125 【突発誰歓】I-GAME.ver.2
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[ 少女の呑み込むようにして現れた黒荊竜の眼下、騎士は噴き上がる激情を胸に湛え、ただ前を見ていた。
何だそれは、何だそれは、何だそれは!!
ーーまた消えるのか、また消えてしまうのか、何も言わずに消えてしまうつもりなのか。]
……えるな
[ 気がつけば、自然の生身の口が言葉を発していた。 黒荊竜を下から睥睨し、湧き上がる衝動に身を任せる。 竜が唸ると、それに同調するかの様にして無数の羽根が刃となって迫り来る……だが。]
消えるな!
[ 白亜を纏った騎士はその腕を駆動させ、手に持ったシャベルを斜めに振り抜く。
ゴッ! と、一陣の颶風が吹き荒れた。
(15) おーがまる 2014/07/04(Fri) 12時半頃
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これまで刃の部分が当たる様に振っていたシャベルを本来の使い方をすることによって、風を掬い強引に羽根の刃を吹き散らしたのだ。 羽根の形をしている以上、どれだけ鋭い切れ味を持とうと軽い事に変わりはない。 騎士は即座にシャベルをしまうと、間髪入れずに小さい方のシャベルを逆手に構える。]
ボクは君の為の騎士になりたかった、君の機械仕掛けの騎士《エクエス・エクス・マキナ》に!
[ しかし、それは最早叶わぬ願いだと、騎士は何処か解ってしまっていた。
ーー黒荊竜が、迫る。
自分はもう、彼女の為にある騎士では在れないのだと。
ーー感電を乗り越え、鷹を呑み込み、曲刀の斬撃を踏破して。
今の自分は、悪き竜と対峙する……聖ジョージの騎士《ナイト・オブ・セイントジョージ》だ、機械の身体と小さなシャベルで、悪竜を屠る騎士なのだ。
ーー黒い閃光を口から放ち、黒荊竜が翼を羽ばたかせ滑空する。
でも。 だとしても。]
(16) おーがまる 2014/07/04(Fri) 12時半頃
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けれど、君が其の儘その竜の中で消えるなら……付き合うさ、竜の腹の中だって、煉獄だって……そして
[ 此方を押し潰さんとする大質量に対し、騎士は迷わずシャベルを逆手に吶喊した。 傍から見れば、死ぬほど分かりやすい自殺行為……そう見えたかも知れない。 しかし、騎士は止まらない、絶対に止まらない。 その黒荊竜に比べてあまりに矮小な体躯が、荊の鎧に身を包んだ巨体を擦れ違う、その瞬間。
騎士の体が跳躍する。
唯ひたすらに、荊の蔓延らぬ、薔薇の園に生まれた憩いの空白たる、悪竜の腹を目掛けて矢の様に、双眸を決意に光らせ。]
(17) おーがまる 2014/07/04(Fri) 12時半頃
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マミーの魔法少女講座にだって! 仮に君と共に煉獄へいく日が来るとしたら、それはずっと未来の事だ!
[ ゾプッ、という粘土の塊にナイフを突き立てた様な音を伴い、小さな逆手に持たれたシャベルが悪竜の土手っ腹に潜り込む。 機械の腕が持つ膂力は確かに凄まじく、鉄筋を拳で粉砕するが……そも、此方から力を加えてやる必要など無かった。 後はもう、黒荊竜自身の速度が、シャベルの斬れ味の後押しを受けて、その腹を物の見事に開いてくれる。 そうして生まれた切れ込みを、騎士は己の白手を以って万力の様な豪腕で無理矢理に広げていく。]
だから、消えるな! 自分を消させるな! 消えゆく自分を否定しろ、藍!
[ 其の中で眠り、消えようとする、たった一人のお姫様の目を覚まさせる、それだけの為に。]
(18) おーがまる 2014/07/04(Fri) 12時半頃
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ーー悪竜が、吼える。
だが、開かれた顎より放たれるそれを無視して、騎士の身体を穿たんと迫る滅紫の光線すらも置き去りに
ーー騎士が、駆ける。
彼女の亡骸を埋めたそのシャベルで、今度は彼女の脈動を掘り起こそうと。
『主は心の砕けた者に近く、靈の悔いくずおれた者を救われる。』
いつだか、過去に生きた聖なる偉人はそう言った。]
(例え主が、悪魔に魅入られた君を救わないと仰ったとしても……)
ボクは、ボクは何度だってーー
(24) おーがまる 2014/07/04(Fri) 15時半頃
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[ 気のせいなどでは、決してない。
『消えるな』と彼は言った。
気遣いの欠片も無い、乱暴で粗雑な、生きたままの感情を曝け出した、そんな彼の願いに。
『消えたくない』と彼女はそう返した。
ならば、ならばこそ、騎士はその二本の腕に全てを込める。 其れこそが己のあるべき姿なのだと言わんばかりに。 前だけを見て、決して後ろを振り向かず。
(25) おーがまる 2014/07/04(Fri) 15時半頃
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護るべき者が為に己を削り。
助けるべき者が為に己を滅し。
愛する者が為に劔を振るわずしてーー
ーー何が、騎士か。]
万難を排して、君を呼ぶ!
[ 言葉と共に伸ばされるのは、騎士の右腕にして、一筋の光。]
(26) おーがまる 2014/07/04(Fri) 15時半頃
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堕ちろ悪竜、尸を晒して終わるがいい
[ 地上を狙っていた黒い光の集約すらも霧散させられ、竜の荊が解けてゆく。 そして崩れ落ちる黒荊竜の腹から立ち昇る光をその手に、騎士の体もまた世界の崩御に呑まれーー。]
あぁ、掴んだ、もう離してやるものか
[ とても満ち足りた顔で、騎士は光を胸に、何処までも、何処までも、無窮の闇を落ちていく。 その脳裏に、『願い事』を聞こうと言う悪魔の声が割り込み、そして、騎士は答えを得た。]
また、逢おうじゃないか、悪魔……その時は同じ土俵に貴様も立て、真っ正面から、滅してみせる これまでに蒐集された魂は取り戻せなくても、その無念だけはボクが晴らそう
これはボクからの、宣戦布告《次作への布石》だ
賭けろ、貴様の魂を、それとも分が悪いベットには乗らない口なのかな?
(36) おーがまる 2014/07/04(Fri) 22時半頃
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