241 The wonderful world -7days of KYRIE-
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わたくし、大切な方々が思い出せませんの。
貴女や友人、兄や父、家族の皆様。 ご近所の方々、行きつけのお店の方。 ……きっと、他にも居るんでしょうけれど。
[忘れてしまいましたわ。 ジリヤは小さく首を振りました。]
あぁ、わたくし自身のことは、 よぅく覚えていましてよ。
[趣味や特技、得手不得手。 銃の心得に、今まで読んだ本。 そういったものは、しっかり頭に残っております。
だから、余計に。 目の前の彼女のようなか弱き子羊を ――愛すべき方々を忘却していることは 心苦しいと思うのでした。]
(29) 2018/05/15(Tue) 10時半頃
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[がたん、ごとん。 線路が近いのでしょう。 電車の音が聞こえます。
こちらを向いた青色>>1:462に、 ジリヤは上品に笑んでみせました。
三日月のように、口元を吊り上げて。]
(30) 2018/05/15(Tue) 10時半頃
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[電車の音が、少女の声をかき消しました。]
(31) 2018/05/15(Tue) 10時半頃
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[―――暗転。*]
(32) 2018/05/15(Tue) 10時半頃
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―回想:5年前―
[――あぁ、どうかお許しください。 貴方のお顔を、汚してしまいましたわ。
写真の向こう、名も知らぬ初恋の相手に向けて 少女は祈りを捧げます。
そこは、教会などではありません。 脳を麻痺させるような、甘ったるい香りと 硝煙、鉄錆の匂いが、 小さな部屋に充満しておりました。
可哀想だけれど、仕方ありませんの。 薬が必要なのは、病気の方だけですから。
写真の持ち主―――事切れた部屋の主も、 ましてや写真の中の女と子供も。 少女の祈りに応えることはありません。*]
(33) 2018/05/15(Tue) 10時半頃
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―2nd day:中央エリア―
そうですわね。 遊んでばかり、いられませんもの。
[パートナーに倣って>>8 ジリヤも身なりを整えます。
続いた言葉>>9に、 少女は満面の笑みで頷いたことでしょう。]
(34) 2018/05/15(Tue) 10時半頃
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勿論ですわ。 貴女を死なせるわけにはいきませんもの。
[片手には、昨日とはまた別の得物。 愛用のトカレフがございます。 華やかさ、派手さにはかけておりますが、 使い慣れたそれは、 小さな獲物を仕留めるのにうってつけです。
ほら、こうやって。 ぴょこぴょこと跳ねる小さな何か>>#3を 迷いなく銃弾が貫きます。**]
(35) 2018/05/15(Tue) 10時半頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2018/05/15(Tue) 11時頃
お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2018/05/15(Tue) 11時頃
お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2018/05/15(Tue) 15時半頃
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―中央エリア→イザナタワー99付近―
[ふと、ジリヤは考えました。]
オタマジャクシは、食べられるのかしら。
[カエルは鶏肉のような味だと言います。 なら、その子供は?
焼鳥のように貫かれる>>38 オタマジャクシを眺めながら、 ジリヤは親の方に狙いを定めます。 適材適所は大切です。]
では、ニーナ。 オタマジャクシの調理はお願いしますわ。
[あぁ、どちらも 食べるつもりはありません。 そこまで好奇心旺盛ではございませんとも。]
(92) 2018/05/15(Tue) 21時頃
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[―――ぱん、と、銃声が響きます。
ばさばさと聞こえる羽音は、 一体どちらの世界からかしら。 蜘蛛の子を散らすように オタマジャクシは逃げていきました。
そのうちのひとつに 銃口を向けた、その時。
ぐい、と腕を引かれ>>48 ジリヤはつんのめりました。 腕を引かれるまま、細い道を走ります。]
……随分と熱烈なエスコートですわね。 びっくりしましたわ。
[―――うっかり、撃つところでしたわ。 とまでは、言いませんでしたけれど。]
(93) 2018/05/15(Tue) 21時頃
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[少女は、隣を歩く金の髪>>49を眺めます。 ―――彼女の家族も、同じ色なのかしら。 そんなことを思います。]
えぇ、家族は素敵なものよ。 ……絶対に、取り返しましょうね。
[それが、彼女にとっての幸せなら。 少女は頷いて、続いた言葉>>50に きょとんと目を瞬きました。
不思議なことを言うものです。 ジリヤはかわいらしく首を傾げかけて―――]
(96) 2018/05/15(Tue) 21時半頃
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[ふ、と。 何かに気付いたように、 昨日ぶりのマスケット銃を握りしめました。]
ニーナ。
[鋭く、パートナーの名を呼びながら、 くるりと銃を半回転。 細長い銃身を両手で握ります。
ふ、と、短く息を吐いて―――]
(98) 2018/05/15(Tue) 21時半頃
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ごきげんよう、誰かさん!
[多分、振り返ったタイミングは パートナーと同じだったでしょう。
さながらバットのように マスケット銃を握ったジリヤは、 グリップを小さな右手>>@12に向かって 思い切り振りかぶります。
あぁ、でも、四番打者とまではいきません。 精々、空に打ち上げる程度です、きっと。*]
(99) 2018/05/15(Tue) 21時半頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2018/05/15(Tue) 21時半頃
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[穴でも空けるべきだったでしょうか。 くるくると宙で回る手>>@17と、 そこからこぼれ落ちた鈍色を一瞥しながら ジリヤはそんなことを思いました。
小さな手の持ち主は、ほんの小さな子供でした。 手を打ち鳴らしてはしゃぐ様子は 年相応に思えます。
マリオネットのように揺らめく片手と 混ざった言葉は異質ですが。]
(143) 2018/05/15(Tue) 23時半頃
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[とはいえ、ミッションというのであれば、 退ける理由はありません。 ジリヤは銃口を下ろして、 少女の言葉に耳を傾けました。
聞き取れたそれ>>@19が正しいのであれば、 何ら難しい問ではありません。]
(144) 2018/05/15(Tue) 23時半頃
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他者の幸せを、喜びとすること。
……自分だけが幸せになるのではなく、 好きな人が幸せになれるように助けてあげるのが 立派なレディになるコツですわ。
[子供には難しいかしら。 隣のパートナーからの視線>>123を受けて いつかきっと分かりますわ、と ジリヤは微笑みます。
えぇ、きっと分からなかったとしても、 我らが学舎の先輩なら、 きっと素晴らしい答えをくださることでしょう!]
(146) 2018/05/15(Tue) 23時半頃
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それでは、あおい様。 ごきげんよう。
[スカートをつまんで、 ジリヤは優雅に一礼しました。 ニーナの隣に並んで歩く片手には、 再び、トカレフが握られております。
子供と言えど、出会い頭の不意討ちは 忘れておりません。*]
(147) 2018/05/15(Tue) 23時半頃
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―東エリア→いちご横丁―
[ゆらゆらと揺蕩う右手>>@32から、 ホーリーバッジを受け取ったジリヤは、 この時ばかりは 銃口を向けることはしませんでした。
そうして、ややあって辿り着いた場所は 昔懐かしといった風景が広がっておりました。 ジリヤは目を輝かせて、キョロキョロと辺りを見回します。]
(180) 2018/05/16(Wed) 00時半頃
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まぁ、とってもステキ。 ロマンチックね。
[縁結びの場所というやつでしょうか。 後で行ってみましょう、なんて パートナー>>151に囁いた少女は ふと、足を止めました。]
(181) 2018/05/16(Wed) 00時半頃
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……ちょっと、派手すぎますわ。
[目に痛い色合いは、周囲の雰囲気からは 少々、いえ、かなり浮いていました。 ジリヤはその壁に指を這わせます。 簡単に落ちる様子はありません。]
きっと、これが落書きですわね。
[さて、あとは落とす方法ですが―――。
少女は考えます。 そうして、閃きました。]
(182) 2018/05/16(Wed) 00時半頃
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[銃と砲は異なります。 実際、マスケット銃やトカレフは兎も角、 大砲やミサイルといった重火器は、 どうやっても少女の元に 現れてはくれませんでした。
ですが、世の中には例外的に 口径20mm以上の銃だってあるのです。]
……ミッションは、 落書きを消し去れ、でしたわよね?
[つまり、壁を壊してはいけないなどとは 一言も書いておりません。
お分かりいただけるかしら。 そう言わんばかりに微笑むジリヤの肩には、 所謂グレネードランチャーが 担がれているのでございました。**]
(183) 2018/05/16(Wed) 00時半頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2018/05/16(Wed) 00時半頃
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[周囲から一斉にかかった待ての声に、 あらあら、と、ジリヤは 困ったように首を傾げました。
けれども、彼らの言うこと >>190>>197は尤もです。 とりわけ、その中でも、 目つきの鋭い青年の言>>211が、 ジリヤにとっては一番説得力がありました。
成程、その発想が抜けておりました。 少女は納得したように頷きます。]
(219) 2018/05/16(Wed) 14時頃
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皆様方にお怪我をさせる訳には 参りませんものね。
ましてや、そんな大切な場所などで。
……お見苦しい所を お見せしてしまいましたわ。
[ごめんあそばせ、と 赤くなった頬に左手を添えて、 右手でひょい、と肩に担いでいた火器を 無造作に放り投げます。 それは地面にぶつかる前に掻き消えました。
くるりとスカートを翻して、 何事も無かったように少女は笑います。]
(220) 2018/05/16(Wed) 14時頃
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俊太郎様、道具をお借りしても宜しくて?
あぁ、御安心くださいな。 掃除は得意ですのよ。
[淑女の嗜みですもの。 数分前まで物騒な武器を抱えていたことは 棚に放り投げて、ジリヤは掃除用具を手に取りました。]
其方のお方、洗剤をお借りしても―――
[言葉は途中で途切れ、 ぱちくり、碧が瞬きました。 それは、良く似た別の色>>186を そこに見つけたから。]
(221) 2018/05/16(Wed) 14時頃
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[まじまじとその青年を見つめてから、 ジリヤは口元を押さえました。 三つ編みにした自分の髪と、 彼の銀色を見比べます。]
……その、どこかで お会いしたことがありまして?
生憎とわたくし、記憶を取られておりまして。
[きっと、気のせいだと思います。 青年が否定したなら、それまでです。
けれども、どこか懐かしいような。 そんな面影を、 その青年が纏っているような気がしたのです。**]
(222) 2018/05/16(Wed) 14時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2018/05/16(Wed) 14時頃
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[彼は首を傾げました。 それが答えなのでしょう。 勿論、ジリヤにだって 彼と会った覚えはありません。
あぁ、けれども。 何処かで、彼と似たひとに会ったような―――。 思考は、彼の方へかかった声>>228に 遮られます。 ジリヤは再び掃除用具を持ち直しつつ、 青年>>263の横顔を眺めました。]
(333) 2018/05/17(Thu) 00時頃
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……氷の彫刻のようね。 とっても綺麗で、冷たい色。
あぁ、悪口ではございませんのよ。
[お気を悪くしたなら、ごめんあそばせ。 ジリヤは落書きを拭きながら 小さく頭を下げました。
それはかつて、 自分が誰かに言われた言葉です。 弱くて、可愛い、濡れ羽色の髪の―――。]
(334) 2018/05/17(Thu) 00時頃
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[少女は小さく首を振ります。
自分と同じ色。彼の澄んだ碧の瞳は、 冷えた氷の奥を覗いているかのよう。 きっと、あの国を思い出すからでしょう。]
……そうね、きっとそう。 きっと、貴方も 同じ場所の血を引いているのよ。
若しかしたら、親戚なのかもしれないわ。
[ジリヤは凍土の国を知りません。 ましてや、近しい色の、 似たような年頃の方など。
だから、多分それだけなのです。 少し高鳴った鼓動は、 近しい者を見つけた、それだけの話。]
(336) 2018/05/17(Thu) 00時頃
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[さて、ミッションの時間もございます。 物思いに耽りそうな頭を引き戻し、 ジリヤは俊太郎に>>283視線を向けました。]
三人もおりますし、 こちらの洗剤は素晴らしいわ。 とっても良く落ちますの。
きっとものの数分で終わりますわ。
[遠くの喧騒がやけに響きます。 かと言って、全員がミッションを 放り出すわけにもいきません。
其方へ向かおうとするパートナーを 笑みと共に見送りました。]
(338) 2018/05/17(Thu) 00時頃
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[そうして、ゼンと名乗った青年と、氷の華>>302、 顔を赤くする俊太郎>>309に、 ジリヤは、まぁ、と口を押さえます。
恋の気配に、いつだって乙女は敏感なのです。]
想いを寄せる方がいらっしゃるのね。 きっと、お喜びになりますわ。
花を頂いて、 嫌な気持ちになる方なんて おりませんもの。
[ですから、頑張ってくださいね。 そう囁いて、上機嫌で掃除を 再開したでしょう。
ややあって、綺麗になった塀の足元には、 バッジが3つ、落ちておりました。>>#9]
(339) 2018/05/17(Thu) 00時頃
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[ゼンと、俊太郎と、それから。 言葉はなくとも、1人がひとつ、 バッジを手に取ったことでしょう。 労働の対価は平等です。
ふ、と。 碧色>>322が細められました。 ジリヤも釣られるように其方を向きます。]
……心配なさらなくても大丈夫ですわ。 ニーナ……わたくしのパートナーは とっても頼もしいし、
貴方のパートナーのお方も、 お強いんでしょう?
[とはいえ、言うまでもないでしょうか。 呟き>>325に、ジリヤは ふふと笑みを浮かべました。 きっと、考えていることは同じです。**]
(340) 2018/05/17(Thu) 00時頃
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