268 オリュース・ロマンスは顔が良い
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……お疲れ様でした。
本当に綺麗な流れ星ですね。
迷いの無い素直な線。 僕の目に残ります。
[迷いなくㇲッ、と流れた星は彼の想いを 反映してくれているはずだ。 とても良い絵だと素直に思えるこの絵は 2人だけの傑作になるだろう]
(204) pannda 2019/08/10(Sat) 01時頃
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[うわ、気障……と思うと同時に 格好いいと思ってしまった>>-1134は かなりの重症だ。
さっきから身体が火照って困る。 船乗りを見つけて興奮していた子供の頃の 分別のつかない感情の昂ぶりなんかじゃない。
グスタフが僕を帰る場所だと言ってくれたのが 嬉しくて嬉しくて涙腺が緩みそうになるのを 彼の胸に頭を押し付ける事で何とか隠し通そうとした。
僕も男だし、泣き顔とか見られたくないんだ。 些細過ぎるプライドだけど、意地だ]
(249) pannda 2019/08/11(Sun) 08時半頃
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[でも、一言だけは誤魔化さずに、あなただけに 届けたくて、胸の中で一音一音を大切に しながら口にした。
言葉にしただけで、僕も、覚悟が改めて出来る。 親や大切な人の大事な時に間に合わない可能性、 知らずに過ぎてしまう可能性。 それを海へ連れて行く覚悟が彼にあるなら、 僕も全て承知で、彼を待つ覚悟を決めて。
彼の香りを細胞一片にまで吸い込んだ]
(250) pannda 2019/08/11(Sun) 08時半頃
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良かった。 グスタフさんと、僕のオリュースは ここに、ここだけに、あるんです。
[星が一筋流れただけで感動の声を上げる姿>>233に 僕も繰り返す。 2人だけの空が生まれた事を喜んで、 握り締めた彼の手の温もりに、 また抱きしめて貰えるよう祈る]
(251) pannda 2019/08/11(Sun) 08時半頃
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[繰り返される名前>>235 自分の名前にこんなに幸せを感じる効果があるなんて 思わなかった。 きっと彼に呼ばれるから、だから僕も呼び返す。 僕の感じる幸福を、あなたも感じて欲しい。
名前だけでも幸せで、完成したオリュースの星を 前にただただ笑っていたけれど、 画材を片付けている時に投げられた選択肢に 一瞬身体が強張ってから、目が泳ぐ]
(252) pannda 2019/08/11(Sun) 08時半頃
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[いや、なんだろう。 承知の上で、離れたくない、全部あげると 言ったのは僕の方だけど。 ただ寝るだけ、になるだろうかと意識する。
どっちが、なんて選べるはずもない中、 急かす様に手を取られ抱きしめられて、 片付けが終わってないと抗議する気も失せた。
明日は画材の片付けが大変だと 頭の中で少しだけ考えてから、ぽいと追い出した。
今僕が頭に詰め込みたいのは彼の香りと彼の歴史。 この家に残る彼の歴史を些細な傷だって 思い出だって見逃したくない。
角に入る程小さかったグスタフを想像しては 微笑んで自分の背と比べたり、 書斎の本を見ながら、価値はセイルズさんなら 判るかなとか呟いたり]
(253) pannda 2019/08/11(Sun) 08時半頃
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[案内してもらえばもらうほど。 生まれる、寂しさ。
此処からも離れたくないな、と 思ったらつい我儘を言っていた]
グスタフさん、もし。 もしでいいので、書斎とか使わない部屋が あったら一部屋貸してくれませんか?
僕の絵、屋根裏にあるんですけど、置く場所が 段々無くなって来て……。
アトリエとして貸してもらえませんか?
家賃も払いますし、 一応掃除くらいはしときますよ。
[彼のいない日々は多分寂しいから。 あなたが残る場所に留まりたい]
(254) pannda 2019/08/11(Sun) 08時半頃
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[ここに住んでも良い>>280 そう言われた途端、ビクッと肩が反応したが 流石にこの距離では誤魔化せないだろう。
1人暮らしは憧れていたが、 それを一足飛びに飛び越えた感じがする、が]
よく考えたら、この歳で1人暮らしもしてない 男ってどうかなって思うから。
来年、帰ってきたら。 此処に住みたいって言わせてください。
(283) pannda 2019/08/12(Mon) 00時頃
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[それまで家事スキルを上げておこう。 そして両親を説得しよう。
来年に向けての計画を胸の中で立てながら これは星に願う事じゃない、僕が自分で やらなきゃいけない事だ絵にちらりと 視線を投げただけで終わり]
グスタフさん、幾ら稼いでるんですか。 いや、本当に掃除くらいなら僕やります。
[だが家を維持する為に雇っているのが スイート・スチュワードとは驚いた>>281 綺麗に整頓され掃除されているはずだと 納得するだけじゃなく、高すぎるライバルのハードルに 母さんの家事スキルだけで太刀打ち出来るか 心配になったのは秘密だ]
(284) pannda 2019/08/12(Mon) 00時頃
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この傷、いつの間にか無くなってるのが ちょっと寂しいですね。
[彼が慈しんでいるのは家か、刻まれた記憶か 両方か。 柱を撫でる姿に、折角だから今の身長刻みましょう、 なんて彼を柱に招いたりして、止まった家の時間を 動き出させる。
時間を止めたまま保持するんじゃなくて 新しく動き出した時間をあなたと過ごしたい。 これはその記念の傷、そう呟いて]
(285) pannda 2019/08/12(Mon) 00時頃
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この家での記憶。 僕にとっては全部新しくて、グスタフさんと つながる大事な時間です。
[星を、朝日を、一緒にと記憶を共にしようと 誘う彼に否を唱える事はない。
嗚呼。
ただ、言っておかないといけない事がある。 思い出して告げる僕の顔は真っ赤だ]
(286) pannda 2019/08/12(Mon) 00時頃
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グスタフの傍で見る星も朝陽は、 すごく眩しくて、綺麗だと思います。
[2人で初めて見る朝陽はどんな色をして どんな風に見えるのか。 そして何より朝陽に照らされたあなたの横顔は 今まで以上に見惚れてしまう自信がある。 それは告げなかったけど、 2人で過ごす夜も2人で目覚める朝も どれだけ大切にすればいいか判らないくらい]
(287) pannda 2019/08/12(Mon) 00時頃
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[願い、ではあるけれど祈りでもある。 来年、また無事でお互い再会しようという祈り]
え……ちょっと相手が悪すぎるんですけど。 見違えすぎてまたスイート・スチュワードに 依頼することにならないよう頑張ります。
[我が家の様に思っていい、なんて嬉しい事 言ってくれるけど、またハードル上がったよと う゛う゛と唸らずにいられない。
それでも絶対に彼が返って来た時に 目を輝かせるような場所だけは作りたい]
(303) pannda 2019/08/12(Mon) 07時半頃
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[書斎には彼が見る事が、知る事が出来なかった オリュースのこれからの1年を描き溜めて 家中に飾っておこう。
それだけじゃなくて、日記みたいに。 彼だけのスケッチブックを買って ラフでもいいから、日々の僕の気持ちを 掻き留めておこう。
喜んでくれるかな、そんな事を考えているだけで 自然に笑みが浮かんでくる。
でもまず最初に描くのは、 もっと幸せにすると言ってくれたこの人の笑顔を もう一度描き直そう。
背景は……ああ、この天窓から落ちて来る 無数の星がいい]
(304) pannda 2019/08/12(Mon) 07時半頃
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……お゛ばよ゛う゛ござい゛ま゛ず……。
[僕を起こしたのは朝陽の眩しさじゃなくて 彼の声だと信じたい。
一瞬自分がどうしてここにいるのか、 此処はどこで、自分の身体がどうなっているのか 頭の中は空っぽだったけれど]
(305) pannda 2019/08/12(Mon) 07時半頃
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……おはようございます。
[彼の顔を間近で見れば、空っぽだった 頭も体も一気にいっぱいになって。 恥ずかしさでシーツと彼の胸に顔を埋めて 誤魔化す努力をしてみたが、効果の程はいかに。
しかし朝陽と彼の温もりに同時に満たされていると 気付けばおずおずと顔を上げ、 真っ赤な顔のままもう一度]
(306) pannda 2019/08/12(Mon) 07時半頃
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朝陽……本当に綺麗だぁ。
[この光も、描くと決めて蕩けた視線で光を見つめた**]
(307) pannda 2019/08/12(Mon) 07時半頃
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ー 夢を叶える夢 −
[太陽が海に落ちて来たのかと思うほど 熱い体に抱かれてあなたと言う海に沈む。 体の中の水分が全て沸騰して蒸発して。 残るのはあなたへの想いだけ。
そうやって記憶も思考も蒸発して もう一度僕と言う輪郭を作り上げている 束の間に見た夢がある。
料理をしている母さんの横で動画を撮る僕。
料理の基礎から学び、家庭料理を 食べさせてあげたいと一念発起したのは 良いが僕の文句ばかり動画には入っている]
(337) pannda 2019/08/12(Mon) 17時頃
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『ちょ、ちょっと母さん、色々雑過ぎない?
え、待ってよ。塩どれだけ入れたの? スパイスさっきと量違わない?』
[慌てふためく僕に、これだから初心者はと 鼻で笑われた。
『美味しいと言ってくれた量が丁度良い量なんだよ』
そう笑う母さんは経験則からで、多分正しい気が するけど、栄えある1頁目の母さんからの 教えはそれでいいのだろうか?
調理が終われば、動画をわざわざイラストに 描き起こし、1枚のスケッチブックに納めていた]
(338) pannda 2019/08/12(Mon) 17時頃
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[動画を見て自分なりに理解して描き起こすから 覚えるには丁度いい。 写真よりもイラストの方が味もあるし。
気に入った僕のレシピブックは少しずつ増えていく。 自分でも作って、帰って来た時に 美味しいって言ってくれるか想像して。
勿論自分でも味見するけど、 自信がない時は犠牲者と言う名の 友人を呼んだりもした。
そこでダメ出しをもらって訂正して]
(339) pannda 2019/08/12(Mon) 17時頃
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[掃除だって適当にしちゃダメだって 母さんから教わった。
そして、家から離れていく僕に気付いて 『人を好きになるって良いことね』って 笑ってくれた。
多分母さんは誰かまで気付いているんだろうけど、 それ以上は言わなくて、僕は恥ずかしさで 口籠ったままだった。
レシピブックを作っていない時は、 天窓から見た光景をひたすら描いていた。
雨の日も風が強い日も、目が痛くなるほど 眩しい海の煌めきも。 友達の笑顔も、初めての料理だって絵にしたさ]
(340) pannda 2019/08/12(Mon) 17時頃
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[どんどん溜まっていく絵は僕がオリュースで あなたがいない間に経験した全て。 あなたを待ち続けた証拠。
あなたが無事に元気で帰って来るって 信じているから積み上げた祈り。
1年で随分成長した僕を見て欲しい。
あなたを迎える為に、僕も元気だったし 料理だって掃除だって上手くなった。 絵だって自信があるよ。
街に僕の絵も増えたから、 一緒に歩いて自慢させてよ]
(341) pannda 2019/08/12(Mon) 17時頃
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[天窓を見上げた後、丘の上まで 駆け出して待ちきれずに海を臨む僕がいる。
そんな僕の輪郭が浮かぶ、夢を見た。
でもきっと夢じゃない。
これから僕が叶える夢、だ。 1年があっという間に過ぎてしまう あなたの為の、僕の為の、離れているけど 2人だけの時間の為に**]
(342) pannda 2019/08/12(Mon) 17時頃
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ー それから −
[彼が船に乗るまでの1週間。 街角の絵描きのお仕事は丸々休業。
傍にいればいる程辛くなるのに、 自分の意志じゃ離れられなかった。
海の潮力に離されるまで、僕は彼の傍にいて 彼に話を強請り続けたかった。 船乗りになった動機は、いつか聞ければいい]
(381) pannda 2019/08/12(Mon) 23時頃
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[ただ船に乗って彼が見て聞いて、感じたものを 知りたかった。 何なら小さな魚の話だって良い。
彼の想い出を胸いっぱいにすれば、 見送る時も涙が入る余地もないはずだ。 まだ僕の人生は短いだろうけど、 それでもこれが最初で、これからも続く最高に 幸せな時の門出。
笑って、大きく手を振って、子供の時みたいに ぴょんぴょんってジャンプして。
浮気するなよ!飯食えよ!病気になるなよ! 飲み過ぎるなよ! って叫んで]
(382) pannda 2019/08/12(Mon) 23時頃
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[声に出すわけにはいかないから。 口の形だけで叫んだんだ]
空を見上げる度、水平線を見つめる度、 星を数える度、流れ星に祈る度。
あなたの絵におはよう、おやすみ、 ただいまって言う度に]
(383) pannda 2019/08/12(Mon) 23時頃
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[僕の中に好きが満ちて来る。 今日もスケッチブックには街路樹の花が咲いている。 僕の好きなもの。
冷えたビールに、プリンの容器。
不貞腐れた様に通行を邪魔するマドンナ。 最近人気が増して来た名物市電の車掌。 市電の中に飾られた木彫り。
時計の看板、人形劇。 汗も皺も1つも乱さず歩む執事の横顔。
気付いたら描きたかったものが消えていて。 それも記憶の中から輪郭を彫り出して 彩色は少しだけ。
あとは、天窓、階段……あなたの家。
そして一番多いのはやっぱりオリュースの街と海と空]
(384) pannda 2019/08/12(Mon) 23時頃
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こんなにいっぱい描いて、意味判らないとか 怒るかな、呆れるかな?
それとも、喜んでくれるかな。
[描き続ける度に、これを見たあなたの顔を想像する。
……ふ、と見上げた空に、また星が流れた]
(388) pannda 2019/08/12(Mon) 23時頃
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あ。
グスタフ……ありがとう。
[きっとあなたも見てくれたんだと目を細めて、 独り寝には大きい寝台に潜り込んだ。 もうすぐこの寝台も狭くなる。
夏と共に、星と共に。
愛しいあなたが還って来る。 いっぱいの想い出を作っておいたから、 早く帰っておいで。
夢の中で祈る声は、きっと届くから。
僕は両手を拡げて迎えるんだ**]
(390) pannda 2019/08/12(Mon) 23時頃
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[来年の星には何を願おう。
彼の隣でもう来年を考える。
それを何度繰り返したか。
今年はもう決まっている]
あなたを、どこかの海で待っています。
[そう告げて、彼の頬へ優しくキスをした**]
(421) pannda 2019/08/13(Tue) 00時頃
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