255 【ヤンストP村】private eye+Violine
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[いつものように、いつもの態度で。>>1:404 セイルズさんがやって来るから笑顔で出迎えたの]
区役所からの預かり物? まあ、わざわざありがとうございます。
[ゆっくりお話したいけど、今日は少し忙しい。>>1:405 お会計の合間に、と。 手短に話してくれるセイルズさんの話を真面目に聞くわ]
まあ、まあ……、難しそう。 でも、頑張って書いてみます。 分からなければその時はお手伝いお願いしますね。
[なんだか難しそう、でも頑張りましょう。 書類の束を見て私、うんうん頷くの]
(1) 2018/12/02(Sun) 10時半頃
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[そうしてパンを包む間の世間話。>>1:406 なんだか微笑ましくてふふと見つめるの]
あら、そうですの? いきなり全ての人に興味を持つのは難しいですわ。 まずは気になる人から少しずつ、 お話していけばいいんじゃないかしら?
ほら、私みたいに。
[にっこり微笑んで胸に手を当てるの。 こうして相談してくれる、会話ができる。 だからきっと、セイルズさんも少しずつ人に興味を持ててるのねって思いながら]
(2) 2018/12/02(Sun) 10時半頃
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[教えてほしいと言われて。>>1:407 私、にっこり頷くの]
まあ、私が教えれる事があるなんて嬉しいですわ。 はい、またいつでも聞いてくださいね。
[苦笑するみたいなセイルズさんの顔。 本当に面白い人って、私、くすりと笑うの。 そうしてパンの包みを手渡して]
今日もパニーニを選ばれるんですね。 私、昨日セイルズさんとお話して作ろうと思ったんです。 もし来た時、喜んでくれたらいいなって。 だから、買ってくれて嬉しいです。
[本当に嬉しそうに微笑んでみせるの。**]
(3) 2018/12/02(Sun) 10時半頃
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/*
すいませんロイエさん早速ですが要素探しのお手伝いをお願いできればと…
タツミさんのサイラスさんの手帳の件ですが、これどっかで誰かが見かけたなり拾ったなりの話既にあるでしょうか?
読んだつもりなのですがうまく見つけられず…
申し訳ありません。
それと――媚薬の類はありますでしょうか。
ホルモンバランスを弄れるタイプもあると良いのですが。
[値段はいくら掛かろうとも構わない、と。
研究のために使う費用に、限りはない*]
―オズワルドの訪問―
[ミナモトさん、
いや、ソウスケさんにお伝えください。と
オズワルドが云った。
『お嬢様が、助けてほしい』そうです。
自警団の1人にその伝言を、届けるように云って。
―――頼み事が叶ったら
『今度、奢ります』とも伝えてほしいと。
何を奢るかは、――お任せで*]
[店を出た男は、珍しくふらりと、彷徨うような足取りで道を折れる]
[今は、業務ではないものの、頼まれ事が残っている。
身体は、染み付いた習性に従って、恙なく用事を済ませようとした──頭蓋の中とは裏腹に]
(……ああ、そうだ)
(仕事場にギロチンがあるような、と言った。
大半の人にとって、それは不安なものだと。
貴女に向いた仕事であっても、こことは違う)
(なのに、夫の所へ行けるのだと、屈託無く貴女は笑う)
[迷走する思考が、頭蓋の外へと流れ出ていくような乖離感。
動き続けること自体が次第に逃避となっていく。
自らの疑問だというのに、今のセイルズには手に余る]
(──何故。どうして。
私は、貴女へ訊かないと解らない。
けれど、貴女の答えが解らない)
[なら、どうすれば良いのだろう──]*
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[パン作り以外でも役に立てるなんて不思議な感じ。>>92 生真面目なお返事ににっこり頷くの。
パニーニの腕を褒められれたなら。>>93 腰に手を当て誇らしげに笑って]
だってパン屋さんですもの! うふふ、でも一番だなんて嬉しいですわ。
パニーニを焼く時はいつも考えるんですのよ。 今日はセイルズさん来るかしらって。 喜んでくれるといいなって。
[嬉しそうに微笑んでくれるセイルズさんに微笑んで。 和やかな時間がそうして過ぎていくの。*]
(106) 2018/12/02(Sun) 22時半頃
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[そうしてセイルズさんをお見送りしてから。>>94 他のお客さんともお話するの。 今後のお店の事も、私の招集の話も]
お店は閉めませんわ。 孤児の子に継いでもらおうと思いますの。
ええ、ええ。 私もあの人の所に行く事になったんですの。 店を続けられないのは残念ですが、 私は大丈夫ですわ。 気にかけてくださってありがとうございます。
[別れを惜しんでくれるお客さんへそう告げるの。 寂しくないよ、悲しくないよ。 だから心配しなくていいんだって。 そう、いつもと変わらない笑顔で。*]
(107) 2018/12/02(Sun) 22時半頃
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―― オズワルドの依頼 ――
[自警団に届けられた伝言は至って速やかに自分へと伝えられた。
特別な顧客に対する専用な伝達方式は、自警団の運営に有益な市民の頼みを速やかに叶えるために存在する。
とは言え、その依頼は大雑把であり連絡を取る必要性のあるものでこうして自分へと回ってきたのだが、
端末を普段家に放置していると知らぬわけでもないのは家に毎日帰ってるからというのんびりした感覚によるものなのだろう。
つまり、街は平和なのだ]
『愛と信頼の街のなんでも相談室。
さぞやお困りのご様子であると貴女の足長おじさんが心配されておりました。
つきましてはその困り事、速やかに解決致しましょう。
ご入用の際にはご返信を、SM』
[送り主は「街の狩人」を名乗る者。
巷では噂話程度には聞こえる仕事人からの、
悪戯にも見える、本当のメールだった*]
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[慌ただしくお店を切り盛りして。 今日は早めにお店を閉める事にしたの]
ありがとうモニカちゃん、今日はもういいわよ。 私は商店街に行ってくるわね。
他のパン屋さんや商店の人に、 私がいなくなった後の孤児の子達の世話。 してくれるようお願いしてくるわ。
[バイトのモニカちゃんとお別れして。 夕暮れの商店街を歩き出すの。 一軒ずつ知り合いのお店を訪れて、後継ぎの子達がこの商店で暮らしやすくできるよう頼んでいったの。*]
(110) 2018/12/02(Sun) 22時半頃
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― お手紙相談 ―
[息を飲む。
薄く微笑む顔は、噂話を聞いたことがあった。
「街の狩人」を名乗る存在に、そっと息を吐いて。それで
ちらっと隣の少女を見つめた。
『ありがとうございます。
街の狩人さま、私が困っているのは兄の事なんです。
兄がこのままだと何も知らないでいなくなってしまうから
せめて、教えたいんです。
だから、――何も『なかった』事に出来ませんか』
街の平和なんて、キングスの農園だからだ
出来る範囲で構いません。そう伝え、送ってそうして]
―― お手紙相談受領 ――
[メールが届けばその返信は早めに返される。
この時のための"金"であり、支払われた額と報酬を見込めば対応は素早く丁寧になる。
『教えたいということですが何をなされるのか分かりません。
伝えることがお嫌でしたら可能な限り対応させて頂きますが、
事前に計画が分かれば"火消"も用意になります。
そう――差し詰め山羊の頭部に覚えがおありでしたら、
そちらはもう解決済みですよ SM』
届いたメールにそう答える。
山羊の頭部の件は既に「食用」でうっかり落としたのだろう。
ということに自警団内では収まっていた。
自然、街中の噂もそうした方向で収まっていくことだろう*]
― 幕間・雑貨屋 ―
[孤児院へと来る前に雑貨屋へと寄った。
きょろりと店内を見て。
今は私以外誰も客がいない事を確認して。
それからロイエへと話しかけた。]
……あの、盗聴器と隠しカメラ。
置いてませんか?
[小さな声で囁きかけるように聞いた。
あるという噂は聞いた事があるから。
何に使うのか。
そういった事は聞かれなかった。
でも気をつけて、ぐらいの言葉はあったか。
使い方を二つ三つと質問をして。
私はそれらを購入した*]
ずっと素敵だと思っていた
だけど、遠くから見て居るだけだった
わたしは少しだけ空想の中で彼と一緒に居るのを楽しむだけだったし、彼も淡々とわたしに接した
でも、いざ彼に「招集」がかかるにあたり、彼のその「招集」に対する態度に物凄く興味が沸いた
遠くから見て居ただけのときの印象とは全く違う彼が目の前に居た
それは、彼を手に入れるためならわたし自身を賭けても良いと思えるものだった
しかし急がなければ。
わたしには、「その時」までしか時間がない。
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― 商店街 ― [知り合いのお店を一軒ずつ回っていく。 いわゆる挨拶回り。 商店街はそれぞれの店が支え合って成り立っている。 パンの技術だけじゃなく、人付き合いも重要だ。
後継ぎの子達が店を引き継ぎやすいよう、 周囲に助けを求めやすいよう便宜を図っていく]
今度うちのパン屋を孤児の子達に継がせる事になったんです。 きっと一人前になるまで時間がかかるかと。
……ええ、ええ。 どうか私がいなくなった後も支えてあげてくださいな。
[丁寧に頭を下げて、お別れの挨拶をして。 そうして後に続くものを助けていく。 去り行く私の最後の役目だ]
(167) 2018/12/03(Mon) 01時頃
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[そうして街を歩いて花屋の前を通りかかった時。 タツミさんの姿を見つけたの。>>154]
こんにちは、タツミさん。 タツミさんも挨拶回り? お店を持っていると色々大変よね、うふふ。
あ、よかったらラスクはいかが?
[手持ちの手提げ鞄から小分けに袋にいれたラスクを渡すの。 商店街のみなさんへのお裾分け。 笑顔と共に、どうぞって。**]
(168) 2018/12/03(Mon) 01時頃
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/*
こんばんは。
補足なようなものを落とします。
心情感情も行動画策も、まるっと秘話でお相手にお送りするのが宜しいでしょう。
基本的には。
心情が多くなると、PC的に動かしにくさは出てしまうと思いますが、
内情をPLに伝えることで此方の行動のある程度の補足はして頂けると思います。
/*
折角の赤です。
使わない手はありません。
が、稼ぎ側に知れるのはエピ後なので。
エピ後のネタばらし用とも、痒いところに手を届かせる為とも。
例えば、ロイエは表ログでも秘話でも携帯電話を使っておりますが、何処で入手したものか…等といったものは特に明記していません。
なくとも支障がないからです。
実はピスティオ[[who]]のものだった……囁狂の名前でしたら、赤窓で縁故繋げられますね。小道具に深みと広がりを持たせられますね。
/*
( ワカナ)
解決したとのとこ、お力になれず申し訳ありませんでした。
―いつかの雑貨屋―
[イルマが来訪した頃、ちょうどロイエは手にしていたボールペンをエプロンの胸元に差し込んでいた。]
いらっしゃいませ。今日は……、はい?
[小声で伝えられた用件。
使用目的や動機を、ロイエ側から伺うことはない。
話してくれる分にはリサーチも兼ねてありがたいものの。]
ノッカさん、今日の運勢はとても良いかも。
ちょうど良いのがあるんですよ。ほら、見ます?
[見せたのは携帯端末の画面。
映っているのはノッカの横顔。]
―いつかの雑貨屋―
[イルマが来訪した頃、ちょうどロイエは手にしていたボールペンをエプロンの胸元に差し込んでいた。]
いらっしゃいませ。今日は……、はい?
[小声で伝えられた用件。
使用目的や動機を、ロイエ側から伺うことはない。
話してくれる分にはリサーチも兼ねてありがたいものの。]
イルマさん、今日の運勢はとても良いかも。
ちょうど良いのがあるんですよ。ほら、見ます?
[見せたのは携帯端末の画面。
映っているのはイルマの横顔。]
―― 商店街 ――
[商店街に寄ったのは他でもない、買い物をする為である。
当たり前であろうと思われることだが、
自分にとっては商店街とは警邏する場所でもある。
然しながら自警団の制服を脱いだ自分は私人であるが、
商店街の店主たちにとっては自警団の副団長の顔をした男であることに変わりはない。
帰り道の買い物など皆大方同じであろう。
夕食の材料に、朝食の調達を済ますと自分は次いで女物の服と下着を買い求めるために雑貨屋へと寄った。
サイズが判明したのだから丁度良いものを。
それも普通の物だけではなく夜の仕事をする者が買いそうな物を。
ロイエならば良いものを見繕ってくれるだろう。
何せいつの間にか自分のノッカを盗み見れるようにしていたくらいなのだ。
任せておけばなんとでもなりそうだ。
自分は多めに金払いをして、頂戴した品をザックに入れて帰途につくふりをした*]
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[昨日の今日で、店の外で会うなんて珍しい。>>210 素敵な偶然ねってタツミさんに笑うの。 ラスクをあげれば喜んでくれたみたいだから。 嬉しくてまたにっこり]
うふふ、美味しく食べてあげてくださいな。
[タツミさん、私といるとよく笑ってくれる気がする。 だから、それもとっても嬉しいの。 笑顔っていいわね、空気が和んで、人を幸せにしてくれて]
(230) 2018/12/03(Mon) 21時半頃
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[それから、商店街が騒がしいねって話になって。>>211 挨拶回りの時に聞いた噂話を思い出すの]
私の聞いた話では、 商店街の路上に山羊の頭が捨てられてたんですって。 なんでも配送中の事故だとかって……。
でも、嫌ですわよね。 道の真ん中に山羊の頭が落ちてる、なんて。 私だったらびっくりして悲鳴をあげちゃうわ。
[ぶるるっと、想像して身震いしてみせるの。 そうして、何処かに行くタツミさんを見送って。 私は挨拶回りを終えたら店に戻りましょうか。*]
(231) 2018/12/03(Mon) 21時半頃
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― 陽だまりパン工房 ― [帰って来ると、ポストに封筒が入っていたの。 店を出る時には無かったから、挨拶回りの最中に届いたのかしら? 何かしらって思いながら、封筒を持ってお店の中に]
何かしら? お手紙? それにしては他にも何か入ってそうだし……、
[ひとまず、中を見てみましょうって。 無人のカウンターで封筒を開くの。
そうして、特に何の疑いもなく。 右手を封筒の中に差し入れて――……]
(257) 2018/12/03(Mon) 22時頃
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ッ……!? い、痛っ……!!
[右手に激痛が走る。 咄嗟に小さな悲鳴があがる。
何? これは? 痛い、痛い痛い痛い痛い!! 咄嗟に引き抜こうとすれば、また右手に激痛が走って。 嫌な汗が浮かぶ、目に涙が溜まる。 封筒がじわりと私の血で赤く染まる]
くっ、ううぅ……、ひ、ぃっ……!!
[痛みを堪えて、なんとか封筒から手を引き抜いて。 その頃には私の右手は切り傷だらけでずたずたになっていた]
(258) 2018/12/03(Mon) 22時頃
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はぁ、はぁ……、ぁっ……、
[息を整えながら、血塗れの封筒を見下ろす。 震える手で、封筒を逆さまにして振る。
ばらばらばらばら……
落ちてきたのは、砕かれた剃刀だ。 しかも無数に。 送り主を傷付ける意図を持った悪意の塊。 よく見れば、封筒の裏にも張り付けてある]
(259) 2018/12/03(Mon) 22時頃
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[確実に、確実に。 送り主を――私を、傷付ける為に]
(260) 2018/12/03(Mon) 22時半頃
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[痛みに思考が追い付かない。 何故、こんなものが? 分からない、分からない、分からない。
――ひらり、
紙が一枚、封筒の中から落ちてくる。 私の血で滲んだソレを。 震える手で、読む]
どうし、て……? 死ぬ、なんて、そん、な……、
[筆跡を隠すように直線と直角で書かれた文字。 わからない、書かれている意味が分からない]
(261) 2018/12/03(Mon) 22時半頃
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[笑顔でいるのが悪いのだろうか? 私は、食べられてしまうのだろうか?
そんな、はずは、ない。 食事係としての役目をきちんとこなせば。 食べられるなんて、そんな事は]
ぁ……、
[右手に視線を落とす。 ずたずたに切り裂かれた、右手に。 これではパンが焼けない。 食事係としての役目が果たせない。
――食べられる、死ぬ]
(262) 2018/12/03(Mon) 22時半頃
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[理解する、体が震える。 見えない悪意に、死の恐怖に]
あ、ああぁ……、ぁ……、 い、嫌、いや……
[カウンターの下に蹲る。 そのまま、しばらくは。 一人で震える事しかできなかった。*]
(263) 2018/12/03(Mon) 22時半頃
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[とんとんって、戸を叩く音がする。>>274 びくりと、体が震える。 誰かが私を傷付けに来たの?って。 見えない悪意に怯えて体が震えそうになる。
でも、それでも――]
(見守っていてくださいね、あなた)
[左手は、薬指の指輪は綺麗なままだったから。 私は、まだこの街のパン屋さんだから。
ぎゅっと左手を握りしめて、前を向く。 お客さんが来たなら、笑顔を見せるべきなのだ]
(281) 2018/12/03(Mon) 23時頃
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[右手を腰の後ろに回して、隠して。 そうして左手で扉を開けてお客さんを笑顔で迎えるの]
こんばんは……。 あら、フローラちゃんね。 よく来てくれたわね…、嬉しいわ。
[ちょっとだけ、顔色が青くなっていたけれど。 お店からの逆光で上手く隠れているはず。
抱きしめてあげたかったけれど。 右手を見せるわけにはいかないから。 左手で優しく頭を撫でてあげるの]
(282) 2018/12/03(Mon) 23時頃
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[あれからヌヴィルさんとはどうなったのかしら? ――そう、思うけど。 でも無理に聞いちゃいけないわって。 まずはまた会えた事を嬉しそうに微笑むの。*]
(283) 2018/12/03(Mon) 23時頃
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[――さて。パン工房の前の道を進む男とは
すれ違ったか、それとも。*]
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[ちょっとだけ躊躇う姿に狼狽えて。>>292 でも、微笑みだけは忘れないようにして。 謝る彼女にふるりと首を横に振るの]
ううん、謝る事なんかないわ。 ちゃんと話ができたのならよかったわ、本当に。 私、とっても心配していたの。
……、パン、喜んでくれてよかったわ。 本当に、本当に。
[フローラちゃんの視線がさ迷う。 それを私、おろおろと不安げに見つめて]
(300) 2018/12/04(Tue) 00時頃
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[何かあったか聞かれて。>>293 びくりと一瞬体が強張って、顔が青ざめて。
――それを遠くから見る”目”に気付く事もなく。
私、話しを合わせるように頷くの]
え、ええ、実はそうなの。 山羊の頭が道に転がってたって聞いて。 私、怖くて、こわくて……、
[だから怯えているのだと、いつもと違うのだと。 それに「怖い」のは嘘ではないのだと。 そう、フローラちゃんに不安げに呟くの。*]
(301) 2018/12/04(Tue) 00時頃
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[一時工房前で足を止めていた男は、何事もなかったかのように歩き出す。少女とすれ違うのは平静通りの顔をした男。山羊頭のように丸め込まれたものでなく、常と何一つ変わらない平穏な光景]
[扉が鳴る──男は、振り返りたいのを堪えている]
[まだ己の“目”はあそこにないし、繋ぐのは人通りが無くなってからでないと難しい。でも知りたいのだと気が逸る。
悪意を向けられた彼女は、どんな姿を見せているのだろう──]*
[
少しでも振り返れば見れただろう。
――けど。まだ無理だったかもしれない。
不安げな彼女の姿を。
ただ、私にはそれは見えないもので*]
[雑貨屋で買った盗聴器とカメラ。
特にカメラは高性能で端末で見る事が出来る。
ボールペンの形をしたカメラ。
それをどこかに差し込めばいい。
カメラだけじゃ足りない。
何を喋っているのか知りたいから。
だから盗聴器も用意した。
これもまた端末と連動して聞く事が出来る。
これを仕掛けるチャンスは寝て起きてから。
ピスティオが仕事に行っている間。]
[侵入者を容易く見つけてくれる軋む床。
寝てる横でそっと忍び込んでなんて無理だろう。
大体こういうものは隠れてやるからいけない。
堂々と正面から入って出てこれば案外バレない。
きっとそうに違いない。
男の部屋に女が出入りすれば変な噂が立ちそうだけど。
所詮イルマとピスティオだ。
そんな色気のある関係などと思う人はいない。
どうせ飯でも持ってきたんだろう。
なんて思われるだけだ。
今はそれで嬉しいけど、少しだけ複雑だ。
遊ぶと約束した。
その遊びが何かわからないけど。
何時もよりお洒落していこうと心に決めた**]
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[フローラちゃんは子供のように見えるけど。 むしろ、純真だからこそ勘の良さがある。>>305 ちょっとした仕草で察せられる、不安]
私は、大丈夫よ……。 だいじょうぶ、だから……、
[その言葉を、三年前から言い続けてきた。 三年前から、笑顔でい続けた。 とてもとても癒えない傷を抱えながら。
――だから、ある意味では”いつも通り”だった]
(320) 2018/12/04(Tue) 00時半頃
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[誰か頼れる男の人を、なんて。>>306 フローラちゃんが心配して言ってくれるから。 私、少し悩んで――]
ううん、フローラちゃん。大丈夫なの。 この程度で誰かに迷惑かけちゃ、いけないわ。
[ふるりと、首を横に振る。 山羊の頭が怖いから自警団を呼ぶ? そんなの、笑い話にもならないわ。
次々と頭に過る常連さんの顔も――。 ああ、ダメだ。 その中にあの封筒を送った人がいたのならって。 そう思うと怖くて誰も呼べないの]
(321) 2018/12/04(Tue) 00時半頃
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[心配をかけるはずじゃなかったのに。 困らせるはずじゃなかったのに。 気付けばフローラちゃんが私を気遣ってくれている。 夜も随分遅いのに。>>307
それが申し訳なくて。 傷を隠せない自分の不甲斐なさが、情けなくて。 だから、フローラちゃんに一歩近づいて]
ごめんなさい、フローラちゃん。 ……ありがとう。
[ぎゅっと抱き締めてあげるの。 両手をフローラちゃんの背中に回して、視界から遠ざけて、誰にも見えないよう、隠す]
(324) 2018/12/04(Tue) 00時半頃
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[そうして、街灯に晒された右手から。
ぽたり――、
血が、涙のように零れて落ちた]
(325) 2018/12/04(Tue) 00時半頃
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[ふっと体を離して、また右手を背中に回して。 そうして、顔色はまだ悪かったけれど、でも、随分と気分が落ち着いて微笑みかけるの]
ありがとう、もう随分と良くなったわ。 だから、大丈夫。 もう夜も遅いわ、フローラちゃんも早くお家に帰って?
[また左手で頭を撫でてあげて。 大丈夫、だいじょうぶだよって言いながら、でも]
……明日は、お店を閉じると思うわ。 少し、気分が悪くって。
[なんて、心配させる異変を隠せない私はどこまでも。 どこまでも――役立たずだと思ったの。*]
(326) 2018/12/04(Tue) 00時半頃
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[そうしてフローラちゃんを見送った後。 パン工房に戻って二階に上る。 そこは私の、かつてはあの人との部屋だった。
ベッドや机に衣装棚に鏡台。 ありふれた雑貨や家具に囲まれた部屋。
棚から薬箱を取り出して、 傷薬と、包帯と、 利き手ではない左手でなんとか処理をして。 そうして、そうして――]
……っ、
[涙が溢れて止まらなかった。 怖かった、痛かった、分からなかった。 この理不尽な悪意に、死の恐怖に]
(337) 2018/12/04(Tue) 01時頃
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[ベッドに横になり、毛布にくるまって。 泣いて、泣いて――……、
気付けば、深い眠りに落ちていた。 カウンターに置きっぱなしの血濡れた封筒。 その処理すら忘れて。**]
(338) 2018/12/04(Tue) 01時頃
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