はより遠のいて]



 っ…、 ごめ、ん、なさ…んん…っ


悪い子と咎める囁きに、困惑しながらも謝罪を紡ぐ。
けれど言葉は最後まで言い終えることなく唇に塞がれて、かかる重さにも息を洩らして。

これまでの緩やかな動きから、徐々に大きく力強く変わる律動に結合部からの水音だけでなく嬌声も響かせていき]



  あ、や、ふぁ、あぁ、ゃ、ぁあっ、

[突き立てる剛直が壁を擦り上げるのに、時折声が勝手に高くなって。
その度に何度もその部分を擦りつけるように動かれていると気付いたのは、何度目の声が零れた時か。
ヌヴィルと呼べと言われたのは聞こえたし理解もしたけれど、返事を声にする余裕などまるで奪われていて。
喘ぎ声を奏でながら、それでも小さく返した頷きは見止めてもらえただろうか*]


[ 尻を叩かれ、目を瞠った。
これまで、親にもそんな仕打ちを受けたことはない。

痛みというほどのものはなく、響いた音が引き締まった肌を質感を伝える。

繰り返されるうち、不意にこれも愛撫なのだと察した。
現に身体は、次の打擲を待ち受けて熱い。]


 ──… 、


[ 血と精によって、彼につながれた命だということを魂で理解する。]


 
 すれば、いいのだろう。


[ 声にならない息をついて、腕の間に顔を伏せ、腰を上げて見せる。
止めさせるには彼の命令に従う他ないと割り切った態で、その実、葛藤と渇望に身を焦がしていた。*]


[打擲の音に、刺激に、彼の体は敏感に反応する。
これは快感なのだと肉体から理性へと理解が及んだようだ。
やはり、覚えがいい。

命令に従い腰を上げた動きも声も、服従の悦びを奥底に感じさせて熱く甘い。
もっと教えてやりたい。
この先に、どれほどの世界が待っているのかを。]



 よくできたね。
 いい子だ。


[両手で尻の膨らみを撫で、親指を谷間に添わせて揉みしだく。
待ち焦がれている場所を指先で軽く押し開いた。]


 おまえのここは、もう待てないようだよ。
 淡い桃色につやつやと輝いて、とても綺麗だ。

 奥が動いているね。欲しがってる。
 この柔らかな襞が私を包むから、
 隙間なく触れ合って悦びを共にするのだね。


[見たままを声に出して彼にも伝えてやる。]



 じゃあ、いくよ。


[声を掛けて、彼の腰を掴む。
割れ目に己の熱を押し当てて質量を意識させた後、待ち焦がれる場所へ先端を突き入れた。

たっぷりと時間を掛けて貫けば、結合は先ほどより深い。*]


 謝っても許してやれないな。

[謝罪の言葉を無下にするように熱っぽく囁く]

 レナータが傍に居続けて、全てを俺に捧げてくれないとな。

[当人だって知らなかったレナータを、そしてこれからのことも。素直に頷くレナータに囁いて刻み込む。
淫らさもじっくりと自分好みに愛でられるようにさせていこう。
今は慣れさせていけばいいし、乱れてくれればそれでいい。
甘やかに鳴くレナータにより一層興奮したように蕩けた瞳を見つめる。
レナータの瞳に自分が映ってるように、自分の瞳にはレナータだけを映し出しながら切羽詰まっていくように熱く息が漏れ出る]


[高くなる嬌声。とくに反応がよいときの締め付けに従って、レナータの快楽を持ち上げるようにしてゆく]

 今日のところは……レナータとの子供を作る権利をもらおうか。

[治療のため、なんてもう無粋なことはいわない。
ただ求めるように強くレナータを抱きしめて、腰を幾度も振っていき]

 いくぞ…レナータ。

[切羽詰まったような声に甘さを込めて名前を呼び、奥を熱烈にキスするように押し当て、レナータの奥に、白濁を注いだ*]


許してやれないという囁きに顔を曇らせたのはほんの少しの間。
続けられた言葉で傍に居させてくれるのだと伝えられた、その嬉しさにまた下腹、受け入れている膣中が熱くうねる。
私の反応を見ながら、より感じる所を責め立てられる律動も相まって、性感はどんどん高まっていって]


 んぁ、ひゃ、あぁん、んん、ひぁ、あっん


[勝手に口から上がる声も、大きく高く、短く跳ねるようなそれに変わっていく。
そんな自分の声にも追い立てられるように、先にも感じた、けれど先よりも余程大きな感覚が身体の中、せり上がってくるのが分かる]



 ヌ、ヴィル、さ、ま


[水音を響かせ腰を打ち付ける動きが、早く強くなっていく。
経験は無くとも、互いに限界が近いことを本能が悟らせて]


  ぜんぶ、

     もら、って

[熱に、快楽に潤んだ瞳に彼だけを映して、縋りつくように腕を伸ばして。
最奥にぐり、と押し当てられた剛直から注がれた熱さに嬌声をあげながら、意識までを真白に染めていった*]


[ 黍炉が語るのが自分のことだとは思えない。

 そんな風に認められて喜べるものか。

彼に求められるのは、きっと心地いいことなのだろうけど──
やはり、自分がふさわしいと思うべきではない。]


  …早く、


[ 済ませろ、とも、欲しい、とも続けずに、腰を突き出す。
殊勝な態度など知るものか。]


[ あくまでも悠然と、黍炉は事を進める。
言葉で煽り、先触れを与え、じっくりと味わう。

これまでとは違う角度で深く抉られ、背筋が漣立った。]


  う、 ぐ…   っん


[ 仰臥の時とは異なり、自力で身体を支えていなければならない分、縋りつくように締め付けてしまうのがわかる。
血が頭に下がってきて、むやみと活動的になっていた。

このまま貪ってしまいたいような、衝動。*]


[より熱く、締め付けるレナータ
自分の言葉に悦び震えるレナータが可愛い。
それだけでも十分そそられる。いくども求めてしまいたくなるが]

 ああ、全部…今度はこの無粋な包帯がなくなったら隅々まで…な。

[その時の楽しみも抱きながら膨らんだ肉棒を震わせて、生命の源を注いでいく]


[言葉でも態度でも求められたままに、彼を存分に貫き、擦り、味わう。
腰を激しく打ち付ければ、打擲を思わせる音が鳴った。
ひとしきり煽り立ててから、動きを緩やかなものに変えた。]


 おまえの望むように、動いてごらん。
 合わせるから。


[挑発のような声音を投げかける。
繋がっている血の熱さは、彼の興奮を如実に伝えていた。*]


[ゆるく体重をかけるようにもたれかかりながら、啄むようにおでこや頬にキスをして、下腹に手を伸ばして優しくなでて、術式が起動する。
胎にあった熱はレナータの体に徐々に巡っていき、ゆったりとぬるま湯につかるような心地を与えただろう。
そして、下腹にあった印と胎の熱が消える頃には]

 どうだ?よくなったか?

[ゆっくりと中から肉棒を抜き取り、それでも優しく抱きしめるようにしながら、そっと包帯の一部をとると、痛々しかった火傷の痕から元の肌に戻っていたのが見えただろう。
そのまま他の包帯も解いていくと、治りきってない箇所もあるものの薬を塗っておけば後にも残らないほどの傷痕となっていて]

 ん……これで元の美人さんが見えるな。

[ちゅっとおでこにキスをして]

 疲れただろう。今日のところは休め。
 …安心しろ。起きたらまたたっぷりと求めるから、な?

[身を清めるように術をかけ、毛布をかけると眠りを促した*]


[ 奥深くまで激しく貫かれ、視界が滲んだ。
抜き差しされる動きに息が重なり、声が快楽に染まる。]


   く…、  は、  っあ、  あ…


[ 腰だけでなく、身体ごと揺らされて寝台が軋む。

 どうにかなってしまいそう、だ。

そんな惑乱の渦中にあったものを、黍炉の動きが緩やかになってゆくのに気づいて、熱に浮かされたように呻く。]


 
  どうし て


[ 望むように、なんて。

倒れ込んで休みたい。
そうしようと考えているはずなのに、惰性のように腰が揺れる。

自分がどれだけ動けるのか確かめるように、その動きは次第に大胆になった。

 こんなに回復している。

疲れ切っているのに、まだ動きたい。
ほら、見せてやる── *]



 ふぁ、ぁ……ぁ、…


今度は、という言葉と共に胎へと注がれる熱に反応する声は何時の間にか掠れていた。
絶頂に達した意識はぼんやりとしながら、身体はまだ、もっと、とナカで脈打つそれが全て吐き出すまで蠕動し続けて。
心地良い重さを感じながら、額や頬に触れられる唇にくすぐったさと同時、温かい気持ちを抱く。
そのまま撫でられた下腹から広がる熱にも緩く、じわりと浸っていくような心地に包まれて。
疲れもあいまって、休息を訴える身体はほとんど力も入らなくなっていたのだけれど]


ん、ぁ…っ

[精を吐き出し終わった後も繋がったままだった其処から抜き取られた際には、またぴくりと反応して声が出た。
そのまま包帯を取られるのは、されるがままで]

    ………は、い

      いたみは、ほとんど

[問われたのに答えた通り、動くにすら支障があった痛みは殆どなくなった。
しゅる、と解かれていく包帯から曝されていく肌にあった火傷の痕も随分と消えていて。
これならば、また今度、の機会はそう遠くないだろうか──と。
浮かんだ思いに、自分の欲深さ、はしたなさを自覚して頬に朱が乗った。
それに気付かれたかどうかは分からないが、もう一度額に落とされた口付けと共にかけられた声と、術で促された眠りは、初めてを終えた身体には良く効いて。
返事をする間もなく、柔らかな夢のとばりへと意識を落としていった*]


[主導権を渡されて、彼の声が戸惑いに揺れる。
けれども身体は素直に欲望を示した。
最初は試すように、次第に大胆に動く彼に合わせて突き上げ、迎え撃つ。
時にはわざと外して呼吸を乱しもした。

快楽の手綱は握ったまま好きに遊ばせて、
彼が十分に高まったところで視線に力を籠める。]



 そろそろいいだろう。
 おまえを達かせてしまおう。

 ここに触れられると、おまえはもうどうにもならなくなる。
 快感が全身を駆け巡って、制御できなくなる。
 そうだろう?


[見えざる手が伸びて、彼の胸に触れた。
先ほど存在だけを教えた胸の珠を押しつぶすように摘まむ。
そこも感度がいいと、先ほどの感触で確かめていた。
別々の場所で生じた快楽が響き合えばどうなるか、彼は思い知るだろう。]


[同時に腰の動きを深く大きく規則的なものに変える。
彼自身が余さず快楽を味わえるように。
頂への道を逸れず倦まず駆け上がれるように。
どこを突けば彼が高みへ至れるかは、繰り返す抽送のうちに掴んでいた。]


 感じて。もっと深く。
 快楽に身を任せて。恐れず解放すればいい。
 全て抱き留めるから。


[いってごらん、と、息だけで甘く囁いた。*]


[ 双方が同時に動けば、生じる刺激は予想もつかず、甘やかに狂おしく疾駆した。
時折、挟まれる黍炉の言葉が欲望の行く先を導く。]


  や…  あ 、


[ 胸の突起を弄ばれ、官能の頂に押し上げられる。]


[ 意図せず枕の下に潜り込んだ手が、隠しておいたナイフを見出した。
柄を握れば、しっくりと手になじむ。
異郷の地で懐かしいものと出会ったような安堵を覚える。

二人が出会って起こす快楽の奔流に呑まれそうになりながらも、舵をとる瞬間は自分でいられた。]


  黍炉  、 一緒に ──


[ 恐れず、待ち受ける器と化した自分を開き、迎え入れる。]


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