219 The wonderful world -7days of SAIGAWARA
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[ 案内板を確認して、 向かうのは地下五階まで行けるエレベーター。 エレベーターホールまで行くとちょうど先日、 西エリアで集人たちと一緒に出会った 少年たちの姿が見えただろうか>>67
彼らの一人が、エレベータを開けば、 飛び出してきたのは一匹のサイノイズ>>#3 ]
それじゃ、俺が送っていけるのはここまでだ。
[ 突進してくるそのノイズに鉄パイプを翳す。 同時に重力の力場を形成して、足止めを食らわせる。 そう長く持つとも思わないが、 全く時間を稼げないということはないだろう。 少なくとも、四人がエレベーターに乗り込む程度の時間くらいは。 ]
(@60) 2017/06/24(Sat) 09時頃
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行ってこいよ。 なぁに、「ここは俺に任せて先にいけ」って 一度行ってみたかったんだよな…っと。
[ 再び突進してきたサイの角を避けると、 その角へ渾身の力を込めて鉄パイプを振り下ろす。]
早くいけ!! こいつを片付けたら、……ま、 あとは俺は俺のやりたいことをやるさ。
[ そう言って肩をすくめてみせる。 もしも彼らがもたつくようなら、 無理やりにでもエレベーターに乗せて 先へと進ませようとするだろう。
彼らがエレベーターに乗ったなら、 じゃあなと軽く手を振って、それを見送った。 ]**
(@61) 2017/06/24(Sat) 09時頃
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― 回想/“戸隠流生”の記憶 ―
[ 物心ついた頃には、既に家の中は冷えきっていた。
父親は仕事ばかりで、殆ど家にいつくことがなかった。 いたところで、いつも自分を遠巻きに見ては、ため息をつくばかり。 俺は、それがどうしようもなく嫌だった。 祖父も似たようなものだったけれど、それ以上に厳格な人で。 俺は、あの人のことが苦手だったんだろうか? あの人に怒鳴られるのが怖くて、幼い頃はいつもビクビクしていたように思う。
祖母は、元々身体の弱い人だった。 俺が物心ついたときには、すでに離れに篭もることが多かった。 顔も知らない俺の母親は、どうやらその血を継いでしまったらしい。
俺の記憶の中にあるのは、 陽の当たらない離れの一室で、 一体の人形を抱き寄せて愛でる祖母の姿。 子供ながらに、それはとても薄気味悪いものに思えた。 ]
(@62) 2017/06/24(Sat) 13時半頃
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[ あれは、俺が五つかそこらの頃の記憶。
庭に咲いていた花がとても綺麗だったから。 …祖母に、見せてあげたいな、と思った。
女の人は花が好きなんだと、 誰か大人に教わったことを鵜呑みにしたんだと思う。
花を手折って、それを離れに持っていって。 そうして、祖母の部屋に持っていったとき。
――パン、と。 頬を打たれた。]
(@63) 2017/06/24(Sat) 14時頃
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[ …正直、訳がわからなかった。 喚く祖母を周りの大人たちが押さえつけて。 そうして俺は、外に出された。
あとで大人たちの話を盗み聞きしたところによれば、 祖母は、“娘”を苛めようとしてきた悪いモノを 追い出そうとしていた、らしい。 “娘”というのはあの人形のことなんだろうと、 子供心にも理解はできた。
同時に、思った。 ――ああ、祖母の中に“俺”はいないんだ、 大切な“娘”を傷つけるだけの“何か”でしかないんだ、って。
それが、幼い頃亡くなった祖母に対する最初で最後の思い出。 ]
(@64) 2017/06/24(Sat) 14時頃
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[ 六歳のとき、新しい“母”ができた。 俺にとっては、初めての母親だった。
新しい母親は、祖父が連れてきた遠縁の女性で、 その人には、俺と同い年の男の子がいた。 その子は俺の“兄”になった。
兄は総じてとても優秀で、 そして何より聞き分けが良い子だった。 血の繋がりはなくても、父も祖父も 彼のことをとても可愛がっていた。
血の繋がりはなくても、 彼らは間違いなく『家族』だった。 仲睦まじい、絵に描いたような理想の『家族』。 それが、あの家に対する親族たちや世間の評価。
まぁ、“俺”はそんな『家族』を ただ見ていることしかできなかったのだけど。]
(@65) 2017/06/24(Sat) 14時頃
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[ 勉強も、運動も。それ以外でも。 何をしても、どれほど努力したところで。 結局、俺は兄には敵わなかった。 どうすればよかったのかは、正直今でもよくわからない。
ただひとつだけ確かなのは、 父にせよ、新しい母にせよ。祖父にせよ祖母にせよ。 俺は家族の誰かにとっての“一番”になんか 決してなれなかったということだけ。
同時に、こんな自分を生むために、母は死んでしまったのかと、 それがずっと、不甲斐なくて、情けなくて。 顔も知らない母に、申し訳なくて仕方なかった。 ]
(@66) 2017/06/24(Sat) 14時頃
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[ ――誰でもよかった。
誰かに愛されてみたかった。 誰かに認めてほしかった。 「ここにいていいんだ」と、誰かにそう言われてみたかった。
裏を返せば、それは結局、 誰にもそんなふうにされたことはないということ。 愛して欲しい人にも、それ以外にとっても、 愛してもらえるだけの“価値”が、俺にはなかった。 ただ、それだけのこと。 ]
(@67) 2017/06/24(Sat) 14時頃
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[ そんな自分でも、人並みに“誰か”を好きになったことはある。 初めて人を好きになったのは、高校のときのクラスメートの女子。
高校一年の夏、そのクラスメートの女子に 誘われて、兄の代わりに一度だけ他地区のイベントに 参加したことがあった。 ――それが、あの真夏の日の、音楽の祭典。>>1:@20
真昼間から盛り上がるロックにビート、 色んな音で溢れかえる、コロシアムに響く音楽は それまでの自分が見たこともないような、 華やかで、そしてなにより命の音に溢れた世界だった。
あのときは、兄の代わりに誘われたなんて、 そんなことも忘れて夢中になったっけな。
そうして、時間は瞬く間に過ぎて。 日没後のアリーナに現れたのは一人の歌い手。>>1:@21]
(@68) 2017/06/24(Sat) 14時頃
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[ 普段のイベントでは滅多に顔を見せない“彼”が、 今回のイベントでは珍しく素顔で参加すると、 それを見たくて、今回のイベントに参加したんだと 歌と歌との合間に交わされた、彼女の会話で知った。
それまで、“彼”のことは殆ど知らなかったけれど。 でも、遠目に見える“彼”の姿と、そしてそれを見つめる彼女の視線に…少しだけ、ちり、と胸を焼かれるような思いがした。 それはたぶん、“嫉妬”と呼ばれる類のもの。
――もし、仮に兄がいなくても。 彼女が、自分をこんなふうに見ることはないんだろうなと そういう、うまく言葉にならない気持ち。
結局のところ、俺は“兄”の代用品でしかなくて、 それでさえ、一度遠目に見ただけの“誰か”にすら及ばない>>4:@128
…馬鹿馬鹿しいって、思うだろう? でも、そんなたった一度のことが後々大きく響いたのだから、 世の中っていうのは、本当によくわからない。 一度死んでからの俺は、あの時見た“彼”の姿になっていたのだから。 ]
(@69) 2017/06/24(Sat) 14時頃
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― 7th day/十王マルチシアター ―
『prrrrrrr...』
[ いつものコール音のあと、ピッと相手が出れば。]
よぉ、そっちの準備は万端か? 今、そっちに四人エレベーターからそっちに向かったぜ。
[ いつか見た、ケーンの代わりに 鉄パイプで突進してくるサイノイズをいなしながら ]
「負けるなよ」って言っておいたから、 たぶんあいつら、本気でかかってくるぜ。
[ 気ぃ抜くなよな、と 揶揄いとも激励ともつかぬ言葉を吐いて ]
……なぁ、鳴李。 昨日の話、覚えてるか? >>6:@121>>6:@123
(@70) 2017/06/24(Sat) 14時頃
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アンタの強さは、俺が一番よく知ってるつもりさ。
[ 死神になってからこのかた、 自分の一番近くにいたのは電話口の彼女だった。 何度となく続くゲームの中でスコアを競い合ってきた。]
…だからこそ、だ。 アンタは強いけど、そのぶん他の奴らを置いて 一人で先に行こうとしてるように見える。 ……へっ。 俺が言っても、説得力はねえだろうが、な…ッ!
[ 突進して来たライノの角を鉄パイプで横薙に叩く。 重力操作で重みを増したそれが、ガツッと音を立てて その巨大な角にヒビをいれさせた。 ]
(@71) 2017/06/24(Sat) 14時頃
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[ タンッ、と床に着地して 目の前のライノ相手に鉄パイプを片手で構える。 ]
俺はな、自分のことは自分で決める。 ずっとそうしてきた。 だが、他の奴らのことはどうしようもねぇ。
[ それは、たとえば他の死神たちのことだったり。 自分が今回殺したあの少女と男のことだったり。 “あいつ”のことや、そして今、 電話で話をしている相手のことだったり。 ]
だから、アンタのことをどうこうは言えないさ。
(@72) 2017/06/24(Sat) 14時頃
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[ どうして、自分以外の奴らが 思い通りにならない他人が、 この世界にいるんだろうと思ったことはある。>>2:@44
自分とは違う、別の意思を持って この世界を生きていこうとする者たち。
どうして、かつての自分は そんな奴らを大切だと思ったのか。 俺はずっと、それがわからずにいた。]
(@73) 2017/06/24(Sat) 14時頃
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[ どうして、自分以外の奴らが 思い通りにならない他人が、 この世界にいるんだろうと思ったことはある。>>2:@44
自分とは違う、別の意思を持って この世界を生きていこうとする者たち。
どうして、かつての自分は そんな奴らを大切だと思ったのか。 俺はずっと、それがわからずにいた。]
(@74) 2017/06/24(Sat) 14時頃
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それで、昨日の続きなんだがな。 このゲームが終わったら…ああ、いや。 別にフラグじゃないからな?
そのときには…まぁデートでもなんでもいいんだが、 …色んな話を、しようぜ。 今まで、話してこなかったことも、全てさ。
[ 一番自分に近い位置にいた彼女ではあるけど、 それでも彼女を懐に入れたことはなかった。 自分の中身も、本心も、晒したことは一度もなかった。 ]
俺とアンタは一連托生の“パートナー”ではないけど。 でも、俺はアンタを一人にするつもりはない。 そこんとこ、忘れんなよ?
(@75) 2017/06/24(Sat) 14時頃
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[ 電話口の相手の反応はどうだったか? そろそろ、集人たちが到着した頃合かもしれない。
それじゃあな、と電話口の彼女に 声をかけてから通話を切る。 そうして再びライノに向き合えば。 ]
さぁて、待たせたなァ? 遊んでやるよ、本気でかかってきな。**
(@76) 2017/06/24(Sat) 14時頃
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― 少し前/十王マルチシアター前>>78 ―
[ 集人の問いかけに、 一瞬、きょとんとして瞬きを返す。 ]
優しい、か…。 あまり気にしたことなかったな。
[ 困った、と顎に手をあてて考える。 ]
俺はあいつと一緒に居て居心地良かったんだが、 …あいつはどうだったんだろうか?
[ 今までそんなことを気にしたことがなかったし、 元より、女心の機微というものには全く持って疎い。]
(@90) 2017/06/24(Sat) 21時頃
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俺の知ってるあいつは…そうだな。
俺といるときはすぐ訛り全開で話してくるくせに、 やたら格好つけたがりで、 魔術師としての矜恃つーかキャラ性に妙にこだわるし、 それと、こっちが電話するたびに俺のことを舐め太郎だの 飴の禁断症状がどうのと揶揄ってくるし。
…でも、こっちがあいつを揶揄ったときの反応は ひとつひとつ新鮮で面白れーし、 あいつの訛りも素朴つーか、嫌いじゃないつーか。
なにより…あれだ、 「自分」を探してるときのあいつは、なんか、 ほうっておけねーっていうか、な。
[ だから、味方でいたいだなんて>>6:@84 柄にもないことを、口にしたりもした。 ]
(@91) 2017/06/24(Sat) 21時半頃
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[ あとは ]
……笑った顔が、一番似合う奴だよ。
[ 花屋の店先で見せる笑顔が>>6:0 あの店の常連や他の客たちにとってどれだけ 心を癒すものであったか、あいつはきっと知らない。 ]*
(@92) 2017/06/24(Sat) 21時半頃
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― 十王マルチシアター ―
[ エレベータホールから少し離れた位置にある、 休憩のための革張りの長椅子に腰を下ろす。 ]
……よぉ、生きてたか。
[ つい数分前、ようやっと仕留めたライノに 向けていた視線を不意に音も無く現れた少女>>@100に 移すと、緩く手を挙げて挨拶する。 ]
(@105) 2017/06/24(Sat) 22時半頃
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[ ポケットからいつものように棒付き飴を二つ取り出す。 そのうちの一つを「食うか?」と彼女に向けて投げると ] 仕方ねぇだろ? そうせずにいられなかったっつーか。
[ ぱくり、飴玉を口に添える。 グレープ味のそれを舌先で転がしながら ]
怒られるくらいならそれでも別にいいんだがなァ。
[ どうせいつものことだろうし。 ]
(@106) 2017/06/24(Sat) 23時頃
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冗談だって。 アンタがそう簡単にくたばるとは思わねぇし。
[ 肉体的には脆くとも、それを上回る知恵を この少女の姿をしたコンポーザーには感じている。 ]
……ぁ?
[ 言われたことの意味がわからなくて、 一瞬首をかしげる。 ややあってから、ああ、と得心言ったように頷いて ]
そいつぁ逆だな。 あいつのことは、別に嫌いなんかじゃねぇよ。
(@122) 2017/06/25(Sun) 00時半頃
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[ >>@108放った飴玉を受け止める様子を 頬杖ついて眺めながら。 ああ、身長は如何ともしがたいよな。気にすんな。 ]
……んなこたぁ、わかってるさ。 ついでに、あのときみたいに命を贖うことは できねえだろうってことも、な。
[ かつて、死神のゲームに最初に参加したとき。 目の前の幼女と取引したことを思い出す。 ]
(@123) 2017/06/25(Sun) 00時半頃
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[ 七日目まで生き残った。 だがたくさんの命を奪いその屍の上に立ってなお、 生き返りの権利を勝ち取ることは、できなかった。
提示された選択肢は死神になるか、それとも死か。 求めていた権利は得られず、 そのまま俺と共に消えようとするあいつに構わず。 俺は、目の前の幼女に跪いて、願った。 ]
(@124) 2017/06/25(Sun) 00時半頃
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――…俺の“一番大切なもの”をやる。 だから、こいつだけはどうか生き返らせてほしい。
(@125) 2017/06/25(Sun) 00時半頃
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[ 結論から言えば、彼女は此方の願いを叶えてくれた。
当時の俺にとって一番大切だと思っていたもの、 ――パートナーであるあいつの “戸隠流生に関する全ての記憶”と引き換えに あいつは、もう一度生き返る権利を得た。
あとはそのまま消えるつもりだった自分が、 死神になったことは正直想定外だったが。 人生ダメ元で言ってみるもんだ、とは当時思ったこと。 ]
(@126) 2017/06/25(Sun) 00時半頃
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[ とはいえ、今回の件はそれとはまた異なるもので。 あのときと同じとはいかないだろう。 ]
…今回のゲームは、なんか例外が多過ぎじゃねぇか? 正直、すげぇ調子狂いまくったんだが。
[ それは、たとえば禁断ノイズのことであったり、 “共食い”が殆ど起こらなかった状況であったり。 やたら人の良い参加者たちと出会ったことだったり。 それと同じように、今回の件についても“ 特例”扱いにならないか、と遠回しに口にして。
それから。 ]
……なんか、な。 初めて死んでほしくない連中っつーのに、出会ったんだよ。
[ “未来”なんて、そんなものに希望を持たせてくれる、 そしてどうしようもないお人好しだったあいつを 思い出させるような、そんな二人組。 ]
(@127) 2017/06/25(Sun) 01時頃
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[ 目の前の幼女に手を伸ばすと、 わしゃわしゃと髪を掻き乱すように撫でて ]
……正直、俺の中でまだ納得できる結論は 出てねえんだが。 いざとなったときの身の振り方だけは、 考えておくことにするさ。
[ どうすればいいのか、何が最善なのか。 その結論は未だ浮かばない。 ただ、それでもあのとき鳴李に語ったこと>>6:@84 最後の電話で話した言葉>>@75 どれだけ責められようとも、詰られようとも。 それだけはせめて、守るつもりでいる。 ]
(@128) 2017/06/25(Sun) 01時頃
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どれだけ強くても、一人で戦うことができても。>>86 ――…一人ぼっちの世界なんてのは、きっと暗くて寂しいからさ。*
(@129) 2017/06/25(Sun) 01時頃
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