18 Orpheé aux Enfers
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”――――……When you wish upon a star”
[聞き慣れたチェロの音だった。 其れに重なるように、歌声も「僕の耳」には届く。
美しい旋律は、淀むことなく紡がれていく。 それなのに、何故だろうか。 その曲が酷く切ない響きを持って唄われていたのは。
彼の音は、素直だから。
たとえ見えなくったって、伝わるから]
(153) nanami 2010/09/09(Thu) 23時半頃
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[静かに扉の傍によると、目を閉じる]
”Like a bolt out of the blue Fate steps in and sees you through When you wish upon a star Your dream comes true”
[僕は歌う。声の出ない彼の代わりに。 泣いた子をあやす様に、穏やかな声で音を紡ぐ。
ここまで来てくれたことが嬉しい。 いつも護ってくれることが嬉しい。
彼にどれほど感謝しているか。 彼にどれほど救われているか。
少しでも、届くと良い]
(154) nanami 2010/09/09(Thu) 23時半頃
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―研究室>>@5>>@6―
それも良いかもしれません。 教育心理学、でしたっけ。
……先生には今回の事件は、どう見えているのかな。
[苦笑はそのままに、示された椅子に頭をもう一度下げてから腰を下ろす。 本で出来たような壁を圧倒されるように眺めつつ。 ふと目にとまった場違いなメッセージ。 「酒は飲んでも飲まれるな」に、僅かにきょとんとして瞬いた]
えっ、ヤニク君のヴァイオリンが――――…。 部長のスコアブックではなく、ですか?
[朝起きてそのまま研究室に連れてこられたから、知らなかった。 事件は一件だけだと思っていたのに、何故]
(161) nanami 2010/09/10(Fri) 00時頃
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[ヤニクの真っ直ぐなヴァイオリンの音を思い出す。 その片割れ、―――楽器を失った彼は、どれほど傷つくだろうか。…大丈夫、だろうか。 自然と表情は曇り、視線は床へと落ちる]
ありがとうございます。
[講師の柔らかな態度は、前と変わらないものに思えた。 ……いや、そう思いたかっただけかもしれない。 アイスティーを受け取りながら、暫くは、ただ心中を整理するように黙り込んで。
そうこうしている間に、彼の「音」が研究室へと届いたのだ]
(162) nanami 2010/09/10(Fri) 00時頃
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―研究室―
[ふと、――…チェロの音が途切れる。 其れに合わせるようにして、歌声も消える]
…………セシル?
[心配そうにつぶやいた声は小さすぎて、きっと扉越しには聞こえない。
少しの静寂。 それを破ったのは、彼から届いたメールの着信音]
(163) nanami 2010/09/10(Fri) 00時頃
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―研究室>>@7―
――――――……ヤニク君は大丈夫でしょうか。
[屋根の上で寝ていたという言葉に、小さく眉を寄せる。 手にしていたヴァイオリンケースを持つ手に力が籠った]
[黙って微笑む講師の顔は、何処か、距離を感じさせて。 これが大人と学生の差だろうか、等と何処かぼんやりと考えていた]
ええ。セシルは僕の友人ですよ。 同じ高校の同級生。ずっと一緒に音楽をやってきた仲間です。
[哀しい音、との声には困ったように笑う。 きっとその何割かは、 ―――いや、多分ほとんどは、自分の所為だろうから]
(172) nanami 2010/09/10(Fri) 00時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
nanami 2010/09/10(Fri) 00時半頃
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―研究室>>@8―
…………彼の音は優しいんですよ。優しくて、―――
[そして今は、哀しげな音色だった]
僕はずっと羨ましかった。 あんな風に音を奏でることが出来たら、 どんなに気持ちが良いだろうと。
[何処か遠くを見つめるような眼差しが、扉へと向く。 独り言のように零した後、口元に微かに笑みを浮かべた]
(240) nanami 2010/09/10(Fri) 20時半頃
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―研究室>>@9―
……………良いんですか?
[講師からの問いかけに、ぱちりと瞬いて振り返る]
僕は、皆と会ってはいけないのだと思っていました。
[直ぐに扉を開けなかったのは、「隔離」されると、その言葉が強く胸に残っていたからで。 やましいことなんて、ありはしないけれど。 自分から外に出るのは、何だか悪いことのような気がして]
――――――――――――。
[思い出す、哀しげな音] [扉の向こうの彼は、どんな表情をしているのだろう]
(241) nanami 2010/09/10(Fri) 20時半頃
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[躊躇が微かな間を生んだ。その隙に]
あっ…。
[――――メールの着信音>>-214] [――やがて扉の向こうに足音が響き、遠ざかっていく]
[開いた扉の先に、セシルはいない。 僕は情けない笑みを浮かべて、講師に肩を竦めた]
先生もお仕事お疲れ様です。では、僕は、……
[行き先を尋ねられて、応えた先は学生相談室。 連れてきた講師に頭をぺこりと下げた後、一人きりの部屋でヴァイオリンケースを抱きしめた**]
(242) nanami 2010/09/10(Fri) 20時半頃
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―学生相談室―
[窓は閉じられている。空調の静かな風が、微かに真白のカーテンを揺らしていた]
[がらんとした一人きりの空間に響く調弦の音]
[その中心に居るのは、何処か大人びた表情のヴァイオリン弾き]
[やがて準備を終えれば楽器を構える。観客は誰もいない、彼だけの一人舞台。 思い出も想いも全てを乗せて、
―――――――――――……音は凛と流れ始める]
(261) nanami 2010/09/10(Fri) 22時半頃
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[――――――――――――――転調]
(262) nanami 2010/09/10(Fri) 22時半頃
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[流れ続ける旋律。ディヴェルティメント ニ長調 K.136。
夏の日差しを受けた白いカーテンは、淡い影さえ映さない]
(263) nanami 2010/09/10(Fri) 22時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
nanami 2010/09/10(Fri) 23時頃
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―学生相談室―
[彼の耳には、今、旋律以外なにも届いていない。 曲を引き終えれば、余韻を残して音は途絶え。
やがて、訪室者の姿に気づけば、緩やかな笑みを向けた**]
(278) nanami 2010/09/11(Sat) 00時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
nanami 2010/09/11(Sat) 00時頃
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
nanami 2010/09/11(Sat) 18時半頃
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―回想・学生相談室―
[ノックの音に続いて、友人が姿を現した。 彼は笑っていた。いつも笑ってくれていた。 薄く開いたカーテンの隙間から、夏の日差しが差し込んでくる。
視界の片隅、飛んでいた蝉が直滑降に落ちて行くのを見た。 ああ、もうすぐ夏も終わりか。 その光景が、何故か目に焼き付いて離れなかった]
―――――――――…セシル。
[穏やかな時は瞬く間に過ぎた。 けれど其処に虚構が混じっていることを知っていた。 何事も無かったかのような平穏な日常。 戻れることはあるのだろうか。
重なる二つの音は、まるで示し合わせたように息があっている。 ずっと共に奏でてきたのだから、当たり前のこと―――]
(382) nanami 2010/09/11(Sat) 20時頃
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………僕は、君にずっと黙っていたことがあるんだ。
[穏やかな声だった。でも、泣きそうな声でもあった。
あの日のように。あの時のように。 セシルは傍に居てくれると、何度でも言う。 僕がどんな酷いことをしようと、どんな情けない表情を見せても、変わらずに。
そっと両腕を伸ばして、セシルの手を取る。 揺らぐことのない蒼色は、彼だけを見ていた]
(383) nanami 2010/09/11(Sat) 20時頃
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僕はね、自分の音が嫌い。大嫌い、だった。
[一体何の話をしているのだろう。 冷静なもう一人の自分が、呆れたようにぼやく。 今ふさわしい話題とはおよそ思えなかった。それでも、語る言葉は止まらない]
小さいころから楽器を渡されてね、ずっと習わされてきたんだ。 一日も休むことなく。 僕はあまり器用な方じゃないから、…怒られてばかりだったよ。
あはは、これは僕がいけないんだけどね。
[語る声に恨みがましさはない。 ただ、世間話をするような、いつもののんびりとした口調で]
音符が嫌いだった。 楽譜が嫌いだった。 稽古室が嫌いだった。 弓が嫌いだった。弦が嫌いだった。 ―――――…ヴァイオリンが嫌いだった。
(384) nanami 2010/09/11(Sat) 20時頃
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[最後だけは、感情を殺したような声が零れた。 本当に気持はどこだろう。 もう、とっくの昔に分からなくなっていた]
幻滅してくれて、良いんだよ。
[彼の手を包む指先は震えている。振り払うのは、簡単なこと]
君に好かれるような人間じゃない。 ずっとずっと騙してきた。 嫌われたくないから、 ヴァイオリンが好きだと言って笑っていれば、皆傍に居てくれたから。
[そうしなければ、何処にも居場所が無くなってしまうから]
僕は弱くて、嘘ばかりついていた。
(385) nanami 2010/09/11(Sat) 20時頃
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皆の音は好き。音楽が好きな人の音を聞くのは楽しい。 自分の音は嫌い。どうしてだろう。どんなに練習しても、何処か冷たい色しか奏でない。
――――…優しくなんてないよ。ただ、弱いだけ。
君が傍に居たいと思ってくれるような、そんな人間じゃないんだ。
[緩やかに視線は床へと落ちる。 言った。全部言った。嫌われると分かっていて言った。 弱音を零したかったのと、真っ直ぐな彼を騙し続けることが出来なくなったのと、理由はちょうど半分ずつ]
嘘吐きでごめんね。 僕なんかがヴァイオリンを弾いて、ごめんなさい。
それでも君達の、…君の傍に居れば音楽が好きになれる気がしたんだ。 そんな気が、していたんだ。
(386) nanami 2010/09/11(Sat) 20時頃
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―学生相談室―
[言い終えて、長い長い息をつく]
…………………あぁ、何だかすっきりした。
[えへへ、と笑う顔はいつもと何一つ変わらない]
僕は、ずっと誰かに聞いてほしかっただけなのかもしれない。
[――――もしくは、助けて欲しかった?]
甘えてばかりでごめんね。 今言ったこと、冗談だと思って忘れてくれても構わない。 本音だと思って、軽蔑してくれても構わない。
君には言いたかった。言わなくちゃいけないと思ったから。
[其れでも視線は、床に落ちたまま…]
(396) nanami 2010/09/11(Sat) 22時半頃
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[手を解かれる。 離れて行ってしまうと思った指先は、僕の手を包みなおした]
え…………?
[小さく声を零しながら顔を上げる。温かな秋色の瞳が其処にはあった]
――――――――――…。
[一つ一つの声が、一つ一つの言葉が、ゆっくりと心を溶かしていく。 彼がどれだけ一生懸命語り掛けてくれているのかが分かる。 その優しさを、温もりを感じる。 今まで読んだどんな本よりも、彼の言葉は胸に染みた。
…赦された気がした]
セシル………。
[ありがとう、の言葉は、詰まって声にならなくて]
(397) nanami 2010/09/11(Sat) 22時半頃
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[色々なことを提案してくれるセシルに、眼を瞬かせる。 音楽から遠ざかって他のことをし始めたら、 父さんは何て顔するだろう―――? そんな不安が胸を過ぎたけど、でも、彼の様子があまりに楽しそうで。
僕は、つられて笑う]
ふふっ、ふふ、……。あははっ。 バンジージャンプは流石にちょっと怖いよ、セシル。
やってみたいの? でも、君と一緒なら悪くないかな。
[くすくすと無邪気に肩を揺らす。 何だか秘密の相談をしているみたいで、どきどきした]
(398) nanami 2010/09/11(Sat) 22時半頃
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[強く優しく、包み込まれた手。 其れを見つめていた蒼色は、おずおずと覗きこまれて秋色と交わった]
ありがとう、セシル。
……僕は、―――――――――…
(399) nanami 2010/09/11(Sat) 22時半頃
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[―――――――言いかけた言葉は音>>360によって途絶える。 聞き慣れた筈の音色。聞いたこともない音色。
間違えるはずはない。それは彼の]
……………………。
[ナツキちゃんが、自分の音が嫌いなのは知っていた。 でも、僕は彼の音が好きだった。 ナツキちゃんの音を嫌いだと言ってあげた方が、彼が納得するのではないかとも思っていた。 でも、言えなかった。他のことみたいに、嘘はつけなかった。
だって、やっぱり好きだったから。 プラスチックの音だって、関係無い。彼の奏でる音だから、大好きで、大切で。 酷く我儘な想い。まるで、小さな子供みたい]
(400) nanami 2010/09/11(Sat) 22時半頃
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[鳥は、飛び立とうとしている。必死に、必死に] [彼は変わろうとしているのだ。…傷つきながらも]
――――――――――行こう。
[音のある声と、音の無い声>>365は重なった。 差し出された手を、そっと握って。
向かうのは大練習室。 聞いたことのない音を奏でる彼は、どんな顔をしているのだろう。 一体彼に、何があったのだろう。
知りたい想いと、知りたくない想いと。 それでも向き合えたのは、傍らにいてくれた温もりのおかげ]
(401) nanami 2010/09/11(Sat) 22時半頃
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―大練習室―
[その光景に、圧倒される。 今まで押さえつけていた感情の全てが、溢れだしたような音。…引き込まれる音。 細かい技巧の面で言うならば、お手本とはほど遠かっただろう。それでも]
ナツキちゃん……。
[思わず、声が零れる。 音を唄わせる彼は苦しそうで、―――けれど、何処か満たされているようにも感じられた。
これが本当の彼の音だったのだろうか。 人は変われる。変わったのだ、彼は。 なら、変われるだろうか。 出来るのだろうか、僕にも、――――――…]
[伸ばそうとした腕は、縋るためのものではなく] [眩しい彼に、ただ、触れたかったから]
(402) nanami 2010/09/11(Sat) 22時半頃
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[やがて響いた、謝罪の声。 僕は静かに息をのむと、顔を上げた]
……………………な、なにが?
[とても真面目な顔で言いきった。 残念ながら、彼がこの事件の犯人だという話は一切聞かされていなかった。 今の状況を考えれば何に対する謝罪かなんて予想がつきそうなものだが、だって、演奏に圧倒されてしまって頭なんてほとんど働いていなかったわけで…]
えっ、……ええっ、……。
[凄く空気を読めていなかったことにだけは気づいて、おろおろと身を引いた。 周囲の視線が痛い。とても痛いです。 でもそんな中、申し訳なさそうに此方を見つめる視線もあった。スコアと楽器を盗んだという誤解が解けたのだろうか。漸くそう思い当たって、ゆるりと瞬いた]
(403) nanami 2010/09/11(Sat) 22時半頃
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ナツキちゃん……。
[僕は何も知らない。 彼が起こしたことも、その理由も、謝罪に至る経緯も、彼の心に起こった変化も]
演奏、素敵だった。 ナツキちゃんの音、大好きだよ。
[だから、それだけを告げて微笑む。 其れは少しだけ、大人びた笑みだった**]
(404) nanami 2010/09/11(Sat) 22時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
nanami 2010/09/11(Sat) 22時半頃
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
nanami 2010/09/12(Sun) 00時頃
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―文化祭当日―
[―――――――屋上に高らかに響くのはヴァイオリンの旋律]
[盛況に沸く文化祭当日に置いて、その音はざわめきに紛れて。 …聞いた者は果たしていたのだろうか]
[携えたヴァイオリンに送る眼差しは、優しく。 今まで演奏中に見せていた冷たく鋭いものとも、お客様用に見せる愛想の良い微笑みとも違っていた]
[メールの着信音に気づけば演奏を止め、穏やかに顔を上げる]
(430) nanami 2010/09/12(Sun) 01時半頃
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[結局何だかんだでセシルと合流して、向かったのは料理サークルの喫茶店]
――――――…あ。
[其処で見かけた「美女」 去年の文化祭で、トランペットを吹いていた面影が重なる。少しだけ胸がちくりと痛いのは、きっと気のせい。 妹さんかな、とセシルが言えば、え、そうなのかな、と納得しかけてしまったり]
セシルー……?
[まさか彼が僕のメイド姿を見たがっているなんて思いもしない。に、似合わないんじゃない、かな!]
(432) nanami 2010/09/12(Sun) 01時半頃
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―コンサート会場―
[南高校メンバーでの音合わせは上々で、 少し気負いがちなドナルドをからかって和ませたりして。
ステージ前の緊張感は、いつだって同じ。 でも、今回は特別だった。 だって、今日は、僕の、――――――]
[幕が上がる。僕の顔には自然、笑顔がこぼれていた。 眼差しだけは真剣に、ヴァイオリンに向き合って]
[旋律を刻む彼の楽器は、生き生きと唄う。 周囲の音を心地良いと感じながら、もう、あの苦痛は感じなかった。 合宿で彼は知った。自分の音を大切に思っていくれる存在を。 そうして、強く願った。彼らと同じ場所に立ちたいと。 踏み出すのに必要だったのは、きっとたった一つのきっかけ]
[―――――彼は、初めて、音を愛するという本当の意味を知る**]
(433) nanami 2010/09/12(Sun) 01時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
nanami 2010/09/12(Sun) 01時半頃
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