18 Orpheé aux Enfers
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/09/04(Sat) 00時半頃
セシルは、たくさんある練習室の、何処だろうと眉を寄せた
2010/09/04(Sat) 00時半頃
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〔ラルフに謝罪をされれば……思ってもいなかったことで …南校の友人の多くは合わない選曲だったりすれば そりゃもう、うるっさいの何のって……だから 虚をつかれて携帯を翳したままきょとんとした後 あわてて首を勢い良く横にふった。〕
『え、ええ……や……音を生かしきれなかったのは 低音楽器たる僕の責任、だよ……』
〔携帯に慌てて打ち込む言葉は、 僕は語彙も少ないから、なんだか 上手く伝え切れてない言葉だと思いつつ ラルフの言葉を聞いて……ただ、続いた言葉には こくりと頷いたけど……放送に遮られた〕
『僕のメルアド。僕に話せることなら。』
〔楽器を片付ける前にさらに慌てて、 そう言ってラルフに指し示した〕
(6) 2010/09/04(Sat) 01時頃
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〔携帯と会話で押し問答は、僕もさすがに気が引けて 頭を一つかけば、メールの件には頷きひとつ 促されるままに慌てて楽器を片付けて……〕
〔ところで、片づけ中、携帯は うんとも、寸とも言わないのは…… 練習室Aに他に人は、いないはず、なんだけど、な〕
〔急いで短いメール一つ作成しながら ラルフとともに練習室を後にする〕
(15) 2010/09/04(Sat) 01時頃
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セシルは、廊下に出て周囲を見渡すこと(03)回
2010/09/04(Sat) 01時半頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/09/04(Sat) 01時半頃
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『んー……此処かなって言う練習室はあるけど それと、友人を拾っていくことになるかもしれない。 僕と同じ南校のサイラスって言うんだけど ラルフはもうあった?サイラスもヴァイオリンだよ。 音はいいんだけど方向感覚が酷いんだ』
〔一緒に練習室に出たラルフの言葉には 携帯を指し示して 放送で聞こえた言葉から想像したのは 最初にたどり着いた広い練習室のこと。 それと、メールの返信次第では サイラスを拾っていくかもしれないことを伝えつつ〕
〔僕は、まだそのとき先生や先輩が サイラスを見つけてくれていることは知らないから。〕
(23) 2010/09/04(Sat) 01時半頃
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セシルは、ジェレマイア先輩の声と、サイラスの名に先輩が捕獲したみたいでほっとした
2010/09/04(Sat) 01時半頃
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…………
〔指の心配にはきょとんとした 元々、携帯は良く使うし、 特に声が出なくなってからは それはもう、ないと困るぐらいだったから ……むしろ、弦を抑える握力で 携帯の寿命が縮まりそうで、そこが怖いです先生。 ただ、気遣ってくれてるんだなぁと笑って〕
『ん……ありがと。疲れたら、では、遠慮なく。』
〔気遣いを無駄にしないよう、短く。 返ってきたメールとラルフの言葉には 僕は笑って頷いて。 サイラスの音、素敵だから聴いて欲しいなと思いつつ 練習室で合流しようと、ラルフとともに 指定されてると予想した部屋へと向かった〕
(29) 2010/09/04(Sat) 02時頃
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〔ラルフの言葉に頷いて 彼が内心>>32と思っているのには気がつかないまま 賑やかなメインホールへたどり着いた〕
― メインホール ― 〔メインホールに着くまでは暢気に笑っていた けれど、僕はそれまでの楽しさが 一枚の紙によって打ち砕かれたのを知る
部屋割りのルームメイト……部長の名前 ……話したこともない人と相部屋だなんて!! 無理だ、絶対眠れない……
元々、そう言う傾向はあったけれど 此処最近は対人関連は特に神経質になっているから 僕は他の話を上の空の青ざめた顔で聞いた〕
(34) 2010/09/04(Sat) 02時頃
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― メインホール ― 〔曲目(>>#8)を聞いても僕は 心此処にあらず状態だったが 目の前で繰り広げられた(>>#9) 他愛のない、戯れめいたもの、 なんだろうけど…………〕
…………
〔眩暈がする。身体が震えないようにするため ぎゅっと自分の身体を両腕で押さえ込んだ〕
(43) 2010/09/04(Sat) 02時半頃
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〔ラルフの声が聞こえた。 >>#9を見るまでは、その声に 辛うじて頷くことが出来たけれど
>>#9を見てからは 頷く余裕がないことに気づく余裕さえなかった〕
(46) 2010/09/04(Sat) 02時半頃
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…………
〔耳にサイラスの声と、視界に彼の顔が見える。 心配をかけたくないのに そう振舞う余裕さえない。
体調的問題ではないとは示したくて 緩く首を横には振ったけれど
伸びる手は、サイラスを視認した後だったから 抵抗せず受け入れつつ 僕の手は縋るようにサイラスのブレザーを掴もうと〕
(48) 2010/09/04(Sat) 02時半頃
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〔耳にまわりの音は届くが脳には届いていない。 後で振り返ればそんな感触だったと。〕
〔ただ、その時はショックを受けた部屋わりと その、相部屋相手が見せた戯れ行動が 僕の混乱を呼び起こしていたから そこまで気づく余裕もなく サイラスとラルフのやり取りも聞き取ること出来ず〕
――…………
〔見慣れたサイラスの笑顔とかけられた言葉に 背を撫でてくれる手に、縋らせてくれたブレザーに 甘えながら一つ、二つ……と深呼吸をする〕
(55) 2010/09/04(Sat) 03時頃
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セシルは、三つ、四つと息を吐く
2010/09/04(Sat) 03時半頃
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〔サイラスの声に、また一つ、二つ 深く息を吸い込んで。
賑やかな喧騒も、どこか遠い それでも、少しづつ、気持ちが落ち着けば 緩く、頭をふって…… 口パクで”ごめん”と〕
(65) 2010/09/04(Sat) 03時半頃
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〔サイラスの言葉に、僕は音のない声で 謝罪ではなく、今度は”ありがとう”と紡いで
大分、落ち着いたから…… そのことをあらわすように まだ顔は青ざめているかもしれないが一つ笑んで
そうしてから、携帯を取り出し 言葉を打ち込み示す〕
『回り、驚かせてしまった…かな… 少し、落ち着いたから 部屋の外の空気、すってくるね』
(72) 2010/09/04(Sat) 04時頃
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…―――さーてぇ、どうしたもんかねぇ。
[ポツリ、譜面を見ながら零した独り言。
誰が拾う事が出来ただろう。]
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〔返る言葉には、音無く”そっか”と 答えて微笑む
もう一つ、続いた言葉には、 猫のように笑って是の意味を。
そうして友人から身を離し、 そっと、メインホール入り口へと向かい……
入り口あたりで、壁際にラルフがいるのに気づくと 僕は謝罪の意をこめてお辞儀してから 大丈夫だよと言う風に笑って部屋を後にした*〕
(77) 2010/09/04(Sat) 04時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/09/04(Sat) 04時半頃
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― →練習室 ― 〔廊下に出たのはヴェスパタイン部長の後 ジェレマイア先輩の先……ぐらいだったことを 僕自身は良く把握しないまま、 荷物と楽器を持って、先ほどいた大きくない練習室へ
とても、部屋には行く気に慣れなくて。 練習室に荷物を下ろして ……また、楽器を取り出す。
何か、楽曲名をホールで聞いた気はするけれど ぼんやりと僕は調弦しながら 聞こえた曲名を奏でる気にもなれなかった〕
(94) 2010/09/04(Sat) 10時半頃
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― 練習室 ― 〔選んだのは、 と、或るチェリストオリジナル曲”月魚” チェロ多重録音で作られた音は 寂しさを感じながらも、強く。
聞くたびに、弾く度に思う、 月魚とはどんな魚なのか?
深く暗い、けれどどこか温かい水の底で ゆったりと泳ぐ魚は、その背に微か月光を反射する。 ……荒涼とした中、静かに泳ぐ魚は一匹なのだろうか? それでも、凛と…けれど静かに佇む……*〕
(95) 2010/09/04(Sat) 11時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/09/04(Sat) 11時頃
[辺りを軽く見回した。
何か聞こえた気がするのだけど]
いや。
[【いつも通り】なんてとっくの昔に壊れていたのかもしれない。
この合宿が決まる頃には、既に。
沸き上がる感情は暗澹の嵐。
遅く、低く、うねりをあげる。
男は画策しはじめる。
どうすれば文化祭での発表をぶち壊してしまえるかを**]
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― 練習室C ―
……………?
〔戸が開くことに僕はゆっくり首を傾げる。 他の人は荷物の移動や歓談に 忙しいだろうと思っていたから。
覗いたのは北校のチェリストカルヴィン。 背に楽器だけではなく荷物も抱えている。〕
(102) 2010/09/04(Sat) 18時頃
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セシルは、一度弓を止めて携帯をいじる。
2010/09/04(Sat) 18時頃
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『……どうかした?カルヴィン。 練習しに来たのかな? でも、その荷物 ここは合宿所の部屋じゃないよ?』
〔荷物も持っている姿に、練習場所を探している そう言う様子ではないから、 僕が携帯に打ち、指し示したのはそんな文字。
先ほどのことがあり、 今は聊か神経質になっている僕は あまり親しみやすい雰囲気ではなかっただろう。 実際、僕はそれだけを携帯で言葉にすると また、相棒に向き合うべく弓を動かし始めたから。
カルヴィンが去るかどうかは気にせず 弓が奏でるのはBWV 21 Ich hatte viel Bekümmernis ……われは 憂いに沈みぬ…… 音無き声で唄いながら奏でた〕
(103) 2010/09/04(Sat) 18時半頃
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”Seufzer, Tränen, Kummer, Not, Ängstlichs Sehnen, Furcht und Tod Nagen mein beklemmtes Herz, Ich empfinde Jammer, Schmerz.”
〔オーボエのラインをチェロでなぞりながら アリアを声なく口ずさむ。 レチタティーヴォも声なく口ずさむ。
今はこの後のことに対し心落ち着けるためにも 自由奔放に奏でるより、祈るように奏でたい。
自己表現のためのそれではなく 音楽の神様に捧げる為に。 くるしみも、悩みも、嘆きも。 音楽の父がつくりし旋律を忠実に辿りながら〕
(104) 2010/09/04(Sat) 18時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/09/04(Sat) 19時頃
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― 練習室C ―
……………
〔五線譜の文字。別に耳が悪いわけではないのだけれど。 子供っぽい文字を一瞥し……音大と言う場所で 音が聞こえるたびに足が止まっていたら カルヴィンが目的地に着くのは遠そうだ。 そんなことをぼんやりと思う。
また、弓を動かし始めれば カルヴィンは戸口に座り込む。。 ……扉は閉めて欲しいような 今は、あまり知らぬ人と 二人っきりになるのはいやだから それでもいいような……複雑な心中で弓を動かす〕
(106) 2010/09/04(Sat) 19時頃
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〔カルヴィンの視線は嫌な視線ではなかったから 手に、指に視線を感じながらも弾き続けたが…〕
”Denk nicht in deiner Drangsalshitze, Daß du von Gott verlassen...”
(わざわいの 時にも 主に あるを 思え...)
〔そこまで、声なく口ずさみかけて…… 僕は口を噤む。 丁度そこへ差し掛かったときだろうか? もう一人、戸口に姿が見えたのは。 小柄な姿と白髪交じりの黒髪 ……ジェレマイア先輩の姿に ああ、戸、開け放したまんまだものな…と 口を噤んだついでで、弓の動きを止めて 僕は頭を下げた〕
(109) 2010/09/04(Sat) 19時半頃
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…… …………!!
〔ジェレマイア先輩が何か言おうとした。 けれど先輩は、どうやら 足元のカルヴィンに気づいていなかったようで カルヴィンも集中して聞き、見ていたのか 後ろから来るジェレマイア先輩に気づいていなくて。
そうなれば起こるのは衝突。 僕は注意喚起を促そうと口をあけたけど 声は当然出なくて。 相棒を抱えていたのを、 そっと椅子に立てかけながら立ち上がる 大丈夫、だろうか?〕
(111) 2010/09/04(Sat) 20時頃
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セシルは、カルヴィンの叫び声に肩を竦めながら、慌てて近づいた。
2010/09/04(Sat) 20時頃
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― 練習室C ― 〔広くない練習室で起きた衝突事故。 どうやら先輩は無事……なのだろうか? 肩をさすっている様子、ぶつけたようだ。 起き上がる様子に手を差し出しかけて ……慌てて引っ込める……情けない。〕
『二人とも、怪我は……ない? カルヴィンは楽器も大丈夫?』
〔誤魔化すように、僕はひざをついて二人を眺め 携帯を片手で操作し見やる。 カルヴィンは荷物一式も持っていたから それも心配で。 先輩はこちらを見て笑ってくれたから 僕も安堵の表情を向けた〕
(116) 2010/09/04(Sat) 20時半頃
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〔二人から、大丈夫と声が返れば 僕も安堵一つ。多分大丈夫……に カルヴィンの楽器ケースを見て そちらへそっと手を伸ばす。 楽器だったら何の問題もなく触れるから。
僕と同じ楽器の様子を ケース外から探るように軽く触れて。 破壊音も無かったし大丈夫だと思うけど… 弦やその周辺も無事ならいい……と 思いながら、埃を払いながら カルヴィンの相棒をケース後とそっと壁にたてかける〕
(120) 2010/09/04(Sat) 20時半頃
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セシルは、ジェレマイア先輩が口を開く様子にお小言が始まると思えず首をかしげ
2010/09/04(Sat) 20時半頃
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…………!!
[唐突に始まる、The お小言大会。 や、それはもう、一部の隙も無い見事なお小言 あれ?先輩が部長だったかな?あれ?とか 思うぐらい見事なお小言に 僕は思わずその場に正座して ご高説ごもっともと言わんばかりに頷く
ただ……うん、先ほどは意識がそれていて ……何を演奏するか、覚えていない]
『ごめんなさい…あの…… 曲目って、何処で、確認、出来ますか?』
〔物凄く、おそるおそるといった風に 両手で携帯をかざす。 怒られフラグでしかない文章に 先輩はどう思うか。 1年生のカルヴィンはこんな3年になっちゃ駄目だよ!!〕
(122) 2010/09/04(Sat) 21時頃
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〔お礼を告げるカルヴィンに僕は 携帯の陰に隠れるように 正座しつつ両手でそれを翳したまま、 その笑みに、力なく笑い返して。〕
『……演奏、です』
〔先輩のため息に、声に そのままの姿勢で器用に言葉を僕は付け足す。 続いた言葉に緩く首を横に振る 曲目をぼんやり確認してはいるが、 譜面までもらうどころの状態ではなかったから〕
(126) 2010/09/04(Sat) 21時頃
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〔譜面の件はカルヴィンが既に持っているとのこと …南校分の曲目を 結局は取りに行かなきゃいけないけど いや、自分の分全部とりに行かなきゃなんだけど
とりあえずそれ以外は確認できるかなと カルヴィンの言葉に彼のほうを見て〕
『見せてもらっても良い?』
〔携帯に文字を打ち込み笑う僕は 随分情けない表情と様子だっただろう〕
(127) 2010/09/04(Sat) 21時頃
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〔先輩の言葉に僕は言わんとしていることに ゆるりとうなづく〕 〔僕の担当は低音。一人で弾いたりもするけれど 低音の役割を、責任を……全体の音を生かすことを 何時の時も優先する。
ただ、続いた言葉にはばつが悪く…… 囁かれた言葉に、文字をさらに携帯でつけたした〕
『……あの部長……と、 同室でなければ…いけませんか?』
〔尋ねる文面は無茶なことを言っているかもしれない〕
(129) 2010/09/04(Sat) 21時半頃
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〔カルヴィンが五線譜に描いてくれた 曲目と予定を受け取って、声なく”ありがとう”と 言ってから、ああ、いかん、 口ぱくだけで伝わるほど親しくない、ないと 携帯に同じ言葉を打ち込んでみせる。
曲目には興味深く けれど予定の懇親会は その手のことは苦手なので僕は眉を下げて〕
〔不参加でいっそ練習してたい。 そう思って内心ため息をつきながら こちらと先輩を見る甘そうな瞳の色に 譜面はどんなのだろうとじっと見た〕
(132) 2010/09/04(Sat) 21時半頃
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〔やむえない、事情……〕 〔先輩の言葉には少し考え込む。 それを話、変えてもらうとしたら 誰に言えばいいのだろうか? その、話さなければいけない相手を 説得できるかはわからない、けど〕
『部屋替えについては、誰に、話せばいいですか?』
〔多くに知られたいことではないから その人だけに話したい。 長髪アレルギーやらなにやら 思われていることは知らず僕は真剣な表情で その文字を打ち込む〕
『……わけあって、知らない人と二人きり、も 今の僕には相当駄目で…… それと、その、気軽に人に触れたり 触れる行動もあんな行動だと…… 本当に駄目なんです、僕……』
(134) 2010/09/04(Sat) 21時半頃
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〔ジェレマイア先輩が納得してくれた様子に 僕はほっとし……この人に権限があればよかったのに
本人直談判は脳内会議にて1秒で却下。 そうなると副部長の言葉に頷いたが ……バーナバスか、そうか、そうなのか あの人も苦手だが……部長と比べて 既に拒絶反応が出てる部長よりはいいかと頷いた ……どうにかして、探して ……出来れば理由はなさず部屋替えをと想った。〕
〔そう考えながら、僕は カルヴィンから楽譜を受け取る。 携帯の文字より先に言葉が返ったことに 僕は些か眼を丸くしたけれど。 ……声が出ない人が身近に入るのかな? ニュアンスを読み取ったとも気づかず 渡された楽譜に一度お辞儀をした〕
(138) 2010/09/04(Sat) 22時頃
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〔食堂のメニューまで把握している様子には 僕は少し笑ってしまうのだけれど。 ただ、携帯を見る先輩のように 慌てて僕は携帯で文字を打つ〕
『あの!バーナバス副部長の メルアド教えてもらえませんか?』
〔携帯で捕まえられるなら早いと 事態は夜までに片付けなければいけないだけに〕
(140) 2010/09/04(Sat) 22時頃
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セシルは、部屋を出て行こうとする先輩に果たして間に合ったか?
2010/09/04(Sat) 22時半頃
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〔どうやら、差し出した携帯に間に合ったようで ……本当、こういうとき声が出ないのは不便だ ジェレマイア先輩が振り返って 画面に表示されるバーナバスの個人情報
こくこくと頷き、赤外線通信画面を開く。 その前に……”ありがとうございます”と 画面に表示させてから〕
(142) 2010/09/04(Sat) 22時半頃
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〔転送されたアドレスはバーナバスと ジェレマイア先輩のもの。 緊急用、の言葉に、理由こそ話してはないが 幾つか既に知られているジェレマイア先輩なら なにかのおりに相談しやすいと、その言葉に 僕はほっとしたように笑い、 退室する先輩に頭を下げて〕
〔それからカルヴィンに向き直って、 彼にもアドレスいる?と いう風に携帯をかざして首を傾げる まさか持っていないとか知らないから〕
(145) 2010/09/04(Sat) 22時半頃
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― 練習室C ― 〔カルヴィンがアドレスを受け取らない様子に 僕はゆっくりと首を傾げるが 携帯を持っていないことを知らされれば、 嗚呼と納得し 知らされなければ、何か主義なのかな?と思う。
その後は、見せてもらった譜面をさらいながら ……見てはいないが南校の譜面も 曲は知っているだけに、大体察しは、つく まぁ、うん、刻み要員ですね判ります、 みたいな譜面なはずだ〕
(149) 2010/09/04(Sat) 23時頃
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セシルは、その最中メールを一通送って。
2010/09/04(Sat) 23時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/09/04(Sat) 23時頃
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〔他の譜面は、 ワーグナーにシュトラウス二世にミュージカルから チェロ独奏とかはないかな、と カルヴィンが楽器準備をする間ざっと浚う。
まずは、ワーグナーから浚うかと譜面を譜面台に載せ カルヴィンの近い位置へと〕
…………
〔ああ、ワーグナーだなぁと言う曲調に 弓とり弦に乗せて。まずは譜面どおり音を響かせる〕
(155) 2010/09/04(Sat) 23時半頃
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セシルは、この曲、今回弾かない次のシーンからソロあったんだけどなーとかぼんやり
2010/09/04(Sat) 23時半頃
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〔ポルカは……これも、うん、刻むか。 でまぁよしとして メドレーは曲調がめまぐるしくかわるからなぁとか カルヴィンの楽譜なので書き込みこそせず 一つ一つさらって、気にすべき点がどこになりそうか 頭の中で考えていく。〕
(157) 2010/09/04(Sat) 23時半頃
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〔譜を読み、浚いながら 同じパートのカルヴィンと音を合わせていく。 初見とパート練習を全体練習前に 一緒にこなせたのは運がいいなと思いつつ
相談すべき箇所は携帯を通じ相談し 互いのバランスとか、 音の足並みをパート内でそろえていく。
僕もそこまで硬い音ではないが それでも、この後輩よりは堅くも出来るかと、 カルヴィンの音癖も考えつつ全体練習に備える〕
(167) 2010/09/05(Sun) 00時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/09/05(Sun) 00時頃
セシルは、携帯が震えて着信確認してポチポチ
2010/09/05(Sun) 00時半頃
セシルは、全体練習前に相談できるかなーと近づく時間にゆるく首を傾げて
2010/09/05(Sun) 00時半頃
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― 練習室C ― 〔メールを送信すれば、また画面をメモ画面にして カルヴィンとの練習を再開させる。
とは言っても、パートの性質上 浚った後は、全体練習をはさんで 他の音との兼ね合いを 知りたいところではあるのだけれど。 それに指揮者の癖、も〕
『……なんだか、厳しい、らしいよ あんな感じの部長、なのにね?』
〔なんてことをカルヴィンに 文字で話したりもしながら 全体練習の時間も大分近づく〕
(174) 2010/09/05(Sun) 01時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/09/05(Sun) 01時頃
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― 練習室C ― 〔全体的に浚い終わったころだった 部屋の戸が開いたのは。 僕はその言葉に遠慮なく頷いて。
カルヴィンに楽譜の礼を告げて 相談の後、そのまま全体練習に向かえる様 譜面台と楽器を抱えて戸口へ向かう。〕
『そんなに人に知られたいことじゃないんで、 廊下、でいいですか?』
〔携帯に文字を打ち示す。 カルヴィンには部屋を替えたいことは 知られているが……その理由を沢山伝えなきゃなら あまり、携帯の文面を見られたくはなかった〕
(178) 2010/09/05(Sun) 01時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/09/05(Sun) 01時頃
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― 練習室C ― 『最初に遠慮なく人を馬鹿にした笑いで 批評されたのが先輩ですから。』
〔くつくつ笑う様子に、僕はにべなく返して ……危うく呼び捨てで打って見せるところだったと 脳内呼び捨てのバーナバスに携帯を示した。
カルヴィンには一度手を振って。 片手にチェロと譜面台と言う物々しいいでだちで 廊下へでて……頼み込むことを ポチポチと携帯へ打ち込んでいく〕
(182) 2010/09/05(Sun) 01時半頃
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― 廊下 ― 『……合宿中の部屋割りの件、なんですが 変更ってお願いできませんか……? 知らない人と一緒だと眠れないし…… わけあって……よく知らない人に 触られるとか、駄目なんです…… だけど、部長、さっきも 気軽に人の手を取ってキスしてたり…… ……ああいうの、本当に駄目なんです、僕……』
〔何故そうなったかの、理由は述べたくないから まず、それなりに話せるところまで 一気に打ち込んで……〕
『部屋替えが無理なら、洗面所とお風呂だけ どこかで借りれるなら、練習室で寝ますから……』
〔譲歩できる範囲も付け足した〕
(183) 2010/09/05(Sun) 01時半頃
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………――――。
[自分より少し小さな背を見下ろす。
彼には濁る竜胆が見えただろうか。]
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― 廊下移動中 ― 〔カルヴィンがメインホールへ行くため 僕達を追い越していくのを手を振り見送りながら バーナバスの言い分には、 半眼で疑わしいと言わんばかりの視線を投げた。〕
〔ただ、差し出された手に、 僕は一度警戒するように身を竦め…… 伸びた方向が譜面台だとわかれば お辞儀一つし、言葉に甘えながら 無言の間、回答を待った〕
(188) 2010/09/05(Sun) 02時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/09/05(Sun) 02時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/09/05(Sun) 02時頃
|
…………
〔相手に触る気がなくても、伸ばされた手が怖い。 バーナバスに笑われて、 担がれる譜面台を見ながら 僕は自分の心の情けなさが悔しくて唇を噛んだ。〕
〔条件には頷くしかなかった。 ……反抗、は基本的に、する気はない から、いいとして ……音楽に関わること以外は聞く気もないが……〕
〔もう一つの条件に視線をそらす。 ……近づきたくないけど……しょうがない……〕
〔三つ目の条件には、そんなものなのかな、と 飲酒喫煙には興味はないけれど それが規則のようならしょうがないと、 そもそも部屋が替わるならしないしと頷いて〕
(194) 2010/09/05(Sun) 02時頃
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〔四つ目には……安堵した表情を向ける。 サイラスが戻せと言うなら…の件にも こくりと頷く。それは当然だよねと……〕
『……わかりました。総てのみます。 ただ、一つめは、音楽に関すること、とだけは。』
〔了解を仕草以外で示す為 僕は携帯にそう打ち込み翳しながら メインホールへと向かって〕
(195) 2010/09/05(Sun) 02時頃
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セシルは、携帯の着信に気づいて翳す携帯を引っ込めポチポチ
2010/09/05(Sun) 02時半頃
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― 廊下 ― 〔部屋替えの件……伝えることもこくりと頷く ……冗談めかして笑いとともに言われた言葉に 本当にこれでよかったのか? そうは思ったけど、僕は口に出せない〕
『……ごめんなさい………… それと、ありがとう、ございます。』
〔色々思うことはあった。 けれど、携帯に打ち込む文字は余計なことは廃して 一番伝えたいことだけを打って翳し 先に行くと言うバーナバス…先輩にお辞儀をした
……僕の足はメインホールではない場所に チェロを…相棒を抱えたまま向かう〕
(200) 2010/09/05(Sun) 03時頃
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― 廊下→物置部屋 ― 〔曲がってまっすぐ行って奥突き当り。〕 〔教えてもらった道順を辿って 相棒を向き身のまま抱えて歩く。 本当は走りたかったけどそうもいかない。〕
〔声が聞こえる。 聞きなれた声。けれど、聞きなれない声。 どうして、そんな悲しくなる声なのか。 わからないけど、傍にいたい声だと思った。 ……一人になりたいと 言わないで欲しいと思いながら〕
…………
〔ここ、かな?……声が漏れ聞こえる その戸をそっと開く…… そうすれば、ヴァイオリンケースを下げた姿が 真っ赤な眼でそこにいるだろうか?〕
(203) 2010/09/05(Sun) 03時半頃
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― 物置部屋 ―
”行くって、言ったから。 約束したから…ううん、約束がなくても。”
〔振り返ったサイラスは表情こそ和らいでいたけど 目は真っ赤。声は歌っている時から掠れが混じっていて ……それで何時ものように振舞われても 笑われても…………余計に、苦しい。 僕は、声なく口パクだけでそう口にして〕
〔……深く下がった金髪が戻るところで 相棒を抱えていない腕を伸ばして…… 逃げられなければ、片腕だけど 抱きしめながら、文字を綴る、その背に。〕
(205) 2010/09/05(Sun) 03時半頃
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〔またサイラスが何時もの表情を作ろうとする。 けれど、僕はその表情を見なかった。 既にサイラスの身体を抱きしめていたから。〕
…………… ……… …
〔声はやはり出ないから、ただその髪を 抱きしめながら撫でる。 そっと、だけど、何度も ……何があったかはわからない。 けれど、何かはあったことは分かるから。 一人で抱え込むのは、大変、なのはわかってる。 一人で抱え込まれるのが、悲しい、のは今知った。 滲む感情は知らずとも伝播するのか、 サイラスの視界が滲んでることはまだ知らないまま 僕の視界も滲んだ〕
(207) 2010/09/05(Sun) 04時頃
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[音楽が憎い。
――――…でも、本当は愛して欲しい。
なんて、そんなこと。
音楽を愛しているのに、音楽の道から離れなければいけない自分の、何と脆い切望であることか]
[生まれた時から、音楽の道は、なかった]
[このまま頑張り続ければ、きっと、無事には済まない。それで良いわけがない。
フルートを吹いていたいけど、叶うなんてはずがない。
愛してくれないのなら、俺は世界一のフルート(ほら)吹きになろう。そして、世界中の人を騙してしまおう。
自分の本当の感情なんて、とっくの昔に何処かに置き忘れてきてしまった。]
[高校生をゲストに呼んでの文化祭。
其れは出演者の血縁上、とてもとても有名な評論家達も集まる。
そこに、まさか不倫で出来た子供が居ては困るのだと。
アルバーンが学園側にも圧力をかけてきたのが、合宿が決まる少し前。
「そんなわけで申し訳ないのだけれど…」
そう謂って頭を下げてきた学園の上の方の人が、なんだか可愛そうにさえも思えた。
合宿までは在籍している状態で構わないと。
ただし当日、舞台に上がる事は叶わないと。
どうせ卒業すれば触れる事が出来なくなるのだと覚悟はしていたから
その終わりが早まっただけだと念っていた。
けれど。
長年に渡って暗澹たる嵐を抑え続けてきた心は耐える力を失っていたようだ。
自分自身にも、自覚のないほどに。
重く、重低音で唸るように、心が思いも寄らぬ方向に傾き始める。]
憎い。
羨ましい。 苦しい。
何故。
音楽は平等じゃないのか。
どうして。
吹きたい。
辛い。 悲しい。
どうして、どうして、どうして、どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして
…―――台無しにしてしまえばいいんじゃないか。
きっと、それが…… … …
アイツの絶望する顔が見れるかなぁ。
[くつ、くつと喉の奥を鳴らして 哂う。]
セシルは、サイラスの体重を感じながら、少なくても涙が止まるまで撫で続けた*
2010/09/05(Sun) 04時半頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/09/05(Sun) 04時半頃
/*
プロロでも情報欄でもお触れがなかったので心配ですが、赤窓での中身会話失礼します。
なるべく最低限に抑えますが、苦手な方でしたら申し訳御座いませんとだけ。
こちらは明日の更新付近までもしかしたら顔を出せず居るかも知れませんので
楽器を盗むに至る理由を先に付けさせていただきました。
どのように関わってくるかはそちらにまるなg…お任せいたします。
もし関わりにくいようなら、部長の楽器(タクト?)を盗んでるところを見ちゃった!
とか、元の囁き狂人の位置付けでも問題はないかと思います。
余計なお世話だったら申し訳ありません。
拙い狼ですが、よろしくお願いします。
[寝落ちしたと思われるカルヴィンにそっと毛布をかけつつ**]
奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/09/05(Sun) 13時頃
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〔僕は『自分の音』を愛したことなど無かった。 そしてこれからも、きっと愛することはないだろう。〕
(214) 2010/09/05(Sun) 14時頃
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〔僕が担当する音域は低音。勿論ソロで弾くこともあるけれど、 他の音を聞き、細かく調整して支える僕の音の本分は
聞いてくれている人に届けるために 曲をよりいっそう生かすこと。 指揮者の意図をよりいっそう生かすこと。 他の人の音を、よりいっそう生かすこと。
頑張れば、届くのが好きだから。、 音が楽しくなるのが好きだから。 大切な音が生かせるのが好きだから。〕
(215) 2010/09/05(Sun) 14時頃
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〔だから、やはり自分の音を愛することは出来なかった。 ううん、正確には、そもそも”自分の音を愛する” ……と言う概念が僕の中には存在していない。 低音域と言う立ち居地は自分の音を愛すること ではなく、周りの音を愛すること。 周りの音を聞き、どうすればより良くなるかを考え そこから自分の紡ぐべき音を考える。
……周りの音にあわせて、 僕の音はなんにだって変わってみせる。 それがどれ程の苦痛や、困難や、苦しさでも。〕
(216) 2010/09/05(Sun) 14時頃
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〔……なにより、ただ一心に想うのは、 己の音ではなく、皆の音。…………の音。 それが、ただ、ただ……生かせるようにと。〕
〔だから、僕は考える。 今聞こえる音を、どう生かせばいい? 大切なことのために、どう僕は音を紡げばいい? そのことに集中して息を一つ吸う。
……まだ、声さえ戻らない弱い僕ではあるけれど。 すべてを生かせなくても、
大事なことだけでも護りたいと。〕
(217) 2010/09/05(Sun) 14時頃
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― 物置小屋→メインホール ― 〔サイラスも僕も一段落付けばメインホールに向かう。 向かう道すがら、僕はサイラスの手を握って。〕 〔泣き顔の痕跡残るサイラスを連れてホールに入った時 既に点呼は終わってしまっていたけれど 同級生のワットが渋い顔をしている。 南校の3年が揃って何やってるんだと。 僕はサイラスの手を離し 彼がヴァイオリンの席に向かうのを見ながら カルヴィンの横で楽器を構える。〕
(218) 2010/09/05(Sun) 14時半頃
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〔――……まだ、合宿は始まったばかり。 低音域の仕事を全うすることを*想う*〕
(219) 2010/09/05(Sun) 14時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/09/05(Sun) 14時半頃
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― メインホール ― 〔やっと自分の楽譜一式手に入れて それを先に到着していた譜面台に乗っける。 音が途切れてから入室したとはいえ まだ、音合わせだったとはいえ 初日の全体練習から遅れて周囲の視線が痛いです!
無言で平身低頭しつつ、音合わせに途中から混じる。
見慣れた姿は少なく、見慣れない姿が多い。 ……なんだろう、あの寝癖大爆発…… 僕は楽譜に初見の時気になったことを 合間、合間を見て書き込みつつ 後方から弦楽を見渡す。〕
(233) 2010/09/05(Sun) 19時半頃
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― メインホール ― 〔バーナバス先輩ってフルート。なんだ……〕 〔木管なら低音サックス、ファゴット 金管ならボーンやチューバ 弦楽ならチェロかコンバス、それかパーカス。 そんな印象を持っていたのでちょっと意外すぎる。 ……ピッコロに持ち直したり、もするのだろうか……?
ただ、彼は楽器を手に取らず アシスタントに徹して檄を飛ばしている。 その指摘は的確で、 僕では気づかなかったことも多く それらも譜面に書き込んでいく〕
〔自分自身のコンディションは上々。 色々合った割には……低音域としての役割を 今一度再認識する思いがあったからか。 譜読みは想像通り刻み大会のモーツァルト以外は ざっとパート練習もカルヴィンとこなせていたのもあって〕
(235) 2010/09/05(Sun) 19時半頃
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セシルは、ヤニクの弓の動きに、序盤少し首を傾げる。
2010/09/05(Sun) 19時半頃
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〔ワットもドナルドも ”南校モーツァルトかよ、曲選誰だ!!”って 内心思ってそうだなぁ……〕
〔もう少し、勇壮な曲目を得手とする二人が ワーグナーを威風堂々と演奏する様子を見て うん、ああ言うのがらしいなと思いながら あああ……ドナルド、そこ走りすぎ……〕
〔曲選が華やかな曲選なのもあり、 その中を音で泳ぐのが心地よい。 浸りすぎてテンポを狂わせぬよう けれど、伸びやかに相棒を 唄わせていい所は唄わせて。〕
(237) 2010/09/05(Sun) 20時頃
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― メインホール ― 〔慣れぬ環境に、最初は萎縮気味だった 高校生組みの音も、 場に慣れてくれば、飛ぶ厳しい激にも 気持ちだけは負けぬよう食らいつく。
自然と笑みがこぼれる。 周りの音が良く耳に届く。
僕は第二ヴァイオリンの音を一番に気にかけつつも 隣のカルヴィンの音を拾いながら 届いた音が僕の音を決定付け 水が自然と溢れるように弓が指が音を紡いでいく。〕
(238) 2010/09/05(Sun) 20時頃
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― メインホール ― 〔高校生組みに感じる普段とは違う気概心。 普段より上の環境におかれて、なお感じる気持ちに 同じ高校生組みなれど、笑みがこぼれる。
曲目の意図もすごく、よくわかる。 この気持ちを抑えて演奏するなんて そんなことはきっと僕達には、出来ない。 南校がモーツァルトなのも納得する。
背後から聞こえるペットの音色に 少し気にかかるものはあれど 振り返る余裕があるわけでもなく。〕
(242) 2010/09/05(Sun) 20時半頃
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セシルは、激が飛んできて、唄わせすぎに気づき修正する。
2010/09/05(Sun) 21時頃
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〔ん、んー……〕 〔カルヴィンの音を聞きながら 曲間曲真メモをとる。 練習中は本番とは違うから、 そこまでフォローに回らない それでは練習にならなくなってしまうから。
二つしたの学年……最年少の彼の音を 横で聞きながら 楽譜にシャーペンで走りかいた〕
(248) 2010/09/05(Sun) 21時半頃
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セシルは、後方ペット音の変化に、目をぱちくりさせ、その隙に激が飛んできた
2010/09/05(Sun) 21時半頃
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〔南校生が目配せをして ……最初怒っていたワットも曲が始まれば 何時も、忘れてくれてしまう。 ドナルドは学年一つ下なだけに緊張してたけど もっと、緊張していてくださいと 言いたくなるぐらい今は自由奔放で。〕
〔その中で、何時もと変わらぬ音を 安定した音色が南校の弦楽に届く。 僕達はその変わらぬ音色に良く助けられていた。〕
〔ペットの音色が、ちょうど月の光のピアノのように 周囲を牽引する強い力になる。〕
〔その中でも変わらぬ音色に 僕の音はそっと手を差し出した。 ……その手を掴んでくれた感触を感じ 僕はまた一つ、笑みながら弓を振るった〕
(255) 2010/09/05(Sun) 21時半頃
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― メインホール ― 〔しかし、所で隣の最年少の彼は 相当肝も据わっているようだ。 そうでなければ、ゲストに選出されもしないかと 明らかにバーナバス先輩に対し 嫌そうな顔を見せる様子に、小さく苦笑してしまう。
……ただ、そのまま、そこが亀裂に なったりするわけにはいかない、のだけれど
練習中貰った五線譜で取ったメモを 楽譜に並べながら、またシャーペンが走る〕
(261) 2010/09/05(Sun) 22時頃
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― メインホール ― 〔そうして、全曲通し練習も終わっただろうか。〕
〔本当はすぐにメモした箇所を浚いたいんだけど どうやらそのまま懇親会を兼ねた夕食になるようだ。〕
〔興奮冷めやらぬメインホールの一団は それぞれ、談笑しながら 楽器のアフターケアをおこなっている〕
(263) 2010/09/05(Sun) 22時頃
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セシルは、楽譜の筆談の前半に頷き後半に小さく噴いた
2010/09/05(Sun) 22時頃
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― メインホール ― 〔癖のある一団〕 〔僕の練習後の感想は一言でこれ。 南校出身者が多分多いいんじゃないかな?そう思いながら、 そんな癖のある一団をまとめるのだから なるほど、部長の指揮の腕前は凄いなと ……近づくのは、怖い、けど、別の理由で。〕
〔そう、内心何時もどおりに練習を反するけれど どこか、心は落ち着かない。
先程携帯で長文を打ち示した。 その答えは練習後に……示されるはずだから。
僕は楽器を片付けながらも 強く手を握り締めた〕
(265) 2010/09/05(Sun) 22時頃
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…これなら、なんか勝手に崩壊しそう。
[呟く。
いつも通りの顔をして、いつも通りの声で
いつもとは全然違うことを言う]
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〔緊張に足が竦む。 自分から答えを聴きに行くべき、なのに。 理由を知らせる前に、理由を知れば 彼は自分より他を優先しかねないから そうならないように、指定したのに……〕
〔その緊張の中楽譜をしまおうとする その指先に走り書きされた幾つかのこと その相手の様子を思い出して 少し、緊張が楽になる。〕
(269) 2010/09/05(Sun) 22時半頃
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― メインホール ― 〔盛り付けをと言うジェレマイア先輩の声には 僕は申し訳なく手を合わせていれば 駆け寄る姿が目の端に映る。〕
…………
〔そう、いまだ練習室放置の荷物なのだ。 友人の声に頷いて……僕は微笑み頷いた。 緊張が解けて思わず 椅子に座りなおしてしまったけどすぐに立ち上がる〕
”もちろん”
〔差し出された手に一言、 文字を綴ってからその手を取る。 まだ、行ったことはないけれど、 その部屋に向かうべく相棒と譜面台を抱えながら〕
(273) 2010/09/05(Sun) 23時頃
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― メインホール ―
…………――――
〔笑いを零されて僕も照れ笑いを返しながら 緩くはねる髪を数度かいた。
握られた手を握り返す。 お互いの手を痛めない強さで。 お礼の言葉には僕はゆるく首を振りながら。 何時も、助けてくれる。 優しくしてくれるのはサイラスだから。
ただ、僕は帽子姿を探して……見かければ 一つ、頭を下げた。〕
(279) 2010/09/05(Sun) 23時頃
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〔練習室Cには既に楽器ケースと荷物は 僕の分しかなかった。
楽器ケースに相棒をしまい背負い込む。 荷物は冬服な分ちょっと多いけど サイラスが手伝ってくれたから重くないまま バーナバス副部長に交換してもらった部屋Fに 行ったことはないけれど、説明頼りに向かう〕
〔向かった先には、 まだバーナバスの荷物はあっただろうか? 見知らぬ部屋だけれど、 見知った……それもサイラスと一緒になれて 僕はほっと息を吐きながら荷物を部屋に置いた〕
(280) 2010/09/05(Sun) 23時頃
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― F部屋 ― 〔部屋に来る途中、本当にこれで良いのかなとか けれど、選択に何か言うことも 手を離すことも出来ない身勝手な自分を思いながら ……その、手の暖かさと視線の優しさに甘えて…〕
〔荷物を置いてもらえれば、僕は 口パクで”ありがとう”と紡ぐ。
サイラスが寝台の上で子供のように パタパタしているのには、つい、笑みを零して。
ただ、視線がこちらに届くと、 僕の心臓が、一度早くなる。〕
………―――
(288) 2010/09/05(Sun) 23時半頃
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〔告げられた言葉に、僕は自分の寝台ではなく サイラスの寝台に腰掛けて その眼を閉じる頭を一度撫でた後、 背へと手を走らせて綴る〕
”……じゃぁ、今……聞いて、貰おうかな……”
〔決心から遅くなればなるほど気持ちは鈍るから。 そう綴ってから、僕は携帯を取り出した〕
(289) 2010/09/05(Sun) 23時半頃
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― F部屋 ―
『僕が、チェロを先生のところに行って レッスン受けているのは、サイラスも知ってるよね。』 〔エスカレーターとはいえ、学校だけ、 独学だけでは上達に限度がある。
だから、数多くの生徒は、個別に先生について レッスンを受けていて、僕も例外ではない。 両親が友人の伝手でチェロ奏者に 僕を連れて行ってくれたのがまだ、とても小さな頃。 その頃からの先生に、その頃からの誼で 普通のサラリーマンな両親故に高額じゃない レッスン料で手を打ってもらい 今でもレッスンを受けている僕〕 〔見上げてくる視線に ……続く文字を打ち込むのに指が震える。〕
(294) 2010/09/06(Mon) 00時頃
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〔短い分を打ち込み携帯を放って 寝台の上で体育すわりをしながら
返る言葉に僕は頷いた。 ……今でも、先生の音を尊敬している。
僕は自分の膝に顔を埋めながら 目線は僕の携帯を手に取る サイラスの行動を追っていた〕
(299) 2010/09/06(Mon) 00時半頃
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[演奏中、呟いた声が届くはずもない。
けれど。
何かを感じて、闇に濁る眸を向けた。
口端に、笑みを浮かべて。]
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― 部屋F ― 〔サイラスに伸ばした両腕を受け止めてもらい 僕はサイラスに抱きしめられながら、 僕も縋るように抱きつく。
その、暖かさに涙腺は我慢できず 僕は声なく子供のように泣きじゃくる〕
〔蒼が見詰て落としてくれる言葉に 僕は、一つ、二つ……頷いた。 包み込んでもらった手が暖かい。〕
(308) 2010/09/06(Mon) 01時頃
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