97 wicked ROSE 【ハジマリの五線譜】
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…… おれ 。何も出来なかった。
[横に座る誰かの存在を漸く認識出来る程、時計の音が聴こえた頃。 床から視線もあげずに、ぽつりと吐きだす様に呟いた]
(2) 2013/10/02(Wed) 02時頃
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[何も出来なかった、と少年は云うが。 否、本来指揮存在は、ある意味の役割を考えれば。 寧ろ何もすべきでないのかも知れない。
指揮存在の運命を、その身、魂に共有こそしたが。 少年はその運命が在るべき正しい価値観を、理解できていない。 自分の心が奏でる方向、価値基準にどうしても従う。
《美しい》音楽の奏でには、逆らうのかも知れないが。その生まれたばかりの矛盾]
(3) 2013/10/02(Wed) 02時頃
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独りじゃ、何にも止められなかったや。
[それでも、堪える物を抱えながら、少年は漸く表情を上げて。 喪失のショックに、多少酷い表情をしていたかも知れない]
(4) 2013/10/02(Wed) 02時頃
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[少し平坦気味な、青年の声に、緩く首を横に揺る]
……ううん。
[大丈夫、も嫌だ、も云わず、唯首を横に振るだけ。 辛い事を、否定は出来ない。道はもう選んだつもりでいる。 その所作だけで意志は伝わるだろうか]
(7) 2013/10/02(Wed) 02時半頃
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[《指揮者》。アスランの言葉に、反応して表情を向けた。 己以外には不可視らしい、鎖巻く左腕を抑えながら]
俺も、経緯なんて解らないよ。 気付いたら、俺の腕に、見えない鎖が巻き付いて。
――――罪科や、執念、だったりな……ううん、なんでもない。
[最期に、自嘲の様に呟いた言葉は、正しく、聞き返される前に自分で否定していた]
(10) 2013/10/02(Wed) 02時半頃
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[《指揮者》は《天使》と兼任できるか、ある意味素朴なアスランの疑問に瞳を瞬かせ]
……天使、て云うけど。
今更自分で思い返してみたら。 俺はどうみても、人間そのものなんだよな。
[詩は歌えるが、翼持つ生粋の天使達とは違う。苦笑を浮かべて]
音域天使《メロディ・レンジェル》が。て意味なら。 どうなんだろう… 俺、『アルト』を名乗る自身、失くして来てるかも
[特別な存在が、己ひとりである内は、力と矜持も信じられたが。 立て続けに、己の限界を直視して、ブルーの気分が入りだした自覚はある]
(12) 2013/10/02(Wed) 02時半頃
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[変な子、と普段なら手も上がる呟きに、寝台の淵に寄るその姿を唯見つめ。 少なからず消耗はある気がする。 あくびと共に、眠りに入る姿]
俺は空き部屋でも占領しようかな……。
[アスランはどうする?と。 問い掛けようとした時、ふわりと微笑みながら受ける彼の言葉に、少年もまた表情を緩める]
(13) 2013/10/02(Wed) 03時頃
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長い孤独、か…。 でも独りじゃないなら、まだ暇も紛れそうだ。
[青年に毛布を掛ける姿を後ろに、少年は足早く部屋を辞して]
(14) 2013/10/02(Wed) 03時頃
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[パタ、ン、と扉の閉じる音で、空気はひとり遮断されて。 緋色に光る罪の鎖と、虚空を見詰めながら、独り小さく呟いた]
(15) 2013/10/02(Wed) 03時頃
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……そう……原初から決めてたんだ……。
翼を失くし、罪の鎖に縛られても。 運命に定められた、弟の手から離れる事も。 喩え必要なら、このアルトの詩すら惜しくない。
自分の命すら本当に、あいつは……。
(16) 2013/10/02(Wed) 03時頃
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"前の俺"は。答えだけは最初に出してたんだっけ――…
[緋色の鎖には、夜色の羽。夜色の髪には、緋色の瞳が少年に煌いていた**]
(17) 2013/10/02(Wed) 03時頃
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『ねえ、駒鳥さん。道の囀る駒鳥さん。 私ね、正直者だと思うかしら?それともお馬鹿さん?』
[遠い昔の最初の『アルト』。夜の色した天使は訊いた]
(34) 2013/10/02(Wed) 20時頃
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『気持ちに従えと貴方はいう。 だけど少し恐いと私は思う』
[駒鳥は笑う、少女は軽く祈って見せる]
『種は冬を耐え切れるかしら? 春に蕾は生きているかしら?』
[握り締めた両手は胸の前。種を駒鳥に突かれない様に]
『恋は打算じゃないと謳われる。 けれど皆は花占いが大好きなのよね』
[最期に肩を竦めて、芝居がかったセリフをやめた]
(35) 2013/10/02(Wed) 20時頃
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『あの人は、視線を動かすのが上手なの。 最重要なポイントは、きっと瞳の奪い方ね』
[そして、冬の土に種は植えるの?笑いながら駒鳥を向いて]
『だけどもちろん、この気持ちに歯止めは不要。 打算的で正直な恋の詩が、今の私のお気に入り。 天使の執念は、凄まじいなんて噂もあるの』
(36) 2013/10/02(Wed) 20時頃
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『私と云う魂の旋律が残り続ける限り。 きっと……ね? 駒鳥さん』
[最期に、囁きと嗾けの駒鳥と、笑顔で謳いながら。 遥か昔、天使と呼ばれた『アルト』の少女は、坂道を駆け落ちた。 まるで譜面の様に、そう記されたのを読んだ*]
(37) 2013/10/02(Wed) 20時頃
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― 大聖堂 祭壇 ―
[体力の休息、微かな楽曲の休符パート。 客室か、何処かで同じく休息を迎えた後、少年は礼拝堂に訪れた。
服は、元々少年が纏っていた黒衣。 借後、青年から借りた寝巻きは、少し不恰好な畳で丁寧に部屋へ戻された。
まだ誰の姿も視えない。元いる教会の《大衆》も目覚める気配が無い。 鳴り響く鐘の音は高く、静かなゴートリンゲンの歌も空に流れる]
(39) 2013/10/02(Wed) 20時半頃
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[礼拝堂、祭壇に聳えるパイプオルガンの長椅子に腰を掛けて。 本来向くべき鍵盤の方には背を向け、茨に覆われた天井を見上げだした]
教会の、聖歌賛美歌、かぁ。
正直、硬い格式の礼讃詩が多いから、少し苦手だけど。 あの似非神父、神父らしく古典謳ってたけ。
[うん、胡散臭い、と僅かな期間でテンプレートと化した結論をひとりで勝手に愉しみながら。 すぅ、と呼吸の音が微弱に反響する音色に、聴き入る]
(40) 2013/10/02(Wed) 20時半頃
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Schlafe, mein Liebster, geniebe der Ruh, Wache nach diesem vor aller Gedeihen Labe die Brust, Empfinde die Lust, Wo wir unser Herz erfreuen
――眠り憩うが良い、愛しき御子よ ――やがてそなたは覚醒め、そして天の栄光を享受せよ ――其の心、清々しいまでに、やがてそなたは覚醒めよう ――それこそ至福、我らは歓喜に打ち震えた
[祭壇の天井包むアルトは、珍しくも現代の言葉。 神に捧げしオラトリオ、静かに震わす、聖讃詩の旋律。 聖堂の為に作られたと思われる様な、聖典の楽曲を、その音律を追いかけなぞる様に。
謳うテンポは、微睡む様なラルゴ調に変えて*]
(41) 2013/10/02(Wed) 20時半頃
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[古典からロマン調へに移り近代詞、時に子守唄。 らら、と口ずさむ音律は、何れもが一律して、静かに包むラルゴ調。
本来の楽曲が備える作風は、全て眠る様な柔らかな調子に転換され。 アルトの声色でオルゴールを巻く様に。 祭壇の上から流れて来るのは、夜色の眠り詩。
元々の曲は崩している物の、こういう楽しみ方もひとつの乙。
微睡みを流しながら、少年は天窓を高く仰ぎ、罪の鎖を翳していた]
(72) 2013/10/03(Thu) 00時頃
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[零れる羽の色は、"彼"の黒色に酷く近く。 嘗て『アルト』の天使が堕ちた後、黒羽の片翼はどの様な道を奏でていたのだろう。 地下霊廟で眠っていた、古の聖遺体。 それを思うと、胸が軽くざわりと揺れた気がした]
…………イーシュは…… 少しでも、自分の気持ちに正直に成れてたのかな……。
[知る者は、恐らくもうこの世の何処にも居ないのだろうけれども。
二楽章が始まるまでの、僅かな幕間の空白に、眠り詩は静かに柔らかく響いていた]
(73) 2013/10/03(Thu) 00時頃
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――――……きた。
[姿《聴こえぬ》聖堂の大空に現れた音律に、少年は静かに眠り詩を終える]
(77) 2013/10/03(Thu) 00時頃
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所詮、僕の声《ヴォイス》はひとりじゃ何もできない。
[ひら、と少年は軽い動きで長椅子の上、身を翻す。 同時に指先が摘むのは、鍵盤両端に並ぶ、多くのオルガンストップ]
(83) 2013/10/03(Thu) 00時半頃
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だけど、ひとつ違うのは……。
[高く聳える、このデカブツの扱いは知る訳が無い。 オマケに、歌はイケても鍵盤はてんでダメだ。が。 両手の指を確かめる様な手付きで鍵盤の上に滑らせ]
さっきの俺じゃなく。
(84) 2013/10/03(Thu) 00時半頃
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今の俺はもう、記憶を知ってる……。
[ひとつの呼吸と共に、鍵盤に向けて両手を振り上げて]
(85) 2013/10/03(Thu) 00時半頃
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[パイプオルガンの重厚な和声《ハーモニクス》を、聖堂中に鳴らした]
D 《A》――――――!! C F# C
[強く濃厚に鳴り響く、二度の不協和音《ゴートリンゲン》を美しい重音へと消化させる、神聖なセプテンノートは、天窓から空へと届くだろう。 火蓋を切る、奇想曲に絡みつく様に]
(86) 2013/10/03(Thu) 00時半頃
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[左手は複数の指で重ね合わせた重音の和声を、一定のリズムで組み替える。 右手は流石に単旋律で無ければ、重音にした瞬間、指が止まる]
音のタッチ、あいっかわらず難しすぎ……。 あの似非神父、オルガニストだっけ?よくこんなデカブツ弾けるよ。
[然し、音心を備えていても、稚拙な技巧で奏でられる程甘くは無い。 欲望の旋律を《増幅》するチェレスタの旋律が、天から降り注ぐ。
この場所は教会。 まるで黙示録の四騎士か終末のラッパが現れてくる様だと、呆れた溜息を零し]
(100) 2013/10/03(Thu) 01時頃
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[多少、抗おうと幾つか足掻きはしたが、パイプオルガンの旋律は圧され]
…………だめ、もう限界ッ!
[ガタ、と長椅子を立ち上がる。 幾ら気を引くだけが目的とは云え、下手の横好き、手慰みに奏でても何の意味も無いと。 少し気を逸らせた表情で、祭壇に来るべき姿を、長椅子の横で待つ]
(101) 2013/10/03(Thu) 01時頃
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[丁度良い頃合。聖堂の壁に亀裂が走るのを認めた時、扉は開かれ待ち人は来たり]
え、まてよこのストップどんだけ数あると思って。 まって、無理無理無理、両手だけじゃ無く足まで気を配れなんて。
[首を傾げられても、と両手を振る様に否定しながら、既にその長椅子は、然るべき者の為に空けられて]
……その辺も、《指揮者》には覚えないと行けない事なのかよ。
[この場所、大聖堂その物に絞られる、ゴートリンゲン]
(109) 2013/10/03(Thu) 01時半頃
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[続き掛けてきた姿。言葉調から…セシルの方か?だが]
…………え……?
[今、明らかに不思議な事を云われた気がした。 どういう事か、理解が追いつかない様子で困惑を浮かべる]
ちょ、ちょっとまて。 俺が、セシルの声《ヴォイス》を《調律》するの……?
[元々アリアの歌ばかりの少年には。 ましてや、《調律》を受ける側としていた身には経験が無く、方法に戸惑う]
(115) 2013/10/03(Thu) 01時半頃
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[然し、混乱する間にも、既に奏でるオルガンの旋律は、ゴートリンゲンを巻き込んだフーガとして、転調を為されている]
…………ッ。要は主導部持てって事だな?
くそ、ぶっつけだぞ。
[歌の導きで、声達を《指揮》していく存在。 要領を掴めない表情を浮かべながらも……今度は、声《アルト》だ]
(116) 2013/10/03(Thu) 01時半頃
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――次の展開から切り込み。
[提示の途切れを、身体を取り巻く音律で感じる。 後四拍、そこで転換されゆくゴートリンゲンは旋律として先に展開]
音律の触れ幅に合わせた強弱。 似非神父の主旋は俺に任せて
[そして、展開が奏でられると、『アルト』の旋律がオルガンの主旋律に這う。 鍵盤が奏でる音色を、後ろから、時折声は異なる音色の軌跡を廻り、遁走する]
(119) 2013/10/03(Thu) 02時頃
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" 不完全な 旋律。 " " 僕らの糧になって? " " 譜 完全な、旋律。 " " 僕らの歌テに なって? " " 譜、完全な 旋、律。 " " 僕らの 歌手になって "
(121) 2013/10/03(Thu) 02時頃
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[別たれる、セシルとの声《ヴォイス》の律調を受け取り。 展開しゆくオルガンの和声《コード》に、合図を示す様、片手をすっと挙げた]
《今度は更に"転調"を導入するぞ》
[振り回す様、新たな言葉も唐突に。 文字通り、気紛れを起こした様に、アルトの旋律は空に歌を帰す]
(127) 2013/10/03(Thu) 02時半頃
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" 目覚めて 風の声を聴いて "
" 君の歌を美しく鳴らして? "
[大聖堂を喰らう音圧のあぎとは、風に巻かれて。 柔らかな綿繭の様な暖かさで、空から狂想を提示する者へ投げ渡していた]
(128) 2013/10/03(Thu) 02時半頃
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[旋律の譜は、風に乗り、勝手気ままに旋律を奏でる。 時に激しく、時に優しく美しく鳴る――協想曲の音色**]
(131) 2013/10/03(Thu) 02時半頃
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[ゴートリンゲンはうたう。]
ほしい!
ほしい!
ほしい!
[ゴートリンゲンはうたう。]
[ゴートリンゲンはさけぶ。]
うらやましい!
うらやましい!
うらやましい!
[ゴートリンゲンはさけぶ。]
[ゴートリンゲンは、]
お前もそう思うだろう?
[欲望の紅き音に触れてしまう、
最も無垢なる最高音域の存在に気づき、囁きかけた。]
お前はなにがほしい?
[忍び寄り、]
お前が欲しいものは、どこにある?
お前が欲しいものを持っているのは?
[擦り寄り、]
欲しければ手を伸ばせ。
それが幸せのための努力というものだ。
何も躊躇うことはない。
[纏わり付いて、その耳から脳を犯す────]
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[流れるアルトの底音、協奏曲の調和。 天の声を願う旋律は、祈りにも似た呼びかけ。
対位する、祈りに拒絶を顕す怖恐和音の独律。 力強いコードが、スフォルツァンドの衝撃を地面に穿つ。 絶望の慟哭を体現する、否定の歌声が強く響く。
《未調整》の絶望、力強い否定が祈りに圧されるのか? そこに気紛れに舞い降りる、底音の転移。
――おっと?そっちかよ。
伸びやかに優しい、甘く穏やかに微笑むパイプオルガン。 バッ、とあわせる様両掌を斜に広げ、祭壇を流れる音色、場の空気その物を制圧する様な、合図。 囁く様貞淑に、そして何より繊細に――『Piano-Sensibile』]
(165) 2013/10/03(Thu) 22時頃
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[相手の音待ち。然しもう1フレーズ差し込もうか?と唇を開いたその時]
[ リ ィィイイイイ イイィィィン ]
[まるで、囁きの様静かな滑り出しと云う聴衆の予想を裏切る様に。 世界に劈き響く、第四、第五の旋律。 紅い終焉の前葬へ、これまでの旋律全てを巻き込む様な、天使の鈴音。
存在は高く示される様に、純白の六翼を広げし、古の歌天使]
(166) 2013/10/03(Thu) 22時頃
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古のﺳﻮﻳﻮﺭﺍﻧﻮ―― 真祖ヴィエルジュ!?
[創世の時から幾千年を経て、現世に甦りし旧約の天使。 輝く翼は、太陽よりも煌く様な、光の真白だと云うのに]
……そう、か。 明之に対して感じてた、あの強烈な違和感。
今なら、全部わかる……。
[嗚呼、然し何故あの完全な美しき天使である彼が。 少年の知識には無い。 あの様な、醜さに触れた、負完全の穢れを帯びているのだろう]
(167) 2013/10/03(Thu) 22時半頃
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[死神が奏でる、滅びと嘆きのテーゼを歌う様に。 この世の滅びを搔き鳴らす白き歌天使の声は、背中を伝う屍者の指先の様な圧迫感を伴う]
似非神父……。 抑えてていて。鳴らしてみるから。
[難儀な音になると苦笑する彼。 少年自身、降り注ぐ、滅びの二混声を巧く追いきれるか。 然し《楽人》とは、声の音律を導くコンサートマスター。 教えられた、その言葉を思い返し、ぐ、と胸を張り]
(185) 2013/10/03(Thu) 23時半頃
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" 貴方は、共に滅びを歌おう "
" 私は 、共に喜びを歌おう "
[白き後光を一身に纏う、天使の訪れに弾けた、柔らかな風を集め直し。 細やかで繊細な、風の漣を、改めて紡ぎ直す]
" 僕らの糧に、喜びを歌おう "
" 私も、共に祈りを歌おう "
[未だ残るゴートリンゲンの旋律を織り交ぜた《再現》を導き。 滅びの前葬曲を、喜びの前奏曲にも予感させる旋律を絡めて。 白く美しき天使に、そしてゴートリンゲンに巻かれた未調律の駒鳥とチェレスタに、届くだろうか]
(188) 2013/10/03(Thu) 23時半頃
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[《絶望》と《破壊》を根底に据えた旋律。 ロバートとチェレスタを案じて、外の様子を気にしているセシル…?]
――――。
[旋律を歌う傍らで、行け、と手振る様に、右手で空間を凪いだ。 オルガンを支え、結末を相変わらず傍観する青年はどうだろう。 彼に視線を送る時、じ、と少年の瞳に、質量の厚味が出た]
(190) 2013/10/04(Fri) 00時頃
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[天使は嘆き、世界に清浄なる鈴の音色を鳴らす。 響き渡るは天使福音《エヴァンジール》。滅びの浄化]
अअ एरुजु सोपुरानोनोतेन्शि 《嗚呼ヴィエルジュ 美しき鈴の光星》
[そこに重ねて、旋律から敢えて外れた独立の旋律。 遥かな古の言葉の、際立つアルトの音律は。 滅びの天使と鳴らん、福音の嘆きに、その存在を主張する]
(212) 2013/10/04(Fri) 00時半頃
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हाजिमारिनोसेन्रित्सु उत्सुकुशिकिशिरोनोत्सुबासा 《旋律の始祖天 高貴なる白の翼》
इताइदोउशितानो 《何故天使は嘆く》
नाज़ेनाइतेइरुनो 《何故滅びを歌う》
दोउशितेसेकाइओहोरोबोसुनो 《白く壮麗な心を 何故醜き負に染めるのか》
[対位した、独立するアルトのアリアが天使に向かう。 歌の中に織り交ぜられた、明瞭な疑問の投げ掛け。 それは少年が、ソプラノの天使へ向ける言葉であり祈りの音色]
(213) 2013/10/04(Fri) 00時半頃
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[アルトの独唱を奏でた頃、少年は驚いて瞳を瞠っていた]
…………似非神…。
[何だ、漸く化けの皮を、と皮肉のひとつも言おうとしたが。 穏やかな面皮を脇に置いた、青年の口調。 瞳に宿る、それまで酷く薄く見えていた、その意志。 正当な《指揮存在》の存在を以ち、滅びの連音譜を掻き消す様に、オルガンの旋律はその音を段々と引き上げていく]
(217) 2013/10/04(Fri) 00時半頃
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[迷いは燻る。共に天使を冠する者としても。だが]
――うん。わかった。
[逡巡は刹那。アルトの旋律が齎す響きも高みを目指す準備。 応える、《楽人》の。そして共に《指揮存在》の約定を担う証。 左腕に誇る罪の鎖が、緋色の輝きと、鉄色の音色をシャラりと小さな装飾音を響かせる]
(218) 2013/10/04(Fri) 00時半頃
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――大丈夫なの? 俺も一緒に。
[軋む鍵盤楽曲、光の天使を前に激しさを増す連符。 喉途切らせ、ゴートリンゲン漏らすチェレスタを見遣り]
ううん、やってみる。
[微かな戸惑い。だがそれが《指揮者》の提示する旋律なら従おう。 天使へ投げ掛けた独唱、抗い導く祈りを分解。 改めて、喉を傷つかせ、その身の限界を迎え掛けているチェレスタへと、奏でる旋律を再構築する]
(220) 2013/10/04(Fri) 01時頃
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[構築先は《再現部》からの展開。再び先程の静かなる協奏曲の続きを。 語り掛ける歌の始まりは、更に静かに、そして此方へと導いて]
――ッ " さあ静かな風に 身を揺蕩えて "
" 耳を澄ませて 風の眠り詩に "
" 寄り添い 身を寄せ合い 魂を安らかに "
[チェレスタへ向ける様、優しく歌い掛ける。 先んじる様に誘いを掛けた、慈しみと穏やかな愛溢れた天使の声と綱を引く様に。 やんわりと、その慈悲の手に、もうひとつの手を怖恐和音に喉を痛める音色の器へと並べる]
(231) 2013/10/04(Fri) 01時頃
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[――――マズい。侵食の旋律が早過ぎる。 天使の声《プリエール》に直ぐにも染まりつつあるチェレスタの意識。
純粋な魂は、余りにも純粋なだけに、洗脳が。 旋律の侵食は早く、余りに儚く旋律は巻かれる。
少年が手向ける旋律にも、染まりはするだろうか。 このままだと、浄化の天使福音《エヴァンジール》に。 誉れ高き世界救済詩《プリエール》を奏でる天使の歌声に全て乗っ取られかねない]
(239) 2013/10/04(Fri) 01時半頃
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[最悪の場合、もしゴートリンゲンに続いてその旋律の歌が。 天使が奏でる滅びの詩《プリエール》にまで利用されてしまうなら。
『アルト』の詩を――深き眠りをチェレスタへ唱還する手は存在する。
殺す事も無い、負の旋律にその身を破壊する事も無い。 だが、今の状況で、一度チェレスタを眠りの淵へ誘えば。 目覚めぬ深き眠りにどれ程の時を封印する事となるだろう。
そうならない為にも、どうか声に振り向けと、心で祈る]
(241) 2013/10/04(Fri) 01時半頃
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[澄んだ古の浄化旋律を歌う天使。 その遥かなる遠き音律の刻みに、少年は握る拳で、白き翼に強く視線を送る]
本当はそれだけじゃ、ないだろう。
イーシュが……。 お前を愛したあいつが見せようとした世界は。 きっとそれだけじゃ。
[少年の言葉は、天使には届かないのかも知れない。 光無き、悲しい醜い世界。 浄化の旋律で、全てを洗い流さずとも、光溢れる祈りの旋律は唯、世界の裏側にいるだけなのに]
(245) 2013/10/04(Fri) 01時半頃
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"うたって" "うたおう?"
[光輝く、涙の雫、駒鳥の切れ切れの囀り。 少年は被せる様、小さな囀りを寄り添い補う様に詩を繋げた]
"なかないで" "なみだをふいて"
[それはより強く、チェレスタの心に響く呼びかけにする為に。 そして、心も翼もやつれて、眠りの枝を捜す、駒鳥にも思わず差し伸べる手の様に]
"うたおう" "そしてほほえんで"
[そこに存在する、ゴートリンゲンのか弱き旋律すら柔らかく包み込んで]
(250) 2013/10/04(Fri) 01時半頃
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……――――ッ?
[背後、気がつけば声、思わず驚きに、青年と共に振り返った。 違和感の強い口調。光り輝く幾何学文様の残滓と 機関に俗せし、道化師《アルレッキーノ》の力はまだ残されていたろうか]
(254) 2013/10/04(Fri) 01時半頃
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オスカーは、イアンの眼差しを受け、再び詩を奏でる空へ、その旋律を優しく這わせたが…
2013/10/04(Fri) 01時半頃
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[細やかな音は、やがて徐々に力を無くしていき、残る力で動く羽。 最期に駒鳥へと寄り添ったその旋律はやがて硝子を軋ませる翼の閃きと鳴り]
――――ッ!!
[最期に、空気を劈いたゴートリンゲンの音色は。 天で舞い散る花びらの様に解け堕ちて。
駒鳥は、空から力無く舞い降りるのを。 少年は、名前を叫びそうになるのを、ぐっと堪えていた]
(259) 2013/10/04(Fri) 02時頃
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[駒鳥が舞い散ると共に、絆の翼が折れた音が流れた気が。 宙から零れ落ちたチェレスタの身。
堕ちて、朽ち掛けた十字で不安定に留められる。
スータンの耐久力に一抹処でない不安を覚えながらも。 如何するべきか決めあぐねながら、詩を尚も連ねる。 直接その手で、救出に行くにも、場所が悪すぎる]
(263) 2013/10/04(Fri) 02時頃
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[ ―― 世界に 光《滅び》 あれ ―― ]
[堕ちる駒鳥に手向けられる様に授けられた。 物憂げな、救済《エグゼキュシオン》の祝福。
それが、前葬曲の終焉にして。 滅び《光》に包まれた、第終楽章の始まりとなるのだろうか]
(266) 2013/10/04(Fri) 02時頃
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