人狼議事


131 SACRED JUSTICE ―闇の正義と光の祝福―

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オスカー! 今日がお前の命日だ!


聖歌隊員 レティーシャは、メモを貼った。

2014/08/20(Wed) 01時頃


聖歌隊員 レティーシャは、メモを貼った。

2014/08/20(Wed) 01時頃


【人】 聖歌隊員 レティーシャ

 …………っ、……あ…………!

[>>2:460…………詰られるのだろうか、と。予想した声音は。
柔らかな笑みと、名を呼ぶ音とに彩られて。]

 ……い、あ……、…………っ…………!

[魔弾を受け止め、押し返そうとするところで。一瞬の躊躇は、殺しきれなかった弾速を胸へと伝える。
尤もそれは貫くものではなく、肌を裂き掠め、薄く左胸に傷痕を遺すものだったが。]

(20) 2014/08/20(Wed) 02時頃

【人】 聖歌隊員 レティーシャ

 ……………………イア、ン?

 死んじゃった……の?

[恐る恐る声を掛ければ、>>2微かな呻き声。
取り巻く漆黒の瘴気に、躊躇するも。]


 …………せめて……!

[笑っていた。
微かに見えた顔は、確かに、微笑んでいた。

彼が今まで、どのような人生を辿っていたのかは、知らない。
けれども。死の間際、安堵と呼ばれるものに似た顔が垣間見えたなら……。]

 ――――…………っ…………!!!

[せめて一息に楽にしよう、と。
杖に水の魔力を纏わせ、その身を切り裂く刃と変えて。胸元目掛けて、衝き立てようとして。]

(21) 2014/08/20(Wed) 02時頃

【人】 聖歌隊員 レティーシャ





 …………イア、ン………………。


[ただ一時の、邂逅。
自分の頭を撫でた掌は、力無く地に投げ出されていて。


一息に、止めをさすことも叶わぬまま。
傍らに座り込んだまま、剣を掲げ、今さらの躊躇に。腕は、震える**]

(22) 2014/08/20(Wed) 02時頃

聖歌隊員 レティーシャは、メモを貼った。

2014/08/20(Wed) 02時半頃


 たべたい、ああ、あれは美味しそうだ


[理性は半分飛んでいる。
本能が少女を欲しっている。
喉元に食いつき血を啜り、肉を食めばさぞかし甘美であろう。

その昔、どうしても嫌ならば食ったあかつきには手を突っ込んででも吐き出させてやると言ってくれた。
その友人はここにはいない。

その友人がまさにこの建物の中にいて。
そして安寧の闇に抱かれ逝ってしまった事など知らない。]


【人】 聖歌隊員 レティーシャ

 !!!

 ……イアン…………。

[>>46>>47再びまみえた瞳は、何故かすぐに逸らされて。
怪我に苦しんでいるのか、苦し気な呻きに。震える手を再び握り直し、杖を構える。

…………少女は知らない。
理性の色を失う瞳を。そして、痛みだけではなく、欲をこらえる時もまた、息は荒く呻きを伴うものである、と。]

(66) 2014/08/20(Wed) 21時頃

【人】 聖歌隊員 レティーシャ

 ――――…………できない。

 私は、兵士だから。
 逃げずに戦うと、誓ったから。

[>>48だから、少女は。
逃げろという忠告を、そのまま、戦場からの離脱と捉え。再び真っ直ぐ、青年を見やり。]

 イアン……まだ、間に合うよ。
 その身に流れる血が何であっても、クラウディア卿なら、きっと……わ、私もお願いする、か…………ら……?

[検討違いな最後の説得と共に、彼の顔を除きこみ。]

(67) 2014/08/20(Wed) 21時頃

【人】 聖歌隊員 レティーシャ




 ……、………………牙……?


[唐突な変貌に、瞳を瞬かせ。
不穏に一度、鼓動と共に、心に警鐘が響く。]

(68) 2014/08/20(Wed) 21時頃

聖歌隊員 レティーシャは、メモを貼った。

2014/08/20(Wed) 21時頃


【人】 聖歌隊員 レティーシャ

 …………えっ……!?

[>>69瞳の紅さに、血を食む三日月に、瞳を大きく見開いて。]

 や、イアン…………貴方、何か…………


 …………っ、やっ!!!

[それは丁度、抱き寄せるような所作で。
狼狽は、刹那。
纏う瘴気と口元の牙に我に返り、杖を持ったまま両手で突き飛ばしたが。]

 !!! ……っ……!

 ……ね、イアン……どした、の…………?

[咄嗟の動きに、自身の刃で左腕を掠めてしまい。また新たに一筋に……否。それと解るほどの、血の色を流すが。
眼差しは、困惑と微かな恐怖を帯びたまま、イアンから離れずに。]

(77) 2014/08/20(Wed) 21時半頃

【人】 聖歌隊員 レティーシャ

 や……違…………、“オレ”、誘ってなんか…………!!

[>>81>>82変貌に、少女は青ざめてひたすらに首を横に振る。
その口調は、過去の記憶と混じりあい。]

 ……これが、イアンの血?
 だから、イアンは…………?

[食人鬼。そんな魔物が居るとは、聞いたことはあった。
だが。この聖堂で、しかも、己が言葉を交わした相手の変貌に。]

(91) 2014/08/20(Wed) 22時頃

【人】 聖歌隊員 レティーシャ

 …………オレの、せい……?

 オレのせいで、イアンは…………?


 ……なら………!


[愉悦に詠う瞳を、きっと睨むが如く見つめ返し。再び杖を手に取って。
全てを吹き飛ばすよう、イアン目掛けて風を放つ。

舞う風に、血の香は一層、撒き散らされるも。彼女の鼻腔には、届かない。]

(92) 2014/08/20(Wed) 22時頃

【人】 聖歌隊員 レティーシャ

[>>95>>96言葉を交わすごとに、イアンの容貌が変質してゆく。
只人には有り得ない、爪、牙、腕。鋭い瞳に、怯みかけるも。]

 …………でき、ない……!
 オレはもう、覚悟したんだ!!

 それに…………

[思い出すのは、青年との約束。
あれは。もしかすると彼は、いつかこうなる日が来ることを……。]

 ……っ…………それならやっぱり、せめて……オレが……!!

[緩慢な動きの爪を、紙一重で避けながら。
震える腕を叱咤して、魔術を紡ぐ。]

(104) 2014/08/20(Wed) 22時半頃

【人】 聖歌隊員 レティーシャ




 ――――聖槍襲雨!!!《ホーリーレイ・シャワー》


[唱えるのは光の呪文。
只し、今の少女には4発が限界で。聖なる波導の具現化とはいえ、照準の定まらぬ光は、避けるのも容易か。]

(105) 2014/08/20(Wed) 22時半頃

彼女達へも慈悲を、構わないでしょう?
ラディエル聖下。

[先代の教皇も彼女には苦労させられたのではないだろうか。
何せ、気に入れば殺すのを止めて洗脳しようと言い出すのだから。]


彼女達へも?

――――――それは。つまり…そういう事ですか?

[いかにも人間らしい感情だ。自分にとっては馬鹿げたものでもある。しかし、あえてそうとは口にしなかった。ただ、一言告げただけ]

大いなる方は、戦い自体を好むわけではありません。
……貴女には必要ない説法だとは分かっていますが。

……今回は聴き届けましょう。



《 憎 い か … 》

                  … 憎い 。

《 壊 し た い か … 》

                  … 全部 壊したい 。

 



《 妬 ま し い か … 》

                  … 妬みじゃ ない 。

《 呪 わ し い か … 》

                  … 唯 呪いたい 。

 



《 消 し た い か … 》

                  … 消したくは 。

《 変 え た い か … 》

                  … すべてを 変えたい 。

 


【人】 聖歌隊員 レティーシャ

 っ………………!!!

[>>117凄惨な光景だが、瞳は反らさない。
見届けることこそが、己の役割。己の責任。]

 ……イアン……?

[発せられた言葉はしかし、未だ闇の中。
垂れ流す血が描くものが邪なる方陣と気付き、止めようとして。

…………掠めた胸の傷に、一瞬姿勢を崩して。]

(142) 2014/08/20(Wed) 23時頃

【人】 聖歌隊員 レティーシャ

 ――――…………!!!


[>>119襲い来るのは魔性。
喚び出された、異形。]

 なに、これっ…………!?
 イアン、やめてっ、これじゃ……聖堂どころか、この街も…………!!!

[風と炎とで抗いながら、叫ぶ。
より密になった瘴気の沼。規模は小さくとも、魔は魔を喚び、瘴気に惹かれる物。
3匹、纏めて貫抜いて。沼の源を浄化せんと、近寄りながら、光の魔術を紡ぐ。]

(143) 2014/08/20(Wed) 23時頃

お前達!!何を言っている!!


聖下……同行を申し出ておきながら申し訳ありません。

都が、レグレシアが。
闇のものによって蹂躙されています。
私はあちらに向かわせて頂きますわ。


貴方ならばそう言うと思っていました。

無論、そうなさい。


……カーライル……もう見せられないな…………。


【人】 聖歌隊員 レティーシャ

 !!! そんなの…………!!!
 街には、ドナ……あの人だって居るのに!!

[>>149光の街、の、言葉に。叫ぶ。
ドナ兄、と呼ぼうとして止まるのは。彼女に芽生えた、“レティーシャ”としての記憶の為。]

 例え光の街でも、その中には、貴方と同じ闇の者も居る筈なのに……っ、どうして……!!

 …………!!!

[最早、言葉が届かないなら。
血に濡れた腕を掲げ、現れた魔性達に光の魔術をぶつける。
直ぐ様霧散するが、沼はじわりじわりと広がり続ける。
自分の力では、表面の浄化が精一杯。これでは……このままでは。]

(223) 2014/08/21(Thu) 03時頃

 く、クラウディア卿!
 こちら…………

[聖堂に広がる魔の沼に、彼女への報告をせんと、言葉を放ちかけて。]

 …………いえ。


 聖堂に蔓延る闇の者は、聖都へと及ぶ前に。必ずや、この手で浄化致します!

 この命に代えてでも……!

[広がる闇の気配に、言葉を止める。
より尊く、より力ある卿や聖上の手を、煩わせまいと。少女は、その言葉だけを残して。]


【人】 聖歌隊員 レティーシャ

 ……………………。

[光の言葉で、彼女の“正義”へ救いを求めんとして、……止めた。]

 …………天にまします光の神よ。
 神光よ、天使よ、聖なる全てよ。

 どうか……どうか、今ひととき。
 我に力を、与えたまえ……!

[代わりに。
祈りの言葉と共に、光の魔力をその身に蓄え。一歩、また一歩。イアンの元へ、沼の近くへ、足を進める。]

(224) 2014/08/21(Thu) 03時頃

【人】 聖歌隊員 レティーシャ

 ……幾ら、私の魔力に限界があっても。

 “沼の中から”、光を放てば。
 少しでも、瘴気が街へと漏れ出るのを、押さえられるよね……?

[人の身では、奇跡など起こせはしない。
出来るのはただ、身に過ぎる力を使い果たすまで、足掻くことのみ。
結果、自分の命が消えるとしても。教会の……何より、卿の望む未来へ、繋がるのだとすれば。

魔性が襲い掛かろうと、その爪が迫ろうと。
血を流しながら、風の結界で防ぎながら、薄い笑みを浮かべて。 ]

(225) 2014/08/21(Thu) 03時頃

【人】 聖歌隊員 レティーシャ

 …………イアンも。


         一緒に、行こう?


[小競り合いの結末か、はたまた瘴気の影響か。
周囲に転がるのは、物言わぬ屍ばかり。

静かな聖堂に、小さな光を灯し。
青年を捕える隙を窺いながら、少女は静かに歩んだ**]

(226) 2014/08/21(Thu) 03時頃

聖歌隊員 レティーシャは、メモを貼った。

2014/08/21(Thu) 03時頃


……レティーシャ。

いえ、なんでも無いわ。

[そう、彼女を自分達の為の戦力として洗脳したのは自分だ。
今更彼女の身を心配するなど……どうかしてる。]

期待しているわ。
聖都には近づけさせないで。


 勿論です、クラウディア卿。

[名を呼ぶ声音に、答える誇り。

例えその呼び声が、自らの記憶が、偽りであったとしても。
あのまま、スラムで生きていたよりも。きっと……。]


【人】 聖歌隊員 レティーシャ

 …………解らない。

[>>230光抱いて堕ちる先は、光なのか、闇なのか。
瘴気に触れる肌が、熱風に触れたように痛む。だが……もう、戻れない。

これは、卿の持つそれのような、慈愛などという高尚な感情ではないのだろう。

…………けれども。
光であろうが、闇であろうが。
独りの寂しさは、知っている。]

(247) 2014/08/21(Thu) 20時半頃

【人】 聖歌隊員 レティーシャ

 何処へ行くのかは解らない、けど。


 ――――もう、大丈夫、だよ。


[>>231伸ばされた掌に、自らの掌を重ね、微笑む。
かつて我が身を救われた折、卿から掛けられた言葉を“思い出す”。
“レティーシャ”でも“レット”でも、一つだけ同じ事。

……独りは、酷く、怖かった。

孤独の闇に伸べられたのは、卿の御手。
ならば、此度は。自分も、誰かに手を伸べる時。

伸べられ救われた自らの正義を、身を以て成し遂げるまで。]

(248) 2014/08/21(Thu) 20時半頃

【人】 聖歌隊員 レティーシャ

 …………光であろうが、闇であろうが。


 “人”には、変わりが無いのだから……。


[>>232闇の理性を宿す瞳に、今度は躊躇せずに。
その身を貫こうと、携えた杖を彼の左胸へと当てて、光の刃を杖に纏わせた。

それは、丁度。
その胸へと、飛び込むような格好で。
じわりじわりと脚から這い上がり身を焼く瘴気の痛みを、堪えながら。]

(249) 2014/08/21(Thu) 20時半頃

聖歌隊員 レティーシャは、メモを貼った。

2014/08/21(Thu) 20時半頃


【人】 聖歌隊員 レティーシャ

[>>254抱き寄せられて、瞼を伏せる。
顔に滴るのは、他ならぬ彼の血で。]

 …………ん…………。

[ひりつく喉。
>>255頷きたかったのか、名を呼びたかったのか。それすらも最早、解らずに。

沸き上がる沼に、囲まれる中。
自らに宿した光の魔術を、解放する。]


 …………か、は……っ。


[瘴気と光とが、内側から自分の身を焼き。咳と共に、血を吐き出した。
力の抜けたイアンの体もろとも、崩れ落ちながら。]

(262) 2014/08/21(Thu) 21時半頃

【人】 聖歌隊員 レティーシャ

 ……どう、か


 全能なる、神よ


 御身の 僕《シモベ》の 魂、を
 清らかなる、御手で

 遥かな天へと、みちびき……た、ま…………


[瞼の裏に浮かべたのは、誰の微笑みだったのか。
光か、或いは闇か。少女の意識は呑まれ、溶ける。]

(263) 2014/08/21(Thu) 21時半頃

/*
業務連絡ー

今のところ、襲撃イアンの投票レティーシャにしてあるよー。


/*
私も全く同じにしてあるわ。


/*
 了解です、終始どっち付かずな狂人で申し訳ございませんでした。
 光の御世に、幸いあらんことを……。


/*
ごめん、こちらドナルド襲撃にしてる。


/*
まだ、ドナルドは気を失ってる状態みたいだけれど。

もう殺しちゃうの?


/*
片手+片足切断+毒状態で武器は私が持ってるんでどうしたもんかと。


【人】 聖歌隊員 レティーシャ

 ― 堕ちる先 ―

[意識は遠く遠く、堕ちる。]


 ――――ご機嫌よう、よく眠れたかしら?

 ――――貴女、魔術の心得は……無いわよね?


[>>0:246思い返すのは、出会いの記憶。虜囚か保護か。二つの記憶で一致する、柔らかな言葉。]


 ――――大人しくここで待ってろ。

 ――――十字軍の人間に見つかったからな、お察しの通り……殺した。


[>>0:249>>1:303>>1:304それに。二つの記憶の、二つの言葉。
相容れぬ二つの“正義”に、か細く咳き込んで。]

(287) 2014/08/21(Thu) 22時半頃

【人】 聖歌隊員 レティーシャ



 ――――まあ、どうしてもというのならば

 ――――俺を信じてみるっていうのはどうだ?


[>>1:455脳裏に響く、揶揄の口調。
傍らの消え逝く熱に、腕を伸ばす。

神の御元へ逝けず。
裁きの光がその身を貫き、断頭台の露に消えようとも。

消えぬ温もりを、求めるよう。
最期の力で、すがり付いて。微笑みを、浮かべた*]

(289) 2014/08/21(Thu) 22時半頃

/*
レティだけ生かしても良いなら、あたしが介入するけれど。

どうしましょ。


/*
自ら重傷化して来たのとである程度覚悟は出来てるかなと見て、
戻って来てからの動きを見て逃げようとするなら逃がそうかとは
思ってますが、こちらから積極的に逃がす方向にはいかないかな。
オスカーやブルーバード逃がして、ドナルドまで逃がすの?って
感じになるので。


/*
 無論私の方はどのような結果になっても対応します、が……完全に胸貫いてたので、イアンだけ残るケースが一番辛そうかな、とは。思う。


/*
むしろクラウディア様がドナルド連れて行きます?
子供達の為に洗脳させるとか何とか理由付けて。

レティとイアン同時落ちが美しいのは同意ですので。


/*
それで良いなら、私が介入してドナルド連れて行くわ。


/*
それはそれで美味しいわね。


/*
ではその方向でお願いします。

襲撃はパスにしておきます。


[それでも。
叶うならば、どうか。]


 ――――…………ドナ兄。


 ――――ドナ兄は、……生きて……。


[闇に溶ける最期に、光に乗せて無意識に呟いた。
光も闇もない残酷なエゴ、と、知りつつも。願うは、兄のように慕った彼の、無事*]








[それが、例え。
彼に取って、どれほど残酷な願いになろうとも*]


聖歌隊員 レティーシャは、メモを貼った。

2014/08/21(Thu) 23時半頃


― 堕ちゆく意識の中で ―

[懐かしい顔を見た。]


(アマネ…、お前がいれば)


[理性が残っていても躊躇わずにあの少女を喰えただろうか。
人のままで死にたいなどと思わなかっただろうか。]


(残念だ、死ぬ前に一度)


[会って、くだらないと笑い飛ばされたかった。
喉に手を突っ込んででも吐かせてやると言ってくれたのに。]


(…俺は結局、どちらにもなれなかった)


[それでもきっとそれを受け入れてくれたであろうアマネ。
変わる姿を見られたくなくてカーライルから逃げたのに。
それでも会いたいとずっと思っていた。

彼がここに捕えられていたと知っていれば動いただろうか。
きっと無謀にも飛び込んでいただろう。
そうしていたら怒られただろうか、それとも笑っただろうか。
その姿を見たかったと、ほんの少しだけ悔やむ気持ちはあった

それでもここで終わる事を選んだのは自分。
後悔はここには存在していない*]


誰か聞こえるか!!
俺の声が聞こえるか!!


アマト!! 聞こえるなら応答しろ!!
ヘクターを止めるんだ、あいつ頭に血が上っている!!


…………ティソ…………何だよ、まだ俺に……。

[忘れていた。この精神共鳴がまだ途切れていない事を]


…………………………。   。


…………だとしても……俺はもう……。

ヘクターの騎士である「資格」を放棄したんだ……。
………………。


放棄してんじゃねーよ!!
そうやって大事な人を失ってさっきみたいに八つ当たりか!!

いじける暇があったら今うごけよ!!
お前が呼びかければまだヘクターは平気かもしれない!!

俺の声じゃだめなんだよ!!
お前じゃないとだめなんだよ!!


[同時に気づいていた。感じていた。
この精神共鳴はティソとだけの物じゃない、後ひとりがいるのに。

ずっと、その彼からの声が途切れたままであること]


…………。    。


[関わらずにはいられない、放ってはおけない。そんな既に捨てた本質の「アマト」がもし、聖堂のその場所でその姿を見ていたなら。どうしただろうか。
奇しくも兄が口にした様に、口の中に腕をぶちこんででも止めた可能性もあるかも知れない。彼がそんな己を望まぬ様でいたなら]


…………………………。     …。


[だけどもう道は違えられた。全て黒く染めると決めたから。
大切な家族の友人という、その人が既に終わり行く存在だとしても。

一抹の後悔は…きっとない]


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