171 獣[せんせい]と少女
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考えてないと言えば… 嘘になる、…んでしょうかね。 でも僕はあのトリは幸せだったと思います。 クリスが助けてあげたいと願ったから あの時消えそうな命が生き繋いだ。 嫌な思いをしていたら決して窓辺で さえずりなんてしなかったと思います。
だから、クリスマスが謝る必要なんて どこにもないんですけどね…。
[そうさせた自分の罪深さに静かに目を伏せた*]
(221) 2015/10/12(Mon) 00時半頃
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[畑の隅にいる彼女を物見小屋から見かけたことがある。 それは雪が降るようになってから。 山雀がさえずるのをやめてから。
だから多分ここにいるのだろうと思った。 心優しいクリスマスのことだから。]
[きっと言われなければそれと気づかないだろう 小さなお墓には傾いた木の枝が立っていた。
そんなお墓の前にしゃがみ込むクリスマスの背中に 心が少し暖かくなった。]
クリスマス。
[声を掛けた時、少女は何を考えていただろう。]
ずっと、言いたかったことがあるんだ。
(225) 2015/10/12(Mon) 00時半頃
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一年前…、僕は君の力で その子を助けなかったこと、後悔してるんだ。
[物見小屋でクリスマスの掌で力を使った時 少し覗かせた残念そうな顔がずっと引っかかっていた。>>1:31 もしかして、力を使った瞬間に亡くなったら…。 あの時の想い>>60を味合わせるのでは、と勇気がでなかった。] 僕はもう後悔はしたくない。 君を笑顔にできなかったことをやり直したい。 君のその眼が好きだ。蒼くて優しい眼が。 君の物語が終わる時、僕はその隣に居たい。
[契約の時にはどんなことを言おう 一晩寝ずに考えたはずなのに。肝心な時には出てこない。]
…だから、僕と一緒に来てほしい。
[真に迫った顔は力を使ってと頼まれた時のように変な顔だったろうか*]
(235) 2015/10/12(Mon) 00時半頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/10/12(Mon) 07時頃
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昨日はお酒を飲まなかったので… ふつかよいじゃない日なんです。
[今までそんな日があったかなかったか。 いつもより状態の良い顔色>>255は クリスマスは見慣れていなかったかもしれない。]
…はい、僕と 一緒に。
[意を決して伝えた相手の口が ぽっかり 開いたままで 可笑しいなと思ったのも束の間。 固く裾を握りしめるその手を見て>>256 確信めいた何かを悟る。]
もしかして、誰かに誘われた?
(316) 2015/10/12(Mon) 07時半頃
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[躊躇いがちに伝えられた言葉に>>263 ユージンと旅立つクリスマスの姿を思い浮かべる。 それはとても楽しそうで幸せそうな姿。]
そうなんだ…。 それは…、悪いことをしたね。
[旅立つふたりの水を差してしまって。 続く言葉は飲み込んでしまった。 それを口に出してしまったら もう受け入れるしかなくなるから。]
------------------ [それからどのくらい時間が経ったか。 気まずい沈黙の後、先に動いたのはクリスマスだった。]
(317) 2015/10/12(Mon) 07時半頃
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え…? 僕、ですか…?
[急に自分に振られた理由がわからずに 本意を読み取る前に]
はい、クリスマスが笑ったら きっと笑いますね。
[なんて答える。]
…僕で、いいんですか?
[見る度に目がそらせなかった あの蒼色がこちらをまっすぐに見上げるから。>>299 思わず欲を出す。 ユージンせんせいのところへ行かなくていいの と、せんせいらしいことが言えなくなる。]
(318) 2015/10/12(Mon) 08時頃
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ありがとう。 …すみません。本当は、ユージンせんせいの事を 聞くべきだろうに。君の心変わりが怖くて…。 せんせい失格ですね。 でも、もう「せんせい」じゃなくて 「従者」になるんだったら許されるでしょうか。 [そう言って、悪戯そうな表情で緩く口元をつりあげて 蒼色にこたえた。]
(319) 2015/10/12(Mon) 08時頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/10/12(Mon) 08時頃
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「あーあ。取られちゃった」
[遠くの方からそんな声>>301が風に乗って届くもんだから 慌ててそちらを振り返る。 少し前まで締りのない表情をしていた顔は すぐにいつもの仏頂面へ。]
あ、ユージンせんせい…。
[軽く会釈して、表情では驚きを隠せたかもしれないが やや落ち着かない挙動が驚きを伝えただろう。
ユージンの後押しに この人、大人だなあ それに比べ僕は業が深い。
と人知れず落ち込んでいると 秋の空にぽーんと 真っ赤な林檎が風に乗って手元に落ちる。]
(320) 2015/10/12(Mon) 10時頃
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…ありがとう。 僕はいつもクリスマスの一番でいられるように がんばるよ。
[おそらくこの林檎はユージン先生がクリスマスと食べようと取ってきたもの。 であればこそ、なおさら食べないわけにはいかないな。
そんな風に、力強く林檎の肌を指の腹でこすりながら**]
(321) 2015/10/12(Mon) 10時頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/10/12(Mon) 20時半頃
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[受け取った林檎とクリスマスを横目で見て これからどうしようか、と目くばせ。]
林檎、食べましょうか。
[誘いに同意して>>369 「呼び方」の話を振られれば、 嗚呼と感嘆の声。]
そうですね。 どうかな、僕は今までどおりクリスマスと呼んでるし クリスマスの呼びたいように呼べばいいんじゃないかな。
あ、それとも僕も呼び方変えた方がいいのかな。
[「ご主人様」とか浮かんだけれど、さすがに 誰も望んでいないだろうと頭を振って。 握られた手に少し力を返した。]
(392) 2015/10/12(Mon) 21時半頃
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[言おうか迷ったけれど、後悔しないと言った矢先 いつかの授業のように淡々と言葉を紡ぐ。]
さっきの。 嬉しかったよ。僕「が」いいって…。 獣ってのは単純なのかもしれないね。
君が選んでくれたって思うと、気持ちがどんどん 君に向かっていくような気がする。
一応、他の子たちと贔屓はしてないつもりだったけど。 君しか見えなくなっちゃいそうな気がする。 [それならそれでもいいのだけど。と開き直り。 きっと相手の顔に不安は見えなかっただろう。 男自身の顔に不安の色がなかったから。]
(395) 2015/10/12(Mon) 21時半頃
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─物見小屋─
[林檎を食べるなら、と繋いだ手をそのまま引いて 物見小屋の階段をあがる。 秋の風は少し肌寒く。照り付ける日差しの暖かさと丁度いい。]
クリスマス。 実は話さないといけないことが…。
[林檎を食べる前に、と。 少女に、その瞳の蒼に向き合う。]
実は私、ここに来てからと言うもの 久しく獣の身体になってないんです。 それで…、どうなるかわからないけど…。 できたら驚かないでくださいね。
[その後、角の折れた一角獣が白かったので 驚かれたのはまた別の話。]
(408) 2015/10/12(Mon) 21時半頃
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旧知の友よ、同胞よ。
我が主が、旅の幸せを願って守りを編んだ。
暇あらば発つ前に、手渡すことはできるだろうか。
喚ばれれば、何処へでも鷲が飛ぼう。
そうでなければ、まなびやの出口で待っている。
貴殿達と、唯一の主へ
私達も此処に居た思い出を贈らせて欲しい。
……、クラリッサへと、伝えました。
[獣にしか使えない響きを、短く返す。
と同時に、何か自分からも贈り物が出来ないだろうかと考えた。
贈り物になりえるようなものは、なかなか思いつけないけれど**]
地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/10/13(Tue) 00時頃
ミツボシと星を見に行くことにした。まあちゃんと伝える。
[事前報告である。
いやしかし、贈り物か。
厨房で何かを残してもいいのだけどそれこそ野暮になりそうだ。
また、旅に荷物は多いよりは必要なものがあればそれでいいと考える自分からすれば…。]
……分かった。
必ず、向かおう…。
[応えて…。
少しだけ…、昨夜見た、ミッシェルの白い髪を、思い出す。
恐らくはもう…残されてはいない、時間…。
なぜこうも…少女たちの命は、短いのだろうか…。]
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[硬い声で隠すのは むずがゆい心地。
溢れんばかりの笑顔>>439>>440に 少し歩みを早める。]
僕もですよ。 僕も、誰かと、なんてぼんやりとしか。 ただ、みんなが外に出ても困らなければいいな、と。
でも、これからは…そうだね。 クリスマスのことだけ、見るよ。 君の元気なときも、落ち込んでる時も。
[彼女と契った時は こんなことは言えなかった。
昔のことがシンクロして。 あの時と似ているようで全然違う。 そんなひと時を。]
(505) 2015/10/13(Tue) 20時半頃
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─名前の話─
[おうむ返しに言葉を繰り返して 少し考えていたようだけど>>423 短く 「エフ」と 自分の名前を 呼ばれると 心がどきんと跳ねる。
思わず手にいっていた視線が瞳をとらえる。
それからすぐに付け足された「せんせい」と言う いつも通りの呼称に安堵する。]
そ、そうですね。 僕も落ち着かないので それが…ありがたい。
(506) 2015/10/13(Tue) 21時頃
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[小さな唇が開いて窄まって。 それだけのはずなのに 耳がぴくりと心はどきんと。]
クリス。
[自分も同じように言われた言葉を繰り返して。>>424]
…わかった。 コリンが呼んでいたね、クリスって。 [コリンみたいに、クリスマスと仲良く。 いや、それ以上になれるように。]
(507) 2015/10/13(Tue) 21時頃
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─物見小屋にて─
[クリスマスの「知りたい!」という言葉に後押し されて、口ごもりながらも]
実はね、こんな成りなんだけど ……ユ、ユニコーンだったり…… するんですよね…。 [気恥ずかしそうに告げると クリスマスは蒼の眼を大きく見開いて 半信半疑で瞬きした。]
がっかりするなら、今のうちです。
(518) 2015/10/13(Tue) 21時半頃
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[そう言って、久しぶりに獣へと身を転じようと 意識を集中させる。
白くなるか黒くなるか、そんな心配は杞憂だと言うように。自分は何者でもない自分でしかない。 そんな事実を知らしめさせるように。
己の身は真っ白な白馬へと身を変えた。 角の折れた白馬は深い紺色の眼。
声は念じるとそのまま自然と 相手の頭の中に響くだろう。]
…やっぱり、腐っても鯛ですね。
(523) 2015/10/13(Tue) 21時半頃
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[足元に転がる林檎を踏まないように蹄で避けて 近づくと相手の反応を見るより早く 鼻頭を相手にこすりつけてブルンと一度啼く。]
盟約を。
僕が欲しいのは 乙女のくちづけです。
それで僕は、君の命が尽きるその日まで
御身に忠誠と真心を。
[重たい睫毛を少しあげて、紺色の瞳で 貫くように、蒼を見据えた。]
(533) 2015/10/13(Tue) 22時頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/10/13(Tue) 22時頃
出口だな、わかった。ありがとう。
お守り……すごい喜ぶだろうな。
[簡潔な返事の後。
さっき、忘れられた家の端に、落ち葉で言葉のようなものが書かれた跡があったのを見つけたのを思い出して。
そんなことをしそうな、器用な風使いなんて…1人しかいない。
そのあとの言葉は…口下手だけれど、心からの感謝の言葉。]
……ありがとうな。コリンを励ましてくれて。
― 少し前 ―
……なんだ、バレたか。
[ くつくつ、と喉鳴らし。彼等が手を取り合って
「忘れられた家」の扉をまたぐとき
脇から入り込んだ風は、落ち葉の文字を吹き飛ばす。
くるくる、くるくる、つむじ風。
橙、山吹、焦茶に紅、まだ温かい秋の色。
風の遣い手の腕が鈍っていなければ
彼らの旅立ちを祝うように、
ちらちらと舞う秋色のライスシャワーが
ふたりの周囲を彩ったはず。*]
お守りか…。
昨日のアヤワスカといい、みんな本当に
良い子たちだね。
オズウェル君の手を煩わせるでもないよ。
僕らみんなそちらへ向かうのだから。
僕は、クリスマスと行くよ。
[聡明な鷲の声に返ってくる言葉に
それぞれの少女がそれぞれのせんせいを見つけ
それぞれの主人がそれぞれの従者と契約を交わしたと悟る。]
ユージン君。
よかったよ、君の少女はやっぱりコリンじゃないと、ね。
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─少し前の畑でのこと─
[ユージンせんせいの告白>>427に確かに、と小さくうなずく。]
そうだよね、僕は… ユージン君はてっきり“あの子”と行くんだと思ってたよ。
ふふ…。 君、案外臆病なんだね。
[頑張れと、自分だけが言われると妙に小恥ずかしい ものだから、そんな風にからかってみたり。]
かっこいいとか…やめてください。 でも、ありがとう。 君も頑張ってね。 [そう言ってはにかみ顔の相手の背中が小さくなるまで見送った。]
(552) 2015/10/13(Tue) 22時半頃
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[恐る恐る伸ばした小さな手が>>556 この身を毛並みに沿う様にゆっくりと 撫で、心地よさに一度目を閉じる。
柔らかな肉厚が鼻先に押し当てられ 囁かれた言葉に 心底今が獣の身でよかったと 胸をなで下ろした。]
(574) 2015/10/13(Tue) 23時半頃
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[頬ずりに同じように頬を擦りつけ応えると それかた少し身を離しその身を人型に戻す。
いつものようにぼさぼさの黒い髪に無精ひげ。 ただ瞳だけは紺色のまま。]
僕も大好きですよ、クリス。
[大きな声に精いっぱいの明るい声で 緩い笑顔で、幸せのお返しを。]
(575) 2015/10/13(Tue) 23時半頃
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[瞳の色だけが紺色に戻ったのは あの瞳を見つめていて、あの色を深くしたような 自分の紺色が好きになれた気がした。
そんな無意識が働いたのかもしれない。
鏡が手元にないので自分の今の外見を クリスマスに尋ねて確認すると、そこでようやく林檎をひと齧り。
林檎を平らげる頃 風が流れてきた方>>442を仰ぎ見る。それに返事を返すと]
クリスマス。 出口の方に行ってみよう。 素敵な贈り物が あるみたいだよ。
[そう促した*]
(576) 2015/10/13(Tue) 23時半頃
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