204 銀花の咲く路、灰白の世界で君を想う
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― 回想 / 昨夜 −
[ 色んなお店を見てみたけど、結局プレゼントは決まりませんでした。 なにを贈れば喜んでもらえるのでしょう。本のように決められた道筋があれば、悩まずに済むでしょうか。
>>1:349その連絡に気付いたのは夜も更けた頃。 自宅のベッドに寝転がりながら、事細かに記された分担作業の提案を目に入れます。 と そこでふと、疑問が零れ落ちました。 ]
海ちゃんって 松本くんと仲良いんだ。
[ 彼のことですし友好関係は広いのでしょうけど。 すごいなあ なんて感嘆さえ抱きながら、わたしも手短に返信を打ちました。 ]
≪ お疲れ様、始田です。先輩と海ちゃんありがとう! 分担するなら、わたしは買い出しにしようかな。 飾りつけはちょっと苦手だし。 ≫
(22) 2016/12/18(Sun) 13時半頃
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[ 送信。 電源を落として起き上がり 窓の外を見上げました。
空に輝く星はきらきらきれいで、 興味のない人だって 知らずのうちに目に留まるのでしょう。 羨ましいとは もう、思いませんけど。
見つけてほしいのも、その瞳に映してほしいのも 大多数では無くて。ただひとりに、なってしまったから。* ]
(23) 2016/12/18(Sun) 13時半頃
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― 12/23 朝 −
[ 国民の休日は残念ながらわたしには関係ありません。 勤労感謝の日に大人が働くのと同じでしょうか。
キャンパスへの道を歩く人がいつもより少ないのは、 運良く講義が休みになった学生もいるのでしょう。 ちょっと羨ましくはありますが 仕方ありませんね。 ]
…………?
[ 不意に足を止めました。 どこかからちいさな鳴き声が聴こえた気がして。
きょろ と視線を彷徨わせた瞬間、近くの茂みから葉が擦れる音が響きます。 顔を下へ向けますと、そこにいたのは白い子猫。 しゃがんでじっと見つめてみても、子猫は逃げ出しません。 ]
(24) 2016/12/18(Sun) 13時半頃
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ひとり? お母さんとはぐれちゃったのかな。
[ 子猫はなにも答えません。 もしこのまま母猫に見つけて貰えないのなら この子はずっと独りになるのでしょうか。
手を伸ばして頭を撫でてみますけれども、やっぱり子猫はされるがまま。 にゃあ と鳴き声が零れるのみです。 ]
寂しくないの?
[ 投げた問いに返す言葉を 猫は持ち得ません。 苦笑して、また頭を撫でました。** ]
(25) 2016/12/18(Sun) 13時半頃
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[ 子猫はごろごろと喉を鳴らして目を細めます。 いつまでも戯れたい可愛さですけど、しかし残念ながら今日は講義があるのです。 後はあれです、寒いのです。道端ですしね。 ]
……あ。
[ 名残惜しいですが足元のふわふわに手を振った時、 >>38人影に気付いて思わず目を向けました。
図書館で良く見かけるひとだ とは、すぐに思い至りまして。 しかし思い付いたところで、 声を掛ける関係性でもありません。 クリスマスパーティーに参加する面子の中にいたはずですから、挨拶位は不自然でもないでしょうか。 ……まあ、おかしくはない はずです。たぶん。 ]
(50) 2016/12/18(Sun) 18時半頃
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[ けれどわたしが口を開く前に、 子猫が彼の方へ駆け出しました。 ]
わ、 待って、あぶないよ…!?
[ あっちには車道もあるのですし、 飛び出せば轢かれてしまいます。
慌てて後を追いまして、「その子止めてー!」と彼に言ってみますが――何せ突然のこと。 彼が反応してくれたかは分かりません。** ]
(51) 2016/12/18(Sun) 18時半頃
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[ 駆け出した子猫は無事抱き止めて貰えたようです>>64。 猫には人間の事情も危険も分からないのでしょうけど、一瞬本当に背筋が冷えました。 車に轢かれたりしてしまうところは 見たくありません。 ]
ご、ごめんね ありがとう! ……あ。うん、わたし 始田 卯月っていうの。 前学生証拾ってくれたよね、あの時もありがと。
[ わたしの名前が呟かれたなら>>66、笑ってお礼を言いました。 改めて名前も名乗って、自己紹介のつもりです。 差し出された猫に微笑んで、受け取るように腕を伸ばしながら首は横へ振りました。 ]
(79) 2016/12/18(Sun) 21時頃
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ううん、わたしの猫じゃないよ。さっき会ったばっかり。 向こうは車も通ってるから危ないし つい、ね。
[ 言いながら受け取ろうとしたのですけど、 それより先に彼の頬に赤い線が滲みます>>67。 あ と瞳を見開いて、頬を流れる血に狼狽えました。 ]
だ、大丈夫!? ……ちょっと待ってね。
[ 慌てて鞄を探ります。 確かこのポケットに 絆創膏を入れていたはず――― あ。ありました。 ハンカチと一緒に絆創膏を手に取りまして、まずは彼から子猫を受け取ります。 今度は手を引っ掻かれてしまうかもしれませんし。 ]
(80) 2016/12/18(Sun) 21時頃
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少し、近付いていい? 絆創膏貼るだけだから。
[ 猫は丁寧に落とさないよう片腕で抱いて、許可が出れば彼との距離を詰めました。 ハンカチで彼の頬を拭います。 血がまた滲んでしまう前に ぺたり、絆創膏も貼りました。
星空がプリントされている絆創膏は、男の子には好みではないかもしれません。 普通のも持っておけば良かったなと思いながら、 応急手当を終えると子猫を両腕で抱きかかえます。 ]
後で消毒して貰ってね。 ……明日には消えてるくらい 浅い傷だといいんだけど。
[ その前に、今日のお風呂で沁みないと良いのですが。 ]
(81) 2016/12/18(Sun) 21時頃
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[ ぴょん と飛び降りてしまった猫の次の目的地は、 ひょっこり草の影から姿を見せた成猫です。
――ああ、なんだ。お母さん、いたのですね。 良かったと眦を緩めます。 ]
……迷惑かけてごめんね! でも助かったよ、本当にありがとう。
えっと ……名前、訊いてもいい?
[ 傷が痛まないと良いなあと心配も抱きながら、 わたしは微笑んで再度の礼を告げ、名前を尋ねました。* ]
(82) 2016/12/18(Sun) 21時頃
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[ >>87すこし歯切れが悪いのはどうしてでしょう。 彼が探していた本のタイトルは今でも覚えていますが、それを隠したがっているとは知りません。 「どういたしまして」と笑いました。 好きなものはそれぞれですし、わたしは特にあの時の本を気にしてはいません。 ]
……あ、ハンカチとかは全然 気にしないで! わたしが止めてってお願いしたせいだし……
[ 小さく零された声>>88。 そこに滲む色に気付くと、慌てて手を振りました。
元を辿ればわたしのせいですし、彼が申し訳なさを抱く必要はないのです。 洗えばすぐに元通りなのですからと、 笑いながら告げるのでした。 猫が大人しく収まっているのが羨ましいと思われているのは、彼の努力の賜物かわたしは気付きません。
(96) 2016/12/18(Sun) 22時半頃
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樹村 くん。
[ 教えて貰った名前は、憶えるように反芻します>>89。 しっかり頭に刻めば こくんと頷きました。 ]
うん、天文サークルだよ。 此方こそ 明日はよろしくね。
[ 良かった。ちゃんと名前も分かったし、 お話も出来ましたね。 ミッションクリアとばかりに達成感を抱いていると、彼の口許がほんのすこし、緩んだような気がします。
まさか制作中のうさぎの“みーたん”を連想しているとは思いもよりませんが。 そうだ と思い出したように、 わたしは口を開きました。 ]
(97) 2016/12/18(Sun) 22時半頃
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前に、あみぐるみの本 借りてたよね。 どう、進んでる?
[ 本当にかるーい話題作り程度の気持ちでしたが、 彼はどう思ったでしょうか。* ]
(98) 2016/12/18(Sun) 22時半頃
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( ……あ、 )
[ わたしも鈍くはありません。 不自然なほどにあけられた間と緩やかに開かれる唇に、自分が問うてはいけないことを口にしたことに気付きます。 こんな時の微妙な空気が、わたしは苦手でした。 吹き付ける冷たい風が体温を奪うように、 彼の瞳も冷えた色に変わるのがよく見えて>>105。 ]
……… わか、った。 内緒にする。誰にも いわないよ。
[ >>106本当は、その言葉に「そんなことない」と言いたかったのですが。 それよりも早くに話題を逸らされて>>107、 どこか無理をしたような明るい笑顔を見せられては、結局。 約束するので精一杯です。 ]
(110) 2016/12/18(Sun) 23時半頃
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ううん、決まってない。全然思いつかなくて。 ……でも性別問わずで、ある程度喜んでもらえるものだから マフラーとか考えてるけど。
[ 同じようにせめてと微笑みを返しますが、 ちゃんとぎこちなさの無い笑みを浮かべられたでしょうか。
さっきの言葉。>>106 メンバーへの侮辱だとは思いません。 わたしも、馬鹿にされたり否定される恐怖は分かります。
けど 彼らはひとりもそんな言葉は紡ぎませんから、 お節介に違いありませんけど、そのことを知って欲しいなあとは思うのです。 赤い瞳を、瞬かせながら。 ]
(111) 2016/12/18(Sun) 23時半頃
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気持ちが籠ってれば なんでもいいんじゃないかなあ。 普段なら手に取らないようなものでも、 それを切欠に使うようになるかもしれないし。
[ 決まっていない身としてはこれくらいしか言えませんが、 「今はネットで検索もできる時代だし」と付け加えまして。 ]
…… じゃあわたし、そろそろ行くね。 子猫、助けてくれてありがとう。
[ そう、立ち去ろうとした間際。 少し立ち止まり、悩んだ顔は必死に隠した後。 微笑んで口早に告げるのです。 ]
(112) 2016/12/18(Sun) 23時半頃
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あの、 ほんとに誰にも言わないから。
……ごめんね!
[ 謝る時だけは、さすがに眉も下がっていたでしょうけど。 わたしはその場から走り去ると、 キャンパス内に駆けこんで 図書館に飛び込むのでした。* ]
(113) 2016/12/18(Sun) 23時半頃
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[ ―――やってしまったなあ と。 後悔を滲ませた表情で、わたしは人気のない図書館の椅子に座りながらため息を吐きました。 図書館に来たのは失敗だったかもしれません。 出来る限り手芸本が置いてある本棚は見ないことにして、わたしはようやく連絡に気付きます>>36。 ]
≪ はーい。スナック類とチョコレート、ココアね。 飲み物はてきとーに、 皆が飲みそうなの買ってくるよー。 ≫
[ 連絡完了。送信です。 残りの人達がどう振り分けられているかは分かりませんが、 とりあえず彼にも連絡しておきましょう。 メッセージ画面を呼び出して、文字を入力していきます ]
(166) 2016/12/19(Mon) 18時半頃
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≪ 買い出し係よろしくね、藤先輩! 買いに行く場所と、集合時間はどうしよう。 ……というか、荷物重くなると思うけど、大丈夫? ≫
[ 彼が不眠症気味だということは知っていました。 眠れないという経験をしたことがない身では、それがどんな影響を及ぼすのかは分かりません。 でも、睡眠不足の身体で重いものを持ち運ぶのは、 負担になりそうかなぁとも思う訳です。 ]
≪ あれだったら、わたし一人でも平気だから 無理はしないでちゃんと言ってね。 ≫
[ いつまでも甘えてばかりの子どもでは、ありませんから。 送信をタップして、数回深呼吸をしますと そのまま忘れかけていた講義を思い出し、図書館を出て行くのでした。** ]
(167) 2016/12/19(Mon) 18時半頃
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[ >>194震動が返信を知らせます。 講義が終わってから切っていた電源を入れたので、実際返信が来ていたのは少し前のようでした。 大丈夫という文章の後に、何故かライオンの絵文字がついていますけれど。 ライオン好きだったかなあとぼんやり思案します。 二通目は謎の動物絵文字も無く、去年のことも記されていましたから、そちらへ思考は傾くのですが。 ]
≪ うん、それくらいで良いと思う。 買い出し場所も去年と一緒でいいかな。
じゃあ、また明日ね。 ≫
[ 送信をタップして、大学を出ました。 向かう先はアテも決まらないお店たち。 途中路地裏へ消える猫の尻尾を見送れば、今朝のことを思い出してしまって。 自然と下がりそうになる顔を上げました。 ―――― 誰かに不安を与えてしまうことや、嫌な思いをさせてしまうのは、きらいです。 嫌われなければいいなあなんて、 願うことはそればかりでした。* ]
(227) 2016/12/20(Tue) 00時半頃
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― 夜 −
[ 吐いた息が真っ白に染まります。 見上げた夜空はきらきら星が光って、薄ぼんやりと月光のベールに包まれていました。
腕の中にはクリスマス期間限定の包み紙でラッピングされた、 迷いに迷った末のプレゼントが抱えられています。 ……喜んでもらえるかは、分かりませんけれど。 ]
( 見つけて貰えなくても 良いんだ、ほんとは。 )
[ 明日。想う人も参加するパーティーで、 すこしでも気にかけてくれたなら。 ……たまにでも、「あんな子もいたな」くらいに 思い出してくれたなら良いのです。
実らせたいとは思いません。 そういう恋であることを、寧ろ幸せだとも思っていました。 ]
(232) 2016/12/20(Tue) 00時半頃
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( お願いすれば ……叶えてくれるのかな、 )
[ 空にいつだって煌くお星様。 偽物のわたしでは、誰の願いも叶えられやしません。 この恋は不実となって朽ちる代わり、 出来ることなら あの人が幸せになるすがたを、見届けられたらいいなあと 妙に感傷的になるのです。 ]
…… ごめんね。
[ 貴方の知らぬところで好意を抱くことも幸福を祈ることも、 身勝手だと知っていました。
零した謝罪は、星にだって届きません。
……当たり前の ことですね。** ]
(233) 2016/12/20(Tue) 00時半頃
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