252 Aの落日
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[ 彼女の最後の笑顔が、目に焼きついて消えない ]
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――自販機の前にて――
[ごとん、と落っこちるペットボトルの音。 それがやけに現実っぽいのに、目の前で俺を見ている男の現実感がないのは、俺にとって「こういうこと」が今までなかったからだろう。と理解は追いつく。
今までガラス一枚以上>>1:424の距離を、ダチ以外とは置いてきたのだから。 それはそれとして、感情が制御できるかといわれれば、否だ。
相手も相手でカチンと来たらしく(それは当然だろう)、あんたのほうがよほど、というから、鼻で笑ってやった。]
(18) 2018/10/17(Wed) 00時半頃
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うるせぇんだよ。話しかける方が悪い
[何様だ、と逸らそうとして、まっすぐ見つめてくる目がそれを許さないような気がした。 ペットボトルを拾い上げる間に逃げてしまえばいいものを、ご丁寧にその様子を見下ろして、また、合う視線を逸らせない。>>426]
あっそ…… なんだ。陰口でも聞いたか。 二年でやめたっつうの
[お前が入る前のことだ。と俺は過去のことを語る。 だからお前には関係ない、と一線引こうとはするのだけれど、どうもこの一年には通用しないらしい。まっすぐに、ただ――まっすぐに、こちらを見つめてくる。
縮まる一歩を、突き放すこともできずに固まっていた。 次に来るのはなんだ。 「サッカー部の恥さらし」も「ガラが悪いっていわれる自覚あるのか」も聞きなれた。 何が来ようが痛いだけで、死ぬほどじゃねえよ。 そう思っていたのに。]
(19) 2018/10/17(Wed) 00時半頃
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……は。
[投げかけられた言葉は――]
(20) 2018/10/17(Wed) 00時半頃
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[……あ、死ぬ。と思った。 喫茶店に入り損ねたのも痛かったが これはもっと痛い。 火傷が再度爛れて落ちそうなくらい、痛い。]
(21) 2018/10/17(Wed) 00時半頃
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なんで俺が。うまくなりてえなら別の奴に頼めよ。
[致死の言葉を、平然とした顔で吐くものだから、俺は思わず問いかけていた。 そうじゃない。そうじゃない。
「嫌だ」の一言で済む話なのに、冷静に「誰に教わればこの一年が伸びるか」を考えた俺は死ねばいい。 一瞬戻ってきた「サッカー」への想いと、目の前の現実とがあわさって、わけがわからなくなる。
嬉しいのか。 悲しいのか。 怒っているのか。
……混乱したまま、俺はじろりとふてぶてしく映る後輩を見る。そこには――
もうなくした「サッカー」への情熱があった、 うまくなりたいと想う心があった、 ……ような気がして。]
(22) 2018/10/17(Wed) 00時半頃
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[そんな後輩の様子に、やっぱり俺は 「過去の俺」の姿を見て、猛烈に焦がれ、死にたくなるのだ。]
(23) 2018/10/17(Wed) 00時半頃
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……………………考えねえし、いらねえ。バカか。
[落ちてシェイクされたカフェオレを差し出される。それを苦々しい顔をして見下ろしただろう。 嫌いじゃないが、受け取るわけがない。]
チッ……。 覚えとけ、辰巳刀流。 脱落者に関わっててもサッカーはうまくなんねえんだよ 教えてもらいてえならてめーのセンパイに聞きな。
[覚えとけ、というけれど。 何を牽制しているのかわからないまま。 むしろ、見ないようにしてきたコイツの存在を「覚えさせられた」のは俺の方だろうに。
フルネームで呼んで「お前のことなんか知ってるわ」と示しておいた。 ひどい喉の渇きを覚えながら、 俺は何を買うこともなく自販機を後にするだろう。 そろそろ文化祭も終盤だ。]
(24) 2018/10/17(Wed) 00時半頃
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[――俺は校門へ向かいながら、携帯を手にとった。*]
(25) 2018/10/17(Wed) 00時半頃
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独尊隊 ツヅラは、メモを貼った。
2018/10/17(Wed) 00時半頃
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[メールは一件のはずが二件に増えていた。 返しづらいメールに、更に返しづらいメールが増える。
四十崎への返信が先に来るのは、 単純に女子相手と男子相手では肩の力の入れ方が違うから、 であることを念のため添えておく。
それはそれとして喧嘩した、ときいた、>>1:395と四十崎からのメールには書いてあるが、あいつはそれを一体誰から聞いたんだろうと思う。 洋次郎から聞いたのと他人から聞いたのじゃまた違うだろう。
「蓮君とくらいちゃんと話しなよ 友達だろ」
という言葉に、そっかあ、そうだな、と、四十崎と俺との間にあいた距離を感じる。 でもそれは、痛いだけであって、死にはしないし、こうして心配するようにメールをくれるだけでも、十分奴からの気持ちを感じるので。 軽く溜息をついて、あいつにこう返しておいた。]
(30) 2018/10/17(Wed) 01時半頃
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───────────────── To 四十崎 From 葛 ───────────────── 吹奏楽部のは俺も聞いた。 潮田の演奏が綺麗だったな。 あれなんだっけ。ラピュタ? あいさきがたのしーなら、いーや。
俺はたのしーかたのしくねーかでいえば たのしくはねーな。 いっとくけど先に怒り出したのよーじろーだし。 俺は3年B組に入ろうとしてヤメただけだし。 そこらへんは まじで ごかいなきよう。 [困ったような顔文字が添えられている]
機会があったら 怒った理由でもきーといて。よーじろーに。 じゃ、バイバイ ─────────────────
(31) 2018/10/17(Wed) 01時半頃
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[我ながら冷静に返せたと思うんだ。 思うから、画面向こうの四十崎よ、ゴメン。 「話聞いてみる」と返せなかったのは許してほしい。
俺もキレた洋次郎を見て抱いた「怒り」と「安心」と、よくわからない「■■」を何と形容してどんなツラして会えばいいのかの答えを探している最中だ。]
(32) 2018/10/17(Wed) 01時半頃
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[それから、ようやっと。 俺は潮田へのメールに手をつける。
はじめて来るメールなのに、心躍るどころか、ざわめきばかりが胸にうずまくのは……何でだろうな。
「朝、英子ちゃんから聞きました」
その言葉を見て、俺は朝見かけた安住が潮田と何か話していたのではないかと直感する。 俺はバカなのでそのまま――……そのまま、メールで聞き返してしまう。]
(33) 2018/10/17(Wed) 01時半頃
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───────────────── To 潮田 From 葛 ─────────────────
いらないお世話だったらすみません。
吹奏楽部の演奏、ホルンのところだけ聴けました。 三重奏? いい音でした。
安住とはうまく話し合いできなかったのですか 朝、変な顔をして走っていく彼女を見ました ─────────────────
(34) 2018/10/17(Wed) 01時半頃
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[何が、あったのですか と、それは添えないで、そのまま返信ボタンを押す。 随分とメールをつくるのに手間取っていたようで、傾き出した斜陽があかあかと校舎を照らしている様を、俺はぼんやりと見上げた。
……。 …………。あれは。
3階と4階の間の窓が開いている。 そこから身を乗り出した姿に、見覚えがあった。 ああ、あのままじゃ落ちる。落ちる、という思考が、あとから追いついた。]
(35) 2018/10/17(Wed) 01時半頃
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――あ、
[待て、という言葉も置き去りに俺は走り出す。 なにしてんだ、バカ。 最近話してないと思ったらなんで。 そういう思考は、全部後からおいついてきた。
もうちょっと。もうちょっとで、間に合う。 頼むから間に合え。そう、思うのに。]
(36) 2018/10/17(Wed) 01時半頃
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[――ズキンッッ]
(37) 2018/10/17(Wed) 01時半頃
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い゛ッ……?!
[よりにもよって、ここで火傷の痕が疼いた。 伸ばした手は何にもつかめやしない。……間に合わない儘。
……落ちて、潰れゆく「ソレ」と、目があった、気がした。]
(38) 2018/10/17(Wed) 01時半頃
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『このまま逃げ出せちゃえば、いいのに』
[朝の陽射しを見上げながらお前は語っていた。忌々しく朝を呪いながら、どこまでも眩しそうに空を見て、なき笑うように俺に振り返り、]
(39) 2018/10/17(Wed) 01時半頃
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[―― Aの落日。]
(40) 2018/10/17(Wed) 01時半頃
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………… 安住ッッッ!!!
(41) 2018/10/17(Wed) 01時半頃
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[叫んだけれど、 次に俺が「俺」であるという意識を取り戻すのは、赤い血溜りが冗談のように広がった後。 悲鳴と、恐怖が渦巻く中に、我に返る。
走ってきたからなのか それとも、別の何かが原因か ペットボトルで冷えた右頬に、つうといやな汗が伝う。背中にシャツが貼りつく。
やまない悪寒に背筋が震え、 切れ切れの呼吸を、生きるためだけに吐き出す自分を自覚した。]
(42) 2018/10/17(Wed) 01時半頃
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ふざけんなよ、お前
[それは残されるものに「選ばれなかった」とつきつける呪い。
魔女が仕掛けた悪意の結果かどうか、 誰の掌の上かなんて、
落伍した俺には知ったことじゃないが 救急車を、と呼ぶ声で、 自分の手の中に携帯があることに気づき、静かに、それを持ち上げた。]
(43) 2018/10/17(Wed) 01時半頃
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[……そこからどう帰ったかを俺は覚えていない。
布団に沈んだとき、火傷痕が爛れるような酷い熱が出たことを自覚したぐらいで、
夜がきてもまた朝日は昇る。 それが忌々しくてたまらなかった。**]
(44) 2018/10/17(Wed) 01時半頃
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独尊隊 ツヅラは、メモを貼った。
2018/10/17(Wed) 02時頃
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―― ――
[言葉にされれば簡単な理屈だ。 うまくなりたいから、教えてもらう。それだけ。>>50
なのに淡々と受けることも拒否することもできない 「コレ」は何だろうな。
緩く持ち上がる辰巳の口の端に軽く目を見開いた。>>51 なんで笑ってるんだよ。と思うけれど、口に出さない。
誰に教えてもらいたいかもてめーが決めることだ。 ああ、そうだな。そうに違いない。 それで、俺の拒否権は?
問いかけたかったが、それもまた言葉には出なかった。 ただ、こいつは大物のゴールキーパーになるだろうなあ、と、そういう直感だけが、ゆらゆらと困惑した思考の中を漂っていた。]
(56) 2018/10/17(Wed) 09時頃
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うるせえ俺はセンパイじゃねー 考えねえっつってんだろ……
[その守備範囲の外を見つけ出して>>52ボールを叩き込んでやりたい気持ちにかられたが、その時の俺はそんな元気もなく(見定めることもできず)、眩しさに負けてその場から立ち去った。
猛烈に火傷痕が痛かった。*]
(57) 2018/10/17(Wed) 09時頃
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[「ともだちにはやさしく接しましょう」 「ひとのいやがることはしないこと」 「ひとのいたみをおもいやれるひとになりましょう」 やわらかくてまるくて、やさしい世界。 小学生低学年くらいに皆、教わるでしょう。
けれどどうだ。 俺ときたら、青春盛りのまっすぐな1年に憧憬と羨望と妬ましさを覚え 明らかに「傷ついた」って顔して笑ってた友人を見て、傷ついている姿を思いやる前に、その人間らしさを心底「好きだ」と思ってしまった。 そうして今――。 「危ない」>>54という言葉も聞こえないまま駆け出した先で 血を垂れ流し倒れる安住を見て、恐怖や悲しみ、心配よりも先に、 「怒り」を覚えている。]
(58) 2018/10/17(Wed) 09時頃
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[こんな俺は多分何かを決定的に間違えているので どうか生まれる前に戻りたいと、願うばかりだ**]
(59) 2018/10/17(Wed) 09時頃
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[ 万年青は知らない。
彼女がどんな子なのか。
どうして飛び降りたのか。
どうして、あんなきれいな笑顔を見せたのか。
人から聞いた断片をつなぎ合わせても、
つぎはぎの人物像は、熱を持たない ]
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[喉を呼吸が炙る。 息をする事を拒絶するかのように。
帰っても暗い部屋に電気をつけたりはしなかった。 親父は今日も、どうせ接待か残業か、または夜の町を歩いているか、どれかだろう。とうにごっこ遊びが崩壊した家庭に母親が戻ることもない。
辛うじて自分をモノのように風呂場に突っ込んで、着替えさえも適当に布団に沈む。空腹なんかとうに胃酸の酸っぱさに変わった。目を閉じる。
熱い。 ……痛い。 こういう日にはきまって疼き、痛みだす火傷に呻いた。医者が何を言っていたかはもう覚えていないけれど、精神的なものもあるんだろう。
覆いかぶさる本棚も身を焼く炎もないのに、汗ばむ手が無意識にシーツを手繰り寄せた。握る。――……誰が手を握ってくれるわけでもない。誰が冷えたタオルを持ってきてくれるわけでもない。
目を閉じれば暗闇の中 血溜りの中で倒れる安住が見えた。 ヒーローは現れなかったから、そうして死のうとしたんだろうか。]
(106) 2018/10/17(Wed) 20時頃
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[「なんで」と問いかけたら、お前は「葛には関係ない、わからない」と言った。その目はいつか部室で見たチームメイトの目にそっくりで
鏡からこちらを見ていた負け犬の目によく似ていたと気づいたのは――……。]
(107) 2018/10/17(Wed) 20時頃
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っ、は、 けほ…… 畜生
[身をよじった。無様だ。「負け犬」と、洋次郎の言葉が蘇る。遅効性の毒のように俺を刺す。
そうだよ、そうだった。夢にも届かないし落ちぶれるし、素直にもなれず助けようと差し伸べた手は「見向きもされない」。俺ってそういう負け犬だ。
だけど好き好んで生まれてきたわけじゃない。生きたかったわけでもない。 一度呼吸をすればそれが惜しいだけだった。
俺は――いまだ死に切れない俺は、負け犬の俺は。]
……安住。
[……ひとつ、星も見えない暗い天井に願いをかけて、目をとじた。 ごうごうと鳴るのは自分の血液の音か、 記憶の中の炎の音か。 そんなこともうわからない。
……最早生れ落ちてしまったのだから、戻れない。]*
(108) 2018/10/17(Wed) 20時半頃
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[端末の鳴る音で目を覚ます。 朝早い時間だった。>>86 誰の気配もない部屋で、俺は虚ろにそれを手に取る。
潮田からだ、と理解して、内容を確認する。
――へえ、そうなんだ。とも思ったし、 そんなわけないだろ、とも思った。
例えばそうだったとして、悪いのはどっちだ、って話だよ。 俺はやっぱり安住に怒っている。
もう、「声をかけなかったから」「聞かなかったから」、って、そういう段階じゃないだろう?]
(109) 2018/10/17(Wed) 20時半頃
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[でもそれはそれとして 自分のせいかも、と思いつめる潮田の気持ちは なんとなく理解が及んだ気がするから、 俺はぼやける意識でこう返した。]
(110) 2018/10/17(Wed) 20時半頃
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───────────────── To 潮田 From 葛 ─────────────────
それは、俺に話せる内容ですか。 夕方の事件は見ていました。 別に、潮田さんを責めるつもりはありません
俺が何を知ったところで 潮田さんの何に影響が出るとも思わないので 吐き出せばいいと思いますが 潮田さんに任せます
決心ついたら メールでも何でも 好きにしてください
─────────────────
(111) 2018/10/17(Wed) 20時半頃
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[辛いことがあるなら言えよ、といって、 打ち明けてもらえないことは昨日華々しく実証されたので
それを第一印象が最悪だっただろう相手に 求めることはしない俺です。
俺より相応しい相手がいるとは思います。
けれどその気があるのなら打ち明ければいい。 そう思うのは、潮田が俺に繕うことをしなかったから。
聞いて欲しいなら聞くけど、って。 神父サマか牧師サンになるにはちょっとガラが悪すぎるが、そんな気持ちだ。]
(112) 2018/10/17(Wed) 20時半頃
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───────────────── To ハチ公 From 葛 ─────────────────
いきてる?
─────────────────
(113) 2018/10/17(Wed) 20時半頃
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[朦朧とした意識で書いたそれは、笑うくらい惨めだった。 そもそも本題は何だよ。わけがわからない。 わからないのに送信したので、どうか迷惑メールに紛れてくれますようにと祈っておいた。 けらけら笑ってから突っ込むように水を飲み、また布団にぶっ倒れた。
サッカー部に入っていた頃はインフルエンザ以外は何があっても朝早くに登校したもんだが。 ……さすがに堪えたのか、その日俺は遅刻した。**]
(114) 2018/10/17(Wed) 20時半頃
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独尊隊 ツヅラは、メモを貼った。
2018/10/17(Wed) 20時半頃
独尊隊 ツヅラは、メモを貼った。
2018/10/17(Wed) 22時半頃
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―― 全校集会 ――
[正しくはそれを外から聞いていた、というべきだろう。
混ざる心算がなかったというよりも 遅刻してきたので入れなかった。 俺はぼやけた頭でふらふらと体育館の外に立つ。
メールの返信が四十崎からなかったことに関しては、どうとも思っていない。
よっぽど「大丈夫か」と送りたい気持ちもあったが、 それどころではないのはお互いだろう。
あの騒動の時ちらりと見た(気がする)、血の気の失せた顔を思い出し>>136、 ――……不憫すぎ、と思って、思い出すのをやめた。
全校集会で命の大事さがとうとうと説かれる中で 無事を祈りましょうとセンセイがいうので、無事も何も、と足元を軽く、撫でるように蹴った。]
(172) 2018/10/17(Wed) 22時半頃
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呪いだろ、あれ。
[だってあれは抗議だろうに。 安住が誰かから見えるところで死のうとしたこと。
それって、抗議だ。悪意だ。 自分を傷つけた全てに対する憎悪だ。
俺だったらそうするね。 みんなにとって楽しいだろう日に、最悪の思い出を乗っけて呪いにしてやるくらいの恨みがなければ……
……勝手に一人で野垂れ死ぬほうがマシだ。]
(173) 2018/10/17(Wed) 22時半頃
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[それをもって無事を祈る教師が信じられなかった。 皆で安住にキレたってバチはあたらないだろうに。
やはり群れには入れないまま踵を返す。
文化祭に混ざれなかったくせに文化祭の片づけをするのも馬鹿らしい。歩むうち掲示板に貼られたものが視界にうつり、つい読んでしまう。へぇ、と思った。
……携帯が鳴る。 なんだよ、と立ち止まって開いて、眉間に皺を寄せた。]
(177) 2018/10/17(Wed) 23時頃
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───────────────── To ハチ公 From 葛 ─────────────────
うるせぇバカ 1個にまとめろ
─────────────────
(178) 2018/10/17(Wed) 23時頃
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───────────────── To ハチ公 From 葛 ─────────────────
とりあえずいきているようなので 安心した そんだけ
─────────────────
(179) 2018/10/17(Wed) 23時頃
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[いや、意味わからんだろ。 って俺は自分のメールに思うし、 ここで鮮やかに「ごめん」を返すのが 「にんげん」ってもんなんだろうけど そういう機能も特にないので、それだけ打ち返して歩き出す。
馬鹿で煙のような習性でもあるのか それとも、安住が落ちた場所を見たかったのか
理由は半々くらいの割合で、屋上の扉をあけた。
……特に、いる、と期待していたわけではないので、 見覚えのある背中を見つけて逃げたくなった。>>165
なっただけで、まっすぐ歩いていく。後ろに立った。
「よう」、とも「こんにちは」ともいえない。 メリーさんよろしく、後ろから少し観察してから わざとらしく一つ咳き込むだろう。*]
(180) 2018/10/17(Wed) 23時頃
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[ 万年青は考える。
彼女はどうしてあの時間あそこにいたのか。
どこへ行くつもりだったのか。
もともと飛び降りるつもりだったのか。
決心したのはインタビューのせいなのか。
あの窓から落ちたのは故意なのか、偶然か。
もっと上まで行くつもりだったのか。
窓が開いていなければ彼女は落ちなかったのか。
あの時声をかければ。
シャッター音が響かなければ。
彼女は、空へ飛び立たなかったのだろうか ]
[ 思考を巡らせるたびに、
彼女が思い切ったことに
自分が関わっていて欲しいと、
彼女を動かしたのは自分でいたいと、
願うように思考が巡る ]
[ そんなに人を動かす主になりたいのか。
……浅ましい ]
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[手元で送信、届いて、 洋次郎が覚悟を決めて開いた……くらいの頃合だ。 俺が屋上に入ってきたのは。
随分前から立ち入り禁止だか、そうじゃないんだか知らないが、遠慮なしにそこに踏み入る。 声をかけることもできずに洋次郎の後姿を見守る。
唸っている。>>204 何に? と思い失礼ではあるがその手元を凝視すれば、俺が送ったと思しき文面がそこにあった。
おこ――れ、よ、と綴られ、変換される。
怒れよ。
いや、なんでお前がそれをいうんだよ。
いたたまれなくなって咳き込んだのが、 やっぱりそれくらいの頃合。>>205]
(222) 2018/10/18(Thu) 00時頃
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[怖いものと驚きはやはり蓮洋次郎の敵なんだろうな。
そう確信していたら おてんばに逃げ出そうとする携帯を捕まえようとして、洋次郎は手を伸ばす。その身が――]
っ、 てめ、……昨日の今日で、ッ
[その身が、ひどく危うげに揺れたので、 俺は冗談じゃねえと半ばキレながら手を伸ばした。
洋次郎が携帯を捕まえられたなら、 そのあたりで服の端を思いっきり掴もうとしただろう。 つかめたかつかめていないかは、わからない。
ずきんと痛む火傷やらふらつく頭は無視した。]
(223) 2018/10/18(Thu) 00時頃
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――気をつけろ、 馬鹿っ
[火傷痕を隠す髪の乱れすら無視して、赤縁眼鏡の奥を覗き込み、現職とタメを張れるらしい形相で吠えた。 こちらには噛み殺すべき衝撃も何もなかったので。
……俺の目の前で落ちるなんて冗談じゃねえ。3回こ×すぞ。 失礼ながらそう思ったが、心配するだろ、なんて本音は一言も漏らさなかった。**]
(224) 2018/10/18(Thu) 00時頃
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独尊隊 ツヅラは、メモを貼った。
2018/10/18(Thu) 00時頃
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―― 屋上 ――
[いつものお前なら、ここで「ごめん」と言う。>>233]
(244) 2018/10/18(Thu) 01時半頃
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[お転婆な携帯も無事なまま。犬のリードを引くように「こちら」側に引き寄せる。危なかった――と小さくついた吐息は、多分乱れた感情の中に消えた。この目に怒りを宿したまんま、――目が合う。>>232
久々に、両の目で、髪越しでなく人を見た気がした。 ……そりゃバイクに乗る時なんかは後ろに流すけど、 ヘルメット越しだからな。
衝動に任せて吠える。この時の俺は次に洋次郎がどうするか、なんて想像はまるでなく、ただ怒りたいままに怒っている。
……だから怒鳴り返された事に少し目を見開いた。>>234 まるで「予想してなかった」みたいな顔をお前に晒して、ぐいと胸倉を掴まれる。]
て、め……
[なんだよ、といいかけた言葉は罵声の洪水に流される。こんな近距離で視線を逸らすこともできず、火傷痕あらわに、俺は眼鏡の奥の洋次郎の眼を見ている。いつもはとろけそうなくらい垂れて笑うその目が、怒りに見開かれる様子を。
クソ男金メダリスト受賞者の歯を五本折った話を知らない俺は一瞬かなり驚いた。]
(245) 2018/10/18(Thu) 01時半頃
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……なんっ、……だよ、 俺がキレねえと――……!
[なんだよ、とがなりたてようとして、やっぱりその言葉は止まる。 謝れないだろ、って、何だよ。 あんな吐きそうな顔をしておいて。
……夜のお姉さんに囲まれるよりも、暴力に訴えかける大人に囲まれることの方が多い俺は、けれどその一瞬だけ洋次郎に圧倒されていた。
熱と痛みを今朝からひきずっているせいか うまく頭が回らない。
だから、無害なハチ公と馬鹿騒ぎしている方が楽だ、それ以上は踏み入るな、と、怠惰な俺が言っているのだけれど―― その要求は残念ながら通せそうになかった。 息を吸って、]
(246) 2018/10/18(Thu) 01時半頃
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うるせえ! いっぱしに喧嘩買われてえってんなら、―― あんななっさけねえ笑い顔さらしてんじゃねえよボケ バレバレなんだよ 怒れるかよ つか、知っててけしかけたくせに―― ……周りのやつらと同じ風にわかってたくせによぉ、
当たり前の結果にキレて気持ち悪くなりやがって ザイアクカンってやつかよ、あぁ?!
(247) 2018/10/18(Thu) 01時半頃
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[俺みたいなのがこの場所に混ざれないなんて、 馬鹿でも分かる理屈だろう。
それでも混ざることを願うのは、 天性のお人よしか、天性の性悪かどっちかで どっちかといえばお前は後者だと、 ぼんやり見ていた俺は思う。
――そのくせに、傷つく俺を見て、自分のことのように傷ついたって顔をしたお前は馬鹿だ。 一等賞くれてやるよ。
ぐるる、と吠える犬みたいだ、と俺は自分の事をそう思ったが、生憎と自制心が飛んでいる。 ……うまく焦点があわないので、洋次郎の肩を燃えそうな片手で握り、
呻く。]
(248) 2018/10/18(Thu) 01時半頃
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……ほんと、 ホントさぁ……
…………犬のふりして、 いっぱしに人間っぽく腹黒い癖に、 腹黒い癖に、
なんかあん時泣きそうなツラしてた てめーが悪い
普段そんなんじゃねぇだろうが。
そんなの見ちまったら。
(249) 2018/10/18(Thu) 01時半頃
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[安心するじゃん。そういいかけて、俺は言葉を止める。
……なんで安心するんだろうな。 いやじゃないのかそういうの。
それがわからなかったので、]
(250) 2018/10/18(Thu) 01時半頃
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[あっつ、と眉を顰めた。]
……謝れクソ
[一体何に謝れというのだろう。 俺は「あやまれ」と言ってからそう思った。……後の祭りだった。**]
(251) 2018/10/18(Thu) 01時半頃
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独尊隊 ツヅラは、メモを貼った。
2018/10/18(Thu) 02時頃
独尊隊 ツヅラは、メモを貼った。
2018/10/18(Thu) 21時頃
[ 身を乗り出す安住の後ろ姿の写真を
こちらを見て微笑む安住を、
手が離れた瞬間を、
スライドさせるごとに
ゆっくりと、落ちていく様子を
万年青は何度も見つめる。
最後はふざけて身を乗り出す生徒たちの写真。
下から見ていたら、こんな様子だったのだろうか。
ぶるりと体が震える。
もっと、こんな様子が見たい ]
[ 彼女が死んでしまえば、
きっと感化される生徒が増える。
箱におさめられた生徒たちは
簡単に人に流される。
水をとどめるた堰が亀裂ひとつで破壊されるように
一人目が出れば連鎖が起きてもおかしくない。
そのための土壌は、すでに整えられているのだから ]
[ 万年青は、記事のためには
彼女が死んだ方がいいと思っている。
けれど、まるですべてから解放されたように
これだけきれいに笑った彼女が、
この世界から逃げられずに絶望する顔の方が
実は見たいと思っていた ]
|
―― 屋上 ――
[外国の哲学の本は性にあわないのでうろ覚えだけど。 「見ているとき見られている」、だっけ?
なんだかそういう感じの言葉のとおり、「キレている洋次郎を見る俺もまたキレている」ので、目があっていようが俺の不調に気づけないのは仕方ない事だろう。>>305
「あなたのおかげで」なんて言うには、胸倉を掴んでくるその手は全然優しくない。>>304縋っているんだか、怒って握りつぶしているんだか、ともかくも全然優しくない。
……お姉さんのための洋次郎でもなくて、クラスに混ざるどうでもいい洋次郎じゃなくて、血の通ったリアルがそこにある。]
(351) 2018/10/18(Thu) 23時半頃
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[ぎり、と鳴る歯。>>305今にも更に噛み付いてきそうな表情を、少し嬉しく思う俺は随分と性格が悪い。
……さっぱり目が醒めたようで何よりだ、と。
洋次郎は現実なんか見たくないからこそ昼間ああしてふざけて――「犬」になったんだろうに、俺ときたらそんな事を思ってしまうので、やっぱり酷いのだと思う。
笑うのはヘタクソだから、洋次郎から見た俺はしかめっつらをしていただろう。 けれどその時確かに、怒り混乱しながら、やっぱりどこかで安心していたんだ。俺というやつはひどいので。]
(352) 2018/10/18(Thu) 23時半頃
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[馬鹿じゃねえの、と呻く洋次郎は、触れる>>308と少し震えた気がした。 ああ、「いきてる」。
――「昼になんかいけないくせに」と思いながら、「いけたらいいのに」と、本音か嘘かも分からない様子で笑って、結果を見て「やっぱり駄目だ、わかってたのに」と呻いて、「なんで俺に怒らないんだ」って身勝手にキレてやがる。]
嘘つけ、なっさけねぇ顔して…… 俺が、一番……聞きてえよ そんなの は
[――あ。でも。わかってきたかも。 顰められた洋次郎のツラを見て、「きったねーな」とあざ笑いながら、ふっと理解した。
今俺の目の前にいるのは エゴの塊であって、「蓮洋次郎」であって、 「犬」のハチ公でも、お姉さん方にとっての「いい子」でもない。
……だから安心したんだろうか。俺は。 「いい子」の時の洋次郎は、卒業アルバムに笑顔で映るくせに、卒業後誰とも連絡を取らずに消えてそうだ。たくさんの連絡先をいつのまにか持っていて、たくさんのつながりがあるくせに、夕方に一人でどこか行っていなくなりそうだった。]
(353) 2018/10/18(Thu) 23時半頃
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[……今のお前って、どうでもいい子じゃないからな。]
(354) 2018/10/18(Thu) 23時半頃
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泣けよバーカ くそ野郎 ははは [夜の町に馴染んでお姉さんに囲まれて酒に酔って、昼は寝ぼけ眼で過ごして、そのくせ不満も垂れずに犬みたいにみんなにヘラヘラ笑ってるなんて、どんだけ不健全なんだよ……と思うので、 不健全なお前の不健全で腹黒なところを見た俺は、もっとお前の捩じれたところが見たかった。 生温い牛乳の膜めいた距離を越えて、もう少し近づきたかった。
それができて心底愉快だ。笑える。安心した。 ……それだけの話かもしれない。
そこまで考えて、俺の方がよっぽど不健全じゃね、と笑いが零れた。
昨日、安住が落ちたのに。届きもしなかったのに。 「言えよ」って言葉も、掴もうとした手も。意味なかったのに。
顔色の悪い四十崎を見たのに。 俺なんかよりよっぽどいいやつが、あんなのを見て追い詰められないはずがなくって、あいつに「大丈夫か」とメールを投げもしない自分の臆病さにはほとほと嫌気がさしていたのに。]
(355) 2018/10/18(Thu) 23時半頃
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(ああ、
よか、 った )
[ぐいと押し付けられた手を感じて、たたらを踏んだ。 合わせていた視線が外れる。妙に暑いと訝しがる段階はとうに終わっていて、これ熱だな、という自覚が他人事のように浮かび上がっていた。
お前が訝しがる顔が見られたかどうかはわからない。 あつくね?って。 その問いに答えるにはちょっと色々ありすぎたから。>>309
風邪か後遺症か知恵熱か。どうでもいい。 洋次郎の肩を掴んでいた自分の手を動かし、胸倉に押し付けられた手を上から握る。
離せよ、と示したのか縋っているのか、やってる俺自身がわからなかった。 目が合う。]
(356) 2018/10/18(Thu) 23時半頃
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[ちょっと調子悪いんで帰るわ。悪いな。
そういおうとしたのだが]
……わり、ちょっと、タイム
大人は、よぶな、
[そのまま膝を折る。あっちぃ、とうめく。 自力で屋上を去る努力はするつもりだが、その動きはひどく緩慢だっただろう。]
(359) 2018/10/18(Thu) 23時半頃
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[ごうごうと鳴るのは――……何の音だろう。>>306*]
(360) 2018/10/18(Thu) 23時半頃
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独尊隊 ツヅラは、メモを貼った。
2018/10/18(Thu) 23時半頃
独尊隊 ツヅラは、メモを貼った。
2018/10/18(Thu) 23時半頃
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