160 東京村
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―新宿⇒高円寺―
[ちいさな手は、やわらかくつるんとしていた。 8km程度のタクシー代の対価にねだる接触は、 一度の握手で十分だった。
駅前のロータリーから乗り込んだタクシー車中。 助手席を選んだ石動は、静かに窓外を見る。 夜の街の連なりが流れてゆく。 西武新宿、大久保、神田川を越えて中野――]
――……絵里?
[気付けど時既に遅し。 少女の姿は、もう傍にはなかった。 手のひらにつるんとした感触が残っているというのに。*]
(16) 2015/06/09(Tue) 21時頃
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―高円寺―
[走り去るタクシーを見送った目で、 絵里の姿を探したが、そこには夜があるばかり。
呼びかけても返事は無く、 やにわにLINEの通話画面を立ち上げたが それにもやはり応えは無かった。]
……なんや、先行ってしもたんやろか。
[かすかに眉を寄せた険しい顔付きで、 真弓と智恵美を見て。 さてどうしようかと浅く息を吐いた。]
(17) 2015/06/09(Tue) 21時頃
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[移動の車中で智恵美が語った『リーク』と、 姿が見えなくなった絵里は関係あるのだろうか。 高円寺駅南口、夜を見つめて考える。
物知りな“彼女”たちに電話をかければ 答えが得られるのだろうか……考え、緩く首を振る。
公衆電話からというルールを越えて 十数分おきに着信を残す“彼女”に 折り返すつもりにはなれない。]
――……絵里は“先に行ったんかもしれん”。 高円寺までは一緒の車やってんから、 戻っても見つからんやろ。
進も。
[……智恵美の決断を皮切りに、 一行は進む。]
(30) 2015/06/09(Tue) 23時頃
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私があなたをゆるしてあげる
私もそうしてもらったように
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[阿佐ヶ谷在住、中野勤務の石動にとっては 行きつけの飲み屋も多い高円寺の駅前。 『またきてさんかく』の検索結果から得た情報に従い 高架下をくぐって、透明屋根の商店街へと入ってゆく。
ここでの先頭は、 地図を開いている真弓と勝手に決め込んで。 石動は、彼女の半歩あとを追うように歩いた。]
……飯の約束、ふたつもやぶってしもたわ。 『またきてさんかく』に閻魔様がおったら 僕、舌抜かれてまうな。
[歩きながらの雑談。
着信履歴をたっぷり抱えて心なしか重苦しいiPhone、 取り出すのもやや嫌な気分になりはするが。 約束の反故は連絡しておくべきだ。]
(35) 2015/06/09(Tue) 23時半頃
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[Twitterクライアントを立ち上げて、 液晶をフリックする。
イスルギ @ys_lougi アイリスの呪い?また、少女が消えた。消えたのかな?
イスルギ @ys_lougi さよならさんかく またきてしかく……は進化している。
イスルギ @ys_lougi 正直言って、少しくらいは、怖い。かなり怖い。
――タイムラインに流す、脈略の無い囀りいくつか。]
(36) 2015/06/09(Tue) 23時半頃
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[それから、ダイレクトメッセージ。
『イスルギ @ys_lougi >> @toyoyota5 DM:決闘勝ったか?僕はこれから「またきてさんかく」や。パズルの先。飯、今晩は無理そうやけど。また行こな』
『イスルギ @ys_lougi >> @bolibolibolis DM:店行くの今日が終わってからのどっかにするわ。終わるんかな?終わるやろな。ホラー真っ只中や』
――それぞれ、送信を済ませる。 その間にも一度着信があった。 いい加減にしてくれ。]
(37) 2015/06/09(Tue) 23時半頃
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――こいつ、誰やろ。 もうすぐ終わるらしいで……これも謎なんかな。
[ひとつ着いていたリプライを確かめてみると、 知らないアカウントからのものだった。 「ごめんね もうすぐ終わると思う」とのこと。(>>3)
意味ありげな二言の傍には アイリスの名前があるから見逃せない。
何人かがそうしているように、 イスルギ @ys_lougi @tin_dorothy@A_i_lice 終わるだけ?終わってもまたはじまる?はじまってまた終わる?それも、呪いか?消えた少女はどこに行った?
なんて返信をつけて、クライアントは眠らせた。]
(39) 2015/06/10(Wed) 00時頃
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わからんけど……わからんことばっかりやな。
[真弓(>>45)にTwitterが表示されている液晶を見せ、 件のツイートを指先でこつりと叩いて示す。 そんな遣り取りは、智恵美とも共有して。
透明天井のアーケードが途切れて ここから先は別の名前の商店街というところ。
目印になるネパール料理店は、 そこから脇道に入ったところにあった。 たしかに腹は減っているしカレーは好物だが ここで食事を楽しむつもりはまったく無い。]
(61) 2015/06/10(Wed) 21時頃
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は……あーー……?あー、何しとんの。 知り合いゆうか、高円寺さんと僕は―― ん? え、……どこ行くん!?
[智恵美に続いて先を目指そうとしたところで 誰かに追いぬかれ、その誰かの声に驚いて。 真弓の唐突な離脱に驚いて。]
――……なんなんや。
[駆け去った真弓。震えている堀川。 ……智恵美は逞しく扉の向こうへ進む。
石動は目をぱたぱた瞬かせた後、 階段を下って扉をくぐることにした。*]
(62) 2015/06/10(Wed) 21時頃
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―『またきてさんかく』―
[不可思議に甘い香りにつつまれた店内には、 不安定でいてしっくり頭に馴染む音楽が流れている。 陳列された装飾品や石たちは てんでばらばらな異国情緒を主張していてうるさい。
店奥で仕事をしている女の佇まいもまた同じく。]
キリンかなんか欲しいんやけど、 キリンやなくてゾウでも太陽でもええねん。 ……なんか、ええのあるかな?
[なんと話しかけたものかと悩んだ石動は、 そもそも言葉に乗せる意味を考えるのを放棄した。]
(64) 2015/06/10(Wed) 21時半頃
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キリン、眠そうな眼がとくに好きや。 ……なんやご利益ありそうやな。 僕、いま怖い“もん”に追いかけられてんねん。
ゾウに乗ったら、逃げれるやろか?
[キリンのオブジェの背に片手を乗せ、 またもポケットで震える携帯に浅い息を吐く。
「見テッテ」と言われるまでもなく 視線は音楽や香りの上を泳ぐように店内を見渡す。 がやがやとした色の集合体を眺める。
そして智恵美の顔を見て。]
――ハズレやろか。力士もおらへんし。
[なんて一声をかけながら キリンの背をぺちぺちと愛おしんでいる。]
(67) 2015/06/10(Wed) 22時頃
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[ごくごく普通に買い物をしてしまっている。 石動もまた店員に言われるがままに 平和をもたらすゾウを買おうと――するわけがない。
キリンは確かにかわいらしいと思ったし、 店員の身体のラインは好ましいが。]
――……ゆうても、 何を探してええんかわから……
[財布をスタンバイする智恵美を横目に キリンから離れて店内をうろつくが。 ……携帯から、音が放たれた。]
(76) 2015/06/10(Wed) 23時頃
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[声が放たれた。 iPhoneに内蔵されている音声案内ソフトの声だ。
『モウ 近ク モウ、着クノ オシマイ ハジマリ』
――床に、iPhoneを叩き付ける。 は ッと鋭く吐いた息が熱い。]
(77) 2015/06/10(Wed) 23時頃
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[――床に転がって黙ったiPhoneを睨める目が眩む。 ドクドクと喚く心臓をかばうように背をやや丸め、 は は 、と乾いた息を吐く。
ギ。
張っていた気を刺す、音。]
…………っ
[咄嗟に後退ったはずみでぶつかった棚の上で、 ゾウと月がぶつかり合い、塔が倒れて石が弾んだ。]
(86) 2015/06/10(Wed) 23時半頃
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…………オッサン、あん時の――
[しかし現れたのは緊張感なく現れた男。 昨日の記憶にある男であり、 ここを訪れるきっかけの一端である男。
男の瞬く目を見る石動の目も、細かく瞬いた。]
(88) 2015/06/10(Wed) 23時半頃
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や……タイミングがな。悪かってん。 ははっ――……心臓止まるか思たわ。
[床に落ちたiPhoneには視線を向けられない。 それどころか強張った首は動かず、 あの時より小奇麗になった男に 引きつった笑みを向けるだけだ。
とどこおりなく流れる音楽も 耳殻を撫でて通り過ぎるばかり。
存在感の薄い、香りとひとつになったような少女には、 やっと気付いた。いま、やっと気付いた。]
あいり ……ゆうとったっけ。
[中華料理店での彼らの会話をかろうじて思い出した。]
(93) 2015/06/10(Wed) 23時半頃
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美味かったやろ。 551があるときとないときは、全然ちゃうからな。
[男の“場所”に不躾に踏み込んだ自覚は、ない。
この賑やかな空間が崩れると知る機会があれば きっと、残念には思うだろう。 しかしそれは、この場ではもしもの話でしかない。]
オバケやない……とは思う。 ――……偶然や。全部、輪になる偶然や。
[堀川に拾われるiPhoneは、また震える。 ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ン。
眉間に皺を刻み、男に倣って落とした品を拾って。 棚を整えながらまだうるさい心臓を宥めた。]
(100) 2015/06/11(Thu) 00時頃
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電話……こんな熱心に呼んでくれるとは ――思わんかったわ。
[堀川の手に振動を伝えるiPhoneの画面には、 やはり1054846……の番号が浮かんでいる。 差し出された電話をおずおず取った。] 石動太郎や。 昔話みたいな名前て、よう言われる。
[電話はまだ震えている。 智恵美に促された自己紹介に続けて 「電話、出てくる」と言い残して出口へ向かった。
すぐに戻るつもりで。**]
(109) 2015/06/11(Thu) 00時半頃
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そろそろ わたしがわたしであることをやめるだろう
そのまえに 困らせたひとたちに ごめんなさいして
それから さようなら
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―高円寺 『またきてさんかく』を出て、路上―
[店を出て、路上にぽつんと佇んで夜を見つめる。 握りしめている電話は震え続けている。 石動はワタヌキのキリンのような目を思い出している。 重なる偶然を想っていた。
ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ン これは『リーク』に由来しているんだろうか。
ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ン。 これは『アイリス』に繋がるものなんだろうか。
ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ブゥゥゥ……ン。 これは、僕に何を教えてくれるんだろうか――]
(123) 2015/06/11(Thu) 01時半頃
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[――通話ボタンをタップした。]
えらい待たせてしもたな。 ちょっと、話でもしよか。
[震える声で無理やり作る親しげな呼びかけに 応じる“彼女”はクスクスコロコロと笑っていた。**]
(125) 2015/06/11(Thu) 01時半頃
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