人狼議事


267 【突発】Sanatorium,2880【RP村】

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視点:



 この病の発生源 原因は 未だ不明です。
 研究員の一人は『空想病』と揶揄し
 また別の一人は、『仮病』と貶みました。
 
 人々は個々で異なる病状を見せる。
 共通していることと言えば、
 少しずつ記憶が無くなっている事くらいでしょう。
 
 ファンタジックな世界に憧れていた少年少女が
 ようやく手に掴めたような能力でもありません。
 なにせいずれ死に至るのですから
 私は寧ろ、お節介な神託にも似ると思いました。
      



   
   * *  研究員Aの手記  * *
   
   



 先日死に至った『アンジェリナ』の部屋には
 そのように綴られた手記がぽつねんと残されていた。
   
 窓辺に空っぽの花瓶ひとつ置かれた室内には
 万年筆と手記があり、それ以外には何もない。
   
 彼女の部屋を訪れる用事がある患者や先生たちは
 時折彼女が筆を握る姿を見たことがあったかもしれない。

 しかし、そのような瞬間も徐々には消えて失せ
 亡くなる数週間前にはぱったりと、まるで、
 手記そのものを忘却してしまったかのように
 窓の外を眺めてばかりの生活を過ごしていたのだが....
   



 私は今よりずっと前に生まれた筈なのに
 今では成熟したばかりの頃の姿をしていて
 そして患者たちと一緒に過ごしておりました。
 きっと先生たちも、私がアンジェリナではなくて
 医者のアンジュだってことは知らないはず。
 
 でも、そんなことはどうだって良いのです。
 いまそう思うことすら、改竄されたり
 妄想の類の記憶であるかもしれませんし
 今の私には、私を証明するものが
 何一つとして無いのですから。
   
   
        *  *  *
      


   
 『144』は街を浸食し、いつかは世界に人一人
 残さないのではないか…私はそう感じています。

 ・・・・
 もともとの植物や動物、例えば虫や犬なんかは
 星や砂になったり、鱗が生えたり、
 獣のように唸って死ぬこともないのに
 何故だか人々ばかりは死に至ります。
 
 思考能力の差なのでしょうか?
 まるで神様が人々に与えた罰か、試練かのようでしたから
 私はそれを『144』と名付けることにしました。
 ゲマトリアではその数字を
 『選ばれたもの』と意味するようです。
   
 そして天に至るには、私たちは、2880段の階段を上ると云う。
   



       *   *   *   *
   
 いまだ病の原因や 治癒方法は見つかりません。
 先日「海にのぼる太陽を見たい」と
 泣きながら夜中に騒いだ少年が、
 ひとりの先生に連れられて行きましたけれど
 結局戻ってくることはありませんでした。
   
 先生は海辺についた途端に、少年が、
 彼自身が太陽であったかのようにきらきらと
 浜辺の上できらめきを散らして消えていったと言いました。

 さながら彼自身が見たがっていた太陽に
 彼自身が成ってしまったようだ、と。
   



 私はその話を聞いて、
 隣の部屋で過ごす一人の女の子に
(彼女が宝石のようになっているのを
 友達である私は知っていましたから)
 してみたことがあったのです。
   
 これは恐らく、患者として、友人としては
 決してやってはいけないことでした。
   



 私は彼女に、
「ダイヤモンドになれたらステキね」と言いました。
 彼女が宝石になりたがるような、宝石の素晴らしさを
 舌を回しきれないほどに語りました。
 彼女がダイヤモンドになるに相応しい、
 うつくしい女性であることも含めて。
 
 するとどうでしょう。
 翌朝には、彼女の眠っていたシーツの上には
 ころんとした、彼女の背よりもっと小さな、
 それでいて、人であった頃の彼女より
 輝いている宝石が在ったのです。
   



 私は推測の一つとして
 この病が仮病ではなく、空想病ではなく
 その中間である可能性を考えました。
   ・・
   
 風邪を引いてはいないのに、
 風邪を引いたと考え、思い込めば
 実際発熱してしまうようなものです。
   
 その『思い込み』が何かの切欠で加速するのなら
 減速する可能性だってあるのでしょう。
   
 私は病を治癒する方法として、
 往来人々の間で信じられている
『流れ星への願いごと』に目を付けました。
   



 けれど、ただ願うだけで治るなら
 きっととうに治っている人も居るのです。
 このサナトリウムには信仰に熱いかたが
 いらっしゃることもありますから。

 神さまから恩恵を与るには犠牲はつきものでしょう
 ですから、次の星夜には私は下記の手段を試します。
 
誰かの何かを犠牲にして、流れ星念じること。 
 したらば 流れ星が願いを抱え、
 代わりになって死んでいってくれるはずですから。
   



 けれど、私は実験の為に人を■しました。
 私に星に願う資格があるのでしょうか。
 神様は私を■してくださるのでしょうか?
   

 まるで夜空が隠されてしまったかのようでした
 私の身はしんしんと冷えてゆき
 見上げてもそこに星は無いのです。
 私に星は、ひと粒すら見えないのです。
 
 私が星を見たいばかりに、
 星を隠してしまったのでしょうか?
 空気の澄んだ場所での星空は圧巻されるものでしょう
 私は、いつか、空に浮かんでいる星を見たい。
   
 



 質素な部屋に残されていた手記は
 研究員の間で共有されることもあるでしょう。
 実験に値する価値のあるものと判断されたそれは
 一部のコピーを院長室に置かれもしますし、
 研究員もコピーを得ることがあるかもしれません。
   
 彼女のような『推測』に
 図書館で調べたり、研究員の話を盗み聞いたり、
 他の患者の言葉や経験から汲み、至る患者だって
 もしかしたなら居るかもしれません。
 
 推測とはいえ、病に関して得た知識を
 悪用するか否かは 方々の良心次第…とも。**
   




         [ このはなをしっています ]

 




   [ はなのなまえなんてちっともしらないわたしですが ]

 




       [ しらぎくのはながあったのです ]

 





           [ 苗床は、わたし ]


 


複眼レフ パラチーノは、メモを貼った。

2019/06/14(Fri) 23時半頃


複眼レフ パラチーノは、メモを貼った。

2019/06/14(Fri) 23時半頃




       ほし の ふるよな 夜だった。

 



   ちぃさな手に、おおきな鋏を握り、
   好き勝手に伸びているしょくぶつの、
   ほそい茎を断ち切っていく。

   はじめての日だった。
   それまで、 なんの興味もなかったというのに。

   しょくぶつを葬るには 良い夜だと思った。
 




   ぱつん  ぱつん、
   弾けるよに いのちの欠片が散っていく。

   しょくぶつは 喋らないから良い。
   ──── 否、 もしかしたら、
   悲鳴が上がっているのかもしれないけれど、  
   にんげんみたいに 口はないのだし。

   鋏の摩れる音だけの、
          静かな 夜だった。
 




 「 ずぅっと しずかで在れば良いとおもったんだ。 」

 


【人】 複眼レフ パラチーノ




   * * * * *
 

(9) 2019/06/15(Sat) 00時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ どうやら、 うとうとしてしまっていたらしい。
  並べて開いていたkarteを閉じ、背中をのばした。
  たまには、仕事してるっぽさ、出してかないとね。

  頬杖でこの調子では、 何も ぽく 無かったし、
  同じく並んでいるものが、植物図鑑じゃあ……

  ──── そういえば、はなみずきの花言葉は
  durability……持続性、 であるらしい。
  転じて、 逆境も越えて見せる愛 とか…… ]
 

(10) 2019/06/15(Sat) 00時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ 愛 ねえ。

  その辺の道端にあるよな木に言われてもな。]
 

(11) 2019/06/15(Sat) 00時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ 碧が 図解を見下ろしている。
  憎んででもいるかのように、 無感情に、 

  ──── きっと 夢を見たからだ。

  思い付いたように和菊のページへと送り、
  絵で記された しらぎくの、書き込まれた花弁を撫で、


  なんの躊躇いもなく、 頁に鋏を入れてしまった。

  ほんは たいせつにしましょう。
  そんな教育は欠片も受けちゃいない!]
 

(12) 2019/06/15(Sat) 00時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



   ( ■ を切り取っちゃいけない、なんて
        誰も教えてくれなかったのと おんなじに。)

 

(13) 2019/06/15(Sat) 00時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ ───── 然して、 個室の前に居た。
  すっかり切り取ってしまったしらぎくの絵と、
  一応、 用件として 一杯の水とを、
  片手に下げて  開け放たれた扉の前。

   ( 落ちた音に、
      ノックもなしに引き放っていた。 )

  すこぅし、 固まったのち、後ろ手に扉を閉め、
  完全に そと と なかとを 断ってしまったなら、]
 

(14) 2019/06/15(Sat) 00時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



  ──── ひつよう なくなっちゃった? 


[ 絵よりもずぅっと ほんものが
  名札よりも高い位置に座しているものだから。
  紙一枚を適当に振った。

  驚きは ──── うん、 していたのだけれど
  こんな性格をしてしまっているのだし、

  ほら、 曲がりなりにも せんせいですから。 **]
 

(15) 2019/06/15(Sat) 00時半頃

複眼レフ パラチーノは、メモを貼った。

2019/06/15(Sat) 00時半頃




  [ そうなれば、きっと、永遠に静かでいられる。

    ……つちのしたで、ずぅっと、 ]

 


【人】 複眼レフ パラチーノ


[ 何故、 閉ざしてしまったのか、 と
  あのときの己に問うたところで、
  きっと 明確なものなんてひとつも出てきやしないが、

  唯、  しずかで在って欲しいような、

  それだけの 事だったろう。]
 

(22) 2019/06/15(Sat) 20時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



  まぁ、 確かにやる気はないし、
  ぶっちゃけ、
  にんげんのこととかよく分かんないけど────、


    おれが 担当って 感じ、 するでしょ?


[ 紙ぺら一枚掲げ、
  視界の内で 目元の名札 と 並比べて、
  ・・・
  やっと出逢ったほんものに、似つかわしくない興味色!]
 

(23) 2019/06/15(Sat) 20時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



  「 しょくぶつになれるのなら、
        いっとう、よいとおもいます。」

    ( 鉄の味ばかりを伝える、短い■に慣れず、 )

 

(24) 2019/06/15(Sat) 20時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



  ──── にんげんのいちぶって、
         簡単に切っちゃいけないんだって。


[ いつか を 思いだしつ。
  その白の花弁が、にんげんのいちぶかどうか、
  わからないとしても。
  どのようにして其処に居座ることにしたのか、
  そればかりは気になるけれど、
  切って退かそうとまでは 思わなかった。

     ──── 間引かれる葉芽とも、
          手折るべき花とも、ちがう なにか。

  そう言った認識。
  例えば、花ひとつおとしたところで、
  散り死ぬしょくぶつで無かったとしても。 ]
 

(25) 2019/06/15(Sat) 20時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



  ねえ、 それ、種?


[ ベッド脇、かんじゃさまの行方を目で追いつ、
   ( 転ぶ脚には最低限の手助けをするが……
       その間も碧は唯、 しらぎくを見ていた。 )

  気紛れに、 てきとうに、
  落ち着いた辺りで水要る? と 聞きながら
  結局捉えたのは、 しょくぶつの痕跡。

  床へ向かうだろうタオルを受け取り、
  ちぃさな水たまりへ 投げた。 ]
 

(26) 2019/06/15(Sat) 20時半頃

複眼レフ パラチーノは、メモを貼った。

2019/06/15(Sat) 20時半頃


【人】 複眼レフ パラチーノ



  きく って、 発芽率悪いんだって。


   [ 喉奥へ消えてしまった 種の行方を思いつ、 ]
 

(33) 2019/06/15(Sat) 22時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ 全く意に返してもいなかった。
  空の器も、 満ちた器も、 突っ返っていたというのに。

  わかいおとこの わるいところ。
  まったく人のことなんか気にしちゃいない! ]
 

(34) 2019/06/15(Sat) 22時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



  はなばたけにするなら、
     しっかり水と、日光がないとねぇ。


[ そうしてまた、 満たされた器を示してみた。
 せいちょう を 止める気さえないような、
  せんせいって定義からしたら怒られてしまいそうな。

  嗚呼でも、 もし、
  永遠に静かでいたい、 と 願うなら、
  其れだって 自由だと思うのだ。

  ( 唯、─── 花のことしか考えていないので、
       枯らそうなんて欠片も思っちゃいない。 )

  しょくぶつに成りたくったって、なれないのに。
  144番目は、望むものには目も合わせない。]
 

(35) 2019/06/15(Sat) 22時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ




 [ ……唯、 自身が静かにする気はない。
            そういうおとこである。 ]
 

(36) 2019/06/15(Sat) 22時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



      [ ──── そこで思い立ったように、
            空の器から花だけを取り出して、

        とうめいの湖面に 浮かしてみて、
         ( きまぐれに、 てきとうに、 )]

 

(37) 2019/06/15(Sat) 22時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



  枯れるよりは、 咲く方がきれいだよ。


[ 別段、 何を察知したわけでも 無かったが、
              soup
  水も、 必要と在らば温かい肥料だって、
  用意して見せる心積もりで。 ]
 

(38) 2019/06/15(Sat) 22時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ




[ 白衣の胸ポケット、
  せんせいに与えられた端末が、

  また、 メッセージの波を伝えている。]
 

(39) 2019/06/15(Sat) 22時半頃

複眼レフ パラチーノは、メモを貼った。

2019/06/16(Sun) 11時頃


【人】 複眼レフ パラチーノ



   ( あの中の何れだけが芽吹くのだろう。 )

 

(49) 2019/06/16(Sun) 13時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ 渦中のかんじゃさまを余所に、
  逸そ、にんげんのことなど見えていないよに、
  さらさら 転がる種子を見下ろしていた。

  碧は興味を湛え、ある種の 実験欲のような、 
  ……そんなせんせいらしさは今は要らないはずだが。

  鏡の代わりに眺めていた其れは、
  確かに、 殖えたしらぎくも写していた。 ]


  枯らすくらいなら、─────

 

(50) 2019/06/16(Sun) 13時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ 囁きが後を追うも、
  ……切り落としてしまった花は長くは保たないから。
  続きは 飲み込んでしまった。

   ( 手折ろうという指先が、
       いつか、 の 刃先にも似ていて、 )]
 

(51) 2019/06/16(Sun) 13時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ 投げたタオルを拭き上げると同時、
  散らばる種子とを 挟み込んでしまおう。

  屈んだ拍子、
  示された端末が転がり落ちたが、足先で蹴りつ。
 背後の喧騒を見遣る。 ]
 

(52) 2019/06/16(Sun) 13時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



  今日、 眩しい気がするな…


[ 誰に向けたものでもない呟き。
  碧を眇め、 個室の向こうと、
  かんじゃさまの背中を見ていた。

  ……すこぅし 行方を眺めた後、 漸く端末を拾い上げ、

             ───── 不意、 ]
 

(53) 2019/06/16(Sun) 13時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


        
  ──── ねえ、 しらぎくさん。
  貴女、 ほんとうにしょくぶつになりたい?


[ ……karteを、開いていただけはあるのだ。
  呼び掛けは明確に しらぎくさん に当てたもので、
  譬え覚えていなかろうと、 曖昧なsignが示したものを。

  端末を指先で振りつ、碧は、 

  ───── 珍しくも無感情以外の、
  にんげんにむけられた、 なにか を 孕んでいた。]
 

(54) 2019/06/16(Sun) 13時頃



[ だれか の なにか を
          ぎせい に して────

         
         …じぶんも曖昧だと言うのに。**]

 


複眼レフ パラチーノは、メモを貼った。

2019/06/16(Sun) 13時頃




 [ ふと見下ろした白い足首に、
  ほそく、わたしがベッドにそうするみたいに
  "何か"が這っていても。

  知らない 全部 何もかも、 ]

 


【人】 複眼レフ パラチーノ


[ 空想病    ──── やまいは 気から。

  そんな数えた疾の性質を知りつつも、
  かんじゃさまを しょくぶつのよう、 と 称したり、
  …結果、 勝手ではなかったとはいえ、
  しょくぶつの名称を使うのは、

  きっと、 せんせいらの間違いだったのだろう。 ]
 

(63) 2019/06/16(Sun) 18時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ …自身も 含めて。
  にんげんの せんせいであるものは、
  数える程度であるのだし、

  研究対象 としてしか見ていないのなら、────

  なんて。 おばかさんの いいわけだ。
 男の場合は、にんげんになんか興味も持てなかったから。
  …たったそれだけの、 ひとりの理由で
  どのかんじゃさまも平等に、にんげん扱いしていない。

  改める 予定もない。
  どうしたってしょくぶつ扱いの方が マシ だし。]
 

(64) 2019/06/16(Sun) 18時半頃



  ( まぁいいや、 って 思ってさえいた。
      成りたいならなればいいし、
           成りたくないなら…… 、

      そんなの 狡い って 思うだけ。 )

 


【人】 複眼レフ パラチーノ



  だって貴女、
            ・・・
    ( しらぎくさん だったじゃないか、 )


[ 一言にだけ言い返そうと、
  …思ったものの、扉の勢いに口を閉じてしまった。

                 かんじゃさま
  みんな一緒なのになあ。此処に要る 被験者 たちは。

  また騒ぎになるかもしれない。
  …まあ、 いいか。 おれのせいじゃないし。
  手の内の端末が揺れる。 ]
 

(65) 2019/06/16(Sun) 18時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



       ───── まぁ、 後で良いや。

  はぁい、 おばかさんはご飯持ってきますー。


[ 煩い其れの画面を断ち切り、
  拗ねたよな物言いで── そのくせ無感情に、
  言われた通り、 出ていってやって、
  ……タオルは、 びょーきのぶっしょーです、 って
  大義名分を叩いて、 渡しもしなかった。]
 

(66) 2019/06/16(Sun) 18時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ




[ すこぅし後には、 スープとパンをもって、
  部屋の前に陣取っている。

  目撃したかんじゃさまから
  せんせいどもには伝わっていて、
  介助よろしく、 と、 ぶん投げられた形。]
 

(67) 2019/06/16(Sun) 18時半頃



   「 おれよりも おんなのせんせいが良いんじゃないの?」

 「 しょくぶつ は 担当だろ。 」


        ───── せんせいだってこんなもんだ。

 


【人】 複眼レフ パラチーノ


[ 質素なtrayには、
  ひとつの浮いた とうめいいろも、 添えられている。**]
 

(68) 2019/06/16(Sun) 18時半頃




       またひとつ、彼女の命がほしになります 


 


【人】 複眼レフ パラチーノ



  水も必要かなって。


[ おばかさんですから。
  わりと執念深く引き摺っている物言いで、
  ベッド脇からテーブルを出しつ……、

   ( 結局、 枯らしたくなかったのだろう。
          ……恐らくは 唯、 延命を目的に。

     半身にしょくぶつを纏う姿に 無感情な碧が、
     僅か に 揺れ、 )

  その指先を、 止めることはなく、 ]
 

(80) 2019/06/16(Sun) 22時頃



     星の 降るよな夜。

 




  ひとりで 中庭をあるべき姿に戻し、
  達成感というものを 味わっていました。

  とてもうつくしい 庭だと思いました。
  乏しい記憶のなかではじめて、うつくしいものを見たのです。

  これまで、なにひとつに動くことのなかった、
  ちぃさな少年は、こんなところで漸く、思い出したようで
  星のひかりを見上げながら、 泣いていました。

 




         ───── 煩い、 と 思いました。


  こんなにも 星も 地面もうつくしいのに、
  chianから取り上げられた自分も、
  怒鳴りながら近付いてくる足音も、  唯、醜かったのです。

  まだ、 泥のかたまりのほうが、
  静かで うつくしくおもいます。

 




  にんげんは うるさくて みにくいのです。

  




  ……文具の鋏は、 先が尖っていませんでしたから、
  上向く真白の喉笛を 貫くには向かなかったのです。

  唯、 それだけの話でした。
  唯、 それだけの後悔のお話。

 


【人】 複眼レフ パラチーノ



  ……うつくしいんだよ、 しょくぶつって。


[ 切り離された花頭を ゆびさきで拾い上げ、
  人には決して向けることのない、
  称賛と、温度のある視線。

  ─────いいなあ って 隠さない色だった。

  きっと、 この花は花として生きるのだろう。
  にんげんの一部として で なく。

  水がないものだから、そっと摘ままれたまま。 ]
 

(81) 2019/06/16(Sun) 22時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



  ─── 名前があるだけ良いんじゃないの?
  知らないけど。

  しらぎく なんとかさん。 貴女のおなまえ。


[ …karteを 見ていたから、 
  nameの欄は御存じだったのだけれど、

    ( あの書類を隅から隅まで読んだなら、
         貴女よりも あなた に 詳しくなれる。)

  しょくぶつのなまえしか伝える気もなくて。
  だってほら、 ふくざつそーな記録だったし。

  名前に対する慮りがひとつもないものだから、
  ほんものの花を見下ろしながら、 淡々と。 ]
 

(82) 2019/06/16(Sun) 22時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



  唯、─────

 

(83) 2019/06/16(Sun) 22時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ …やっぱり、 根に持っていたのだ。
  己のなかの しょくぶつの想像が、
  てきとうじゃあない、なんて、 おとなげなく。

  図鑑を眺めては見つけたのだろう、感覚の意味を
  曖昧に 混ぜて。 ]
  

(84) 2019/06/16(Sun) 22時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



 「 スープ食べにくいならあーんしてあげよっか? 」


[ 揺れた碧を瞬いた後、 割合早口に、
  厭がらせだろう物言いで! ]

 

(85) 2019/06/16(Sun) 22時頃

複眼レフ パラチーノは、メモを貼った。

2019/06/16(Sun) 22時頃




    あなたは しらぎく。
    そう言われたのでしょうか、わたし。
    はじめましては 何処だったのでしょう。
    中庭でしょうか、部屋でしょうか。
    それとももっと 別の所でしょうか。

    箱に閉じ込められることも無く、
    星になって消えた記憶のいちぶ。

 


複眼レフ パラチーノは、メモを貼った。

2019/06/17(Mon) 00時半頃


複眼レフ パラチーノは、メモを貼った。

2019/06/17(Mon) 00時半頃


【人】 複眼レフ パラチーノ



  [ うつくしい植物の栄養となるだなんて、
    みにくいにんげんの 何てしあわせな末路! ]

 

(93) 2019/06/17(Mon) 01時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



  そうですー おばかさんですー。
  でもせんせいやれるんですー。


[ 外で見た、さくらの下の ぶったいのように、
  食物連鎖でしょくぶつに負けたとは 違って

  苗床というのは 共存とも 見え、
         ……否、 都合良く見て、 だ。 

  指先の白い欠片が、 にんげんの一部であるのか、
  しょくぶつの一部であるのか、

  そんな境はないのかもしれない。
   空想病  で あるのなら。]
 

(94) 2019/06/17(Mon) 01時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ 所詮はにんげんの空想が生むものなのか。

    花も 種も、 ほんものを写したようなのに、 ]
 

(95) 2019/06/17(Mon) 01時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



     はじめまして、"  "さん。
     あたらしい せんせいです。

     前任のせんせいのかわりに、
     おれが担当になるんだッて。
     はじめての かんじゃさま だなあ。
     よろしくね。

 

(96) 2019/06/17(Mon) 01時半頃


         [ もうすこし、せんせいらしいなにかを
           着込んでいたときの はなし。

           その後、karteも開く前に、
           しらぎく という呼び名を見つけていた。
           きっと この部屋での はじめまして。
           …もう、この男だって記憶の彼方。]
  
 


【人】 複眼レフ パラチーノ


[ 舌先の種を、 暫く見詰めていた。
  そう、 確かに厭がらせだった。

  指先で直接拾い上げるわけにもいかなければ、
  口移しなんて出来ようもない! ]
 

(97) 2019/06/17(Mon) 01時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



     ( ───── 絡める舌先が、存在しないのだもの。 )

 

(98) 2019/06/17(Mon) 01時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ 唯、 ほんの少しの期待もあった。
  綺麗な白菊が咲くのなら ……なんて。
  こういうのを、木乃伊取りが木乃伊になると言うのだ。

  抑、 しょくぶつしか愛せない男だというのに。

  指先の白がくる、と 回る。 ]
 

(99) 2019/06/17(Mon) 01時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



  ─── ちょっと悩んじゃッたじゃん…
  かたいものは苦手だからなあ。

  ほらスープ飲まないのー?


[ ナプキンの端でスプーンを救助して、
  ……あーん までは せずとも、片手側に置き直してみた。

  食事の介助には到底向かない男だ。
  まともな食べ方も知らないというのに。 ]
 

(100) 2019/06/17(Mon) 01時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ 先程持ち帰った種子等は、
  濡れた薄紙に挟まれて、 日陰に在る。

  結局は、本当に大義名分でしかなくて、
  芽吹かせる じっけん に 使われていた。

  中庭に、 しらぎくが咲くことが在るのか、
  …星降る夜の 向こうのみの 知る────**] 
 

(101) 2019/06/17(Mon) 01時半頃

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