136 【半身内】ぼくらの学校
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―あおのひとみでみたもの―
[少女の、猫を模したパーカーと。
鬱陶しい程の、前髪に覆われたその奥。
年頃の女の子らしい大きな瞳は、
日本人にしては珍しい、蒼の色をしていた。
両親も至って普通のお堅い日本人で、
祖父や祖母にも異国の血は混ざっていないのだが。
昼の空の様な色をしているその瞳は、
確かに他の人とは違うことを、あらわしていた。]
[調べてみたところ。
少女の様に瞳の色が少し変わった人は、僅かにいるらしい。
だがそれが受け入れられるかというと、
少女のおかれた環境では、ノーだった。
幼稚園、小学校。それから中学。
少女の空の様な瞳は、注目の的。
流石に高校ともなると、
付き合い方を心得始めたから、少し薄れたけれど。
でも出会って、その瞳を覗き込まれる度に。
いやなわらいをするクラスメイト。訝しむ教師。
少女の蒼の瞳は、そういうものばっかり見てきていて。]
[全て防御する様に。
一目ぼれした猫のパーカーと、
染めていない、夜の空の様に深い、蒼がかった黒の髪で、
少女の瞳は覆い隠された。]
[少女は楽しいものがすきだ。面白いものがすきだ。
いやなものは、自分を見てくるあれらは、好きじゃない。
噛み終わったガムみたいに全てゴミ箱に捨ててしまいたい。
だから、わくわくしている。新しい生活に。
瞳に映し出されるのは、こういうものでなくっちゃ。
可愛らしい後輩。明るい季節の男の子。
次は何が、あるのだろう。*]
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[職員室で着々と準備を進めながら思案。 今日は始業式も何も無く、生徒各自でクラス分けを確認してから教室に一度集合、顔合わせも兼ねて自由行動。 その後は参加自由の交流会……そんなゆるゆるなスケジュールだった。 新校舎と新体制に慣らすための処置だとか。そういう生徒への配慮は大いに結構だった。
とはいえ、それでも変わる環境に辛い思いをする生徒はいるだろうということで。 そのサポートに回るのが教員としての役割である。
登校時間も過ぎ、生徒たちがクラス分けを確認した頃。 そろそろか、と腰を上げて職員室から出る。
生徒たちの様子見を兼ねて、自分が受け持つ1年の教室へと。]
(109) 2014/10/16(Thu) 02時頃
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[廊下を歩き、目的地は3階だったか。 すれ違う生徒たち。挨拶をしてくれる奴にはこちらもしっかり挨拶を返す。元気が良いのは何よりだ。
だがその中に、何やら異質な様子の生徒たちを見つける。 先頭の1人は>>0恐怖に目を見開き、何かから逃げているような……友人たちを逃がしているような様子である。]
おい? 何かあったのか?
[呼びかけながら背中をつっついてみると、こちらを振り返って死にそうな悲鳴を上げられた。 事情を聞いてみるが要領を得ない。]
「嗚呼、聞こえる。やつの足音が聞こえる……。」
[震える唇でそんなことを呟きながら、廊下の曲がり角の向こうを指差す。 ゆっくりと示された方向に身を乗り出し、向こうの様子を覗き込んで見る。]
(110) 2014/10/16(Thu) 02時頃
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[そこには物凄く厳つい顔をした巨躯の教師がいた。誰かを探しているような、怒りに満ちた顔で周囲を歩き回っている。 ……あの先生も怒らせると恐いタイプだが、一体何があったというのか。]
おい、なんかしたのかお前ら。
[問いかけてやると、生徒は頷いて唇を震わせた。 どうやら悪戯半分で先生をおどかして遊んでいたら、うっかり飛ばしてしまったという。先生のカツラを。 事情を察して、ああ……と呆れる。]
そりゃ自業自得だなあ。素直に謝っておいたほうがいいぞ? 俺も一緒に付いててやるから。
[そんなに恐怖に震えるくらいなら、最初からやらなきゃいいのに。 そう思いつつも面倒は見てやる。まあ、いい薬にはなっただろう。
俺の想像じゃあ新しい環境に皆もっと萎縮しているかと思ったが、それよりも羽目を外している奴のほうが多いのかもしれない。 肩を竦めてやれやれと首を振る。
そうして、お騒がせな悪戯生徒たちの尻拭いを手伝ったのだった。]
(111) 2014/10/16(Thu) 02時頃
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[そんなこんなで、ようやく階段を上がる。 >>362階へ上がる時にすれ違った若い英語教師が、「大変ですね」と声をかけてきた。]
あら、見てたんですか神田先生? さっきの一部始終。子供たち、初日から元気のいいことで……。
[神田は爽やかな笑顔を浮かべて、相槌を打った。印象は悪くない先生だった。 しかしすぐに彼はこちらから目をそらす。まるで何かに気付いたかのよう。
神田先生が目を向けた先を見れば、>>36これはまた服装検査に引っかかりそうな男子生徒が。 藤舎とどっちが厄介かな、なんて思いながらそのまま階段を上っていった。 なんだか不思議な雰囲気は感じたが、別段興味が沸くことも無い。
その後のやり取り>>37には気付くこともなく、3階へ。 ……スマホが床に落ちた音で一度振り返ったが、その時に目にしたものには特に変なものは感じなかった、気がする。]
(112) 2014/10/16(Thu) 02時半頃
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[辿り着いた、俺の受け持つクラスの教室。 生徒の後始末や何やらでだいぶ時間がかかってしまった。……さっきの奴ら、また繰り返したりしなければいいが。
教室の戸に手をかけようとして、すぐさま頭上を確認。 隙間に黒板消しなるトラップは挟まっていない。 そういう幼稚な悪戯をやる奴、いるんだよな。たまに。 梧桐でも数回経験した。
それに気付いたら叱るのかというと、そのつもりはないが。 折角用意してくれたトラップなんだもの、予想を上回るリアクションで応えてやるつもりだった。
まあ、そんなことは無かったのでごく普通に戸を空けて、残り半年を共に過ごす俺のクラスと対面する。]
(113) 2014/10/16(Thu) 03時頃
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― 1年教室 ―
[到着するのが遅れたせいか、全員集合というわけではないらしく。席も疎らに空いていた。]
はい、おはよう。
[70%ほどの声量で全体へ挨拶。俺を見て姿勢を正す生徒たち。 彼らには、まあまあと宥めるような仕草を見せて安心させる。]
別にそのままでもいいぞ。楽にしてくれ。 今日は事前に連絡が行ってたと思うが、軽い顔合わせだけの日なんでな。 全員……はいないみたいだな。まあいいや。
[ぐるりと教室を見渡す。教室に集まった後はすぐに自由行動と伝えてあるので、それもおかしくはない。 黒板の前に立って、あらかじめそこに書いておいたチョークの文字を示す。 >>43座席表と、俺のフルネームふりがな付き。]
(114) 2014/10/16(Thu) 03時半頃
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残りの半年、このクラスを担任する南方です。南方諒大。 半分の人は初めまして。もう半分の人はこちらでもよろしく。
[元山吹生と元梧桐生が混在する、新しい葉柳生たちのクラスを教壇の上から見回す。]
ミナカタ先生ってよく呼ばれるけど、好きなように呼んでくれな。 度胸ある奴はリョウちゃんでもダイちゃんでもいいぞ。
まあ……今まで通ってた学校が合併ってことで、大変な思いしてると思うが。 まだお前らはラッキーなほうだ。前の学校に通ってた期間より、これからこの学校で作れる思い出の期間のほうが長い。 そう考えて、有意義な高校生活を送ってくれよ。
ただ、服装とか頭髪とか、最低限のルールは守ってな?
[薄く笑いながら軽く注意。ちらほら見える違反生徒。だけど俺からは強く言うつもりはない。 朝の一幕を思い出し、藤舎の姿を探す……が、どうやら今はいないようだ。]
(115) 2014/10/16(Thu) 03時半頃
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で、後の詳しいことはまた明日以降のホームルームで話すから、今日は自由行動! 存分にこの学校を見回って来い。新しくて気持ちいいぞ。 真っ白な壁に指紋たっぷりくっつけてやれ! そいつはお前らだけの特権だ。
[そうして生徒たちの自由行動を促し、俺のとりあえずの仕事は終わり。 持ってきた名簿を開いて名前を確かめる。
一番上にいるのは、「あ」――安城 樹。 元梧桐生で、サッカー部の爽やか少年だ。こいつなら丁度良い。 クラスの日直は出席番号順にやってもらうことにしているので、話が早くて助かるのだ。 黒板の右の“日直”と書かれた欄に安城の名前を書き込んでおく。]
(116) 2014/10/16(Thu) 03時半頃
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……あ、しばらくしたら交流会やるってのは知ってるよな。 自由参加だけど、新しい友達作りたいと思ってる奴は忘れずに来たほうがいいぞー?
ここだけの話な。 先生たちのほうで、軽くだけどお菓子とか飲み物用意してみたんで。 たくさん来たら足りなくなるかもしれないから、早い者勝ちな? 今ここにいない奴にも伝えといてくれ。
[最後にそう伝えて、教室を出て行く。 交流会まで職員室で過ごそうと考えていた。他に何も無い限りは。
歩いていく廊下の道中、出会った生徒には挨拶を返しながら、職員室へ。**]
(117) 2014/10/16(Thu) 03時半頃
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[友人に差し出した後に引っ込めた、
片手に持っているお菓子の袋。
その中に見える、色とりどりのキャンディ。
白。緑。黄色。ピンク。オレンジ。そして、青。
みんなもこういう色だったらいいのになあ。
そうすれば、自分の色は異物でも異質でもなく。
綺麗な色として認識されそうなものなのに。
実際ありえないって、そんなの分かっているし。
今は目の前の、可愛らしい友人を見ていれば。
少女の瞳は、満ち足りるから、良いのだけど。]
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― 職員室 ―
[交流会の準備を着々と進める。これを主催するのは俺や団先生を始めとした数名の教師陣。
開くにあたっての経緯はいろいろ複雑だった。 合併後の葉柳高校。初日から普通通りに始業式を行うべきという声ももちろんあった。 だけどその一方で、生徒や教師たちが馴染むための機会を設けるべきじゃないかとも。
梧桐高校、山吹高校、双方の教師陣。それに加えて新たに加わった学校関係者たち。 大人たちがああだこうだと難しい議論を繰り広げ、ようやくこのような形に落ち着いた。
それが今日の交流会。参加自由・途中参加&途中退場自由の、ちょっとした顔合わせの茶会。 まあ特に何をするでもなく、お菓子でも摘まみながら互いの学校の生徒の距離を縮めていこうじゃないかと。 たったそれだけの目的ではある。]
(185) 2014/10/17(Fri) 02時頃
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[教師も混じるということで、どれだけの生徒が参加してくれるかは分からないが。 実際はあまり期待はしていない。自由に校舎を散策したり、帰ったりする生徒も多いだろうと見越していた。
なので、用意したお菓子や飲み物はあまり数は多くない。 クッキーやビスケットやスナック菓子、飴やグミにマシュマロ、駄菓子各種……まあ種類だけは豊富に取り揃えた。 季節が季節なので、チョコレート系は少なめに。飲み物も、お茶からソフトドリンク、様々なペットボトルを冷やしてある。 買い出しを担当した教員が謎の拘りを発揮していた。
ただし、総量は十分とは言えず。 もし予想より多くの生徒が参加すれば、取り合いになることは必至……かもしれない。
ダンボールに詰めたそれらを、運びやすいようにまとめる。 これから講堂へ向かってゆっくり会場作りを始めるつもりだ。]
(186) 2014/10/17(Fri) 02時頃
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[交流会と言う名の新しい試み。期待は半分、不安も半分だ。 俺の心境としては。こういうプチイベントはガンガンやればいいと思うし、そういう仕事も大歓迎であるのだが。 生徒たちにとっては必要の無いこと、余計なお世話かもしれないという懸念はある。 新しい試みが必ずしも意味があるとは限らない――それは常に思うのだ。
そういう心境を団先生には見抜かれてしまっていて。 彼は「なるようになるだろう」と言ってくれているのだが。]
いやー、どれだけ来ますかねぇ。 最悪、教師陣だけでのお茶会になるかもしれませんけど、まあそれも良かったり?
「その時はその時だな。」
[2リットルペットボトルを5,6本、軽々と担ぎながら涼しい顔で団先生は言う。]
……はぁ。
[投げやりに聞こえる言葉でも、なんだか圧力を伴っていて。細かいことは気にするなと言ってくれているようだった。 彼の後に続いて、お菓子を詰めた箱を持って職員室を出る。**]
(187) 2014/10/17(Fri) 02時頃
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