人狼議事


76 ─いつか、薔薇の木の下で。

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薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2013/03/24(Sun) 00時半頃



 ああ、僕は醜い。

[木枯しのようなつぶやき。
 ひゅうと、風の音のように……。]


んん……

[眠っているのに。満月は確かに瞼の裏に映る。
青い目に月はまぶしくて。
けれど目を開くことができないまま、とろとろ眠る]


[意識の中に風がたゆたう。
閉じた意識の中に、水面に結ぶ泡沫(うたかた)のような音が響く]

……誰……

[夢に遊ぶような声は脳裏に僅かな香りを伝えて*]


【人】 薬屋 サイラス

[酒もあって、比較的浅く寝入っていたらしい。
夢も見た。満月と、薔薇の花と。
ふと意識は浮かぶけれど、
部屋を出るオスカーの足音を聞きながら、声は出さない。
「満月だ」という言葉だけ聞こえて眠気の中に夢現]

……。庭は……

[小さな声は、皆が気にしていた庭、引いては薔薇の木のこと
クッションと暖炉の火と、ブランケットが心地よくて
もう起きる気は皆無
薄く浮かんだ意識はまたあっという間にとろとろと]

(31) 2013/03/24(Sun) 09時半頃

薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2013/03/24(Sun) 09時半頃


薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2013/03/24(Sun) 09時半頃


【人】 薬屋 サイラス

[さてエリアスの言葉は聞こえたかどうか。
意識は浮かんだり沈んだり。
疲れがとれないのか、酔いがさめないのか、
それとも時間が曖昧なのか。

まだはっきりしない頭の中はぼんやり意識を取り戻す。
ごろりと寝返りをうてば目に入るのはまだ火の生きている暖炉]

……。なんだろ……

(34) 2013/03/24(Sun) 10時半頃

【人】 薬屋 サイラス

[火をぼんやり見ながら時折窓にも視線を。
薪の焼ける香りと時折はぜる火花

薪を嘗めるような火は香の煙を見るように
何故か見つめても飽きない

同室者はもう戻っているだろうか。
まさかそう何度も自分を探すことはあるまい
なら少しぼんやりしてても良いはずだ ]

何時だろ。…腹減った…

(40) 2013/03/24(Sun) 12時半頃

【人】 薬屋 サイラス

[体内時計が狂ってしまったような
随分寝起きを繰り返しているのに外は暗いまま


「最後の満月」と言っていた二人の声が耳に残る
嫌だな、と素直に思い、ひいてはいつかあの面倒見の良い相方ともお別れだ。

相方や先輩達が今のままいるなら
この夜が続いてもいいか
単純にそう思うのはまだ夜のままな外と
半分目覚めないボケた頭のせい

みのむしのようにケットを抱え込み直すと、
一番暖かい所でまた丸くなって寝息を立てる*]

(41) 2013/03/24(Sun) 13時頃



 ああ、これが冬のような愛なのか?


[その手から出た赤はなぜか蒼くも見え…。]



[そんな中、
 ぼんやりと、やんわりと、

 微睡みに酔いしれている声を拾う。]

 ――……その声は?

[暖かな暖炉のまえ、眠れるキティに…。]



 君は眠っているんだね。
 キティ……。

[薔薇の香りは、その眠れる子にも届くだろう。
 それはなお、眠りを誘うのか、それとも。]


サイラスは、もぞり。反応するのは髪に触れる手か、その視線か

2013/03/24(Sun) 20時半頃


[聞こえる声はまどろみを呼ぶ。
酷く心地よくて、酷く危うい]

…誰。

キティって、誰を……

[泡沫のような意識はただただ風に舞う木の葉のように
頼りなさげに返る]


【人】 薬屋 サイラス

…どした…?

[ゆうるり、意識が戻る感覚はどこか心地よい。

いつものように隣にいて、
いつものように髪に触れ
いつものようにこちらを見る目。
ゆる、と手を伸ばしてその頬に触れた。

いつも触れられるだけ、自分から触れるのは珍しい。
先輩達はもういなくなる。時は移ろうと知る先程。
その感傷の名残のよう]

ヤニク。いたんだ。…オハヨ。

(55) 2013/03/24(Sun) 21時頃


 ああ、なんだか、
 子猫のようだと思ったんだよ……。

 ごめんね。

 でも、君のことを感じれる。
 何か特別に呼びたいな。

[その眠る彼が誰なのか、
 声が響く方向に意識を向ける。]


[ふわり。響く声。
口からの声はヤニクに向けられるのに
意識はもう一つの声に時折傾く]

…猫じゃない。誰だって聞いてるンだけど…
……って。何。この声。

[初めて気付いた声の違和感。
ふわふわした意識がようやっと目覚めたよう]



 僕が誰か?
 それは、君が誰かというところからはじまるよ。

 とにかく、とても月が綺麗で、香りが良いよ。

[弾むような息遣い、掠れた声は、眠りの子の耳をくすぐる。]


ん。

[耳元に響く空気に僅か身を竦ませる。
吐息は少し、熱を持つ]

俺が、誰か?俺は……

[サイラス、といいそうになって息が詰まる。
薔薇の香りの甘さと流れ込んでくるものに。
瞼に映りこむような月に、くらりと頭痛がする]


【人】 薬屋 サイラス

[ヤニクの頬に滑らせた手はそのまま落ちる。
ぼんやりと視線合わない目をさまよわせていたけれど、
不意に身を起こして、ふらりと足を向けるのは窓]

月……まだ、見えるんだ……満月だ。

[綺麗な月。鏡のよう。
ふと視線を中庭にやれば、そこに映る人はたしか。
月明かりせいだろうか。彼の髪は明るい金髪]

あれ…ブレンダ?

(60) 2013/03/24(Sun) 21時半頃



 君の元に、行くよ……。
 どこに来るかい?

[名乗ろうとする言葉を促すのではなく、
 そう、求めるのは香りと、そこにあるという存在。]

 薔薇の木の下でも、
 僕の部屋でも、
 もしくは屋根裏でも…。

 僕の声が聞こえる君はきっと特別だから…。


[窓から見える月明かりの姿と聞こえる声。
未だ疑問は抜けきらずとも、やはり声は紡がれ続く]

…とく、べつ?

[息を呑む音は体の中に響く]

……薔薇の…下に。いくよ。



 そう……じゃ、待ってる。

[薔薇の木の下。その言葉に、にこやかな香り。]
]


【人】 薬屋 サイラス

[窓に歩みよる少し前]

や、お前が謝らなくても…。
俺が勝手に起きただけだし。

[貰うお小言はいつものこと。
最初は構ってほしくてわざとしていたこともある
それが慣れになってきたのはいつからだったか]

いつも、その。迷惑かけて…悪い。
居てくれて、ありがとう。

(64) 2013/03/24(Sun) 21時半頃

[薔薇の木の下に赴くのは談話室でヤニクと分かれてからのこと。
月明かりに見るその姿、ブレンダのようであって、どこか違う。

何が違うのかはすぐにはわからない。そう接点があった訳ではないから]

ブレンダ。

[青い目の色に、薔薇の木が映り込む]



 バーチュー……先輩?
 いや、サイラスでいいかな。

[青い眸に、新緑の眸はうっとりと。
 薔薇の下、腰掛けたまま、手を伸ばした。

 薔薇の刺に血のにじむ、指先。]


[今、先輩だの後輩だのと追求する気はない。
ただ名を呼ばれて、香るものにぼんやりとしてうなづいた。
伸ばされた手、躊躇なくこちらからも手を伸ばしてそれを取る。

指先に滲むいろ、何故だろう、その指に無意識に寄せたくちびるは]


[伸ばされた手、指先、
 サイラスもまた伸ばしてくれて、にこやかに微笑んだ。]

 ああ、君も、感じるだろう?
 薔薇が、欲しているんだ。

[指にサイラスの唇が触れて、
 はぁ、とため息をこぼす。

 もう片方の手も、静かに伸びると、彼の柔らかな金髪に触れた。]

 薔薇は本当にかぐわしいね。
 そして、君もとても……。

[薔薇の酔いに敏感に感じてしまったこと、
 きっと、声の通じる彼もそうで……。

 次には指に口付ける彼の頭を包むように抱こうとする。]


[薔薇の香りが頭を埋める。
くちびるを寄せた指先から甘い毒が入ってくるよう。
もうくせになった髪に触れられる感触。
それこそ、猫のように摺り寄せて]

薔薇の、せいなんだ。
…酔いがさめない。眠くて…だけど、眠れない。

[彼の手が自分の頭を包み込もうとするように
空いた片方の手が、彼の細い体に触れる。
抱き寄せるように。
お互いの間、香りが満ちる隙間を埋めるように]

薔薇は、何を欲しがっているんだろう。


[頭を抱き寄せると、彼の手は細い体躯を抱いてくれた。
 まるで、我が子をあやすような形になりながら、それでも、感じていることは、そんな美しいものではない。

 感じる熱は、冷たさの中、咲き誇る赤い花のよう。]

 眠れないのか。
 かわいそうに……。

 大丈夫。眠れるよ。
 君を眠らせてあげる。

[髪に触れ、遊ばせながら、
 もう片方の指からは、熱が奪われるのを感じている。]

 薔薇が欲しているもの。
 さぁ、なんだろう。

 けれど、僕や君の欲しがっているものを
 きっと欲しがっているんじゃないかな。


[そんな理由づけ。
 包み込んだ頭、耳の当たりにくすぐるように、掠れた声を吹きかけて…。]

 ――……

[彼がこちらを見上げれば、
 薄紅の唇をその額に落とす。]

 ――……きっと、特別なんだよ……。

[青い眸を新緑は見つめて…。]


俺が、欲しいもの?

[花霞の向こう、浮かぶ影はなんだろう?
欲しいもの。ほしい?どんな風に?
くちびるを寄せたゆびさきはするり、手から滑り落ちて]

ほしい、もの…

[額に触れる赤い、柔らかい感触。
目を閉じてそれを受け入れる

薄ら、瞳を開ければ。深緑と蒼が交わって]


[ひくり。耳元に感じる吐息に震える。
ふとその赤い唇に指を伸ばし]

これに、触れたい。

[空ろな、けれど秋の空のような深い蒼色。
指先はそろり、彼の赤い唇をなぞる
ここに自分のものを重ねたい衝動がそわりと浮かんだ]



 そう、きっと、欲しいもの、
 あるよね?

[青と新緑、薔薇の芳香。
 それまでにあまり言葉を交わしたことなどないのに、
 薔薇の仕業かそれとも、もともとの気質か。

 年上なのに、子猫のような彼の唇に薄紅の唇を寄せる。
 共犯者を仕立てるように、
 甘やかな、甘やかな、落とし穴のような口づけをしようと…。]


[そう、先に触れた彼の指先には笑みが返った。]

 触れて…。
 そう、大丈夫。

 君が欲しいよ…。

[ねだられて、拒絶などない。
 むしろ、欲望は、高まるばかり。

 彼の唇に薄紅を重ね、触れる、そして、触れる以上の口づけを。]


【人】 薬屋 サイラス

らしくない?そう聞こえる?
…当然って、思うからか?

先輩達が…さっきまでここにいてさ。
満月、これが最後っていうんだよ。
そりゃもう卒業だし…居なくなるんだなぁって思ったら

お前とだって、あと1年じゃん。
…お前が俺に飽きたら、部屋替えだって申請するだろうし?

[額に触れる手、よけたりはしないが。
少し、むっすり不機嫌そう]

(70) 2013/03/24(Sun) 23時頃

[ほしいもの。漠然とした影はすぐに消える。
薔薇の香りが隠してしまうから

[流されるまま、秋空の色が瞼の裏に隠れると同時。
薄紅に同じものをふわり、重ねた。
甘い香りは脳髄をしびれさせて感覚を麻痺させる]

ん……

[次第に深く、抱き寄せる腕も力がこもる。
求める様はそれこそ子猫がミルクを舐めるよう]


 ああ、可愛いね……。

[口づけは、深く、されど、その仕草はどこかあどけない。
 けれど、欲望はそれでつきることはない。]

――……君が欲しいよ。
 僕をもっと欲しがって……。

[薔薇の力で、蘇った肌の弾力は、彼に触れることを求めて……。
 そう、月明かり、薔薇の木の下。
 彼の望みに答えるよう、その指先を動かしていく。
 そう、彼が抱かれたいのならば、そのように、抱きたいのなら、やはりそのように……と、問うて……。]





[薔薇の木の下、あえやかな声は幾程続いたか。*]



  


[深くくちびるをあわせて、吐息まで取られてしまったよう。
くたり、その肩口に頭を預け。
息はあがり、頬は僅か上気して。
薔薇の蔓が意識を侵食する感覚がわかる]

……。俺も。

[手はぎこちなくその肌に触れた。
同性の筈なのに自分とは違う、花弁のようなしっとりしたそれにまたくらり。脳裏がしびれる

唇を滑らせて浮き出た鎖骨に紅薔薇の印を一つ、刻みつけ
持て余す薔薇の香と毒のような棘の感覚

抱き寄せて痩躯をゆるく押し倒す
どちらを求めているかは月明かりが照らすまま。
薔薇の霞の中の交わりは、熱く深くとも、
そこに名残は残さない

誰が訪れても一時の色の香は消えうせる筈]


【人】 薬屋 サイラス

そう、なんだ。少し安心した。
いてもいいなら、いる。

[そりゃ自分があちこちで寝ているのを的確に見つけて連れ戻す芸当は誰にでもできるものでなく。
けれど…自分が、迷惑をかけなくなったら
彼は居なくなってしまうのだろうか

ふとそんな思考が頭によぎると同時に触れられる頬に
少し驚いたようにヤニクを見て]

何?

[眠気が覚めない。さっきからあんなに寝ているのに。
何故だろう。醒めることを拒否しているような。
ただ、何も考えずにその手に手を重ねた]

(78) 2013/03/24(Sun) 23時半頃

【人】 薬屋 サイラス

ずっとは…無理だよ。俺達だって卒業するんだし。
俺も流石に自立しないと。

[苦笑に混じるものは諦め。
ヤニクが触れる己の頬は少しだけ熱を持っている。
それは風邪でもなんでもない。
ふと知らぬうちに彼の手に触れてしまったけれど、
はっと我に返ればゆるり、その手を放して]

あ。と……悪い…つい。

[少し深く息を吸えば、薔薇の香りが更に濃く感じられてむせてしまいそう]

(89) 2013/03/25(Mon) 00時半頃

【人】 薬屋 サイラス

少し、外で頭冷やしてくる。まだ目が覚めないんだ。
りんご、戻ったらありがたく頂くよ。
部屋先に帰っててくれるか。
心配しなくても、ちゃんと戻る。

[1人で部屋を出ると言えばヤニクはどんな表情をしただろう。
ちゃんと戻る約束だと、その頬に友人のキスを一つ。
彼がこうも気にしてくれるのは同部屋ゆえと頭では理解している。
けれど薔薇の香りは全く別のものを胸裏に満たす

だから、ただただ名残惜しいけれどヤニクから離れた。
暫く外でふらりとしていたのだろう。
体は冷えてしまったけれど、できるだけ急いでヤニクがいる場所へは戻ってきた*]

(93) 2013/03/25(Mon) 00時半頃

【人】 薬屋 サイラス

[ヤニクは部屋にいたか、そのまま談話室にいたか。
息を切らせて彼の元に戻った後のこと。
体は外の気温に冷え切っているのに、頭は熱でぼんやりしている。
花の香りが消えない。しびれる感覚がずっとそこに

何か体の中に住み憑いたような感覚。
どこか心地よくてどこか切ない]

外…寒かった……頭、冷えた

[少し湿った髪は夜露のせいか。
少し彼の顔を見て。ふと手を伸ばす]

(97) 2013/03/25(Mon) 06時頃

【人】 薬屋 サイラス

[手はヤニクの髪に触れる。
あせたような色、それでも柔らかい感触。
触れるのは髪だけなのに、どこか指先は熱を持つ

何故だろう。どうして、こうも触れていたいと思うのだろう
熱に浮かされた自分とそれでもどこか冷静な自分と
その相反したものが苦しくて顔が少し歪む。けれど]

林檎。欲しい。半分、だけ。

[林檎は一体なんの果実だったか。
今の欲にはお似合いの毒の実]

(98) 2013/03/25(Mon) 06時頃

【人】 薬屋 サイラス

[全部はいらない。全部は腹に入らない。
そして全部食べてしまっては彼と離れてしまう気がした。

手にした林檎、半分なら切ればいいのにそれは拒んだ。
赤い皮のままの果物に口を寄せる。
その色に何を重ねたか

人に触れたい。欲しい。そんなものがぼんやり自分の中にあるとわかった。
齧り取り、噛み砕いた林檎が喉を通ると同時に*]

(99) 2013/03/25(Mon) 06時頃

薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2013/03/25(Mon) 19時半頃


【人】 薬屋 サイラス

ただいま。

[林檎を齧る>>98>>99前のこと。
部屋に帰れば彼がいた。彼が帰ってきても自分はどこかで寝てるのに。
かけてくればブランケットはほのか暖かい]

…ありがとう。あったかい。

[猫のように目を細めてケットに頬を寄せた。
薔薇の香りが今だけ消えた気がする]

(107) 2013/03/25(Mon) 21時半頃

【人】 薬屋 サイラス

嬉しいって。ここが俺の部屋なんだから当たり前だろ。
大げさだな。

[肩をすくめて苦笑いを浮かべる。
でも心配をかけるより笑ってくれた方が嬉しい]

外も薔薇の匂いが凄くてさ。酔いそうなくらいだよ。
お前は大丈夫?気分悪くなってない?

(109) 2013/03/25(Mon) 21時半頃



[そう、さきほど、声の通うものと、
 肌を合わせたばかりなのに、

 疼きは収まらず、なお、
 求めてやまない……。]

 ああ、君も苦しいだろうか。

[声の届くものへ。今、その苦しみが、そして、甘やかさを共有するものへ。
 心の中で、細い指を伸ばす。]


薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2013/03/25(Mon) 21時半頃


──……。

[頭を振って、懸命に香りを脳裏から消そうとする。
あの細い指が触れてくるような感覚に
吐息にかすか、熱がこもる。

けれど。目の前の彼に触れて、箍が外れたら多分、自分は]

だめ、だ。

[苦しいけれど。切ないけれど。
それでも、まだ]


【人】 薬屋 サイラス

[ふ、とヤニクから視線を外す。
脳裏に残る甘い香りがどうしても、思考を正常にしてくれない。
…彼から離れたほうがいいのかもしれない。
頭の奥の、未だ残る理性の欠片は警鐘を鳴らす。

一瞬ふらりとした。
一歩、頑是無い足元は後ずさるように]

(112) 2013/03/25(Mon) 21時半頃

 この苦しさ、わかってくれるのは、
 君だけだよ……。

[それは、いつのまにか、彼自身の言葉だけではなく、
 薔薇の言葉にもなっている。

 枯れたまま、終わるのは、嫌だ。
 また、あの花を咲かせたい。
 美しく、そして、甘美なあの想いを……。]

 君だけだ……。
 君がいないと……。

[細い指は、もがくように、
 唇は、浅い息を繰り返しているかのように、開ききらない五分咲きの薔薇のように…。]


ぅ……ん

[入ってくるな、これ以上、香りはいらない
懸命に拒絶しようとするけれど
酔いは拒絶の仕方を忘れてしまったよう。

ヤニクからそらした目は熱で秋空を写す湖面のよう。
もう耐えられないくらい理性はぎりぎりで。

月の下で暴いた体の感触が手に残る。
あぁ、かなうなら、もう一度触れたいと
伸ばされた指に応えるように
夢の中で自分の指も絡ませる]

…欲しいのに。


【人】 薬屋 サイラス

ごめんヤニク。

[やっとあわせた碧眼は青い湖面のよう。
熱に揺れる。歪んだ表情は酷く複雑で。
自覚してしまった感情はやはり持て余したまま

詰められる距離に、もう拒絶ができない]

ご、め……

[触れたいと思ってごめん、ずっと一緒にいてくれたのに。
なのに、こんな感情を持つなんて。

近づく体温、無意識に引き寄せたくて手を伸ばす。
唇の感触に気が遠くなりそうな]

(121) 2013/03/25(Mon) 22時半頃

 ああ



 欲しいなら、
 摘み取ってしまうかい?

[薔薇の囁き。
 それは甘美な欲望を否定しはしない。
 その伸ばした指は、きっと彼の身近な人からも伸ばされたような幻影。

 薔薇は、咲き誇るために、
 吐息をこぼす。]

 ――……


摘み とる…?
…何を、どういう……

[息が上がる。目の前のヤニクの熱と薔薇の香りの熱で
逃げ場のない感覚。
潤んだ目はその水滴を零す]

熱い、よ…たす け…

[どうすれば熱は収まるのか。
どうしたら、このやり場の無い感情はきえてくれるのだろう]


【人】 薬屋 サイラス

[髪を撫ぜる手に体を強張らせ、
首筋に触れられる手にびくりとする。

ヤニクの眼を見ればその熱色を知る。
自身も熱で湖面のように潤んだ青から水滴が一つ、二つ零れ落ち。
耐えているのに。懸命に耐えているのにもう限界で]

不安にさせて、ごめん。

[ほろほろと零れた雫は持て余した薔薇の香り。
もう一度手を伸ばして、その髪にふれ、ゆっくり引き寄せて]

一緒に、いるよ。離れない。

[こばまれなければ触れ合わせるのはそのくちびるで]

(125) 2013/03/25(Mon) 23時頃

[助けを求める響きに、
 薔薇ではなく、彼自身が眉を寄せた。]

 ああ、
 壊したくないんだね。

[指先、それは、眠る子を宥めるように…。]

 ――……君を慰めてあげる。
 僕なら、いくら壊されても、
 構わないよ……。

[優しく、語りかける。]


 君の大事な人は、
 大事にして………?

[その言葉はどう響くだろう。
 だけど、深い意味はない、そのままの意味だ。

 大事な人がいるのならば、
 大事な人は、大事に………。

 欲望だけで、何かを壊してしまいそうならば、
 壊れてもいいものを壊せばいいと……。]

 僕のことは壊してもいいんだよ。
 むしろ、僕は壊れることを………。

[薔薇とは違う、願い。本当は見えない、未来。

 美しくありたい。枯れてしまいたくない。

 そこは同じなのに。]




 ――……そして、賛美歌を紡ぎ出す……。


  


───……ぁ、う…… !

[熱と理性と、大事な人と薔薇の声。
持て余してどうしようもない感情と
それでも失いたくない大事な友人と

満ちる香り薔薇が脳裏を壊してしまったよう。
悲鳴のような声は悲痛で、けれどやはりどこか甘やかで

助けてたすけてタスケテ

辛い。熱い。苦しい。

けれどどうしていいのかわからない。
ずっと人に頼ってきた代償。この依存心の塊は]




 ああ……
 つらいなら、

 薔薇の木の下にまた、おいで。

[苦しげな声に、薔薇は甘やかに…。]

 ――……いくらでも、君を慰めてあげる。
 いいえ、愛してあげる……。


 だから、今は、おやすみ?

[そんな慰めを。]





 僕も、苦しいから……。



[ひとりじゃないよ、と。
 依存には、依存で答え…。*]


【人】 薬屋 サイラス

[ずるずると床に沈みこみながら
抱きこんだ髪をかき乱すようにけれどキスを求める最中も零れる涙が止まらない。
触れてはいけないものだったのに。
あのままでいたかったのに。
なんで、こんなことになってしまったのだろう]

(135) 2013/03/25(Mon) 23時半頃

【人】 薬屋 サイラス

ヤ  ニ、ク……

[時折唇が僅か離れる刹那に名前を紡ぐ。
ようやっとそれが離れた時、肩で息をしながら]

……。甘かった。

[赤くなった目元。彼と目を合わせた
やんわり、その身を離して]

ありがとう。俺も、嬉しい。
好きだよ、ヤニク。

[その肩口に顔を埋めると小さく伝える。
やんわりヤニクの体を押しやって]

顔洗ってくる。

[彼がついてこようとしてもやんわり断って。
少し困った顔をして、部屋を出た*]

(136) 2013/03/25(Mon) 23時半頃

薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2013/03/25(Mon) 23時半頃


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