人狼議事


256 【R18-BL】もうじき聖夜だってのに!

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


 つらいとかじゃなくて、なんかもう。
 口の中酸っぱ過ぎて……。

 何笑ってるんですか。

[ようやく落ち着きを取り戻しても、まだ目は赤いまま。
恨みがましくジト目を向けた*]


[LOVE POTIONに困惑しながらも、交換して欲しいと言い出さないのは、他の人のプレゼントもレベルが高そうだから──というのももちろんあるのだが。
せっかく阿尾から貰ったものを交換するのも、なんだか失礼かな、と思ったもので。

……それにしてもこれはどうすればいいのだろう。
いつか使う時が来るんだろうか、と思わず真顔でどピンクのパッケージと向かい合う。
なにぶん本来の使用方法を未だ知らぬもので]


 ほら、レンレン…大丈夫?
 もうすぐ部屋だよ。

[巨大もふもふが、ふかふかの毛皮を押し付け抱き締めている。
厳密に言うと抱っこして運搬中なだけなのだが。
酔った相手にはどう感じることやら。]

 ……入るけど大丈夫?

[そしてなんだかんだ破天荒で自由気ままとはいえ
住人のプライベートを侵さないという管理人の顔も持ち合わせてはいる。
運搬とはいえ勝手に入らずに部屋の前で、許諾待機。]**


 ベネットさんって、今日は早く休まないとですか?

[ケーキを食べながらぽつっと。

パーティーやプレゼント交換が話す切っ掛けにはなったものの、些か不本意なので! 飲み直せないかどうか、打診の前に探り探り]


[コーヒーゼリーもおいしい、と食べていると、阿尾に声を掛けられて視線を上げる]

 いえ、無駄に明日も休みなので……
 オールでも何でも大丈夫ですよ。
 片付けは終わるまで手伝いますから、ご安心ください。

[にこ、と笑って見せる]


【人】 独尊隊 ツヅラ

――宴の終盤――

[楠が落ち着いて、管理人無双の中頃。
鍋と唐揚げの皿を置いて席を立つ。
誰かに気付かれたならタバコの箱を振って見せる。]

 さっむ、

[ぬくい空間から、冷える廊下へ。
1つくしゃみを零しながら玄関扉を開けた。
ふわ、と自分の息が白く広がる。
しんしんと冬の空気が肌を突き刺す。

こんな時間だし、そう人も通らないかもしれない。
しかし流石に外で猫耳フードを被る気にはならず、背中に落とし、マッチでタバコに火を付ける。

ここにも届く宴の喧騒に目を細めた。]

(31) 2018/12/21(Fri) 15時半頃

【人】 独尊隊 ツヅラ


 バレた、なぁ。

[管理人には自分から明かしたようなものだ。
別に絶対的に隠したかったわけではない。
明かす必要性もなかっただけ。

――ただ、ほんの少し怖い、のか。

男だらけのアパート、クリスマスパーティ、同性同士だから何の気兼ねもなく冗談で触れ合い、性的な話題だってあっけらかんと話せる。
それはとても楽しいことで。
自分だって、そう思うが。

何も言っていないから、時々、チクリと刺されるような痛みを勝手に感じるのだ。
かすかな罪悪感と、後ろめたさ。]

(32) 2018/12/21(Fri) 15時半頃

【人】 独尊隊 ツヅラ


 いっそ、フルオープンの方が楽かも。

[このアパートの面々なら、驚きはするかもしれないが、避けたりはしないだろう。
そうは思うが、やはりなかなか気は進まない。
積み重なった躊躇いや諦めが、重い。

何故か昨日から話題になる『終着点の向こう側』、幼馴染の片割れ、主人公の青年。
最後に幸せを掴む彼にはモデルがいる。
自分の学生時代の友人だ。
実際の彼も幼馴染の女性と、物語のような試練に見舞われることもなく、平穏にあたたかな幸せを育んだ。
自分はそれを祝福した。
小説には出てこない現実の登場人物として。]

(33) 2018/12/21(Fri) 15時半頃

 あっはっは、たかいたかい

[二階までの道のりでの揺れもあってか、完全にオレも知らないレベルまで酔っている。
今度からビール以外絶対に触らない。日本酒こわい。

男が男に抱っこされるという状況、素面であれば抵抗しただろうが、現在は完全に「180cm の しかい って すげー!」である。]

 だいじょうぶでーす、お世話かけます

[管理人の配慮にも陽気に応えながら。

アシモフちゃんフラグ騒動の時に使った救急キットが出しっぱなしにはなっているが、まあおおむね片付いた平均的な男の部屋ではあるはず。]


【人】 独尊隊 ツヅラ

[

――――彼は、自分の初恋だった。


つまりそういうことだ。

過去の話。
別に未練なんてない、青春の一片。*]

(34) 2018/12/21(Fri) 15時半頃

【人】 独尊隊 ツヅラ

[冷気を纏って戻って来れば。
宴も終盤の気配が漂い、ちょうど管理人と星野とすれ違うくらいのタイミングだった。
いつの間に星野はそんなに酔っ払ったのか。
管理人のあれこれを運悪く(ある意味運良く)目撃していなかったため、不思議に思う。

先程楠>>15は自分で間違いに気付いていたし、それに『2つとも見た目似てるからな』と励ましたのだが、あの後また何か飲んだのだろうか。]

 あー、……気をつけてな。

[オレ、これ別に止めなくていいんだよな。
管理人の愛らしい着ぐるみが狼ではないことを確認しつつ、結局、廊下に消える彼らを見送った。]

(35) 2018/12/21(Fri) 16時頃

【人】 独尊隊 ツヅラ


 ただいま。

[談笑しているアップルトンと阿尾達を横目に、先程と同じ位置、楠の近くに戻ってくる。
自然とその言葉を発していた。]

 あの2人が居なくなったら静かだな。
 こういうのも悪くないか。

 外、雪降ってた。

[端的に伝えて。
視線で迷った後、雪のように白い濁り酒を注ぐ。
もう酔っ払ってもいいやという気分だった。
ケーキは一切れ貰い、コーヒーゼリーで〆にしよう。
元々そんなに酒に強い方でもなく、次第に酔いが回れば、血色の悪い顔色もマシになって見えるか。]

(36) 2018/12/21(Fri) 16時頃

【人】 独尊隊 ツヅラ

[阿尾>>24とアップルトン>>26が片付けを申し出てくれたため、有り難くお願いしようかと。
ただ酒瓶を分別し、ビール缶を洗うくらいはしよう。
買ってきたのは自分な訳だし。
ただ自分の周りの残った酒も飲み干せば、幾ら飲んでも様子が変わって見えないアップルトン>>27と同じようには行かず、足元が揺れた気がした。
流石にもうやめておこう。]

 林檎サン、酒強いな。

[純粋にすごいな、という響きで伝え。
ケーキご馳走さん、と阿尾にも感謝をひとつ。]

 ……そういえばこれ、何だったんだ?

[テーブルの上に、まだ楠が当てたプレゼント箱があったなら、興味本位で楠に直球で問いかける。
管理人が商品名を暴露した時、聞いていなかったのだ。
多分、酒で多少思考回路がゆるい。**]

(37) 2018/12/21(Fri) 16時頃

[酒のせいか、いつもより少し柔らかな声音で]

 酸っぱいの、平気になったか?

[心配の色を乗せ。]

 今日はお洒落したり、着ぐるみきたり、いつもと違いすぎる日になったよなぁ。
 どうだった?

 ……そういや、コレ、着るんだっけ。
 ここで着替えるのは、やだな。

[パジャマ交換は強制でも何でもないのだが。
約束したような感覚になっていて、この後って言ったら夜も遅いよなぁ、と困ったように眉を寄せた。*]


独尊隊 ツヅラは、メモを貼った。

2018/12/21(Fri) 16時半頃


 早速使ってみた方が良いんですかね、なんてね。

[酒って怖い、と思える勢いで笑ってしまった]


 はい。
 ご心配おかけしました。

 もう味は大丈夫ですよ。
 お酒や料理を食べ損ねかけたので、
 今急いで掻き込みましたし。

 なんだかんだ言って楽しいですよね。

[いつもより赤みを帯びて色気すら感じそうな葛籠さんは
声からも機嫌が良さそうに思えた。

確かにいい大人がバカ騒ぎする機会なんて早々ない]

 皆さんの意外な一面が見れて、参加出来て
 良かったと思いますよ。

[管理人さんのあれこは置いておいて、だ]


 葛籠さんとも話せて楽しかったし。

 あ、着替えですか。
 そうですよね、いつまでもその格好じゃ葛籠さん
 本当に風邪ひいちゃいそうですよ。

[きっと俺がご機嫌だから、葛籠さんも機嫌よく見えるのかなと
都合よく考えながらパジャマ交換についてそう言えばと]

 どっちかの部屋で交換します?

 近いのは俺の部屋ですけど。
 2人でパーティーの続きも良いですね。

[そんな風に持ち掛けてみた*]


【人】 独尊隊 ツヅラ


 お、あったかい。

[おかえりなさい。>>40
返されて初めて、自分が挨拶していたことを自覚する。
ただタバコを吸いに出ただけなのに。
不思議な感覚を覚えると同時に、迎えてくれる言葉があったこと、それは何かを彼に受け入れてもらえたような――寒い中でどうしようもないことを考えていたせいか――気さえした。

雪色を口に運びながら。
暑い汁物も味わう。
身体が温まればホッとし、酒も回った。

額に手が伸ばされたなら、反射的に目を閉じる。
避ける動作もなく、体温を測られただろう。
我に返れば、子供じゃないんだが?と困ったように、わざと不機嫌そうに、言葉を向けた。

今日は彼に絆されている、そう思う。]

(45) 2018/12/21(Fri) 20時頃

【人】 独尊隊 ツヅラ


 交通機関麻痺、オレには関係ないし。
 楠サンも明日は休みだろ?

[そこは飄々と。
アップルトンの酒豪さを語りながら、あちらの2人が和やかに片付けする様子をチラリと伺う。
今日はアパート内の親交を深めるにはいい機会だった。
管理人発案なので素直に賞賛しにくいが、あのフレンドリーさに感謝もしないとな、と感じた。

感じた、のだが。]

 ……、

 …………それ、人気らしいからな。

[楠>>42がまさか取り出したソレ。
白熱灯に煌々と照らされ、なんかすごいものと見せかけて、いや実際画期的というかすごいのだろうが、用途的に明言しにくいそれに、思わずそんな言葉が溢れた。
SNSしなくても評判、聞くから。
あと管理人サン、あんたって人は……。]

(47) 2018/12/21(Fri) 20時頃

 ……いいんじゃ、ないか。
 普通にやるより、気持ちいいんだろうし。

[観賞用ではない。
楠がこんなことを言うと、冗談に聞こえにくい。
言葉に詰まりながら頷く。]


【人】 独尊隊 ツヅラ

[独り身になってしまった。>>42
その台詞に、直近まで恋人いたのか、と察したが、ここで突っ込んでみることはしない。
アパート全員に配布はさすがにセクハラで訴えられるんじゃなかろうかと突っ込んだが。
お年玉は現金がいいです。]

 あー、やっぱり人種的な差があるのか。
 向こうの方ってガンガン強い酒飲んでそうだもんな。
 ロシアとかもそんなイメージある。

 でも林檎サンも飲み過ぎるなよ。
 日本酒、慣れてないかもしれないし。

[パジャワ姿のアップルトン。>>46
彼はかなり気にしていたからもう言わないが、やっぱり普通の姿が、なんだか安心感をもたらす。
そのせいか、少し眠気がやってきた。

そして。
近くの楠と密やかに言葉を交わす。
時折笑い、時折驚いて。
>>44が立ち去るなら、ひらりと片手を振ろう。]

(48) 2018/12/21(Fri) 20時半頃

[部屋でパーティの続きの誘い。
もっと話してみたい。
それは、好奇心か。

過ぎるのは、2人きりで深夜ということ、だが。]


 ……じゃ、後で行くよ。君の部屋。


[酔いが、背中を押す。]


【人】 独尊隊 ツヅラ

[楠の姿が消えた後。
顎に手を当て、コーヒーを入れ保温ポットに用意する。
手にしたカップは、2人分。]

 ケーキには、コーヒー。

[ぽつり。]

 じゃ、オレもこの辺で。
 ふたりとも、いい夢を。

[アップルトンと阿尾に手を振る。
そして黒猫は廊下の闇に紛れると――2階への階段を上らず、1階のとある部屋をノックした。*]

(49) 2018/12/21(Fri) 20時半頃

 気持ち、いいんですかね?

[自分で言っておきながら、返事がくれば
思わず真顔になってしまう。
これ使うとしても酔いと勢いのある今しか
使えない気がすると冷めた俺の中の悪魔が囁いていた]


 レンレン…。
 すまん、水もってきてあげらんねぇわ。

[かしかしと、ふわふわの頭をかきながら寝かせたレンレンをみた。
先程高い高いと喜んでいた彼は、さてどうしているか。
飲ませてしまった手前、ばつが悪そうな顔で
ベッドの方に青空色の獣が近寄る。]

 んーーーー、…大丈夫?

[救急セットだけが出しっぱなしになった極々平均的な部屋のなかに
じぇらぴけウサギとブイスターという奇妙な構図が出来上がっている。]


 はーい、開いてますよ。

[まだ雪の影響を受けるギリギリ。
ノックの音に機嫌よく扉へ向けて返事を。

しかし困った。
客なんて呼んだ事も無いから座布団なんて無い*]


 へーきですよお、むしろ酒飲んでこんなハイになったの初めてで楽しいっすー

[大丈夫かと問われると上機嫌にそう応える。
水を持って来られない原因が分かってないし、仮に分かったとして携帯さえあればなんとかなるだろうくらいに考えてしまいそうだ、今なら。
アゲイン抱っこを要求するかもしれない。

ベッドによってきたブイスターにするっと絡みつこうと試みた。
寒い。上はいいが足が寒い。
着ぐるみずるい。]


 それ、明日に残らなきゃいいけ……ど、っと。

[アゲイン抱っこを求める手に、難なく捕まってしまった。
逃げるつもりもないので、容易にふかふかを堪能できることだろう。
腰に手を回してしまうのは、こういった状況の条件反射。
だってこれがもし女の子だとしたら完全に、そういうことでしょう?]

 レンレンも結構肌綺麗だよね。
 何、もしかして今日のために剃ったりした?

[いつものような口調のまま、するりと晒されたままの冷たい足を撫でる。
手は背に比例するように大きく、長い指ですべすべの肌をなぞると
あたたかな手のひらをペタりと、太腿と尻の境目という
絶妙に際どい部分に置いて。]


 ……よかった。
 や、手伝って貰えてってだけじゃなくて。

 俺、ベネットさんともっと話してみたかったんです。
 片付け終わったら、飲み直しません?

[いつもより素直に頬が緩む。
酒のおかげか、するりと言葉が出た]


[明日に残るだとか、異性だったらそういう意味だとか、まるで考えちゃいなかったり。
もふもふこそ正義、動物万歳。いやこれは架空の生き物だけれど。
というか。]

 飲ませたの加賀部さんじゃないすかあ

[腰に手を回す整った顔の男に、にこお、と笑い。
さすがに気がつくよね、遅いけどね。]

 うへっくすぐってえ
 そーなんすよ、全力で笑い取って行こうと思ったんですけど、逆に気合い入れすぎたかなあ

[きわどい部分をすべる指は温かいような冷たいような。
ああ、男の温度だな、という感じ

色気もへったくれもない声を上げながら笑う。
顔が良い大人の男(ブイスター)と悪ノリ学生(うさみみ)、この光景も結構地獄だと思う。]


 おや、奇遇ですね。
 僕も、もう少し阿尾さんと話したかったんですよ。
 聞きそびれたこともありますし。
 ……いえ、プレゼントのことではなく。

[大学の話を、聞こうと思っていたのに忘れていた。
これから飲み直しというのなら、思う存分聞けるだろう]

 ええ、喜んで。


[プレゼントのことは忘れてほしいなあ!って顔。
センスに難があるだけで保湿性はいいんだ……と思っているが、そもそもそっちの意が通じてないとは計算外であったのです]


 ンッ…、…そうだけども。
 いやぁー、面白そうだったからつい、ね?

[全くもってその通り、正論も正論です。
ぐぅの音もでない言葉に若干頭を垂れる。
反省したように眉を下げ、色気もへったくれもない声を聞きながら
笑う顔を至近距離でジーッと見つめる。
(俺ほどとは言わないけど)イケメンな顔立ちだとは思う。]

 気合い入れすぎ? いやいや、スゲーかわいいけど…
 ……ああ、笑いとるなら可愛すぎてもだめじゃんな?

[惜しげもなく出した足をさわさわ撫でる。
ここまで気合いをいれた彼の勇姿を讃えよう、讃えようとも。]


【人】 独尊隊 ツヅラ

――103号室前――

[ドアが開くまでの間。
ふと、暗い廊下の天井を見上げた。

ギシ、と。
年老いた建物の軋みが聞こえる。
これは積もり始めたであろう雪のせいか――もしかしたら、2階に上っていった彼らの音か、と考える。
思い出す、すれ違いざまの管理人の表情と声。>>53
そして饒舌な男の挨拶までの間が、何か思考していたであろう証が、記憶に残っている。

めんどくさそうなヤツ、と。
一言呟いた。]

(69) 2018/12/21(Fri) 22時半頃


 ……、

[ドア向こうの声は、明るいもの。
友達同士の気軽なもの。

ふっと肩の力が抜け、さてこういう時なんて言って部屋に入ればいいのだったかと何故か考え込んで]

 お邪魔、します?

[小さく小さく。]


【人】 独尊隊 ツヅラ

――103号室――

[がちゃ、とドアを開ける。
他人の部屋のドアを自分から開けるなんて、許可があるにしろ、なんだか変な感じがする。
最近誰かの家を訪ねることもなかったからか。
恋人と別れたのは此処に越して来る前だし。]

 ……なんか、スッキリした部屋だな。

[物はあるけれど、どっしりした生活感はあまりない。
仕事が忙しかったせいだろうか。
あまり見回しても失礼なのだろうが、どこに座ろうか迷うのもあり、一頻りキョロキョロしてしまった。]

 ん、

[ぽつん、テーブルの上に、一冊の本。
自然と視線は吸い寄せられる。
忙しい中でも読もうとする本があるのかと、今日買ったなどとは知らずに考えた。]

(72) 2018/12/21(Fri) 22時半頃

独尊隊 ツヅラは、メモを貼った。

2018/12/21(Fri) 22時半頃


[眉を下げた様子に珍しく優位に立てた気がして、得意げに笑う。

自分で絡みついておいてなんだけれど、至近距離のイケメンは強いなあなんてぼんやり考えた。
自らの顔に自信がないわけではないのだが、普段から彼の容姿に対して内心で色々思ってしまうのはスマートな大人の男への憧れもあるのかもしれない。]

 かわ……
 うーん…………

[望んでいた反応とは若干違う感想に難しい顔を。
冷えているのは足なので触れてもらえるのはありがたいといえばありがたいのだが、いや、これ、なんか……?

裏声でアタシの足は高いわよォ! とか言うところのような気もしたが、なんとなく今出せる雰囲気じゃない。
あれ?]


【人】 独尊隊 ツヅラ


 そういえば、さ。
 さっきアパートが軋む音聞こえたんだよ。

 ここ、潰れたりして。

[縁起でもない冗談をかました。*]

(73) 2018/12/21(Fri) 22時半頃

[得意げな表情を間近にして、じっと見つめる。

自分が誇れるのはたぶん顔だけだ。
レンレンのように賑やかに人を楽しませる才は、さほど高くはない。
林檎ちゃんのように真面目でもないし、柔らかくもない。
たつみんのように、なんだかんだノッてくれるお人よしさもない。
アオくんのように、そっと誰かによりそうこともできない。
葛篭ちゃんのように、物語を書くことも出来ない。

自分自身のとりえなんて、この顔くらいのものだな。
なんてことをぼんやりと、考えていて。]


 誰かが来てくれるとか招待するとか
 考えたことなかったから、嬉しいな。

[お行儀悪く口にした生クリームも美味い、と
上機嫌のまま話し続けた*]

 なんだろう。
 同僚はいるんですけど、それ以上のって言うと
 いない事に気付いて。

 葛籠さんと仲良くなれて嬉しいです。


 うん?
 かわいい、は、お気に召さなかった?

[何か難しい顔になったのをきっかけに、思考が戻ってきた。
どうも望んでいた答えではなかったようだ。
さわさわしていた手を離すと、今度はその瞳との間を隔てる
赤い縁のグラスの蔓へと伸ばす。]

 寝るとき眼鏡してたら、歪んじゃうでしょ。

[するりと相手の眼鏡を外してしまうと、ついでに自分のきぐるみのフードをとり
ゆっくりと閉めていたチャックを下ろしていく。]


【人】 独尊隊 ツヅラ

[ワクワクしないだろう、と楠>>77は言うけれど。
本当はいつも通りを装わずに見て回りたいくらいには、楠の部屋という空間に興味津々だった。
その人の部屋は、その人が見える。
生活習慣や、好み、癖。

この知的好奇心は、作家故だろうか。
それとも酒のせいか丁寧な言葉遣いが緩み、仲の良い友達のように接し始めてくれた彼を、もっと知ってみたいと思うからか。]

 いーや、二次会会場として満足だよ。
 新鮮でいいじゃん。

[空いている床の上に胡座をかく。
部屋の広さは同じはずなのに、違うように感じた。]

 えっ、それ管理人サンの服か。
 なんか君っぽくないとは思ったけど。

[片眉を上げ、何故人の部屋で着替えているんだと服を睨んでみたが、ぽい、と隅に置かれると吹き出した。
畳んだりはしないんだな、と。
几帳面そうな印象だが、ガサツなところもあるのか。]

(82) 2018/12/21(Fri) 23時半頃

【人】 独尊隊 ツヅラ

 つ、ツヅミレイ……。

[まさかの名だった。
楠が開いてみせた表紙は見慣れすぎたもの。
ここで出会うとは思わず、瞳は動揺も露わに丸くなるが――ごくりと唾を飲み込んで曖昧に笑った。

別に隠さなくてもいい。
ここで明かしてしまえばいい。でも、]

 うん、それ、オレも知ってる。

[というか、書いた。]

 ネタバレは、ミステリで一番ダメなやつだろ。

 ふぅん、そんな風に読むの楽しみにされて、
 ……ツヅミさんも作者冥利に尽きるな。

[期待に応えられるか、ハードルも上がるが。
冷静そうな口調に滲む嬉しさは、照れ隠しのように口に運ぶ酒で誤魔化されてほしい。]

(84) 2018/12/22(Sat) 00時頃

【人】 独尊隊 ツヅラ

[実際問題、結構軋んでいる。
でもまぁ大丈夫だろう、と根拠なく。

心配よりも、ビビる楠>>81が面白かったとも言う。]

 ふ、ははっ、

[顔を背け、口元に手を当てる。
笑いが押さえ込まずに溢れた。]

 楠サン、やっぱり表情豊かだな。
 いつものあれは社畜仕様か。

 って、指で……、

[招かれれば、ごく自然に近くに寄る。
友達でもこんなものだろう。
ほら、とフォークを差し出そうとしてから、ふと思い立ち、ショートケーキの苺を指で摘む。
叱る奴はいないんだし。
唇に挟み、にやり、悪い大人の笑み。*]

(87) 2018/12/22(Sat) 00時頃


 そうなのか。
 まぁあんだけ忙しかったら、友達も呼ばないか。

[毎日お疲れ様だ、と。
肩を叩く。]

 な、……あー……、

 そう真っ直ぐ言われると微妙に、うん。

[視線を泳がせつつ。
耳の端が熱い。]


 ……?

[ふと、視線に何か憂いのようなものを感じた気がして笑みを引っ込めた。
視線の意味を問う前にかわいい発言を受けてしまい、思わず難しい顔をしてしまう。

……もう少し踏み込んだ話はできないものか。
大人になるとはちょうどいい距離感を掴むこと、だと思う。
どうにも他人に気を許しすぎる自分はその匙加減が難しい。そんな自分が大人になるにはどうするか?

出した結論は誰の秘密にも悩みにも踏み込まず、場を茶化してなんとか『距離感』を得ることだった。]


 ……はー、大人になりたい

 ん? 加賀部さんがいるからまだ寝な……あっ

[本音は小さく、会話は大きく。
優しく眼鏡が外されて若干視界がぼやけた。

その先で着替えを探す前に彼が脱ぎ始めてしまったのが分かる。]


[……先程の表情の意味を考えたら無碍にもできないし。]


[ああ、部屋に呼ぶといえば。]

 恋人は、部屋にあまり来なかったのか?

[酔っていたから。
遠慮もなく、問いが転がり落ちた。*]


[滅多に滲ませない憂いは、はてさてなんのせいで滲んだか。
視線に疑問を感じる視線はあれど、追及しない『距離感』。
それは、きっと、似通ったものがあって。

その距離感が『大人』なのかといわれたなら
きっと苦笑して、違うよと、俺は言うだろう。
――問われたなら、の話だけど。]

 大人にかー…、何が大人で何が子供かわかんないけど。
 レンレンは、レンレンで、いいんじゃない?

[小さく落とされた本音らしき言葉にふっと笑う。
少し息を吐いて、じぇらぴけの柔らかな生地に
こんどはもふりと顔を埋めて。]


 好きな人、いる?

[たぶんそれはとても唐突な、言葉。]


 林檎って、艶っぽい詩歌多いですし。

 どんな味がするか、気になるものなのかも。

[わがこゝろなきためいきの、と思い浮かんだ詩をそっと口ずさみ、また酒を舐める。見てるだけでは落ち着かない気持ちは分かるな、と一つ息を呑んだ]


 その言葉がもう大人の台詞に聞こえちゃいますけどねー……

[自分では絶対出せない答えに溜息をつく。
それとも、これも否定されてしまう意見なのか。

自分らしくある。
聞こえはいいがとても難しいことだ。自分の姿と理想の姿が乖離している場合は特に。

……この人は、理想の姿なんだろうか?
柔らかい生地に埋まる顔を眺めながら考えた。]


 ……ええと……
 ラブの意味で、って話ですよね?

[唐突な言葉に、なんとなく不真面目になってはいけない気配を察知した。
普段ならアシモフちゃん! と即答したり、安日荘のみんなを愛してますよ、とか言うんだけれど。]


 俺も、食べたい。

[抵抗も何もされなければ、唇に挟まれていても
少しばかり出ている部分を齧り取ろうとするつもりで]


[一瞬思い浮かべたのは「もか」のこと。
液晶を隔てた向こう側の、煌びやかに飾られた見知らぬ少女の日常に憧れる日々。

──けれど、今はそれよりも。
目の前で濡れた唇が紡ぐ恋の詩が、
いやに生々しく、鼓膜を撫でる]

 ……薄紅の秋の実に、人こひ初めしはじめなり。
 藤村ですか。確かに艶っぽい詩です。

[知識を蓄えた禁断の果実。なんて。
この身には過ぎたる名なれど、蠱惑的な響きを持つのは確か]


[イチゴの攻防の後、恋人の話を振られると
少しばかり困惑の表情は免れない]

 恋人って言うか、誰も来たことないですね。

 なんだろう……寝るだけの部屋だったし。
 呼んだら馬鹿にされるって思ってたのかな。

[遠慮のない問いに、忘れていた想いがぽろりと
こちらも零れてしまった]


 そうか。
 彼女もそうだけど、俺も彼女の事好きじゃなかったんだ。

 何にもない六畳のこの部屋に入れる位、
 彼女の事を信じてなかったし、許してなかった。

[口にして今更判る自分の感情。
随分ひどい感情だが、妙に納得できたと1人頷いた]

 彼女もひどいって思ったけど、俺の方がひどかった。
 彼女の事信じてないから伝わるんだよね、そう言うのきっと。

 振られても仕方ないや。
 あ、ごめんねこんな話付き合わせて。

 良かったら葛籠さんも何か話あったら聞かせてよ。
 正真正銘俺が初めて許した人だし。

[先程までの真面目な表情は何処へやら。
へらり笑って絡んでみた*]



 ……っ、んん!?

[瞬きを忘れ、息が止まりかけた。
身体だって固まった。
まさか唇で奪いに来るなんて、思わなかったから。

上手く唇から苺を離すこともできず。
楠の歯で潰れた果実から、甘い甘い味が広がり、口の中に届いた瞬間にようやく金縛りは解けた。]

 ……、…なにやってんだ、よ……。
 この酔っ払いめ。

[流石に友達でも、これはやり過ぎだろう。
荒い息を吐き楠を見つめる。

果汁が顎まで伝い、ぽたりと手の甲に落ちた。]


 ま、これで一応最年長ですしね?

[たまにハメを外しすぎて、自分の年齢をふっと忘れるときがある。
よく言えば若い、のだろうが。
しかしもう子供といえる歳など随分前に過ぎてしまった。
誰にとも告げなかったが今日、またひとつ歳を重ねたことでもあるし。

彼は彼のままでいいと思う。
そうは言ったが、自分は?
そう聞かれると……今は少し、微妙な表情をしてしまうかもしれない。

ほんの少し。
ほんの少しだけ。
自分の中にある、違和感。]


 んー、…まあ、そうね。
 ラブかなぁ……だれかいないの?

 ほら、アオくんとか。

[抱き締めたまま、なんとなく。
同年代で仲もいいだろう二人をふっと思い浮かべて。
いや、なんでそこで男の名前が出てくるんだとか
普段ならもっと軽く、からかうように、言えたのに。]


[多分、唇同士は触れ合ってはいない。
そう認識すれば、ふぅ、と密やかにため息をつく。]

 まったく、


 …………男とキスなんて、したくないだろうに。

[このバカが。
繰り出したデコピンは成功したのだろうか。]


【人】 独尊隊 ツヅラ

[楠>>97の言葉に]

 座椅子もいいけど、うーん。
 あれとかどうだ?

 人をダメダメにするなんちゃら、クッション?

[6畳の部屋で確実に邪魔になるものを挙げて。
次を考えている自分に、少し驚いた。**]

(101) 2018/12/22(Sat) 01時半頃

[大丈夫、平静に戻れ。
酔って距離感が近くなりすぎるのはありがちな事。
過敏に反応し過ぎても良くない。

苺の香りを振り払うように、
語られる楠の言葉に集中していった。]

 ――そうか。

 お互い、時間が足りなかったのかもしれないし、そうだな、どうしようもないことも、あるよな。

[今初めて聞いた話だ。
踏み込んだことなど何も言えないが。]

 ……大丈夫だよ。

 その相手も、楠サン、も。
 まだまだ時間はある。

[今度は部屋に呼べるような、部屋を知って欲しくなるような人と出会えるといいな、と言葉にする。]


 そういえばそうでした……

[自身よりずっと年月を重ねている人間だったと今更ながら。
それを感じさせない気安さが、オレにはありがたかったりするのだが。

失礼な呟きを落として、それから。]


 ……へ? 透?

[出てきた名前にきょとんとした。
そりゃあ、透はあんなにクールで格好良いのに意外とノリもいい良い奴だが。]

 ……や、そういう風に見たことはないですけど……
 ……そうですね、ラブの意味なら透も含めてそういう人はいない、かな

[なんでそこで男? などと口に出さずに。
……その言葉だけは、出してはならない気がした。]



 何はともあれ、別れは辛いしな。

[言葉が正しいのかは分からないが。
頑張ったな、と今度はデコピンではなく、避けられることがなければ頭に触れて、ほんの少しだけ撫でた。]

 オレの話、か。
 そうだなぁ。

[迷うように瞳が揺れる。]

 大した恋愛はして来てないな。
 何人かと付き合ったりしたけど……なんつーか、はっきり言うと、セフレっぽい感じだったというか。
 割り切ってたというか……。

 爛れててゴメンな。

[これでは管理人のことをとやかく言えない。
自分の場合はお互いにそうだったというだけのこと。]



 ……、

 ま、若い頃は青春な恋もしたけど。
 そういうのは大体叶わないからな。

[あっけらかんとして、言葉にすることが、出来た。]

 ちなみにこれ、話したの君が初だ。

[初めて返し。*]


[思考回路の鈍麻は著しいようで、
しかし俺はキスするつもりではないから
動揺する理由は微塵も無かった。

動きを止めた葛籠さんに、イチゴを齧りやすいように
してくれたんだ、位の認識しか無い。

前歯でイチゴの果肉と生クリームを削り取る。

例のシューとは違う甘酸っぱいイチゴの味と香りが
まず鼻腔、唇、そして舌、最後に喉へと広がった]



 美味っ、あ、え?
 あ、ごめん。
 イチゴ全部食べたかった?

[酔っ払いと言われて勘違いの発言をした後、
何か違うと漸く気が付いた]

 あー、そうか。キスか。キスになるのか。

[葛籠さんの危惧に、今更納得したと頭を下げはしたけれど]


 いや、今考えても葛籠さんなら別に大丈夫な気がする。
 知らない男同士なら嫌かもだけど
 葛籠さん今あんまり男の人に見えないし。

[猫耳フードの葛籠さん可愛いですよ?と、
考え込んだ後、嫌悪のない声で大丈夫ですよと
重ねて答えてはおいたが、デコピンは見事喰らい、
痛い、と額を押さえてじろりと軽く睨みはしてしまった]

 時間は、確かに足りなさ過ぎたんでしょうね。
 お互い自分の考えばかり押し付けようとして、
 押し通そうとしたんだと思いますよ。

[しかし真面目な話に戻れば、きちんと正座して耳を傾ける。
こうやって誰かに言われるまで判らないなんて
ダメだな、と反省しつつも、頭を撫でてくれる手と共に
これは大切なプレゼントだと受け入れる。
誰かに頭を撫でられるなんて暫く記憶に無く、
存外心地よいと瞳も口元も柔らかに微笑を作っていた]


 彼女にもいい人出来ると良いんですけどね。
 俺ですか?

 俺は葛籠さんでミッションクリア出来たから
 出会えたんですよ。

[そして笑顔を交えて
しみじみとLINEで別れた彼女を想った後、
自信に満ちた笑顔ですぐ傍の猫耳に話しかける。

今度部屋に呼びたい人、もうそれは見つかったと
指させば彼はどんな顔をしただろうか。

俺と言えば結構管理人さんと並ぶ経験豊富さに
目をぱちくりとさせるのがやっとだ]


 あ、案外大胆な経験を持っているんですね。
 管理人さんと言い、葛籠さんと言い、モテるなぁ。

[よく考えたら俺この数カ月ヌいてもいないと
部屋以上に質素な性活との落差に呻いてしまう。
それでも軽蔑出来そうになかったのは
何とも言えぬ間のせいか。

あっけらかんとされた過去の話、初めての話、だが]



 俺もえらそうに言えませんが。
 そんな大事なもの、俺もらえて嬉しかったです。
 俺から他に上げられそうな大事なのって
 思い付かないんですけど、これなら初めてって
 言うものあったらあげますね。

[俺の初めては今思い返して理解したもの。
しかし葛籠さんの話は、軽そうに見えても一緒に
してはいけない気がして。

釣り合い取れるものを考える最中、ダメダメクッションと
他に何があるかなと思考は流れて行った。
やっぱり酒が入るといけない**]


[分かりやすいような、分かりにくいような。
ある意味素直すぎるというか純粋すぎるというか。

さっき自分があんなにも動揺したことだって、彼にとってはただ苺が食べたかっただけなのだ。
キスなんて単語、出すんじゃなかった。
密やかに後悔する。

だが、まさかそこから、大丈夫な気がすると返ってくるとは思わなかったのだけれど。]

 可愛いって……この服に感化されてないか。
 まぁ、髪は男にしては長いか?

[面倒くさがりの結果の伸びた髪。
片方を耳にかければ、楠の顔が瞳に映りやすくなる。]


[デコピンに睨まれたら、なぜか嬉しい。
年上にも遠慮ない感情の表現だと思ったから。

正座して話を聞いてくれた年下に、突然爛れた恋愛模様を暴露した自分はいかがかとも思うが――せっかく快く撫でさせてはくれたのに――反省する前に、真っ直ぐな言葉が降ってきた。]

 嬉しいって。
 ……大げさじゃないか?

 オレの話に。

[猫耳フードを外す。
なんだか、暑くなってきて。

それは酔いと気恥ずかしさのせい。]



 無理はするなって。
 初めてなんて、意識してあげるものじゃなくないか?

[何やら考え込み始めた彼に。
やれやれと。]

 自然と、そうしたくなったらが良い。
 対価としては、いらない。

[気持ちだけ今は貰っとく、と。]



 着ぐるみ、暑くないか。

[窮屈ではないのか気になりつつ。]

 飲み物いる?

[ケーキだけでは甘いだろう。
自分も一度、口の中の苺の甘さを遠ざけてしまいたい。
その理由は深く考えないでおくが。

カップを差し出し、酒か、コーヒーか。
こちらも酔っ払い、不安定な手元が注ごうと傾けたその瞬間、ギシリ、一際大きく屋根が軋んだ。**]


独尊隊 ツヅラは、メモを貼った。

2018/12/22(Sat) 02時半頃


 でも、まあ気にしなくていいよ?
 いつもみたいに、なんならいつもより。
 親しく接してくれていいからさ。

[失礼とも思わない呟きに、ふっと笑って返す。
年齢がどうとか、目上だとか目下だとか。
そんなことはどうでも良い。
俺は管理人さんで、彼は住人で。
それはもう、家族のようなものだと思っているから。
敬語じゃなくても構わないし、ストレートな罵倒だっていくらでもしていい。]

 ふうん、そうか。
 んー………。

[やはり仲がいいのは、同年代ゆえの『ただの』仲良しなのか。
そうか、と噛み砕くように呟いたあとじっと見つめて。]


[ぎゅっ、と相手を抱き締めて。]

 俺さあ。
 今までかなりいっぱい女の子と付き合ってきたんだ。
 どの子も可愛いし、どの子にも勃つし、抱けたし、抱いたけど。

 『好き』ってのが、わかんなくてさ。

[いつも誰に対しても、ある意味で分け隔てなく。
偽りの「好き」や「愛してる」なら何度だって吐いてきたし。
与えられた愛には、俺なりの愛で返してきたつもりだった。]


 なんだろなぁ、『好き』って。

[好きなら、男相手でも女相手でも勃つのだろうか。
いや、好きでなくとも勃起はするか。]

 お前さ、俺相手に勃ったりする?

[茶化すわけでなく、けれど笑わず訊けるものでもなく。
少し表情を窺うように距離を詰め、互いの鼻先がくっつくほどの位置で見つめて。
殴られることを覚悟に、じぇらぴけの柔らかなルームウェアの上から
先程よりもきわどい内腿にするりと触れる。]


 服に感化ですか。
 確かにそれ可愛いと思いますけど、
 同じ服着た管理人さんを可愛いかと問われると
 難しいと思いますよ。

[見えた片耳も仕草も色気あるな、とぼんやり思えるくらいは
酔ってるのかな、うん。
男の人に確かに可愛いとかキスできそうと言ったら
変に思われるのは判っているが、本当に大丈夫に思えるんだな]


 試しにキスしてみます?
 なんて。

[デコピンの後、秘密を打ち明けて貰えた嬉しさも相俟って
一瞬目を瞑ってみたが、葛籠さんは至って真面目のようで
俺もすぐに目を開けて彼を見つめる。

俺も結構真剣に考えていたが、葛籠さんも真面目に
答えようとしてくれていて、更に嬉しさが募った]



 大袈裟なんですかね。
 俺学生時代からパソコンばかり触ってたせいで
 そう言う話とかあんまりされなかったんですよね。

 俺もそんな話しなかったし。

 だから嬉しいんですよ。

[よくよく聞けば寂しい学生時代だったと暴露してる気もするが
どうやっても過去は変えられないし、今嬉しかったと言う
気持ちを伝える方が重要だろう。

フードが落ちれば猫から葛籠さんに戻る。
言葉遣いもあるせいか、急にアダルトさが増した気がした]

 


 まぁそうなんですけど、大人になると
 初めてのことって考えないと見つからない位
 少なくなってる気もしません?

 いや、でも俺初めての事案外多いかも。

 こうやって部屋に呼ぶのも初めてだったりするから、
 これからもいっぱいありそうです。

[考えなくてもと言われても、考え込んでしまうのは
癖みたいなものだろうか。
確かに無理にひねり出すものではなく、
彼の言う通りもっと軽く考えようと、それ以上の
思考は止めておいた]


 着ぐるみ?
 そうでしたそうでした。

 交換しましょうか。

[考える事を止めた途端、働いていた脳が緊張から
解放され、酒のせいで上がっていた体温の事を気付かせる。
一気に上半身が暑くなってきていると気付くや否や、
早速着ぐるみ交換しようかとぺかちゅうフードを外し、
上半身のファスナーを下ろせば汗を掻いた肌がしっとりと
濡れていて暖房を付けていても少し冷えた部屋が心地よかった]

 暑っ。
 ありがとうございます。

 お酒がいいですね。

[ファスナーを開けてもまだ熱は籠っている。
飲み物を勧められて、ありがたく受け取ろうと
カップを差し出した瞬間、建物が音を立てた]



 ひっ!?
 葛籠さん! 

[ここにぺかちゅうの耳が繋がっていたらピンと立っていただろう。
アパートが壊れるんじゃないかと、酒を注ごうとしてくれた
葛籠さんへと抱き着いた]

 だ、大丈夫です? 大丈夫です?
 今ギシって言ったギシって。

 罅とか入ってませんよね?

 壊れませんよね、アパート。

[冷静になる少しの間、抱き着いたまま室内の様子を
落ち着かない様子であちこち見つめた後]

 あ、あああ、ごめんなさいごめんなさい。
 汚しちゃった、と言うか濡らしてごめんなさい。



[抱き着いたせいで、酒がかかってしまった。
俺が濡れたのはどうでもいいが、葛籠さんに風邪をひかせて
しまっては困る。

俺のパジャマで良ければ、と声を掛け、その前に
風呂入った方が良いですかねとも提案した。

扉が開かなくなっているなんてまだ気付かない**]


[無自覚だからこそ、怖い。
強く強くそう思った。
苺の衝撃を乗り越えたと一安心する暇もない。

暑いから、なんて簡単な理由。
ファンシーで愛らしい着ぐるみのフードが外れ、楠の顔がよく見えるようになって。
やっぱりこの人も端正な顔立ちをしている、そう実感していたら、無造作にファスナーまで下されたのだ。
汗に濡れた肌が、視界にちらつく。

彼にさとられないよう目を逸らす。
見てはいけない気がした。
友達同士なのに、こんな事を気にするなんてと言われてしまいそうだが、飲まれてしまいたくなかった。

なのに。]



 ……ッ、

[大丈夫だよ。
すぐにそう笑い飛ばすことは出来なかった。

抱き着かれている。
自覚する前に、人の温もりと、汗の混じる彼自身の香りに包まれて――どくり、鼓動が跳ねた。
夜の記憶を、想起した。

言い訳をするならば。
このアパートに越してからは誰とも付き合っていないから、溜まっていたのだ。]

 あ、ああ、壊れはしないだろ。
 さすがに……。

[漸くジャージの濡れた感触に気付けば、太腿辺りの冷たさに気持ち悪そうな表情を浮かべる。
酒の香りが余計に酩酊感を運ぶ。
はぁ、と抱き着かれたままため息をつけば、自然と楠の耳元を擽ることになったろうか。]



 そうだ、な。
 シャワーだけ借りていいか。

[ジャージの中まで濡れていそうだ。
普段の自分ならわざわざ他人の風呂を借りずに部屋に戻るのだろうが、今その思考は働かない。]

 そっちは濡れてないか。

[確認して。
大丈夫そうならば、パジャマを貸そうかという提案に迷った後、悪いなと頷くこととなった。
仕方ない、着替えもないのだから。
勝手知ったる同じアパートの部屋、間取りは似たようなものだから、さっさと風呂場の前へ行く。
抱きしめられたことから逃げるように。
そして、無造作にジャージを床に落としてから。]

 ……、

[古びたアパートに立派な脱衣所はなく。
脱ぐなら目を背けて貰わなければ丸見えだと思い出すのは、数秒後のことだった。*]



 あー、楠サンも濡れてたな……。

[思ったより動転しているらしい。
同じく濡れた彼を見遣り。

家主より先にシャワーに入っていいものか、それよりなんともこの状況が落ち着かない。
寒いのに、暑い。*]


 んー……

[頭上に降ってくる言葉の数々に小さく声を上げた。
自分の加賀部さんへの認識を改めるべきかもしれない。この人かなり真面目な人なのでは?

『好き』とは何か。
それはまだ恋を知らぬオレにも分からないことではあるが。]

 『自分を好いてくれるから好き』っていうのも、好きのひとつだと思いますよ

[世の中の愛や恋を謳うフィクションは気を抜けば溺れてしまう劇物のような愛が多いけれど、それは『好き』の解釈のひとつにすぎない。
手元にあるから愛でている、といったような束縛しない『好き』があってもいいだろう。
一度に多数を相手取るなら、それはたしかに不誠実だけれど。

仮にそういった『好き』ですらないというのなら、受けた愛を返す義理なんてないだろう。

動物だって誠心誠意愛を込めて世話をしても懐いてくれない子などたくさんいる。
人間だけが感情から外れ受けた愛を返す義務があるというのなら、それは傲慢だと、オレは思う。]


 そうですねえ

[こちらも顔を寄せ、内腿にすべった手をそっと握った。

制してくれないのならこちらから口付けしてしまうかもしれない。]


 ……今の加賀部さん相手なら勃つかも

[にやりと笑いながら、ああ相当酔ってるな、とぼんやり思った。**]


独尊隊 ツヅラは、メモを貼った。

2018/12/22(Sat) 10時半頃


[日々を彩る楽しみに耽る少女の仮面を通じて見る世界は、鮮やかだ。

男だから、の規範の外は、ことのほか自由で。
その中から、好ましく思うものを一つ一つ知っていく楽しさときたら!

旧弊な傾向にある田舎でそのままに育っていたなら、深緑の瞳に出会うことはなかったろう。
このひとを「外国人」のテンプレートに当て嵌めずにいられるのが嬉しい。知りたいと手を伸ばせないままだったら、こうして酌み交わすこともなかったのだから。

ふわりと、静かに気持ちが浮き立っていく]


 少年少女の詩なのに、色っぽいですよね。

 あんまり近現代の文学には深くないんですが。
 瑞々しくて、少し酸い……ひどく惹かれる。

[そういう風に、あなたを思うと。
藤村の言葉を借りて、言外に含む]


[許されるなら、彼の前髪を払って。
輝く瞳を覗きこむ。そのついでのように軽く唇を掠めたのは、ほんの一瞬のこと。

割るものが違うと風味が違うな、と控えめに唇を舐めた]


[賑やかな学びの場での彼も見てみたい気持ち。
どうしてか、それを寂しく思う矛盾。
間近で見る瞳が美しかったこと。
脈絡は、自身の中でのみ成立している。

――もっと、このひとを知りたい。

文学部のくせ言語化が苦手な男は、まず行動に出やすいのだった]


[読書に耽り他人の呟きを覗く自分とはまた違う方法で、阿尾も違う世界を見る試みをしているとは知る由もない。

そして、日本語で道を聞こうとしたのに「あいきゃんのっとすぴーくいんぐりっしゅ!!!」と逃げられることの多いような自分を
ひとりの人間として見ようとしてくれていることも、また]

 ええ。ほんのささやかなふたりの交流を描いた詩が、想像を広げていきます。
 ため息が髪揺らすほどの近い距離感や、二人で踏み固めた道にも気付かぬほど夢中になって過ごした時間……
 一体どれほど、想いあっているのでしょうね。

[長々と想像を馳せて話たが。
阿尾の発した「ひどく惹かれる」という、そのただ一言に、どきりに心臓が高鳴った]


[いつもだったら、そもそもこんなことにさえならないだろう。
酒の力か、いやこちらは酔っていないし。
そうだな、クリスマスの気まぐれとでも思ってくれればいい。
こちらから拒む理由はひとつもない。
手も捕まれていては身動きもできず、唇が寄せられるなら受け入れるのみ。]

 好いてくれるから、『好き』か。

[それならわかる、今までそう過ごしてきたから。
それでいいと思っていた。
違和を生んだのは一冊の本だ。
必死に誰かを愛する男の姿が描かれていた。
まだ最後まで読めていないが、きっと紆余曲折の後
ヒロインとヒーローは結ばれるのだろう。

俺には感じたことも、経験したこともない世界だった。]


[重なった唇に、チリとどこかが焼ける。
これが恋心なのだろうか…──いや、これは。
きっと『罪悪感』。]

 ふ、はは。
 そんな顔して言われたら、俺が勃っちゃうだろ?

[相手の髪をくしゃりとかき上げ、今度は此方から口付ける。
唇を重ね合わせ、軽く吸い上げて離し音を立て。
やっぱり殴られればそれはそれ。
一瞬浮かぶ別の顔をかき消して、今は目の前の柔らかそうな金髪に指を絡める。]*


[細めた視界の中で、すっと阿尾の手が近づく]

 ……? あお、さ、

[前髪を払われ、きょとんと呼び掛けようとしたが、目を覗き込まれれば思わず口を閉じる。

その唇に、温かいものが掠めて]

 ……、っ……!!!

[しばらく呆然としていたが、阿尾が唇を舐める仕草を見て、漸く我にかえる。

……いま、自分は、阿尾にキスされた、のでは?]


[来年のクリスマスにモフモフになってもらえなさそう、との言葉を、咄嗟に理解できなかった]

 ……、…………。

[いや、咄嗟に、ではなく。
いつまでも理解が及ばずに、目をまんまるに見開いたまま阿尾を見つめる。
そして、言葉より先に行動への理解が追いついてきて、かああっと頬が熱くなった]

 ……阿尾さん、もしかして、
 酔うとキス魔になるタイプです?

[これは厄介なことになった。
……何が厄介って、自らの行動の重大さを自覚していなさそうな阿尾と、混乱を極めている自分の認識の差。
何より、キスそのものには、嫌悪感らしきものが全くない自分が]


 ……それじゃダメですかね

[彼の胸に違和を生じさせた物語を、オレは知らない。
相手の様子を見てどうやらわだかまり(?)を解かせる効果はなかったらしいと眉を下げた。

当然といえば当然か。
経験値は向こうの方がずっと高いのだし、オレが何かを与えられることはないのだろう。]


 ええ〜〜趣味悪……

[我ながら可愛くない表情をしていた自覚はある。
勢いの口付けは拒まれることなく、どころか追撃がきた。

拒む拒まないの前に忘れてたけどオレ経験ないんだよねー!
髪に触れる手を感じながら、彼の頭に浮かぶ誰かの姿も知らぬまま、そのまま流された。]


 ん?
 …はは、そんな顔しなさんな。

[眉が下がる、その表情には逆にクスクスと笑みを溢し。
髪をすいていた手を眉に伸ばし、指先でぐりぐりと揉んでやった。
彼なりに俺を助けようとしてくれたのだろう。
酔うほど酒を飲まされた相手だというのに。]

 いいかどうかはわからんけど。
 ダメじゃないとは思うよ、俺は。
 …ありがとな、蓮。

[慰められたような、励まされたような、多分そんな気持ち。
優しい彼の頭をポンポンと撫でると
ついでのようにほぼ無意識に、眉間にも口づけを落としていた。]


 趣味悪いのはそっちじゃないのか!?

[想定外の言葉に驚きを隠せず。
まったく、可愛いなと思った俺の気持ち返しなさいよ!]

 あー、寒くなってきたな。
 布団入ろうぜ、この部屋さっむい。

[中途半端にブイスターを脱いだまま、寒そうな格好の彼を布団の中に連行する。
多分狭かろう、180超の男が入る設計は為されてない。
ぎゅうぎゅうと詰めて抱き締めて布団に入れば床も軋む。
体も先程より嫌でも密着するだろう。]


 これ、床抜けたら…アオくんぺしゃんこだな…。

[床の軋みを聞いて、ポツリ呟く。
クリスマスにボロアパートで何かが起こる…なんて
ミステリーの煽り文以外の何者でもないよな。]


[ぐりぐりと撫でられながら大人は遠いな、なんて改めて思う。

何かを成せたとも与えられたとも思えぬうちに飛んでくる礼の言葉。
それになんと返したものかと逡巡して。]

 ……こちらこそ

[結局出てきたのは、これだった。
眉間に降る柔らかい感覚を嫌だとは感じなかった、不思議なもので。]


 レン酔ってるもん何もわかんないもーん

[ツッコミにはしれっと謎の幼児化で返しておいた。
酔ってるのは本当だし。

言うの我慢してたけどこの格好(脱ぎかけブイスターとじぇらぴけ)で今までのやりとりしてたオレらどうかしてんな。]

 加賀部さんは寒いだろうけどオレは普通のパジャマに着替えどうしてそうなるの

[着替えようと立ち上がると脱ぎかけブイスターに布団まで引きずられる。
まあいいかあ、なんて思っていたのだが。]


 ……はは、まだまだ子供だな?

[「こちらこそ」なんて返されたのがなんだか可笑しくて。
どこか拗ねたようにも聞こえるし。
くすくす笑いながら、額をツンとつついておいた。]

 まだまだそのまんまでいろよ。
 嫌が応なしに、大人にはなっちまうんだからさ?

[わっしゃわっしゃと髪をくしゃくしゃにかき混ぜてやった。
寝癖でもなんでもつけばいいさ。]

 え〜、じゃあ、ヤスユキも酔ってるぅ〜♥

[幼児化を見せる相手にはきゃいきゃいとはしゃいで返し。
普通のパジャマなんて着させねえよ、と布団に引きずり込んで
足と足を絡めてぎゅーっと抱き締める。
仕草こそ性的なものを思わせるが、なにせブイスターとじぇらぴけ。
露出度の高いトレーナーと持ちぽけみょんの微笑ましい就寝スタイル
――とでも思ってもらおう。]


[普段は仕事のせいもあるが、パソコンがあれば
寂しさや孤独など感じる事無く過ごしていた。
しかし想定以外の事が起きれば、たちまち隠れていた
素の自分が姿を見せる。
寂しさに慣れていたのではなく、麻痺していただけ]

 こ、壊れませんよね?
 幾らボロアパートでも、大丈夫ですよね?
 潰れませんよね。

[アパートが上げた悲鳴に、思わず傍にある
温もりに抱き着いたまま、安心させるような
葛籠さんの言葉に何度も確認する。
腕にしがみ付く手に力が入っているのも気付けない]


 いや、もう、俺こういう音とか、
 怖い奴とか苦手なんですよ。

[怖くて、と素直に吐露して、漸く縋りついた力を緩めた]

 1人だったら布団被ってました。
 葛籠さんがいてくれて良かったッ、ンッん゛ッ。

[葛籠さんに安心感を覚えて力を抜いた身体に
電流が走り、肌が一瞬粟立った。

耳に掛かる息に、脳ではなく身体が反応して
びくっと肩を震わせる刺激を目を閉じてやり過ごす。
この間まさに瞬く間で、目を開ければ
整った、綺麗と言う単語が似合う顔がそこにあって
息を呑んだ]



 ……えっ、と……あ、ごめんなさい。
 抱き着いたりして。

[酒を零した事も、抱き着いた事も、変な反応をした事も
まとめて謝ったが、身体を離す距離も判らず
膝が触れそうな位置のまま。
彼がパジャマを借りると答えるまで動き方が判らなかった]

 あ、はい。
 色とか素材とかあんまりバリエーションないんですけど
 いいですか?

[やっと身体を動かす理由が出来て、2人分のパジャマを
取り出そうと、クローゼット代わりの押し入れを開けて
綿素材の黒と紺のパジャマを探す。
がさがさと動く間、緩めたぺかちゅうが肌のあちこちを
擦ってくすぐったさを越えて、もどかしさすら感じさせた]


 これ……葛籠、さん。

[そのもどかしさをばれないようにと、平静を装って
どっちが良いです?と振り向いたのだが、
そこには猫ではなくなった
しなやかな姿態の葛籠さんがいた]

 ……。

[どうしてかごくりと喉が鳴る。
俺も葛籠さんも男同士。
しかし痩せてはいるが綺麗な肉体に、カアッ、と
身体が熱くなるのは酒のせいか、恥ずかしさのせいか]


 あの、俺大丈夫、です。
 先に、シャワーつかって、ください。

[視線が絡むと頬まで赤くなるのが判る。
熱の上がった頬を隠したくて押さえたいのに、
それより下半身が熱くて痛くなっている。

酒と、先程の耳に掛けられた吐息と、
この着ぐるみのせいだ]

 今……俺シャワー使えないんで……。

[上半身をはだけさせたまま股間を抑えるぺかちゅう。
なかなかひどい光景を見せている自覚はあり、
見ないで欲しい、とシャワーを譲った*]


同じ性を持つもの同士だ。
彼が今どんな状態なのかは、様子からすぐ察せられる。
酒のせい、タイミングのせい。
理由までは全て分かるはずなんてないが。

彼のためを思うなら、どうすればいい。
見て見ぬ振りをして風呂に入るか。
仕方ないな、ととりあえず笑い飛ばすか。

“ただしい”対応は、どれだ。]

 ……、

[いつもの思考、過ぎったのは先程までの彼の姿。

斜め下を向いていた視線を、楠へ移す。
頬を淡く染めた表情を瞳に映す。]


 ……そういうもんですかねえ

[憮然とした表情でわしゃわしゃを受ける。

小さい頃は20を超えたら自然と大人になるものだと思っていた。
だが、蓋を開けてみれば中学の頃からさして成長なんてしやしないし。
周囲はそれでも可愛がってくれたけれど、幼い思考で誰か傷つけてやしないかと不安もあり。

……やめよう。せっかくのイブに。]

 知ってるもんヤスユキくんつよいもん〜

[幼児退行を続行。
持ちぽけみょんとの就寝の姿というならせめてもう一回ちゃんと着てほしい。ふわふわする。いいと思う。]



 ……じゃあ、シャワー借りるな。
 ここのパジャマ、持って行かせてもらう。

[楠が先程取り出そうとしていたパジャマ、そのままの姿で押入れまで歩めば、黒を勝手に手に取る。
そして元の場所へと戻り、男らしいまでに、素早く全ての衣服を脱ぎ捨てた。


風呂場の床を片足で踏み、
扉に手をかけたまま、ようやく振り返った。]



 なぁ、楠サン。

[狡い年上でゴメンな。]

 オレ、友達付き合いとかあまりなかったんだけど。
 こういう時ってさ、

 ――手伝ってあげるのって、アリだと思う?

[さぁ、彼はなんと答えるか。

本当は世間一般のことを知りたいのではなくて。
楠の考え方を測りたい。
今の気持ちを、知りたい。

常識とか、当たり前とか、そういうのより。
先程音に怖がり抱きついてきた、素を見せてくれた楠を、例えこんな状況でも1人にしたくないと思う自分を、優先させてしまっていいのか、と――。*]


 そーゆーもんよ。
 大人になりたいって思ってるうちは子供で
 子供に戻りてーって思った時には大人になってんの。

 子供だろうが大人だろうがお前はお前だし。
 さっきの、結構救われたぜ?

[なんだか難しいことを考えてそうな相手に笑いかける。
相手が女の子ならわりと落としモードにかかるところだが。
相手が相手だ、何の邪気もなく微笑んだ。]

 ヤスユキくんお酒あんま飲んでないしね〜。
 今度またレンレンに付き合ってもらっちゃお♡

[幼児退行するのにもれなくお付き合い。
でもまぁ、半端に脱ぎっぱなしなのは許してくれ。
やっぱ肌と肌が触れあってる方が気持ちいいじゃない。
俺は大人だからね!]


独尊隊 ツヅラは、メモを貼った。

2018/12/22(Sat) 22時半頃


 魔、ではないんじゃないかな。
 いいなと思うひとにしか、しないですから。
 キス魔じゃなくって、悪い男、です。

[満足げに息をつく。
ふ、と得意げに胸を張る仕草は些か幼く取られたかもしれないが、自身の行動で揺れる彼を見るのは、思いの外心が弾むことで]

 ………だめですか。

[じっと見つめ返した瞳の色。頬にのぼる赤。
遠ざかる体温を、この時は追わない程度の理性はあった。

自分は男で、このひとも男で、たぶん、同意が形成しにくいのはあまり良くないことだ。

間近に見た表情は、衝動を堪えるには充分であった、はずだった]


[沈黙が恐ろしい。
口にしてから、馬鹿な事を言ってしまった。
せめて彼をシャワーに送ってからにすべきだったと
後悔しても彼の視線から目を逸らせない]

 ……は、はい。どうぞ。

[まるで悪事でもばれたように身を縮めて審判を待つ。
彼が選んだパジャマが俺の手から離れていく。
肩の力が抜けたのは、ほっとしたからか……それとも]

 


 い、いってらっしゃい。

[離れるのは当然の選択だと言うのに。
嫌われた、避けられたと感じてしまったその色は
恐らく瞳から拭えるものではなく、風呂場に消える
その背を見つめていた]

 はい?
 どうしました?
 掃除はちゃんとしてるんで。

[この処理をどうしよう。
葛籠さんに帰ってもらった後で、悔しいけど
優雅なあれに頼ろうか。
いや、それより折角仲良くなったのに
明日から葛籠さんとどう接すればと、巡る思考が
彼が動きを止めた事で同じく止まる。

ちゃんと掃除したはず、と慌てて立ち上がり、
確認しようとした俺の前に、全裸の男がいた]



 て、手伝う?

[見下ろす彼の表情はまさしく男で、
何を言われているのか理解するのに数瞬掛かった。

そして意味を理解して、また数瞬。

一気に顔が赤くなった]

 えっと、それって……いや。
 俺もそんなのやったこと無いんですけど。

 て、つだうって……どうやる、んです?

[手だけでなく、丁寧に道具もあるのに。
しかしそれに頼ると言う選択肢よりも、
離れず、戻ってきてくれる。
そんな言葉に恐る恐る縋りついた]


 俺も、手伝うとか考えたことないけど……。

 葛籠さんなら、手伝ってもいいかなとは思ってます。

[もう今更これ以上情けない事はないだろうと、
思い切って口にしたが、やはり最後は少し
小さく震える語尾になっただろうが、
彼を見つめる視線だけは逸らさなかった*]


 ベネットさん。

[背後から寄りかる。
普段なら、隣の楠さんに壁越しにコンタクトを取ったり天気予報にかじりつくべき場面だろう]

 本当に……だめ、ですか?

[降りますように、と願った雪が降り。
温かな体温が腕のなかにある。

――これは、あまりにもお膳立てされ過ぎているのでは?

都合のいい状況に、半ば夢を見ているような心地でふわふわとうなじに頬を寄せる]


 戻りたい、かあ。想像もつかない……

 ……なら、いいんすけど
 へへ、ありがとうございます

[綺麗な微笑にこちらもほんの少し救われた気がして、気がつけば礼の言葉が口に出ていた。
普段色々言ったり思ったりしているが、やはり彼は基本いい人だと思う。

……YUUGAがどうしても頭をよぎるけど、うん。ほら、まあ。うん。]


 騙して飲ませるわるいおとなとは一緒に飲みませ〜ん
 あともう正直この状態まで酔うのは嫌です……

[最後の一言は割とガチトーンで。
真面目な話を挟んで少し頭が冷えたのか、一応成人している男が年上男性に抱っこをせがむ姿、今思い返すと「キッツイ」以外の言葉が出てこない。

どうやら再び着る気はないようで、絡まる足の隙をついて布団に垂れているだろう尻尾を爪先で名残惜しそうに弾いた。]



 ……そっか。

[自分でも何もどうしたいのか。
よく分からない。
でも、うん、彼の言葉に、嘘をつくのはやめようと。]

 オレの手伝いは、まぁ、いいんだ。
 なんというか、その……、

 また軋む音とかするかもしれない、から。
 君はオレが一緒だと恥ずかしいだろうし、手伝われるのも抵抗あるだろうけど、

 ……1人にしたくなくなった。

[困ったように笑う。]



 そう、えっと。

[こんなに言葉が出てこないなんて。
作家失格ではないだろうか。]

 つまり、

[気恥ずかしらを振り払うように橘に近づくと、ほら、と立ち上がらせ、着ぐるみパジャマに手をかける。
ほら、また、上から軋む音がした。
それが雪だけのせいでないと知る由もなく、いっそ大人が子供を着替えさせるが如く、彼を生まれたままの姿にしていこうとする。]

 シャワー、一緒に浴びよう。

 男同士だし家にしないで、大丈夫。
 ……大きくなりかけたそれが、上がるまで我慢できなかったら、手伝ってやるよ。

[別にそんなんで友達を嫌いにならないし、気にしないし、それより君が怖かったり風邪をひく方が嫌だ、と。
ワガママを小さく零し。
手を引き、いっそ強引に風呂場へ押し込んでしまおう。]


[温度調節をし、シャワーの蛇口を捻る。
あたたかな湯が冷たい浴室をあたため始めれば、ふぅ、と1つ息を吐き出した。

色々自分は間違っている気はするが。
後、楠の裸体は色んな意味で目に毒で、自分の欲に火がつかないようにこれでも必死だが。]

 やっぱり2人だと、狭いな。

[でもあくまで、友達だと。
そうであろうと頑なに心を型に嵌め込む。

悪戯っぽく口の端を片方上げ、先ほどの問いを意識させないよう、背中でも流そうか、なんて問いかけた。*]


[大人とは、子供とは。
そんなことを話した割りに…]

 あ、でも俺戻りたいって思ったことないわ。
 俺もまだまだ子供なのかもね?

[これといって戻りたい過去はない。
むしろいつだって、ゆっくりとでも、前に進みたいタイプだ。
そう、『YUUGA』をプレゼントにチョイスしたことも
なにひとつ欠片も後悔なんてしていない。]


 …………。

[それじゃあまるで、自分に気があるみたいだ、と。
口にするのがいろんな意味で怖くて、黙り込んだ。
その一方で、得意げな仕草がかわいくて、
口とは裏腹に手が伸び、黒い頭を撫でた]

 阿尾さん。

[悪い男っていうのは、僕みたいなののことを言います。]

 だめですよ。
 自分を、大切にしてください。


 ちょ……いや、あの、

[うなじに柔らかな頬が触れて、びくりと体が強張った。
じんと頭の奥が痺れるような心地よい緊張に、
理性を手放して欲しいものを追い求めそうになる。

もぞもぞと体を反転させて向き合うと、
困ったように眉尻を下げて]

 ……とりあえず、こんなところじゃ、風邪引きますから。
 部屋の奥に戻りません?

[常識的な大人の顔をして、逃げようとしているのか、ベッドに押し込んでしまおうとしているのか、
自分でもよく、わからなくなる*]


 ほう? 騙さなけりゃいいの?
 ………っぶふ、確かに。
 これめちゃくちゃヤバいぜ絵面。

[吹き出して笑うと、足先で尻尾をツンツンされる感覚があり。
暫くは好きにさせてやっていたものの。
布団の中からもぞりと出ると、彼が名残惜しむだろうブイスターを脱ぎ捨て
パンいちで布団へと戻った。]

 ふぃー、さっむ。
 これでさっきよりマシでしょ。

[ある意味もっと酷くはなったが。]


[葛籠さんとの会話がむず痒く感じてしまう。
それは嫌悪などではなく、まるで初めて好きな人と
2人きりになったような、表現する言葉が見つからない。

だが、1人にしたくないと言われて自分でも
これ以上広がらないだろうと言う位目が丸くなった]


 そんな事、言われたの……初めてなんですけど。

 なんだろ。

 そう言うの、言われて嬉しいって思いました。

[画面の向こう側の台詞だと思っていた。
何の感情も無くその文字を音を流していたが、
俺自身に与えられると、意味以上に温かくて。

着ぐるみを脱がす手が伸びて来ても、
肌を晒すことになっても抵抗することなく
子供の様にへへ、と笑っていれた。

もっとも、半勃ちしている分身も剥き出しになった時は
さすがに恥ずかしくて前屈みになったまま
葛籠さんのと自分のを比べようとガン見してしまったのだが]


 狭いけど我慢してくださいよ。

[手伝いまではしてもらわなくても大丈夫だが、
密着する程の温もりから離れたくない。
複雑な感情をどう呼べば良いのか判らぬまま
共にシャワーを浴びようとするが、さすがの狭さ]

 修学旅行とか以来ですね、
 誰かと一緒に入って背中を流し合いするの。

[お湯の調整も全て任せ、温もりに満たされた
お風呂場でも最初の空気の冷たさに刺激を受けて
なかなかしっかり育ってしまった。

嫌いにならないと落とされた呟きに甘えるように、
しかしなるべく見せぬように彼よりは肉付きの良い
背を彼に向ける]


 2人だと音もそれほど気にならないですね。

[アパートの悲鳴は未だ聞こえていたかもしれないが、
葛籠さんが傍にいてくれるからか、そこまで
不安に震える事も無い]

 あ、ボディシャンプーはそこです。
 後で俺も葛籠さん洗いますから。
 お願いします。

[当然お互い洗い合うものと考えてはいても、
落ち着かないものを落ち着かせないと彼の身体を
洗うのは難しいだろう。
洗っているうちに落ち着くだろうを祈りつつ、
シャンプーやソープの場所を指で指し、後は彼に任せよう。

慣れたボディシャンプーの香りが満ちれば
やっと安堵した様に身体から力を抜くが、
耳や腰も弱いくすぐったがりの身体を
他人に任せるのを後悔することになるのか*] 


 ええ〜……
 大人と思ってる相手からその発言出るとヘコむんすけど……

[過去を振り返らないという意味では彼らしいとは思うけど。

うだうだごろごろ、楠さんはこれからいじられたりするのだろうか、なんて考えながら。]


 きちんと水持ってきてくれるならいいです
 ねー? ある意味さっきのパーティーより地獄ですよ

 あっ

[おもむろに布団から出ていったかと思うと着ぐるみすら脱ぎ捨てられた。
おめでとう、足を出している男と半裸の男は 足を出している男とほぼ全裸の男に進化した。

いや、地獄かな?]



 ああ、たしかに。
 こういうのって修学旅行っぽいな。

[その台詞に、救われた気がした。
実際の自分の修学旅行でのお風呂はこんな雰囲気の時間ではなかったが、目を細めて同意する。]

 ……元気だな。
 酒のせいというか、疲れがたまってたんじゃないか?

[そう告げる時の視線は下向き。
悔しいことに彼のものは自分よりも立派だった。]

 風呂上がって、スッキリしたら、
 あたたかくしてベットで寝よう。

[母親みたいだな、と萎えそうな台詞を囁く。
勿論、自分は自室に戻るつもりだった。
ドアが開かないなんて、知る由もないのだから。]



 ん、ならよかった。
 どうしても苦手なものってあるからなぁ。

[音について気にならないと聞けば。
やはり1人にせずに良かったと思える。]

 了解。
 へぇ、このシャンプーいい匂いだな。

[修学旅行の子供のように無邪気とは言えないかもしれないが、なんだか楽しそうに掌で泡立てる。
彼は自分のことも洗ってくれるつもりらしいが、その時になったら巧妙に逃げようと決意。
そんなの、こっちも反応してしまう。]



 ……寒くなくて、いいな。

[呟きながら。
泡をまとった指先を首筋に沿わせながら、背中へと下ろし、室内仕事のせいか日に焼けていない、しかし自分より健康的な肌を泡で覆ってゆく。
男の手だ、力を込めすぎないように慎重に。
そんな風だから、修学旅行みたいな洗いっこにしたかったのに、いやに丁寧な指の運びになってしまって。

脇でもくすぐってみた方がいいだろうか。
なんてことを考えながら、背中を洗い終え、胸元に指を伸ばしかけたところで、ふと思うのだ。

背中以外も洗い合うのか、と。]


 ははっ。
 いーじゃんよ、大人になんなくて。

[なんだかへこませてしまったようだ。
うだうだする彼をぺしぺしと叩くように撫で。]

 難しく考えすぎ。

[ぺしぺしぺしぺし。]



 ……背中以外も、洗って欲しい?

[一応確認、しよう。
迷いは口調に表れ、かすかに震えた声は、ちょうど楠の耳元をまた擽ることになるか。
だって、背の高さはほぼ変わらないのだから。]

 オレは別に、構わない、けど。

[滑らかな肌は手に心地よい。
でも、だからこそ、此方の欲情も煽ってくる。
彼は友達だというのに。
鼓動は素直に早まり、下腹部に熱、が。

同性に抱かれた経験が――抱くことも出来るだろうが、そちらの経験はまだない――身体に蘇ってくる感覚を、必死に押し留めようと試みる。*]


 水でも酒でも持ってきてやるよ。
 ほんで、またパーティーしようぜ。
 忘年会でもいいし、新年会でもいいし。

[地獄絵図などなんのその。
ほぼ全裸の男は足を出している男を抱き締めた。
こうかは ばつぐんだ!]

 あったけー、やっぱじぇらぴけはいいな。

[おっぱいないけど。]


 ん……。

[友人たちの手にかかったら盛大なぶち壊されそうな気がしないでもない。
言葉と振る舞いとにくすぐったそうに目を細める。]

 ………?

[だめなのか。なんでなんで、と内心が駄々をこねる。
芳香に惹かれて手を伸ばすのはいけないことだろうか。やさしく白き手を望むのはいけないことだろうか。

灯った熱以上に大切なことが、思い付かない]

 わかんない、です。

[『自分』の大切に仕方ってなんだろう]


 修学旅行のお風呂はもっと広かったですけどね。
 あと、すっごくうるさくて先生に怒られました。

[修学旅行と言うワードに共感を示してくれたと思ったことで
口調も軽やかなものに戻っていく。
しかし当時の修学旅行と違うものは
明確に力を見せていて、向けられた視線と言葉に
照れれば良いのか胸を張れば良いのか判らず
中途半端な笑みを浮かべてしまう]



 疲れてはいるし、酒も入ってますけど……。
 
[生理的な反応なのだから原因を探せば
確かにあるはずだが、彼が口にした原因とは
別の場所にある気がして、口籠る。

あなたに触られた時が一番熱くなった、と言ったら
どんな顔をするだろうかと、彼の身体を見ていた
視線を彼の瞳へ向けた。

伸びた髪はまだ何処かを隠している様に見えて
ここまで近い距離なのに、と口惜しく思ってしまう]



 管理人さんみたいですよ。

[母親と言わずに身近な判りやすい例を挙げて
甲斐甲斐しい台詞にくすりと笑いつつ背を預ける]

 不意打ちに弱いんですよね。
 対処しきれないっていうか、1人だって実感するからか。

 葛籠さんは苦手なこと無いんですか?

[腰を下ろすとまだまだ元気な自分がそこにいて
こいつどうしてくれようと呻りそうになった。
しかし、意識を葛籠さんとの会話に集中すれば
落ち着くのではと彼の苦手を聞き出そうと試みたが]



 え、手、手で洗ってます?
 もっと強く擦って、い、いんですよ。

 ちょ……っ、くすぐった、い。

[ボディシャンプーが気に入ったなら、今度買ってきましょうか、
なんて言いかけたのに、背中を触れられた途端
全て吹っ飛んでしまった。

大人なのだから子供みたいに遠慮のない動きは
しないだろうが、こんな丁寧に丁寧に扱われるとは
思っていなかった。

直接泡と共に触れられた身体はあくまでくすぐったさから
逃げるようにくねらせはするが、彼の腕から
逃げようとは思わないし、手も止めようとはしなかった]



 あっ、つ……。

[風呂だからと言う言い訳以上に身体も息も
熱くなってくるし、股間は益々痛くなってくる]

 ……くすぐったいけど……俺、葛籠さんの手、
 嫌いじゃない、です。

[背中は十分洗えたはず。
その手が胸元に伸びてくると、背後から問われた。
背中以外、この状況で流石に俺も馬鹿でも
初心でもなく、確かに流されやすい自覚はあっても
これだけはちゃんと意志を示したかった]


 ……俺も別にあなたなら困らない、と思います。

[葛籠さんをなんと表現すれば良いのか
適切なものが俺に中には見つからない。

知人?友人?親友?恋人ではない。家族でもない。
しかし言える事は]

 俺、葛籠さんはどんな葛籠さんでも葛籠さんだと
 思うから。

[そんな子供みたいな表現と共に、泡だらけの手に
自分の手を重ねて熱い場所へと下ろしていった*]
 


 ………。

[間近に、少し高い位置にある緑の瞳をじっと見つめる。身動ぎに落ち着かなげに頭を懐かせる。

無言で、彼のパジャマの裾を掴んだ。
名残惜しそうにほんの少し目を閉じた後、ぎこちない抱擁を解く]

 ベネットさんも、戻ってくれます?

[風邪は良くない。
雪は明け方までいかんともし難いだろう。

手は離さないくせ、おずおずと。
一緒にいてほしいと言葉の代わりに全身で訴える]


[楠の言葉は、なんでこんなに優しいのだろうか。
心の一部分に頑丈に鍵をかけたはずなのに。
なんてことないように、柔らかに解けさせようとする。]

 どんな、オレでも、

[認めてくれると言うのか、
その上で、困らないって、笑ってくれる?]

 オレは、……、
 楠サンに気持ちよくなって欲しいと、思うから。

[だから、ては止めない。
そう言葉にして。

手を導かれたならば、今まで意識して強気で豪胆に見せかけていた部分を忘れかけ、恥ずかしげに肩を震わせてから。
少しずつ素が露わになっていく。

触れた熱のあつさに、小さく息を飲んだ。]


 うわ〜〜〜〜やめろお〜〜〜〜〜これ以上バカになりたくない〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

[ぺしぺし続く小気味良い音に抗議の声を上げるが、嫌がってないのは表情を見れば分かるだろう。

難しく考えすぎ、か。
その通りかもしれない。単純が売りなのに。
とりあえず、今この時間を嫌だと感じない事実があれば十分だ。]


 あっは、クリスマスやって忘年会から新年会じゃ落ち着く暇がないっすね
 またコレ着たら飯のリクエスト聞いてくれます?

[茶色の耳を引っ張りながら。
そういえばなんやかんやでご飯もケーキも堪能できなかった。明日(出られたら)食い尽くそう。

ほぼ一発芸も同然だったじぇらぴけもこんな風に役に立つなら本望だろう。
オレはクリティカルヒット食らってるけど。
おっぱいがないオレは服の感触を楽しんでいるらしい?男を見上げた。]



 目、閉じて。
 鏡に映ったオレの顔、見られたくない。

 それは、恥ずかしい。

[正直に。]

 ……さっきの、苦手なことってやつ。
 オレにも沢山あるよ。

[自分がしていて、されて、気持ちよく感じた愛撫を彼に施したい、その思いで、熱い昂りを手で包む。
さすって、撫でて、悪戯に先端を親指で捏ねて。
目元を赤く染めながら、ちゃんと気持ちいいかな、と心配そうに耳元に囁いた。*]


 大丈夫だろ、失うものなんてないんだから…。

[とても失礼である。
まあ、本気で言ってないことくらいは伝わるだろう。
相手も嫌な顔、してないし。]

 お前もなんか悩むことあったら、まあ、話せよ。
 聞くくらいするからさ。

[自分よりも一回り以上下の若者から与えられてばかりで
俺がなにか与えられるかわからないけど。
聞くくらいなら出来るだろう。]


 確かに、落ち着かねぇな。
 さすがに新年会くらいにしとくか。
 つか、別にリクエストくらい叶えてやるよ?
 毎日じゃなけりゃあな。

[酒ばっかり飲んでたいして食ってもいなかったな、そういえば。
コーヒーゼリーが残ってたなら俺の分も分け与えてやってもいい。
毎日おかんはさすがにマジで板についてしまいそうだし遠慮するが
ちょいちょいリクエストされる分には、叶えてやらんこともない。
じぇらぴけに顔を埋めながら、目を閉じもにょもにょ言いはじめて…]


 どんなオレでもって、葛籠さんは葛籠さんしか
 いないじゃないですか。

[背後を振り返るべきだろうとか、もっと良い言葉が
あるんじゃないかとか。
考える余裕も必要もなかった。

俺の事を第一に考えてくれる言葉が優しくて]

 やっぱり、あなたは葛籠さんですよ。

[拒絶や嫌悪ではない想いを背中越しに聞けば
俺も安堵の息を小さく吐いて、下半身に触れた
彼の手の動きに息を止めた]



 は、ぁ……。
 え……でも、目閉じたら、葛籠さんの顔
 見れないじゃないですか。

 ……判りました。

[触れられた瞬間、自己主張の激しい熱が
震えたのが判る。
思わず熱い息を吐いたが、次に吐いたのはちょっとした不満。
葛籠さんがどんな表情なのか見たい、と
言い掛けたが、同時に俺の顔も映り込むことに気付いた。

少し触られただけで、なんとも間抜けな表情をしている。

これは……見たくない、と葛籠さんを見たくないのではなく
俺を見たくないのだからと言い訳して目を閉じる]



 うっ、く……ッ、っっ、は、ぁっっ。

[目を閉じた瞬間、やけに音が気になり始める。
蛇口から滴るお湯の音、僅かな吐息も、ぬち、と鳴る
淫らな音も、自分の心臓が2つあるみたいに
熱く脈打つ音も、内と外から聞こえてくる。

それだけでなく、触れ合う肌が、掌に異常に過敏に
感じられて抑えきれず声が出た]

 ん、ぁ……ッ、はぁ……ッく、ぅ。
 
[ぬるりと滑るのは泡のせいだけではないだろう。
掌や指が触れる度に、硬度も熱も増し、腰に力が入る]



 気持ち、いい、葛籠さんの、手。
 もっと、シて欲しい、くらい。

[羞恥を覚えるより先に久しぶりの快楽を貪り始めた
身体が自然に揺れて、鏡の中で踊っていた。
問い掛けに言葉での解より雄弁にタラタラと
欲望の先走りを流す慾と揺れる腰が語っていて]


 葛籠、さん、手放してっ。

 でちゃう、からっっ、ひ、あっ、葛籠さんッッ!!

[狭い浴室で響く自分の声が恥ずかしくて身悶えれば
更に強請るような腰つきになる悪循環。
しかし実質禁欲性活数カ月の成人男子に
耐えられる気力も耐えようとする意志も無く。

何とか彼の手を汚さぬようにと懇願したが、
絶頂の訪れは早く、彼の名と共に]


 っと……あ、ありがとうございます……って
 言葉これであってます?

[荒い呼吸も葛籠さんに包まれている状態では
全て判ってしまうだろう。
久しぶりの快感に耐えるようにきつく瞑っていた目元は赤く、
急速に酸素を求めるせいで閉じ切らない唇から
なんと話せば良いのか判らずに。

バカな事を聞いたと後悔のネタがまた1つ]


 ありがとう、ございます。
 葛籠さんの、手……別に、嫌いじゃなかったですし。

 よかった、です。
 でもすみません。
 あなたの手、汚しちゃった。
 俺に洗わせてください。

[彼の手は穢れか
ら無事逃れられただろうか。
どちらせにせよ、触らせてしまった罪悪感から
今度は俺がボディシャンプーを手に取ると
彼の手を指をそのまま洗おうとする。

指先だけでなく、指の股も甲も手首も丁寧に
自分の手を重ねて洗うつもりだけれど
彼はそれを赦すだろうか**]


独尊隊 ツヅラは、メモを貼った。

2018/12/23(Sun) 02時半頃


[わかんない、と言う彼に、
頭を撫でながら言い聞かせるように、
──そして自分を牽制するように、話す]

 今、阿尾さんは、お酒に酔っています。
 酔った勢いで、僕みたいなのに捕まっちゃ、だめですよ。
 明日、お酒が抜けて冷静になったら、
 どうしてあんなことしたんだろうって、後悔します。

[そんなことになったら──僕が、耐えられない。
一度は近づいたはずの阿尾が、
二度と手の届かないところに行ってしまう気がして]


[けれど、逃げ道のないことが判明したこの状況。
いつまでかは分からないけれど、密室に二人きり。
お酒が抜けるまでやり過ごす自信は、なかった]

 ……分かりました。
 僕も戻ります、から。

[どくどくと脈打つ心臓の音が速い。
さて、全身に灯ってしまったこの熱を如何せん。
酒にも変わらなかったはずの顔色が、今は耳まで真っ赤になっているのが自分でも分かる]


[阿尾は「選ばなかった道の先にいる自分」などではない。
僕とは違う思考と感情を持ち、僕とは違う行動をする、
他人なのだということを、まざまざと思い知らされる。
それを思い知らせるのは、僕には理解の及ばぬ、
僕であれば絶対にしないであろう言動。

それは──他ならぬこの僕を、求めること。

阿尾は自分自身ではなかったと知るのは、少し寂しい。
けれどそれ以上に、この眩しくて愛しい青年が自分を求めてくれることがくすぐったくて、嬉しくて。
阿尾の為にならないと思うのに、うっかり絆されそうになる。
いや、「絆されそうに」、ではなく。もう、とっくに]


[部屋の奥に戻れば、何の足しにもならないけれど、
残ったウーロンハイをごくんと飲み干して。
それから、ベッドの端に、腰掛けた]


 ……阿尾さん。


[そして、阿尾に向けて両手を伸ばす。
こちらへおいで。一口齧ってごらん?
さながら林檎を差し出して誘う、蛇のように*]


[──唆しているのはどちらで、
誑かされるのはどちらだろう。

林檎の芳香が誘う悪の道。

二人が二人とも、相手を誘い、共に堕ちようと囁くなら。
それはきっと、捕食者と獲物ではなくて、
二人でひとつの果実を貪る、誰にも秘密の共犯者だ。**]




 ……っ、…、

[素直に快楽を追う姿は、ひどく艶やかで。
流しっぱなしの温水の熱と湯気より、狭い浴室に響く彼の甘さを帯びた声が、此方の身体に火を灯す。
知らず知らず強く唇を噛んでいた。
彼は自分が今まで接してきたような“恋人”ではないのに、今日沢山話せるようになったばかりの友人、なのに。

触れて欲しくなる、もっと触れたくなる。

このままでは、理性が溶かされてしまいそうだった。]



 楠、さん、

[小さく名を呼ぶ。
此方が発したのはそれだけ。
彼の返事と、それより雄弁に教えてくれる腰の動きと手の中の反応に安堵しながら、一心に絶頂へ導いていく。
半ば抱え込んだ身体が腰を揺らせば、体格差のせいで不安定なのもあり、自然引っ付いて支えようとする。
擦れ合う肌と肌が泡で滑り、背中と胸元が触れ合う。
確かな悦楽が身体を走り抜けた。]

 ……、

[びく、と震えながらも、声は勿論息遣いも潜めようとしたのは、此方の存在は意識させたくなかったから。
目を閉じてもらっているし、彼が女性からしてもらっていると想像できるのではないかと、思って。]


[でも、楠の声は確かに鼓膜を震わせていて。
達する前でさえ自分の、名を。]

 っ、あ、

[呼んでくれるんだな、と。
そればかりが、頭の中にいっぱいになり。

手を離してという要求に反応できず、最後まで搾り取るように熱いそれを包み、震えを感じとっていただろう。
右手はトロリとした白濁に濡れていた。]



 どういたし、まして?

[此方こそどう返していいものか。
質問に困ったように眉を下げてみせ、首を傾げる。
触れ合った場所に楠の体温と息遣いを感じながら、彼が少し落ち着くまでそっと、鏡越しの表情を見つめる。
赤く染まった目元、吐息を漏らす唇。
すぐに目を逸らすべきだと後悔したがもう遅かった。
争いきれない、隠しきれない熱が、主張する。]

 自分で洗えるから、大丈夫、だぞ。
 汚れたなんて、思わない。

[慌てて手を引っ込めようとするが間に合わなかった。
声に焦りが滲むのが伝わらなければいいのに。]



 ちょ、だから、っ、ぁ……!

[紛れもない善意、なのだろうけれど。
丁寧に指を洗われる、それだけで刺激が強すぎる。
しかし突き放すなんてできるはずもなく。]

 ――、ん、ッ、もう、いいだろ、

[今自分がどんな表情をしてしまっているのか知られたくなく、長い髪で隠そうとしながら、身を震わせる。
指の股を擦られれば唇をまた噛んだ。
これだけのことで変な声が出そうなんて。

手を完全に委ねながら、細く、熱い吐息を吐いた。*]


 確かにその通りでしたわ……

[真顔でそう返した。
冗談だというのは分かるし、実際出ていくものもないよね!

真顔を作って数秒後、耐えられずに吹き出してしまう。
オレはこの人のこういうところが好きなんだな。]

 ……そうですね
 遠慮してうだうだするくらいなら話聞いてもらいます
 でも今夜は聖夜なんでハッピーに行きましょう!

[どうやらお互いに子供のようだし、オレもかっこつけてないでいつか胸の内を吐露するくらいには近づいてもいいのかもしれない。]


 やったね!
 次は手伝いますよ、加賀部さんほどじゃないけど多少なら作れるんで!

[承諾の声に喜び手伝いを申し出て。

そのうちもこもこの素材に埋まり、段々彼の言葉の語尾が弱々しくなっていったか。]


[直接触れてくる手の動きに翻弄されながら、
時折背中を擦れていく彼の胸。
女性の様な柔らかさを持たず、小さな尖りだけが
背後にいる人が彼女ではなく、男性だと自覚させる。

そして耳元で呼ばれた名前が、女性とか男性ではなく
葛籠さん、なのだと脳髄が身体が理解して]

 葛籠、さんっっ。

[彼の声が聞けたのはその一度。
確かめるように呼んだ名前は縋るようで甘えるようで
自分でも驚くくらい切なげに切羽詰まっていた]


 は、ぁ……。

[呼吸を整える間、ぼんやりとしか視界に映る男2人。
自分の顔は随分だらしない顔をしていると思いつつ、
葛籠さんの傾げた首に合わせて揺れる髪が似合ってるなと
場違いな感想を浮かべていた]

 そう言ってもらえると、助かります。

[白い泡に混じって粘り付く体液は縋っているようで。
彼が汚くないと言ってくれたとしても、
問題はあるだろうと掴んだ手に自分の手を重ねた]


 俺に、洗わせてください。

[昨日今日と聞いた中で、また違う焦りの籠った声。
これ以上は止めた方が良いと思う俺と、
知らない声に身体を震わせた俺がいて。

どちらを優先すべきか、熱を放っても
冷静になれないままの俺は丁寧に丁寧に
指の先端、腹や股を洗っていく]


 ……葛籠さん、俺が手伝うのは、アリですか?

[抱え込まれた体勢のまま指を洗う。
密着した状態で嫌でも気付く熱い吐息。

そう言う事なのかな、と戻って来た冷静さが
何処かで答えを運んで来た気がして。

しかし力づくで手を振り払うことなく耐える様子を
鏡の中に認めながら、思わず尋ねていた。

自分から背中を押し付け、彼の熱を確かめる。
同じように熱を抱えているなら、抱えたまま俺の前から
出て行って欲しくなかったから*]


 俺も、葛籠さんなら、汚いとか思いませんし。



 ……、

[ごくり、唾を飲み込む。
のぼせた頭の中で必死に思考を働かせようとしても、空回りを繰り返すばかり。

触れて欲しい。
気持ちよく、してほしい。

でも、やっぱり。
この事を隠したままではいられなかった。]



 さっき、修学旅行みたいって、言ったけど。
 オレは男同士で居ても、君と同じ感覚じゃないんだ。

 今まで、女とも、……男とも付き合ったことがある。
 勿論、寝たことも。

[ぴちゃん。
水滴が落ちる音が、妙に響いて感じた。
それ程告げる声はひどく小さい。]

 だからといって、誰でも好きになるとか、
 ……誰にでも触れるとか、そんなことはない。

 オレは、そういう人間、で。

[楠の肩口に顔を埋める。
隔てるもののない、本当を明かしてしまった。]



 それでも、いいなら。

[受け入れてくれるのなら。
ここまで隠してきた臆病さを、罪悪感を滲ませて。]


 君に、触れてほしいって。
 思ってる、よ。

[今の感情になんて言葉を当てはめれば良いのか。
まだ分からない。
こんなに我慢してきたのに、彼の言葉1つで崩される。

それでも、酒に酔っていたとしても、錯覚ではないと信じて、今度は楠に全てを委ねたいと望んだ。]


 気持ちよく、して?

[噛み締めていたはずの唇で囁いた。*]


[彼かの答えを待つ間、俺は葛籠さんの手を
しっかりと握ったままだった]

 ……。

[洗うでもなく、ただしっかりと。
この場で言うだけ言って、もしくは何も言わぬまま
逃げてしまわぬように、ギュッと]


 ──……。

[そのギュッと握っていた手を放す。
そしてそのまま、その手を肩口に埋まった
葛籠さんの頭へと伸ばし、悪い事でも告白した
子供の様に小さく見える彼を撫でた]


 そんな人間で「いいか?」って訊かれても。

 人、好きになった事あるんですよね?
 じゃあ「良い」一択じゃないですか。

 俺、好きでもない人に
 義務感で付き合ってたみたいですし。

[男でも女でも、誰かをちゃんと好きになれるって
凄いな、なんて。
そんな感想がまず出てきた事で、
俺相当精神摩耗していたんだと気付かされた]

 俺、男の人好きになった事はまだ無いけど。

 今まで無いから
 これからも無いって事自体無い気もするし。
 二次元とかに目覚める可能性もあるし。


 葛籠さんなら今でも好きですよって言えますよ。

[恋愛感情ではないのは確かだが、嫌悪など生まれない。
そんなものがあるなら、
最初から彼と一緒に風呂に入ったりは
しないし、何もかも許したりはしない]


 ……頑張ります。

[あやす様に頭を撫でていた手を止めて、もう一度彼の
手首を掴み、俺と位置を入れ替えるように促した。
そして椅子へ座らせると俺が後ろから被さる様に
手を前へ伸ばし]

 人にしてあげるの初めてですから。

 下手とかは言わないでください、めげるから。

[先に念押ししてから泡を落としていない身体を押し付け、
ボディシャンプーの泡を新たに増やした手を
彼の根本へ伸ばし、
もう片方で彼の胸や腹を洗おうと試みた]


[他人の性器に触れるのは当然初めてで、
おっかなびっくりだったが、自分の時の様に、
彼がしてくれた時を思い出しながら]

 葛籠さん、大丈夫です?

 気持ち、いいです?

[彼の表情を確認しながら、手を指を動かすたびに
耳元で何度も何度も囁き訊いては、雁首や鈴口を
指の腹で解す様に刺激していった*]


[離されることのなかった手。
例え白濁に濡れていて、お互い酔っていて、傍から見ていたら冷静じゃないのだと言われようと。
伝わる体温がくれる安心感が全てだった。
柔らかな女性ではない、少し力強すぎるくらいの男の力が、今の自分には有り難かった。

楠だから、そう思えた。]

 
 …………ありがと。

[頭を撫でられる。
いつもなかなか言葉にしない感謝の言葉が、込み上げかけた目の奥の熱さの代わりになった。]



 楠サンも、好きな人、見つけられたらいいな。

[自分の失恋経験は。
人を好きになった、ということでもある。
彼の言葉で気付かされた。

楠はまだその好きを感じたことがないのだろうか。
それは勿体ないな、と。]


 オレも、――君のこと、すきだよ。

[今ある親愛を込めて。

きっと彼からの『好き』に、恋は含まれていない。
でも、嬉しかった。
そうでなくても告げてくれることが、なによりも。]



 が、頑張りますって……。
 ここでまで真面目じゃなくて良いんだけど。

[思わず小さく吹き出す。
かわいいな、と思う。

しかしそんな余裕も、体勢が入れ替わり、いよいよ触れられる段階になれば消し飛んでしまう。
鏡越しに目が合えば、すぐに伏せた。
それはそれで自分の局部と彼の手が視界に入り。]



 下手なんて、言わないって。

[悩ましげに眉を寄せ。
触れられた瞬間、強く目を閉じる。
音と伝わる熱が鮮明になる。]

 ん、ん……あ、ッ…!

[昂りは正直に、より硬さを増し、次第に濡れて。
荒くなる息遣いに抑えきれない声が混じる。
咄嗟に自らの手で口を塞いだ。
それでも潤む瞳と紅潮した頬は隠せないが。]

 ……ん、ぅ、

[溜まっていたのは此方も同じ。
強気な言葉なんてもう何も出てこなくて、問いにこくこくと頷くだけで、年下の楠に翻弄されるがまま、高められてゆく。*]


[感謝に込められた重さを図る術も経験も俺にはない。
だから返事の代わりに、何度も頭を撫でるだけだ]

 そうですね。

 ありがとうございます。

 でも葛籠さんと昨日今日と話せて、すごく嬉しかったから
 頑張って見付けなくても良い気がします。

[俺の幸せを願ってくれる葛籠さんの優しさに目を細め、
彼からの『好き』を素直に受け取った。

俺と彼の『好き』は何がどう違うのか、これから変わるのか
全く判りはしないが、少なくとも今の俺の『好き』は]


 はい。
 俺もです。

 こんな風にするのもされるのも、
 あなたなら、と思える位は 好きです。

[好きを形や言葉にするのは簡単で、しかし本当の好きを
示すのは難しくて。
きっと決死の想いで打ち明けてくれた秘密だろうから
それだけは嘘偽りない、俺の中の過剰でも過少でもない
基準を差し出した]



 いや、でも俺だけ気持ちよくなったままで。
 葛籠さんに下手だって思われるの嫌じゃないですか。

 一応男だし、プライドもあります。

[こんなところでプライドまで持ち出すくらい真面目な
話はないだろうとツッコんでくれる人はいないようで。

吹き出す彼に小さく口を尖らせはしたものの、
実践で報いるべきと彼へ手を伸ばす]


 声、出さないと苦しいんじゃないですか?

[根元を擦るだけで、先端を弄るだけで手の中の
熱が脈打ち躍る。
耳元で聴こえる彼の声も余裕を失い、艶めいて
荒れる息と重ねた身体に上がる体温が心地良かった。

言葉以上に明確に跳ねる姿態は腕の中でも
鏡の中でも美しかったが、やはり言葉が欲しいと
口を抑える手に片手を重ねて外そうと試みる]


 他人を触るの初めてなんです。

 ちゃんと、何処触ったら気持ちいいか。
 どんな風に触って欲しいか教えてください。

[怖がらせないように、乳首ごと胸全体を掌で
大きく撫でまわし、熱も根元から先端まで搾り出す様に
数度一気に扱いては尋ねていく。

彼が望むならその通りに、言われるまま場所に触れ、
導こうと懸命に指や掌を
少し痩せている肉を痛めぬように躍らせた*]


[確かに息は苦しい、が。
それよりも居た堪れないくらいに恥ずかしい。
快楽に溺れかけながらもそれだけは中々拭えない。

それなのに手を重ねられ、口元から外そうと促されたら、何故か素直に言うことを聞いてしまう。
絆されているのとはまた違うのだ。
声を、言葉を望まれていると、言外に伝えられた気がして、それを叶えたくなった。

その癖、少し恨めしげに。
潤む瞳を薄く開き、鏡越しに彼を睨んだ。]



 え、あ、はじめてって……ひぁっ、

[どういうことだ、と。
続けようとした言葉は、胸元への刺激に途切れる。
気持ちはなかったとはいえ彼女が居たのなら、柔い身体に触れたことくらいあると思っていたが、そうではないのだろうか。
膨らみのないそこを愛撫されれば、経験のある身体は正直に快感を拾い上げ、昂りがとぷりと蜜を溢す。]

 そこ、気持ち、い……んんッ、ぁ、

[どうせ隠しきれない。
良いということを言葉にして、ただ胸をどう弄って欲しいかまでは言葉にできなかったのは許して欲しい。
生理的な涙が滲む。
何もかもが、あつい。]

 ――ッ、!!

[此方を思いやる指先は優しく。
激しすぎない気持ち良さが、積み重なっていく。
溢れ、達する瞬間は言葉にさえならず、楠のように予告なんてことも出来ずに、欲を吐き出してしまった。*]


[あまりに強い抵抗があれば外そうと思っていた手は
俺の手と共に唇から離れていく。
代わりに鏡越しに睨まれた気がするが、
潤んだ瞳は逆に可愛いと思わせて
的外れかもしれないが鏡の中の彼に
俺は微笑みかけていた]

 だって俺しかあんな恥ずかしい声出してるのって
 ずるくないですか?

[自分だけ気持ちよくなっても嫌じゃないですか。
ちゃんと葛籠さんに気持ち良くなって欲しいんです、と
耳元で念押しし、男であることを確かめるように
喉仏や胸を丁寧に洗っていく]



 ここ、ですね?
 強すぎません?

 もっと優しくした方がいいです?

 それともこう?

[素直に気持ち良いと声が響き出せば安堵が勝り、
もっと気持ち良くなって欲しいとばかりに、
1つ触れるごとに確認しては強く弱くを
繰り返して彼の好みを探っていく。

プログラムの反応を探っている様に似ているせいか
嫌悪など欠片も感じなかった。

むしろ拙い自分の動きに反応してくれる葛籠さんが嬉しかった]


 すごく硬いし熱いし、ぬるぬるしてきました。

[問いかけに応えるのは言葉ではなく、
声や身体だったけれどそれでも十分判りやすく、
一度高く声が上がった場所は
執拗なくらい触れ続けて]

 葛籠さんも結構久しぶりでした?

[手の中で震える熱に予兆はあったが、突然切羽詰まった
呼吸と共に手の中で熱が弾け飛んだ。

俺の分と合わせて浴室にボディシャンプーとは違った
雄の香りが混じったが気にもせずに、吐き出した後の
熱を労わる様に清める為にまた泡を掌で擦りつけた]



 少しは落ち着きました?
 今度は洗いますね。

[さっきと今度の手の動きの違いの理由を説明して
シャワーを手に一緒に身体の泡を落とそうとするが、
悪戯を覚えたばかりの子供の様に、彼の中心からは
まだ手は離さない*]



 ……なんか、君、色々狡いな……。
 悪いわけじゃないけど。

[達した後の冷静さの中で。
とても素直に、自分の状態を実況されたことを思い出し、今更ながら羞恥心が限界突破しそうだ。
彼の中では意地悪でもなんでもないだろうことが分かるからこそ、言い返すこともうまくできない。]

 うん、久しぶりだった。
 ここに越してきてから、誰とも付き合ってないし……。
 1人でするの、あまり得意じゃないし。

[いっそ自分も優雅なんちゃら、買うべきか。
隠し事なく、自分について語る。
苦手だったはずなのに、自然とそうなっていた。]



 いや、洗うのは自分で……!

[一度落ち着いたとはいえ。
これ以上触られていたら、また危ない気がする。

狭い浴室で慌てて身動いだせいで。]


【人】 独尊隊 ツヅラ

 ――、い、痛ッ!!

[浴室の壁に何かをぶつけた鈍い音が響き渡った。
普段ならこんな深夜に、騒音ものだ。]

(130) 2018/12/23(Sun) 16時頃

[打ち付けた肘と腰が痛い。
バランスを崩しかけたため、彼の手を下肢から退けるどころか、逆に先程までより身体を寄り添わせることになる。]

 風呂場で暴れちゃ、ダメだな。

[後ろを振り返って。
気恥ずかしげに苦笑する。
鏡越しでなく、瞳に、瞳を映した。*]


 失うものがないやつは……強い。

[真顔から数秒、吹き出す相手に
同じく真顔で告げて、数秒後には吹だしていた。
恋とか愛とかの『すき』はまだよくわかっていないが
俺は間違いなく、こいつが好きだ。]

 聖夜だからハッピーにか。
 レンレン、いいこというじゃんよ。
 勢揃いしてはしゃぎまわるの、スゲー楽しかったしなー…

[うんうんと頷いて、じぇらぴけの感覚を味わいながらのうとうとがはじまり…]


 いや、ずるいのは葛籠さんじゃないです?

[正々堂々一片の曇りのない目で言い返した]

 でも色々教えてくれたので優しいずるさって事に
 しておきます。

[説明を求められてもこれだけは文章化出来そうにない。
これこそずるいと言われても、詰め寄られたら
首でも傾げて似合わぬてへ、とでも言っておくべきか]


 そうなんですね。
 それこそ葛籠さんにも好きな人また出来ると良いですね。

 何ならあのプレゼント差し上げましょうか?
 未使用ですし。

[彼も彼で独り身を持て余していたのかもしれない。
俺はこの先もデスマーチの連続で、使用する未来は
かなり先だし、有効利用してもらった方がと言い出して]



 1人でするのが得意じゃなかったら、
 こうやって2人でシます?

[取り戻し過ぎた冷静さは前向きな対処法を導き出した]

 彼女とはこういう事でも
 上手くいかなかったんでしょうね。

 他人のここに触るのは初めてでしたが、
 葛籠さんの、触るの全然嫌じゃなかったですよ。

 だから葛籠さんさえ良ければ。

[と、ひどい提案を続けながら彼を洗おうとしたのだが、
思わぬ動きにアパートの屋根ではなく、風呂場の壁が
悲鳴を上げた]


 じゃあ…次はカレーね……かれー……

[もにょもにょ。
寝言に口が動いて、首元をあむあむと食べるように唇押し付けて。]


 ごめんなさい……俺無茶、言いましたね。

[何がいけなかったのか判らない位
複数やらかした自覚はあって、しょぼんと謝罪を
口にしながらも、腕の中に入って来た身体を
離すことなく抱きしめる]

 管理人さんに怒られますよ。
 それに壊して追い出されたら行くとこないんですから。

[苦笑する葛籠さんの瞳に映っている俺は笑っていた。
男同士でヌきあって、裸で抱き合ってる形になっても
笑っていられる事実に。

俺は、あ、と気付いたように唇を近付けて
彼の瞼にそっと押し付けた]



 俺、もしかして葛籠さんとなら
 最後までエッチできるかも。

[衝動的にそう囁いた。
同性同士でどうやるかは知らないけれど]

 なんだろう……葛籠さんが怖がった俺を
 守ってくれたみたいに
 このままあなたを離しちゃいけない気がするんです。

 どうせなら……あなたと全部分け合ってみたいって。

 思っちゃダメですかね?


 あなたとセックスしてみたいって言ったら……怒ります?

[やり方は判らないんですけどと戸惑いつつ
ぐい、と抱きしめて密着した身体は離さない。
どちらがより熱いのか判らぬまま、問い掛けた**]


[優しいノーの突き付け方なのだろう。
そう思って、目を伏せる。

綺麗だと思うものを写真に収めるように
美味しそうなものを少しずつ味わうように
衝動のままに手を伸ばす自分を、大人の
分別で諭されて、しゅんと気落ちする。

雪と酒とを言い訳にする後ろめたさはあったが
ずっと遠巻きに見るしか出来なかった林檎に触れられることなんて、容易く訪れるとは思えなかった]


 後悔なんて。

 このまま、あなたの背景を通りすぎてくモブでいるより
 ずっと――いいのに。

[見てみたいな、と思った。
話してみたいな、と思った。
叶う端から、次を求めてしまう。

迷惑をかけたい訳じゃないのに、身体は正直だった。そっと距離を取っていたのは、自分にしては随分賢明だったのだろうと、遅れて理解が追い付いてくる]

 ………、

[すみません、と囁きかけたところで口ごもる。
耳まで色づいた赤に染まるように、熱が腹の底から立ち上る]



[――ベネットさんは、後悔しないのだろうか]
 



 いや、いらないって。
 あの玩具は、君がもらったものだし。

[有効利用、と彼は言う。
本当に真っ正直だ。
それに合理的だし――部屋にあった書籍のタイトルを垣間見る限り、かなり理系な人間なのだろう。
典型的文系の自分とはきっと正反対。
だから話す度に新鮮で、驚きの連続なのだろうか。
いや、楠という人間だからこそか。]

 ……ふ、あはは、

 じゃあお互い、恋人できるまで、ふたりで?

 なんでだろう、別に嫌じゃないな。
 君のこと、セフレなんてことは思えないし、思いたくないけど……これ、特別な友達に、なるのかなぁ。

[打ち付けた肘が痛むことはすぐに忘れてしまった。
抱きしめる腕から、逃れようとは思えなかった。]



 オレに謝るなって。
 アパート壊れたら、ふたりで謝罪しよう。

[間近の彼の顔は笑んでいた。
心臓ではなく、こころが熱くなる。

自然と瞼への口付けを受け取る。
ふわりと降る温かさ。
擽ったいなぁと口元が微笑む――なんのてらいもなく。
閉じていた瞳をゆるゆると覗かせると、お返しに、楠の鼻の頭に、掠めるように唇を落とした。]


[楠の台詞に、驚きはなかった。
なにも飾らない言の葉が真っ直ぐ届く。]

 怒らない。
 楠サンだからな。

[確かにそう答え。
真摯に見つめ。

そして、その数秒後。]

 やり方って、それは、……そんなに大きく女相手と変わらない気もする……あ、童貞なんだっけ。

[茶目っ気を声に乗せた。
変な罪悪感を彼が感じにくいように。]


[都合のいい考えが過る。

杯を干す喉の動きが艶かしい。
見慣れたベッドの上に彼がいるのは、やっぱり夢みたいだと思った。

両手を差しのべられて、喉を鳴らす。
無断で唇を盗む以上の背徳感があった。
穏やかで綺麗な皮の中身、それがもたらす芳香に目眩がしそうで、けれど、躊躇えるはずもなく]


[今にも触れ合いそうな距離で見つめ合う。
黒曜石のような瞳が綺麗だな、とこんな時に思って。]

 オレのこと、抱いてみる?
 逆でもいいけど。

[なんてことないように。
目元だけは赤いまま。]

 え、あー、でもここだと狭いし。
 ほらとりあえず、一度、上がろうか。

 ベッド、行こう。

[今まで夜に誰かとこんなに恥ずかしさを抑えながら会話したことなんてなかったような気がする。
耳元に許しと、誘いを。*]


 ………ベネットさん。

[片膝で乗り上げ、ぎ、とベッドが軋む。

ふらりと腕のなかに誘い込まれるまま、今度は正面から唇を合わせた。近い体温と、早い心音が重なるのに興奮して、顔の角度を変えては深く、舌を蛇のように交わらせて]

 ふ、……ぅ、ん。

[少年少女の瑞々しい性の延長の、生々しい熱。酔うように味わって、僅かに息を漏らす。

自分の青さを思い知る心地がする。
悪い男、などと言いながら惑うばかり。余裕は一切なくて、欲望を兆しつつあった]


[甘く下唇を噛んで、強く抱きしめながら鼻が触れあう距離でグリーンアイに魅入る]

 ベネット、さん。

[もっと食べたい。
きっと、百の言葉を弄するよりも、自身の熱の方が雄弁だった*]


[それから。
ベネットさんもそうしなかったことが嬉しくて。

薄い壁のなか、二人きりだった。
艶かしい照りの林檎を一人乞うのではなく、共に求めているのではと思えて、きゅ、と背に回った手に力が入った]


独尊隊 ツヅラは、メモを貼った。

2018/12/23(Sun) 19時頃


 確かに貰い物ですけど、あそこまで堂々と
 使い心地教えてね♪ とか管理人さんに言われると。

 使った方が良いのか、封印した方が良いのか手元から
 手放した方が良いのか悩みどころなので。

[何をもって優雅の名になったのか、命名者に問い合わせたい。
何処か論点がずれつつも、有効活用方法を見出す中で、
使わずとも2人で今みたいにすれば良いと
思い付いたことでこの件は仕舞い込むことにした]


 セフレと言う名称がいけないんでしょうね。

 生理的な欲求を我慢するよりも、
 パートナーがいるなら
 身も心も健康になれると思うんですよ。

[恋人でも親友でもセフレでもなく、パートナーと言う
呼び方が俺と葛籠さんの間にはよく似あう気がする]



 俺、本当に出会いたいのは
 そう言う人なのかもしれません。

 友達とも家族とも恋人とも名付けなくていい。
 都合が良い関係じゃなくて、
 都合が良くても悪くても離れたくない、
 離れられない関係に なれたらいいな、って思います。

[特別な友達もその内の1つに纏めてしまえと、
口元の笑みを深くする。

俺を見る葛籠さんの目は綺麗だな、と自然に
瞳を呑み込む様に唇を押し当てても
抵抗はなく、むしろ離れる前に鼻の頭に
温もりを感じてくすぐったさに、くしゅん、とクシャミ]


 抱くと抱かれる、ですか?

 ええっと。葛籠さんはどっちの経験の方が多いんです?

[怒られるどころかしっかり受け止め、考えてくれた
優しさに緊張していた力が抜けて、肩がすとんと落ちる。

自分から言っておいて、いざ誘われると悩んでしまった。
抱く側も抱かれる側も経験出来るのかと、
差し出された選択肢に、暫し沈黙する]

 ……これでも女性の経験はしっかりあるんですけど。

[結論の前に、童貞疑惑を彼の鼻を指で摘まみながら
否定した。
既に酔いは醒めているのではと、冷静な俺が
囁くが触れ合ったままの身体の熱さの前には
蜃気楼のようだ]



 抱く側と言うのは女性とそれ程変わらないのでしょうか?

 それなら抱かれる側も経験してみたいと思いますけど、
 葛籠さんに教えてもらうので、葛籠さんが慣れた方が
 負担は少ないでしょう。

[経験出来るなら全部経験したいと思ってしまうが、
葛籠さんを困らせたいわけではないから。
主導権は彼に渡して立ち上がる。
そっと手を差し伸べて、もう一度お互いシャワーを
掛けて泡と寒さを拭ってから部屋へ。

用意していたはずのパジャマは使われず、
代わりに大きなバスタオルでわしゃわしゃと
葛籠さんの髪や身体の水気を拭き取ろうとした]


 ちょっと緊張と言うか、改めて言うのも
 恥ずかしい気がしますが、
 よろしくお願いします……先生。

[互いの水気が取れた頃合いで、寝具の前で
そっと葛籠さんを抱きしめて、先生、そう呼んだ*]


[優雅の件は、とりあえず置いておいて。

経験に関しては、抱かれたことはあっても男を抱いたことはないと、偽ることなく明かした。
たまたま付き合った相手が望んだからという理由も。

童貞疑惑を否定されたなら、ごめんと返しながらも、ほんのり惜しかったような、不思議な心地に襲われる。
うん、でも、柔らかさも良いものだから。
知っていてくれて安心したのは事実だ。
こんな自分が童貞を貰うのは、流石に緊張してしまう。]



 男同士は、どちらも出来るからな。
 楠サンが望む方で。

[じゃあ、まず君に抱かれるよ、と。
色を纏わせた声音で。
差し伸べられた手に手を重ね、浴室よりも寒い部屋に戻っても、身体の火照りが収まることはなかった。]

 君も、冷えるから。

[彼も自分と同じ状態であれば良い。
そう願いながら、彼がしてくれた後で、同じように身体を拭いてやろうとしたことだろう。
これだけ見れば無邪気なものだ。
瞳にチラチラと揺れる、欲の熱さえなければ。]


[ベッドの前に来たなら。
ムードを作ったりした方が良いのだろうかと、自分らしくもなく過ぎったりしたのだけれど。]

 せ、先生って。
 オレ保健体育の教師じゃないぞ?

[拍子抜けしてしまう。
ああ、でも、飾らないでいてくれるんだ。
そうも感じられる。]

 ふふ、そういうプレイってことに、してみるか。

[楠クン?と呼ぶ声は態とらしい。
腕を伸ばし、緩く抱きしめて。
風呂場で気付いた、どうやら敏感な性質らしい彼の背中を、つうと人差し指で撫でてみたりして。]



 なぁ、ローションとか、持ってる?
 さっきのオモチャの付属にあったりするかな。

[必要だから、と瞼を伏せて。
基本的な女性と違う身体の構造は理解しているだろうから、色々、暗に伝わってほしい。
実は、結構、これでも恥ずかしくて堪らない。]

 男、だから。
 準備しないと、入んない、から。

[耳の端が熱い。
ある程度は自分で解くつもりながら、流石にローションは持ち歩いてないからと、小声で頼んだ。*]


[葛籠さんの経験を聞きながら、
どちらも出来るならどっちも経験してから
考えれば良いのにと、出てくる疑問は
経験が無いから出てくるものなのか]

 葛籠さんとならどっちも経験してみたいですし、
 どうせならあなたにも抱く方も経験してもらいたいです。

[その方がきっと良い、とは思っても初めての経験は
葛籠さんの負担を軽減させることが優先だ。

しかし葛籠さんをいざ抱くと決まると妙に緊張してしまう。
腕の中にいる彼を壊してしまわないか、
薄いガラス細工を抱きしめる様に、
そっとそっと包み込んで、はい、小さくそう頷いた]


 大丈夫です、俺不摂生ですが結構頑丈ですから。

[部屋に戻っても少し低く感じる温度が心地良い位だ。
不健康自慢をしつつも、お互い水気を拭き取るだけの
動作も楽しくて仕方ないと笑みを浮かべていられたのはここまで]

 え、プ、プレイ?
 そんなつもりじゃ、ひゃっ!ぁっっ。

[確かに彼女との時にこんな挨拶はしたことは無いが、
それとこれとは違うしと、
しどろもどろに言い訳しかけた声が
背中をなぞる人差し指のせいで色を変える。

優しくカッコつけた形になっていた抱擁から
一気にぎゅう、と強く抱きしめて先生に縋りつく
生徒へ早変わりだ]


 ローションですか?
 俺の部屋にはないですけど、多分あのプレゼントに。

[急に様子が変わったのは葛籠さんも同じ。
どうしたかとまじまじと見ると、顔も耳も赤く、
恥じらうような消え入りそうな声。
次々と色んな顔を見せてくれる葛籠さんを
可愛いと思いつつ、ローションと言われて
件の置いておいたプレゼントへと手を伸ばした]



 入ってますよ。
 コンドームも一緒に、ローションも。

 プレミアムパックらしいですけど……。

[箱を開けると丁寧に一式揃っていて。
これは管理人に感謝すべきなのかどうなのか。
悩みも優雅と一緒に枕の隅に置いておいた]

 どうぞ。

 俺、どうしてたらいいです?
 抱きしめてた方が良いです?

 それとも。

[あなたにキスした方が良いですか?と。
赤く熱を持った耳孔に囁きと吐息を同時に吹き込んだ*]


 ……マジで欲求不満なのでは?
 それともこの格好が悪いんすか?

[寝入り頃にも首をはむはむされていたことを思い出した。
やめてほしい、刺激が強い。

じぇらぴけを見下ろしながら、服の魔力恐ろしやと思ったり。着替えたい。]


[本当に、これは、どんな状況なんだろう。
羞恥プレイというやつか。

もうこうなったら腹をくくるしかない。
こうなったら存分に彼に気持ちよくなって貰わねばと、恥ずかしさの中でも決意する。]

 やりたいことを、やって。
 オレ、生徒の自主性は重んじるよ。
 あまり見られるのは、流石に、やだけど。

[準備されたものに、感謝を。]

 キスでも……勿論、いい。

[耳に触れる吐息と声は、身体に電流が走ったような刺激を運び、ひ、と小さく悲鳴を上げる。
楠をベッドの上へと導き、彼の体勢は任せるけれど、自分は向かい合って、女性のようにぺたりと座る。
勿論、その下には予めバスタオルを敷いて。
他人の、目の前の男のベッドであることを改めて意識しながら、かすかに震える指先でローションのボトルを手に取り、幾度か失敗しながら蓋を開ける。]



 ちょっと、支えにさせて。

[肩か、どこか。
楠の身体に掴まらせてもらい、軽く膝立ちになり。
ローションで濡らした自身の指先を、そろりと、女性とでは中々使わないだろう、後孔へと伸ばす。
向かい合っていれば直接彼の目に入ることはないだろうと、意図的に向かい合わせになった理由はこれだった。]

 久しぶりだから、時間、かかるかも。
 君の、……結構、大きいし。

[息を吸って、吐いて。
人差し指を体内に、少しずつ、差し入れていく。
ぐちゅりと、人工的に濡らされたいやらしい音は、きっと向かいの楠の耳にも届くことだろう。
ゆっくり、ゆっくり、第一関節まで埋められる。]



 ――、ん、ッぅ、

[ほんのり苦しげに眉を顰める。
本当は慣らす行為が得意ではない。
もう少しすれば楽になってくるのは分かっているが、最初のこの段階が、どうしてもきつい。

縋るように、掴まった手に力がこもった。*]


 うん?
 いやー、あんまり困ってはないんだけどなぁ。
 でもやっぱ、じぇらぴけがいけないのかもしれない。

[下衆極まりない。
スキンシップ過多は確かに、じぇらぴけの魔力か。
おっぱいと並ぶくらい、足好きだし。
…とは口に出さないでおこう。]


【人】 独尊隊 ツヅラ

[浴室で騒音をたてた後、響くような音は発していない。
そして今は色んな意味で必死、なのであるけれど。

荒い息の隙間に、ふと]


 そういえ、ば、
 ……あまり、屋根軋まなく、なったな?

[羞恥を紛らわせるために。
なんて事ない話題を一片。


――実はまだ、ドアが開かない事を、知らない。**]

(139) 2018/12/23(Sun) 21時頃

[目の前でしゅんとする阿尾に胸が痛む。
赤いモップの後ろに垂れた尻尾が見えるようだ。

阿尾の為を思って、というのもあるけれど。
一番は、阿尾にとって自分の存在が「一夜の過ち」になってしまうのが怖いから、だから。
こんな風に気落ちさせることに、罪悪感を覚える。

それでも心を鬼にしてやんわり突き放したのに、
まったく、神様ってやつは]


 ……阿尾さん、は。
 このまま今夜何もなかったところで、
 僕の人生においてモブたりえませんよ。

[安心させたいがため、というわけじゃない。
少しばかり苦い気持ちさえ抱えて、吐露したのに。

この夜をスルーして行くことはできないと、
神様に突きつけられた。

このままここから逃げられなければ。
阿尾に唇へ触れられてからというもの、ギリギリで堪えていたものが、溢れてしまう。暴かれてしまう。食い荒らされてしまう。
その想像は──普段「もか」や阿尾を通して巡らせていた想像よりもずっと生々しく、息が詰まるような苦しみを齎した。
それは、苦しみよりも尚鮮烈な快感を伴って]


[ベネットさん。と呼ぶ声に、笑いたいような泣きたいような、ぐちゃぐちゃな感情で顔が歪む。
そのくせ、誘い込まれてやってきた阿尾の首に腕を絡ませて、逃すまいとする体は本能に忠実]

 ──ん、んぅ……

[触れる舌先があつい。重なる心音がはやい。
緊張しているのも、興奮しているのも、僕だけじゃない。
その事実に、くらりと目眩する。

身じろいだ折に彼の下肢に萌した熱を見つけると、
今度は偶然でなく、わざと膝を動かして、
太ももを擦りつけた]


[扉が開かない、と気づいた時。
真っ先に感じたのは、これでは阿尾から、そして阿尾を求めそうになる自分から逃げられない、という危機感で。
ここから出られないことそのものに伴う命の危険だとか、誰かをコンタクトを取って助けを呼ばなきゃだとか、
そういうことをすっかり忘れていたのだ。

……まあ。幸い、スマホはあるから。
明日になったら管理人でも警察でも何でも呼ぼう。

心配は全てぽいと放り投げて、更に舌を伸ばした*]


 あ、はい……先生。

[生徒の自主性を重んじると言われても、
観察に徹するべきかと考えていた方向性を
先に制されてしまい、さてどうすべきかと眉を寄せる。

しかしローションを開ける手が震える様子に
彼も緊張しているのだと理解して、
それ以上は彼に要求することはなく
支えを望まれればそっと両手を広げて、腰を抱く]


 いいですよ。
 葛籠さん、あなたがいい、と思うまで。
 時間を掛けてください。

[自分のサイズを大きいと思ったことは無いが、
経験のある葛籠さんが言うならそうなんだろう。
リアルな話に俺も恥ずかしくなって、思わず俯けば
萎えてはいない俺自身と、葛籠さんのものがあって]
 
 苦しい、です?

[女性の秘所から漏れるような水音と、苦しそうな声が
上と下から聞こえてきて、間近の彼に問い掛ける。
眉を寄せる表情に、苦しさが無い筈はない。
しかし俺に出来る事もなく、何度も呼吸を繰り返し
ぐちゅりと卑猥な音をさせる彼を見つめるだけ]


[縋る手に力が籠り、痛みを感じて俺も眉を寄せるが
これは彼が感じているうちの僅かでしかないだろう。

そう思うと、少しでも穏やかなものに変えたくて、
苦痛を分け合おうとするように耐える息を漏らす
唇にそっと俺の唇を重ねる。

吐息を奪うのではなく、触れるだけの、
リップ音交じりのキス。それは鼻や目尻、眉間の皺にも
落としながら、片手で腰を支えつつ腰をぐい、と近付けると
互いの熱を擦り合わせるように腰を揺らしていく]

 俺が聴きたいのは、そんな苦しそうな声じゃないです。

[まだ男の快感は性器でしか知らない分、
快感を一緒に感じようと腰を擦り合わせて。
空いた片方の手で2本軽く握って扱き合わせ始めた*]


[違和感を、慣れるまでは必死に抑え込むのが常だった。
だから不満も何もなかった。
楠の視線を感じながら、自分が萎えてしまう前に、快楽を感じとれる段階になりたいと願っていた。
腰を抱く手があたたかさをくれる。
それに、とても、助けられて。

そんな時だった。
ふと視線を上げたなら、寄せられる顔。
今度は頬にキスをくれたりするのかな、想像するだけで、知らず緊張していた身体の力が緩み。
受け入れようと自然に瞼を伏せて――]

 ……、

[唇に触れた柔らかさに、震えた。

決して嫌だった訳ではない。
ただ、なんとなく、今の自分たちの関係では、彼はしてこないだろうと何となく思い込んでいたから。
意外だったというのが正しいかもしれない。

一瞬のぬくもりは、ひどく優しかった。]


[もし魔法のようだ、なんて過ぎり。
ファンタジー小説家へ転向したみたいだと自分で思う。

それほど彼の口付けは、
感じていた苦しさを溶かしていった。]

 あ、あぁ、……っ、ちょっと、待っ、

[熱と熱が直接擦れ合う。
味わったことのない快楽が背筋を這い上がる。
ローション以外の水音が混じり始めるのにそう時間はかからず、苦しげな声は違う色を纏った。
無意識に腰が揺らめき。
もっと、と強張るように身体を寄せる。]

 楠、さ、――そろそろ、いい、よ。

[いつしか、後孔は指を3本受け入れて。
達する前に早く此方へと望むみたいに、ひくりと、浅ましく孔の縁を震わせていた。]



 生徒さんは、卒業して。
 此処からはもう、教えなくても――な?

[解したのとは違う手を伸ばし。
自らからも彼の昂りに指を絡めて、数度弄ぶ。
でもまだ達さないように、
きゅ、と締め付ける振りを。]

 抱いてくれるんだろ?

[素早く、掠めるみたいに、唇の端に口付けて。
準備の整った身体でそっと抱きついた。*]


[口付けは大切なものだと女性はよく言っていた。
儀式みたいなものだから、とお姫様の様に
扱って欲しいと常々願っていた女性は口にしていたが。

衛生面以上に大切にする必要はないだろうと言って
怒られた記憶はまだ何処かに埋まっている。

しかし、ふ、と苦痛が和らいだ様に見える葛籠さんの
呼吸に、口付けも特別な力があるのかと
主張がまんざらでもない気もした]


 葛籠さん、葛籠さん。

[だから思い出してしまった彼女ではなく、
俺がキスしたいのは、キスしているのはあなただと
名を告げては顔中に唇の雨を降らせては腰を擦り合わせた。

頭は冷静だが、下半身は全然冷静ではなく
綺麗に落としたはずの泡よりもぬるりとした先走りが
掌と2本の熱を包み音を立てていく]

 ん、ふっ、ぅ……ッ。

[2人分を扱く快感は今の構図も葛籠さんの痴態も相俟って、
今までにない異様な興奮を俺にもたらした。
このまま彼の腹に押し付けて吐き出したい欲を
我慢出来ずに訴えようとしたのと、彼の許しが出たのは
ほぼ同じだった]


 ちょ、出るから、ダメですって。

[気付けば彼と同じくらい息が荒くなっていた。
ふぅ、ふぅ、と暴発を抑えるように肩で呼吸を繰り返す中、
葛籠さんの指に遊ばれた熱は危うく先んじてしまいそうになる。
生徒卒業という割に悪戯な扱いに、悔しそうに
葛籠さんを軽く睨み付ける。
そしてすぐに唇の端を掠めた唇を
追いかけて今度はしっかりと唇を合わせて身体を抱きしめた]

 この体勢のまま、挿れます、よ?

[体を抱きしめたまま、彼の身体を下にするように
ゆっくりとシーツの上に横たわる。
勿論彼に重みを与えないよう、彼の背が落ちて
重力が感じられ無くなれば、俺はそのままの体勢で。

支えていた両手を腰から下に下ろして太腿をまさぐった。
そのまま太腿すら越えて膝まで辿り着けば
膝裏を掌で支えて拡げるように持ち上げる]



 ……女の人みたいに、濡れてますね。
 すごく、いやらしく見えます。

[拡げると言っても、彼の表情を見ながら。
それでも繋がる場所はしっかり見えるくらいまでは
抱えて拡げてしまうのだけれど。

女性とは違う秘めた場所を好奇心で思わずまじまじと
見つめてしまったが、じっくり見られたくないと
言われたことを思い出してゆっくりと身体を近付ける。

俺のものは擦り合わせた互いの先走りでねっとりと
濡れている。
硬さも成長も十分なそれを、
艶めかしく濡れて呼吸をしているような場所へと
ひたり、押し付けてから]



 葛籠さん、いれますよ。

[ぽた、と顎から汗が落ちるのも構わず、
一言呼びかけてから、数度に分けて全てを突き入れようとした*]


[シーツを背に、見上げた先には楠が居る。
今日やっと沢山話せるようになったばかりのアパートの住人――だったはずなのに、いつしか、こんな距離まで近づいてしまった。
この関係の名前はよく分からない。
きっとどんな辞書にだって載ってない。
今はそこを、考えなくても許されるだろうか。
優しく激しい熱を、ひたすらに感じたい。

女性をエスコートするみたいな動きは、
体勢を変えようとする仕草も、脚を広げる手も、何もかもに此方を気遣う気持ちがこもっていた。
彼は前の恋人にもこうしたのだろうか。
ふと過ぎったが、すぐに思考の彼方へと消え去る。]

 ……、

[後孔に熱い先端があてがわれて。
吸い付くような音が響くのが、自分が期待していることを明かすようで、どうしようもなく。
シーツを掴もうとしていた手を、少しだけ迷い、
どこか甘える猫のようにして楠の背中に回した。]


[何度も自分を呼ぶ彼も、少し言葉で虐めたら睨んできた彼も、さっき口付けをしてきた彼も。
全部を抱きしめてみたいと思った。'

 
 ――いいよ、来て。

[聖夜の夜なんてことは忘れて。
ただ目の前の男と抱き合うことだけに溺れよう。]



 ん、――ッ、ぁ、ぁ、……!

[身体を拓かれていく感覚。
浅い息に控えめな声を混ぜながら、身体の力を抜く。
降ってきた朝の雫が首筋に落ちる。
それだけの刺激で、びくん、と震えた。

ゆっくり、ゆっくり。
埋まっていく昂りが熱くて堪らない。
全てが収まりきった頃には此方も額に汗を滲ませて、浅い息の中、楠さん、とそっと名前を呼んだ。]

 っ、よく、できました?

[やっぱり茶化してしまうのは。
恥ずかしさからの逃げだとバレバレだろうか。]


 は、ッ――……。

[実際に味わう実は、甘いだけではなかった。侵しがたい、なんていうのは皮を剥くまでのことで、熱を分かち合えば快と共に、日常に背く荒々しさが胸を焼く。

いつも穏やかに微笑む彼の顔が複雑に歪む。
一方で、絡む腕の力に熱く息を溢した。――ベネットさんも、それを感じているのだと。

雪に閉ざされていなければ。
微かなキスと言葉だけで、諦めがついたかもしれない。
けれど、もう止まれない。止まらなくていいと天に言われた気さえした。彼の変化の一つ一つが、ぞくぞくと背を擽る]



 ……あ、

[そういえば、ゴム付けてなくないか。
今更思い出してももう遅い。

後で減点しよう、心の中で決め。
自分だって一旦抜けなんて言えないほど、熱くて、先をねだるようにして背中に回した手を引き寄せた。*]


[――もっと食べたい。先を知りたい。

いけないこと、をしている。
同性だから、というでもなく。
こんなにも快いのに、確かに禁忌の味がした。
貪りあうことには少しの恐ろしさとそれ以上の悦びがあった]


 ふ、……!

[舌を絡めては、咥内の熱を奪い合ううち。
太ももの感触にびくりと背を震わせて、息を詰めた。気恥ずかしさにむ、と頬を染めつつ、勢いに任せて飛び付くようにベッドに互いの身を沈める]

 ベネットさんのせい、ですよ。

[覆い被さって、深い緑の襟を押しのけて肌を強く吸った]

 酒のせいでも、雪のせいでもなくて。

 ベネットさんも、俺のせいでだめになって。

[後悔させない、と言えるほど熟していないけれど]


[肌の手触りを求めて、右手が這う。

男同士の手順なんて分からなかったが
欲するひとは目前にある。
重なった下肢を押し付けて、左手の指と指を絡めた。

抵抗がなければ、互いの衣服を緩めてそのまま猛りに手を伸ばそうと*]


[見下ろす顔はどう見ても男なのに、
今までの行為も、これから行おうとする行為にも
やはり抵抗はない。

むしろ押し付けた先に吸い付く肉が男の本能を刺激して
知らず、湿った肌とは真逆に乾いた唇をぺろりと舐めていた]

 今からは、謝りません。

[来て、と招かれた場所へ、ぐい、と身体ごと押し込むと
卑猥な音と共に熱くきつい粘膜がひたりひたりと張り付いて
締め付けてきた]


 く……き、っつ……いし、熱っ……。
 やば……焼けそう。

[俺の下半身も頭の中の神経回路も全部。
まとめて焼き切れてしまいそうになる。
熱で焼かれて、抱きしめられる強い力にそのまま
千切られてしまいそうで。
想いを彼の中に遺してしまいそうになる]

 葛籠さんのナカ、すごく、熱くて……溶ける。

[浅い呼吸と共に混じる声も女とはまるで違うのに
女性以上に蠱惑的な熱を持って、俺を奥へと迷い込ませていった。
縋ってくる両手すら、そのまま迷宮へと導く誘惑]


 俺、全然……余裕ないんですけど。
 葛籠さん、余裕ですね。

[根元まで埋め込む間、彼の額に浮かんだ汗も
吸い取る様に拭う様に唇を押し付けていたのに。
まだ続いていた先生からの余裕の発言に
男の意地が顔を覗かせ、負けるものかと息を荒げても]

 どうしました?

[何か思い出したかのような、たった1文字に不安そうに
呼びかけた。
しかし答えは言葉ではなく、回された手で。

求められている、そう感じただけで
一回りまた熱が膨らんだ]


 ……教えてくれないなら。
 このまま動きますよ。

[この時の俺は恐らく答えを求めてはいなかった。
答える時間も惜しくて、最後の音を発したとう同時に
ぐい、と一度腰を押し込んでから、ずるりと半分くらい
引き抜いてまた押し込んだ。

最初こそ葛籠さんの表情や声を見ながら
恐る恐ると言ったところもあったが、いつしか
腰の動きは大きくなり、引き抜き突き入れる度に
打ち付ける音が部屋に響く。

動きが大きくなれば届く位置も、擦る位置も変わっていく。

膝裏を抱えていた手も押さえつける力が強くなり
より奥へと貪欲さを見せつける中で、
葛籠さんの声や反応が変わる場所があれば
見逃すことなくそこを抉るだろう*]


[余裕なんて、ない。
ある振りをするのだって精一杯で、彼が律動を始めた今はもう、意味ある言葉を発せられないくらい、
こんなにも、ひたすらに翻弄されている。
でもやっぱり。
意地を張ったみたいな表情は、
男臭くカッコいいのに、どこか可愛らしかった。]

 ん、あ、あ……あッ、

[吐息に混じる声は抑えられない。
熱に穿たれる度、合わせるように、固く結ぶことなんて叶わなくなった唇から溢れていく。
探るようだった動きが、大胆なものに変わる頃には、熱に浮かされたような心地で。
霞んだ視界に、男だけを映しこむ。]

 そ、そこ、…、弱いから、やめ……!

[自ら弱点を晒すのは、先に達したくなかったから。
しこりを硬いそれに擦られると、直接昂りを愛撫されるのとはまた違う、じわじわとした快楽が身を襲う。
男の分かりやすい悦とは違う、少しずつ降り積もっていく、逃げられない、どこか恐ろしささえあるもの。]



 先には、嫌だから、な……!

[変な意地は、偽らない自分の子供っぽさか。
だって彼を気持ちよくしたい、そう願っているのに、自分だけが先になんておかしいじゃないか。

胎の内で暴れる彼自身を、意識して。
その熱さを思い知って。
きゅ、と内側に力を込め――その先を促す。
それは熱をまざまざと感じることになり、自分自身をも追い詰めるものでもあったけれど。

そうして、ふわり、と。
目の前が白くなって、しがみ付いた。*]


[動き出した途端、葛籠さんの声が、息が、体が跳ねる。
それでもまだ、経験の差が彼に余裕を持たせているのでは
ないかと張り合いたくて、追い付きたくて。
我武者羅に打ち付けていた腰の角度を変える為に、
回された手だけでなく、俺からも距離を縮めようと
ぐっ、と前に身体を倒して葛籠さんの顔を間近なものに]

 弱いんです?
 違いますよね、気持ちいいんですよね?

[先生なら言い間違いはしないでください、と
彼が晒してくれた弱点につい意地悪な言葉を
擦り上げる熱と共に唇へと押し込んだ]


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