125 【突発誰歓】I-GAME.ver.2
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機械仕掛けの騎士《エクエス・エクス・マキナ》
テッド・茂呂河=オースティンに発現したこの異能は、その能力の所有者に発生した肉体的欠損を機械で補完するという、控え目に言って頭がおかしいとしか表しようのない力であった。 そも、自分が傷つくことが前提にあり、その身体を使った戦闘まで視野に入れるとなるとこれまでに彼が味わった苦痛は計り知れない。 混じりっ気のない白の手脚にチク・タク チク・タクと時を刻む時計の心臓、置き換えられた機械の身体は何処までも頑強で、仮に破損したとしたところで無限に修復されるが、その代価は果て無き苦痛。 ーー無敵。
その名を関するに相応しいチカラだ。 ただ一つの弱点、其処だけは機械に換えられず、万が一大きなダメージを受けてしまうと完全に機械の身体が停止してしまう、この能力にとってのアキレス腱を除けば……だが。 それでも、問答無用に相手を屠る純白の四肢を前に立って生き長らえるなど、到底不可能なはず。
だと、言うのに。]
(91) 2014/06/15(Sun) 19時頃
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……何の、つもりかな、レイジ
[ 男は、ミナカタ レイジは立っていた、騎士の前に悠然と立ち塞がっていた。 戯けた道化の如く、右手でピストルの構えをとって。
目的地であった島の灯台、その出入り口から飛び出して来た5人の男女を目視したのが数秒前であり、言うまでもなく騎士は大シャベルをタブレット端末から取り出し、砂浜を一陣の風となって駆けた。 けれど、ある一歩を踏んだ瞬間、その姿は忽然と、それこそ手品か何かのように消え失せ、騎士の前にはただ一人、クリリナイフを構え不敵に笑うミナカタ レイジが立っている。 何らかの、恐らく彼の異能の影響か、彼等の走って行った方向に視線を向けてもそこには誰一人居らず。 囮、そんな言葉が騎士の脳裏に浮かんだ。]
(92) 2014/06/15(Sun) 19時頃
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/*
はいわかりました〜!…テッドくん羽根持ってましたっけ
若者 テッドは、メモを貼った。
2014/06/15(Sun) 19時頃
……テッドは、わたしが。
悪魔だって。…魔女だって知ったら。
どう思うかなあ。白い鎧を、黒く染めてくれる?
それとも、私を解き放ってくれる?
それとも――――。
[ ふふ、と様々な思考を巡らせながら。
ただただ、少女はモニターの画面を眺める ]
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[ 騎士が目の前に立っても、ミナカタ レイジは笑っていた。]
はは、現代の騎士は殆ど名乗りを上げないんだ、名の価値を理解する人が少ないからね……ボクは、、
[ 護れなかったんだ。そう言葉を返そうとして、騎士は口を閉じた。 この後に及んで語ることなど、唯の自己満足に過ぎないと分かっていたから。]
「虫みたいに踏み潰される趣味はない」だったかな? なら、そうだね……せめて人間らしく終わらせよう、貴方の心臓を、貰い受ける
[ ガチリ、と騎士の左腕の指が鷲掴みを行う形に固定され。 同時に、砂浜が爆ぜた。否、あまりに強く踏み締めたために騎士の足元の砂が舞い上がったのだ。 対象との距離は10mほど、1秒後にはこの左手がレイジの心臓を抉り取る。 ここは砂浜だ、先の校舎での様なイレギュラーは発生しない。 彼の死を回避させるに足る要因はこの場に無い。 そんな彼の読みは的中し、構えられたクリリナイフの“隙間”を縫うようにして、今度こそ心臓抉りが成功する。 グチュっという生々しい音と共に、レイジの左胸から鮮血が溢れ出てーー。
(99) 2014/06/15(Sun) 20時頃
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ーーーー
ーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーおかしい。
確かに心の臓を抉り出す音がした、ビジョンを見た、苦痛に歪む男の顔までバッチリ見えたし断末魔だってパーフェクトに鳴り響いていた。
なら、ならば何故。 何故この左の白手に、抉り出したはずの心臓の感触がないのか……っ⁈ ]
(ッ⁈ これも能りょーー)
[ 騎士は漸く、己が既にミナカタ レイジという男の術中へ嵌められてる事を悟るが。
ーー遅い、それは余りにも遅過ぎた。]
(100) 2014/06/15(Sun) 20時頃
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[ ーー気付いた時には、もう手遅れだった。
ギチュ、と騎士の頸を灼熱がのたうち回る、その痛みを表に出そうと脳が身体に指令を送るが届かない、ミナカタ レイジのクリリナイフは完全にその経路たる延髄を裁っていた。 糸の切れたからくり人形の様に騎士の身体が崩れ落ち、白亜の四肢が投げ出される。 閑寂を取り戻した砂浜に倒れ伏せ、騎士はピクリとも動かない。
(105) 2014/06/15(Sun) 21時半頃
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これで、終わったのだ、騎士の意地を賭けた長いようで短い戦いは、ここで終わったのだ。
チク・タク チク・タク
正しい者が生き残り、非道に走った者は志半ばに散っていく。
チク・タク チク・タク
そんな正道の物語はこうして護られたったったたたたったたたたぁぁぁあああぁぁぁあぁあぁあああぁぁぁああぁぁあAAAAAAAAAAAAAAAAaaaaaaaaaaaaGAGAGAGAGAGAGAGAGAGIGIGIGIGIGIGI!!!!!!!! ]
(106) 2014/06/15(Sun) 21時半頃
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チク・タク チク・タク
壊れた時計は戻せない
チク・タク チク・タク
憐れなハンプティ・ダンプティ
チク・タク チク・タク
潰れてしまってもう戻れない
チク・タク チク・タク
だけど白い騎士が持ち上げて
チク・タク チク・タク
ハンプティ・ダンプティ元に戻った
(107) 2014/06/15(Sun) 21時半頃
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[ 変化は唐突に、だが明瞭に現れた。 メキメキメキメキ‼︎ と、騎士の首元から奇怪な音が響く。 肉や骨から発すられる音というよりは、プラスチックに亀裂が走るような音だった。 ザックリと切り込まれていた首筋が、内側から強制的に足りない何かを埋めるようにして塞がれる。 ーー色は、白。
それと同時に赤黒い血が溢れるが、それは一定量で止まる。まるで体の内側の汚れを纏めて押し出したかのようだった。
機械仕掛けの騎士《エクエス・エクス・マキナ》
その効力は、体の一箇所を除いた全ての欠損を機械の体で補完すること、ただそれだけだ。 異形の騎士が、再び立ち上がる、見えない糸で胸元を引っ張られているかの如くダラリと手をぶら下げて。 その手に持った1m超のシャベルを、躊躇なく。体ごと振り回すようにして。 ミナカタ レイジの頸へと、不恰好な刃が吸い込まれた。]
(108) 2014/06/15(Sun) 21時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2014/06/15(Sun) 21時半頃
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[ ザック、ザック、と長閑に波の押し寄せる砂浜で、テッドは黙々とシャベルを振るい、深い穴を掘り進めていた。 テッド自身、なぜ自分がこんな事をしているのか不思議で堪らなかった。少女の騎士としてあるならば、この行為は正しく時間の無駄にしかならない。 そんな暇があるのなら、あの男が文字通り命を賭けて逃がした彼の仲間を追いかけてサッサと殺すべきなのに、何故だかこの亡骸を、ミナカタ レイジを五体を野晒しのままにこの場を去る事が、テッドにはどうしても出来なかった。 やがて掘り終えた穴へ息絶えた肉体を放り込み、切断した腕と頸も入れてやる、土を被せ、最後に彼の持っていたクリリナイフを突き刺して、酷く粗末な墓とすら呼べないナニカが完成する。]
……さびしくなんて、ないさ
[ 吐き捨てるようにそう言葉を洩らすと、騎士はシャベルを端末へ転送しその脚を難破船へと向けた。 夜間の襲撃は効率が悪い、今夜は彼処で夜を明かそう……と、まるで誰かに言い訳をするかの如く。]
(113) 2014/06/15(Sun) 22時頃
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――ブルル
[端末のバイブが鳴る。内容を見れば眉を寄せうーんと唸る。
ナニコレ
と言いたげな目。黙って弄くり添付されたものを受け取り始め、
ダウンロードに時間がかかるだろうとその間に彼等に自分の知っていることを話そうか]
[説明し終わった頃に端末を見るとダウンロードが完了しているようでアプリを開く。名前は【電脳世界β】
開くとそれは自分たちが普段使っていたスマホに入っているトークアプリのようなもの。いつもなら「フレンド」と書かれた欄がなぜか「死者」となっていることに驚いたが。
そこには1名だけ、名前が載っている。
「水無月櫻子」
昨日死亡通知が来た彼女の名前]
…は?死んだのに?なんで?
[ここが現実世界ではないから…?ここでの死は本当の死じゃなかったのか。わからないが喋れるようで。さっそく使ってみることに]
------------
水無月さん?初めまして。
えっと…死んでますか?本人ですよね?
[自分でもよくわからない文章を打ってみた。
返事が返ってきても本人と確証はないのに]
/*
南方さんの死亡メールを今流したら展開的にカオスになりそうなので、福原さんが死んでからかなと様子を窺いながら
/*
それが良いかな。南方さんの死亡通知きたらやばそう
テッドくん殺しに行くルートが出来るくらい…?
藍ちゃんの楽しそうなほうにすればいいんでは。あと1日あるし
/*
わたしの楽しそうなほうなら、いま流しちゃうよ?(こてり)
/*
藍ちゃんがこのゲームのGMです。GMが楽しそうな方向に持ってけばいいのさ。生存者が適当に対応するって(いってよしの合図)
/*
(藍ちゃんは天然ゲス)
じゃあGOサインされちゃったから流しちゃおう(満面の笑み)
[返事が返ってきたことに「しゃ、喋ったぁ!」と言わんばかりに驚きつつ返事を返す]
---------電脳世界β----------
あれ?アプリに名前登録出来てないんだ・・・?
真寺愛衣子です。このゲームに参加している。
まだ生きてますが。
今死んだ人の傍らに落ちているという黒い羽根を探してます。
いきなりで失礼ですが。
心当たり、というかアナタが死んだ場所を教えていただきたいです。
/*
藍ちゃんのゲスな満面の笑み見れてお姉さん嬉しい(真顔)
(なんだか素っ気ない。早速嫌われたか。
水無月の苗字とは相性が悪いのかなあ)
---------電脳世界β----------
このゲームを終わらせるために使います。
それを使えば全員生きて元の現実に戻れるはず…
確証はないんですけど。
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[
欠けた歯車の夢を見た
少年と少女は、幼馴染。 何処かへ行くのも、常に一緒。 少女は笑い、少年はそんな笑顔を護りたくて。
欠けた歯車の夢を見た
一人で回る寂しげな歯車は。 欠けてしまった歯車を元に戻そうと、噛み合う相方を直そうと。 ただ、ただ、空回りする。
]
(152) 2014/06/16(Mon) 09時頃
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……これは、彼女の、どうしてここに
[ 翌朝、難破船から金属の擦れ合う音を響かせながら出てきた騎士は、あの男の眠る砂浜に、奇妙な、それでいて見覚えのある物を発見した。 黒い羽根、とても、とても騎士の記憶に残っている羽根だった。 思わず、拾い、懐へしまう、彼女の骸と共に埋めたはずのそれを、在るべき場所へ戻す為に。
『カエサルの物はカエサルに、神の物は神に返しなさい。』
そして、彼女の物は彼女の元に、だ。
チク・タク チク・タク
時計の針を虚しく回し、白亜を纏った騎士は征く。]
(153) 2014/06/16(Mon) 09時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2014/06/16(Mon) 09時頃
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ーD地区/山岳ー
[ BC地区の境目を通る様にして、騎士は再び翠嵐の山岳へと立った。 墓を掘り返す気はそも無かった、騎士にはこれ以上彼女の周りで騒がしくする気も心も無かったからだ。 まだ、それほど時間が経ってないにも関わらずその静かな墓標に騎士は懐かしさすら覚えた。 剥げた大地に安置された石彫りの十字架、その内側に空洞が生まれるように雪白の指で岩石を削り、黒い羽根をその内へと隠してやる。 何故この黒い羽根があの男の眠る砂浜に置かれていたのかは分からなかった、きっと騎士にはずっと分からない、理解出来ない。 そんな事を悟って、それでも騎士は止まらない、止まることは騎士自身が許さない。]
じゃあね藍……“また後で”
(160) 2014/06/16(Mon) 11時頃
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[
チク・タク チク・タク
空回りする歯車は、決してその事実に気が付けない。
1
1.廃村 2.教会跡 3.廃校 4.病院]
(161) 2014/06/16(Mon) 11時頃
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---------電脳世界β----------
ありがとうございます。向かいます。
えっと…ご冥福をお祈りします?
若者 テッドは、メモを貼った。
2014/06/17(Tue) 00時頃
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