人狼議事


158 Anotherday for "wolves"

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視点:




[ 消毒液と、ほんのり湿ったにおいのあの部屋で
 ちりりと眼の奥に走った確かな痛み。

 昏い昏い 教会の中、
 ぽんやりと いつも視ている焔でない色が

 何も映さぬはずの眼に
 ふわふわと揺れる優しいひかりが みえた気がした ]

 


 
 
[それはまるで、声を押し殺すように。]
 
 


[  何かを引き換えにしないと
     大事なものは守れない――――]


[  ホワイトノイズ。  ]


  (何だ……?)


[次の瞬間  
白い空間に見覚えのある影が見えて

濡れた睫毛の奥の
黒曜の双眸と 目が合った気がした。]


[怖いのだろう、理解は及ぶ。
しかしながら乙女の涙を拭う役目は
医者の領分ではないので手出しはしない。

もとより、見かけてしまっただけである。]

  …。泣くんじゃないよ。ったく

[小さな小さな呟きを落とした。

──それでも先ほどの予感めいたものには
内心首を傾げざるをえなかったのだが。**]


 

[――信じているなら、どうしてもしもの話なんて。

苦々しい思いは、空気を震わすことなく密やかに溶ける。]

  


【人】 宿屋 ルパート

─ 集会場 ─

[聖歌の途切れに、漆黒が揺れる>>25
ゆらとたおやかに揺れた黒髪に、鳶の双眸が一度伏せられる。

複数人やって来たらしきざわめきに視線を転じれば、
若者らに混じってメアリーの姿が見え、男はほっと息をついた。
その向こう、年下の友──と言っていた──らの姿>>19も見え、
男は表情を少し固くする]


 ( … 救いなど、)

[いずこにあろう。永遠と続くまどろみに。
緩やかに続く死へと向かう道の途上に]

(66) 2015/05/11(Mon) 15時半頃

【人】 宿屋 ルパート

[若者たちの中に甥と娘の姿は見えていたから、
友人らと来たなら良かろうとルパートは一人座っていたのだけど]

メアリー、グレッグ、

[娘が兄と慕う甥の手を引いて、隣へとやって来る>>57
それへ、鳶色の瞳は自然少し和らいだ。
グレッグと目が合えば、ありがとうと目顔で伝えて顎を引く。

そう、天上の救いなどありはしない。
現実は理不尽で無慈悲なものだ。
それでも今は…彼らこそが地上の光だ。
彼らと、共にある仲間たちと]

(67) 2015/05/11(Mon) 15時半頃

【人】 宿屋 ルパート

[だから。
黒銀を揺らす族長の紡ぐ言葉に男の目は見開かれた。
均衡の崩れる音──音なき天秤のキィと軋む、その音に。


 「”過ち”は───」

ぐ。と、皺じみた手が握り締められる。
見当違いと知りながら、怒りに似た表情を長へと向けて]

(68) 2015/05/11(Mon) 15時半頃

【人】 宿屋 ルパート


 ────まさか、

[吐き捨てるかの音は、静けさの中低く響いた。
それを気にすることはなく、また拳を握り締める]


 そんなはずが、ないだろう。

[信じておる。そう言いながら、猜疑の言葉を音にしたことに長は気付かないのか。
この中に”それ”がいるのかも知れないと。
居たなら過ちを正すとは、つまり、]

(69) 2015/05/11(Mon) 15時半頃

手に──…、掛けるなど、

[ヒトのために。まどろみのために。
夢打ち破るものを、殺すというのか]


【人】 宿屋 ルパート

…っ

[今この時は、静かに暮らせ。
それに反する言葉はないまま、長は集会場の奥へ消えゆく。

傍らから、きょとりとした無邪気な声>>60が聞こえた。
はっと我に返って、傍らとその向こうを見る。
深刻げな面持ちで腕を組んだ愛娘と、祈るかのように顔を伏せた甥っ子と]

(70) 2015/05/11(Mon) 15時半頃

【人】 宿屋 ルパート

…大丈夫だよ、

[オーレリアに告げたと同じ言葉を紡いで、
ぽんと娘の頭を拳を解いた手で撫でやる。
その向こう、甥には手は届かねども言葉を向けて。
彼の顔が上がれば、顎を引いて一度頷きをみせ]


 … 大丈夫。

[人間の娘に告げたと同じ言葉を、ほんの少し違う響きで響かせて、男は愛娘を安堵させるように軽く腕に抱き寄せた]

(71) 2015/05/11(Mon) 15時半頃

宿屋 ルパートは、メモを貼った。

2015/05/11(Mon) 16時頃


宿屋 ルパートは、メモを貼った。

2015/05/11(Mon) 16時頃


[ 「 ――…… オォ ン 」

泣くような獣の声が遠く遠く聞こえる。
きょうだいだからこそ聞くことが出来たのかもしれない。

それはひとを愛した、末の妹の遠吠え。

助けを呼ぶような、嘆くような、

幸せと喜びとは程遠い、その声が、

不測の事態がおきたのだと、知らせるように。]


[嗚呼、泣いてる。
幸せを願い送り出した末の妹の思いに心が震える。

守りたいもの。
大事な存在。

禁を破るが彼女ならば、
長は彼女に制裁を加えるだろうか。

ひとを愛した人狼でも叶わぬ共存なら、
それは土台無理な願いだったのだ。

誇り高き狼の血がドクと脈打つ。]


[思いに同調するように、繋がる意識。]


共存の為、ヒトの為に同胞に手を掛ける。
本当にそれが、正しいこと?


【人】 宿屋 ルパート

[するりと腕の中からすり抜けて行った娘は、
父が思うよりももっと、無邪気で強いのかも知れなかった。
明るい声が元気に響くのに、グレッグを見遣る]

…やれやれ。
気にしすぎなのかも知れないねえ。

[子煩悩の取り越し苦労を照れ隠すように少し笑って。
甥に、労わるような視線を注ぐ。
うんと頷きひとつ送って]

よいしょ…っと。

[声を掛けて立ち上がった。無意識だ]

(87) 2015/05/11(Mon) 18時頃

【人】 宿屋 ルパート

私は店に戻るよ。
オーレリアも心細がっていたし、

[彼女が甥に告げた言葉を、ルパートは知らない]

あまり空けてはおけないからね。
店は今夜もあけるつもりだから、
…もし誰かにでも聞かれたら、伝えておくれ。

[仲間のうちに広がる不安。
一人になりたい者もいよう、
けれど一人になりたくない者もあろう。
家族と共に過ごすなら良し、けれどそれを持たない者は。

酒を飲むなり語らうなり、
店を開けておくつもりだと甥っ子に言い置いて]

(88) 2015/05/11(Mon) 18時頃

【人】 宿屋 ルパート

……おや、

[集会場から出ようと、外に足を向ければ、


     かつん、 と。


硬貨の鳴る音>>56に目を向けて]

君も、久しぶりだね。

[かつてたびたび泊まりにきて、
けれど住み着いてからはとんとお見限りの青年へと声を*掛けた*]

(89) 2015/05/11(Mon) 18時頃

共存のため…、か。

[ふと心に零れた言葉に応えがあったこと、
すぐに意識にのぼることはなく。
ゆるゆると思考は過去と現在とを巡りゆく。

共存のため、まどろみのため。
或いはそれは正しいのだろう、
そう、天秤が均衡を保ち続けていたならば。…けど]


 …────しあわせの、ため。


[何が幸せだというのだろう。
ヒトは獣を狩り、食らう。
では何故、人狼がヒトを狩り食わぬのか。

ヒトの知恵が恐ろしいからか。反撃が怖いからか。
そうして緩やかに死に向かうことが、真に幸福か]


 … いや、


[巡る思考のこたえは、未だない。
こたえのないまま、定まらぬまま八年を生きた。
妻は人間を食べたことのない人狼だった。
自分も人間を食べたことはない]


[けれど、時折思うのだ。
物言わぬ妻の墓石に花を添える間に。
妻は身体の弱いひと───人狼だった。

病は彼女を蝕み、何を食べさせてもダメだった。
あの時もし、もしもヒトを彼女に食べさせてやったなら。


         妻は生きて*いたのじゃないかと*]


宿屋 ルパートは、メモを貼った。

2015/05/11(Mon) 18時半頃


【人】 宿屋 ルパート

[グレッグの傍を離れて、教会の出口へと足を向ける。
甥のもとへとやって来た>>47スティーブンとは、通路ですれ違った。
その名を呼ぶではなく、目を合わせるでもなくすれ違う。

もはや、いつものことだ。
遠い昔はこうではなかった。
明るい琥珀色の目と視線を合わせるのが好きだった。


───ちり。と胸の奥に痛むものがある。

すれ違う刹那に顔を伏せて、その痛みにそっと蓋をする。
そんなことにも、もう、慣れてしまった]

(109) 2015/05/11(Mon) 21時頃

宿屋 ルパートは、メモを貼った。

2015/05/11(Mon) 21時半頃


【人】 宿屋 ルパート

─ 回想 ─

[アルカイドという青年と出会ったのは、随分と前のこと。
スティーブンを友と呼んでいた頃のこと、
つまりはキャサリンが未だ生きていた頃の話だ。

出会いは、村の外の道端だった。
珍しく村の外へと所用で出かけて、ついでに買い物と、
この村では手に入らぬものを買い付けるために泊まりで出た時のこと。

最初に匂ったのは、血の香り。
人より優れた嗅覚で嗅ぎつけたそちらに目を向ければ、
未だ若い同族が視線の先にいた。


彼がその時、何をしていたのかは知らぬ。
ハルバードを扱う傭兵であるだとか、死の蒼天使の異名とか。
戦場に疎い男は知らなかった。
ただ、感じたのは血の香りと遠いどこかの砂の香りと]

(110) 2015/05/11(Mon) 21時半頃

【人】 宿屋 ルパート


『…どうしたのかね。』

[掛けた声は随分間抜けなものだったろうかと思う。
一歩間違えれば危うかったのではなかろうかとも。

けれど結局どうしたものだか、
その日は、彼を共に宿に伴うこととなった。
怪我は死に到るような重篤なものではなかったようで、
問題ないと言われてしまえば医術に明るくない男に出来ることもなく、]


 『私の村はね──…』

[だから少しだけ、話をした。
話し相手が欲しかったのか、どうだったか、
ひょっとしたら話の最中に、男の村が彼の母の故郷と気がついたか]

(111) 2015/05/11(Mon) 21時半頃

【人】 宿屋 ルパート

『それじゃあ、またな。』

[そんな当てにもならぬ再会を約して、彼と別れた。
小さな村の宿屋に来るような旅人じゃない。
そんなことくらい、少し一緒に過ごしただけで分かった。

だから驚いた。彼が顔を見せてくれたことに。
猫のように、気紛れな風のように。
時折ふらりと現れて、また消えてしまう青年。

朝食をと部屋を覗けば、もう姿が見えなかったことすらある。
グレッグの記憶にはあるだろうか、メアリーは幼すぎただろうか]

(112) 2015/05/11(Mon) 21時半頃

【人】 宿屋 ルパート

[暫く姿を見ないと思っていた青年が、
ひょっこり再び姿を見せたのが一年ほど前のこと。
スティーブンの診療所に何故だか居候になった青年は、
その後ルパートのところに酒を飲みに来ることはあまりなく、
男が診療所に足を向けぬと相まって、ほんの少し縁遠い。

縁遠くても、それが自然のような気もする。
そんな付き合い方をしている*]

(113) 2015/05/11(Mon) 21時半頃

宿屋 ルパートは、メモを貼った。

2015/05/11(Mon) 21時半頃


宿屋 ルパートは、メモを貼った。

2015/05/11(Mon) 22時頃


[信じているといいながら、
もしもの話をした族長。

信じていないわけでもないといいながら
ドナルドの言葉だけを信じきるでもなく
サイラスの冗談に翻弄された己。

チクリと刺すような痛みを感じるのは――、
己もまた不安を抱え、
何処かで信じきれていないのだと自覚したから。]


宿屋 ルパートは、メモを貼った。

2015/05/11(Mon) 23時頃


【人】 宿屋 ルパート

─ 集会場出口 ─

[教会を外へ向かえば、
暮れでも少し、視界が明るくなるような心持ちがある。
流れる風の気配が、己に流れる血がそう思わせるのか。
彼はどうだろうと、黒い影へと視線を流し]


やあ。

[ルーおじさん、と。
かつての如く呼ばれれば>>138少し懐かしい。
村に住み着けば、以前より親密でも不思議はないのに、
変わらぬ距離は彼なりに思うところがあったが為か。

それを詮索することはない。
詮索はせず、むしろ、そのままがありがたい]

(170) 2015/05/11(Mon) 23時半頃

【人】 宿屋 ルパート

…ふふ、

[変わらぬまま、知らぬ風。
朗らかな表情に、此方もまた気付かぬようにいつもを装う。
先ほどの短い邂逅>>149で、胸の奥には棘が刺さったままだけど]


構わないよ。
君が、いつものようにしてくれるなら。

[実際のところ、この青年がルパートの店で
騒ぎを起こしたことはあっただろうか。
噂によれば、彼は随分と泥酔をして店を叩き出されるらしい。

ルパートには青年を叩き出した記憶がないから、
それ程彼に困った印象も、また強くない]

(171) 2015/05/11(Mon) 23時半頃

【人】 宿屋 ルパート

店は開けているから、いつもでおいで。


[───”彼”を誘って、と。
かつてならば言ったろう、今面影が過ぎるのは、
先ほど顔など合わせてしまったが為だ]

(172) 2015/05/11(Mon) 23時半頃

【人】 宿屋 ルパート

[空が赤い。
不吉なほど赤い夕陽を、同じく瞳に映して帰路につく。

彼も甥のグレッグも。
彼らみんな───こんな村に来なければ。
こうした騒ぎに巻き込まれなかったろうにと、
思ってしまうのはモニカと…彼らの親と年近くある為か。
自然、彼らを見る目はどこか保護者めく]


酒はねえ、人を見るんだよ。

[ぽつ。と、落とす言葉は脈絡もなく。
どういうことかと視線が向けられれば、穏やかな笑みを返して]

(219) 2015/05/12(Tue) 01時頃

【人】 宿屋 ルパート

心を映す…といえばいいかな。
楽しく飲めば楽しい夢を。
悲しく飲めば、より一層悲しい夢を見せるものだ。

だから酒は、人を見る。
ただただ酔うのじゃ、酒は何も寄越さない。

[説教じみた台詞に笑みを深めて、濡れ羽色の青年を見]


 …──今夜は私も、共に飲もう。
 少し…飲みたい気分でね。

 良ければ君の話をまた、聞かせてくれないか。
 どこか遠い、違う村の話を。

[それともまた、昔語りを語ろうか。
何か別の話が良い。今この時の、この村の話で*なければ*]

(220) 2015/05/12(Tue) 01時頃

宿屋 ルパートは、メモを貼った。

2015/05/12(Tue) 01時頃



  ……マーガレット、きれいね。

[脳裏に映るのは、過去に視た野の花か

それとも、診療所のどこかで揺れる 花束だろうか**]
 


[共存のため。
『人』のため。
同胞に手をかけることが、正しいこと。

共栄のため。
『ヒト』のため。
黙って耐えるのが、正しいこと。

それが正しいことなのです。]




 私達だって、   ひ と   でしょう?
 
 
 


[その一言はするりと零れ落ちました。

今はもう誰も聞かなくなってしまった、私の声です。
色も温もりも宿さない言葉は
風のようにそっと、そっと通りすぎて行きました。

喉元には右手が添えられます。

ああ、いけません。
これ以上。
だって。
だって。]


 
 
 
[ ───嗤い出して、しまいそうなんだもの。 ]
 
 
 


[聞きなれぬ声は遠い日に聞いたような
何処か懐かしさを覚えさせるもの。]


               ああ。



[同意か感嘆か知れぬ音をぽつり漏らす。]



  ──「信頼」の花と、いうそうだ。

[小さく呟いた。
手元の赤い石が僅かに熱を持つ。
石は、持ち主にとって
信じられる人を繋いでくれるという]

 何故君の声が聞こえるんだろうねえ?
      ……マーゴット。

[心の奥秘めた痛みに、
「共鳴」でもしたのだろうか。

───……声は途絶える*]



  せんせ? やっぱり、せんせいなのね。

[ 名前を呼ばれれば、耳しかないわたしだもの
 さすがに誰だかわかりました。]

  …どうしてでしょうね。
  諦めずに眼を治しなさいって、
  天国のおとうさまとおかあさまが繋げたのかしら。

  ………なんて。

[ とおいむかしのあの頃を ほんの少しだけ思い出す。 ]
 


【人】 宿屋 ルパート

─ 集会場出口 ─

おや、そうかい。
そりゃあ、『他のみんな』が、
お前さんの酒を知らないからだろうさ。

[あくまでもルパートのところでの話だが。
余所の噂は知っている、けれどそれに触れることなく>>230]


…見えれば案じるものだからね。

[ふわりと腕を広げて零される愚痴、
視線が空へ向くのに同じく空を見上げながら、付け足して。
ふと過ぎる琥珀色、それを心の内より払う]

(308) 2015/05/12(Tue) 16時半頃

【人】 宿屋 ルパート

………。君と会ったのも、夕暮れ時だったね。

 ああ──…


           ( いやな空だ )


[心に浮かんだ言葉は、音になることはなく消えた]

(309) 2015/05/12(Tue) 16時半頃

【人】 宿屋 ルパート

─ 回想 ─

 「……あんたは、この近くの村の人?」

[茜の空、今より少し高く響いた声>>196を覚えている。
包帯に茜の色より暗い赤を滲ませて。
印象的だったのは、鋭さを湛えたエンジェル・ブルー。

戦場を渡る少年の瞳の鋭さに、
恐ろしくすらあるはずなのに何故か繊細な色を感じた。

だからだろう、つい宿へと誘ってしまったのは。
誘った先で、乞われるまま語ってしまったのは]

(310) 2015/05/12(Tue) 16時半頃

【人】 宿屋 ルパート


 … なんだって。 母さんの村?


[ぽつと落ちたうわ言のような音。
母の名を尋ねれば、そのまま名は得られたか。

モニカ。小柄な黒髪の年上のひと。
随分昔に村を出て、それっきりいなくなってしまった女性の名を]

そうだったのか。

[なんという因果だろう。いや必然か。
彼は母の村を訪ねようとしていたのやも知れぬ。
そんな思いを巡らせて、
だから、また村を訪ねるとの言葉に頷いた]

(311) 2015/05/12(Tue) 16時半頃

【人】 宿屋 ルパート

[そんな出会いから、彼は時折、男の宿屋を訪れた。
風のよに現れて、また気紛れに風のよに去る青年。
彼に対しては、マーゴットのように家族のように接することはしなかった。
しないまま、時には酒盃を共に傾けた。

つきすぎず、離れすぎずにある関係。
ただ、野良猫のような彼に居場所だけは設けておいてやろうと──…もっとも宿が埋まったことなどないのだけれど、そんなことは多分、意識せずとも心に思って]

(312) 2015/05/12(Tue) 16時半頃

【人】 宿屋 ルパート

[そうして彼を送る折には]


  ──── またおいで。

[こうと必ず告げて、見送ったのだ]

(313) 2015/05/12(Tue) 16時半頃

【人】 宿屋 ルパート

─ 現在 ─

[見返す空の蒼は、あの頃と変わらないまま>>231
変わらないから、こうしているとつい昔に心は戻る。
あの頃の。なんのわだかまりもなかった、あの頃に]

それでも変われば、見られるだろう。

[自嘲を刷く青年に声を投げ>>233]

変われば楽しいユメも見られるだろう。
すぐに変われないなら、誰かとお飲み。
一人じゃ碌な考えも浮かばんものさ。

[どこか己の裡を覗くような言葉を口にして]

(314) 2015/05/12(Tue) 16時半頃

【人】 宿屋 ルパート

いいね。
それじゃあ、私もとっておきの──…

うーん、あんまりないな。
何か楽しい話を考えておくことにしよう。

[極東の寒村の御伽噺、と>>234
それは彼の故郷の噺だろうか。

燃えるような赤が、空と足元を照らしゆく。
東から闇の忍び寄るに、空を見上げて目を細めた]

昔話か……

[なんの話を彼に聞かせてやろう。
かつて楽器職人を夢見ていた、年上の少女の話が良かろうか]

(315) 2015/05/12(Tue) 16時半頃

【人】 宿屋 ルパート

ああ、待ってるよ。

[くるり。猫が身を翻せば>>243男はひとつ顎を引く。
宿の明かりは向こうにもう見えている。
オーレリアはどうしただろう、そんなことを思いながら]


 …───熱心じゃないか、なあ。

[偶にはと、おどけたように言う割には。
まどろみを守るため、保つため。
かつて戦場に身を置いた彼は、今を本当にはどう思うのだろう。
微笑んで片手を挙げながら、ふと、そんな思いが心に*過ぎった*]

(317) 2015/05/12(Tue) 16時半頃

宿屋 ルパートは、メモを貼った。

2015/05/12(Tue) 16時半頃


【人】 宿屋 ルパート

─ 道端にて ─

[アルカイドと別れて店へ向かう帰り道、
短い道のりに空を見上げた。

あの日は雨だった。
止まぬ雨粒が、煩いほどに地を打っていた。
その音は記憶にはない。
ただ、やたらに冷えた空気を思い出すだけ]


 …、は。

[こんな風に心が揺れるのは、久しぶりに彼の姿を見た所為か。
表情が揺らぐのは、周囲にひとけのない為に。
空は薄蒼から藍色のグラデーションに沈みつつある。
深き淵へと落ち込むような、その色合いを目にとどめて]

(327) 2015/05/12(Tue) 17時半頃

【人】 宿屋 ルパート

明日か──…

[明日は”その日”だ。
毎月毎度の、妻と語らう日。
明日はラーウィルの花屋に寄って、墓場へ行くと決めてある。

花屋にもその日はもう分かっているはずだから、
朝からルパートが訪ねていっても驚かれることはなかろう。
最近すっかり店番をしている娘の顔を思い出す。
彼女も先ほどの集会場へと呼ばれていた。
何故。を思うと、自然息が深く落ちる。

ゆっくりと瞬いた。
そうして、ルパートはいつもの顔を纏い店へ戻る。

ルパートが戻った時、オーレリアの姿はない。
姿があれば、或いは彼女の謝罪>>0:@28も、
この耳で聞けたのかも知れないけど]

(328) 2015/05/12(Tue) 17時半頃

【人】 宿屋 ルパート

─ 宿屋 ─

いらっしゃい。

[食堂兼酒場に来ていたのは幾たりか。
人間の姿は少ないようで、そこに噂の影を感じるが。
ともあれ何事もなかったかの顔で、カウンターへと入る。
既に来ていた客に、笑顔で挨拶など向けて]


 さ、どうぞ。

[ことりと、ベネットとドナルド、
若者らのテーブルに置くのはチーズの皿と特製ミートパイ]

今日のパイは、オーレリアの手製なんだよ。
とても美味しいから、今度会ったら褒めてあげておくれ。

[にこにことそんなことを告げて見遣る視線はドナルドへ。
彼がお守りとて、銀の首飾りを手にしてきたのを知っているから>>0:233]

(329) 2015/05/12(Tue) 17時半頃

【人】 宿屋 ルパート


…おや?

[カウンターに戻ろうとした男の足が止まった。
見覚えのないジャムの瓶が、カウンターの上に置かれている>>0:@23
薄桃と黄色の花桃のジャムが、手の中でゆるく淡い光を*弾いた*]

(330) 2015/05/12(Tue) 17時半頃

 ……それじゃあ、
 僕はどうしても君の目を治さなくてはいけないね。
 君のご両親に誓ってさ。
 ……なんてな。

[いつかの問いに淡々とそう返す。]

[「誓って」なんて――と、多少、困惑しながら。]


―銀の薔薇―

[欲しかった。
可愛いものは宝物。

寂しい気持ちを紛らすのはわたしの宝物たち。

小鳥の命より重かった乳白色の宝石
捨てられそうになってたピンクのリボン
盗んだルージュ

そこに薔薇の銀細工も加わればどんなに素敵だろう。
この不安も打ち消してくれるかもしれない。]

[いつもはそんなことしないのに
いつの間にかわたしはしつこく
オーレリアにしがみついて首飾りを強請った。

オーレリアはとても困惑してたし
わたしの手を見て少し怯えたようだった。]



[正確には、わたしの爪を。]


[もつれて、足元を掬われて
オーレリアは小さな悲鳴とともに
後ろに倒れ込んだ。]

[不運にもその先には、昨日伐られた丸太とその上に乱雑に置き忘れられていた斧。]


[丸太に頭をぶつけたオーレリアの上体に
その衝撃で落ちてきた斧が勢いよく突き刺さる。]


いやあぁぁぁぁああああっ!!!!


[その悲鳴は誰かに聞こえたのだろうか。
信じがたい目の前の出来事に
ただ小さな身体を震わせて
その場に立ち尽くすだけ。]


[それからしばらくして。]


[少女の頭に浮かんだのは、少女らしい考え。]


どうしよう…。

怒られちゃう……!!

[怒られたら嫌われる。いや、それだけではない。
捨てられてしまうかもしれない。
大事な家族に。

少女は知っていた。実の兄なんていない。
自分の家族ごっこに付き合ってくれている優しい従兄の存在。
そんな不安定な関係。
離れていくかもしれない。

父だって。事故とはいえオーレリアが死んだ要因を作った娘をどう思うか。
激しく怒るか。突き放すか。
自分を見捨てて離れていくか。
母親のように。]


いや…いやだいやだいやだ!!
独りは嫌だ!怒られたくない…!嫌わないで…!
わたしを捨てないで……!!

[喉の奥の奥から湧き上がるような叫びに
胸は締め付けられ
まんまるに見開いた目からは熱い涙が溢れて零れた。]


[そんな時に思い出したのは集会所での長の話。]

あ……。
そうだ……。

お昼の…。

[少女は閃いた。
昼間聞いた「人を食べた人狼」
その人のせいに出来れば……。

自分の罪は隠せるかもしれない。]


[それはレオナルドさんと話していた頃か。
集会所を後にしてすぐだったでしょうか。

幼い少女の悲鳴は、
よくきこえる獣の耳が、確りと捉えておりました。
それはきっと腑抜けた『人狼』などには捉えられないものでしょう。

嫌な予感がしていました。
形容しがたい、予感でした。]


   ぐちゃ    ぐちゃ
               ぼとっ
     ぐちゃ            ぐちゃ
          びちゅ
  ぐちゃ   ぐちょ    ぐちゃ


[獣の姿に身を変えて、少し前までお姉ちゃんの身体であった
焦りからその身にも躊躇いなく牙を突き立てる。
小さな顎で噛むと、その歯型はありありと映し出される。

これではばれてしまう。
ばれてしまっては怒られる、嫌われる。

その恐怖から逃れるため、むごたらしい事でも平気でできる。
子どもだからこその残酷さなのか。]


[歯型がわからないように身体中を噛みちぎった。
その遺体は見るも無残なほどズタズタで。

手。 足。  首。  臓器。

全てがあるべき場所に収まっていなかった。
ただ、顔だけ。
顔だけは恐ろしくて牙を立てられなかった。

その遺体を見たものはそれが誰だったのかはすぐにわかるだろう。
わかるからこそ、凄惨な姿は村中に衝撃を与えるのだろう。
だが、それはまた陽が昇った後の話。]


宿屋 ルパートは、メモを貼った。

2015/05/12(Tue) 23時頃


【人】 宿屋 ルパート

─ 宿屋 ─

いらっしゃい、

[と、男は青年>>340を他の客同様に出迎えた。
約束通りに来た彼に、微笑みながらジョッキを用意して]

そら。

[それに注いで寄越したエールと]

何か腹に入れたかい?
エールばかりじゃ腹は膨れないからね。

[おせっかいな台詞と共に、肉とポテトの皿ひとつ]

(391) 2015/05/12(Tue) 23時頃

 ……────。

[散らばっていたのは、『彼女だった』もの。]


【人】 宿屋 ルパート

[ちらちらと蒼と黒が交錯するのを傍目に見遣り。
若者同士が声を掛け合うのに、酒場の主人は聞くともなし耳を傾けた。

食堂や酒場というものは、
こうして人と人とが行きかい出会い、語らう場所だ。
それが好きで、今もこうして店をやっている。
だから彼らが言葉を交わし、共に飲もう>>371というならば]

どういたしまして。
そら、珍しい顔合わせじゃないか。
行っておいで。

[くるりと此方に首を向け、礼を告げた青年を促すなどした]

(403) 2015/05/12(Tue) 23時頃

[手や、足や、首や、臓器。
散らばった彼女の残骸は惨たらしく教会を彩っていました。
くるりと教会を見回して、しばらく。]

 ……、…。

 ………く …く、ふふっ。

[私は、肩を揺らして嗤っていました。]


【人】 宿屋 ルパート

何も?…そりゃぁ、仕方がないな。

[診療所では何か食べていないのか。
ふとそんな言葉を胸中に浮かべて、また打ち消す。

ダメだ、やはりどうしても。
彼に繋がる青年の存在が、
どうしても彼、スティーブンを思い起こさせる。

猫もまた、同じく別の思いを巡らせた>>406とは知らぬまま]

(410) 2015/05/12(Tue) 23時半頃

[血に噎せ返る臭いの中、微かに残る少女の香り。
心まで『人間』に成り下がった獣にはきっとわからないそれを嗅ぎ付けると。
私はニタリと唇を歪めていました。]

 糞餓鬼が。
 『これ』は私のモノだったのに。

[ぽつりと、声を落とします。
普段話さないぶん、とても微かな音ではありましたが。
それはしんとした教会の中で、確かに響いておりました。]


[無惨に散らばるなかでひとつ。
顔だけは綺麗に残されていました。
私はその顔を見下ろすと、唇を動かしました。]

 やっぱり脆いのね、人間って。
 怖くて抵抗も出来なかった?

 それとも優しいあなただから、抵抗もしなかったのかしら。

[くすくすと嗤う声が響きます。
紫の綺麗な瞳を見つめるだけで触れなどしません。
だって、誰かの残飯なんて汚くて触りたくもないじゃないですか。]


【人】 宿屋 ルパート

[アルカイドの見せた、ほんの少しの躊躇い>>408は、
年上の男の目には見えたけれども]

御伽噺は、今度聞かせておくれ。

[極東の村の御伽噺を。
そんな他愛もない約束を口にして、笑顔を浮かべ彼の背を押す。
恐らくは、まだ彼の──彼らの年頃ならば。
失うよりも得るものが多い年ならば、
友を得るのは悪くなかろうと]

(421) 2015/05/12(Tue) 23時半頃

【人】 宿屋 ルパート

いらっしゃい。

[そうしてまた出迎えたのは、新たな客>>409で。
サイラスとジョスラン、そして黒犬にまで笑顔を向けた。
無論、この宿でジョスランの「兄」を追い出すようなことはしない。
「兄」とて、行儀のよいものなのだから。

ルパートは顔を上げ、酒場をぐるり見渡した。
人間が減って人狼が増え。
結局客は、常と同じか少し多いくらいだ]

(422) 2015/05/12(Tue) 23時半頃

 さようなら。

 友達ゴッコ、楽しかったわ。

[にこりとやわらかな笑みを作って。
私はそっと囁くのです。]


 
 
 
 ───『またね』?
 
 
 


【人】 宿屋 ルパート

[酒場のカウンターには、花桃のジャムが置かれてある。
少し場違いにも見えるその瓶は、
持ち主が帰ったなら渡してやろうと目に付く場所に置かれたまま]


そうさなあ。
グレッグ、お前こそ行ってきたらいいのじゃないかい。
昼は忙しかったのだろう?

[軽口に応えて、夕方まで配達をしていたらしき甥の前に、
ミートパイの皿を置いてやり目配せをする。
実際のところ、本当に助かっているのだ。彼の手伝いには。
だからこそ、休ませてやりたいと思いもするが]

(428) 2015/05/13(Wed) 00時頃

【人】 宿屋 ルパート

…──、

[ふと。カウンターで動かしていた手が止まった。
依然、店は客で賑わっている。
このままでは少し、食材が足りないかも知れない。
食材の蓋を開け閉めして、ルパートは少し眉を顰めた]

(431) 2015/05/13(Wed) 00時頃


 …── メアリー?


[どこかで悲鳴が聞こえなかったか───?]


【人】 宿屋 ルパート

少し外すよ。
すまないが、少しここは任せるよ。
ああ…食材を取りに行くだけだから、大丈夫。

[カウンターの内側の甥に、こう告げて。
食堂の主は、勝手口に続く扉を開けて外に出た。

チーズが少し足りない気がする。肉も少々。
それらを頭に置いて、近くの食材小屋に向かうべく外に出る。
通りかかりに注文>>430を聞き、グレッグに向け振り向いた。
彼なら少しの間、任せておいても大丈夫だろう]

(435) 2015/05/13(Wed) 00時頃

【人】 宿屋 ルパート

[すぐ近くの食材小屋、そこに向かうに
人影を見つけたのは偶然だったと言って良いものか。
どのみち宿のすぐ傍であったのだし、
ならば必然と言うべきかも知れないが]

おや。メアリーにクラリッサか。

[花屋の娘を愛娘の傍らに見出して、目を細める。
ぎゅうとクラリッサに抱きついたように見える娘の様子に、
男は少し首を傾げた]


 ……どうしたんだい?

(441) 2015/05/13(Wed) 00時頃

メアリー?

[声は二重写しのように、その耳まで届くだろうか。
ふわりと鼻をつく、血の香り。
甘いその香りに、男は微かに目を見開いた]


[悲鳴が聞こえていた。
ひとり、ふたり、さんにんの声。

メアリーを呼ぶ声は先ほどまで聞こえたルパートの声。
さんにんのうち、ふたりの正体までは確信できる。

けれど、ああ、もうひとりの声は――。]


[くるり見渡すその中に、あの時確かに「ああ」と返した
声の主を見つけたのなら。]

 ………ふふ。

[くすりと唇を歪ませて、微笑みを一つ向けるのです。]


【人】 宿屋 ルパート

[店を出る前、甥は何かを言いかけたようだった。
言いよどんで途切れた言葉の先、耳には届いていたけれど。
丁度途切れる形になったものだから、結局は聞けずじまい]


ああ──…、そうか。そうかね。

[クラリッサの胸にしがみつく娘の様子を見れば、
何でもないと言われようとも、信じがたいものだったが>>455
とはいえ、無理に彼女から引き剥がして事情を問うわけにもいかぬ。

ルパートは、困惑した父親の顔で少しその場に佇んだ。
どうも男親というものは、こんな時に役に立たない]

(466) 2015/05/13(Wed) 01時頃

【人】 宿屋 ルパート

うん、……すまないね。

[恐らくは娘が彼女に迷惑を掛けたのだろうと。
そう想像して、クラリッサに向け小さく頭を下げた。

少し前、娘が彼女に零した言葉>>460を父が聞くことはなく。
ただ昼間の話はやはり衝撃が大きかったろうかと案じるばかり]


 君も、疲れているだろうに。

[心優しい花屋の娘。
今はどの花が良いだろう、どれが一番綺麗だろうと。
花にはからきしの男の相談に、以前は良く乗ってもらった>>177

月日が過ぎ、大体の目星がつくようになってもそれは変わらず。
真剣な顔で花選びに付き合ってくれる様を嬉しく思っていたものだ]

(472) 2015/05/13(Wed) 01時頃


「どうしたんだい?」
[という父の声と]

「メアリー?」
[という父の声が]

??
[重なったように聞こえた。]



……何だか耳がヘン…。


【人】 宿屋 ルパート

─ 花屋の話 ─

ああこれは…妻の好きだった花でね。

[ある時、アネモネの花を選んだことがある。
花を選ぶうち、折に触れて言葉を交わすようになった。

決して多い、長い話ではなかったけど。
妻はこの色が好きだった、この花が好きだったと。
大体、キャサリンと花の話をしたようにも思う]

  … ありがとう、

[そうして花屋の静かな気遣いを優しい束にして、
妻の墓へと向かうのだ。
折に触れ、墓に供えられている小さな花>>345
その隣にそっと並べるために*]

(474) 2015/05/13(Wed) 01時頃

【人】 宿屋 ルパート

おいで。

[やがて娘が此方に気付いて手を差し出せば、
男も少しほっとしたように、その手を取った>>471
手の内の銀の薔薇は見えぬまま。
不安げに握られた手を、温もり伝えるように握り返す]

クラリッサ、本当にありがとう。
良かったら…何か食べていっておくれ。
もう暗いから、帰るならば仕方がないが。

[そうして少し、言葉を切って]


 ───明日、伺うよ。


[毎月毎日の予定を告げた]

(478) 2015/05/13(Wed) 01時頃

[微笑みが女のくちびるを彩る
漏れる声は空気震わすそれではなく、
直接響くような、音色。]


――…ああ、もうひとりはキミだったんだね。

      ラディスラヴァ。


[教会の天井を仰ぎ紡がれるべきはこの音色だったか、と。
ふ、と目を細めて酒場に現れた彼女を見詰めた。]


[手を握れば、傍に寄れば間違いなく匂う血の残り香。
人より鋭い人狼の嗅覚の所為だろうか。
いや。それならばクラリッサもとうに気付いたはずだ。


 …… ざわり。 心をざわめかせる血の香り。


感じられるのは”血”のためか。
それともこの身が、とうにまどろみの外にある為か]


【人】 宿屋 ルパート

メアリー、少しいいかね?
食材を取りに来たんだよ。

[もしもクラリッサが食事の誘いを受けてくれるなら、
先に入っていておくれと言うつもりで。
娘は恐らく、手を離さない方が良いだろう。
そう考えて、メアリーには食材小屋へ付き合って貰うことにした。
なに、敷地内の小さな小屋だ。
そこで取ってくるのは、チーズと少し足りない肉と]

(483) 2015/05/13(Wed) 01時半頃

メアリー、聞こえるんだね。
お前、何をしてきたんだい?

 …血の、匂いがしている。

[責める風はなく。
案じるように、確かめるように乗せる声なき囁き]


お父さんはいつだって、

[そう、いつだって。
人を手に掛けるには老いた、
ぬるま湯に馴らされすぎたこの身だけれども]

お前と──…

[声が聞こえる。ひとつ、ふたつ。
ああ、うたかたの夢から醒めた者らの声が]



         …──── お前たちの味方だよ。

[闇に光る獣の目を伏せ、そう囁いた]


【人】 宿屋 ルパート

……ん…、

[手を繋いだ娘にしゃがむようにせがまれて膝を折る。
耳に囁きかけようと添えられる手に、耳を寄せ]


  …────、


[笑みを浮かべた]

(488) 2015/05/13(Wed) 01時半頃

【人】 宿屋 ルパート

そうか、分かった。
ならば今度寄っておくれ。
何か…美味しいお茶でもご馳走しよう。

[クラリッサの、予想通りの応え>>485には頷いて。
ホットミルクとの注文には、その気遣いに笑みを深めた]

ああ、承った。
お代はもちろん、要らないよ。

[暗闇の中、ふわりと微笑む姿は遠いひとの姿を思い起こさせる。
彼女たちの優しさが重なるためであろうか。
それとも明日が、その日であるためであろうか]


おやすみなさい。良い夢を。
…気をつけてお帰り。

(493) 2015/05/13(Wed) 01時半頃

[ゆらり、聞こえる声。
それはやはりあの時の、彼の声。]

 ええ、私。
 腐ってない『ひと』がまだ居たのね。

[くすくすと、それは本当に楽しいことのように微笑みました。
口許を抑え、生温い理想郷の中で腐ってしまった
腑抜けた獣達にはバレないように。

泡沫の夢から醒めた者にしか伝わらぬ声で
私は『言葉』を落としました。]


[ さくり さくり 草を踏む4つの音。

 眼の中の、やさしいだけだった光が柔らかな像を結んで
 闇の中に浮かんだのは、背が高くて紫色の……
 返魂の一節を持つ 十五夜草。

 「君を忘れない」

 とおいとおい誰かを想う、思い続けてしまう ひと。]

   せんせいが両親のために誓ってくださるなら
   わたしも頑張らないといけないですね。

   ………でも。
   視えないまんまでも、しあわせですよ。

[ 治らなくとも、助けられずとも
 救われる「なにか」は確かに あるのだと

 墓地の出口で告げた ことば。**]


―食材小屋に向かう途中―
[口からではない、
どこから伝わってくるのだろうこの声は。

慣れ親しんだ父の声が響く。
すぐ隣にいる父の声が。

不思議そうに父の口許を見ながら歩いていたけど
続く父の「血」という言葉に
眼を瞠る。]

…ッ!!
してない……。
なんにもしてない!


[血の匂い…?
そんなの考えもしなかった。
だって無我夢中だったから。]



[食べ散らかした肉の味も覚えてないんだもの。]

 


[“お前たち”とルパートは言うから、
それは聞こえる者に向けられると思えた。]


――…僕も味方だよ。

       今夜のことは、秘密にしよう。


[ぽつり、ぽつり、声を紡ぎ。]


[「お前たち」という言葉は
自分とグレッグのものだと勘違いしつつ
「味方」という言葉を聞いて尚
打ち明ける気配もなく。]


  [滅多に怒ることのないお父さんだけども、それでも
  「殺す」なんて絶対に許してもらえない。
  だって、お父さんはスティーブン先生を
  まだ許してないから。]




  …?
  誰?

  わたしの中に入ってくるのは誰?

[今まで考えてなかったから気づかなかった。
父親の声だけではない。誰か別の人の声も聞こえる。]

  なに…?怖い……。

[みんな見張ってるのかな、わたしが悪いことしないか。
…ううん、もう悪いことした…――から?]


[楽しそうな笑みの音色が伝う。]


腐ってない『ひと』、ね。
ふぅん、キミにはそう見えるんだ。

腐りはしない。
けれど――…、


[共存の形はまるで飼い殺されるようで、
鈍っている、とそう感じていた。

密やかに交わされる言葉。
醒めてしまった己は泡沫の夢の中にはもう戻れない。]


 味方……、味方ね?

 役者は揃った、というところかしら。

 どこの誰がとは謂わないけれど
 大変なことをしでかしたみたい。
 明日の朝になれば、それはきっと楽しいお遊戯の始まりね。

[高く澄んだ声は、さて、何処まで届くでしょう。]

 『一族の手で、過ちを正す』んでしょう?

 味方なら、庇ってあげなくちゃならないかしら。
 犯人さんが暴き出されたら、それが老人であれ若者であれ
 女であれ子供であれ、きっとあの男は無慈悲に謂うわよ。


【人】 宿屋 ルパート

私もだよ。
メアリーは私の…私と母さんの、大切な宝物だからね。

[栗色の髪を撫でて瞳を細め。
食材小屋で目当てのものを手に入れれば、頷いた。

結局、結構な時間が経ってしまった。
グレッグには悪いことをした。
早く戻ってやらなければ]

何も心配しないで、おやすみ。

[心からの言葉を愛娘へと掛ける。
この娘と甥っ子のグレッグと。
この二人を育て守ることだけが、
妻亡き後の支えであり続けたのだからと]

(505) 2015/05/13(Wed) 02時頃

 「処せ。」

 って。

[くすくすと零れるのは笑み。
密やかに交わる会話は、さて何年ぶりのものだったでしょう。]

 そうなると、あの男が邪魔ね。
 くだらない理想にしがみついた、哀れな獣。

 どうせお遊戯は始まってしまうんだもの。

 折角ならもっともっともっと、もぉっと。
 派手に彩ってみない?

[くすくす、くすくす。
だって、楽しいんですもの。]


【人】 宿屋 ルパート

─ 宿屋 ─

[メアリーを伴って戻れば、未だそこは賑やかで。
ただ、今の娘にこの賑やかさは辛かろうと奥へ促しつつ]

グレッグ、すまなかったね。
メアリーが…少し、参ってしまっていたようでね。
連れて来たんだが、ホットミルクを用意してやってくれないか。

…さ、メアリー。

[食材をカウンター奥に置くのもそこそこに、
甥へ事情を簡単に説明して娘を奥の自宅へと促したものだったが]

(506) 2015/05/13(Wed) 02時頃

【人】 宿屋 ルパート

[アルカイドは未だ楽しげに飲んでその場に居たか。
その様子を目にとどめれば、男の瞳は細くなる。

 『ぜったいに』、と。

繰り返された言葉の強さ>>453は意外なようで嬉しくて。
ああ、ぜったいにと此方も繰り返して笑みを返した。
それでもやはり、彼が同世代の若者に混じる姿も嬉しく見るのは、どうにも父親根性が抜けぬところか]

(508) 2015/05/13(Wed) 02時半頃

【人】 宿屋 ルパート

いらっしゃい。ゆっくりしてお行き。

[新たにラディスラヴァの姿をみとめれば、声を掛け。
オーレリアと仲良さげにしていた姿を思う。
物思わしげな視線は一度、花桃のジャムと彼女を行き来して]


 …────、

[何を出そうか。
そう考えるより早く、とうにホットミルクとビーンズチャウダーを甥が用意していることに安堵する>>502]

(509) 2015/05/13(Wed) 02時半頃


………君かね。

[聞きなれぬ声。
思えば昔聞いたことはあったのだろうが、
それでも長らく──しかも年も違う──聞かなかった声。

高く澄んだ声響かせる娘へ向け、声ならざる声が向かって]


[深く落ちたのは、諦めに似た溜息。

何故同胞は目を覚まそうとしないのか。
何故同胞の手で、同胞を裁かねばならないのか。


 人狼が人を食らうことなど”自然”というのに]



 …… その前に長を、かね。


[そうかも知れない。それが正しいのかも知れない。
けれど長年をぬるま湯で過ごした男には最早牙はないけど]


やるなら──…



  ……、上手く「隠さないと」、なあ。

[牙はなくとも知恵はある。
さてどうしたものかと、思案する様子で口を*閉ざした*]


【人】 宿屋 ルパート

いいや。

[ゆっくりと、声を失った娘の唇が動く>>513
その音なき言葉に耳を澄まそうと、じっと視線を彼女へと向け]


  ──── どういたしまして。


[喜んでもらえたなら何よりと、
微笑みに穏やかな笑みを返した]

(514) 2015/05/13(Wed) 02時半頃

【人】 宿屋 ルパート

ああ、グレッグや、

[そして、忙しく立ち働く甥へと視線を転じる。
彼は先ほど、何か言いかけていなかったか。
最も忙しく過ごしているから、とうに忘れてしまったか。
その可能性も高いとこれは、心のうちに思いながらも]

適当なところで休みなさい。
…お前もホットミルクはどうだね?

[作ろうかと、夕べにどこか心細げな表情を浮かべていた甥へと案じる視線を投げかけて]


 ……何か…言いかけていただろう?

[軽く、首を傾げて*みせた*]

(515) 2015/05/13(Wed) 02時半頃

 共存のため、共栄のため
 『ひと』の為に。
 同胞に手をかける。

 私達だって『ひと』なんだから。

 同胞に手をかけたって
 構わないはずよね?

[諦めにも似た溜息が聞こえます。
声ならざる声が向かう先
私は彼に、微笑んで見せました。]

 そうね、上手く隠さなくっちゃ。
 でなきゃ、殺されちゃうわよ。

 ───“わたしたち”。

[『味方』なんでしょう、と首を傾いで見せて。]


宿屋 ルパートは、メモを貼った。

2015/05/13(Wed) 02時半頃


宿屋 ルパートは、メモを貼った。

2015/05/13(Wed) 03時頃


[腐らない、誇り高き人狼。
…なぁんて謂うつもりは微塵もないけれど。

人間に紛れて、耐えて、黙って生きる。
それが『共存・共栄』だなんて。
初めから天秤なんて水平じゃなかったことに
気付きもしないお馬鹿さんたち。

泡沫の夢にしがみ付いて。
ありもしない理想を描いて。
微温湯に浸かって。
人と獣が仲良く手を取り合って生きていこうだなんて。

本当に、馬鹿みたい。

もう天秤は大きく軋んでしまったのだから。]


 
 
 
 ───明日の朝が楽しみね?
 
 
 


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