人狼議事


158 Anotherday for "wolves"

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視点:


[倒れる瞬間の歪んだ唇なんて、さあ誰が見ているでしょう。

大切な友達だったものの傍に散らばる男の屑。
私が手を下したのか、彼が手を下したのか。
知恵ある男に誘導された小さな彼女が、だったのか。

それはまた、この悲劇の一眠りから醒めた頃に**]



[マーゴットの歩幅にあわせ、ゆっくりと闇路を歩く。
彼女が何を視ているのかは、わからない儘。]

 …………そうかい。

 君がしあわせならば、それ以上の事はないけどさ。
 ――僕は、これでも医者だから。

 どうしてもね……。

[胸にそっと染み込んでくる言葉に目を伏せた。
暖かく、それでいて痛い。]


[たとえば。
マーゴットが彼女の友人達の姿を見られたならば
彼女の世界はきっと もっと輝くだろう。

なまじっか救う術を得ているからこそ
そうできないことが――己の力不足が歯痒くて仕方なく

何かから守ろうとするように 
白い掌をそっと握りなおした。*]


【人】 花売り メアリー

―回想・父とふたりで―

「大切な宝物」

[お父さんとお母さんの…――。
その言葉は不安を取り除いて
気持ちを和らげる魔法のことば。

普段ならば。

どんなに暖かいことばを掛けられても。
机の焼き焦げた黒いシミのように
ぽつりと消えない一抹の不安。]

(38) 2015/05/13(Wed) 11時半頃

【人】 花売り メアリー

[がっかりされないようにしないと。


父親の気持ちに
全幅の信頼を寄せられないのは

母親を失った時の
耐えがたい喪失感が
未だ少女の胸でじくじくと化膿しているから。]

(39) 2015/05/13(Wed) 11時半頃

【人】 花売り メアリー

[魔法のことばには俯いて小さく頷いて。
心のうちを悟られまいと。]

[宿屋を通り、奥の自宅の方へ。
促されるままに少女には少し高い椅子に腰かけて]


…ふう……。

[と大きくため息をついた。
握る手を緩めて銀の薔薇を見つめると
誰にも見られないようにスカートの隠しに入れた。]

(40) 2015/05/13(Wed) 11時半頃

【人】 花売り メアリー

[父が頼んだようにグレッグが
ホットミルクを出してくれたか。
出された熱いミルクを受け取るとお礼を言って
静かに口を付けた。]

……。

(41) 2015/05/13(Wed) 11時半頃

[真っ白なミルクの水面が]

[いつしか真っ赤な鮮血に見えて。]


[温かいミルクを飲んだはずなのに
身体はまたおかしく震えて表情は青ざめた。]


【人】 花売り メアリー

 …もういらない。
 ありがとう。
 寝るね。

[父の眼も兄の眼も見ないように
短く 短く 伝えると
またよいしょっと椅子から
ゆっくり降りて

寝室へと向かった。
ベッドに入ったと思ったら
気が付いたら深い眠りに落ちていた。]

(42) 2015/05/13(Wed) 11時半頃


[眠る前 忘れずに処方のおくすりを飲まなくちゃ。

わたしは私のためだけじゃなく
せんせいのために 「見たい」と、思ったから。*]
 


【人】 花売り メアリー

―早朝―

[動物たちの朝は早い。
鳴き声が耳に届いて
意識が浮かんでくる。

その後に聞こえた鈍い音に
瞼をこすって窓の方見る。]

[鶏を押さえている父が窓越しに映る。
何も言わずその様子をじっと見ていたが
少女は上腿に違和感を覚え、指で拭ってみると

なぞった指に赤黒い液体がついてきた。]

(46) 2015/05/13(Wed) 12時頃

[オーレリアお姉ちゃんを殺したから…。
オーレリアお姉ちゃんをちょっと食べちゃったから

わたしから血が出てきたんだ…!

少女はそう思ったという。]


【人】 花売り メアリー

 お父さん…!!!

[駆けていった先は父親の元。
父は井戸にいただろうか。

走り寄るとおしっこが血になった、と
自分の身に起こったことを臆面もなく
打ち明けただろう。

少女がそれを生理現象だとわかるのはその後。]

(47) 2015/05/13(Wed) 12時半頃

【人】 花売り メアリー

[しばらくして、服を着替えたら
銀の薔薇をまたポケットに入れ直して。]

[朝ごはんを食べながら
マーゴとのお花摘みを考えてたら
昨日より幾分か気持ちも持ち上がって]

 お父さん、あのね、今日はマーゴと
 お花摘みに行くの。
 お花摘んだらお母さんにあげるの。

 だからお弁当作って!
 パンとね、目玉焼きが食べたいってマーゴゆってた!

[努めて明るく。
きっと昨日の話をされたらその顔は
また曇るのだろうけど。]

(48) 2015/05/13(Wed) 12時半頃

【人】 花売り メアリー

[わたしの部屋。

一番に迎えてくれるのはわたしの大事なもの、宝物。
     乳白色の宝石と
     ピンクのリボンと
     真っ赤なルージュ           ]

[ベッドサイドのテーブルには一冊の本。
それは読みかけの絵本。]

(80) 2015/05/13(Wed) 15時半頃

【人】 花売り メアリー

[いつか父親に買ってもらった本。
本屋のおすすめ。

文字が多いのは嫌だ、と言ったら
ベネットは困り果てた様子で
可愛い装丁の絵本を差し出した。

深い紅い表紙に大きく書かれたタイトル。
真ん中には狼と山羊が
仲良く戯れている絵が描いてある。]

 「これいいわ!面白そう!」

[わたしはその本を一目見て気に入った。]

(82) 2015/05/13(Wed) 15時半頃

【人】 花売り メアリー

[だがその本はもっと低年齢向けの
絵本だということは知ってか知らでか。
それを毎日少しずつ読んでいった。

少し読むと眠くなるので
毎日少ししか読めない上に
次の日には読んだ内容を忘れてしまうので
思い出すために少し遡って読むため
ちっとも読み終わらない。

それでも絵本の中の狼と山羊は仲良しだったので
少女は満足だった。]

(83) 2015/05/13(Wed) 15時半頃

【人】 花売り メアリー

 あ!!
 マーゴだ、マーゴが来た!!

[どうでもいいことなのだけど、二人が遊ぶときは
どっちが先に相手の家に着けるか勝負をしている。

お互いに一番早く着く道から行くので絶対にすれ違わない。中間距離の噴水広場からどっちの家寄りか。
しっかり勝ち負けがわかるので二人とも時々むきになるのだ。]

 しまった!……ゆっくりしすぎた!!

[窓から外を見ると友達の姿。>>63
慌てて準備を始める。

ピンクのワンピースに白のピナフォアを重ねて。
バスケットに読みかけの絵本とお弁当を突っ込んで。]

[ルパートとグレッグが見えれば「いってきまーす」と
元気に声かけただろう。]

(90) 2015/05/13(Wed) 16時頃

【人】 花売り メアリー

[勝手口を出ると昨日自分がしたような
抱擁の洗礼を受ける。>>65

それが楽しくて、きゃーっと嬌声をあげて
あははと笑う。

そんな自分に少女自身安堵する。

よかった、わたし…普通に笑えてる

と。]

(91) 2015/05/13(Wed) 16時頃

【人】 花売り メアリー

 おはよう。
 いこっ。

[とマーゴに自分の服の裾をつまんでもらって
ゆっくり歩き出した。]

あのねえ、ジョスランさんがね
マーゴ……

あっ、違った。
ジョスランさんがね、お花摘みに一緒に
行きたいんだって。
だから誘わなきゃ。

[と友達に誘いを掛けて、ふたりは
ジョスランの家へと向かった。]

(93) 2015/05/13(Wed) 16時頃

【人】 花売り メアリー

[ジョスランの家には朝も早くから
無遠慮なノック音と
少女らの弾んだ笑い声が聞こえただろう**]

(94) 2015/05/13(Wed) 16時頃

花売り メアリーは、メモを貼った。

2015/05/13(Wed) 16時半頃


[高く澄んだ女の声にゆると目を細める。
零れる笑み声は酒気に浮かされる脳裏に艶やかに。
ルパートの声にも耳傾けながら
男は黒銀の長の姿を思い浮かべた。]


――…派手に彩り、上手く隠す、か。


[この時点で彼の命運は決まっていた。
けれどその時は誰が手を下す、なんて話まではせず。]


[ベネットの意識に伝う声は、
ルパート、ラディスラヴァ、メアリーだけでなく。
もうひとり、末の妹の声も仄かに届く。
隣村の人間を、均衡を崩すことになった人狼。
たすけて、と彼女は兄を呼んでいた。

手紙の届かなくなった一ヶ月前、彼女は身篭ったことを知った。
我が子の為にたくさんの栄養をとっても尚足りぬのか
身体は徐々に痩せ細り、やつれていった。
そんな妻の身を案じて夫ははやめの里帰りを提案する。
一緒に、と夫は言ったが彼女は大丈夫だからと一人で故郷に向かった。
あと少しというところまできたところで、
彼女の身体は限界を迎えたのだろう。
目の前が真っ赤に染まる。
餓えた獣の本能が、生きる為に、腹に宿る命を生かす為に、
べつのいのちをひとつ、奪って――。
そうして、怖くなって逃げてきたのだと彼女は語り――。

たすけて、と末の妹は泣く。
それでも足りないの、と、それはまるでねだるように。]


[家族が、大事だった。
家族の為に、長の謳う“共存”に賛同したが
家族を守る為なら、長の方針にも背く。

大事な妹を「処す」と長が言うのなら――。
ラディスラヴァの声が過ぎりゴクと咽喉が鳴る。]


同族の血肉は、どんな味がするんだろうね。


[覚悟はその時に、決まり――、]


[酒気は疾うに消えていた。
男は酒場を出たその足で族長のもとを訪れる。
夜更けの来訪者に、黒銀の髪の奥にある双眸が驚きと警戒の色を映した。]


夜分遅く失礼します。
実は、夕刻の件でお話したいことが。


[礼儀正しく頭を下げて、本題に入った。]


――…隣村で人を襲った人狼を、みつけました。
この村で、人を襲うところを見たんです。
捕らえようとしたのですが、逃げられてしまって。
この村で犠牲者が出たことをお知らせしようと思い……


[訪れた理由を連ねる。
本当と嘘がまじるこの言葉を長が信じたかどうかはその変わらぬ表情からは知る由がない。]


[現場に、と言い出したのはどちらであったか。
どちらでも構わぬことだった。
足音二つ教会へと続く。
ギィ…   と、軋む扉。
むせ返るような血の匂い。
既に事切れた人間の娘が其処に在る。
酷く散らかされた無残な姿に、長の動きが止まった。
見入る長に隙を見出し、男は獣へと変わり長に飛び掛る。
黒き獣の前足が長の肩を押さえつけ、床へと押し倒し]


――…終いだ。
本能を殺し一族の誇りを失い
耐えて過ごす“共存”なんて、いらない。
天秤は傾いた。
もう、戻れない。……戻らない。


[直接意識に語りかける声は彼に届くか否か知らない。
そうして、長の喉笛へと喰らいつく。]


[ゴリ、と、硬い何かを砕く音が教会に響く。
ピチャ、と舐める音がして、
引きちぎる音が、繰り返し。

甘露の如き真紅が床に広がりその匂いが獣を酔わせる。
煌煌と黒曜石を煌かせ、獣は狩りの終わりを“味方”に伝える。

飛び散る臓腑のいくつかには千切られた後があり、
それは皆が寝静まった頃、末の妹へと届けられた。]


【人】 花売り メアリー

[ジョスランはもう朝支度を済ませていたようだ。
兄さんが落ち着かないのは、花畑が待ち遠しいのかな。
そう思うことにした。]

 もちろんよ。
 わたしは兄さんと一緒にいるもの。
 んふふふふっ。

[堪え切れず笑みがこぼれる。
兄さんに軽くおじぎをすると
裾をつかむマーゴの手を持って
そのままジョスランに渡す。]

(130) 2015/05/13(Wed) 20時半頃

【人】 花売り メアリー

[どうしよう、サイラスがいるんだよ
って教えてあげた方がいいのかな。

それともわたししか知らない恋路を
応援してあげた方がいいのかな。]

[そんな他人の(勘違いの)恋の悩みが
頭の中を占領しているうちは
笑っていられるから。]

[わたしはとにかくお節介に徹するの。]

(131) 2015/05/13(Wed) 20時半頃

[どこぞの水場で洗い流した血の味は
時折口にする人の血の味とも少し違う気がした。

同族の血であるがゆえか、
それとも性別による違いか。

何にせよ、*一族を束ねる長の血肉は獣にとって馳走*]


【人】 花売り メアリー

[いけない、マーゴの意識が兄さんに向かっている…。
しゃがむマーゴに、兄さんも鼻を突き出して
しっぽをゆるく振ってまんざらでもない様子。

こんなハズでは…。]

 兄さんはわたしと遊びたいって言ってるもん!
 マーゴとは明日遊ぶんだって。

[なんてでっちあげを言ったり。
普段と違うその様子にマーゴは
何かことばにするか。]

(142) 2015/05/13(Wed) 21時半頃

【人】 花売り メアリー

[マーゴが兄さんの名前尋ねるのに
自分も興味惹かれたが、
答えははぐらかされたような。

サイラスといい。>>0:329>>0:345
おとなははぐらかすのがうまい。

それでも単純な少女は新しい問いかけに]

 うん!たくさん摘むよ!
 お母さんにあげるの。

[と少し寂しそうに笑った。
今日はお父さんが何となく
元気のないように見える日。

お母さんのめいにち。]

(143) 2015/05/13(Wed) 21時半頃

【人】 花売り メアリー

[ジョスランに促されて、どこにいこうか考える。
ふたりならどこでも楽しい。]

 あ、でもアネモネってあれでしょ
 ぷわーってなってる花。
 あれは汁が毒だから死ぬよ!

[死にはしないけれど、手が荒れる、と前にクラリッサから聞いたことがある。]

 たんぽぽがいいな!
 たんぽぽ摘みにいこ!

[と村の外れ、教会と反対方向に位置する
平地の方に行こうと
声高に促して。
ちゃっかり兄さんの横に位置して歩き出した*]

(144) 2015/05/13(Wed) 21時半頃

 ふふっ、……うふふふっ。

[ああほら、だって、喉を絞めておかなくちゃ。
込み上げてくる高笑いが聞こえたらどうしましょう。
きっとすぐにでも『怪しい』『お前が犯人だ!』とでも謂われ
『今日がお前の命日だ!!』とでも指を指されかねません。]

 ああ、でも。
 とても素敵な死に様だったわ。
 お望みの同族の味は如何だったかしら?

[血肉の味を気にしていた彼に、くすりとひとつ問いましょう。
そして、甘い囁きを脳に直接落とすのです。]



 あんな風に『人』を『殺せる』『ひと』。
 私は好きよ。

[“味方”にだけ伝わる、声なき声は。
艶やかでどこか甘くもある、そんな声だったでしょう。
凛とした色はまた、くすくすとした笑い声と共に**]


――……。


[彼女の言葉に瞠目する。
甘く艶やかなその声はもっと聴いていたいと思わせる響き。
予想せざる言葉に微かな動揺過ぎらせるも]


それは光栄だね。


[小さく笑む気配だけ滲ませた。]


【人】 花売り メアリー

[ぷくーっと頬を膨らますマーゴ>151に
少しうろたえながら 言葉を言い繕う。]

 あっ、ごめんね、マーゴ。
 違うのいじわるじゃないの!
 これも人助けのためなの!!

[全てはジョスランのいばらの恋路を
影ながら応援するため。

もっとも何も知らないマーゴには
ちっとも伝わらない話だろうが。]

ね、ね、マーゴ。
マーゴは初恋って叶うと思う?

[とはぐらかすように話を振って。]

(170) 2015/05/13(Wed) 23時頃

【人】 花売り メアリー

―花畑―

[村のはずれに位置する原っぱ。
一面濃いオレンジのタンポポ。
先端に花束のように何輪も咲いて
一本が小さな花束のような花。

周りには紫の花もちらほらある。
昨日クラリッサが言っていた>>1:461花はあるのだろうか。]

[少女にとって幸いなことには教会から遠く
村の騒ぎが伝わってくるには
まだ時間が掛かるだろうこと。]

(174) 2015/05/13(Wed) 23時頃

[メアリーが、今日この日を迎えたのは好都合。
そうした頭も、男の中にある。

そう、自然と娘は血の匂いを纏うだろう。
当然のことだ。
血の匂いは同じ血の匂いの中に紛れる。
そうであれば、娘が疑われることもなかろうと]


【人】 花売り メアリー

―花畑へ向かう途中―
 わたし、あのね、初恋って
 いくつでしても素敵だろうなって
 思って!

[えへへへ〜、とぎこちない声で笑う。
その嘘くさい笑い声は
見えていなくともで作り物とわかるのだろう。

下手なりに話をごまかそうとするが
どうだろうか。
いつかマーゴにちゃんと話せる日は
来るのだろうか。]

 ね、ジョスランさん!!

[と唐突にジョスランに話を振る。
マーゴに見えないのをいいことに
小さく親指を立てながら。]

(222) 2015/05/14(Thu) 00時頃

【人】 花売り メアリー

―花畑―

[マーゴは見えなくとも上手に茎を丸めて輪っかを伸ばす。
その所作をジョスランは感慨深く見守り、
兄さんもその傍ら耳をピンと立てて佇んでいる。

わたしはというと…。]

 う、う……。

[うまく作れない花輪に悪戦苦闘していた。
お母さんのお墓にある石に掛けれるくらい大きいのが
作りたかったのに…。]

(232) 2015/05/14(Thu) 00時頃

【人】 花売り メアリー

 わたしもおとなになれたら
 花輪がうまく作れるのに。

[と思う。

そんな時だ。

  「マーゴの輪っかが出来たら
  ジョスランさんにあげたらいいよ」

というわたしのことばに、マーゴがそう返したのは>>205]

(233) 2015/05/14(Thu) 00時頃

【人】 花売り メアリー

     (ドクン)


[一瞬、心臓が飛び跳ねたような気がした。
ぽーん と一気に高いところから垂直落下するような。

身がすくんで、顔がこわばる感じ。]

 へ、ヘン…?
 やダなぁ…。そんなことないよう。

[意識すればするほど声はうわずって。
なんで、どうして。頭の中で反芻するのは
真新しい記憶。]

 なんで?

[と慎重に探る声に重なるように結わえた髪を手が梳くのに
また身体が小さくこわばった。]

(237) 2015/05/14(Thu) 00時頃

【人】 花売り メアリー

 それにしても
 紛らわしいよね、ジョスランさん!

 わたしはてっきりマーゴのこと
 好きなんだと思ったのに!

[血の“匂い”を変えるのは甘いグラニテ。
爽やかな甘さを話題に添えれば
気持ちも変わるかと。]

[気を引きそうな先ほどの会話を振る。
少女の勘違いによる“ジョスランの初恋”騒動の全貌。

ジョスランはその話に何となく返事を返すが
友は“いつも”と違うことを感じ取っているよう。
それはふたりで過ごした“いつも”の時間の長さ故。]

(275) 2015/05/14(Thu) 02時頃

【人】 花売り メアリー

[マーゴの、少女に対する懸案と
 それを受けて表情を曇らせる少女。]

[段々と重くなる雰囲気を打破しようとした
ジョスランから少し早めの昼食が提案される。

出掛けよりも落ち着いた声のトーンで今朝作ってもらった
お弁当をちゃっかり見せびらかして、二人に渡す。
マーゴからもデニッシュや
ベーグルのサンドイッチを半分こしてもらう。

ようやく村の方がざわついていると感じるのはそのころだろうか。
凪いだ風が少しずつ吹き始めた。]

(282) 2015/05/14(Thu) 02時半頃

花売り メアリーは、メモを貼った。

2015/05/14(Thu) 02時半頃


 ねえ、みんな聴こえる?

[喉を震わせることなく出るこの『声』は
誇り高き獣の彼に。
血を纏う女となった少女に。
知恵もつ老いた男に。
どこへいたって届く、高い音。

その高慢さは、ともすれば耳障りなものでしょう。
聞いていたいなんて思うのは
物好きに他ならないでしょう。]


 とっても楽しいお遊戯が始まったみたいね。

 人間と馴れ合い、腑抜け、腐り。
 そもそも成り立ちもしない『共存』にしがみつくお馬鹿さんたちが
 きっと直ぐに動き出すわよ?
 「『過ち』は一族の手で───……」って。

 哀れな長の元に集まった『同族(ひと)』たちですものね?

[くすくすと、鈴を転がすような笑み。
普段からは想像できもしない声が紡ぐ。]

 ああ、子供には少し難しいかしら。
 判るようにお話してあげる。


  Once Upon a Time ...
 (むかしむかしあるところに)

 狼さんと山羊さんが、仲良く暮らす村がありました。
 山羊さんはいつもお野菜を食べ、狼さんはお肉を食べます。
 食べるものが違っても、姿形が違っても
 ずっと仲良く暮らしていました。

 One day ...
 (あるひのことです)

 狼さんと山羊さんが遊んでいたときのこと。
 狼さんはじゃれるつもりで、爪をだし牙をだし
 山羊さんに襲いかかってみせると
 山羊さんはなんと、あかぁい血を流して死んでしまったのです!


 Two day ...
 (そしてつぎのひ)

 山羊さんが死んでしまったことを、山羊さんの仲間が知りました。
 そして彼らは次々にこういうのです。

 「あいつをころしたのはだれだ!」
 「みつけたら、ただじゃおかない!」
 
 
 「ころしてやる!!」
 
 


 Three day ...
 (そしてそれから)



 …──さあ、どうしましょう?
 
 
 


 ふふふっ、あはははっ。
 何て素敵なお遊戯かしら。

[高い笑いと、鼓膜を揺らす声。
お伽噺のひとつを読み聞かせるようにした後
甘く、甘く、囁きました。]

 とやかく謂う人がいるのなら。
 『山羊さんの仲間』を、食べちゃいましょう。

 ね、私食べたい人がいるの。

[思い浮かべるのは───……]


 
 
 
───『素晴らしき恩寵』なんて、大嫌い。
 
 
 


[歌を自由に歌う姿。
導く声、か弱い姿。
守られる対象。

食べてしまったら、みんなどんな表情をするかしら**]


花売り メアリーは、メモを貼った。

2015/05/14(Thu) 10時頃


 誰…?

[未だわからぬ会話の相手
そして居もしないのにどこかから
 しかし確実に届く声に

戸惑う。

そういえば…――と記憶を紐解く。
昨日、自分が父と会話していた時に
頭のどこかで男と女が会話していたような。

ぼんやりとどこかで聞いていた声
にいまだ思い当ることはなく。]


 わたしを見張ってるの…誰?

[わたしの問いかけには知らんふりで
相手は尚も続ける

「子供には少し難しいかしら」と高圧的な
態度に何となくつまらなくて口をへの字に曲げて
頭の中の声に耳を傾けた。

高い女の声が紡ぐのは
まるで自分の持ってる絵本のようなお話。]



 狼さんは悪気があったわけじゃないのに…――
 ひどい話だわ……――。

 わたしの持ってる絵本の話では
 狼さんと山羊さんは仲良しよ。

[今――自分の読み進めた――のところまでは。]


[キンキンと響く声は頭の中だけでなく
鼓膜を内側からも震わせる。
それが妙に気味悪い。

それからお母さんが
ベッドで寝かしつけてくれる時のような
優しい、柔らかな声色で

悪魔のささやき]

 わたし、仕返しが怖い。
 そんなことしたら 怒られちゃうよ……。

[まだバレてない。本気でそう思ってる。
仲間? 突然ふたりの男女の声と
お父さんのもう一つの声。

わからない、わからない。
わかりたくない。] 


 お姉さんが食べたいんだったら
 勝手にしたらいいわ。
 わたし 知らないもの。

[彼女が食べたい相手が誰のことかなんてわからぬまま。
好きにすればいい、と無関係を装って。

ああ、少女が
「オンチョウ」の意味がわかる おとなならば。

ああ、少女が
ラディスラヴァの嫉妬の先を理解できる おとなならば。]




[変えられる未来があったかもしれない。]

  


【人】 花売り メアリー

[内緒話と
抱き寄せられる肩から
伝わる温もり。]

[マーゴが教えてくれた
なくなってしまった「いちばん怖いもの」は思い当る。
会ったことのないマーゴの両親。

前にお父さんに聞いたら
お母さんと同じところに居るって
言ってたっけ……。]

(311) 2015/05/14(Thu) 11時半頃

【人】 花売り メアリー

[マーゴは優しい。
わたしの大好きな友達。]

[ふたりでいればきっと
大丈夫。
わたしは“いつも”を取り戻せる。]

[そう感じながら
肩に置かれた手に自分のそれを
重ねて。]

(312) 2015/05/14(Thu) 11時半頃

【人】 花売り メアリー

―騒動のあと―

ジョスランさんが
そんなようなことを言ったんだもん。

[新鮮なハムとみずみずしいレタスが挟まった
もちもちのベーグルを力いっぱい
噛みちぎりながら。

しゃあしゃあと罪をなすりつけて
えへへと肩をすぼめて笑う。]

 わーい!!
 ヤキガシ!!美味しいやつだ!!
 マーゴありがとう、大好き!

[声を弾ませながらデザートのフィナンシェに
眼を輝かせる。
楽しい 楽しい
ずっと続けばいいのに。]

(313) 2015/05/14(Thu) 11時半頃

【人】 花売り メアリー



[悪夢――現実――に引き戻されないように。]

 

(314) 2015/05/14(Thu) 11時半頃

【人】 花売り メアリー

[いつもなら半分こする花輪。

  片側がきれいで
  片側がいびつで

そんなふたりの花輪。

今日はいびつな花輪と
きれいな花輪。]

(316) 2015/05/14(Thu) 12時頃

【人】 花売り メアリー

[「交換こ」と言って差し出された
きれいな花輪。

少女の辞書に「遠慮」という言葉はない。

いいの?!と
眼を輝かせて。

代わりにお礼をしようと、ポケットに手を突っ込むと…――]

(317) 2015/05/14(Thu) 12時頃

【人】 花売り メアリー

     ヒヤリ…――

[冷たいものに手が当たり
自分の手が一気に冷める感覚。

手だけじゃない。
身体も目も 
心臓だけが赤く熱く燃えるように
脈打って。

これはわたしが欲しかった大事なもの、宝物?]

(318) 2015/05/14(Thu) 12時頃

【人】 花売り メアリー

[その時わたしの頭に
浮かんだのは
きっとひどいこと。

おとなに言ったら
お父さんやお兄ちゃんに言ったら
怒られそうなこと。

オーレリアお姉ちゃんが持ってた綺麗な銀の薔薇細工。
欲しかったのに、これがあると怖いから、
手放しちゃおうなんて。

しかも…――友達にあげちゃおうなんて。]

(319) 2015/05/14(Thu) 12時頃

【人】 花売り メアリー

 ……お礼、マーゴにあげる。

[少し俯くのは、マーゴには見えない。
隠しきれない少女の声色を照れ隠しと見るか、
また“いつも”に見え隠れする違和感と見るか。

受け取らなければ強引に手に握らせて。]

 お花のかたちしてるの、それ。
 お守り。

[と付け加えて。

本当にお守りだったことを
ふたりは だれかは
知ることがあるのだろうか。]

(320) 2015/05/14(Thu) 12時頃

【人】 花売り メアリー

[それだけ告げるとバスケットを片手に
マーゴの花輪を頭にかぶせ
墓地の方へと駆けていく。]

 またね!
 ジョスランさんと兄さんも!またね。

[と少しうわずる声を張り上げて
残した人たちに別れをつげて。]

(321) 2015/05/14(Thu) 12時頃

【人】 花売り メアリー

[わたしは駆ける。
とばないように頭に乗せた花輪を片手で押さえて。

バスケットを持つ片手では本がカタカタの揺れる。

わたしは風。
びゅんびゅん。
高い木々に囲まれた獣みち。太陽も届かないで鬱蒼としてるけど
わたしは気にせず走り抜けてく。

わたしは妖精。
ふわりふわり
わたしの足元の花は 毒の花ばかり。]

(323) 2015/05/14(Thu) 12時頃

【人】 花売り メアリー


[「何がなくなるのが怖い?」

        「わたし」

   「おともだちと家族がいなくなるのが」
 
              「一番怖い。」  ]
 

(324) 2015/05/14(Thu) 12時頃

【人】 花売り メアリー


   [嘘ばっかり。]

 

(325) 2015/05/14(Thu) 12時頃

[少女は私に誰かと問いましたが
私はそれに返すことなく笑ったまま
見張る、という言葉にはまた更に笑みを深くしたでしょうか]

 そう、酷い話でしょう?
 元から仲良くなるなんて無理だったの。
 狼さんは狼さんと。
 山羊さんは山羊さんと、仲良していくべきだったのよ。

 だって山羊さんは、狼さんが食べるごはんなんだもの。

[そんな一節が彼女の絵本の中にあるかどうかは知れません
まるで当たり前のことを次げるように。
幼さ残す少女へは、『酷い話』を続けました。]

 仲良く暮らすなんてふざけたお話は、
 絵本のなかだけに、しておけばよかったのよ。


【人】 花売り メアリー

[わたしが怖いの。


  わたしのことを
  愛してくれる人が
  いなくなること。

                  わたしの場所が
                  なくなるのが
                  怖い。     


          わたしが
          愛されなくなるのが
          いちばん怖い。         ]

(326) 2015/05/14(Thu) 12時頃

[ふざけたお話?

そんなことない。]


[そう言いたいのに、言えない自分がいる。
だってオーレリアお姉ちゃんを殺したのは自分。
ぐちゃぐちゃにしちゃったのも自分。
ちょっとだけ食べちゃったのも自分。

そんな自分が
みんな一緒に仲良く暮らせるよ
なんて言えないことは

さすがの少女にもわかる。
だから、噤んだ口を固く結んだまま。]

…………。


 仕返し?
 ふふ、大丈夫。

 そんなことするような『人』も
 一緒に食べてしまえばいいのよ。

[それは言葉で連ねるだけならばとても単純な話です。]

 『過ち』は正さなくちゃならないのよね?

 牙をなくした狼と、
 ただ食事をしただけの狼と、

 どっちが『過ち』なのかしら。

[続く言葉は一族の手で…だったでしょうか。
牙無き奴等に制裁を、なぁんて大義名分を掲げるのも面白いかもしれません。]


【人】 花売り メアリー

―墓地―

[母親のもとへ向かうころには
息もあがって。

ゆっくりと墓石へと
歩み寄る。]

 お母さん。花輪、作ったよ…。
 ……っていっても、これマーゴのだけど。
 あげるね、お母さんに。

[今日で何年だろ?
……えっと…わたしが5歳の時だったから……。]

 7年?

[8年です。]

(329) 2015/05/14(Thu) 12時半頃

 ───あなたは、私を止めないのね?

[例えそれが彼女の大切な友人であろうとも。
私は戸惑うこともせず食べて見せるでしょう。

知らない、と逃れようとする言葉にだけは
そっとそっと、微笑んで。]

 いいえ、あなたは知っているの。
 『知っている』のよ。

[止めなかったこと、それはすなわち肯定。
そう受け取った私は、黙った彼女の可愛らしい顔を思い出しながら
くすくすと耳を擽るような音で、笑っていました。]


【人】 花売り メアリー

[間違いには気づかぬまま、少女は続ける。]

 どうしよう。お母さん。
 村に戻るのが怖い。
 多分もう話題になってるよ。
 ごめんね、お母さんのめいにちに
 こんなこと言って。

[戻りたくない、その思いと
自分だとバレてやしないかという不安
それを打ち消したい、確かめたいという思いと。

せめぎ合う葛藤に中々答えが出せぬまま。
うだうだと墓石の裏に腰かけるとバスケットから
絵本を取り出し、読み*始めた。*]

(333) 2015/05/14(Thu) 12時半頃

 さあ、他のお二人はどうかしら?

 私を止める? それとも止めない?
 他に食べたい『山羊さんの仲間』でもいるかしら?

[艶やかな誘惑は、他の二人へと届くでしょう*]


花売り メアリーは、メモを貼った。

2015/05/14(Thu) 12時半頃


花売り メアリーは、メモを貼った。

2015/05/14(Thu) 12時半頃


[聞こえる声に、ほんの少しだけ目を細める。
高い音色を彩る高慢さは、
彼女の気位の高さを思わせる。

高慢に傅くほど矜持は低くない。
嗜虐的な考えがうっすらと過ぎるもののそれは直ぐに消えた。

子供に向けての語り口が聞こえる。
彼女が語りかける相手はすぐに知れるから男は暫し無言のまま。

子供と称される彼女の途惑いと続く反応に耳を傾け、
二人の女性の話が済み、新たに声掛けられるを耳にとめ]


 
 
――…未だ決めかねている。
『邪魔』と思う者がいればそちらに傾くかもしれないが、
『恩寵』に対しては、キミに否を唱えるほどの思いいれはない。

 


[細められた目も
矜持も、消えていく考えも。
黙っていては伝わらぬこと。]

 ふふっ、そう。
 可哀想に、あの子は見捨てられるのね。

[唄紡ぐ盲目の小鳥。
彼女がきっと仲間だと思っている一人から、命を見限られたのだと知れば。
それはそれは、絶望に染まる表情をするのでしょうね。]


 『邪魔』がいれば教えてね?
 一人ずつ、邪魔者は消していきましょう。
 私も手助けするわ。

 だって、私たちは『味方』なんだもの。

[そうでしょう、と。
偽りの涙を横に流しながら、嗤います。
学者さんの謂う通り、普段と変わらぬ貌を張り付け。

その厚い駱駝のカーテンの下に、真紅の瞳を細めて**]


好きにするさ。

[それは丁度、意識を失って見えた彼女の枕元で
かつての友と呼んだ男に言い放ったと同じ、投げやりさで]


 好きに、するといいさ。


[恩寵うたう小鳥を食わんとする彼女の声に応える]


[耳に残る、娘の歌声。

視えなかったものが───
そう歌った彼女の目に、今は何が見えるのだろう]

それがお前たちの意思ならば。

[構わないと告げる音は、やはりどこか諦めに似る。
”彼ら”を諦めたわけではない。
ただ、もっと違うものを男は随分前に諦めてしまった]

お前たちが──…生き延びる道ならば。

[同族を自らの牙にかけること、男はやはり選ばない。
艶やかな声持つ人狼の娘、この娘に言わせれば、
自分もまた充分に腑抜けの一員なのやも知れぬ。
そうと思えど、それを変える気とてなく]



…… 力持つ者の話を、聞いたことはあるかね?

[代わりに問うのは、若者らへ。
それが何か、どれ程のものであるのか。
男とて、詳しくを知るわけではないけど]


これまでは使われなかった力だ。
私も詳しくは知らん。

だが、以前耳にしたことがある。
人を食らう人狼を見抜く術持つ者の話を。

[視るは生者であるか死者なのか。
それすらも良くは分からない。
分からないまま、ただ警告のみを発する]


この村に今、いるのかも知れない…いないのかも知れない。
だが、気をお付け。

血は血の中に、用心して隠し切ることだ。
耳と牙、…醒めるのはお前たちだけではあるまい。

[最後の響きは案ずるように、諦めのようにどこか*暗く*]





  ねぇ、せんせ…………


  




  せん…………せ……。


  




  ……マーゴット?


 噫、………。

       大丈夫かい。




 どこに?


[答えは返っただろうか。
聞けば、また歩きだす。]




  せんせ……………、ごめんなさい……。
  ごめんなさい………なんでもないの、だだ…

  こわくて………………。


[泣いたらカビてしまうって言ったのに]

  サイラスのおうちに……います………。

[  瞑った瞼が、  また 濡れた。  ]
  


【人】 花売り メアリー

―墓地―

[頭に濃いオレンジ色の花輪を乗せたまま。
ゆっくり、ひと文字ひと文字 スペルを辿る。]


 ア カ は い い ま し た。

[アカというのがその本での狼の名前。
そして次の行へ指をなぞろうとすると

上から振ってくる声に
びっくりしてヘンな声が出た。]

(396) 2015/05/14(Thu) 19時頃

【人】 花売り メアリー

 わぁあぷ!!
 ……びっくりした。

 グレッグお兄ちゃん。

[「それ」というのが何を指すのか一瞬わからなくて
きょとんとしていたが頭を示されると
あ、と小さく声をあげる。]

 綺麗でしょ。
 これはね、マーゴがくれたの。
 わたしのはこっち。

[とバスケットの中で本と一緒になっていた
少しくたびれた花輪を見せる。
走りながらバスケットを大きく振っていたから
元々いびつだったそれは
更に解けそうなくらい緩くなっていた。]

(397) 2015/05/14(Thu) 19時頃

【人】 花売り メアリー

[腰を下ろすグレッグに]

 ……まだ。
 今アカがシロのおともだちを
 追い払ったところ。

[シロというのがその絵本での山羊の名前。
白いからシロというらしい。]

 ……。

[それだけ言うと、ふ、と俯いて少女は押し黙る。
従兄はそれを不思議に思って尋ねるだろう。
俯いて口を尖らせたまま]

(398) 2015/05/14(Thu) 19時頃

【人】 花売り メアリー

 「キャサリン」っていうのやめて。
 お母さんはお母さんだもん……。

[普段、彼が父のことを「ルパート」と呼ぶのは
さほど気にならない。
なのに、何故か久しぶりに彼のくちから聞く
母の名前はすごく不快だった。]

(399) 2015/05/14(Thu) 19時頃

【人】 花売り メアリー

―3歳の記憶―

[呼び方のはなし。

 父の名前はルパート。
 母の名前はキャサリン。
 兄の名前はグレッグ。

それは知ってる。
でもお父さんはお父さん。
  お母さんはお母さん。
  お兄ちゃんはお兄ちゃん。

少女にとってそれが名前だった。]

(403) 2015/05/14(Thu) 19時半頃

【人】 花売り メアリー

[だから兄の使う言葉を疑問に思った。
ただその頃は、兄がことばを言い間違えてるという
根拠のない確信があった。]

 おにいちゃん おかしいんだ。
 おとうさんのこと 「おじさん」 だって。

[キャハハと愛らしく笑う、今よりも幼い少女は
叔父という言葉を知らなかった。
その時説明されたような気もするけれど
幼い少女に理解はできず。]

(406) 2015/05/14(Thu) 19時半頃

【人】 花売り メアリー

 「おじさん」って言ったら
 よそのひと みたい。

 だからやだ。

[ときっぱり跳ねつけて
困り顔の父や母や兄にのしかかるように抱き付いて]

 だってうちは よにんかぞく だもんねっ!

[そんな思い出話。]

(407) 2015/05/14(Thu) 19時半頃

 『過ち』……。
 悪いこと。
 
 でも…、友達は、食べちゃいけない…もん。
 
[「どっちが過ち」か、なんて。
そんなことはわからないけど。

少女はその先の考えを
遮断した。答えを知るのが 怖い気がして。]


 止めないよ……。
 怒られても、しらないもんね。

 お姉さんの言ってること
 意味わかんない。

[わたしを馬鹿にしようとして
わざと難しい言い回しをするんだ。
と、少し不機嫌そうに不満じみた声で。]


[“お姉さん”の声に呼応するように聞こえる男の声。
幸か不幸か自分に話しかけられたことはないから
あまり聞かぬふりをするけれど。

男はオンチョウというのが誰のことかわかっているようで
ここでもおとなの仲間はずれのような気がして面白くなかった。

何が『味方』なもんか。

ラディスラヴァの口ぶりに頭の中で
そう否定して。]


 お父さんまで難しい話する……。

[『力持つ者』の話。
それが何なのか
力とは何なのか
見当もつかない。

けれど。]

 わたしかくれんぼ上手だから。
 大丈夫だよ。

[と父には嬉しそうに
その無垢な弾む声で
返事をした。]


[不利益を被ると思しき考えは共有する意識にのせず。
それはいいこで在り続けた癖か本質か。]


犠牲を払わねば得られぬものもある。
寧ろ、犠牲を恐れた故に失うことの方が、怖いよ。


[可哀想と称される娘を思う。
より失えぬものの為に見捨てる。
力をつける為の糧があるにこしたことはない。]


『邪魔』を消して、
耐えることを強いられぬ『楽園』でも作るかい?


[手助けするという『味方』に軽い調子で言葉を向ける。]


[諦めにも似た音色
彼には思うところがあるのだろうと感じさせた。]


――……。


[お前たちが生き延びる道、と彼は言う。
私たちではなく、お前たち、と。
自身を含まぬかのような物言いにピクと片眉がはねた。]


我が子が愛しいならその子の傍に居て
その子が大人になるまで守っておいでよ。
何処の馬の骨とも知れぬ者に任せたくはないだろう?


[軽口染みたものを年上の彼へ投げ]


[力を持つ者の話には]


御伽噺や伝承にそんな話があったような気がするけど
人を食らう人狼を見抜く術持つ者、か。

この村に、いなければいいね。
もし居たら、厄介だ。
族長と同じかそれ以上に『邪魔』になるかもね。

――…ん、用心するよ。


[普段と変わらぬ柔らかな口調で。]


【人】 花売り メアリー

―今朝のこと―

[病気ではないと父は言うけれど>>179
じゃあなんだって
一体全体おしっこの出てくるところから
血が出るのかと少女は問うた。

すると父は
「大人になった」 
そういう表現で初潮を言い表した。
そこで少女は]

 わたし、おとなになったの!?
 もうおとなの仲間入りなのね!

[とはしゃいだという。]

(412) 2015/05/14(Thu) 20時頃

[「おとなの仲間入り」なんて
全然違うじゃない……。

ツン、と口をとがらせる。
昨日からこのかた、うまくいかないことばかり。]

 お兄さん、聞こえる?
 …あなたは誰?
 わたしの頭の中に住んでる悪魔なの?

[と女よりは幾分か柔らかな声色の持ち主に語り掛けてみることにした。]


【人】 花売り メアリー

[母の呼び名について、兄に告げる少女>>399
眉をしかめて目は潤ませて
口はへの字に結んでいる。

兄への不満だけではない。
不安定な少女の理性と感情という天秤は
ネジの外れたシーソーのように
大きく何度も傾いていた。

だが、それは果たして相手には伝わるのか。]

(418) 2015/05/14(Thu) 20時半頃

【人】 花売り メアリー

[と思うと
兄が何か言ったか話の途中でも
構わず。]

 あ!
 あのね、わたしね、今日ね、おとなになったんだよ!
 わたしもおとなの仲間入りになったんだって!

[と今朝のことを喜色満面に騒いだ。]

 グレッグお兄ちゃん。
 これで、わたしいつでもお兄ちゃんのお嫁さんになれるよ!

[と付け加えて。]

(419) 2015/05/14(Thu) 20時半頃

花売り メアリーは、メモを貼った。

2015/05/14(Thu) 20時半頃


花売り メアリーは、メモを貼った。

2015/05/14(Thu) 20時半頃


[聞こえる少女の声に意識を向ける。]


聞こえているよ。
――…ああ、名乗っていなかったっけ。
残念ながら悪魔じゃないなぁ。

ほら、聞き覚えがないかい?
僕は本屋のベネットだよ。


[柔らかな口調のまま、名乗り]


 辛い時は、誰かに頼れと言っただろう?
 だから。それでいいんだよ。マーゴット。

[繰り返される「ごめんなさい」を
 宥めるように]

 ……待ってなさい。

[それだけ告げた*]




  せんせ、 …ありがとう………。

[ わたしの声を聞いてくれて。 ここまで来てくれて。
             彼を連れて、きてくれて。]

 


【人】 花売り メアリー

 「わかってる」

[そういう兄の声は優しいものだけど
兄が母のことを、「お母さん」と呼んだことを
少なくとも少女は知らない。

キャサリン、と名で読んだり
ねえ、とかちょっと、とか。

そういう思い出が
兄の言葉から説得力を
奪う。

本当に…――?
でも答えを知るのが怖くて
わたしは、ただお兄ちゃんを見るだけ。]

(436) 2015/05/14(Thu) 21時頃

【人】 花売り メアリー

[不思議がるグレッグに
少女もまた不思議そうに
小首を傾げて。

何だか呆れたような灰の眼が
頭のてっぺんからつま先まで
全体見るもんだからぷくっと
頬を膨らませて反論する。]

 お父さんがゆってたもん。
 わたし今日からおとなになったんだって。

[父には言えたが、年の近い兄には
「おしっこが血になった」とは言えず。]

(443) 2015/05/14(Thu) 21時半頃

【人】 花売り メアリー

[それからまたころりと一変。
照れくさそうにもじもじと
スカートの裾を弄りながら]

 わたし、お兄ちゃんとけっこん
 したいんだもん。
 ドナルドおじさんはね、マーゴが好きだから。
 ジョスランさんはね、マーゴが好きだったけど
 勘違いだったの。
 でもわたしジョスランさんとは
 けっこんしたくないからいいの。

[とうろたえる兄を余所に手を包み込むように
握りしめた。]

(446) 2015/05/14(Thu) 21時半頃

【人】 花売り メアリー

 ねえねえ、いつけっこんできる?
 明日できる?

[その問いをする少女の表情には
微笑みはなく、声を少し荒げて
困った様子で兄に尋ねた*]

(447) 2015/05/14(Thu) 21時半頃

【人】 花売り メアリー

 えぇー。
 子どもの時からいっしょに居たから
 もう時間たまったと思ったのに。
 
 おとなになったらいつでもけっこん
 できるんじゃなかったのか……。
 たばかられた。

[兄の言葉>>466にがっかりして肩を落とす。

昨日ジョスランに言った内緒の話。
その話には続きがある。]

 でももう少し先になったら
 グレッグお兄ちゃんともけっこんできるんだよね。

(482) 2015/05/14(Thu) 22時半頃

【人】 花売り メアリー

[グレッグが父を「ルパート」と呼び
母を「キャサリン」を呼ぶのは

彼が……、従兄が本当の家族を忘れられないから。

お父さんとお母さんがそうだったように
わたしがグレッグお兄ちゃんとけっこんしたら。

本当の家族になれる。

4つのピース。ひとつは欠けてしまったけど。
きっと3つはきっちりはまる。
そうしたら、もっときっとずっと一緒にいられる。]

(489) 2015/05/14(Thu) 23時頃

【人】 花売り メアリー

[促される>>470ままに墓参りを済ませると
マーゴの花輪を墓石に飾る。

 「きれいな方をお母さんにあげるの」

そして自分はバスケットの中から
くたびれた花輪を出して
自分の頭に。

花輪を飾る自分の姿は見えないけど
本当に教会に掛かっている絵のよう
なのだろうか。

スカートを翻してみるけど
いまいちピンとこず。

家に帰るのはいいのだけれど。
なるべくなら村はあまり歩きたくないな、
と兄の手をとり墓地を後にした。]

(501) 2015/05/14(Thu) 23時頃



[おとこの声が返ってきたのはおそらくその時]

 


【人】 花売り メアリー

え?

[びっくりした声はすぐ隣にいた兄にも聞こえただろう。
尋ねられたら、向こうの茂みで何か動いたから
そう返す。

帰りの道は少女には珍しく口数少なくなるのは
不気味な噂からか。


一歩  一歩

村に近づくたび、少女の顔は曇る。]

(505) 2015/05/14(Thu) 23時半頃

 ベネット……?
 本屋のベネット…。

[聞いたままに繰り返して]

 うそ…――。
 じゃあもしかして、お姉さんの村に住んでる人…?

 じゃあ本当に村の人を殺しちゃうの…?
 どうして…。

[どうして。
理由はずっと話していた。
なんとなく話が理解できるようになってきた。

思い出せ、思い出せ。
彼らはなんと言っていたか。]


[少女の反応から
正体に気付いていなかったのだと確信する。]


――…お姉さんに名を訊いてみるといい。
きっとキミも知ってるひとだ。

全部、村での話だよ。


[屠ろうとするのが誰なのか。
それを導き出すとすれば彼女自身。
どうして、の答えは綴らず、
村の人を、という言葉を肯定する応えを。]


【人】 花売り メアリー

 う…。
 いい、よ。
 でもお話あんまりしないでね。

[と苦虫をかみつぶしたような顔で答えた。
兄も同じように時々眉をしかめる>>507のは
あまり乗り気じゃないからだろうか。]

[小さく頷くと
そのまま兄の向かうままに
診療所の方へ。]

(519) 2015/05/14(Thu) 23時半頃

【人】 花売り メアリー

[まだ陽はあったが、薄暗い道。
沈黙が退屈だったが
話をする気分にもならず。

思い浮かんだ歌を口ずさむ。
山羊のうた。子山羊の歌。]

   めえ めえ 
   森のこやぎ 森のこやぎ
   こやぎ走れば 小石にあたる
   あたりゃ あんよが あぁあ痛い
   そこでこやぎは めえと鳴く

   めえ めえ 
   森のこやぎ 森のこやぎ
   こやぎ走れば 株こにあたる
   あたりゃ あんまが あぁあ痛い
   そこでこやぎは めえと鳴く

[ゆっくりと 子ども特有の高い声で]

(524) 2015/05/14(Thu) 23時半頃

【人】 花売り メアリー

   薮こあたれば 腹こがちくり
   とっこあたれば くびこが折れる
   折れりゃこやぎは めえと鳴く

[歌いながら 少女はぼんやり思考を巡らせる。


可哀想なこやぎは誰なのか。]

(528) 2015/05/14(Thu) 23時半頃

 あーら、奇遇なこと。
 いつも守られているお姫様。

 自分から食べられに来てくれたのかしら?

[くすくす、くすくす。
高く澄んだ声は、目の前の二人へと落ちました。

偽りの涙で腫らした瞼を抉じ開けて。
奥に光る真紅は、瞳孔を細めて獲物を見つめます。]


 誰…――?

[あなたは誰?]

 誰…――?

[殺されちゃうのは…誰?]


そうだな。
…ああ、メアリーはかくれんぼの名人だ。
きちんとそのまま隠れておいで。

なあに、心配することはない。
ここに居るのは、みんな味方なのだから。

[弾むような娘の声に返るは、父の声。
優しい声色で安堵させるように告げる言葉は、
ひょっとしたら己のためでもあっただろうか]


[ベネットの軽口が響く。
聡い青年だと、内心苦笑した。

確かに、先の言葉に男は自分を入れてはいない。
入れずとも良いと思っていた。

彼ら──族長に従う者らは、犯人を捜すだろう。
犯人を見つけずにはいられぬだろう。
ならば自分が。その時には彼らの盾になろうと]

おやおや。

[けれど口に出す音は別のこと]


私がそう簡単に死ぬように見えるかい?
これでも、伊達に年を重ねてきたわけじゃない。


……そら。
誤魔化すのだって、充分お手のものさ。
だから、大丈夫だよ。

[そんな言葉で、彼の気遣いをはぐらかす]



────…

[やがて聞こえて来た、彼女の声
急がなければと、それには応えず、男は黙って空を見上げた*]


 ──見捨てられた、可哀想なあなた。

[それが誰と知らないから、容易く見捨てられ
得るものの為か、失うものの為か
犠牲に払われるであろう命の灯火
投げやりに放たれた、見捨てる言葉]

 ああ、そうそう。
 私もこの村の一人。

 誰かわかるかしら?

[それでも少女に名前を告げなかったのは
ただの意地悪のつもりです。
隠す気など毛頭ありません。
誰かが口にすれば、それはそれとばかり。]


 誰か、わかるかしら?

[そう、私は一体誰なのか。

私が、誰を殺すのか。

『知らない』と見捨てたのだから。
あなたに教えるつもりなんてないけれど。]


【人】 花売り メアリー

―診療所―
 
[先生は、スティーブンは今いるのだろうか。
戸を叩くグレッグの背に隠れるようにして扉の方を覗き込む。]

[すると戸を開けたのはやはり家の主。>>539]

わたし……、ここで待ってる。

[そう口にするが、村での騒動からかグレッグに一緒にいるようにと促されれば渋々と隅でしゃがみこんで用事が済むのを待った。]

(544) 2015/05/15(Fri) 00時頃


[楽しそうに 歌を歌っているように
頭に響くのは意地悪な言葉。]

 ……わからないわ。
 わたし、あなたみたいな意地悪な人
 会ったことないもの……。

 きっと家を締め切って
 厚いカーテンの奥で暮らしてる人ね。

[それにしてもやたらと
“見捨てられた”という言い回しを使う。
よほどわたしを 悪者にしたいのか。

自分はもっと酷いことを言ってるのに。]

 わたしは…わたしは違う。
 わたしあなたたちみたいに意地悪じゃないもの。


花売り メアリーは、メモを貼った。

2015/05/15(Fri) 00時頃


 意地悪?
 ふふっ、そうね、その通り。

[それは歪んだ私には、褒め言葉にもなるものでした。]

 そう、たった一人の部屋の中で
 カーテンも開けず、暮らしているの。

[よくわかったわね、偉いわと。
それもまた高圧的な態度なのでしょう。
くすくすと微笑めば、先ほどまでの『味方』の会話を
なぞるように話し始めました。

独り言のようなものです。
つらつら、つらつらと。]


[あの時の老いた男の口振りには気付いていましたが
私はその言葉にだけ、わざと何も返しませんでした。]

 人を食らう人狼を見抜く術、
 かくれんぼ、ねぇ。

 いいんじゃない?

[何がいいのかまで口にしないのは
これが独り言のようなものだからでしょう。]

 素敵な『楽園』の為にも
 見つけたら食べてしまわなくちゃいけないわ。

[まるで何も考えていないような言葉を落とします。
軽い調子には、軽い調子で。
耳につくのはころころと鈴の鳴るような笑み。]


【人】 花売り メアリー

[「何か、集まっているの?」
というグレッグの声に、
グレッグの背中にしがみついたまま、中の様子を窺う。

ドナルドおじさん…
ベネット…
ジョスランさん…、と兄さん。
それからスティーブン先生に……
スティーブン先生の家にいる……黒い人。]

 難しい、お話…――?

[小さく口を挟むと何人かと目があったかもしれない。]

(558) 2015/05/15(Fri) 00時半頃

【人】 花売り メアリー

[部屋の方からベネットの声が聞こえる。>>559確かに聞き覚えのある声。その声によるとまだ犯人は見つかっていないらしい。]


 ……、お兄ちゃん。
 わたし、怖い……。

[段々と心臓が急ぎだした。

トッ トッ トッ トッ 

そんなに慌てないで。
わたしまで不安になってしまう。]

(565) 2015/05/15(Fri) 00時半頃

【人】 花売り メアリー

 や、だ……。

[中で休ませる、そのワードに
身をよじらせて兄や先生や他のおとなからすり抜けようとする。]

 お兄ちゃん、大丈夫。
 わたし大丈夫だから。
 ここは……怖い。

[怖い話、聞きたくない話。それに。]

 人を殺した人がいる、から…――。
 わたしも殺される。

[スティーブン先生の方は見ないように、やっぱり診療所からでようとグレッグから離れて]

 わたし…、先に帰る。

[とバスケットを顔の前にやって表情を隠しながら
その場を拒絶した。]

(588) 2015/05/15(Fri) 01時頃

 あなたが持ってるの、それ。

[ちんけな銀の薔薇細工。
悪避けのつもりかしら、銀なんて。
古い伝承よね、狼人間には銀が効くなんて『逸話』。

まるで死を呼ぶ花のよう。
これを下げられた『人』は、次々に死んでいくの。
そんな物語があっても面白いわ。

私は首元を見つめながら、くすくすと嗤っていました。]

 いいえ、なんでもないの。
 気にしないでお姫様。

 ああ、私たちのことなんて『視え』ないのだったかしら?

[くすくす、くすくすと。]


【人】 花売り メアリー

[出際に]

 さっき聞こえた、投票の話。
 もしそんなものをするんだったら



 わたしは先生が死んだらいいと思う。


[それはスティーブンの口からだったが>>523>>539
少女は人を呪わば穴二つと言わんばかりに
そう吐き捨てて診療所を後にした。]
 

(603) 2015/05/15(Fri) 01時半頃

【人】 花売り メアリー

―→宿屋―

[死んだらいい   なんて。]


[自分の声に。
      実際音としてその場に遺ると


それはなんとも恐ろしい言葉で。]


 わたし……、ひどいこと…。
 悪い……子。

[でも]

(608) 2015/05/15(Fri) 01時半頃

【人】 花売り メアリー


 人を食べる狼。
 食べる狼を殺す狼。
 殺す狼を食べるのは誰…――?

[全てはいたちごっこに思えた。]

(610) 2015/05/15(Fri) 01時半頃

【人】 花売り メアリー

[村の喧騒は収まった…というより
騒動に巻き込まれることを恐れて
家にこもる人が増えたのか。]

 家を締め切って…。
 厚いカーテンの奥で…。

[そうすれば安心。殺されることはないし、疑いの目を掛けられることも、ない。]

(612) 2015/05/15(Fri) 01時半頃

[だって可笑しくて仕方がないのです。
涙が浮かんでしまうほどに、愉快で仕方がないのです。

死んだと判れば
すぐにでも過去として処理してしまう、彼女(マーゴット)が。
すぐにでも過去として処理されてしまう、彼女(オーレリア)が。

可哀想ねと呟くのは、小さく。
『味方』にも届かぬ音で、唇だけを動かしました。

今宵、私に食べられるあなた(マーゴット)。
彼方が死ねば、みんなあなたを過去にするでしょうね。

それって、ああ、なんて。]


 滑稽なのかしら。
 
 


【人】 花売り メアリー

―4歳の記憶―

[わたしの大事なリボンの話。

お父さんのお友達のおじさんがクッキーをくれた。

何でも患者さんからもらったけど
自分は食べないからって。
クッキーを食べないなんて変な人もいるもんだ。
と運命の神とその送り主に密かに感謝して。

クッキーを包んでいた袋を結ぶ紐は
艶やかな淡いピンクのリボンで
その色が可憐でとても素敵に思えた。]

(629) 2015/05/15(Fri) 02時頃

【人】 花売り メアリー

[ それ、ちょうだい!

と声を大にすると、お父さんは
二つ返事でそのリボンをわたしにくれた。

お母さんがそのリボンを半分に切って、
ふたつに結った髪に飾ってくれた。

ふたりがとっても可愛いよって言ってくれるから
わたしはお姫様になれた気がした。]

(630) 2015/05/15(Fri) 02時頃

【人】 花売り メアリー

[次の日、私が手紙を捨てようと
ゴミ箱の中を覗いたら、誰がいれたのか
わたしのリボンがくしゃりとゴミと一緒に詰め込まれていた。

わたしはうわぁんと泣いて、
そしたらすぐに事情を知らずに捨てた兄は
謝ってくれたけど。

その騒動のせいで、結局父の大事な手紙は
そのまま庭で灰になってしまった。

その日 わたしは大切なことを学んだ。]

(631) 2015/05/15(Fri) 02時頃

【人】 花売り メアリー



「自分の大事なものと
 誰かの大事なものは同じじゃない。

 誰かの大事なものと
  私の大事なものは同じじゃない。」

 

(633) 2015/05/15(Fri) 02時頃

【人】 花売り メアリー

―宿屋―

[そこにはまだ人はいたのだろうか
   そしてもう人は帰っていたのだろうか。]

[木のコップに井戸水を入れて
グレッグの話す投票の話を
喉を潤しながら聞いた。]

  お兄ちゃん……。
  わたし、人って殺しちゃいけないものなんだって
  思ってたけど……。

  それって間違ってたの?

[少女は表情暗く、兄に尋ねる。
答えなんてあるのか わかりゃしないけど。
それでも誰かに問わずにいれなくて。]

(659) 2015/05/15(Fri) 03時頃

【人】 花売り メアリー


 だって、人を殺すのはダメだって昨日聞いたのに。
 今日は悪い人なら殺しても仕方ないなんて。
 殺す、って別に悪いことじゃないの?

 悪いことじゃないならもしかしたら明日
 何気なく、朝の挨拶をするように
 わたしやお兄ちゃんやお父さんは殺されちゃうかもしれないの?

 それってすごく
       すごく怖い。

[コップに映る水面は透き通っていて。
中の木の色が見えた。

またひとつ。口をつけて。]

(660) 2015/05/15(Fri) 03時頃

[幼い彼女とすれ違うことができたなら。
私は醜い唇を、ニタリと歪ませて見せたでしょう。]

 ごきげんよう?

[別れ際にそんな挨拶を落としたのは
意地悪な私が、また意地悪に。
声の正体を教えるためでありました。]


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