229 観用少年
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
[観用少年の名前の通りに、
白磁の肌にふわりと柔らかな質の髪。
唇は薄桃で、咽を震わせ響かせる声音は鈴のように。
高級品だけあって隅々まで完成された人形は、
高級品を買えるだけの金持ちの手に渡るのが常だった。
だからこそ、中古も出回る。
あの店主が金持ちから飽きられた人形に目を付けたのは、
慧眼ともいえる商才の持ち主だといえるだろう。
飽きて、棄てて、また新しい品を。
目覚めなければ目覚める品を探す――
その傲慢な繰り返しを掬う、数少ない再生師。
彼が再生した人形が、
はたして幸福かどうかは――……]
|
[忘れるというのは悲しいことだと思ったのだ]
(101) sen-jyu 2017/10/19(Thu) 23時頃
|
|
[何か夢を見ている。 そんなような気がするのだけれど、 遠く不鮮明な追憶は目覚める度に忘れてしまう。
ただきっと哀しいことがあった。 もう取り返しのつかない、哀しいことだ。 だから、忘れてしまった。
その記憶の空洞は青い空の形をしている。 きっと晴れ渡る空の青い日にその哀しい出来事は起こり、 とてもとても大事なものを失くしてしまった。 だから、私は青い空よりも夕焼けの赤い空が好きなのだろう」
……ん、おきてる……。
[眠い目蓋を擦りながら目を開けると綺麗な色があった。 黒よりも、青よりも、白よりも、大好きな色だ。 おきて、と呼ぶ声が聞こえた気がするけれど、もう少し微睡みたい。とりあえず、目の前の緋色を腕の中に抱き込んだ]
(102) sen-jyu 2017/10/19(Thu) 23時頃
|
|
[ああ、そうだ。 なんだったかしら。 言いたいことは沢山あって、 どうも眠気に任せて纏まりのない言葉は零れた。 心配したとか、ちょっとおもしろくなかったとか、 そんな言い方は子供っぽすぎると思えば]
ほかの女の子のそばで寝るなんて、 悪い王子様ね……。
[お姫様になれなかった女の子は、 いかにも魔女ぶった台詞を口にしてみたりして]
ナナはいつも、 ちゃんと待っててくれないんだから、 ひどいわ。
[“いつも”がいつだったかなんて知らない。 ただ口から自然に言葉が零れただけ、だからこれはナナにとってもきっと覚えのない中傷だ。もう小娘ぶって拗ねてみせても可愛い年の頃ではないのだし、ここは大人の節度を見せよう]
(103) sen-jyu 2017/10/19(Thu) 23時頃
|
|
なんて、
……おはよう。 ごめんなさいね、少し寝ぼけてたみたい。
[そうして私の少年を抱きしめる腕から解放する。 嘘だ、抱きしめるというにはどうにもしがみ付くようだった。それでも向けられているのは、綺麗な笑顔で>>68]
ナナ、お腹空いたでしょ? あなたのミルクを温めるわね。
[ミルクをふたつのカップに温め、金のスプーンでかき混ぜる。ちょっぴり跳ねた、白い水面にはミルククラウン。そうあんまり綺麗な笑顔だったので]
(104) sen-jyu 2017/10/19(Thu) 23時頃
|
|
昨夜は退屈させちゃったのね。
いいわ、わかってるから。 あの歌姫さんは、子守歌も上手だし、
……とても寝心地のよさそうな胸だったものね。
[思わず、大人の節度は吹っ飛んだ。 言った端からそんな態度が恥ずかしくなって、顔を伏せる。手持無沙汰に、砂糖菓子をひとつまみ口に運ぶ、甘い。甘すぎた。
朝の寝台の上でホットミルクなんて、もう一度寝てしまいそうな贅沢さだ。それはなんだか懐かしいような、幸福な時間を思い出させる]
(105) sen-jyu 2017/10/19(Thu) 23時頃
|
|
……あら、 これ、なに?
[シーツの上に転がる、 2つの輝く宝石のような真円の粒。 光に透かせば煌きは虹のようにも、真珠のようにも]
綺麗……。
[その色をしばし眺めていれば、ナナは横で先ほどのような綺麗な笑みを浮かべている気がふとした。どうしてかたまらなく胸の苦しくなるのだけれど、微笑みを返す。
白く輝くような衣装、緑の花冠。 きっとうんと愛されていた王子様だ。 綺麗に笑うよりも、幸せに笑ってほしい。
そんな思いがどこから湧いてくるのかはわからない。 けれど不思議と、わからなくても、忘れてしまっていても、もう哀しくはない気がした**]
(106) sen-jyu 2017/10/19(Thu) 23時頃
|
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る