278 冷たい校舎村8
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[日中、まだ正気の淵にいる兄は不貞腐れたように家にいる。 夜、狂気の瀬に立つ兄の笑い声が寝室からする。
父も母も聞こえないふりをしている。 まだ何とかなる。どうにかこの子の道を正してやれる。 そう考えているらしく、兄を家の中に放置している。 古めかしい価値観が兄を回復から遠ざけた。]
(633) 2020/06/17(Wed) 20時頃
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"……わたしを呼ぶ声をしきりに聞く"
(634) 2020/06/17(Wed) 20時頃
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[――夜半、兄が俺の名を呼ぶ。 死んだような夜の、死んだような月明かりの中、 窓を開け放った和室の畳の上で兄が微笑み、座って待っている。]
「ゆきとし。ころしてよ」
[兄は鼻がかった声でそういう。 いつも俺はそれを拒んでいて、 ――けれど、受験も近づく夏の頃。 お前はまっすぐに第一志望に合格しろと親に幾度となく詰め寄られ、疲れ切った俺の口から、血迷ったように「いいよ」が出る。
こんな風になる前は憎らしくも輝かしかった兄を思い出して悲しかった。 こうなる前に逃げ出せなかった兄の事を思うと辛かった。
こんな兄や家族がいるくだらない家を継ぐ未来を考えたくなくて、死のうか、と呟いていた。]
(635) 2020/06/17(Wed) 20時頃
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死のっか、兄貴。一緒に。
[それは半ば冗談のつもりだった。 着物の袖から手が伸びる。あんなに強かったのに、今では少し細くなった首に指が這う。 脈がある。血が通っている。息をしている。 ――そのまま力を入れて、昔そうされたように押し倒した。
兄は抵抗しなかった。 ただ微笑んだまま、首をしめられせき込み、俺を見ていた。 脈がある。血が通っている。息が途切れがちになる。
そこでようやく、気持ち悪いくらいに手汗が滲んでいることと、背を伝う冷や汗に気が付いた。
いつか寝ている兄や父を叩き殺してやると、そういつか思ったことさえあったはずなのに、そうする段になってひどく恐ろしくなった。
兄が微笑んだまましきりに瞬く。死にかけの虫のように瞼や唇が震える。 あんなに俺をせせら笑った唇が、「もっと」と乞う。壊れている。]
(636) 2020/06/17(Wed) 20時頃
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[気持ち悪い。気持ち悪かった。 一刻も早くこの戯れ合いをやめたかった。 …………怖かった。手を伸ばしたくせに、怖くてたまらなかった。
だから、その時ちょうど足音が聞こえたのは、きっとちょうどよかった。 俺はばっと兄から手を放す。 月明かりに照らされて、呼吸の道が通った兄が大きく息をする。 襖が開く。]
「幸俊、あなたここにいたんですね。 大学の書類について――どうしたんですか?」
[母が目を丸くして問う。 畳に落ちた蛾のように床に寝転がる兄と、 それを座って見つめる俺と。
手のひらの嫌な汗ばかりが気になりながら、 俺はぽつりとこう返した。]
(637) 2020/06/17(Wed) 20時半頃
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……少し、兄さんと遊んでいました、母さん。
[寝室の端の小さな鏡の中 微かに、歪に笑う自分の顔が見えて、ひゅっと息が止まる心地がした。]
すみません、すぐ戻ります。
[母を押しのけて俺は洗面台へ行く。 蛇口をひねる。ぬるい水を掬い上げて顔に叩きつける。 何度も何度も拭い去るように顔を洗う。
気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。]
(638) 2020/06/17(Wed) 20時半頃
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[…………死ねばいい。 全部消えてしまえばいい。
ようやく顔をあげる。 鏡の中、水浸しになった俺/兄の顔が、じっと俺を見ていた。]
(639) 2020/06/17(Wed) 20時半頃
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[その時からだ。 たまに現実には存在しないような幻覚を見るようになったのは。
腐った林檎は隣の林檎を腐らせる。 いくら憎んだって血の楔はごまかせない。 兄を蝕む病の種が自分にもあるのかと思うと恐ろしくて仕方なかった。
…………俺は兄貴とは違う。 そう思うのに、笑おうとするたび兄の顔がちらついて離れない。 ずっと耐えて、あっさり壊れてしまったあいつの事。]
(640) 2020/06/17(Wed) 20時半頃
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[無くした人間界の切符を探している。きっと、ずっと。]*
(641) 2020/06/17(Wed) 20時半頃
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――現在:体育館前――
ま……時間すすまなきゃ 気になってた本の続きとか読めねえし 悩ましいとこではあるけど。
[男子同士の会話に 平和に相槌をうっていたところ、>>609 福住にくわっ!と怒られた。 こわ、と辰美は口走る。>>644]
わざとじゃねーよわざとじゃ ……たぶん
[※わざとです。]
(647) 2020/06/17(Wed) 20時半頃
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[今日の福住のツッコミはひかり輝いている。 活きのいいツッコミは元気になる。>>645 辰美はそれが楽しいので少々ボケているところがある。]
あー。リップね。 女子みてえって思って避けてたけど試してみっか
[と、連城に頷いた。>>610 心配させて申し訳ない気持ちになりながら嘘をつく。 こういう死ぬだの死なないだのという議論がされる中 不安の種を友人たちに撒きたくないというのが本音だった。
生きていてごめんなさいと謝るほどの殊勝さは辰美にない。 ……ないはずだから、あらぬ疑いは避けたい。
噛むなよ、と福住に言われて「ああ」と返す。>>646 流石に女子に借りるのは無理がある。恥ずいわ!]
(648) 2020/06/17(Wed) 20時半頃
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[二人は七星を探しがてら教室に戻るという。 辰美もおおむねそれに賛成だったが、 流石に少し、口の傷が気にかかった。]
おっけ。 ……あ、先戻っててくれるか。 ちょっと口洗ってくるわ。
ついでに購買とかにいねえかも見とく。
[辰美はそう言って、 2人とは別方向に歩き出すだろう。 去り際に]
(649) 2020/06/17(Wed) 20時半頃
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なあ、ふくずみ。そーま。
しぬなよ。
[別れ際に2人に辰美はそう言った。 ツッコミ待ちだったのか真剣だったのかは 本人にもわからない。]
(650) 2020/06/17(Wed) 20時半頃
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[――この中に自殺者がいるとして、 福住だったらどうか、連城だったらどうかと考える。
辰美は文化祭前、 連城と校舎裏で練習していた時の事を それを見下ろした福住の笑顔を 悲しい思い出にしたくなかった。
……声をかけた動機としては 多分それだけだったから なんだか恥ずかしくなってきてしまって 辰美はごまかすように、踵を返してそのまま歩いていく。*]
(651) 2020/06/17(Wed) 20時半頃
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[その肩の震えに気づくことはなかった。>>661]
(674) 2020/06/17(Wed) 21時半頃
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[辰美は軽く肩を竦めるジェスチャーをした。>>662 「わざとじゃありません」と言いたげに。 けれども思惑はバレているようなので それ以上の反論はしなかった。
福住からのアドバイスを受け取って辰美は確かに頷く。
それから、辰美もな、と言われて、 ……辰美は仏頂面のままだったが ほんの少しだけ嬉しそうに片手を振った。*]
しなねーよ。
(675) 2020/06/17(Wed) 21時半頃
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[その肩の震えに気づくことはなかった。――けれど。]
(676) 2020/06/17(Wed) 21時半頃
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……あれ、まだ出ないんだっけな。
[1人歩く辰美の声が、誰もいない廊下に消える。]
(677) 2020/06/17(Wed) 21時半頃
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[――――夏に出たある作家の新刊。 そのタイトルだった。>>0:210]*
(678) 2020/06/17(Wed) 21時半頃
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――→購買――
……?
[購買に足跡が点々とついていた。 ここで上履きを変えたのだろうか、 途中で途切れている。>>428
辰美は今まで考えていなかったが 靴の大きさ的に女子だろうとあたりをつけた。]
(690) 2020/06/17(Wed) 21時半頃
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七星?
[ではないが、 そう思ってしまうのも無理からぬことであった。
無人の購買。 先ほど連城が運んできた分、 抜けがある購買の商品の列を見つめ、 辰美はふと、リップクリームを手に取った。]
(691) 2020/06/17(Wed) 21時半頃
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(噛み傷だし意味はねえんだけど……)
[次持っていなかったら、「あれ?」と思われそうで 辰美は普段使わないそれを一本手に取り 律儀にレジに代金を置いた。 嘘をつくのは面倒くさいな、と思う。 主に辻褄合わせが面倒くさい。 ――ふと思い浮かんだのは葉野の汗だくの顔だった。]
(692) 2020/06/17(Wed) 21時半頃
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[…………血の味がする。]
(693) 2020/06/17(Wed) 21時半頃
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――一階/手洗い場――
[辰美はふらりと、そのまま近場の手洗い場へ赴いた。
蛇口をひねり顔を洗う。 冷たくても構わず濯ぐ。
そうして顔をあげると、 明かりの関係か血色が悪く見える辰美の顔が鏡に映る。]
…………、 ………………
[きれた唇だけが妙に赤い。 指先でそれをなぞると、 ポケットからハンカチを取り出しごしごしと拭った。**]
(694) 2020/06/17(Wed) 21時半頃
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――現在/手洗い場――
……あ?
[うぇーい。と聞こえた声に辰美は怪訝そうに振り向く。 振り向いて、……あ、とちょっと言葉に詰まった。 が、すぐに追いつくようにこう返す。>>710]
自前だっつの。お前持ってねえのかよ。 あかぎれすんぞ。
[てか、と続ける言葉に困ったように口を噤む。 あれだよあれあれ。どれだ。どう言おう。 悩むうちに軽いノリでこう返している。]
(717) 2020/06/17(Wed) 22時半頃
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ホラーな目に遭ったんだよ 一階に地下ができてたり 七星が見つかんなかったり 変な幻見たり
[幻の事を話すとネタにされるかもな、と思ったので 辰美は顔を洗おうとする喜多仲に「てか」って返す。] てか、お前こそ目元赤ェけど笑っててミョーな感じ。 どした?
[そのまま出すと水冷たいぞ、温水選べよ、って 辰美は忠告しながら、その顔を少し見つめたりする*]
(718) 2020/06/17(Wed) 22時半頃
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――現在:手洗い場――
あ〜あ。
[辰美が笑えたら(笑)がついていた。 どうやら冷水で顔を洗ったらしい。 べちゃべちゃになった喜多仲が助けを求めているので おかんらしく喜多仲の顔にハンカチを押し付けておいた。 >>744>>745
さっき顔を拭いた面の裏だから問題ないだろ。多分。]
れい×2コンビなら持ってる。たぶん。
[勝手に頭数にいれたけど 持ってなかったら御免、そこの2人。]
(749) 2020/06/17(Wed) 23時頃
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地下はそーまがビビり散らかしてたな。 ま、やべーよ。
……あ?
[辰美は少し考える。 考えてから、差しさわりのない所だけ言う。]
(751) 2020/06/17(Wed) 23時頃
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紳士。劇の。
「笑って夢を見よう」とか 「痛いのを忘れるために笑おう」とか 意味のわかんねえこと言っててびびった。 俺が思ってたのと何か違うし。 「少女を安心させるために微笑む」って 性格だと思ったのに。
笑ってたって辛いもんはつらいだろ ……って言い返す前にブン殴ってたわ そして消えた
[少し愚痴るように言ってから、]
(753) 2020/06/17(Wed) 23時頃
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ヤバくね。ホラー。
[やっぱり(笑)はつかないが辰美はそう言って茶化した。 そろそろずぶぬれの顔もちゃんと拭えただろうか。]*
(755) 2020/06/17(Wed) 23時頃
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