人狼議事


158 Anotherday for "wolves"

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視点:


マーゴ! 今日がお前の命日だ!


[去り際。
ラディスお姉ちゃんの唇がいびつに弓を作った。
それはお世辞にも綺麗とは言えなくて。
何だかゾッとして見ていると]

[聞こえた]


[まるで この場に合わせて誰かが声を出して
吹き替えたみたいに。

何で、と浮かぶ疑問も
お兄さんの言葉を思い出すと
すぐに合点がいく。]

[聞いたことない、高く、耳につく声。]

 ラディス…お姉ちゃ……ん?


─宿屋での、一時─

[歪な唇を見上げる姿。
そして少し考えたのでしょう、言葉の詰まる音を聞きました。
くすくすと、私から零れるのは耳障りな声。]

 ええ。
 やっとわかったかしら?

[誰、の問いの一つはこれで埋まったでしょう。
それなら、残すのは後一つ。
明日の朝になれば、それも埋まることです。

集会所へ向かう途中の、愛らしい彼女の行動が
ふっと脳裏に浮かびました。]


 今夜はきっといい子守唄が聞こえるわ。
 眠れなかったら、耳を澄ませていらっしゃい?

[囀る小鳥よりも、美しい遠吠えを。
ふうわりと微笑んで、私は宿屋を後にしました*]


─深い、夜─

[それは人々も、そして『人狼』でさえも寝静まる深い夜のこと。

私はそっと家を出ました。
夜風は少し肌寒く感じます。
はたはたと、スカートが風に揺れていました。


赤い、ラズベリー(死肉)色のスカートでした。


コンコン、と。
彼女の家の扉を叩きます。
目の見えぬ彼女は、どんな反応をしたでしょう。
宿屋で会った時のように、そっと手をとって見せました。
私だと理解してもらえたなら、家に上げてもらうのは
きっと容易かったのだと思います。]


[私はそっと彼女を抱きしめました。
悲しみを分かつようにして。
慰めを与えるようにして。

そしてゆっくりとその手を首へ回すと。


一気に力を篭めました。


私の指先は、駱駝色の毛に覆われ。
鋭く伸びた爪も、皮膚をツプリと刺していました。]


 さようなら、可哀想な『犠牲者』さん。

 あなたが死ぬ事で、きっと沢山の人が泣くでしょう。
 沢山人が怒りに震える事でしょう。
 そしてあなたは過去にされていくの。
 あなたが、彼女をそうしたように。

 だから私もそうしてあげる。


 
 
 ──私はあなたのこと、『大嫌い』だったわ。
 
 


[自由に唄う声が、愛され護られている姿が。
これを人はきっと『嫉妬』と呼ぶのでしょう。

力を篭めると、細く脆い喉元は
簡単に『くの字』へと、曲がってしまいました。
その首元に、私は歪な口をあけて。

真っ赤なりんごでも齧るかのように。

シャクシャクと。
ちゅくちゅくと。
がりごりと。
ぺちゃぺちゃと。

音を立てて齧りついていました。]


[頭と胴体が皮一枚で繋がっただけの姿になるまで
若く愛らしい少女の味を堪能すると。

死肉に染まった服を纏い
うっとりとした恍惚の表情を浮かべ
ルージュを引いたような鮮やかな唇で

私は夜風に、こう、唄うのです**]


 
 
  Amazing grace! how sweet the sound
    (驚くほどの恵み、やさしい響き)

  That saved a wretch like me
    (あなたのような者でさえも、救われた)

  I once was lost, but now am found
    (かつてあなたが失い、それでも見出したもの)

  Was blind, but now I see.
    (視えなかったものが、今でも“視える”かしら?)
 
 


 
 
 
 ───おやすみなさい、マーゴット。
 
 
 


[歌い終わり、床に落ちた銀の首飾りを拾うと。
そっと、大切に。

事切れた彼女の、その手の中に握らせました。**]


【人】 花売り メアリー

―夜―

[「投票」の話を聞いた後、
サイラスから、マーゴが自分に用があると聞かされる。

何の話だろう、今日元気のなかったわたしを
心配していたから、その話かな…

と頭をよぎりはしたけど
わたしは]

 今日は少し疲れたから……
 明日聞くね。

[としおらしく答えて。
その時は明日は“いつも”みたいに来るんだと思ってた。
“いつも”の明日。

そんな日は、もうどこにもなかったのに。]

(16) 2015/05/15(Fri) 11時頃

【人】 花売り メアリー

―夜は更けて―

[宿屋に来ていた者は帰り、
再び兄と二人きりになって。
それから少しして父が帰ってきた。
父は口数少なかったけど
それは一年のうち、この日に限っては
特に珍しいことでもなく。

兄に倣って、静かに様子を見ていた。

もう今日は休もう。
日中、布(きれ)を当てていた局部も
慣れない感触で気持ち悪い。

そう思っていた時だった。
死神が、うちに来たのは。>>10]


 処刑…――

(17) 2015/05/15(Fri) 11時半頃

【人】 花売り メアリー

[投票 始末 処刑
それって全部…――]


 殺すってこと……?


[瞬間普段は目を合わさないようにしている
その琥珀をギリと睨みつけた。

ヘーゼルグリーンの眼は母親譲りだが
そんな自分にも、おとなは母親の面影を見るのだろうか。]

(18) 2015/05/15(Fri) 11時半頃

【人】 花売り メアリー

 どうしてお父さん“まで”殺すの!?
 お父さんは何も悪いことしてない!

[くってかかろうとしたら、父親は止めただろうか。
それとも兄が。あまり意識になかった。
わたしはとにかく、目の前の死神から
父を守ろうと 必死だった。]

 お父さんに嫌われてるから
 だから殺すんでしょ!?
 投票だなんてゆって!
 最初っからお父さんを殺すつもりだったんだ!!

(19) 2015/05/15(Fri) 11時半頃

【人】 花売り メアリー

[今日はお母さんのめいにちなのに…!
 今日はお母さんのめいにちなのに……!]

[感情が昂ぶってうまく言葉が出てこない。

馬鹿とか 悪魔とか

そんなことしか口にできなくて。
家から連れ出そうとするスティーブン先生に
わたしはしがみついた。

振り払われても、諦めず。
なし崩し的に広場まで 行くことになった。]

(20) 2015/05/15(Fri) 11時半頃

花売り メアリーは、メモを貼った。

2015/05/15(Fri) 11時半頃


【人】 花売り メアリー

―朝―

[あれからどうなったのか。
     どうやって帰ったのか。]

[ちっとも思い出せない。]

 …おはよう。

[いつも一番に起きてるお父さんは…――

               いない。       ]

(21) 2015/05/15(Fri) 11時半頃

【人】 花売り メアリー

 ………。
 まだ起きてないのかな。
 ……井戸の方かな。

[お父さんはどこだろう。
勝手口から外に出ると
木にぶら下がったままの鶏に
蠅がたかっていた。

いや“見えなかった”]

 ……井戸の方にもいないや。 

[
        ぽつん。

朝の日差しと小鳥がさえずる中、少女は佇んでいた。]

(22) 2015/05/15(Fri) 11時半頃


  おとうさん…――?


  ねえ、どこ?
  どこにいったの…?

  


【人】 花売り メアリー

            [欠けちゃったピースは
            二つになっちゃった…――]

[えっ、違うよ。
何の話?]

            [お母さんだけじゃなく…――]

[何言ってるの?
死んじゃったのは
お母さんだけだよ?]

            [可哀想なメアリー]

[やめてったら
やめてったら…!]

(23) 2015/05/15(Fri) 12時頃

【人】 花売り メアリー

 やめてったら……!!!

[大きな声に、きっと家にいた兄は気づくでしょう。
兄がその場にいたのならわたしは]

 お兄ちゃん、おはよう…。
 お父さん、いないの。
 こんな早くにどこ出掛けたんだろうね…。

[と。
兄に、父がどこに言ったか尋ねる声に覇気はなく。
とてもか細いか細い声だった。]

(24) 2015/05/15(Fri) 12時頃

【人】 花売り メアリー

 お父さん探しに行かなきゃ…。

[出掛けようとするわたしは寝間着のままで。
声を掛けられたか、ドアノブに触れたところで気づいたか。
部屋に戻って、白い生成りのワンピースに身を包んだ。]

(25) 2015/05/15(Fri) 12時頃

花売り メアリーは、メモを貼った。

2015/05/15(Fri) 12時頃


 そう。
 そうなの。

[私の声は、どこか無機質に溢れました。]


 日頃どんなに優しく接していても。
 些細なことで殺されるのね。
 ああ、怖い。

[その声は本音を語るのか、それとも騙るのか。
判らない音で、囁きました。]

 “お前たちが生きる道なら。”
 あなたはそう仰っていたけれど。

 ……残される方の気も、考えたことはある?

[きっとその言葉は、もう遅く。]


 
 
 残念ね。
 死ぬ前にお茶くらい、したかったわ。
 
 


[ぽつと、一滴雨の落ちたような独り言でした。*]



 ねえ…。
 お姉さ……。
 ラディスお姉ちゃん。
 ベネット。

[この頭の声は現実。
わたしが殺したことも現実。
“お姉さん”はラディスお姉ちゃん。
“お兄さん”はベネット。
全部、全部現実のできごと。]

 わたし、どうしたらいいの…――?

[苦しい胸中。
嘘をついてること。
殺したこと。
殺されたこと。

全てを受け止めるにはこの胸は小さすぎた。]


[幼い声がきこえます。
苦しみ、悲しむような音が届きました。

意地悪な笑みを浮かべることは、
今だけは出来ませんでした。

彼女の親は、無実の罪に。
命を『管理』されたのですから。]


[亡き命の標が林のように立ち並ぶ中。
私は天を仰ぎ見て、ぽつぽつと言葉を溢します。]

 メアリー。
 あなたは、お父さんを殺した『彼』が憎い?

[その人が、ルパートさんの奥さまの命をもなんて
私が知るところではなかったけれど。
きっと重ねて聞こえることでしょう。

 あなたは、お母さんを殺した『彼』が憎い?

そんな風に。]


 憎いなら、そうね。
 殺してしまいましょう?

 でも、もし殺すのなら最後。
 彼の回りに誰も居なくなってから。
 あなたの悲しみを、あなたの苦しみを、味わわせてあげるの。

[それは、甘い甘い悪魔の囁き。]

 はじめに殺してしまったら、あなたと
 『あなたのお兄さん』がきっと真っ先に疑われてしまうわ。
 死にたくないでしょう?
 殺されたくないでしょう?

 だから、彼の回りの人を、殺すの。


 例えば。

 彼の旧くからのお友達、レオナルド。
 彼と共に暮らす、アルカイド。

 他にも親しい人はいたかしら?

[指折り、指折り、名を連ねていけば。
ふうわりと微笑んでおりました。]

 ねえべネット。
 あなたはどう思う?

[柔らかな声が、そう問いました*]



  マーゴ……?
  マーゴ。
  マーゴット。

   聞こえたら返事を、


    …………マー、ゴ……


( 「そんなに湿っぽくて」
( 「カビちゃいますよ」と、 )
( 言ってくれたなら、――   )


[問いかけてくる高い声。]

  憎い…?

[繰り返す。
自分の気持ちを確認するように。

 「あなたは、お父さんを殺した『彼』が憎い?」

声が歪んで ノイズ混じりに
だけど確かに感じて取れる。

 「あなたは、お母さんを殺した『彼』が憎い?」]

 わたしは…――
 憎い…!
 あの人が…、スティーブン先生が憎いよ。



[その答えを待っていたと
いわんばかりの肯定には
高圧さはなく柔らかく諭すような声。

だけどもわたしはひっかかりを覚えて
素直に相手にそれを返す。]

 でも…。それじゃあ遅いよ。
 …お父さんは何にも悪いことしてないのに。
 本当は悪いことしたのわたしのせいなのに。
 決まったことだからって
 無理やり殺されたんだよ?

 わたしもバレてなくても殺される。
 お兄ちゃんも何もしてなくても殺される。

 絶対にたすかるって誰にもわかんないよ…。


 わたしがお父さんとお母さんの仇をとるんだ。

[少女はその時初めて明確な殺意を持った。
ぎり、と口腔に潜む
鋭い牙を擦り鳴らして。

赤く腫れた目を
更に血走らせて。]

 ラディスお姉ちゃんも
 ベネットも

 ……手伝ってくれる…――?


[憎いという感情は、確かに鼓膜を揺らしました。]

 憎い。
 そう、…憎いの。

[大切な家族を殺されて。
憎む相手がこの子にはいるのです。
それはどこか。
どこか、羨ましくもありました。]


 絶対に助かるなんて、謂ってあげられないけど。
 手助けなら、喜んでしてあげるわ。

[バレなくても殺されるかもしれません。
それは、彼女も、彼も、私も、かわりません。
だから死なないための手助けなら、いくらでもしてあげましょう。
でなければ、昨夜殺されてしまった『味方』が
いったい何のために死んだのか。]

 それが『私たち』が生き延びる道なら。
 彼が望んでいたことですものね?

[殺意を芽生えさせる彼女に、私はそぉっと微笑みました。**]


―― 前夜 ――

[ルパートの苦笑がふっと過ぎる。
軽口に対する答えははぐらかされたけれど、
少しくらいは、届くものがあっただろうか。

大丈夫だよ、と彼がいうから
「ん」と短い応えだけ向けて。

彼の事を、彼女の事を、
グレッグの相談を受けながら思い出すのは
それが“家族”に関することだったからだろう。]


花売り メアリーは、メモを貼った。

2015/05/15(Fri) 22時半頃


子供を置いて逝ったか。
――…否、望んでそうしたわけではないだろうけど。

ルパート。


[ぽつ、と零れた音色はかなしげなもの。]


[少女の声が聞こえた。
呼ぶそのひとが昨夜選ばれたのだと知っていたが
それを伝えるのは忍びなく言葉がみつからない。

呼びかける相手がかわる。]


メアリー。
キミは如何したいの?


[きょうだいに語りかけるようにその心を問うけれど
ラディスラヴァの声が続けば、ふっと男の声は途切れ。]


[その彼女からの訊ねに考えるような間。]


彼の親しい相手か。
僕は彼とそれほど親しいわけじゃないから
よくわからない、かな。

――…ああ、レオナルドに深い思い入れはないかな。


【人】 花売り メアリー

―朝―

 「メアリー」

[名前を呼ばれて、戸口で振り返る。>>84
困ったような兄の顔は
何だか疲れ切っているような。]

 遊び…?
 でも、お父さん……。

[兄の言葉は聞こえているけれど
何だか遠いところから聞こえるような。
ふわふわとして、まるで夢の中のような。

父を探したいという気持ちはあれど
必死に父を求めるということは]

(154) 2015/05/16(Sat) 00時半頃

【人】 花売り メアリー

[つまり

認めてしまうということで…――]


                 [    何 を   ?]

[なのでわたしは兄の言葉に従うことにした。]

 うん…。お昼になったら戻ってるよ、ね。

[そう信じたくて。
そのまま家を出た。]

(155) 2015/05/16(Sat) 00時半頃

【人】 花売り メアリー

―→マーゴ宅―

[俯いて、時々きょろきょろと
父を探しながら。
足はまっすぐマーゴの家へと向かう。

中間距離である噴水広場を通った時、
井戸端と同じようなミセスタフネスが数人
こちらを背にして団子状態。

彼女たちにとって『人狼』は
みんな『バケモノ』になりつつあるのだろう。
そんなこと考えたくなくて
とぼとぼと歩いていた歩幅を少し早めた。]

(160) 2015/05/16(Sat) 01時頃

【人】 花売り メアリー

[その時

「ローランド」とどこかで聞いたような
名前が耳に入った。

が。

その先はうまく聞き取れなかった。
すぐに知ることとなるのだろうけど。]

(161) 2015/05/16(Sat) 01時頃

【人】 花売り メアリー

―マーゴ宅―
違う道を通ったのか、あるいはサイラスがミセスタフネスとの会話>>125に集中していたのか。
ふたりが出会うことなく互いの居た場所に着いたことを
知ることはあるのか。]

 ……、マーゴ?

[ノックに反応がない。
わたしが寝坊することはあってもマーゴが寝坊することなど
滅多にない。

ガチャリ

手に掛けたドアノブは容易に開き
客人を招きいれる。]
 
 鍵……。

[革靴をコツリコツリと鳴らして
小さく何度も友の名を呼んだ。]

(162) 2015/05/16(Sat) 01時頃

 死ねば、もののように捨ておくのね。

[オモチャに飽きたこどもが、それを見向きもしないように。
言葉は汗と共に、ポツリと零れました。]


【人】 花売り メアリー

 マーゴ?
 寝てるの…?

[布団で眠るマーゴの顔の白さに一瞬たじろいだ。
不気味。
息も立てずに。
こんな時間まで。]

 マーゴ?
  

(163) 2015/05/16(Sat) 01時半頃

【人】 花売り メアリー

[布団を深くかぶった少女の身体を揺する。
身体を揺すっているのに頭は微動だにせず。]

 !?

[違和感。
身体と頭とが繋がってないような感覚。

不気味な顔色と相まって
わたしは思わず布団をめくる。]

 え…――?
 

(164) 2015/05/16(Sat) 01時半頃

【人】 花売り メアリー

 あ…あ…――!!

[布団をめくったことで溢れる死臭。
乾いた血の臭い。
血の廻らない身体がただの有機物と成り果てた臭い。

死体の臭いを少女は初めて嗅いだ。]

 マーゴ…――。誰が…。

[わたしの友達。

大切なひと。

お父さん。]


[昨日の出来事が重なる。]

(165) 2015/05/16(Sat) 01時半頃

【人】 花売り メアリー

―昨夜のこと―

[ゆがめられた口端。
低く、唸るような声。

聞きなれない声。
足元から見上げる相手は おとな。
改めて、その体格の違いを痛感する。]

 「君は『何』だい?」

 何…?

[何って、どういうこと…――?
彼が悪魔なら…
            わたしは……――?]

(166) 2015/05/16(Sat) 01時半頃

【人】 花売り メアリー

[その問いかけに答えを出す前に]

 ッ…!!!

[痛み。]

[肩に激痛が走り思わず恐怖から涙が出る。
肩を引きちぎられるんじゃないかってくらい
掴まれて、力任せに引き離される。

お父さんが名前を呼ぶのが聞こえた。
周りに人も増えた。

湿った 土の匂いがする。]

(167) 2015/05/16(Sat) 01時半頃

【人】 花売り メアリー

[泪と鼻水で多分酷い顔をしている。
絞り上げる声が枯れる。
心臓はバクバク高鳴り、喉の奥がチリチリ痛い。


非力で無力。


自分には何の力もないことが
どうしようもなく歯がゆくて。

おとなになったのに。
目の前で父親が殺されようとしてるのに
何もできないでいる。

森の奥に連れていかれる父親を
結局見送ることしかできなかった。

鳶色の眼に縋り付く。
謝罪と後悔と。]

(168) 2015/05/16(Sat) 01時半頃

【人】 花売り メアリー

 や゛め゛て゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛え゛!!!
 おとうさぁん!!!!!

[悲鳴のような叫びが
暗い村の中に響いたという。] 

(169) 2015/05/16(Sat) 01時半頃

 ……、ああ ごめんなさい。
 メアリーがどうしたいか、だったわね。

[我に返るように戻る、話題。
私は高く澄んだ声をやわらかくして答えました。]

 さて、どうしましょう。

 私がいく?
 あなた(べネット)がいく?
 それとも、あなた(メアリー)?

 食べるのはレオナルドかしら。

[彼も、失わないための犠牲に見捨てられるのねと。
少しばかり話したことのある、あの顔を思い出しながら訊ねました。]


 わたし…、アイツを殺したい。
 でも、わたし一人じゃ…多分無理。
 だから…

[手伝ってほしいのだけど]

 その前に……。

 ラディスお姉ちゃん。
 見捨てるって…――
 昨日言ってたのって…――

 マーゴのことだったんだね。

[そこに悼みはあれど
友の死を泣き叫ぶことはなく。

父の死に直面した少女の精神は崩壊寸前で
感情に重りがついているみたいに
目の前の出来事への実感が乏しかった。]


[それでもふと浮かぶのは。
村に響いた、声。]

 私はレオナルドを食べることを勧めるけれど。

 メアリー。
 あなたがもし、危険とわかっていても
 今すぐにでも彼(スティーブン)を殺したいというのなら。

 私は『止めない』わ。

[私は私の考えを述べるけれど、それは強制ではありません。
強要してしまえばそれは、『この村』と変わらない。
我慢し、耐え、黙って従うだけの『共存』。

私たちは『味方』なのですから。
私以外の二人の願いも、思いも。
配慮、しなくては、ね?]


 ええそう、私が食い殺したのはマーゴット。

[いつも、彼女の側には助けてくれる手がありました。
いつでも、私の側には助けてくれる手なんてありません。

目が見えぬこと
口がきけぬこと

似たようなものだというのに、
なのになぜ、あの娘の回りには人が集まるのでしょう。]

 『知っていたら』止めたかしら?

[彼女もまた、マーゴットの側にあるひとりでしたから。]


[「止めたか」と聞かれて
きっと、昨日のわたしなら
「当たり前だよ!」って返したと思う。]

 …わかんない。
 わたし…
 
  何かを引き換えにしないと
  大事なものは守れないんだって…

 そう思ってた。
 でも違った。

 



[楽になりたくて、あの気持ち――オーレリアを殺めた罪悪感――から
逃げたくて、マーゴにネックレスを渡したのに。]

[大好きだよって言ったのに。
自分の大事なものはもっと別にあって。]

 多分、わたし
 マーゴを引き換えにしようとしたけど
 お父さんも守れなかった。

 わたし、どこで間違えたのか…――
 わかんないよ。

[支離滅裂な返事が
今のせいいっぱいだった。]


 ラディスお姉ちゃんも
 マーゴが憎かったの?

[そう、自分の大事なものと
誰かの大事なものは同じじゃないのだ。

自分の憎んでいるものもまた
誰かの憎んでるものとは違うのだろうな
とぼんやり考えて。]


[瞳を診察する医師。
(口がきけぬことさえ、知ったのは昨日。)

手を繋ぐ無力な飼い犬(ナイト)。
(ヒーローは理由も謂わず離れ、差し出される手にも応えられない。)

側にいる、歳も近い友人。
(私はいつだって、独り。)]


[それから、少女はぽつぽつと伝えるだろう。

自分の考えた計画を。]

[教会にスティーブンを呼び出して
罪を背負わせるのだと。

大きな十字架を
“背負わせて”

その罪をしょってもらうのだと。]


[問い掛けに、ふっと笑う気配。]


――…さあ。
気分次第かな。


[狩りの時間はまだ先とばかりに悠長な言葉。]


[少女の声に綴られぬ先は概ね知れる。
彼女が望むのなら動くのも吝かでなく。]


[二人の話題が移ろえば、意識は目の前へと傾く。**]


[思考に重なる声は、幾分と支離滅裂でいて
それでも子供ながらに、こどもだからか
確信を突いたような言葉が重なりました。]

 憎い?

 ……、…………そう。

[不自然なほどの間をもってして返るのは
くすくすと、笑いはじめる私の耳障りな笑い声。]

 そう、憎かったの。
 いいえ、憎いの。

[それはまだ終わっていないという暗示でしょうか。
過去を進行形に変えて、私は話しました。]


[その計画とは別に
二人が一抹の不安を抱いて
例えばレオナルドに保険をかけたとしても
少女には与り知らぬところだろう。

知ったところで、父親を失った不安感から
強まった信頼感に変わりはない**]


【人】 花売り メアリー

[マーゴの身体に被さるように
悲しみを吐き出す。
布団の上が少し濡れているのは、少し前に
誰かも同じ様にしたからだろうか>>7]

マーゴ、わたし、ともだちも守れなかった。
ごめんなさい、痛い思いさせて。
マーゴ。
わたし、おとうさんも居なくなっちゃった。

……そっか、マーゴもずっと
こんな気持ちだったのかなぁ?

[昨日の内緒のはなしを思い起こして
そんなことを呟く。
言葉は ぽつりと 壁に吸い込まれて 消えた。]

(176) 2015/05/16(Sat) 02時半頃

【人】 花売り メアリー


わたし、どうしたらいいのか。もう。

[マーゴはもう決して
何も教えてはくれない。
それはわかっているのだけど。]

(177) 2015/05/16(Sat) 02時半頃

【人】 花売り メアリー

お兄ちゃんに
会いたい。

[どのくらいそうしていたか
それだけ呟くと

もう、ひとりきりになってしまった
家族の顔を思い浮かべて。
共に別れを告げて、そっと、扉を*閉めた*]

(178) 2015/05/16(Sat) 02時半頃

花売り メアリーは、メモを貼った。

2015/05/16(Sat) 02時半頃


[気分次第と返る声は、余裕さえ感じさせるほどでした。
時はまだ先とばかりの言葉遣いに、ゆるうりと笑みを返します。

やがて聞かされるのは、少女の夢物語。
教会で、彼に罪を、十字を背負わせるのだと。
私ならば最後の最後まで、彼には生きて苦痛を味わわせてから
狂い壊れたところを美味しくたべてしまうところだけれど。]

 あなたがそうしたいのなら。
 私はいつだって『お手伝い』するわ。

[レオナルドは、またいつだって殺すことが出来るでしょう。
狙いはそうっと別へと変化しては、赤い瞳がキラキラと輝くのです。
厚いカーテンの下に隠した、その瞳が。]


[けれど私は、ひとつ保険をかけるでしょう。
それは別の相手を狙うのではなく、同じ相手へ。
上手く隠した牙を、爪を。

十字背負うべき、彼(スティーブン)へ。

命を奪う箱の中。
メアリーさんの名前が確かにあったのを覚えていたのです。
例えば彼女が夢物語を現実にしてしまうよりも前に
もし、『無慈悲な決定』で命を奪われてしまったら。

その時のための、保険と、なるように**]


 
[黒き獣の心は強き望みに傾く。
少女が望むならばその爪も牙もその者へ。**]
 


【人】 花売り メアリー

―→宿屋―

[兄に会ったらなんと言おう。
「マーゴは死んでたから遊べませんでした?」

死。
そんなものを
こんなに味わうことに
なろうとは。

昨日まで普通に遊んでいたのに。
マーゴと。
ジョスランさんと兄さんと。]

ジョスラン……さん。

[ふと、向こうの方から
細身の男と黒い犬が
歩いてくるのが見えた。]

(184) 2015/05/16(Sat) 09時頃

【人】 花売り メアリー


[ジョスランはいつもしている黒い羽織をしていなかったが、さして気にならず。

こちらに気づいた彼はどんな態度をとっただろうか。

昨日まで自分を心配してくれていた
ジョスランが
よもや自分を一番疑ってるなど
知る由もなく]

こんにちは……。よかった。
ジョスランさんは生きてたのね。

[と、知人の生存確認に
小さく嘆息した。]

(185) 2015/05/16(Sat) 09時頃

【人】 花売り メアリー

[父やマーゴの死を
道端で話す気にもなれず。

簡単に挨拶を済ませると、その場を離れようとした。
ジョスランが何か返せばしばらく足を止めただろう。]

(186) 2015/05/16(Sat) 09時頃

【人】 花売り メアリー

―宿屋―

お兄ちゃーん……。
いるー?

[家に戻ると兄がいるか確かめて。
声が返ってくるのか。
サイラスがいれば、挨拶をして
兄の所在を尋ねるだろう**]

(187) 2015/05/16(Sat) 09時頃

花売り メアリーは、メモを貼った。

2015/05/16(Sat) 09時頃


花売り メアリーは、メモを貼った。

2015/05/16(Sat) 18時頃


【人】 花売り メアリー

―回想・→宿屋―

[向き合うジョスランさんの表情は硬く、それでいて卒がない。
いかにも“おとな”という顔をしている。

そんなジョスランさんから聞く>>188名前に
少し顔を上げる。だって彼はマーゴの…]

 サイラス…。
 ……わかった、ありがとう。
  
[用といえばまずマーゴのことだろう。
あんなことがあったのだから。

それだけ告げると、「ジョスランさんも気を付けて」と
声を掛けてまた歩を進め

それから、はたと足を止め、振り返る。]

(232) 2015/05/16(Sat) 19時頃

【人】 花売り メアリー

 …ジョスランさん!

[覇気はないけど、それでいて
通った声で。
少し離れた相手にも
届くように。]

 昨日…、投票……したんだよ、ね?
 誰に入れたの…?

[スティーブン先生は口ぶりからして自らも
父に、ルパートに投票したのだろう。
じゃあ他の人は?
彼の票だけではないのだろう。
これだけ村人がいるのだから。

彼が口ごもるようならもう一度
次は声に力を入れて、同じ問いを掛けた*]

(233) 2015/05/16(Sat) 19時頃

【人】 花売り メアリー

―宿屋―

[“いつも”の道をぼんやりと歩いて。
まとまらない考え。
これからのこと。
慣れた道、それでも目的地に着くことができた。

きっと帰ってきたのは、
サイラスがグレッグに
内に飼う悪魔を見せた時>>247]

 …ただいま……。

(250) 2015/05/16(Sat) 21時頃

【人】 花売り メアリー

 あ、……。

[独りでいるサイラスを見ると
改めて、マーゴがもういないんだと実感した。

黒衣を纏ったサイラスもまた目が腫れていて。
わたしと何も変わってないような気がした。
二人の服の色だけが対照的で。
それが却って不気味だった。]

(251) 2015/05/16(Sat) 21時頃

【人】 花売り メアリー

どうした、って……。
お父さんもマーゴも……
いないのに……。

平気でいられるわけないよ。

[サイラスが自分を疑ってるなんて
思いもせずに。
“少女が”そう告げることを
彼はどう思うだろうか。]

(260) 2015/05/16(Sat) 21時半頃

花売り メアリーは、メモを貼った。

2015/05/16(Sat) 21時半頃


【人】 花売り メアリー

―回想・→宿屋―

[ジョスランは言い終わるとそのまま背を向けて
歩き出す>>261
だから、呟くわたしの声はきっと届かなかったと思う。]

 じゃあ…… ジョスランさんは?
 兄さんが殺されても、そんなこと言えるのかな…。

[わたしに入れた。]

[村人の中には、わたしのことを殺したい人も
いるんだ…――。
そう思うと背筋がきゅうっと冷えて。
誰かのぬくもりが欲しくなった。]

(272) 2015/05/16(Sat) 22時頃

【人】 花売り メアリー

[サイラスって、こんなに大きかったんだ。
俯いたままでもサイラスの威圧感が伝わる。]

 マーゴのうちに……。
 遊びにいってた。

 遊べなかったけど。

[問答無用に浴びせられる質問に
その威圧感に
段々恐怖を感じながら。
きっと顔を見たら怖くて泣いてしまうから
俯いたまま]

(274) 2015/05/16(Sat) 22時頃

【人】 花売り メアリー

 拾ったの…。
 でも…、その後にあんなことが起きて……。
 
 怖かったから…。

[その先は言えなかった。
サイラスが口を開くのが早かったか。
兄がサイラスを引き離すように
地面に叩きつけたのが早かったのか。]

(275) 2015/05/16(Sat) 22時頃

【人】 花売り メアリー

 わたしが…。
 わたしがマーゴにお花あげたから…。

 死んじゃったのかな…。
 殺され…ちゃったのかな。

[誰にあてるでもなく呟く。
今日はずっと、胸が高鳴りっぱなしで
気持ちは擦り減っていく一方。]

(277) 2015/05/16(Sat) 22時頃

 お父さん…、ごめんなさい。
 わたしのせいで、お父さんが殺されちゃったん…だよね。
 怒ってるよね…。

 ごめんなさい。
 お父さんの仇は打ちたいけど
 それが済んだら、わたしも…

 死んだ方がいいのかな…。

[声なき声はだんだんとか細く震えて。
嗚咽に混じって 溶けた。]


 ……なに、あなた死ぬつもりでいるの?

[聞こえてきた声に、返すのは。
高く澄んだ嗤う声でもなければ。
やわらかく誘うような声でもなく。

無機質に、色も温度もなく、落ちました。]


 死にたくないけど…。
 お父さんがもし
 すごく怒ってたら……
 って思うと…。

[低くくぐもったような声のお姉さん。
いつもの声と違う。
高くもなければ
楽しそうでもない。

怒らせたのかな、そう思って
咄嗟に]
 
 ごめんなさい…。

[と謝った。]
 


[聞こえ来る少女の震える声に意識が向く。]


――…キミのお父さんはキミを守ろうとしていただろう?
彼はキミが生きることを望んでいると僕は思うよ。

グレッグも、かなしむよ。


[静かに柔き音色をのせて。]


 父親の仇をうったら、追いかける?
 同じ場所にいきたいのなら、いつでも私が殺してあげるわよ?

 ああでも。
 あなたのそれも父親譲りね。

 残される彼(グレッグ)の気持ちも考えないの。
 殺された彼(ルパート)の思いも考えないの。

[それから、鈴の音がころころと鳴るでしょうか。
まるで取り繕ったような音。
よくできた、それはよくできた模造品の鈴。]


【人】 花売り メアリー

[小さく呟くサイラスは
幼心にも痛々しくて
何も声を掛けられるでもなく。

力なく座り込む男>>279を見て
また俯いた。]

[それから兄の声に
顔をあげて
心配そうに尋ねる兄に]

 ……うん。

[と返した。
兄の声>>281
その表情は歪んで
目頭が熱くなっていった。]

(282) 2015/05/16(Sat) 22時半頃

 ああ、ごめんなさい?
 怒っているわけじゃないの。
 あなたの命だもの。
 あなたが思うままに生きるといいわ。

[私は優しくなんてないから、
『かなしい』なんて思わないけど。]

 仇を打つっていう『約束』は守ってあげる。
 だから怖がらないで?


【人】 花売り メアリー

[重たいふいんきを
破ったのは兄の言葉>>286>>287>>288]

 ドナルドおじさん…?

[グレッグがドナルドに
よくない感情を抱いてるのは
知ってる。
それだ何故かは知らないけれど。

ドナルドは自分にとって顔が怖いけれど
まだ会話し(いじり)やすい印象だった。
だが、彼がどういう人間なのか
なんて、そんなの知らなくて。]

 でも…。
 マーゴを殺したい人って
 いるの…?

[理由があるとするならそれは何なんだろう、と。]

(302) 2015/05/16(Sat) 23時半頃

【人】 花売り メアリー

[でもその時何があったかなんて
結局想像することしかできない。

不確実な疑念や猜疑がまた
負の連鎖を繋いでいく。]

(303) 2015/05/16(Sat) 23時半頃

【人】 花売り メアリー

[よろりと立ち上がると ぎこちない微笑みを向けて
一人きりのサイラスは家を後にした。

頼みごとをして勝手口の方へと
向かう兄を追いかけて
その背に抱き付いた。]

 …お兄ちゃん、ありがとう。
 さっき…、怖かった。

[思い出して、声が震えだす。
緊張の糸が切れたように
泪がじんわりと浮かんで。]

(308) 2015/05/17(Sun) 00時頃

【人】 花売り メアリー

[しばらくして
やわらにその背から離れると]

 ごめんなさい。
 じゃ…。

[と言いつけ通り、酒場の方へ向かって
コップを2つ出して、椅子に腰かけた。]

―→酒場―

(312) 2015/05/17(Sun) 00時半頃

【人】 花売り メアリー

―→酒場―

[人がいない酒場にぽつりと腰かけて
落ち着かない所作で兄を待つ。

不安な気持ちを紛らわそうと足を
ぷらぷらと交互に動かして
ぼんやりと、明日のことを考えた。]

 マーゴが殺されたってことは…。
 明日も 続くんだよね…。

[お父さんは無駄死にだったのかという思い。
けれどそれを掻き消すような
先刻の記憶>>261
明日は 我が身。]

 死にたく…ない。 助けて…。

[震えないように、縮こまって肩を抱いた**]

(332) 2015/05/17(Sun) 01時半頃

 「あなたは、大丈夫ですか?」
 「どうか。」

[それは彼の、心優しき医師の手のひらに乗せた文字。
本当は何と続けましょう。]


 お父さんは、わたしを守ろうと…。
 そう、かな…。
 うん、そうよね。お父さん、わたしの味方って
 言ってくれたもんね…。

 お兄ちゃんも…悲しむかな……。
 ううん、きっと悲しんでくれるよね。

[だって、わたしのお兄ちゃんだもん。
声には出さないが少し誇らしげに。]


 
 
 『背後には気を付けて。
  重い十字架(罰)が、降るかもしれませんから。』
 
 


 ……、お姉さんの言うこと、やっぱり
 難しくてよくわかんないわ。

 でもありがとう。
 そうよね、わたし、お兄ちゃんとけっこんして
 家族にならないといけないもん。
 本物の家族に。

 だからこんなとこで死にたくない。

[迷って、前に進んだと思いきや後ろを振り返るような。
そんな自分だけれど。

少女にとってそんな『仲間』の声が頼もしかったし
『仲間』に応えたいという思いが芽生えた。]


 いいわ、判らなくて。
 もっと大人になれば、きっとわかるから。

[くすくすと微笑んで見せましょう。
言葉の裡にある想いなど、判らなくていいのです。]

 この医者(ひと)を殺すのね。

[優しい優しい、この『死神(ひと)』を。
私はすぐに訪れるであろう贖罪の未来に。
うっとりと、赤い瞳を細めては。
彼の熱伝わる指先を見詰めていたのです。]


―???―

「昨日はごめんなさい。
こうなっちゃったからには
仕方ないことだったのに。

みんなの嫌がること
進んでしてくれたのに
先生にひどいこと言って。

ごめんなさい。

お願いがあるの。」

[俯いたわたしの口からでる声。
まるで別人みたい。]


[わたしの話を聞く医者の眼は
冷え切った暗い琥珀。

鋭いその双眸を見つめながらゆっくりと
わたしの唇が動く。]

 「おそう式をしたいの。
  お兄ちゃんと先生とわたしとで。」

[しばらく黙って聞いていたけれど
先生はやがて重たい口を開いて、返事をくれた。

       肯定。

けれどその眼は相変わらず睨み殺すような眼光で。
それは一見して彼が、その葬儀が茶番だと思った上で
頷いたとわかる態度。]


[けれどそれはきっとわたしとて同じことで。

冴え冴えとした目は睨むでもなく
先生の琥珀をじっと見つめたまま。
そしてきつく口を結んで、先生に対峙していた。]


―教会―

[先生が現れる。

教会には祭壇の上にろうそくが2本灯っているだけ。
薄暗い灯りの中、先生が
燭台を持ちながら祭壇の方へ歩みよる。

暗がりだけど、もう片方の手に何か持っているのが見えた。
気配でわたしを探そうとする先生。]

[わたしは十字架の裏でじっと息を潜めて
先生が十分近づいてくるのを今か今かと待ちわびる。

きっとこの真っ赤な眼がぎらついてる。

暗闇の中で鈍く、それでいて鮮やかに。]


[予め、お兄さんとお姉さんが傷をつけてくれていた
十字架の根本に足をけり下ろせば、その直下に、先生の身体。

もうすぐ、もうすぐだ。
そう思うとお父さんとお母さんの優しい声が
聞こえた気がした。]



 先生は罪の意識から逃げたかったんだ。
 だから一番にお父さんを殺したんだよね。
 
 そうでしょ?

[わたしの声は反響して、聖堂中に広がる。
その声は力強く、遠くの仲間にも届いただろう。]


  そんな男、神様が見逃してもわたしが見逃さない!!!


 わたしのお父さんとお母さんを殺した罪!!!
 地獄で味わえ!!!!

[絶叫とともにわたしは
足を振り下ろした。]


[例えば――。
「マーゴット」という名前ではあるけれど。
清い雫を纏い、煌めく 桃色の薔薇のような。
そんな、娘だったと思う。]

 マーゴット。

 サイラスと君を見ていてさ。
 僕は、ね……。


(娘の幸せを願う父親のような顔をして
 君を見送りたかった。

 死出の旅路ではなく

 ただ 幸せな未来へ旅立つ君を )

[―― もはや、 手遅れか。]


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