229 観用少年
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[観用少年の名前の通りに、
白磁の肌にふわりと柔らかな質の髪。
唇は薄桃で、咽を震わせ響かせる声音は鈴のように。
高級品だけあって隅々まで完成された人形は、
高級品を買えるだけの金持ちの手に渡るのが常だった。
だからこそ、中古も出回る。
あの店主が金持ちから飽きられた人形に目を付けたのは、
慧眼ともいえる商才の持ち主だといえるだろう。
飽きて、棄てて、また新しい品を。
目覚めなければ目覚める品を探す――
その傲慢な繰り返しを掬う、数少ない再生師。
彼が再生した人形が、
はたして幸福かどうかは――……]
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[久々に、忘れたはずの夢を見た。 とても小さな女の子の夢だ。
子供の両腕で抱いてしまえるほどの、 まだ小さな赤ん坊が泣いている。 その頃の自分子供のあやし方どころか、 感情の上手な表し方すら知らなくて。
腕の中の小さな生き物に 髪やら腕やら好き放題に引っ張られるまま。 途方にくれて近くの誰かを見上げたら、 その人はそんな僕を見て大笑いしていたのだったっけ。]
(63) nitro 2017/10/18(Wed) 21時頃
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[そうして賑やかになった日常は あっという間に過ぎていく。 僕たちは年を取らないけれども、 人の時の流れは酷くはやくて。
這って歩くようになったと思えば 壁伝いで立つようになり、 やがて元気よく一人で走り回るほど。
女の子にしてはかなりやんちゃで、 昼間は色々な所へと手を引かれ歩き、 夜は眠れないからとお話をせがまれた。 おまけに同じ話は通用しないと来るものだから、 暇さえあれば色んな本を読む羽目になったのだったっけ。]
(64) nitro 2017/10/18(Wed) 21時頃
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[大事にされる人形の筈が、 気付けばすっかりお世話係。 はて何かがおかしいな、とは思いながらも 周囲の人にもすっかり人の様だと言われていたし、 そんな日常は悪くないとも思っていた。
少なくとも、彼女が大人になる頃までは 続くのだろうとも思っていたのだけれども。]
『すぐ戻るから、 " "はちゃんとここで待っててね!』
[そう告げ去った彼女が戻ってくる事はなく。 気付けばあれよあれよという間に 黒服の男に手を引かれ、知らない人の元へと連れられて。]
(65) nitro 2017/10/18(Wed) 21時頃
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[どうやらその人が新たな主らしい。 何故、この人と一緒に居る事になったのかは 教えて貰えはしなかったけれども。 扱いは決して悪くなかったし、可愛がられた方だと思う。
不満はなかった。その筈だった。 けれどある日、花冠の苗を手にした彼は言う。]
『ただの人形みたいなお前が いっとう綺麗になる所を見たいんだよ』
[漸くそこで気が付いた。 ああ、思ったよりも自分は傷付いてるんだなって。 ―――そんな夢。*]
(66) nitro 2017/10/18(Wed) 21時頃
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[カーテンの隙間から零れ落ちる朝の光が ひどく眩しくて、でも心地よい。 起き上がろうと少し動こうとした所で、 酷く身動きのとり辛い事に気が付いた。 柔らかくていい匂いがする。]
………。
[ご機嫌な環境とは裏腹に、夢見は大層悪くって。 きっと、眠るときに久々に彼女が居なかったせいだろう。
何度も何度もふとしたきっかけで 思い出す夢はいつも暖かさと寂しさだけを残していく。 シーツの上を軽くまさぐれば、 二つほど小さな欠片が転がっていた。]
(67) nitro 2017/10/18(Wed) 21時頃
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……グロリアー。おきてー。 おーきーてー。
[きっと芙蓉が喜ぶに違いない。 そんな事を意識の片隅に、 寝る時までも黒衣に包まれたその身を軽くゆする。
昨晩は結局ミルクを口にしていないし、 この時間なら流石にグロリアも空腹を感じる頃だろう。 彼女が目を覚ます頃には、泣いた事すら 微塵も感じさせないような、そんな笑顔で挨拶をして**]
(68) nitro 2017/10/18(Wed) 21時頃
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[>>102 覚醒しきらないままの返事の直後、 むぎゅっとその腕に抱き込まれた。 といってもある程度想像はしていたから、 溜息一つと共にされるがまま。 そのうちどうにも恨みがましいような、 可愛らしい呟きが聞こえてくる。]
ん、ごめんね。
["僕"にはどうしようもなかった事だけれど、 約束を破ってしまった事は確かだから。 どうにも苦笑の混じった返事になった。
拗ねた様な仕草も思い出してしまえば懐かしいもの。 けれどもすぐに覆い隠されてしまったそれは、 ほんの少しだけの寂しさを齎して。]
(127) nitro 2017/10/20(Fri) 20時半頃
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うん、もーお腹ぺこぺこー。 だからお菓子も多めがいいなぁ。
[たっぷり甘えを込めた視線を送ったのならば、 きっと願いは叶えてもらえるのだろう。 なんせ彼女は甘えると弱い。 分かった上で、座ったままじいっと見上げて。
そうして少し経つ頃には、 朝日の差し込滑らかなシーツの上で、 人肌温度のカップを両手で抱えていた。 幸せの朝には少し似合わぬ苦々しい呟きの元を にやにやと笑って眺めながら。]
(128) nitro 2017/10/20(Fri) 20時半頃
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確かにあのお姉さん綺麗だったなー。 ふかふかだったし。また会いたいね。
[彼女にとっては少し意地の悪い物にみえたかもしれない。 それに、お人形の様に 綺麗な笑みとは言い難い物だけれども。 でも、答える声は幼子に話すかのように酷く優しい。]
焼きもち焼きさんの為に、ほどほどにしておくよ。
[揃いで作っった衣装をとうに脱ぎ捨ててしまっていても、 魔女と嘯くようになっていても。
―― 貴女は自分にとって、たった一人のお姫様なのだと。
そう、思うから。]
(129) nitro 2017/10/20(Fri) 20時半頃
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―――子守唄は歌ってもらうんじゃなくて、 歌ってあげなきゃ寝れない子もいるみたいだからね。
[くすりと笑って呟けば、頭上の王冠へと思いを馳せる。 持ち主の愛情を受けて育つ花は、 いったいどんな色で咲くのだろうかと。
できれば青がいいなと思う。 晴れた日の空の様な、鮮やかな青い色は 彼女の瞳にそっくりだ。 シーツの上へと転がる二粒を見つめ、 輝く瞳の持ち主を眺め思うのはそんな事。
彼女の物だという証となって、 散っていくのは随分と幸せな事だと思うのだ。
だから、いずれ綻ぶ緑の花冠へと願いを込めたら 微笑む彼女の手をそっと握って答える事にしよう。 いつもの笑顔で、全ての思いは覆う事にして。]
(130) nitro 2017/10/20(Fri) 20時半頃
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芙蓉が欲しいって言ってたけれど… グロリアがほしいなら、いいよ。
俺はこういう物しか、あげれないしね。
[これからの日々を祈ろう。 忘れたくなる程の悲しい思いを、 どうか貴女は思い出すことがありませんように。
そうして迎える二度目の別れは、 決して貴女を傷付けることなく 今度こそ美しい思い出として残りますように。]
……ね、そろそろ出かけない? 今日も、いい天気だよ。
[そして、最後の時まで ずっと一緒に笑っていられますように―― と。**]
(131) nitro 2017/10/20(Fri) 20時半頃
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