人狼議事


158 Anotherday for "wolves"

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


【人】 長老の孫 マーゴ

[扉の開く音、集まりだす足達を受け入れる重厚な床。]

  The Lord has promised...

[重なった苦いおと>>0:478に、くちびるが微かに揺れる。

………わたしの、おうち。
(惨劇の?)(賑やかな宿屋の二階?)(薬師の隣家?)

神が与える恵みは、わたしを何処のhomeへ導くのだろう。
何処がわたしの御国なのだろう。

泡沫の夢のような家族をくれた、呟くような唄の声の主と
グレッグとメアリーで囲んだ食卓は
うらぎりものなど居ない筈の、最期の晩餐。
あの笑い声響く食卓が、永遠に続けば良いのに。

合わせた指が微かに食い込み、朱く痕になる。]

(24) 2015/05/11(Mon) 11時半頃

【人】 長老の孫 マーゴ


  …promised good to me

[  わたしに約束されたものとは
  わたしに与えられたものとは

唄を結びまで紡いだ後、
その声>>0:478のした方へちいさく頭を下げてから
指で辿った集会席のひとつに腰掛ける。

ざわめく空気が押し込められることで
族長が>>#0が既にこの場に居ると知るまで

そう長い時間はかからなかった。]

(25) 2015/05/11(Mon) 11時半頃

【人】 長老の孫 マーゴ

[祭壇にほど近い席で、族長の絞るような声を聴く。
耳鳴り。喉が渇いて、唾液を飲むのにも苦痛が混じり
教会の空気に溶かしきれない不和と狐疑の種が芽吹く。]

  やっぱり (…隣町で、ひとが) ほんとう、なのね。

[掘り起こされて、ちりりと脳を灼く記憶は
あの日、珍しく怒っていたおとうさま。

「私達である筈がない!同胞達も、皆…」
「共にこの地で暮らしてきたんだ、疑うなどできるものか」

湧いた記憶にふるりと背中を走る寒気を
押しとどめようと自分の身を抱くけれど
やけに心臓のおとがうるさい。

飛び出しそうな左胸の塊に押されて、微かに瞼がひらく。
相変わらず目の前は闇のまま―― ]

(26) 2015/05/11(Mon) 11時半頃



[ 消毒液と、ほんのり湿ったにおいのあの部屋で
 ちりりと眼の奥に走った確かな痛み。

 昏い昏い 教会の中、
 ぽんやりと いつも視ている焔でない色が

 何も映さぬはずの眼に
 ふわふわと揺れる優しいひかりが みえた気がした ]

 


【人】 長老の孫 マーゴ

[わたしは目を閉じて、族長の言葉>>#6を反芻する。

おとうさまに"おとなのはなし"だからと
払われたのが少し嫌で
扉に耳を当てて聞いた、あの日のことと
重なるような災いの足音。]

  …おとうさまは、きっと信じたんだわ。

[自分と共に街に住まう同胞たちを。

  わたしも しんじる?
  (この暖かなひとたちを 疑えるのか)

  でも、おとうさまは。
  (父を屠った影は 誰だったか)

ぐるり、渦のように思考は吸い込まれて 震える肩。
濃色のワンピースに うつむいた顔から
ぱたりと小さな雫が落ちた。**]

(27) 2015/05/11(Mon) 11時半頃

長老の孫 マーゴは、メモを貼った。

2015/05/11(Mon) 11時半頃


 
 
[それはまるで、声を押し殺すように。]
 
 


[  何かを引き換えにしないと
     大事なものは守れない――――]


[  ホワイトノイズ。  ]


  (何だ……?)


[次の瞬間  
白い空間に見覚えのある影が見えて

濡れた睫毛の奥の
黒曜の双眸と 目が合った気がした。]


[怖いのだろう、理解は及ぶ。
しかしながら乙女の涙を拭う役目は
医者の領分ではないので手出しはしない。

もとより、見かけてしまっただけである。]

  …。泣くんじゃないよ。ったく

[小さな小さな呟きを落とした。

──それでも先ほどの予感めいたものには
内心首を傾げざるをえなかったのだが。**]


【人】 長老の孫 マーゴ

[おとうさまは戻らないし、隣町の話も族長さま自ら動くほどに本当のことなのだから、泣いたって仕方ない。
……そう。泣いたって、仕方ない。]

  ……ごめんなさい………。

[謝る先は、誰だろうか。
側にいてくれるサイラスの体温を探し手を握って
暖かい、ランプのようなひかりに縋るんだ。

けれど、それだけでない熱がどこからか…
頬?背中? ううん、おなかのなか。
ごしごしと乱暴に目元をぬぐって、暗闇に浮かぶ焔を視る。

それは、刺さる視線>>37に応えるかのように振り向いて

瞳のかわりにくちびるを開き

  「だれ」

と、音も出さずに 問うた。**]

(50) 2015/05/11(Mon) 14時頃

 

[――信じているなら、どうしてもしもの話なんて。

苦々しい思いは、空気を震わすことなく密やかに溶ける。]

  


長老の孫 マーゴは、メモを貼った。

2015/05/11(Mon) 15時頃


手に──…、掛けるなど、

[ヒトのために。まどろみのために。
夢打ち破るものを、殺すというのか]


[ 「 ――…… オォ ン 」

泣くような獣の声が遠く遠く聞こえる。
きょうだいだからこそ聞くことが出来たのかもしれない。

それはひとを愛した、末の妹の遠吠え。

助けを呼ぶような、嘆くような、

幸せと喜びとは程遠い、その声が、

不測の事態がおきたのだと、知らせるように。]


[嗚呼、泣いてる。
幸せを願い送り出した末の妹の思いに心が震える。

守りたいもの。
大事な存在。

禁を破るが彼女ならば、
長は彼女に制裁を加えるだろうか。

ひとを愛した人狼でも叶わぬ共存なら、
それは土台無理な願いだったのだ。

誇り高き狼の血がドクと脈打つ。]


[思いに同調するように、繋がる意識。]


共存の為、ヒトの為に同胞に手を掛ける。
本当にそれが、正しいこと?


共存のため…、か。

[ふと心に零れた言葉に応えがあったこと、
すぐに意識にのぼることはなく。
ゆるゆると思考は過去と現在とを巡りゆく。

共存のため、まどろみのため。
或いはそれは正しいのだろう、
そう、天秤が均衡を保ち続けていたならば。…けど]


 …────しあわせの、ため。


[何が幸せだというのだろう。
ヒトは獣を狩り、食らう。
では何故、人狼がヒトを狩り食わぬのか。

ヒトの知恵が恐ろしいからか。反撃が怖いからか。
そうして緩やかに死に向かうことが、真に幸福か]


 … いや、


[巡る思考のこたえは、未だない。
こたえのないまま、定まらぬまま八年を生きた。
妻は人間を食べたことのない人狼だった。
自分も人間を食べたことはない]


[けれど、時折思うのだ。
物言わぬ妻の墓石に花を添える間に。
妻は身体の弱いひと───人狼だった。

病は彼女を蝕み、何を食べさせてもダメだった。
あの時もし、もしもヒトを彼女に食べさせてやったなら。


         妻は生きて*いたのじゃないかと*]


【人】 長老の孫 マーゴ

[声を出さなかった>>50のは、まさか本当にその場に誰かいるとは思っていなかったからで。
虚空に問いかける事になっても、唇だけなら
視えぬ者の妙な動きと誰も気にせず流して貰えるはずと踏んでいたからだった。

だから、その後に、なにか>>78がサイラスにぶつかって
もしかしたらちょっと漏れたかもしれない声や、サイラスの体がぴくんと跳ねたこととか。
メアリーがまくし立てる>>84ようすに暫し状況が飲み込めず、口元に手を当て首を傾げ、黒髪の周囲にはてなマークを浮かべていた]

  らぶれたー???

["わたし"は特に 何も貰っていないから。

メアリーの声、ドナルドおじさん、私にはサイラスがいる…
ぐる、ぐる。思考はへんなふうにまわって]

  サイラス、ドナルドさんから恋文を貰ったんですか?
  で、やぶったんですか?

[と、首を傾げたまま 変ちくりんな問いをサイラスへ。
でも、紙を破くような音は…聴こえたかしら?]

(92) 2015/05/11(Mon) 18時半頃

【人】 長老の孫 マーゴ


  うん。うん。また明日。…今日はもう、遅いもの。

["お手伝い"に自慢気に声を張るメアリー>>85
微笑みを返し、「あした」の約束を取り付ける。

いまは、ほんの少しでも「いつも」を握りしめていたくて。

いつものわたし いつものメアリー
明るい彼女はきっと 「いつも」のままでいてくれる。
そんな夢を、風のように翔ける足音から感じるんだ。]

  焼いたばかりのパンを持って、
  ルパートさんの目玉焼きもあったら素敵。
  いっしょにお花畑でたべましょう。

  お手伝いがんばってね!

[もう駆け出したであろう背>>86にそう告げて
抱きつけない寂しさを紛らわすように 両手をぱたぱたさせて見送った*]

(93) 2015/05/11(Mon) 18時半頃

長老の孫 マーゴは、メモを貼った。

2015/05/11(Mon) 18時半頃


長老の孫 マーゴは、メモを貼った。

2015/05/11(Mon) 21時半頃


【人】 長老の孫 マーゴ


[冗談なら>>102。いやよ、こんな冗談。
冗談はもっと…たのしくて、クスリとしてしまうような
そういうしあわせなものであって欲しい。

頬の涙を隠すようにこすって、慌てて溢れた謝罪のことばにはぶんぶんと大きく首を振る。]

  ないてません、よ。
  湿っぽいのは、…かびちゃいますから。

[ばればれのうそを、ひとつして
見えぬ焔へ振り向いたのでした。]
 

(129) 2015/05/11(Mon) 22時頃

【人】 長老の孫 マーゴ


  ラブレター?  熱烈って、そんな……

[ベネットの問い>>81も、サイラスの声>>103も、自分にはよく聞こえて。
いよいよほんとうに「ドナルドさん」はそっちの人なのかと思い始めたあたりで、私宛て>>104だと告げられた。]

  …わ、わたしに!?!?

[生まれてこのかた、そんなものを貰った事もなければ
恋の経験すらまだありませんから、
裏返った声が頭の後ろから飛び出します。

ぽっぽと頬が赤くなってきて、どうしてわたしの読めない手紙でなんて、と、恨めしさまでいっしょに湧き出しました。]

(130) 2015/05/11(Mon) 22時頃

【人】 長老の孫 マーゴ


[肝心の「熱烈でもなければラブレターでもない」という部分はまるで解消されないまま>>125]

  さいらす、……かえりましょう。
  いますぐかえりましょう。

[何人がその場に居たのか、正確にはわからないけれど
まだ大勢の人たちが居るってことは聞こえる声が教えてくれているから、余計に恥ずかしくて。

わたしは顔を真っ赤にしてサイラスの背中にひっついて
「帰り際に」>>104の言葉の先を急かすのでした。]
 

(131) 2015/05/11(Mon) 22時頃

【人】 長老の孫 マーゴ

― 帰路 ―

[族長さまのお話もラブレター騒ぎに幾許か薄れてしまったのは、わたしがまだ子供で色恋に疎いからという言い訳をしておこうか。

集会場を出るまでは、始終そわそわとサイラスの後ろで落ち着かず。周囲から話しかけられれば応対はするだろうが、まともな答えができたかどうかは 少し、怪しい。]

  ねえ、ねえ サイラス。 何が書いてあったんですか?

[冷えた外の風が撫でても、染まった頬は焼き立てのアップルパイのようにほかほかとしたまま。
サイラスの袖と腕とを引いて、人気のない路に足音を鳴らす。

ガサガサと紙を開く音が聞こえた時には
いよいよ爆発しそうな頬を、両手で覆って
 ”らぶれたあ” へと耳を傾けるのでした。]

(133) 2015/05/11(Mon) 22時頃

[信じているといいながら、
もしもの話をした族長。

信じていないわけでもないといいながら
ドナルドの言葉だけを信じきるでもなく
サイラスの冗談に翻弄された己。

チクリと刺すような痛みを感じるのは――、
己もまた不安を抱え、
何処かで信じきれていないのだと自覚したから。]


【人】 長老の孫 マーゴ

[何故だろう。
わたしのことは、名前で呼んでくれているのに
自分の名前は書かないなんて。そう不思議がるわたしに
サイラスは彼の苗字を教えてくれるでしょうか。]

  Ravenなのに、赤毛なんですね。可笑しい。

[オーディンに付き添う2羽の漆黒の渡鴉
彼が司るのは、思考か記憶か。 ……それとも?

ぼんやりと、赤毛が胸の中を焦がす焔と重なるが
あの夜の背中とは到底思い及ばない。

こつりこつり、サイラスと歩く
         そう遠くない 家までの距離。*]

(136) 2015/05/11(Mon) 22時半頃

【人】 長老の孫 マーゴ

  ラブレターだったら恥ずかしくって困りますから…
  違っていたのは いいんです。

  あの時にちがうよ、って言われても
  わたし 素直に聞いたかどうか…。

[もごりと口の中を濁して、サイラスの謝罪の声>>155
すっかり信じ込んでいた恥ずかしさを隠す。

こつ、こつ、今日はほとんど出番が無かった細い杖。
ようやく落ち着いてきたほっぺたが、ぴうと鳴る風に冷やされれば、あたたかいままの右手>>159が際立って ]

  そ、そんな、だいじょうぶですよ!
  がっかりなんて、 して ませんし………。

[それはちょっとだけ、嘘かもしれないけれど。
掌を通して伝わる緩急が彼が頭まで下げていることを伝えて
あわててぶんぶんと首を振った。]

(175) 2015/05/11(Mon) 23時半頃

【人】 長老の孫 マーゴ

  わたしも、ラブレターは困ってしまいますけれど…
  ……いつかそんなひとに会えたら……いいな。
  …………………うん。

[いつか、だれかに。>>160
そんな想いが無くはないけれど、相手の顔を視ることすらできないわたしを選ぶひとなど多分いないって、わかっている。

本当に幸せそうだった両親の姿が、ちらり 過る。
わたしにあるといえば、たぶん…幾らかの遺産だけだから。

背中はわたしの家の扉にぴたりとついて
ぽんぽん、と頭を揺らすおおきな手。]

  今日はずっと、ありがとう。
  サイラスも気を付けて………おやすみなさい。

  あ、あの。 読めないけれどその手紙、貰って良い?

[渡鴉からの飛行機をねだって*]

(176) 2015/05/11(Mon) 23時半頃

【人】 長老の孫 マーゴ


[可愛い、だいじょぶだいじょぶ>>181
わたしの胸中よりもだいぶ軽い雰囲気でサイラスにそう言われ
小さくくちびるを尖らせたのは ばれてしまったかどうか。

もっと家事もできて気立てもよくって優しくて…
きっと、そう。オーレリアみたいな、あんなひとが
素敵なひとに 花を渡されるのだろうと]

  ……ありがとう。

[てのひらに埋められた小さな紙片。
大切そうにそれを握って、診療所での別れ際と同じように
ふんわりと背中を抱き寄せて、ぽん ぽん と
わたしのいつもの お別れの挨拶。*]
 

(186) 2015/05/12(Tue) 00時頃

長老の孫 マーゴは、メモを貼った。

2015/05/12(Tue) 00時頃


【人】 長老の孫 マーゴ

― 自宅 ―

[  バタン  。 外とわたしを隔てる扉が閉まった。

お湯を湧かすための小さな火種が炉の中で燻っている以外は
置いてはあるものの、客人が来た時以外は灯さぬ蝋燭が
薄暗い部屋の中でぼんやりと白く浮かんでいる。

手元を照らしてくれるランプに頼ってばかりだと
こころも、感覚も甘えてしまって
自由になってしまった右手をゆっくりと 閉じて ひらく。

全て覚えた家の間取り、家具の場所。
サイラスに掃除を手伝って貰った頃なんて
なんにもわからずに、文字通り手探りで壁をたどって
椅子に足をぶつけたりしていた。

貰った紙片をどうしようかと暫し家の中を彷徨った後、
ぽすりとベッドに腰掛けて…ころり。寝転がる。 ]

(224) 2015/05/12(Tue) 01時頃

【人】 長老の孫 マーゴ


[サイラスが癖字と言っていた。
ちいさな紙の裏に、中指をそっと滑らせて
両親に教えてもらった自分の名の綴りを探す。

  M、ar……

”書いてある”と知っているから、分かる程度の微かなそれを
閉じた眼の奥で読むように拾い上げる。]

  ……ほんとう、変な文字。

[くす、とちいさくわらって ゆっくりと ゆっくりと

焔が見えるのではないかと期待を胸に
真っ暗闇のなかへと 眼をあけた。]
 

(225) 2015/05/12(Tue) 01時頃

【人】 長老の孫 マーゴ

― 喪われた家族の話 ―

  ねぇ、ねぇ、おかあさま。
  どうしておとうさまと けっこん したの?

[雪が降る寒い夜に、火の粉が踊る暖炉の前。
揺れる椅子に腰掛ける母の膝に抱かれて
わたしはそんなことを母に問う。

見上げた微笑みはどこまでもやわらかく
外の雪まで解けてしまいそうな 陽気を帯びて

  「おとうさんの声が、聴こえたのよ」

御伽話でも操るように すべやかな指が額を撫でて
優しいことばは繭玉のようにころがってゆく。

幼いわたしは、声が聞えるなんてあたりまえでしょう?と、首を傾げる事しかできなかったけれど
母の顔はそう言わせないほど、幸せが眩しかった。]

(226) 2015/05/12(Tue) 01時頃

【人】 長老の孫 マーゴ


  おかあさま。 わたしも、聞こえる?
  信じられるひとのこえが 聞こえるかな。

[……サイラスは、ちがうみたいだから。

問いかけは、星など浮かばない薄紫の空へ向け
夜の帳はあってもなくても わたしにはおなじこと。

あの時、わたしに泣くなって 言ったのは―――。

期待した焔色は顯れずに、ゆら ゆらり
ほんやりと浮かぶのは花の色。しろくて、黄色の…**]

(227) 2015/05/12(Tue) 01時頃


  ……マーガレット、きれいね。

[脳裏に映るのは、過去に視た野の花か

それとも、診療所のどこかで揺れる 花束だろうか**]
 


長老の孫 マーゴは、メモを貼った。

2015/05/12(Tue) 01時頃


[共存のため。
『人』のため。
同胞に手をかけることが、正しいこと。

共栄のため。
『ヒト』のため。
黙って耐えるのが、正しいこと。

それが正しいことなのです。]




 私達だって、   ひ と   でしょう?
 
 
 


[その一言はするりと零れ落ちました。

今はもう誰も聞かなくなってしまった、私の声です。
色も温もりも宿さない言葉は
風のようにそっと、そっと通りすぎて行きました。

喉元には右手が添えられます。

ああ、いけません。
これ以上。
だって。
だって。]


 
 
 
[ ───嗤い出して、しまいそうなんだもの。 ]
 
 
 


[聞きなれぬ声は遠い日に聞いたような
何処か懐かしさを覚えさせるもの。]


               ああ。



[同意か感嘆か知れぬ音をぽつり漏らす。]


【人】 長老の孫 マーゴ

[自宅のベッドに寝転がったまま、手持ち無沙汰に
渡鴉がくれた文を、折り目を辿って飛行機に戻す。
飛ばしてみたかったけれど、肝心の滑空を見ることはできないし、飛ばしてしまったら狭い部屋とはいえ探すのもひと苦労。

ちょっぴり残念、と眉を下げ 双翼を撫でて]

  ………ぶうー  ん。

[指で支えた飛行機を自分の周囲てひと旋回、
ゆっくりとベッドサイドに着陸させた。

きっと偶然。
焔立つ場所に鴉が居たのは、
よくある人の気配とそれが重なっただけのこと。

そう繰り返しながらも、わたしはこっそり家を出たのです。]

(269) 2015/05/12(Tue) 10時半頃

【人】 長老の孫 マーゴ

[   カナナ……       カナナナナ、

夜に唄う虫達の声が、わたしに夜を報せてくれる。
いつもよりずっと少ない足音が
棒切れでの確認を怠らせ、両足の運びを早めて。


墓地のほう、それしか知らない。
それに、集会場でベネットさんと飲みに行く、と言っていたから家には戻っていないかもしれない。

なんだろう。
私の足を動かすのは 「会いたい」 ではなくて
視えるかどうかを確かめたい。そんな変な理由だからか
「行かない」理由にはならなかった。


日はすっかり落ちて、唯一の頼りになる明るい満月は
木の影に不気味に伸びた深い闇を作っている。
わたしにとっては 昼間と何も変わらない道だけれど。]

(270) 2015/05/12(Tue) 10時半頃

【人】 長老の孫 マーゴ

  ……ほんとに、きちゃった…。

[墓地の周囲の数軒の家、ノックはせずに見上げただけ。

壁伝いに木の扉を探したり、薄く汚れた郵便受けに
指で拭った跡を残したり。

墓地の周囲でぱたぱたと鳴る足音は
何かに誘われるように 奥へ 奥へと導かれ
目当ての焔は視えないまま、
墓石の花畑へと たどり着いた。

月明かりの下、触れた石の輪郭をなぞる白い手が

   ひらり     ひらり

摘めぬつめたい花の上で踊る。

見る人によっては結構不気味な情景かもしれないけれど
見えないわたしは、知ったことでは*ないのだ*]

(271) 2015/05/12(Tue) 10時半頃

長老の孫 マーゴは、メモを貼った。

2015/05/12(Tue) 10時半頃



  ──「信頼」の花と、いうそうだ。

[小さく呟いた。
手元の赤い石が僅かに熱を持つ。
石は、持ち主にとって
信じられる人を繋いでくれるという]

 何故君の声が聞こえるんだろうねえ?
      ……マーゴット。

[心の奥秘めた痛みに、
「共鳴」でもしたのだろうか。

───……声は途絶える*]


【人】 長老の孫 マーゴ

[歩いても歩いても、暗闇の中に焔は燃えない。

トン、指がひとつの墓石の上で跳ね
叢の中から探すは昔の記憶。

 たしかここは
 メアリーの「お母さん」が眠る場所。]


  わたし、おかあさまもおとうさまも、もう居ないの。


[――まだ村の宿屋にお世話になっていた頃。

まったく帰る素振りのないわたしに不思議そうな顔をして
家族は心配しないの?と聞いてきた彼女へ
少しの困り顔と共にそう告げたら、

メアリーはわたしをここへ連れて来てくれた。]

(304) 2015/05/12(Tue) 16時半頃

【人】 長老の孫 マーゴ

[わたしたちが特に仲良くなったのは、多分それから。

お互いに慰め合うなんてことはしないけれど
そのかわり

たくさん遊んで、
        ケンカして、仲直りして
                    …いっぱい笑った]


  あしたのお花摘み  たのしみね。


[わらう口元にほんの少し、哀しさが混ざったのは
いつかの幸せそうな"お母さん"が見えたから。

わたしはその場で、会えなかったメアリーのお母さんへ
小声でひとつ 歌を紡いだ *]

(305) 2015/05/12(Tue) 16時半頃

【人】 長老の孫 マーゴ


[満月が雲に餐まれ、あたりは闇。

白兎が紅い目を光らせて、雲間から飛び出したなら
真っ黒の瞳で優しくそれを抱き止めて

私の名を呼んだ声の主が誰かを、当ててみようか。]
 

(306) 2015/05/12(Tue) 16時半頃


  せんせ? やっぱり、せんせいなのね。

[ 名前を呼ばれれば、耳しかないわたしだもの
 さすがに誰だかわかりました。]

  …どうしてでしょうね。
  諦めずに眼を治しなさいって、
  天国のおとうさまとおかあさまが繋げたのかしら。

  ………なんて。

[ とおいむかしのあの頃を ほんの少しだけ思い出す。 ]
 


【人】 長老の孫 マーゴ


[くちびるも動かさず、その場に居ぬ誰かへ言葉を投げる。

そういえば、幸せだったあの頃に
突然あたまに父の声や母の声が響いた事もあったっけ。]

  ……この感じ、ひさしぶり。

[信ずるに足る者を繋げる 聲の繋がり。

いつか>>226、母の言った「声」とはこれなのだろうか。

そう思い至ったときは、ほんの少し困惑の色をうかべて
口元を手で隠したのでした。**]
 

(307) 2015/05/12(Tue) 16時半頃

長老の孫 マーゴは、メモを貼った。

2015/05/12(Tue) 16時半頃


 ……それじゃあ、
 僕はどうしても君の目を治さなくてはいけないね。
 君のご両親に誓ってさ。
 ……なんてな。

[いつかの問いに淡々とそう返す。]

[「誓って」なんて――と、多少、困惑しながら。]


【人】 長老の孫 マーゴ


  Nearer, my God, to Thee,
      Nearer, my God, to Thee,Nearer to Thee

[ わが神よあなたのおそばに、あなたのおそばに ]

  ―― 願わくは。願わくは。

[ 死者を天へと希う うたは 闇の中へと 繰り返し

 たなびくオーロラのように波を描いて宇へ消える。

 わたしの母も メアリーのお母さんも
 別け隔てなんて必要ない。

 こどもは皆、おかあさんが好きなのだから ** ]
 

(346) 2015/05/12(Tue) 18時半頃

長老の孫 マーゴは、メモを貼った。

2015/05/12(Tue) 19時頃


【人】 長老の孫 マーゴ

[夜深のなかでは、わたしのほうが目が利く筈だけれど
唄っていたから、先に気付けたかはわからない。

こつり、こつり、アル程ではないけれど硬めの靴音が
所々の床石と、合間の土と雑草で不規則に鳴るけれど
わたしはまだ母の思い出の中にのまれていて
どこかぼんやりとしたまま 音へ振り向く]

  こんな夜更けに、お墓参りですか? …せんせい。

[余程わたしのほうがこの場にそぐわないということは
すっぽりあたまから抜けている。

暗闇の中で黒髪と濃色のワンピースをふわりと揺らし
輪郭は背後に 融けて]

(355) 2015/05/12(Tue) 20時頃

【人】 長老の孫 マーゴ


  せんせいも知っているの?
  ここが、メアリーのおかあさまの…。

[メアリーが診療所の先生を好きでないというのは知っているけれど、母の死を彼のせいだと思っていることまでは知らない。
それは彼が私のかかっている先生だからか、
彼女が過去の疵を言いふらすような子でないからか。

ルパートさんと先生の距離も、元の様子を知らないわたしは
違和を掬うことはできずに
彼と、この中に眠る”母”との繋がりは希薄なままだった。

 カサリ、 鳴る紙の音。]

  花束ですか? ……信頼の、花。

[香りまでは届かないけれど、小さく手を差し出してみた。]

(356) 2015/05/12(Tue) 20時頃

長老の孫 マーゴは、メモを貼った。

2015/05/12(Tue) 20時頃


長老の孫 マーゴは、メモを貼った。

2015/05/12(Tue) 22時頃


―銀の薔薇―

[欲しかった。
可愛いものは宝物。

寂しい気持ちを紛らすのはわたしの宝物たち。

小鳥の命より重かった乳白色の宝石
捨てられそうになってたピンクのリボン
盗んだルージュ

そこに薔薇の銀細工も加わればどんなに素敵だろう。
この不安も打ち消してくれるかもしれない。]

[いつもはそんなことしないのに
いつの間にかわたしはしつこく
オーレリアにしがみついて首飾りを強請った。

オーレリアはとても困惑してたし
わたしの手を見て少し怯えたようだった。]



[正確には、わたしの爪を。]


[もつれて、足元を掬われて
オーレリアは小さな悲鳴とともに
後ろに倒れ込んだ。]

[不運にもその先には、昨日伐られた丸太とその上に乱雑に置き忘れられていた斧。]


[丸太に頭をぶつけたオーレリアの上体に
その衝撃で落ちてきた斧が勢いよく突き刺さる。]


いやあぁぁぁぁああああっ!!!!


[その悲鳴は誰かに聞こえたのだろうか。
信じがたい目の前の出来事に
ただ小さな身体を震わせて
その場に立ち尽くすだけ。]


[それからしばらくして。]


[少女の頭に浮かんだのは、少女らしい考え。]


どうしよう…。

怒られちゃう……!!

[怒られたら嫌われる。いや、それだけではない。
捨てられてしまうかもしれない。
大事な家族に。

少女は知っていた。実の兄なんていない。
自分の家族ごっこに付き合ってくれている優しい従兄の存在。
そんな不安定な関係。
離れていくかもしれない。

父だって。事故とはいえオーレリアが死んだ要因を作った娘をどう思うか。
激しく怒るか。突き放すか。
自分を見捨てて離れていくか。
母親のように。]


いや…いやだいやだいやだ!!
独りは嫌だ!怒られたくない…!嫌わないで…!
わたしを捨てないで……!!

[喉の奥の奥から湧き上がるような叫びに
胸は締め付けられ
まんまるに見開いた目からは熱い涙が溢れて零れた。]


[そんな時に思い出したのは集会所での長の話。]

あ……。
そうだ……。

お昼の…。

[少女は閃いた。
昼間聞いた「人を食べた人狼」
その人のせいに出来れば……。

自分の罪は隠せるかもしれない。]


[それはレオナルドさんと話していた頃か。
集会所を後にしてすぐだったでしょうか。

幼い少女の悲鳴は、
よくきこえる獣の耳が、確りと捉えておりました。
それはきっと腑抜けた『人狼』などには捉えられないものでしょう。

嫌な予感がしていました。
形容しがたい、予感でした。]


   ぐちゃ    ぐちゃ
               ぼとっ
     ぐちゃ            ぐちゃ
          びちゅ
  ぐちゃ   ぐちょ    ぐちゃ


[獣の姿に身を変えて、少し前までお姉ちゃんの身体であった
焦りからその身にも躊躇いなく牙を突き立てる。
小さな顎で噛むと、その歯型はありありと映し出される。

これではばれてしまう。
ばれてしまっては怒られる、嫌われる。

その恐怖から逃れるため、むごたらしい事でも平気でできる。
子どもだからこその残酷さなのか。]


[歯型がわからないように身体中を噛みちぎった。
その遺体は見るも無残なほどズタズタで。

手。 足。  首。  臓器。

全てがあるべき場所に収まっていなかった。
ただ、顔だけ。
顔だけは恐ろしくて牙を立てられなかった。

その遺体を見たものはそれが誰だったのかはすぐにわかるだろう。
わかるからこそ、凄惨な姿は村中に衝撃を与えるのだろう。
だが、それはまた陽が昇った後の話。]


 ……────。

[散らばっていたのは、『彼女だった』もの。]


【人】 長老の孫 マーゴ


[夜風が運んでくる低い声と、微かな医薬の香。>>383

神に祈るよりも余程人を助くすべを持ったその人が
静かな悲しみを声に忍ばせているような おと。

 夜虫が鳴く、 啼く。  なにかを報せるように ]


  危ないのは、隣町ですし。
  ここはだいじょうぶ…でしょう? せんせい。

  明日… 彼というのは、ルパートさんですか?


[  ”知っている”  その声>>385が、揺れて 。 ]
 

(398) 2015/05/12(Tue) 23時頃

【人】 長老の孫 マーゴ


[ 掌に触れた感触、大切にそれを手で包んで
 水を含んだ脱脂綿が指を濡らす。

 茎と、花。3本のうち、ひとつだけ違うかたち。
 マーガレットは信頼。蒲公英は別離。
 なれなかった「3本」は「告白」
 柔らかな 柔らかな花達 ]

  …………いいえ。

[ 「視え」はしない。 ゆっくりとひとつだけ首を振って。

 でも、いま聞いた「知っている」の声>>385
 とてもとても重いことは 「視える」 ]
 

(399) 2015/05/12(Tue) 23時頃

【人】 長老の孫 マーゴ


[ 触れた花束に鼻筋を寄せ、すう、と香りを肺へ
 一歩、もう一歩居るはずの足元へ寄り、花束を返そうと。

 ぬるい夜風が撫でる細い金の髪も
 グラスの奥で伏せられた憂いの琥珀色も
 きっときつく握りしめられた太い指達も

 わたしには 視えない。

      ……みえない から。

      触れるしか、ないのです。  ]

  ……… せんせ。  触って良いですか?

[ 不遠慮に、そして とまどいもなく
 幼い少女は、もののかたちを確かめようと 手を。*]
 

(400) 2015/05/12(Tue) 23時頃

[手や、足や、首や、臓器。
散らばった彼女の残骸は惨たらしく教会を彩っていました。
くるりと教会を見回して、しばらく。]

 ……、…。

 ………く …く、ふふっ。

[私は、肩を揺らして嗤っていました。]


[血に噎せ返る臭いの中、微かに残る少女の香り。
心まで『人間』に成り下がった獣にはきっとわからないそれを嗅ぎ付けると。
私はニタリと唇を歪めていました。]

 糞餓鬼が。
 『これ』は私のモノだったのに。

[ぽつりと、声を落とします。
普段話さないぶん、とても微かな音ではありましたが。
それはしんとした教会の中で、確かに響いておりました。]


[無惨に散らばるなかでひとつ。
顔だけは綺麗に残されていました。
私はその顔を見下ろすと、唇を動かしました。]

 やっぱり脆いのね、人間って。
 怖くて抵抗も出来なかった?

 それとも優しいあなただから、抵抗もしなかったのかしら。

[くすくすと嗤う声が響きます。
紫の綺麗な瞳を見つめるだけで触れなどしません。
だって、誰かの残飯なんて汚くて触りたくもないじゃないですか。]


 さようなら。

 友達ゴッコ、楽しかったわ。

[にこりとやわらかな笑みを作って。
私はそっと囁くのです。]


 
 
 
 ───『またね』?
 
 
 



 …── メアリー?


[どこかで悲鳴が聞こえなかったか───?]


【人】 長老の孫 マーゴ

  …わたし、おんなのこでも 狼ですよ。 がぉぉ。

[ ふふ。と。 今迄、変化わったことがないことは
先生とサイラスだけが知っていること。
だから、この冗談が使えるのも ふたりにだけ。

ルパートさんが、明日来る。>>416
「命日」とまでは思い至らないけれど、毎月か、毎週か
先生がルパートさんが墓標へ訪れる日を知っていること。
そしてその日を避けて前日に祈りにきたことは、
何かを察するには十分だった。]

  祈りはいつでも どこからでも 届きます。
  聞き届けられることは少ないですけれど。

[天が祈りを聴いてくれていたのなら、
父も母も、ああ死ぬことはなかっただろう。
――それでも、唄も、祈りも やめるつもりはなくて。]

(432) 2015/05/13(Wed) 00時頃

【人】 長老の孫 マーゴ

[ 許諾の声>>419 わたしの指は、閉じた拳を辿る。

 わたしの瞼に触れていた手。
 医者の命ともいえる指は想像よりもしなやかで

  ………あたたかい?  気のせい、か。
  手首を巡る細い紐と、それに付いたつるりとした…]

   せんせ、これはなあに?

[そう、問いながら。

 服の上から、ぽむ ぽむ と、腕、肩、胸元。
 おおきさと厚みを確かめながら 首へ 顎へ 頬へ。
 思っていたより骨ばった頬とか、少しざらついた肌
 指に当たったかたい……眼鏡とか
 耳にかかったあたりで無くなる髪。
 真一文字に結ばれたむすっとした口元をさいごに

 ふふっと ひとつ、笑い。]

(434) 2015/05/13(Wed) 00時頃

【人】 長老の孫 マーゴ


  せんせ、カビたりしたら 勿体無いですよ。

  ……ふふ。ありがとうございます。

[頭のなかで結ばれた「スティーブン先生」のかたち。
ちょっと近寄りがたかった「先生」が「視え」て
わたしは頬を綻ばせる。

声が低いし、もっと厳ついひとを想像していたから
ちょっと意外で。

わたしみたいなこむすめに「格好いい」と言われるのは
きっと嫌がるだろうとおもったから
「勿体無い」にしておいた *]

(439) 2015/05/13(Wed) 00時頃

長老の孫 マーゴは、メモを貼った。

2015/05/13(Wed) 00時頃


メアリー?

[声は二重写しのように、その耳まで届くだろうか。
ふわりと鼻をつく、血の香り。
甘いその香りに、男は微かに目を見開いた]


[悲鳴が聞こえていた。
ひとり、ふたり、さんにんの声。

メアリーを呼ぶ声は先ほどまで聞こえたルパートの声。
さんにんのうち、ふたりの正体までは確信できる。

けれど、ああ、もうひとりの声は――。]


[くるり見渡すその中に、あの時確かに「ああ」と返した
声の主を見つけたのなら。]

 ………ふふ。

[くすりと唇を歪ませて、微笑みを一つ向けるのです。]



「どうしたんだい?」
[という父の声と]

「メアリー?」
[という父の声が]

??
[重なったように聞こえた。]



……何だか耳がヘン…。


[微笑みが女のくちびるを彩る
漏れる声は空気震わすそれではなく、
直接響くような、音色。]


――…ああ、もうひとりはキミだったんだね。

      ラディスラヴァ。


[教会の天井を仰ぎ紡がれるべきはこの音色だったか、と。
ふ、と目を細めて酒場に現れた彼女を見詰めた。]


[手を握れば、傍に寄れば間違いなく匂う血の残り香。
人より鋭い人狼の嗅覚の所為だろうか。
いや。それならばクラリッサもとうに気付いたはずだ。


 …… ざわり。 心をざわめかせる血の香り。


感じられるのは”血”のためか。
それともこの身が、とうにまどろみの外にある為か]


メアリー、聞こえるんだね。
お前、何をしてきたんだい?

 …血の、匂いがしている。

[責める風はなく。
案じるように、確かめるように乗せる声なき囁き]


お父さんはいつだって、

[そう、いつだって。
人を手に掛けるには老いた、
ぬるま湯に馴らされすぎたこの身だけれども]

お前と──…

[声が聞こえる。ひとつ、ふたつ。
ああ、うたかたの夢から醒めた者らの声が]



         …──── お前たちの味方だよ。

[闇に光る獣の目を伏せ、そう囁いた]


【人】 長老の孫 マーゴ


  しまらなくっちゃ、だめですか。

[呆れたような息遣い>>458に、ぷくっとふくれて
あきれられついでに耳のあたりに手をあてたなら
ぴこぴこっと動かして がうっ ともうひとつ。
ああ、長い棒が 邪魔だなあ。

ほんとうに叶えて欲しいものはひとつも叶えてくださらない神様は、わたしからたくさんの物を持って行ってしまったから]

  信じて…いる……。 そうですね。
  叶うと思うのではなくて
  いまは 決意だけを祈るようにしています。

  だからわたしは、叶わなくとも 神を責めません。

[きっと神様は、元からそういう御方だから。
お医者様に尊敬されているなんて露ほども思わずに、
わたしは ちょっと悲しそうな顔でわらうだけ。]

(495) 2015/05/13(Wed) 01時半頃

【人】 長老の孫 マーゴ


  繋げる……そう、ですか。

[ だから?  桃のくちびるが小さな弧を描く。

強張るからだ>>459を感じ取っても、ふたつの小さな白いもみじは動きを止めずに。
むしろ「はーい動かないでー」とお医者のまねごとをしてみたりしたから、余計に先生の皺が深くなったのかも。

窘められて>>462 はぁぃ、とひとつ、気の抜けた返事。
上がった片眉も、不機嫌そうな顔もみえないけれど
声はいつもよりとってもわかりやすく 視える。]

  カビたり、干からびたり、せんせいも大変ですね。

[零れた礼には首を傾げ、でも問うたりはしないまま。
かりかりと頭を掻く音に、きちんと褒めたことが伝わったのだと、満足気に鼻からひとつ フンと吐息。]

(496) 2015/05/13(Wed) 01時半頃

[ゆらり、聞こえる声。
それはやはりあの時の、彼の声。]

 ええ、私。
 腐ってない『ひと』がまだ居たのね。

[くすくすと、それは本当に楽しいことのように微笑みました。
口許を抑え、生温い理想郷の中で腐ってしまった
腑抜けた獣達にはバレないように。

泡沫の夢から醒めた者にしか伝わらぬ声で
私は『言葉』を落としました。]


【人】 長老の孫 マーゴ

[宵の薫風はまだ冷たく熱を奪う。背筋に伝う小さな震えに、小さく肩をちぢこまらせて腕をさすって。

錆の匂い>>464は、わたしには届かない。
”彼女”になにかあったなんて 露ほども思わない。

村の誰かが だれかが… 母を、父を。
その記憶に押しつぶされて、”いま”の村がよく視えない。
族長さまのおはなしがひどく怖かったのは
あの日のせい、あの日のせいだから
今を怖がる必要はないのだと 言い聞かせて。]

  ……ありがとうございます。

[伸ばした手は腕に触れ、つるりと下って指を探す。
さっきは拳のままだった掌に3つのゆびを滑りこませて
顔があった位置を見上げたなら
首を傾げ、手が引かれるのを *待つ*]

(497) 2015/05/13(Wed) 01時半頃

[ さくり さくり 草を踏む4つの音。

 眼の中の、やさしいだけだった光が柔らかな像を結んで
 闇の中に浮かんだのは、背が高くて紫色の……
 返魂の一節を持つ 十五夜草。

 「君を忘れない」

 とおいとおい誰かを想う、思い続けてしまう ひと。]

   せんせいが両親のために誓ってくださるなら
   わたしも頑張らないといけないですね。

   ………でも。
   視えないまんまでも、しあわせですよ。

[ 治らなくとも、助けられずとも
 救われる「なにか」は確かに あるのだと

 墓地の出口で告げた ことば。**]


―食材小屋に向かう途中―
[口からではない、
どこから伝わってくるのだろうこの声は。

慣れ親しんだ父の声が響く。
すぐ隣にいる父の声が。

不思議そうに父の口許を見ながら歩いていたけど
続く父の「血」という言葉に
眼を瞠る。]

…ッ!!
してない……。
なんにもしてない!


[血の匂い…?
そんなの考えもしなかった。
だって無我夢中だったから。]



[食べ散らかした肉の味も覚えてないんだもの。]

 


[“お前たち”とルパートは言うから、
それは聞こえる者に向けられると思えた。]


――…僕も味方だよ。

       今夜のことは、秘密にしよう。


[ぽつり、ぽつり、声を紡ぎ。]


[「お前たち」という言葉は
自分とグレッグのものだと勘違いしつつ
「味方」という言葉を聞いて尚
打ち明ける気配もなく。]


  [滅多に怒ることのないお父さんだけども、それでも
  「殺す」なんて絶対に許してもらえない。
  だって、お父さんはスティーブン先生を
  まだ許してないから。]


長老の孫 マーゴは、メモを貼った。

2015/05/13(Wed) 02時頃




  …?
  誰?

  わたしの中に入ってくるのは誰?

[今まで考えてなかったから気づかなかった。
父親の声だけではない。誰か別の人の声も聞こえる。]

  なに…?怖い……。

[みんな見張ってるのかな、わたしが悪いことしないか。
…ううん、もう悪いことした…――から?]


[楽しそうな笑みの音色が伝う。]


腐ってない『ひと』、ね。
ふぅん、キミにはそう見えるんだ。

腐りはしない。
けれど――…、


[共存の形はまるで飼い殺されるようで、
鈍っている、とそう感じていた。

密やかに交わされる言葉。
醒めてしまった己は泡沫の夢の中にはもう戻れない。]


 味方……、味方ね?

 役者は揃った、というところかしら。

 どこの誰がとは謂わないけれど
 大変なことをしでかしたみたい。
 明日の朝になれば、それはきっと楽しいお遊戯の始まりね。

[高く澄んだ声は、さて、何処まで届くでしょう。]

 『一族の手で、過ちを正す』んでしょう?

 味方なら、庇ってあげなくちゃならないかしら。
 犯人さんが暴き出されたら、それが老人であれ若者であれ
 女であれ子供であれ、きっとあの男は無慈悲に謂うわよ。


 「処せ。」

 って。

[くすくすと零れるのは笑み。
密やかに交わる会話は、さて何年ぶりのものだったでしょう。]

 そうなると、あの男が邪魔ね。
 くだらない理想にしがみついた、哀れな獣。

 どうせお遊戯は始まってしまうんだもの。

 折角ならもっともっともっと、もぉっと。
 派手に彩ってみない?

[くすくす、くすくす。
だって、楽しいんですもの。]



………君かね。

[聞きなれぬ声。
思えば昔聞いたことはあったのだろうが、
それでも長らく──しかも年も違う──聞かなかった声。

高く澄んだ声響かせる娘へ向け、声ならざる声が向かって]


[深く落ちたのは、諦めに似た溜息。

何故同胞は目を覚まそうとしないのか。
何故同胞の手で、同胞を裁かねばならないのか。


 人狼が人を食らうことなど”自然”というのに]



 …… その前に長を、かね。


[そうかも知れない。それが正しいのかも知れない。
けれど長年をぬるま湯で過ごした男には最早牙はないけど]


やるなら──…



  ……、上手く「隠さないと」、なあ。

[牙はなくとも知恵はある。
さてどうしたものかと、思案する様子で口を*閉ざした*]


 共存のため、共栄のため
 『ひと』の為に。
 同胞に手をかける。

 私達だって『ひと』なんだから。

 同胞に手をかけたって
 構わないはずよね?

[諦めにも似た溜息が聞こえます。
声ならざる声が向かう先
私は彼に、微笑んで見せました。]

 そうね、上手く隠さなくっちゃ。
 でなきゃ、殺されちゃうわよ。

 ───“わたしたち”。

[『味方』なんでしょう、と首を傾いで見せて。]


[腐らない、誇り高き人狼。
…なぁんて謂うつもりは微塵もないけれど。

人間に紛れて、耐えて、黙って生きる。
それが『共存・共栄』だなんて。
初めから天秤なんて水平じゃなかったことに
気付きもしないお馬鹿さんたち。

泡沫の夢にしがみ付いて。
ありもしない理想を描いて。
微温湯に浸かって。
人と獣が仲良く手を取り合って生きていこうだなんて。

本当に、馬鹿みたい。

もう天秤は大きく軋んでしまったのだから。]


 
 
 
 ───明日の朝が楽しみね?
 
 
 


情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


トップページに戻る


← ↓ ■ □

フィルタ

注目:マーゴ 解除する

犠牲者 (6人)

マーゴ
25回 (3d) 注目

種別

通常
内緒
仲間
死者
裏方
背景

一括

全示
全断
反転

ツール

クリップボード

ピックアップ

>>【】
(0.101 CPUs)
SWBBS V2.00 Beta 8 あず/asbntby
あっぱれ、うっかりアイコン by 小由流
人狼議事キャラセット by りりんら
管理 sol・laななころび