人狼議事


268 オリュース・ロマンスは顔が良い

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視点:


ザーゴ! 今日がお前の命日だ!


【人】 さすらい人 ヤニク

[デリバリーを受け取る時]
[マネークリップのまま渡そうとしているのを見て>>5:97
[うわあ、って思った]
[この人、他人を疑うことを知っているのだろうかと]

[マネークリップを受け取った配達員を]
[ネコババしたらわかってんだろうなって]
[じーっと見ていたけれど]
[変にだまし取ったりしてなさそうだった]

[配達員が立ち去ってから]

 それ、そのまま持っていかれたらどうすんすか

[あの時もそうだったけど…]
[危なっかしくて心配になる]

(10) Cadenza 2019/08/07(Wed) 01時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[料理をテーブルへ一緒に運んで]
[保温ケースに入ったデザートは]
[ソッコー冷凍庫へ]
[食べる直前まで冷凍庫にって書いてあったから]

[デザートの他に頼んだものは]
[軽いものばかりだ]
[キッチンの戸棚からボトルを一本取り出して]

 …お酒、飲みます?
 あんまいいやつじゃないと思うけど。

[怪我は?]
[こういうのって雰囲気が大事じゃん]
[ダメって言われたら、おとなしく仕舞うし]
[OKが出れば、新しいグラスを2つ持っていく]

(11) Cadenza 2019/08/07(Wed) 01時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[そうして]

 …………(あれ)

[テーブルに皿を置く素手に気がついた]
[本人が意識したら戻ってしまうかもしれないと]
[敢えて黙って見つつ、小さく笑う]
[こうやって、ちょっとずつ慣れていけたらいいのに]

[……って、俺保護者じゃねえし]
[微妙に憮然とした顔になった時]

 へ?
 あ、いいっすよ。

[触れてもいいかと聞かれて、頷いた]
[着たままだったパーカーの脇に触れる指]

(12) Cadenza 2019/08/07(Wed) 01時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 それくらいじゃ痛くないから。
 もっとベタって触っても大丈夫っすよ。

[触りたいと思う気持ちは止めはしない]
[それどころか、もっと、触れてもいいとすら]

[塞がった傷口の奥で疼く脈動が生む熱は]
[傷を伝って皮膚の表面へと漏れ滲んでいる]
[パーカーの上からではわからぬが]
[薄いガーゼ越しならば、きっと――*]

(13) Cadenza 2019/08/07(Wed) 01時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[触りたいのなら、もっと触っていい]
[パーカーの上から、下へ移る指の動きに]
[そっと息を呑む]

[気を悪くしないで欲しい>>19
[なんて前置きに]
[今更何をと小首を傾げた]

 知恵熱?
 …たぶん。

[思考を辿るような言葉]
[何考えてるのか全然わからない人だったのに]
[急に胸の内を晒されて]
[心がざわざわする]
[待って]
[ちょっと、待って]
[それって、まさか]

[――しかし]

(62) Cadenza 2019/08/07(Wed) 23時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 ――――では?

[まさかの疑問形>>-118
[頭の中だけでズッコけたが]
[茶化しているわけではなくて]

[つまり?]
[俺のことが、好きかもしれないけど]
[確証がなくて知恵熱出す勢いでぐるぐるしてる]
[……ってことだよな]

[わかった]
[えっと――]

[口にする言葉を考えかけたら]
[ドキッとさせられるかもしれないのにと]
[悩み顔>>21

[ちょっと、これ……、は]
[ああ、ダメだ]

(63) Cadenza 2019/08/07(Wed) 23時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[Tシャツの上から触れる彼の手]
[その上から、己の手をそっと重ねて]

 俺を、ドキっとさせて…その後は?

[苦悩の表情を、見つめる]

 そんなことしなくたって、
 俺、今すげードキドキしてるし。

[重ねた手で彼の手を優しく掴んで]
[己の胸の上へ]

 ……わかる?
 驚いて心臓が飛び出そうになってる。

[本当に、驚いた]

 俺のことでそんなに悩んでたなんて。
 なんか、嬉しいな。

(64) Cadenza 2019/08/07(Wed) 23時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 ザーゴさんとさ、
 初めて会った時は顔よくわからなかったし
 二度目に会った時も変なことになったから
 本当に好きな顔だったか疑ってたんだよね。

 でも、ホテルに絵を届けた時に
 やっぱり好きな顔だなって思ったし
 刺されて気が遠くなった時も
 顔が見たいって、思った。

 だから、俺は…
 ザーゴさんがこの街にいる間だけでも
 会えたらいいって、そう思ってた。

[結局は去ってしまう人なのだし]
[生きる世界が違いすぎるし]
[己がどう足掻いたところで]
[引き止めることなんて出来ないって]

(65) Cadenza 2019/08/07(Wed) 23時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 俺は……そうだな。
 もっともっと知りたいって思ってるよ。
 ザーゴさんのこと。

[それはそれで]
[色々違いが見えてしまいそうだけど]
[それでも、知らないよりはずっといい]

 なんでだろう。
 やっぱ、こうして傍にいたいからなんだろうな。

 だからさ
 助手の話は前向きに考えさせてもらえたら
 嬉しいって思ってるんだ。

 見習いじゃなくて、一人前になれるように
 これからでも色々教えて欲しいな。

[胸に当てていた手をまた握ると]
[顔を寄せ、指先に口づけた*]

(66) Cadenza 2019/08/07(Wed) 23時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[きっと、自分から彼の手を取ったのは]
[初めてだっただろう]
[病室で頬に触れた時も]
[初めは触ろうとしなかった気がする]

[なんだか、タブーを犯している気分だ]
[触れたら壊れてしまうのでは]
[いつか抱いた印象は今もそう変わっていない]
[触れたところから穢してしまうのではないか]
[思ってはいるけれど]
[―――彼の温度が、しみるようで離せない]



[傍にいたいのは恋愛感情では>>76
[聞こえ、途切れた言葉に]
[指先に口づけたまま、目を細め]
[さあ、どうかな]
[表情ではぐらかした]

(86) Cadenza 2019/08/08(Thu) 03時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[嫌いなものや過去ではなく]
[彼が知って欲しいことは――]
[前向きで、ポジティブな部分と]
[彼のこの先>>77

 俺が変えちゃっていいの?
 …わーお、大胆。

[それを受けれいてしまえば]
[きっと己の未来も変わる]
[それは予感よりもずっと強い確信]
[思案するかのように、一度目を閉じる]

[それでも]
[この手は、離してはいけない]
[そんな気がするんだ]

(87) Cadenza 2019/08/08(Thu) 03時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[目を開くと、彼の顔がすぐ前に迫っていて]
[思わず数回またたいた]

[鼻先が触れる]
[もう、整った顔へ焦点が合わない]

 ……ええ。
 いいですよ。

[問い>>-316に答えた唇が、彼のそれに触れる]
[乾いた感触を感じたのと]

 ――――っ。

[薄く開かれた隙間をこじ開けたのと]
[どっちが先だったろうか]

(88) Cadenza 2019/08/08(Thu) 03時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[握ったままだった手を引き寄せて]
[反対の手を背に回す]
[裸の背中を抱き寄せれば]
[今まで遠かった熱は腕の中]

[唇を離す]
[でも、話せばまだ触れてしまうくらい]

 ……ずっと、こうしたかった。

 俺とは違う、白い肌と

[頬に口付け]

 この、瞳に

[瞼に、口付けて]

(89) Cadenza 2019/08/08(Thu) 03時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 えっ、あ。
 ごめん。

[きつい>>100に、抱き寄せる手を緩める]
[そうだった]
[忘れていた]
[でも、完全に離れたら落ちてしまいそうで]
[背中から手はなすことはしなかった]

[ふつうの人は、>>101

 …する、かも?

[慣れていないとわかっていて違う答えを返した]
[だって、俺はするから]

[あれ]
[このまま俺の好みを教えていったら]
[どうなるんだ?]
[ふと沸いた邪な思考にぞくりとした]

(103) Cadenza 2019/08/08(Thu) 20時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 あ、ああ。うん。
 そう、だね。

[わずかの沈黙の後]
[運ばれた食べる前だったことを思い出す]
[危なかった]
[あらぬ方向に進んでしまいそうだった]
[いいタイミングだとばかりにテーブルへ視線を逸らして]

 ……っ

[背中を伝う指に息を止めれば]
[再び重なる唇]

[なんだ、これ]
[ちょっとくらくらする]
[まるで全身の血が引いていくような…]

[あっ待ってこの感覚はアレなやつ]
[待て血液、そっちに流れちゃダメ絶対!!]

(104) Cadenza 2019/08/08(Thu) 20時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 お、お酒!飲みましょ、ね!
 デザートもあるし!

[急に余所余所しい態度で体を離すと]
[キッチンの方へ行って]
[冷凍庫からクラッシュアイスを持ってくる]

[用意したグラスに氷を入れると]
[白ワインのボトルの封を切って、注いでいく]
[いわゆる、かち割りワイン]
[甘口ワインだから、ちょうどいいはずだ]

[どうぞ、ってグラスを差し出して]

 ……あ、いや。
 キスすんの、嫌ってことじゃないんすよ。
 ないです。
 
[むしろ好き]
[大好きなんデス]

(105) Cadenza 2019/08/08(Thu) 20時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[しかし、ことらお腹に傷があるだけの健康な男子]
[体があらぬ反応を催しかけては引くしかない]

[グラス半分くらいを一気に流し込んで]
[冷えたワインが体の内側から熱を鎮めていくのに]
[危なかったと大きく息をついた]

 …ザーゴさん、大丈夫だった?
 俺、結構強くべたべた触っちゃたから。

[触って大丈夫なのは俺だけなんでしょ?]
[なんて余裕ぶった言い方をしたこともあったけど]
[どんな接し方をしても大丈夫だとは思ってない]

[性急な接触をしてしまった自覚はあるし]
[大丈夫かな、と顔を覗き込んだ**]

(106) Cadenza 2019/08/08(Thu) 20時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[顔を覗き込んで見えたのは不意に帯びる羞恥の色]

[へえ]
[こんな顔もするんだ]
[また一つ、見えた初めての表情と]
[着替えのシャツを羽織る様子にくすりと笑って]
[ワインと一緒に氷をひとかけ口に含んだ]

[キスは嫌じゃない>>115
[汗ばんだままシャツを着たのにも驚いたけれど]
[そこも厭わなかったほうが驚いた]
[…んだけど]

(142) Cadenza 2019/08/09(Fri) 01時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 な、泣く??
 な、なんで

[いやまてよ]
[前にも泣きそうってどっかでも言ってた…]
[その時も大丈夫そうじゃなかったし]
[じゃあ今も…大丈夫じゃないじゃん]

 ……あぁ、やりすぎたっすね。
 ごめんなさい。

[そこは俺が悪い]
[反省できる子のつもりだ]

(143) Cadenza 2019/08/09(Fri) 01時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[何故か余るスモークサーモン]
[オードブルのクラッカーとチーズに乗せて]
[ぱくり]

[かち割りのワインもグラス二杯空けて]
[小腹も満ちたし]
[昂りも落ち着いたし]
[そろそろデザートを出す頃だろうか]

[よいしょ、と立ち上がると]
[いつもの調子に戻った彼が]
[これからの事を話し始める>>117

 え…と、ちょと急っすね。

[整理しなければいけないことが]
[まだいくつもあるし、傷も全快してない]

(144) Cadenza 2019/08/09(Fri) 01時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[いや、こまけーことはなんとかなる]
[最後まで迷惑なやつだと言われるかもだけど]
[それでも]
[天秤にかけたら大事なのはそっちじゃない]

 でも、いいっすよ。
 お供、させてください。

[なんていうと怒られるかもしれないけど]
[荷造りに荷物持ちだし、旅費もお任せだし]
[やっぱり、そう言うのがしっくり来る]

 俺が傷が痛くて困ったら、キスしてくれます?
 そしたらきっと痛いの治るし、労ってもらえるし。

[ね?]
[いいでしょ?って首を傾げて問いかけた]
[合法的にキスをねだるいい作戦]
[俺って天才かもしれない?!]

(145) Cadenza 2019/08/09(Fri) 01時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[それから、再びキッチンへ向かい]
[冷凍庫から、保温…保冷ケースを取り出した]
[中身は器と、種類別に分かれた中身]
[つまり、完成品じゃない、だと?!]

[盛り付け方の説明書きと]
[いつも店で食べている実物の記憶を頼りに]
[器の底にシロップ漬けのフルーツ]
[その上にアイスと]
[冷凍フルーツと氷を一緒にマシーンにかけたかき氷]
[最後に数種類のフレッシュフルーツを盛って]
[凍った生クリームとシロップ漬けのチェリーを乗せて]

[こんな感じだったかな]
[もっと見栄え良かったよーな…]
[やり直す?]
[いや今更無理、解けちゃう]

(146) Cadenza 2019/08/09(Fri) 01時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[ホイップクリームが解けかけてからが食べ時だが]
[その間に氷が溶けるから難しい]

[一緒に入っていたロングスプーンを持って]
[急いでソファの方へ運ぶ]

 はいはい、できましたよ。
 お店で食べるともっと立派なんすけどねー

[見た目はよくないけど、味は同じはずなんで!*]

(147) Cadenza 2019/08/09(Fri) 01時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[こんなんじゃなかったはず、なパフェを]
[立派で美しいって>>-649
[スプーンを持つ彼に、こくこくと頷いて]

 食べないと解けちゃうっすよ。

[いちおー急いで盛り付けたからね]
[解けないうちに食べて欲しいじゃん]

[自分といえば]
[氷やアイスを掬って食べるところ]
[マスカットを口に放り込むところ]
[パフェを食べてるところを眺めて]
[漏れた感想に]

 んふ、でしょー。
 俺のまごころも入ってるっすからね

[とか言って笑ってた]
[もちろん、眺めてるだけじゃなくて一緒に食べました]

(166) Cadenza 2019/08/09(Fri) 19時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 はー、うまかった。
 今日もごちそうさまっした。

[お金出してもらったからにはお礼はちゃんと言います]
[空いた入れ物や皿をキッチンへ持って行って]
[戻ってくると、なにやら改まった感じ?>>156

 あ、謝ったってそんな

[なんだかこっちの方が慌ててしまう]
[もっと、軽く捉えてもらっていいのに、と]
[――だけど]

 えっ

[労いのキス?>>158
[それは、傷が痛いときで…]
[言おうとしたら、困ってなくても抱きしめたい、と]

(167) Cadenza 2019/08/09(Fri) 19時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[待って]
[その先の言葉を制止しようとした手が]
[今までの彼らしくないド直球の言葉を受けて]
[へなへなと力なく垂れ下がった]

 ――――――――――。

[整理がつかない]
[頭の中が茹ってしゅうしゅう湯気を立ててる]
[でも一つだけ、はっきり言えることは]
[この顔がめろめろになるなんてご褒美すぎるってこと!]

(168) Cadenza 2019/08/09(Fri) 19時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 いいですよ。
 めろめろに、なっても。
 てか、……させたい。

[隣に座る彼に手を伸ばす]
[顔を覆っている手を解いて]
[代わりに己の手を彼の頬に触れさせた]

 俺も、今のでいろいろぶっ飛んじゃいました。

[恋愛に至らないもどかしさとか]
[触れる事への躊躇いとか]
[今まで抑え込んでいたものが全部]

[好意と恋愛感情を隔てていたナニカも]
[一緒にぶっ飛んで行ってしまったなら]
[押し寄せる感情に流されるだけだ]

(169) Cadenza 2019/08/09(Fri) 19時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 ―――――。

[まだ、心臓が煩い]
[すぐ傍の温度と、息遣いに]
[そっと胸をなでおろした]

[わかってる]
[やりすぎたって]

[ソファからベッドに抱いていった]
[その後あたりからセーブできなくなって]
[彼の中を全部己で満たしたくて]
[何度も――]

[だって仕方ないじゃないか]
[たすけて、とか、もうむり、とか]
[理性の飛んだ泣き声に体がゾクゾクしっぱなしだった]
[あんなん興奮しないわけがない]

(214) Cadenza 2019/08/10(Sat) 23時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[全身がぐったりしている]
[腕を上げるのも気合が要るくらい]
[最後の方から目が腫れてしまっていたから]
[冷やしてあげなければ、と思うのに]

[触れている額を、手を]
[離したくない]

 ―――――。

[ガーゼが取れてむき出しの傷跡に触れる手に]
[己の手を重ねる]
[掠れた吐息に目を細めて]
[そのまま、うとうとと]

(215) Cadenza 2019/08/10(Sat) 23時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[それから程なくして]
[カリカリ カリカリカリカリ]
[窓枠を引っかく音で目を覚ます]

[そうだ、目…冷やさないと]
[重たい体をのそりと起こして]
[瞬間冷却剤をタオルで巻いて戻ってくる]

 ザーゴさん。
 ………目。

[声をかけて]
[寝ているようならそっと目の上に]

(216) Cadenza 2019/08/10(Sat) 23時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[体が起きてしまうと、頭も起きてくる]
[ドロドロでくしゃくしゃのシーツ]
[潤滑剤のボトルは蓋が開いたままで]
[空っぽになっていた]
[ソファの上にも、濡れたバスタオル]
[これは……]
[そう、彼のあの姿を記憶に留めるための]
[尊い犠牲であり、代償だ]

[後で片付けるものはともかく]
[汗とかあれとかそれとか]
[少しベタつく体は流したほうがいい]

[でも、確か…]
[彼は汗ばんだ体をシャワーで流すことは]
[しなかった]

[少し考える]
[昨夜は、変なのと思って流したが]
[それってもしかして……]

(217) Cadenza 2019/08/10(Sat) 23時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[チェストからタオルを何枚か取り出して]
[キッチンで濡らして軽く絞る]
[それを持ってベッドへ戻って]

 ザーゴさん、起きてます?

[ベッドの縁に腰掛け、声をかける]

 シャワー、浴びられます?
 それとも、お拭きしましょうか?

[濡れタオルを手に、首を傾げた**]

(218) Cadenza 2019/08/10(Sat) 23時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[やっぱ、シャワーは苦手なんだ]
[一つ明らかになった事実に笑う]
[そりゃ、あの執事だってああなる]
[これは助手の仕事が多そうだ]

 すごいでしょ?
 連れてって損はないよ?

[かしこまりました、の代わりにウインクをして]
[濡れタオルを広げて、面積の広い所から]
[背中を終えると、後ろからタオルで包むように]
[タオルを持った手を前に回して、胸とお腹]

[なるべく優しく充てがっても]
[勢いを殺した声が漏れてくるのに苦笑い]
[なるべく気にしないようにしても]
[声に残る余韻に数刻前の快感が蘇る]

[だからといってはなんだけど]
[胸とか、お尻とかは入念に拭いていたり]

(238) Cadenza 2019/08/11(Sun) 02時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 ん?

[名を呼ばれたのは、足を拭いていた時]
[わざと内腿をゆっくり拭いたら、腰が浮いた]

 つらい?

[一瞬、痛いのかと思ったけど]
[すぐに違うと気づいて、ああと笑う]

 はいはい、承知。
 何の話がいいっすかね。

[使い終わったタオルを床に投げ]
[新しい濡れタオルを広げて]

 じゃあ、俺のこと、とか?

[あんま面白い話なんてないっすけどね]
[足を拭き続けながら、肩をすくめる]

(239) Cadenza 2019/08/11(Sun) 02時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 前も言ったかもだけど、
 俺の親父とおふくろは、移民なんだ。

[足の指を拭いて]
[次は反対の足]

[父親は町医者で母親は保育士]
[普通に食うには困らない生活だった]

[同じように、内腿をゆっくり拭いて]
[外腿と、膝から下と]

[母親には持病があって]
[己を身籠った時に、国を出たという]
[厳しい気候環境と母体の安全を天秤にかけたのだろう]

[話をしながら]
[足の指を拭いて、足は終わり]

(240) Cadenza 2019/08/11(Sun) 02時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[また新しいタオルを手にして、次は腕]
[肘から先をタオルで包んで拭いて]
[手のひらと、指を]

 おふくろはさ、ハーフだったのもあって
 すっげー美人だったんだ。
 じーちゃんが、こっちの人だったらしい。

 俺の髪色はじーちゃんと同じ色なんだってさ。
 見たことないけどね!

[反対の手も、同じように拭けば]
[残りは、少し敏感なところ…]

(241) Cadenza 2019/08/11(Sun) 02時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 ってか、俺も医者の息子なら
 もうちょっと頭良く生まれてもいいと思うんだけど
 髪色とかじゃなくてさー。

[髪ではなく、頭だよ頭]
[からからと笑いながら、足の付根を拭いて]
[一番ねとねと、どろどろしている場所が最後]

 足、ちょっと広げてください。

[努めてなんでもないことのように言って]
[新しいタオルを手に取る]

(242) Cadenza 2019/08/11(Sun) 02時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[広げてくれたなら]
[内股から前の方と]
[後ろの方]
[乾いた潤滑液を濡れタオルで溶かしながら]
[少ししっかり目に拭き取っていく]

 すっげ……どろどろ。

[まって、すごくえっちだこれ]
[俺のを飲み込んでた後ろから]
[溢れたやつが流れて乾いてたってことでしょ?]

 ……えっ、と。

[気づいちゃったら]
[ちょっと無口になって、拭いている**]

(243) Cadenza 2019/08/11(Sun) 02時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 そう、すかね。
 じゃぁ……

[なにか話さないと、意識が持っていかれる]
[もう目が離せなくなっているのに]
[口数がなくなった己の代わりなのか]
[聞こえる彼の声に、相槌を打つ]

 ザーゴさんの手伝い、俺ができることも
 力仕事の他にあるっすかねえ。

[公私、共にってやつ?]
[表立つ部分でも]
[必要とされたい、なんて]
[いや、こんなことしながら考えることでは…]

[懸命に気をそらそうとするのに]
[話す声が跳ねて、まるで]

[閨事が続いている、ような]

(260) Cadenza 2019/08/11(Sun) 14時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[あちゃー、また拭き直しかな]
[家の中にあるタオルの枚数に不安を覚えると]
[シャワーで洗う、って]

 えっ……ひとりで、大丈夫ですか?

[これもしかして]
[俺んちに連れてくるよりも]
[彼のホテルの部屋に俺がお邪魔したほうが]
[良かったのでは……?!?!]
[なんて思ってももうだいぶ後の祭だ]

 い、いいっすよ
 俺もついてきますから

[俺の体も流したいし]
[大丈夫、今度は刺激しないようにする!]

[――――ホテルに連れて帰れたのは]
[その日の夜遅くだった、とかなんとか**]

(261) Cadenza 2019/08/11(Sun) 14時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

-- ローズ・ホテル --

[2度めのジュニアスイートは]
[部屋の前で引き返すつもりだったけど]
[ぐったりしている彼も心配だからと言い訳して]
[促されるままにお邪魔します]

[まず服を脱ぐんだ]
[なるほど]
[彼の"生態"をひとつひとつ覚えるのも]
[きっと助手の大事な役目だ]

[星のよく見える窓際]
[テラスに出たら気持ちいいだろうと思うけど]
[湿った夜風はきっとダメだから]
[空調の効いた窓の内側から星を見ていた]

(264) Cadenza 2019/08/11(Sun) 21時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 ええ、まあ、ぼちぼち。

[体の調子を問われ、脇腹に手を当て頷いた]
[傷の治りはあともう一息というところ]
[体を無理に捩ったりしなければ大丈夫だ]

 それ、本当に俺で大丈夫なんすか?
 てか、ザーゴさん一体何者…。
 や、俺はまあ。全然問題ないっすけど。

[街の便利屋から謎のエリートお金持ちの助手]
[冷静に考えるとなるほどすごい転身だ]

 俺は、明日病院行ってきますよ。
 この街を出ても問題ないか聞いてきます。

 ……ん?

[伸ばされた手、はにかんだ表情]
[この人のこんな顔、見れるのはきっと俺だけだ]

(265) Cadenza 2019/08/11(Sun) 21時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[伸ばされた手を取って、口元に笑みを浮かべて]

 この街で見る夜空も、そろそろ見納めっすね

[この先、どんな夜空の下でも]
[こうして手を繋いでいるのだろう]

(266) Cadenza 2019/08/11(Sun) 21時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

-- 翌日〜 --

[オリュースで過ごす、最後かもしれない1週間]
[始まりは、ジュニアスイートの部屋からだった]

[週末に体力を使い果たして]
[このまま泊めて…ってそのまま爆睡だった]

 ザーゴさん。起きてます?

[時計を見れば昼前だ]
[寝ているようであれば、黙って]
[少し起きてしまったようであれば]

 病院行ってきますね。

[そう言って、手の甲にキスして部屋を出る]
[もう一寝入りして起きる頃には]
[きっと戻ってこれるだろう**]

(267) Cadenza 2019/08/11(Sun) 21時半頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[病院に行く前に一度家に寄って]
[大量の洗濯物を洗濯機に放り込んだ]

[それから病院へ行き]
[診察を受け、長旅の適否を聞くと]
[医師は少し険しい顔をしつつも頷いてくれた]
[その代わりに、出した薬は必ず使い切るようにと]
[念を押されまくった]
[受け取ったのは軟膏と、飲み薬を軽く一月分]
[薬の量と出費に、うええと顔を歪めたけれど]
[これで済むなら軽いものだ]

[そしてまた家に戻り]
[洗濯機から洗い終わったタオルを]
[ベランダの物干しに片っ端から干していく]

[メールが届いたのは、その頃だ>>-1418

(299) Cadenza 2019/08/12(Mon) 05時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[それから、街のファストフードショップで]
[バーガーとポテトにフィンガーチキンパック]
[それとコーラとグァバジュースを買って]
[ホテルに戻る]

[俺の主食っす]
[そんな説明をして差し出したジャンクフードは]
[果たして受け入れてもらえたか]
[己の好きなものは食べられる、なんて聞いたら]
[もうちょっと健康的な物を好物にすればよかったと]
[後悔したことだろう]

(300) Cadenza 2019/08/12(Mon) 05時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[それからの日々は]
[大家に街を出ることを話して大泣きされたり]
[ザーゴの体のこと、仕事のことを聞いたり]
[助手にと言い出した本当の理由を知ってしまったり]
[馴染みの面々に、お別れを言いに行ったり]
[それなりに忙しかった]

[家の片付けもあったから、1日2日は家に帰ったが]
[あとは全部ホテルに泊まって一緒の時間を作った]
[その間に、好きな音楽の話や小さい頃の話]
[とりとめのない事を、寝るまで話したはずだ]

(301) Cadenza 2019/08/12(Mon) 05時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

-- そして6週目。極大を迎えて --

[いつものように、夜の賑わいが静かになる頃]

 星、見に行きましょうよ。

[そう言ってホテルから外へと連れ出した]
[もしかしたら金曜の夜からずっと部屋に籠もっていて]
[少し疲れた顔をしていたのかもしれないが…]
[これ見ないと、今年も終わらないですよ、って]

[港を見下ろす丘の上]
[遊歩道のベンチに座って、星空を見上げ]

 ……ね、来年もまた、ここに来ましょう。

[俺の里帰りにもなるし、っていうのは建前で]
[流れ星を見るなら、ここで一緒がいい、って**]

(302) Cadenza 2019/08/12(Mon) 05時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

-- ひねくれマダムと失恋猫 --
 
 "なんだいアンタ。借金取りなら用はないよ!"

[身なりを整えたザーゴを見て最初の一言がこれ]
[あちゃぁ…と頭を抱えた]

[街を出るって話は一応つけてあるから]
[無理に挨拶しなくてもいいから、と言ってたんだ]
[でも……なんか正装っぽいの見ちゃったら]
[イケメンぷりを俺も見たくなっちゃって…]

 "うちのヤニクをどこに連れてこうってんだい。
  この子はね、あの藪医者からアタシが預かってんだ
  ろくでもないところに連れてったら容赦しないよ"

[しかし、大家の啖呵には驚いた]
[そんな気はしていたものの本当のところは知らなかった]
[そうでなくても、母親代わりとは思ってたけど]

(332) Cadenza 2019/08/12(Mon) 17時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

 あんがとな、マダム。
 俺、マダムがいてくれなかったら今ごろ野垂れ死んでた。
 本当に感謝してるよ。
 
 でもさ、俺、この人についてくって決めたんだ。
 そんで親父とおふくろの生まれたとこに行ってくる。

[ザーゴの手を、大家の前でしっかりと握る]
[大事な人ができたんだって、それで伝わればいい]
[合図なしに触ったから、彼は驚いたかもしれないけど…]

 あと、親父は藪医者じゃないから!!

[そこは大事だ]
[この国での医師免許がなく医師として働けなかったが]
[医者に行く前に相談に来る人が多かったのを覚えている]
[中でもよく来てたのがこの大家だった]
[この人は……つまり、ひねくれているだけなのだ]
[だから最後には勝手に持って行きなって許してくれた]
[それから、いつでも帰ってきていいから、とも]

(333) Cadenza 2019/08/12(Mon) 17時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[ザーゴと一緒に大家の前を去った後]

[途中からどこかへ行っていた巨猫が戻ってくると]
[元気がない飼い猫の頭をくしゃくしゃと撫でる]

 "おやマドンナ、どこ行ってたんだい。
  お前さんも派手に失恋しちまったもんだね。
  よりによって男とは……アタシも思わなかったさ。
  ありゃ…あの子は顔にやられたんだねぇ]

[お前の方がずっとべっぴんなのにねえ]
[アイツは見る目がない男だよ]

 "まあいいさ。
  もし白けた面で帰ってきたら
  今まで以上にこき使ってやろうじゃないか"

[う゛にゃー]
[飼い主の言葉が通じてるのかどうかは知らないが]
[巨猫は喉を鳴らして飼い主の足に擦り寄っていた]

(334) Cadenza 2019/08/12(Mon) 17時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[一方こちらといえば]
[ホテルに戻るなり熱をだしたザーゴに慌てて]
[ルームサービスで氷嚢を頼んだり]

[なるほどあれは確かにストレスだったな…]
[またひとつ明らかになった生態に]
[苦笑いの助手なのだった]

(335) Cadenza 2019/08/12(Mon) 17時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

-- 流星群の下で --

[あれだけタイミングを逃し続けた流れ星が]
[今は一つ二つ…数えるのが追いつかない]
[また、と見つける声に、目を細めた]

[己の夢]
[今だって半分叶っているような気がするけれど]

 きっと、そーなんじゃないっすかね。
 なんて。
 それより俺は一人前の助手にならなくちゃ。

[横顔を見ているザーゴに気づいて彼の方を向く]
[目で合図してから手を取って]

 ――اريد حمايتك(俺が、貴方を護るから)。

[星に、誓おう**]

(336) Cadenza 2019/08/12(Mon) 17時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[言葉は苦手]
[それは、間違いないんだけど]

 貴方は俺が護るって意味。
 ……親父が、よく言ってたんだ。

[だから、覚えていた]

 でも、今のなんて序の口でしょ?
 大丈夫、腹決めてっから。

[世界中でただ一人なんて言われたら]
[背負う覚悟決めるしかないっしょ]
[あの一言で大家の表情も変わってたし]

 うん、面倒っすよ。
 でも、それも俺が変えていくんでしょ?

[どこまで変えられるかわからないけど]
[あ、美容は気をつけてくれると嬉しいです]

(377) Cadenza 2019/08/12(Mon) 23時頃

【人】 さすらい人 ヤニク

[不意に、血を飲んだら―と]
[言われて、どうしたのって]

 じゃあ、飲んでみますか?俺の血。
 逆に俺がザーゴさんと同じものになったりして

[ヴァンパイアに血を吸われたら]
[眷属になるんじゃなかったなかったっけ?]

 あ、じゃあ俺が吸えばいいのかな。

[言い直して、俺じゃあサマにならないなって]
[一人でくすくすと笑った]

[あ、そういえばあの若い出張執事…]
[あの人とか超ソレっぽかった]
[すげえ怖かったので]
[あんまり仲良くなれそうになかったけど]

(378) Cadenza 2019/08/12(Mon) 23時頃

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