29 Sixth Heaven
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視点:
人
狼
墓
少
霊
全
この村にも恐るべき“人狼”の噂が流れてきた。ひそかに人間と入れ替わり、夜になると人間を襲うという魔物。不安に駆られた村人たちは、集会所へと集まるのだった……。
|
とたたたたんっ。
めざましい速さで木の洞に駆け込むと、じっと潜んだ暗闇に瞳がふたつ。 いちど大好きな閉所に収まると、そうかんたんに出てはこないのだ。
(0) 2011/04/11(Mon) 06時半頃
|
…………近未来世界は戦争の炎に包まれ、人類は死滅しかけた。
人々は汚染された地上を捨てて、
地下へ潜り、細々と生きながらえる。
そして、過去を繰り返さぬため、
犯罪や戦争を抑えるため、
人の持つ負の感情を吸い上げて、
器と呼ばれる人間に溜め込むテクノロジーを開発した。
(#0) 2011/04/12(Tue) 00時頃
大罪にあわせた器の”犠牲”により、
そのテクノロジーがカバーする人の生活する範囲は、
人々は皆穏やかで、優しく、正義感に充ち、差別なく、
友情に篤く、弱者を庇い、
勤勉に働き、貞淑さを持ち、
互いの権利を尊重し、愛に満ちていた。
……その平和が
どういった犠牲の上で成り立っているか……
を、知らされぬまま。
人々は穏やかに暮らし続けた……
(#1) 2011/04/12(Tue) 00時頃
……テクノロジーが起動してから100年以上は過ぎた
ある日、ある時、そのテクノロジーを管理する者の一新が行われた。
また、時同じくして、何人かの、又は
統べての器の交代も行われたかもしれない。
管理者に任命された人々は、何らかの美徳に特化した人間だった。
器として連れてこられた人は、極普通の人、だろうか?
なんにせよ任命された人々は、
閉鎖され普段は誰も足を運べないテクノロジー最深部へと案内される。
…………そこで何が待ち受けるかも知らぬまま。
(#2) 2011/04/12(Tue) 00時頃
彼らは大任に期待と不安を持ちながら
閉鎖されたそこへと向かう。
世界の最深部へと……
そしてそこで知る。
今までの平和の理由を。己の仕事を。
器はテクノロジーが吸い上げた負の感情の貯蔵庫になることを。
管理者はテクノロジーに器を接続し、それを監視し続ける役目を。
一人の管理者が一人の器の担当に就きながら、
そこで彼らは何を思うのか?
この、任を、受け入れるのか、受け入れないのか……?
(#3) 2011/04/12(Tue) 00時頃
21XX年
貴方は世界から連絡を受ける。
任の内容は知らされぬまま、
指定の期日迄に、と、ある場所へ
来るようにと…………
(#4) 2011/04/12(Tue) 00時頃
― 指定期日より前:テクノロジー最深部 ―
白いネズミがコンソロールの上を走り回る。
すると、モニター上で幾つかの動きが起きる。
(#5) 2011/04/12(Tue) 00時頃
ウツワ ノ セツゾク ヲ カイジョ シマス
YES
NO
>>YES
セツゾク カイジョ カイシ シマス
カイジョ カンリョウ マデ アト 23:59...
(#6) 2011/04/12(Tue) 00時頃
白いネズミは満足そうにモニターを眺める。
モニターの先にはメインルーム。
そこに人影はあったのだろうか?
……けれど、ネズミはモニター画面に
被る文字しか見ていない。
そこに人影があろうと、なかろうと、
ネズミ自身の
”管理者交代プログラム”に従って動く、だけ……
(#7) 2011/04/12(Tue) 00時頃
―――――――――――――――Sixth Heaven
(#8) 2011/04/12(Tue) 00時頃
00:00
...ウツワ ノ セツゾク カイジョ カンリョウ シマシタ
(#9) 2011/04/13(Wed) 00時頃
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― サーカス小屋:舞台 ―
[ 例えば、自分の腕を、足を、 思い通り”自由”に動かそうとする。 そのために必要なもの、 は、なんだろう? ]
[そこは、と、あるサーカス小屋。 現在興行が行われている、真っ最中。 舞台には黄と緑の道化師と、赤い鳥1羽。]
(1) 2011/04/13(Wed) 01時半頃
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[ まず、外的要因、を取り除くこと。 動きを阻害する衣類、 束縛する安全装置、 そして、地に縛り付ける重力。] [鳥は、風切羽根に手が入っているのか ある一定以上の高度で飛ぼうとしない。 けれど、人の背よりも高く、高く飛び上がる。 それを道化師は追っていく。 会場に張り巡らされた細い縄。 それを、おどけながら、賑やかに。] [会場の空気は明るい興奮に包まれる。]
(2) 2011/04/13(Wed) 01時半頃
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[ そして、内的要因を鍛える。 己が思い描く動き。それを実現する為。 己を律し、その為に必要な訓練をこなし。 腕の先、足の先、指の先、にまで 神経を張り巡らせて。] [道化師は、重力なぞないように 軽く、軽く縄の上をおどけながら移動して 徐々に、徐々に、鳥をおいつめて………… 時に、大仰な身振りで捕まえるのを失敗して。] [道化師のパフォーマンスに操られるように 観客が、驚き、どよめき、笑う。]
(3) 2011/04/13(Wed) 01時半頃
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[ この、自由 の対価 は 努力] [道化師は何度かのトライの後 赤い鳥にとって一番高く飛べる地点へ 縄からダイビングして、両手で抱きしめ捕まえる。 落下しながらも、縄に足をかけ回転し また、下の縄に落下し、また回転し……]
(4) 2011/04/13(Wed) 02時頃
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[ダイブした瞬間、観客席が息を呑む。 中には短い悲鳴を上げるものもいた。 けれどそれも……道化師が地面についた瞬間、 大きな拍手へと変わる。] [拍手に肩に赤い鳥、止まらせながら 方々におどけたお辞儀を繰り返す。 道化師は、一つの”自由”をその場で繰り広げて。]
(5) 2011/04/13(Wed) 02時頃
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道化師 ネイサンがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(道化師 ネイサンは村を出ました)
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― サーカス小屋:裏口 ―
”おーい、フィリップ?” [裏口で少年が振り返る。 先程舞台にいた赤い鳥を肩に乗せて。] ……なに?ユリシーズ? [翠を黒髪の青年へ向けて。 その青年が近づくまでその場で待つ。 幾つか、言葉を交わす中で、 フィリップと呼ばれた少年は 微か視線を落として。 その様子に青年は元気付けるように 鳥がいない肩を数度叩いた。]
(6) 2011/04/13(Wed) 02時頃
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”みつかると、いいな。その子。 ……お前が出発する前に。” [青年の言葉に緩くフィリップは頷いた。] [8年間探している人。] [ 数日後に、どれだけの期間かはわからないが 世界からの任のため 何処かにいなければいけないこと。]
…………ああ…… [ 青年の言葉に、落とした視線を上げ 意志篭る翠でしっかりと頷く。 肩に乗る鳥は、フィリップに頬ずりして。 羽のくすぐったさに 視線の緊張は和らぎ小さく笑う。]
(7) 2011/04/13(Wed) 02時頃
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[鳥が満足したのか、肩で翼を広げて。 フィリップは鳥の様子に苦笑一つ。 腕を差し出し移らせれば、高く持ち上げる。 その動作を助走にし鳥は宙に羽ばたいて。] 行こう、リベラ…………行ってきます。 [鳥……リベラに声をかけた後 挨拶一つ落とし、 フィリップは駆けていく*外へ*]
(8) 2011/04/13(Wed) 02時頃
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―最深部:メインルーム/個室―
[ふつ、と。 眼を覚ます。
白いシーツが映るあおを ゆっくりと瞬いて、 再び、その中で小さく丸まった。]
(9) 2011/04/13(Wed) 03時半頃
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…… めず らし、…
[もぞりと、僅かに身動ぎする。 いつもなら、誰かに起こされるまで起きる事なんてない。 …いや、起こされても、眼が覚める事があまり無い のだけれど。
ほら、さっきも。誰かに起こされた気がするけれど、寝てしまったし。
白い海の中に小さく包まりながら、ぼんやりと自分の手を見た。
手首に巻かれたビニールの白いタグに刻印されている“誰かの名前”。 ――いや、名前だった気がする。でも 読む事は、しない。 それがだれのものか、 思い出そうとして
数秒。]
…いいや。
[思考を放棄する。]
(10) 2011/04/13(Wed) 03時半頃
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[いつもと違う感覚。己が自ら起きる事が出来た要因が いつも流れ込んで来る筈の「ソレ」が途切れたのだと ――そう気付くのは随分経ってから。
つまりテクノロジーから解除されたのだと気付くのは それよりも、遥かに時間を要する事だった。
さて、どうして解除されたの だっけか。 説明は受けた気が するのだけれど まぁいいや。
…だから何か、大事な事がある あった筈。]
なん、だっけ?
[嗚呼、思い出す事が ――酷く億劫だ。]
(11) 2011/04/13(Wed) 03時半頃
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[でも、そうか。だから、起きなきゃいけないんだっけ。
…なにがだからなのか、解らないけれど。 それを思い出す事はとても面倒。
だから、いい。 別に。]
(12) 2011/04/13(Wed) 03時半頃
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[シーツの中をを這うようにして隅へと移動する。 時々、動きが止まり、そうして思い出したように再び動く。 転がるでも無く、随分な時間を掛けて移動した身体は ようやくもたりと床へ、シーツごと寝台から滑り落ちた。
ぺたりと座りこんだ身体は、ゆったりとした服の上からでも酷く細い。 肩より上に揃えられた髪は形作る輪郭を隠して、 その顔が一層幼さを増していた。
此処へ来て7年。 その経過した月日を彼は覚えていない。 思い出そうと、しない。
繰り返す日々に疑問を抱かぬまま、 その間、彼の成長はその7年前から停止したままだった。 まるで身体ごと、成長を怠惰に放棄した様に。
――此れが、24の歳を数える青年だと誰が思うのか。]
(13) 2011/04/13(Wed) 03時半頃
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――…あ、
[座り込んだ姿勢のまま、ぽつりと言葉が落ちた。
…ちゃんと降りれば良かった。その方が、楽だったのに。 立ち上がる気がしない。…面倒くさい。 このまま、こうしていよう かな。
そう思考が巡って、…いつもならば停止してしまう。 ただ今日は不思議と「何かがあるから起きなければならない」 という思考まで辿りついて、再び漸く ゆっくりと動きだす。
7年間注がれ続けた“怠惰”が 止められた故。 それに彼が気付く事は、当然のように無いけれども。
…それを繰り返して繰り返して、立ち上がるのは随分と経ってから。]
(14) 2011/04/13(Wed) 03時半頃
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[他のみんなは、…どうしているだろう。 ――だれがいたか、覚えていない けれど。 多分、この部屋の外に出たら、いるかな。
……、…みんな?]
――…、 … ?
[皆、って誰だろう。 記憶する事を、思考する事すら放棄した脳が、少しだけ動いて ――まぁ、いいか。その言葉で、動く事を放棄する。
世界の最深部。 ぺた。ぺたり。 素足が床を叩いて 個室の扉が、ゆっくりと*開く*]
(15) 2011/04/13(Wed) 03時半頃
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― 学園 ―
[いつもの帰り道、並んで歩いていた。見慣れた風景の中歩く異性の友人の顔を見上げる。
―いつの間にか、見上げるような背丈になっていたんだな、と。感慨深く思う。
感傷を振り切るように、足早に歩いて彼を抜き去って振り返る。 彼は、立ち尽くしたまま少し驚いた顔でこちらを見ていた。]
……あたし、ね。決まったの、管理者になること。だから、もう、逢えない、ね。
[彼の驚いた顔が強張る。 首を傾げると、肩に収まっていたおさげがするりと落ちた。]
祝福、してくれるでしょ、友達なんだから。
[彼が、伸ばそうと上げた手を力なく落として頷いた。
―どうして泣きそうな顔をしているのか、理解できなかった。 ―大切な友達の願いが叶えば、自分なら我が事のように嬉しいのに。]
(16) 2011/04/13(Wed) 09時頃
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……あっ。
[不意に吹いた強い風が、お気に入りの帽子を浚って行った。 追いかけようとする彼を呼び止める。]
拾いに行かなくていいよ、もう迎えが来てるから、すぐに行かなきゃ。
[迎えに来た黒服の男を見て、困った表情で言う。 彼はこちらを向いて、なにか言いたげにしていたけど。結局なにも言わずに飛んで行った帽子を追いかけて行った。
それが、彼を見る最後になるのかもしれないのに。 それでも、彼を待たずに出発した。
―友達だから、なにも言わなくてもきっと気持ちをわかってくれると甘えて。
その後、しばらくの間、隔離されて管理者としての養成を受けた。 管理者になる誰もが養成を受けるわけではないらしいから、養成所にはたった一人で居たかも知れない**]
(17) 2011/04/13(Wed) 09時半頃
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牧人 リンダは、メモを貼った。
2011/04/13(Wed) 09時半頃
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― 最深部・寝室 - 接続切断前 ―
[普段よりも深い眠りから覚めた灰青色の目が、 空っぽになった部屋をきょとりと見渡した]
……お姉ちゃん?
[少女は独りでは眠れない。 6つの時分に此処へやって来た時から、ずっと。 幼い子供だったが故、管理者との添い寝が いつの間にか習慣となっていた。
管理者が変わり、第二次成長期を迎えても、 外界に触れず育つ事となった少女から その習慣は中々抜けはしなかった]
(18) 2011/04/13(Wed) 11時頃
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[“保護者”と認識した人間への執着。 それは流し込まれる負の感情の捌け口として 少女が無意識の内に選んだ手段だった。 今の管理者がそれを負担に思い始めてから、 睡眠導入剤で強制的に眠りに就かされている事など、 少女は勿論知る由もない]
お姉ちゃん、何処……?
[ベッドを降りてドアへと向かう。 しかし、ノブは回らなかった。 逆方向へ回しても、がちゃがちゃと音がするだけ。 ぱた、ぱた、と手の平でドアを叩く]
お姉ちゃん? お姉ちゃん!!
[呆けていた瞳には焦りの色が浮かんでいた。 少し背伸びをすれば、ドアにはめ込まれた硝子越しに廊下が見える。 硝子に向かって手を伸ばしても、冷たい感触がするだけで]
(19) 2011/04/13(Wed) 11時頃
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……っ、……――。
[不意に焦りは怯えへと取って代わり、 ばっと背後を振り返る。 そこには今まで自分がいたベッドと、 最初の管理者が作ってくれたふわふわの ぬいぐるみ達が数体転がっているだけ]
[ふるふると首を振り、何かを振り払うように後退る。 ドアに背がぶつかると、そのままずるずると崩れ落ちた。 掻き抱くように胸元でぎゅっと衣服を握り、 ぺたりと座り込んだまま口元を震わせる]
いや、独りはいや……。
[這うようにベッドへと戻ると、 ぬいぐるみ達を掻き集めて抱き締める。 背を丸めて、自分の胸の内に閉じ込めるように]
(20) 2011/04/13(Wed) 11時頃
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どうして、私は独りなの……?
[柔らかなぬいぐるみを抱えたまま枕に顔を埋める。 泣いているような、呻いているような、 どちらともつかぬか細い声が漏れ聞こえる。
爪の切り揃えられた小さな手は、 いつしかぬいぐるみの首をぎゅっと 締め上げていた……――**]
(21) 2011/04/13(Wed) 11時頃
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―とある修道院―
よ、い、しょ、…っと。
[ひょこり、ひょこり。移動する度、不恰好に身体が大きく傾いだ。 右の足を引き摺りながら、そう広くは無い集会所を丹念に清掃する。 汚さないよう裾を上げ、素のままを晒す足には、太腿から足首に至るまで大きく引きつったような傷痕。幼いころについた傷は、感覚を失わせる位に大きなもの。
このご時世。自由の利かない足と孤児の出で縁も何も持たない身では、働き口も見つからない。 半ば転がり込むように、見習い修道士の名目で世話になっていた。]
[足が理由で、托鉢や労働は免除され、修道院内の雑務を主に担っている。それでもごくごく簡単なものばかりで。 ある種の特別扱いを受けているきらいもあるものの、テクノロジーのおかげかこの場所の性質か。周りからのやっかみやら蔑みやらは殆どない。
青年自身も、この現状をただ有難く享受している。 そう。それは、有難い事でしかないのだ。]
(22) 2011/04/13(Wed) 11時半頃
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……ふう。 後は皆さんが帰ってきたらご飯の支度、と。 あ、郵便屋さん!こんにちは、いつもご苦労様です。
[掃除もあらかた終わり、一息ついて。 姿を見せた馴染みの郵便屋に笑顔でぺこりと挨拶をすれば、 差し出されたのは自分宛の郵便物>>#4。 シンプルな、白い封筒。差出人は――……。]
……僕宛、ですか……?
[その内容に見当もつかず。 まだ封は開けぬまま、差し出した手の持ち主を見て、 不思議そうに首を傾げた。**]
(23) 2011/04/13(Wed) 11時半頃
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―町外れの教会― [祭壇に一人の男が偶像を背に立っている。 偶像の後ろにある小さな窓はステンドグラス。 日の光が注ぎ込んでいて、逆光になるため 男の表情はよくわからない。 教会を訪れる人々は以外に多い。 今日も]
幸せを感じたとき 誰かに感謝したくなったとき 思いを向ける先がわからなければ 主のもとへいらっしゃい。 この地を与えてくださった神へ感謝を――
[穏やかに話しかける声が静かな聖堂に響く。 彼を、偶像を見上げていた女性は深く頭を垂れた。 そして顔をあげ、”また話を聞いてくれますか”と男に問う。 少しばかりの沈黙の後、男は首を振った]
(24) 2011/04/13(Wed) 11時半頃
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残念ですが…… 私は主に与えられた任を全うすべく、行く場所があるのです。 私の代わりは直ぐに派遣されてくるでしょう。 何も心配はいりません。
[幾らか其れを誇らしく思う口調。 祭壇より離れ、女性の傍へと近づくと 両腕を広げて彼女を優しく抱きしめる]
慈愛の抱擁を貴女へ。 私には、祝福を下さいますか?
[ローマンカラーを着け、スータンを着用している男の手を取り 女性はそっと口付けを落とす]
――有難う。 ところで……知っていますか? さようなら、というのは”左様なら”と言うのです。
(25) 2011/04/13(Wed) 12時頃
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[ゆっくりと拘束を解き、牧師はまた祭壇へ。 窓から注ぐ光を背に受け、女性を振り返ると 柔らかな声音で先を紡ぐ]
主よ、あなたの望みが”そうであるなら” 私はこの別れをも受け容れましょう。 ……さようなら、 。
[優しく名を囁かれた彼女は目頭を押さえる。 いつも此処へ訪れる彼女は知っていた。 男には妻も、生まれたばかりの子供も居ること。 彼に与えられた任は知らずとも、 此処を離れねばならぬと言う事は―― そう、男を思った故のしずく。
男は数年前に修道院から派遣されてきた、この街の牧師だった。 名をチャールズ。 祭壇には封を切られた手紙>>#4が置かれていた**]
(26) 2011/04/13(Wed) 12時頃
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―とある書斎にて― [時計。秒針。 チク・タク・チク・タク 鳴る。規則正しく。 チク・タク・チク・タク
捲る。資料を繰る音。 滑る。金色のペン先。 デジタル化の進んだこの時代に、 男は万年筆を使い筆記することを好んだ。
きっちりと釦を上まで留め、ネクタイを締めた姿は 彼の生真面目そうな雰囲気をさらに際立たせていた。 くすんだ金色の髪が輪郭を縁取る。 黒縁の眼鏡の奥で、藍色の眼が小さく動き、 資料とノートを行き来する。
10時55分。 銀色の腕時計、白い文字盤に視線を落とし、男は顔を上げた。]
(27) 2011/04/13(Wed) 12時半頃
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そろそろか。
[だれもいない部屋の中で、男はひとり呟いた。 背もたれに体重を預け、封を切られた 手紙を手にした。>>#4 そこには名前が記されている。
スティーブン・エドワード・クレスウェル (Steven Edward Cresswell)
それは彼の名前。 1つ息を吐くと手紙を机の上に置き、 先程まで目を通していた資料を見た。 彼の几帳面な字がびっしりと並んでいる。 その中に幾度か出てくる人名。Gilbert. スティーブンは、眉を寄せた。]
(28) 2011/04/13(Wed) 12時半頃
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……ギルバート。何故。
[死んだ友人の名をスティーブンは呟き問いかける。 答えなど在るわけがない。 もう彼はいないのだから。
ギルバート。 彼は「世界」からとある使命を帯びて 研究室から去っていった。 その日の笑顔を、スティーブンは今も憶えている。
だが。
幾年か過ぎ。 戻ってきた彼は、変わっていた。 問いかけても何も答えない。 笑う顔も、曖昧な、誤魔化すような様子で。 問いかけても。問いかけても。 彼は何も答えなかった。 ただ時折、酷く思いつめたような顔をして。]
(29) 2011/04/13(Wed) 12時半頃
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|
[「スティーブ、俺は」
一度だけ、ギルバートが何かを言いかけた事がある。 結局彼は「なんでもない」と首を振ったのだが。
その夜、彼は 自ら命を絶った。
丁度、珍しく犯罪の増加が 見られた時期だった]
(30) 2011/04/13(Wed) 12時半頃
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[――あの時彼は何を言いかけたのか。
スティーブンはずっと考え続けていた。 彼が死ななければならなかったわけ。 ギルバートのの就いた「使命」。 「世界を支えるために」 研究室を去る前に、彼はそう謂った。
心に抱えた靄を消すことができないまま スティーブンは日々を享受する。 浮いては沈む濁った疑問。
それが形をなしたのは
――「世界」からの手紙を受け取った時。>>#4]
(31) 2011/04/13(Wed) 12時半頃
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[予感があった。 「これ」だ、と。 「これ」の先に、おそらくは 己が知りたいと願ったものが、ある。
スティーブンは唇を引き結び 椅子から立ち上がった。
きっちりとアイロンが掛けられた 白衣を手にし、腕を通して鞄を持つ。 腕時計を見た。
きっかり11時。 車を待たせてある。]
(32) 2011/04/13(Wed) 12時半頃
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|
[扉に手をかけ、 スティーブンは一度己の書斎を振り返る。 何処か厳しい表情で、部屋を後にした。
後には、隙間なく並べられた法律の本と、 一部色の違う、こちらはまだ新しい 医学書が鎮座する本棚が静かに在る。 机の上、伏せられた写真立ては何も語らない。
チク・タク・チク・タク 時計は刻む。
チク・タク・チク・タク 止まりは*しない*]
(33) 2011/04/13(Wed) 12時半頃
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――孤児院――
[幼い者達が昼寝に就いた後、中庭の長椅子に腰を下ろす。 膨らんだスカートがふわりと揺れた。杖を椅子に掛け、目深に被った帽子の下で目を閉じる。 天井から注ぐ疑似太陽光のあたたかさをほのかに感じて、小さく息を吐いた]
……ああ。
[続けて吐いた息は重い。 休むときに思い出すのは、いつも同じ姿。子供の前では見せていた微笑を収め、かぶりを振るも] ……あ。 どうなさったの?
[ふいに、その子供の声が聞こえて耳を傾けた。 寝かしつけたはずの、最近拾われた子の笑い声。ぱたぱたと駆けてくる音に、眼を細めた。 足音はやがて止まる。きれいでしょ、と告げられた瞬間、薄くやわらかな何かが指を包んだ。 覚えのある花の香りが、鼻をつく]
(34) 2011/04/13(Wed) 13時頃
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|
[紫陽花。 蒼い、自身に似合うと言っていた色のそれを庭に植えたと、"彼"が言っていたことを思い出す。口元を引き結んだ。 それには気づかなかったか、子供は無邪気に問いを繰り返す。 きれいでしょ、と]
ええ、とても。 きれいなのでしょうね。
[静かに告げると、不思議そうな声が小さく響いた。 それには答えず、ゆるく笑みを浮かべる。花を手に取って、顔の前へと伸ばす。 帽子との狭間に押しつけるように、無数の花弁を指に絡め、さらに目元へと。懐かしい匂いが鼻腔に沈む。 それでも何も、映らない。 "彼"がきれいと言ってくれた蒼の眼は、子供も花も何も映さぬまま、閉ざされたまま。 それがひどく許せなくて、細い指が膝の生地を強く、強く掻いた**]
(35) 2011/04/13(Wed) 13時頃
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寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2011/04/13(Wed) 13時半頃
|
――教会――
…………。 幸も恵みも感じております。 歓びや感謝も毎日尽きぬほどに。 家のために嫁ぐべき本義を捨て、見初められた夫の元へ走ったわたくしを、どなたも暖かく受け入れてくださいました。 ムピスも時おり手伝ってくださいます。もう何も、望むものなどございません。
[休憩を取った後、日課となった教会へと赴いた。 光のいろなど分からぬまま、ただ声の方向へと身体を向ける。>>24 跪き指を組み、許しを請うように顔を上げ、訥々と告げる。 帽子に眼は埋もれたまま、代わりのように、リボンで模られた蒼い薔薇が上向いた]
(36) 2011/04/13(Wed) 14時頃
|
|
けれど、牧師様。 この地を、生を与えて下さったことに――、 わたくしのような瞽(めくら)が、今この瞬間も数多亡くなられていく方々を差し置いて、生き長らえていることに、本当に幸せを感じても良いのでしょうか。 夫すら、子供すら、わたくしより先に召されてしまったというのに。
[告げる疑問は、子細は変われど常に同じ内容。 ちりと覚える感情には気づかぬままに、ただ自我を苛む言葉を紡ぐ。 どんな答えが返ってきても、最後には深く息を吐いて、こうべを垂れるのが常。 しかし、最後の問いに返ってくる答えは違い]
……そんな。
[驚きを見せるも、誇らしげな語調に二の句は告げず。 ただ抱擁されるがままに身を任せた。コルセットできつく戒められた肢体が、牧師へと落ちる。 静かに手を取ってくちづける所作は、街にはそぐわぬ品の良いもの。 別れを告げる彼に、深々と礼をした]
(37) 2011/04/13(Wed) 14時頃
|
|
さようであるならば、わたくしも、それを、
[受け入れましょう、とは紡げぬまま、目頭を抑えて震える唇を噛んだ。 彼と離れざるを得ない妻子と、それと重ね合わせた自身の境遇に、ただ首を振るばかり。 それでもやがては、杖を付いて腰を上げ、付添の元へと立ち去るだろう**]
(38) 2011/04/13(Wed) 14時頃
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寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2011/04/13(Wed) 14時頃
|
―孤児院―
[昼寝を終えた子供達が騒ぎ出すころ。 銀の髪を緩くうなじで纏めた女が孤児院に顔を出す。 女の自宅から少し離れたところに或る孤児院。 そこで孤児の面倒を見る手伝いをしていた]
今日はちょっと遅れてしまったわ……ごめんなさい。
[コリーンの姿を認めた子供達が近寄ってきて遅かっただのなんだの、口々に不満を述べるのを、にこにこと笑みを浮かべたまま受け止めて。 一人一人に謝ったり抱きしめたりしている。
この孤児院の手伝いを始めてからもう数年、最初は戸惑うこともあったけど今は手馴れたもの。 子供達にも好かれている女はいつもなら楽しげに子供達と遊び始めるのだが、今日は皆に話がある、とホンのすこし悲しげに声をかける]
(39) 2011/04/13(Wed) 21時頃
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あのね、私、明日からもう此所に来れないの。 別の所でお仕事することになったから――。
[家を出る前に届いた手紙>>#4。 詳しい内容はわからないけれど、世界からの呼び出しを断る選択肢など女は持っていない。 それどころか、世界に選ばれたことが誇らしくもあり。 けれどやはり、身の回りの愛すべき子供達とはなれるのは悲しくもあった]
うん……ごめんね。
[もうこれないの?と子供達が聞く。 それには頷くしかなくて。
私たちの事が嫌いになった?と聞く子供には驚いたように翠の瞳を見開き]
(40) 2011/04/13(Wed) 21時頃
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まさかっ! そんなことないわ。 あなた達のことは大好きよ。
私もずっとあなた達と一緒に居たかったけれど……でも私が選ばれたから……ごめんね。
[何をするのかも知らないままに、子供達を泣かせることに表情を曇らせ。
それからしばらくは子供達を落ち着かせるので精一杯。 結局泣き疲れた子供達が眠るまで、解放されることはなく、傍を離れることも*なかった*]
(41) 2011/04/13(Wed) 21時頃
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―とある街角で―
『しかるにさ』
[気怠い午後。街外れの通りを、独り。 急ぐでもなく、さりとて散歩という風でもなく。ただ、歩いている。]
『ぬるま湯につかってると、ヒトってのはだめになるよな』
[道連れは、いない。 他に通りを歩く人影も、見当たらない。 けれども、その声はどこからともなく。はっきりと。
けれど。そのことに驚く素振りはかけらもなく。ほんの僅かうなづいて、小さく声に出す。]
ま、それは否定しないよ。何の刺激もない環境にいることに慣れては、ね。 [……訂正。"どこからともなく”ではなかった。 物心ついたときから、自分の頭の中から聞こえている声。一番近しい、大切な"友人”の。それは声だったのだから。]
(42) 2011/04/13(Wed) 21時半頃
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[洗いざらしのスタンドカラーのシャツにスラックス。ソフト帽を目深にかぶったその眼差しは、伺うことができない。]
『ま、だからさ。アンタといるのは悪くない、って思ってるんだ、僕は』
[声が響く。その言霊に、口の端をわずかに上げて。 二言三言、かわすだけの時間が過ぎただろうか。]
[唐突に、道端にあった花屋に歩み寄り、店頭にあったバラを指さして、店員に話しかける。]
これをください。できるだけ派手に、花束に
(43) 2011/04/13(Wed) 21時半頃
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[何を思ったのか、そんなことを。別に花がいるような行き先でもないのに。 そして、花束が出来上がるまでの間、独り佇み。ポケットから取り出したのは。]
黒い封筒ってのもずいぶんとエスプリが効いてるじゃないか。 なんにせよ、仕事の種になりそうなのは悪くない。 ……すくなくても、ぬるま湯じゃ、ないだろ?
[つぶやいた言葉が向けられた先は、なんと答えたのか。 手にした世界からの招集状>>#4を見つめながら、くすり、と}
(44) 2011/04/13(Wed) 21時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2011/04/13(Wed) 21時半頃
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― 地下へと向かうエレベーター ―
…………どこ、までいくんだろ―― [肩に赤い鳥を乗せ、 片手には身の回りのものを詰めた鞄。 空いてる手は若草色がかった鈍く輝く痛んだ金髪を 一度、二度かく。] [鞄に入っている手紙>>#4に同封された場所。 そこへ向かう為に、巡業でも使わないような ……巡業で向かう町々があるわけではない ひどく地下に潜るエレベーターに乗り込む。 下がり始めた箱の中で、 強制的無重力状態が長く続き落ち着かない。 肩にいるリベラも同様で、 憂さ晴らしにフィリップの髪を啄ばんで。]
(45) 2011/04/13(Wed) 21時半頃
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[落ち着かないのは、世界からの召集よりも、 きっと自分はあの子を探したいと思うからだ。]
[外的要因以外に思いを馳せ、嘆息一つ。] [昨日も空振りに終わった”あの子”を探すこと。 もう8年。あの子の遠い親戚とやらは 何処にいるのだろう? 小さな頃見上げたお屋敷は大きかった。 あの子も……あの人も実際良いところ然としていた。] [だから、ファミリーネームで調べれば、 すぐに、もう一度会えるって …………ちゃんと、生きていれば……]
(46) 2011/04/13(Wed) 21時半頃
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……ポジティブシンキング、ポジティブシンキング…… [緩く首を横に振る。 リベラがフィリップを覗き込む。] [最後に見た”あの子”の姿は8年経っても消えず、 巡業で戻ってきた時聞いた噂 ”遠い親戚にひき取られた”よりも強く 一つの可能性を主張して止まない。 だから、こそ、もう一度会いたい――――
……せめて、世界からの任がすぐに終われば良いなと。]
[これが、学校だったらサボるのだけれど 如何せん、自分たちを生かしてくれる 世界……直々の任である以上、 世界で健やかに暮らす自分には請け負う義務があると]
(47) 2011/04/13(Wed) 21時半頃
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……自由と、我侭、は違うもんな…… [掻いていた手を止め、ハンチングを被りなおす。 深く、深く……被りなおした フィリップから零れた声は自虐の色を帯び。 リベラもその声に、静かにフィリップに身をよせる。 そうして、目深に被ったハンチングのひさし越し 1人と1匹しか乗っていないエレベーターは さらに、下へ、下へと降りて行く……]
(48) 2011/04/13(Wed) 21時半頃
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― 最深部・寝室 - 現在 ―
[綿の詰まったぬいぐるみは、どれだけ締め上げても何も言わない。 自分の指が食い込む柔い塊。 古い縫い目が破れ、びっと音を発てた。 その音にはっとして手の力が緩まる]
ごめんね、ごめんね、痛かった?
[いたいいたい、とさすってやっても微動だにしない。 繰り返される謝罪の声が虚しく室内に木霊して]
[嗚呼] ... [次第に] ...... [感情は怒りへと切り替わる]
何か言ってよ、ねぇ……ねえってば! 私ちゃんと謝ったのに、謝ったのに……――ッ!!
[思い切り振りかぶって床に叩き付けようとしたその時、 すっと頭の中が冷えていくような感覚に掲げられた手が止まった]
(49) 2011/04/13(Wed) 22時頃
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―教会― [彼女との会話はいつも似たような遣り取り。 告げられる疑問には、神の教えを説くのが常]
主は己が思いを吐き出せる場を与えてくださった なんと幸せなことでしょう 私も、あなたも
[>>38立ち去るその杖をついた背に呟いた。 全盲である彼女を同情することも侮蔑することもなく ただそうであると受け容れ、接する それは当然の事だった。 秩序のコントロールされたこの地では]
さあ、支度をしましょう 妻にも別れを告げねばなりませんね。
[手の甲を無意識に口元へ寄せながら 黒檀色の瞳を伏せる]
(50) 2011/04/13(Wed) 22時頃
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― 最深部へと続く長い廊下 ― …………誰も、いないな。 オレだけってこと……?
[軽く澄んだ音が、目的地へ到着を知らせる。 フィリップと肩のリベラは一つ頷くと 開いた戸、その先の無機質な空間へと しなやかに伸びた足を運ぶ。
廊下には誰もいない。 道は一本道で、迷うことはないからいいものの 歩きながら緩く首を傾げる。]
(51) 2011/04/13(Wed) 22時半頃
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[そのまましばし硬直して、息すらも止めたまま。 恐る恐る、少女はぬいぐるみを持つ手を下ろした。 自らの手の中には、裂け目から綿の零れかけたぬいぐるみ。 流れ込んでいた感情が止まったのだ。]
ぁ……、……――。
[そっと包み込むように、だらりと垂れた腕を掬い上げる。 つい今しがたまでの癇癪が嘘のように、 信じられないものを見るような目で自らの手を見詰めた]
……ごめん、なさ、い。
[千切れかけたぬいぐるみの腕を繕うものなど、何処にもない。 姿が見えない管理者――どうやら“お姉ちゃん”は少女に 別れを告げる事をせず此処を去ったようだ――の事を思い出す]
もう、こんな子嫌になっちゃったんだよね。 きっと……そう、だよね。 私がこんなだから。
(52) 2011/04/13(Wed) 22時半頃
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―施設前― [静かに白塗りの車が止まる。]
ありがとう。
[扉が開き、一人の男が姿を現す。 「世界」からの使いである運転手に スティーブンは頭を下げる。 穏やかな風が吹いてくすんだ金の髪を揺らした。
扉ひとつ。 其処から地下へと降りていけば、 「そこ」へ辿りつくらしいとスティーブンは理解する。 じっと、藍色の眸で扉を見たまま立ち止まっていたが やがて静かに歩き出した。]
―地下へ―
(53) 2011/04/13(Wed) 22時半頃
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[無機質な空間は、規則正しく、清潔で。 高い天井を見上げながら、 フィリップは息が詰まる、と思った。 リベラも高い空間はあるけれど 飛ぶ様子は見せず。肩で首を傾げている。] ………… [見上げている姿勢が思い出させるのか、 どうしてだろう?何故か8年前を思い出す。 綺麗なお屋敷。塀の上にある窓。 塀の傍に生えている樹に登ったのは、 単に軽業の練習だけではない。] [登った先、レースのカーテン越しの部屋。 少しだけ、自分より幼いあの子は 初めて会ったとき、灰青色を瞬かせて。]
(54) 2011/04/13(Wed) 23時頃
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……次の人にも、嫌われちゃうの、かな。
[少女は天を仰いだ、正確には天井を]
私を此処から出してくれる人なんて、いないんだもの。
[延々と繰り返される思慕と憎悪、期待と失望の転換。 それらは少女の理性から“希望”を生み出す力を奪っていった]
私は何も、望んじゃ駄目。
[それが手に入らないと知った時、 このぬいぐるみのように酷い事をしてしまう事が怖かった]
望まなければ、もしかしたら今度は嫌われないで済む、かな。
[破れたぬいぐるみを胸に抱きながら。 やがて、少女は背後でドアの鍵が開く音を聞いた]
→ 最深部・大部屋 ―
(55) 2011/04/13(Wed) 23時頃
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―最深部・大部屋― [ぺた り。個室を隔てる扉から一歩。 酷くゆっくりとした動作で、大部屋へと出る。 虚ろとは異なる、しかし何処か霞んだあおが ゆるりと瞬いた。
…どうして、ここに出てきたんだっけ。 すごく、面倒なのに――このまま、部屋に戻って 良いかな。
青年の思考は幾度とない振り出しに戻って。 長い時間を掛け、漸く出てきた目的に再びぺたりと歩き出す。 そうしてゆっくりと、待機室へとつながる扉の前まで辿りつくも 未だ閉ざされたままの其処が、開く訳も無く。]
――、…?
[かく、と首を傾ぐ。 何故開かないのか。 少し考えれば、辿りつく筈の答えも その思考回路を回す、其れだけの事が許されない。
それに、疑問を抱く事も。]
(56) 2011/04/13(Wed) 23時頃
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― 最深部 ―
コンソロールから飛び降りたネズミは
細い洞をくぐり、大きな部屋の隅に出る。
同じようなネズミが何匹も、
メインルームを駆け回る。
そこにいる二人の器>>55 >>56を発見すれば
愛らしい仕草で服を引っ張る。
待機施設へと、移動を促すように。
再接続まではメインルームは閉鎖される。
ネズミたちはそのことを知っているから。
そして閉鎖までに、
残存器を待機施設へと導くのが
今、ネズミたちを動かすプログラムの内容。
(#10) 2011/04/13(Wed) 23時頃
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[教会の帰路を、ゆっくりと歩く。 傍らには見知った付添の気配。町中に戻れば甘い菓子の匂い。愉しげな子供達の声。地下ゆえに制御された温暖な気候。 牧師一人が立ち去ろうと、平和な空気は変わりはしない。 そのことに少し眼を伏せ、左手で下腹部を撫でた。布地の肌触りのよさに、指に力が入る]
あの文といい、急なものですね。 ……こういった招集など、それこそあの方にふさわしきものでしょうに。 [早朝読んでもらった手紙の内容を思い出し、息を吐く。 脳裏に浮かぶのは、既に亡き伴侶のこと。弱きも強きも救け、愛し、ただひとりの犠牲も厭うて赦さなかったひとのこと。 若干口が悪かったものの、その熱さゆえのものであると、誰しも苦笑する程度で収めていた] あの方とは違う卑賤な身には、荷が重すぎる辞令ですが……、 なるべく早く、終わることを願いましょう。
[付添を安心させるように、口元を緩める。 不安や疑問はあれど、混乱を起こすほどではなく。 ただゆっくりと、杖をついて戻っていく。 最小限の持ち物を詰めた鞄は、既に用意していた*]
(57) 2011/04/13(Wed) 23時頃
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― 最深部・大部屋 ―
[ひらり、歩く度に少し大きめのワンピースが揺れる。 ふわり、柔らかな巻き毛もがそれに合わせて揺れる。
この部屋で待っているようにと言われて、 少女はこくんと大人しく頷いた。 既に来ていたらしいペラジーの姿がある。 彼が待機室への扉へと緩慢に歩いて行くのを見ながら、 少女はソファの上で丸くなると身を横たえた。
開かぬ扉、まだ姿の見えない他の器。 彼らはもしかしたら、もう此処を出て行ったのだろうか? そうだとしたら、なんて……――]
……羨ましい。
[これが接続中だったならば、羨望はすぐさま嫉妬に転化しただろう。 けれど、今はただ純粋に憧れを抱きながらも 疲弊した心と体を安らかに休ませる事ができるような気がした]
(58) 2011/04/13(Wed) 23時頃
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― 待機施設前 ―
なんだよ、これーーー!!
[廊下の先。行き止まりになった所にある扉。 白いのっぺりした引き戸状のそれを、 フィリップは首を傾げながら弄る。 ……先程からどれだけ力を籠めても びくともしない扉。 引き戸に見えて押し戸か?と押してみてもやはり駄目。 ……来る途中に隠し扉があったりしたらお手上げだと 動かない扉を弄るのをやめて。]
それとも、これから、説明する人が来るのかな……
[リベラは既に飽きたのか 環境になれてきたのか、肩から離れて 軽く周囲を飛び回る。 フィリップは開かない扉にお手上げと そのとにもたれてその姿を見上げて。]
(59) 2011/04/13(Wed) 23時半頃
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…、 ん、
[服の裾を引くネズミ>>#10へ、あおを向けて。 先程と逆の方向へ、かくりと首が傾いだ。
なんだろう、…まぁ、いいか。 と。 停止しそうになる思考を、引っ張り続けるネズミが遮る。 その度に、思考回路をゆっくりゆっくり動かして]
…この、奥…?
[漸く、目前の扉へ再び視線を上げた。 ぺた、ぺたり。 と、数度その扉に掌を当てる。 ――尤も、其れを力づくで開こうと努力を、欠片も見せる事はないが。]
(60) 2011/04/13(Wed) 23時半頃
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―エレベーター―
[降りてゆく。降りてゆく。 スティーブンは時計を確かめる。
チク・タク・チク・タク
時計は刻む。 地下へ地下へ潜り続けて どれほどの時間経ったのか。 見上げ、通り過ぎていく照明に眼を細めた。
――こんなところが、あったとは。
純粋な驚きが、任を受けた彼の胸に去来する。 「世界」「システム」「恩恵」 歴史で学んできた惨劇を繰り返さぬための。
だが――]
(61) 2011/04/13(Wed) 23時半頃
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[見覚えのあるねずみの愛らしい仕草>>#10。 本能的に可愛いものに表情を緩めて、 身を起こすと服の裾を引く1匹の頭をちょこりと撫ぜた]
此処でお休みしてちゃ駄目なの? 今なら良い夢を見れそうな気がするんだけどな。
[けれど、ねずみの誘導には従うようにと、 そう小さな頃に教えられていたから。 ソファから足を下ろすと、長年共に器として過ごしてきた 青年の方へとぺたぺたと同じく素足で歩いていく。 見知った顔が残っている事に、少しだけ寂しさが薄れた]
おはよう、ペラジーお兄ちゃん。 開けられる……?
[彼を見上げながら、扉にそっと手をかけた。 何年か前に、管理者が交代した時にもこの扉をくぐった。 確か、こうすれば開く事ができるはず――と、 少女はよいしょ、と体重をかけて扉を押した]
(62) 2011/04/13(Wed) 23時半頃
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― 最深部 ―
ネズミの内1匹は>>60にこくりと頷く。
ネズミの小さな姿では、戸を開けることはできない。
出来るのは、開けてくれるのを期待するように
カリカリ、と、小さな音を立ててとを引っかくこと。
もう1匹のネズミは>>62 引いた布の先
振る声を見上げながら不思議そうに首を傾げ
それから、また布を引く動作を再開する。
彼女が素直に従ってくれるので、
ネズミはそのまま廊下を駆けて。
先にいる1匹と合流し、
2匹で器たちを見上げた。
(#11) 2011/04/13(Wed) 23時半頃
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――…、おは よ?
[背後からぺたりと足音を立ててやってきた――…名前は、思い 出さない。 少女の言葉に、かくん、と首を傾いで、言葉を返す。 語尻が上がってはいても、少女へ訪ねている訳では無く。
ただ、鸚鵡返しで咄嗟に言葉を返し ――その反射言動と、言葉の意味を、彼の中で問うただけ。 …尤も、直ぐに まぁいいや。 の一言に塗りつぶされる。]
……?
[開けられる?との声には、一寸の間。 僅かに不思議そうな顔をして、ふる、と一度だけ首を振った。 開け方を知らないのか、開ける努力を拒否したのか。 ――それは、定かではないが。]
(63) 2011/04/13(Wed) 23時半頃
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[少女によって開かれる扉。其れを、青年が手伝う気配は無い。 ただ、完全に開かれたのを見やって、 会釈の心算かゆっくりと、首が深く項垂れて 再び上がる。
扉の前で自分たちを見上げていたネズミが、 するりと、扉の奥――待機室へと駆けこんでいくのを、じっと見つめて。 少女が入室するのを見てから、漸く。ぺたり、と足跡が鳴る。 少女の後を追う様に――しかし、酷くゆっくりとした足取りで入室を果たした。]
― →待機室 ―
(64) 2011/04/13(Wed) 23時半頃
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―自宅― [最愛の人は、教会の裏にある白い屋根の家に。 ベリーショートの金髪は少しくすみ混じり 物音を聞いて銀縁の眼鏡を押し上げる仕草は何処か冷たい印象 けれど、その落ちた視力が氷色の瞳が男を認識すると 蕾が綻ぶような笑みを浮かべるのだ。 何時も――今も]
……私のロビン
[黒檀色が揺らぐ。 別れを思うと其処に今まで感じた事のなかった何かが 渦巻くような心地がした]
そろそろ、行かなくては
[小さな寝台に赤子を寝かしつけていた妻が 表情を曇らせて立ち上がる。 悲痛な声を聞いて、首を振る]
(65) 2011/04/13(Wed) 23時半頃
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―エレベーター内>>61―
だが……彼は死んだ。
[スティーブンはぽつり、呟く。 長く息を吐き。 眼を閉じたまま顔をゆっくりと正面へ向けた。 少しエレベーターの速度が落ちた。 最下層へと近づいたらしい。 気圧の変化に体が反応する。 耳の奥が キン、と痛むような感覚。
藍色の眼を右へ向け、指先を耳に当てる。 不快そうに眉を顰めたが、 エレベーターの動きが止まれば視線は前へ。 足音を響かせ、廊下へと向かう。]
→最下層:廊下
(66) 2011/04/13(Wed) 23時半頃
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そんな顔をしてはいけない ただ、私が選ばれたことを祝福してくれないか
[長身の男に縋りつく妻は、子供のように泣きじゃくる。 そんな姿を見るのは初めてのことだった。 情緒不安定になってしまっている 其の理由がこれから行く先にあるなどと、今は知る由もない。 幾らかの歳月に一度 犯罪が増える時期が丁度、今]
――…
[名を呼んで、細い肩を抱いた。 小さく震えている妻に感情の波が揺らぐ]
私とて、お前と離れたくはないよ ……けれど待っていてくれるだろう?
どれ程長く時が流れようと 私とお前の心は変わらないと、信じてくれるね?
(67) 2011/04/13(Wed) 23時半頃
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[出発はそれから幾らも時間が過ぎてから。 乱れた寝台に横たわる妻に優しく口付けて 何も知らず眠り続ける赤子の頭を撫ぜ 左程大きくもない黒い鞄を手に 迎えにやってきた車へと乗り込んだ*]
→施設へ―
(68) 2011/04/13(Wed) 23時半頃
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[おっとりとした所作は昔から変わらない。 自分は大きくなって服のサイズも変わったし、 これからまだ大きくなるだろうと大きめのものを着せられている。 むしろ、自分が成長しているためか、 少し昔より小さくなったようにも見えていた]
他の人は、もう行っちゃったのかな? それとも、もういないのかな……。
[ねずみの仕草、首を振る青年>>63にこくりとまた頷いて。 華奢な体全身で扉を開くと振り返り、 彼が扉をくぐるのを待った]
行こう、ねずみさん達が“おいで”って言ってる。
(69) 2011/04/13(Wed) 23時半頃
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― 最深部・待機室 ―
[青年が部屋に入ってしまうのを待って、扉から身を離す。 もう何年前だったろうか、ここには2回来た事があった。 だから、おぼろげな記憶ながらも此処で これから何があるのかは予想できていた]
今度はお兄ちゃんかな、それとも、またお姉ちゃんかな。
[嫌われないよう頑張らなくちゃ。 そう思う反面、好かれる事を何処か諦めてもいるようで。 努めて期待の感情を殺しながら、 背凭れのあるソファへと改めてぽすりと身を落とした]
(70) 2011/04/14(Thu) 00時頃
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― 待機施設前:廊下 ―
………よっ……と?
[のんびりと、リベラが飛ぶを見上げていたフィリップは 廊下に響く足音に 真っ直ぐ伸びる、その先に目を凝らす。 学業を回避し続け、悪くなる要因のない翠は その先に、真面目を絵に描いたような 白衣姿を見れば戸から身を起こし緩く手をふった
やっと、鍵を開けに来たのだろうと 説明人と誤認しながら]
(71) 2011/04/14(Thu) 00時頃
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―最下層:廊下→待機施設前―
[小さな物音もよく反響する廊下だった。 時計の音も妙に大きく聞こえる気すらする。 一定の歩幅崩さずに 背筋を伸ばしてスティーブンは歩く。
やがて、その先。 無機質で規則正しい光景を裂くように >>59鮮やかな彩が眼に飛び込んでくる。]
…鳥?
[一枚羽が舞い落ちてくる。 スティーブンはその向こう側に 人がひとり、扉に凭れかかっているのに気づいた。]
(72) 2011/04/14(Thu) 00時頃
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フィリップは、相手がリベラに気づいたようで……リベラを呼び戻すべく口笛1つ
2011/04/14(Thu) 00時頃
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…ほかの人?
――…、どこ いくの。
[ぺたり、ぺたり。少女の後をゆっくりとした動作で追って。 随分と近しい目線になった相手の言葉に、 僅かに見降ろしながら、かくりと首を傾いだ。 まるで、誰が居たかを、思い出す事を放棄したかのように。]
[彼の中で、疑問は、疑問として成り立たない。
――例えば本来ならば、青年は違和感を持つべきなのだろう。 出逢った頃は、ほんの小さかった少女が既に、随分とその距離を縮めている。 つまり、彼女の成長が著しいのではなく、己の成長が止まっている事実に。
しかし己の年齢も、体格も。既に青年にとって、意味を成していなかった。 …況してや、少女と出会った時の相手の様態を思い出す事も無ければ 違和感は、違和感となり得ないまま。]
(73) 2011/04/14(Thu) 00時頃
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外界に面した待機施設扉の鍵が開く音がした。
メインルームに面した
待機施設扉の鍵が閉まる音がした。
ネズミ達はプログラムをこなすと
ソファーの上によじ登り
本物そのものの仕草で欠伸し
2匹、身を寄せ合って眠り始めた。
(#12) 2011/04/14(Thu) 00時頃
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―待機室― [ソファへと腰掛ける少女を、緩やかな動作で見つめながら、 その傍ら、もそり、と膝を抱えて床へと丸くなる。
たぶん、ソファへ腰掛ければ良いのだけれど 床でも、変わりないと思えたし―― ――何より、座り直すのも億劫だった。]
…ねぇ、 ここでなにが、あるの?
[少女を見上げながら、ぽつりと問う。
青年には、覚えが無い。 何度か、経験したとしても――記憶しない。 記憶する事を、放棄してしまう から。]
(74) 2011/04/14(Thu) 00時頃
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[青年の質問に具体的な解を挙げる事は難しく、 少し考え込むように少女もまた首を傾げた]
何処だろう……判んない。
[自分が何処から来たのか。 それを呼び起こそうとするとふっと瞳が色を失くした。 ほんの少し上目になれば目線が合う。 鏡のように首を傾げあった後、部屋の反対側の外から 人の話し声が聞こえた気がしてそちらへと視線をやった]
(75) 2011/04/14(Thu) 00時頃
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―待機施設前―
[鋭く澄んだ口笛が響く。 遠くまでよく届きそうな音色だった。]
――君も「世界」に呼ばれてきたのか。
[歩み寄りながら問いかける。 スティーブンは、彼が自分を 説明人と勘違いしているなどとは知らない。
――Lock_Open
丁度、扉の前へ来た時だろうか。 鍵は、解除された。]
(76) 2011/04/14(Thu) 00時頃
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|
…、そっか。
[その曖昧な答えは、気にならない。こくりと頷く。
気にする理由は、ない。 …青年の中で「まぁ、いいか」で処理されてしまうから。 外界へ面する扉の鍵が開く音がしたのは――丁度、その時か。
話し声が聞こえた気がしたのは、同じ。 少女へ向けたあおは、一度ゆるりと瞬いて そうして、緩やかに。あおは興味の薄い色のまま、扉の方へ向けられる。]
(77) 2011/04/14(Thu) 00時頃
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|
[高い音を聞けばリベラは白衣の男の頭上を 一周し、己が羽根一枚落として 音の元へと羽ばたいて行く。]
……あれ?おっさんはここの人、ってわけじゃなくて オレと一緒、なんですか? 結構硬い業務なんすかね?
[近づいた白衣姿はゆうに一回りは年上。 けれど、気にする様子もなく 眼鏡奥の藍色に、屈託なく笑う。
ただ、その時、廊下にも響いた音で開錠を知る]
お?おお………? なんか開いたみたいですね。行きましょ?
(78) 2011/04/14(Thu) 00時半頃
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|
[新たな場所への好奇心で、 フィリップは挨拶もそこそこに くるりと、軽快に半回転。 扉に手をかけて思いっきり引き開ける。
簡単に開いた扉に リベラが廊下から飛んできたそのまま 部屋へと突っ込んで行く]
(79) 2011/04/14(Thu) 00時半頃
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|
[やがて鍵の開く音がして、ねずみ達は “役目は終わった”と言わんばかりに動かなくなった。
床に座り込んだ青年を今度は見下ろす形で、 その問い>>74に答える]
此処はね。 新しい人と会う場所なの。 私達、独りじゃ生きていけないから。 お世話してくれる人が必要なの。
[最初の時の事はもうほとんど記憶にない。 ただ、人形のようにされるがままに連れてこられ、 されるがままに抱き締められた事だけを覚えている。 何処かから聞こえる声が説明する話は、 少女にとってもただ“難しいお話”としか認識されていなかった]
何だかもっと難しいお話もしてたけど。 あまり、よく覚えてない……かな。
[ごめんね、とこちらもやはり年齢よりは 幼い知識しか持ち合わせていないため答えられなかった]
(80) 2011/04/14(Thu) 00時半頃
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[やがてたどり着いた場所。 黒い鞄と手紙を手に、下ろされた先 エレベーターに乗り込んでから 長い間が経っている気がする]
……
[長身へ圧し掛かるのが重力だけではない気もした]
主、よ 私はあなたに何を望まれているのか
[鞄を持った手は、もう妻のぬくもりを残しておらず 無機質な空間に自然とため息が洩れる]
……寒い
[下へと降りるにつれて 胸の中に広がるものの名を、男は知らない]
(81) 2011/04/14(Thu) 00時半頃
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[落ちた羽を、 何とはなしにスティーブンは拾い上げる。]
私は外部から招集されてきたものだ。 スティーブン・E・クレスウェルという。 業務内容については 知らされていないが。
[落ち着いた声色は生来のものだろう。 屈託ない笑みに、スティーブンはゆっくりと瞬く。 ――若すぎる。 ――一体、ここで何が行われるというのか。]
そのようだな。
[頷き、若さの溢れる跳ねるような動きを見せる少年の後をついていく。]
(82) 2011/04/14(Thu) 00時半頃
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―待機室―
……。
[はたして其処に居たのもまた、 少年、少女と呼んで 差し支えない年頃の者たちだった。
スティーブンの胸中、 澱のように疑問が降り積もる。 ――ここで、一体何が。]
……此処に居るということは 君たちも関係者か。
[発したのは、問いかけ。]
(83) 2011/04/14(Thu) 00時半頃
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何だ、本当にまったく一緒なんすね。 オレはフィリップ=アストリー あっちは、リベラ。
[整った白と地味な色彩のスティーブンと名乗る男が持つと リベラの羽も随分派手だな、と 落ち着いた声を落とす姿に 若すぎると思われているとも知らず。]
って、リベラ、ちょっと待て……!!
[それに、相手を観察する時間も与えず リベラは1羽、悠然と部屋に入り込んで。 ……何かを発見したのか 真っ直ぐに”そこ”を目指す。]
[濃色の髪が豊かな少女の元へと……]
(84) 2011/04/14(Thu) 00時半頃
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フィリップは、部屋の中の様子より、リベラの動きに気をとられている。
2011/04/14(Thu) 00時半頃
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[開いた扉から飛び込んできた鮮やかな色彩の鳥。 その向こうの人影をよく確認する前に、 灰青色の瞳が大きく開かれた]
と、り……?
[何だろう、遠い記憶の何処かに。 削り取られた心の隅に何かが引っかかる。 今はもう、此処に来る前の事など忘れてしまったというのに]
(85) 2011/04/14(Thu) 00時半頃
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……、あたらしい人? 世話、してもらってた っけ?
[…そういえば、誰かいた …気がする。 誰だっただろうか――それを思い出す気も、…しないけど。
少女の言葉に、そっか。とこくん、と頷いた。 どうして、謝るのだろう。 ふつとあおを瞬いて、かくん、と首を傾ぐ。
答えが判らなくても、青年が気に留める事は無い。 まぁ、いいか。といつもの結論を出した脳は 掛けられた言葉>>83によって、遮られる。]
関 係者。 ――…? …テクノロジーの?
[何の、――その答えを導き出そうとして 思考回路は、緩やかに停止する。 意味が判らないまま、唯一知る思い当たりのある言葉を ぽつりと零した。]
(86) 2011/04/14(Thu) 00時半頃
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―孤児院―
[もっとも懐いていた子供を宥め終えたときにはそれなりの時間が過ぎ。 孤児院でともに仕事をしていた同僚にも別れを告げる。
人当たりもよく、子供達を愛していた女が職場を去ることを同僚は悲しみ、悲しまれることに嬉しそうな申し訳なさそうな複雑な顔を女は浮かべる]
ありがとう……ええ、そうね。 また戻ってこれたら、顔を出すわ。
[次の職場のことを女は何も言わぬまま同僚に別れをつげ。 そして孤児院の院長室へとむかって、院長にも別れの挨拶を]
(87) 2011/04/14(Thu) 00時半頃
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院長先生、長い間ありがとうございました。 私――ここで過ごせた時間がとても好きでした。 子供達や先生たちと過ごせたのはとても幸せなことだと……
それでも、次に私を必要とするところがあるのです。 だから、私はそちらに行こうと思います。
[教会から戻ってきた院長に、口頭で告げる事が出来たか。 はたまた、置手紙になってしまったか。
どちらにしても孤児院をやめる事を伝えた女は、院長室を出る前に、見えないとわかっていても一度頭を下げて――
そして、子供達がおきだす前に帰っていった]
(88) 2011/04/14(Thu) 00時半頃
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―自宅―
[自宅に帰れば両親が心配そうな視線を向けてくる。 一人娘が世界に呼ばれたのだとしても、愛する娘が離れるのを心配しないわけがなく。 それに対して大丈夫だと笑みをかえす]
大丈夫よ、父さん、母さん。
[根拠も何もなく、女は笑って両親を抱きしめた]
仕事が終わったらちゃんと帰ってくるわ。
[穏やかに微笑んだまま、父母を安心させるように言葉を重ねる。 平凡な一家で育った女はただ笑みだけを浮かべて。
そして迎えにくる、と知らされていた時刻に現れた車に乗って自宅からも去るのだった**]
(89) 2011/04/14(Thu) 00時半頃
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― →待機施設 ― [扉の先は、強いて言うなら病院の待合室。 そう思わせたのは、無機質さと、白さだけではなく そこにいる人物の、何処か、健康とは遠い空気。
1人は少年。1人は少女。ソファーにはネズミが2匹。 リベラを追っかけたフィリップが 拾えた情報は、それぐらい]
こら!リベラ!!
[普段なら大体従順なリベラが言うことを聞かず リベラはそのまま、少女の元へと羽ばたいて。 降りる場所を探すように大きく羽ばたいた後 ふわりと、ソファーに座る腿へと着地しようと]
(90) 2011/04/14(Thu) 00時半頃
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―最下層・廊下― [重い扉が、音もなく開く]
……これは、また
[眉を寄せて、男は途中で言葉を無くした。 ため息がひとつ。 首を振る]
イメージとは、随分違いましたね。 そも 主の元へ向かうのなら 天上かと ……其処からして、違っていたのですが
[静かな廊下に低い音が落ちる。 声質の所為か、然程響きはしなかった]
(91) 2011/04/14(Thu) 00時半頃
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チャールズは、靴音を鳴らしながら、一本道を待機室へ向けて歩き出した。
2011/04/14(Thu) 00時半頃
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[眼鏡の男性から発された問いに答える前に、 真っ直ぐにこちら目掛けて飛んでくるリベラに 少女は無意識に両手を差し出していた。 その勢いに、驚いて思わず両目を瞑ったが、 リベラはその腕の中へとしっかりと飛び込んできた]
リベ……、リベ、ラ……?
[少年の発した単語がすぐにその鳥の名前と何故か解った。 自分はこの鳥の事を知っているような気がする。 その解を求めるようにリベラの飛んできた元、 1人の少年の姿を目に映した]
(92) 2011/04/14(Thu) 00時半頃
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―待機室―
フィリップに、リベラ。 よろしく――ということになるのだろうな。
[>>84少年の名乗りに頷きながら 慌しく鞠のように跳ねていくフィリップの後姿と、 鮮やかな鳥の色、その先に居る少女。 それだけ見ればまるで御伽噺。
己の問いかけに答えたのは、 痩せぎすの少年―スティーブンは彼の本当の年齢を知らない―であった。>>86]
テクノロジー。そう。 この「世界」の、だ。 君は何も聞いていないのだろうか。
(93) 2011/04/14(Thu) 00時半頃
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[もう1人の少年がスティ−ブンのお堅い質問に答える。 けれど、フィリップはその声よりも 鳥が飛んでくるのに 慣れているかのように、 腿に降りるリベラへ、両手を差し出す少女に 大人しくその腕に納まるリベラにも翠を瞬かせて。]
……え、あぁ、うん、こいつ、リベラって言うんだけど ごめ…………
[自分の声から単語を拾い 戸惑うようにも聞こえる声の零れ方に フィリップは謝りながらも改めて少女に視線を向ける そう、その灰青に目を向けて。 ……翠を1つ、2つ………瞬かせ]
(94) 2011/04/14(Thu) 01時頃
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………………マーゴ……?
[1人の、少女の名を呟く。 8年の経過からすれば、目の前の少女は いささか幼い気がしたけれど。 けれど、あの子、と同じ灰青、濃色の髪……それに面影に その名を呟かずにいられなかった]
(95) 2011/04/14(Thu) 01時頃
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[間近で羽ばたく>>90のに思わず手を引っ込める。 最終的にスカートの上にリベラが着地しようとすると、 何度も目を瞬かせ、けれど追い払う事なくそっと そのその背を撫でようとそろりと手を伸ばした]
あなた達が、新しい人達……? でも、……でも、いつだったか会ったような。
[霞がかった記憶を探ろうと、視線が宙を泳いだ。 何かとても大事なもののような気がして。 僅かに眉を寄せる]
(96) 2011/04/14(Thu) 01時頃
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… ? とり。
[少女の腕へと収まった鮮やかな色に、緩やかに首が傾ぐ。
勿論、先程のネズミも含め。人以外の生き物を見る機会が無い訳ではない。が。 酷く珍しい物には、違いはない。 況してや、鮮やかな色は――この最下層では 酷く馴染みが無い。]
――人に なれてる ね?
[少女と、そのトリの…恐らく飼い主だろう少年へ視線を向けて。 次いだ男性の言葉に――かくりと、首が再び傾ぐ。]
(97) 2011/04/14(Thu) 01時頃
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テクノロジーは、…。… 今は、止めて貰って て。 ……?
[一言、二言。紡いだ言葉は 沈黙に変わる。
――さて、聞いていない訳ではない。 むしろ、自分が如何様にテクノロジーに関与している事は 流石に覚えている――が。 其れを雄弁に語る言葉も、努力も 青年は持ち合わせていない。
それを絞りだそうとすれば、する程 思考は緩やかに停止していく。]
(98) 2011/04/14(Thu) 01時頃
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なにやら、賑やかですね……
[廊下の先に扉が見えた。 其処からこぼれてくるいくつかの声 幾らか先の部屋に先ず見えたのが 少年少女と色鮮やかな鳥だったものだから 思わず立ち止まった]
……
[あたりを見渡す。 降りてきたエレベーターから繋がる廊下は 待機室にしか通じていなかった。 自然、眉が下がる]
(99) 2011/04/14(Thu) 01時頃
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[その名を呼ばれて、どきりと心臓が跳ねた。 差し出した腕に収まる動物の感触、温かみ。 背筋を這い上がる焦燥感に、リベラを抱き上げたまま 少女は不意にソファから立ち上がった]
駄目、だめ、……此処はだめ、っ。
[何かから守るようにリベラを抱き締めて、 誰かを探すように周囲を見渡した。 自分でも誰を探しているのか解らないまま。 廊下から聞こえてきた靴音にびくりと肩を震わせると、 逃げるように一歩、二歩、後退って]
きゃ……っ……――。
[後退った先にも椅子があった事に気付かず、 足を引っ掛けてもつれるように床に尻餅をついた]
(100) 2011/04/14(Thu) 01時頃
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マーゴは、足音が一瞬止まった>>99事に身を竦ませてきゅっと目を瞑った。
2011/04/14(Thu) 01時頃
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……? ……――君。どうした。
[スティーブンは、呼びかける。>>98 静かに、緩やかに停止していくさまは 通常のひとのそれではないように見えたのだ。
マーゴと呼ばれた少女が立ち上がり、 尻餅をつく。何事かと顔を向ければ、 新たな顔が、見えた。>>99
――自分と同年代、といったところだろうか
僧衣――スータンに身を包んだ男へ、 スティーブンは折り目正しく頭を下げた。]
(101) 2011/04/14(Thu) 01時頃
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―修道院―
……一体何だろう。
[郵便屋に問うように投げた視線に、答えが返る事は無かった。 暫しの会話の後、一人になれば>>#4封を開ける。 中を読んでも任の内容は書いて無くて。 わかるのは、呼ばれていると言う事だけ。]
――……。
[行かない、と言う選択肢なんて頭には浮かぶ事すらない。 請われるのであれば、それは応えるべき事項となる。 修道院に居るのすら、敬虔な信仰心からでは無かった。]
(102) 2011/04/14(Thu) 01時頃
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―数年前―
[それは、幾度かあった犯罪の増える頃合いだった。 まだ幼かった青年の耳に、怒号が響く。
声の主は実の母親。
家は、貧しかった。 家計を支えるべき父は、他に女を作り碌に家にも帰ってこない。 母も働いていたものの、その日食べるにも困るような有様で。 ただ泣くばかりだった母の苛立ちは次第に募り。 父の面影に似た子へぶつけられた。]
――……んなさい、ごめんなさい…っ!
[責める声は、暴力を伴って降り注ぐ。 身体をきつく丸めて、ただそれを耐えた。
……それが。その苛立ちを受け止める事が、 自分に求められた事だったから。]
(103) 2011/04/14(Thu) 01時頃
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[その母も、父ももういない。 何故居なくなったのか、若しくはただ捨てられたのか。 その頃の記憶は定かでは無く。
保護された際、少年は餓死する寸前だったと言う。 幼少期の栄養不足は現在まで響き、 身長も殆ど伸びず手足も痩せ細ったまま。
そうして、物心ついた時には、孤児院に拾われていた。 その頃には既に、右足は本来の機能を果たさぬ様で。]
(104) 2011/04/14(Thu) 01時頃
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―現在:修道院→最深部―
…マムに、挨拶できなかったな。
[日取りは割と急ぎ足で、稀に手伝いに行っていた>>36孤児院には 手紙で暫くの不在を知らせる事となる。 当時、マムと呼び慕っていた女性。 その呼び方は、今も当時のまま。]
[足の事もあってなのか、修道院の門の前まで迎えの車が手配されていた。ひょこり、と。身体を傾がせ車に乗り込む。
その先に何が待っているのか知らないまま。 けれど、浮かぶのは不安ではなく。 車中、感覚の無い足を、無意識のうちにさすっていた。]
(105) 2011/04/14(Thu) 01時頃
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僕が行っても…居ても。良い場所なのかな。
[ただ、「世界」が自分に何の用があるのだろうかと。 先に得た知識など何もなければ、そんな疑問は口をつく。 出立する前。修道院の誰に尋ねても、時折重く口を閉ざす人が居る事には、またゆるく首を傾げたのだった。]
→最深部:待機施設へ
(106) 2011/04/14(Thu) 01時頃
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ん?あぁ、リベラは生まれてからずっと オレと一緒、だからね。
[少年の声に、こくりと頷くけれど] [リベラは少女の腕の中で、手の感触に目を瞑り 先程までフィリップを無視した様子も嘘のように大人しく。 ただ、当のフィリップは、 もう、そのことは気にしていない。]
そうだよ、マーゴ!!8年ぶりだから忘れちゃった? オレ、フィリッ………って、え??
[立ち上がる姿。虚を着かれた。 立ち上がっても低い位置にある灰青に翠が瞬く]
(107) 2011/04/14(Thu) 01時頃
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……マ、マーゴ……?? ………落ちつけよ、大丈夫、大丈夫だから!!
[後ずさり転がる様子に、 ともかく急いで駈け寄り、両の腕で抱え起こそうと。 抵抗がなければ軽業で鍛えた腕は 軽々とリベラごと彼女を持ち上げる ……ただ、フィリップの頭の中にも 普段振り払う映像が、思い返される。重なる。]
(108) 2011/04/14(Thu) 01時頃
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フィリップは、あらたなおっさん2号にはまだ気づいていない。
2011/04/14(Thu) 01時頃
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[少女が転んだのと、足を止めたのはほぼ同時。 身を竦ませた少女に駆け寄るべきかとも思えど 傍にいた少年が駆け寄るのが早かったから 此方は動かずに――其の行動自体普段の男からすれば おかしな事だったが――己と同じ位の年齢の男へ 少し困った顔をしたまま頭を下げ返す]
……場所を間違えた、かと 思ったのですが。
[長身に黒衣纏う男は、待機室へと歩みを向ける カツン、と足音が冷たい廊下に響いた]
(109) 2011/04/14(Thu) 01時頃
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貴方も「世界」より召集を受け、 此処へ来たのならば間違いは無いようですよ。
[声が届けばそう答えただろう。>>109 スティーブン自身も、 少々調子が狂うといった様子である。 少女と少年、そのやり取りに 手を出すことはしないまま。
落ち着くならば尋ねようとする。]
――君は彼女を知っているのか。
[システムの《中》から来たであろう、 この少女を知っている、 何故少女は、少年は、此処に居るのだろう、と。 疑問ばかりが頭を擡(もた)げる。]
(110) 2011/04/14(Thu) 01時半頃
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―地下・最深部に向かうエレベーターの前―
……おっきい。
[地下に向かうエレベーターの前。 孤児院と、修道院と。 その二つ以外にはほとんど外出する事の無い身には、エレベーターに乗る機会すら稀で。 常よりも深く潜るそれは、今まで見た数少ない中でも一番大きく、頑丈そうなつくりをしていた。
扉を見上げ、あんぐりと口を開けて眺める。 まるでおのぼりさんの体である。 先に誰かを送って行ったその箱が、再び地上に辿りつくには どうやらまだもう少しかかりそうだ。*]
(111) 2011/04/14(Thu) 01時半頃
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― エレベーター ―
[自分が住んでいた辺境の地では、【管理者】など都市伝説と思われていた。 大人は誰も信じていなかったが、ずっと、いつか自分がなるのだと心に決めていた。
『いつか、そこでまた逢おう。』誰の言葉だったか、約束の言葉と頭を撫でてくれた大きな手だけ覚えている。]
ねえ、あたし、ここへ来たよ。
[養成所を出され送り込まれた先でエレベーターに乗り込む。 ここで逢う約束をした誰かが、既に居ない可能性など、少しも考えずに。
外界と切り離された自分を認識することもなく。 エレベーターの浮遊感に、地下にたどり着いた時には気分が悪くなっていた。
真っ白な白衣のポケットの中の手紙>>#4を皺が出来るくらい握り締め、開いた扉からふらりと廊下に出た。 青白い顔で廊下の壁に凭れ、優れない気分を回復しようと試みる。
誰かの足音が聞こえたなら、そちらへと視線を向けて、言葉を紡ごうと唇を小さく開け、ぱくぱくと口を動かす。 紡ぐ言葉を生み出せなかった唇は、酸素を求めて喘いでいるように見えたかもしれない。]
(112) 2011/04/14(Thu) 01時半頃
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――…、? なに が?
[思考が、完全に停止する。 男の呼び掛ける声>>101に、あおが緩やかに瞬いた。 何が不思議なのか、おかしいのか。 全く、意識していないとでも言う様に。
――ふつと、新たに部屋へ増えた人影に気付いたのは その男が頭を下げて後、漸く。 ゆっくりとした動作で、視線が動く。
かくん。緩やかに擡げた首は、会釈の代わり。 何処か男の真似のようにも見えたか。]
(113) 2011/04/14(Thu) 01時半頃
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[駆け寄る気配に身を捩って逃げようとしたが、 碌な運動もする事のないこの施設の中で育った体は 容易にフィリップと名乗った少年によって抱え上げられた]
フィリ、……フィ、ル……?
[何かが像を結んだのか、少女もまた少年の 愛称らしき名前を微かに口にした]
だめ、逃げないと。 痛いのはいや、いゃ……。 …………が、来る……。
[右手がきゅ、と少年の襟元を縋るように握った。 冷たい足音>>109に怯えた様子でぎこちなく顔を向ける。 視界に移った姿は……]
……ち、がう。
[見知らぬ姿、背格好の男を視界に捉えると、 ふっと憑き物が落ちたように少女の体から強張りが解けた]
(114) 2011/04/14(Thu) 01時半頃
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―待機室入り口― [操り人形のようだ かくんと会釈のような仕草をした少年を見て 男は内心そう思う。 少年の腕の中、少女が此方を見て呟いた声音は聞き取れず]
……
[眉を下げたまま、視線を落とした。 奇妙な居心地の悪さを味わうのは 人生の中で初めてのこと]
[妻と子供の名を小さく呟いた。 胸に渦巻く痛みが、此処へ来る前よりも広がっている]
(115) 2011/04/14(Thu) 01時半頃
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[抱え上げた少女の口から8年前、 フィリップを呼んだのと 同じ音が聞こえれば、記憶が翳らせかけた感情は それよりも、強い思いで持ち直し、淡く縁で頷く。 [抱き上げた少女の身体は いやに柔らかくて、少し戸惑いも覚えた、が。]
こねーよ……それに、大丈夫……昔、とは違う
[惑いを振り払い、縋るようなしぐさに 抱えたままそっと頭を撫でながら フィリップも彼女の視線の先に目を向ける]
………だから、いったろ……こねーって…… あたらしい、おっさんも、脅かすなよ……
(116) 2011/04/14(Thu) 01時半頃
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[腕の中の彼女の緊張が解けるのがわかった。 リベラは緩む腕の力に、少し身じろぎして。 フィリップは八つ当たりだとわかっても マーゴと共通して持つ記憶から、 彼女の混乱は理解できて、 新しい姿に嘆息一つそう零す]
………ちょっと、ね。
[腕の中のマーゴを気遣いながら>>110に アーモンド型の瞳を細め笑う。]
(117) 2011/04/14(Thu) 01時半頃
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…――、へいき?
[眉を下げたままの男>>115の様子を 感情なく見つめていたあおが、ぽつりと問う。]
オレら、今 接続。…切れてるし。 ――ここは、吸い上げられない。 から。
[妙に、要点の抜けた言葉。 それが、テクノロジーの仕組みを指すのだと 目前の男が気付くかどうかは――判らない。
尤も…喩え、不思議そうに問われた所で、 それを理解する努力は青年の中からは零れ落ちているが]
(118) 2011/04/14(Thu) 01時半頃
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[>>110同年代らしい男の声には 「主の導きにより此処へきた」のだと 修道院でも、教会でも 「世界」だの「テクノロジー」だの そう言った言葉とは無縁であったが故の返答をし]
驚かした心算は無いんですが 申し訳ありません。
[>>116少年からのいわれのない言葉には 男は眉を下げたまま、謝罪を口にする]
大丈夫ですか ええと……お嬢さんは。
[少女の様子を、彼女の連れ合いだろうと思われる少年に問うた]
(119) 2011/04/14(Thu) 01時半頃
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――…そうか。 久方ぶりに、会えた、 といったところだろうか。
[フィリップ>>117の答えにスティーブンは頷く。 だが何故だろう、「よかったな」とは謂えない。 引き合わされたらしき少年、少女。 偶然か。必然か。
痩せぎすの少年へと スティーブンは再び視線を向ける。>>113]
…何が、と問うのか、君は。 今、君の様子は私には「普通でない」ように見える。
[齧った医学、心理学の知識から思う。 思考を放棄したような、これは。]
(120) 2011/04/14(Thu) 01時半頃
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…――。
[少年の意識は、 黒尽くめの男へと向けられたようだ。 スティーブンは其方へと少し近づく。]
…「主の導き」…ですか。
[>>119呟きは平坦なものだった。 彼は敬虔な信者であるらしい。]
とりあえずは… 入ってこられては如何だろうか。
[と。少年は何事か口にする。>>118]
接続…?
[その説明は要点を得ない。]
(121) 2011/04/14(Thu) 02時頃
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は……
[息を吸う。息を吐く。 冷たい廊下の壁が気持ちいいけれど、先へ進まなければ。
壁を伝うように歩いて、声のする方へ。 部屋の中を覗き込む。年の頃が自分と同じ位の人たちがいて少しほっとした。]
あの、ここでいいのかな、居る場所。
[答えが返らなくても部屋の中へ入る。 落ち着かなげに扉の傍で佇み、現状を把握しようと務める。未だ、顔色は優れない。]
(122) 2011/04/14(Thu) 02時頃
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此処には、来ない? 本当に、大丈夫? フィル……。
[こんな風に触れ合った事は、昔はあっただろうか。 少しずつ落ち着きを取り戻しながら。 8年もの間触れていなかった外の世界の記憶が 鮮やかな色彩を纏って舞い込んできたかのような出来事に]
夢じゃ、ないよね。 今までの事、全部夢だったらって、思ったり。 もう私は本当は死んでるんじゃないかって、思ったり。
でも、これが夢なら醒めなくて良い。 もう、何も戻って来ないと思ってた……。
[人は希望があればこうも違うものなのだろうか。 全てを諦めたような疲れた表情は、 心なしか子供らしい明るさに変わっていた]
(123) 2011/04/14(Thu) 02時頃
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――…、?
[普通でない。 その言葉>>120に、僅かに沈黙を残して―― やはり理解を放棄した様に、緩やかに首を傾ぐ。 其れは、現状を「異常」と認識する事を放棄した故に。
尤も、この最深部で青年にとっては7年の時が過ぎている。 喩え、その身が怠惰に塗りつぶされていなくとも。 …既に「普通」がどの様なものかなど、見失っていただろうが。]
(124) 2011/04/14(Thu) 02時頃
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[マーゴを気遣いながら やっと周囲を見る余裕が生まれる。 新たに来たおっさん2号は服や物言いから 宗教関係者、お堅そうなスティーブンは白衣 それに病院を思わせる空気、 いやにやせた少年、未だに囚われおびえたマーゴ ここは治療施設か何か?そして自分は慰問?と 得られた情報から考えては、みた]
…………わりぃ、おっさん アンタに言ってもしょうがなかった。 ……落ち着いた、みたいだ。
[宗教関係とおもしきおっさんが、真に受け謝罪する様子に 腕の中が落ち着き、フィリップも冷静になれば 謝罪を返してから質問には答える。] [>>120には、にかっと笑うけれど まさか、内心の思考など知る術もなく]
(125) 2011/04/14(Thu) 02時頃
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[近づいてきた男>>121 其処で改めて彼の容姿に気づく]
……眼鏡
[呟きは本当に小さなもの]
嗚呼、ええ そうですね
[入室を促す声に頷いて先へ入る。 其の後ろに来た>>122新たな姿に 挨拶をかけるも、心はどこか漫ろ歩きをしているよう]
(126) 2011/04/14(Thu) 02時頃
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[>>124その、少年は。 沈黙を返す。 ただひとつ沈黙。 首を傾ぐさま、青い眸は擦り硝子に似る。 スティーブンは眉を寄せた。]
……どういうことだ……
[呟き、誰に向けるわけでもない。
空気が動き、年若い女性の声がした。>>122 スティーブンは振り向いて、]
「世界」からの召集であるならば。 合っている――と、謂うより。 必然的に此処にたどり着くようだ。
(127) 2011/04/14(Thu) 02時頃
|
スティーブンは、チャールズの小さな呟きには、気づかない。>>126 彼は横を通り過ぎていくだろうか。
2011/04/14(Thu) 02時頃
|
[そして、スータンを纏った男に改めて向き直ると、 ばつの悪そうな顔で少し俯いた]
あの……その、ごめんなさい。 ずっと忘れてた怖い事を思い出して、吃驚しちゃって……。 おじさんのせいじゃ、ないんです。
[詳細を思い出す事が怖いのか、 細かい事を濁すように弁明をして。 そ、と男を見上げた]
驚かせてしまって、こっちこそ本当にごめんなさい。
(128) 2011/04/14(Thu) 02時頃
|
|
あ――…
[>>125少年から謝罪がかえる。 ふ、と意識を引き戻される感覚。 柔らかな笑みを浮かべると、ひとつ頷いた]
良いんですよ。 思いを素直に口に出せるという事は あなたが真っ直ぐであるということでしょう。
[明るさを帯びた少女の顔も見えて 黒檀色は細められる。 同年代の男の傍を通り過ぎ、二人の傍へ近づくと ひざを折り、彼らと視線を合わせるようにして笑みを向けた]
(129) 2011/04/14(Thu) 02時頃
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[8年前の記憶”あの人”の顛末は知っている。 だから、フィリップはその言葉>>123にしっかりと頷いた。
過去に触れたのはその手や髪ぐらいだった。 そもそも、まだ、鍛錬の足りなかった8年前は 樹から窓へ飛び移れなかった。 差し出された手、風になびき届いた毛先。 嫌な記憶の奥にある、綺麗な記憶を思い出す。]
[夢だと、夢でも醒めなくて良いと言うマーゴに フィリップは頭を撫でてたてで、 その頬を引っ張ろうとする]
ばーか、こっちは8年も探してたんだ 夢で終わりなんて、冗談じゃない。 マーゴは生きてるし、アンタに助けてもらった リベラだって、オレより良い位置に収まってるんだぜ?
(130) 2011/04/14(Thu) 02時頃
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[先程まで病院を思わせる空気を 纏っていたマーゴの様子が少し変わる。 フィリップもつられて悪態、軽口叩きながら 屈託なく笑って]
けど、8年間、もしかしてここ、にいたのか? つか、ここって、何だ?
[只落ち着けば当然浮かぶ疑問。 フィリップは緩く首を傾げてマーゴに尋ねた]
(131) 2011/04/14(Thu) 02時頃
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フィリップは、新たに現われた同年代と思われる少女にこっくり頷いてみる
2011/04/14(Thu) 02時頃
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[少女の言う恐ろしいこと 男に想像がつくはずもない]
何があったのかは存じませんが 落ち着かぬ時には私も力になりましょう。
祈りの文句を差し上げます 私の声は、安眠剤にもなるそうですからね。 怖いことなど忘れて、甘い夢を見る事が出来ますよ。
[休息日の度に教会へ居眠りに来る者を思い出し 小さく笑う。 冗談を口にして、少しは紛れた心の靄は しかしまた、流れる会話の節々に不穏な単語が聞こえる度 徐々に押し寄せてくるのだろう。 それから一二言 少年少女達の傍を離れ、男は部屋の隅へと移動する。 壁にもたれて静かに眼を閉じた**]
(132) 2011/04/14(Thu) 02時頃
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――…、接続。
[不可解だ>>121とばかりに上げられる語尻に …何か、不思議だろうかと。鸚鵡返しに言葉を返す。
何を疑問に思うかまで理解が及ばず。―― しかし「…まぁ、いいか」と、一つ思考に落ちる其れが 意識が他へと向いたとばかり、…ゆると、余所へと視線を向ける。
同じ器の役を果たす少女と、――どうやら彼女の知り合いらしい少年へ。 ここが何か>>131。 そう問う声に、かくんと首を傾いだ。 少女なら、己より上手い言葉を持っているかと。]
(133) 2011/04/14(Thu) 02時頃
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[驚かせてごめんね、と腕の中で身じろいだリベラを撫でて。 少し落ち着けば、この施設の事についての質問にも ぽつぽつと答え始める]
……ここは、皆が平和で幸せに暮らせるように、 世界中の悪い気持ちを吸い取る場所なんだって。 でも、その悪い気持ちは機械じゃ処理できなくて。 だから、それをまた人間に戻すの。
その悪い気持ちを受け取るのが、私達のお仕事。 ……って、教えてもらった。
だから、向こうに行くとすごく気持ち悪くなるの。 今は大丈夫、なんだけど。
(134) 2011/04/14(Thu) 02時頃
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[仲良さ気な男女がいるな、とかぼうっと見てたから、挨拶されたのには残念ながら気付けなかった>>126 振り向いた大人の男の人に声をかけられ>>127ほっとして会釈する。無意識に、そのひとの大きな手を見る。ゆるゆる、と首を振る。]
ありがとうございます。じゃあ待機していますね。
[会釈してくれた少年に会釈を返しながら、キョロキョロと周囲を見回す。]
あたしが面倒見るひとって、もうここにいるのかな。
[少しは養成所で知識を植えつけられて来たけど、誰が管理者で誰が器なのか見当すらつかない。]
(135) 2011/04/14(Thu) 02時頃
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[丁寧に目を合わせてくれる男に、恐怖はもうすっかり消えたか 少女もまた小さく微笑んだ]
眠れない時、眠れるようになるの? 私、中にいる時は沢山、沢山、嫌な夢を見るの。 良い夢が見られるなら、すごく素敵だわ。
[きっとこの人は皆の苦しみを助けに来てくれたんだ。 そう勝手に解釈して期待の眼差しを向ける]
(136) 2011/04/14(Thu) 02時半頃
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[>>129 宗教関係者のおっさんからは 纏う衣装によくあう言葉と笑みが返ってきて フィリップは翠を細めて苦笑1つ。]
そいつは、どうも。 オレはフィリップ=アストリー こいつは、リベラ、この子はマーゴ。 ………アンタも世界の任務?
[宗教関係者のおっさんが膝をおり 己とマーゴに目線を合わせる。 >>132には確かに講堂で聞こうものなら フィリップは3秒で寝る自信があると思いながら。 >>132で立ち去る前に名を聞くことは出来ただろうか?]
(137) 2011/04/14(Thu) 02時半頃
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[なにが 行われているのか。 >>133 少年の声は聞こえていたが 単語だけではそこに篭められた意味を 推測することなどスティーブンには出来なかった。
>>135少女に会釈を返されれば 頷くような軽い礼をして]
…?
[少女が首を振る様子に、>>135 スティーブンは少し怪訝そうな表情を浮かべつつ]
ああ。そうしているといい。 ソファも、ある。 説明も…あるはずだと思っているが。
…面倒を、見る…?
[スティーブンに彼女の有する知識は無い。その後に続いてきこえたのが、>>134マーゴの説明だった。]
(138) 2011/04/14(Thu) 02時半頃
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面倒を見る、人……?
[新たに現われた同年代の少女は なに、知っている様子で。 聞こえた言葉に緩く、首を傾げる。
ただ、ついで聞こえたマーゴの言葉に なおいっそう首を傾げ]
……………人の、悪い、心………
(139) 2011/04/14(Thu) 02時半頃
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[柔らかなマーゴの頬をつまみながら 返ってきた言葉には眉を寄せた。 …………想像の範疇外。軽く眉間に皺よせる。 >>136も聞こえれば更に眉をしかめて。]
……なんだ、か、人柱……みたいだな……
[悪い夢は悪い感情が引き起こす、のだろうか? 8年間会えない間、それでも生きていれば きっと幸せだろうと思っていた、のに。 彼女を抱える腕にしらず力が篭った]
(140) 2011/04/14(Thu) 02時半頃
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――……。
[>>134聞こえていた。 スティーブンはマーゴの方を向いたまま、とまる。
――悪い気持ちを吸い取る。 ――機械では処理できない。 ――だから悪い気持ちを人間に戻す。 ――なんだ、それは。
理解を超えた発言に、スティーブンは、 軽いめまいのようなものを覚えた。 その場に居た者たちへ順に視線を向けていく。 鳥の少年と少女。眠るように眸を閉じた男。 白衣の少女。 最後に辿りつく、青い擦り硝子の眼をした少年。 この中で、今はもっとも「異常」を感じる者。]
(141) 2011/04/14(Thu) 02時半頃
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ずっと、探してくれてたの? もう、8年も……経っちゃったんだ。
[少年のその言葉に、思わず少し目元が滲んだ]
ごめんね、怪我が治ってからずっと此処にいたから。 私も、フィルやリベラに会いたかったけど、 外には……連れていってもらえなくて。 だから、もう此処から出れないのかなって思ってた。
でも、外に連れて行ってもらえた人もいたから。 ずっと、ずっと羨ましくて。 ……私のお世話役は、私の事、嫌になっちゃったみたいだから。
(142) 2011/04/14(Thu) 02時半頃
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[>>138大人の男の人の怪訝そうな表情には気付かず、言葉に頷いてソファに腰掛ける。]
そっか、説明があるまで待機してます。
[もう一度、ゆるりと周囲を見回して。もう一人、少女に見えるパーカーを着たひとにも気づき、会釈をしてから目を閉じた**]
(143) 2011/04/14(Thu) 02時半頃
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[頬をつままれてくすぐったそうに笑う。 “あちら”にいる時に比べれば今は天国みたいなものだ。 どんな不公平に対する嫉妬も羨望に変えてしまえる]
うん、と……えっと、ね。 人が悪い事をするのは、悪い気持ちがあるからだって。 だから、それをなくしちゃえば皆幸せになれるって。
……兄様があんな事をしたのも、 ここで上手く悪い気持ちを吸い取れなかったからだ、って。 そう、お医者様が言ってた。
[抱き締める腕が強くなれば、少し少年を見上げて。 疲れが蓄積した体はその心地良さについ甘えてしまう]
ここで悪い心を受け取る人がいなくなったら、 あんな事が沢山、沢山起こるようになるんだって。 それって、酷い事だから……。
(144) 2011/04/14(Thu) 02時半頃
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牧人 リンダは、メモを貼った。
2011/04/14(Thu) 02時半頃
スティーブンは、人柱。小さく声にならないような声で呟いた。
2011/04/14(Thu) 02時半頃
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[話を聞いて戸惑ったようなスティーブンの視線を受けながら。 少しだけ困ったように目を瞬いた]
ペラジーお兄ちゃんは、その所為で動くのが大変なの。 「動きたくない」っていうのは悪い気持ちなのかな。 “たいだ”ってお世話の人が言ってたけど。 私は“しっと”なんだって。
他にもいたんだけど……見当たらないの。 このお部屋を使うのは、新しいお世話役さんと会う時だけだから。 ……もしかして、フィルやおじさん達が今度のお世話役さん?
[だとしたら、と少女は少し複雑そうに顔色を*曇らせた*]
(145) 2011/04/14(Thu) 03時頃
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……、
[周囲の会話を、聞いてか聞かずか。 ゆるゆると動いていた視線は、ソファへと腰掛けた赤い髪の少女に向く。 下げられた頭に、ゆるりと不思議そうに首を傾いで―― かくん、と頭を擡げた。意味を理解しているかは、解らない。 ただ、真似るかの様な、それ。
そうして床に座り込んだまま。 暫くの後、立てていた膝にそっと顔を埋める。 緩やかに、虚ろなあおが瞬く。…頭の隅で、ここはダメだとも、思う。 …すぐ近くに、ソファがあるのも知っている。せめてそこまで。 けれども…嗚呼、だって。
すごく 億劫だ――…]
(146) 2011/04/14(Thu) 03時頃
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[幾度かの瞬きの後、緩やかに静かに瞼が伏せられ。 ――そのまま、身動ぎの気配すらしなくなった。
慣れぬ人が、突如増えた疲労か、――それとも。 多少の物音や揺さぶりでは眼を覚まさない… まるでスイッチが切れたように眠りに落ちた青年は 傍から見れば、其れも異様に見え様か。
されど珍しい事では、無い。 突如眠りに落ちて 動かなくなるのも。 其れは、この7年間――青年にとって常の事**]
(147) 2011/04/14(Thu) 03時頃
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………ばっか……泣くなよ…… 遠い、親戚の家に、預けられたって聞いてさ でも、最後に見た姿が、姿だったから……
[目の端、滲む様子に、目を細めて。 頬をつねって彼女を笑わせていた指が目元を拭おうと。 ……ただ、8年間ずっとここにいたこと。 他の人には与えられたここを出る機会が、 彼女には与えられなかったこと……それに ”お世話をする人”……同年代の少女が口にしていた言葉]
[リベラは撫でられれば、大人しくマーゴの腕に収まって。 時折、存在を無視されないように、 その長い髪をくちばしで弄る。]
……………けどさ、じゃあ、アンタの幸せ、は……? 理屈は、嫌だけど、なんかわかった、と思う…… けど…………
(148) 2011/04/14(Thu) 03時頃
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[理屈は理解できた。それがない場合彼女に降りかかったこと それがあって、現在彼女に降りかかっていること。 ………酷い、2者選択だと思った。]
……オレも、ここに呼ばれたってことは その役目なのかもしんねーし、 アンタの替りだっつーなら、喜んで替わる。
[話から可能性を考えて、きっぱりと言いきる。]
(149) 2011/04/14(Thu) 03時頃
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……アンタの替りじゃなかったら、 ここで、オレが何を出来るかわかんねーけど…… オレも、ここに来た。 アンタがここを出ることが出来るまで 嫌ったりしない……ずっと、一緒にいるから、さ。
[考えた結果、口に出来た言葉。 さっきの言葉と今の言葉。だけ。 言葉といえど、行使する自由を選んだなら 責任が発生するのは……わかっているから。 ………無責任なことは言えない だから、それぐらい、しか 言えなかった*ことが、悔しかった *]
(150) 2011/04/14(Thu) 03時頃
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フィリップは、やせすぎた小年の名前把握しつつ
2011/04/14(Thu) 03時頃
フィリップは、マーゴが尋ねたお世話役には、アンタの替わりのがいいんだけどと苦笑した*
2011/04/14(Thu) 03時頃
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−女子修道院−
[ステンドグラスから光は降り注いでいた。 柔らかな輝きは夕暮れによって赤みを帯び 揺れる薄青の石を紫に染め替えていた。 石は揺られる度にしゃら、と微かな音を立てる]
主よ 今 この時よりこの身に降りかかるすべてを 私の魂の幸いのために 主が与え給う御業と感謝いたします
心を尽くし その有難き御心に適うよう 何があろうと挫けぬ強き心を どうか弱き私にお与えください
[清かなメゾアルトは静かに古い御堂に響く。 聖壇の前に跪いていた姿が顔を上げたとき その頬には確かな涙の軌跡があった]
(151) 2011/04/14(Thu) 07時頃
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…お世話になりました。
[扉の傍らに並ぶ修道女の一群へと歩みより 深く頭を下げると、首から提げたロザリオが不規則に揺れる。 それと同時に、革靴の爪先に水玉の絵柄を作った。 碧い瞳に次に映ったのは、穏やかな老女達の微笑と ふんわりとしたガーゼハンカチの白い色]
『何時までもそんな悲しい顔をしていてはいけませんよ。 貴方を必要としている場所があるのです。 神が、貴方の成すべき事をお与えくださった』
[落ちてくる涙を拭ってくれるガーゼの柔らかさとも今日でお別れだろう。 次に戻ってこれるのが何時なのかも解らないまま与えられた"役目"。 老いた者が多いから、今生の別れになる相手もいるかも知れない。 この日のためにと用意された上着やワンピース等も彼女たちの手による。 小さな妹を送り出す晴れの日のためにと心を込めて縫い上げてくれたのだ]
(152) 2011/04/14(Thu) 07時頃
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『ベルナデット。私たちの愛しい小さな妹。 元気でいるのですよ。そして、忘れてはいけません。 お御堂で祈ることだけが祈りではないのだということを。 例え私たちと共に祈ることが出来なくても 貴方の中には必ず主への祈りと誓いが存在するのだと』
[少女の涙を吸い込んだ白いハンカチを手渡した老女は 彼女をこの場所に迎え入れたときと同じ穏やかな声で諭す。 それが、彼女が修道院で最後に与えられた言葉]
(153) 2011/04/14(Thu) 07時頃
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−待機室入り口−
…持ち込めないんですか?
[建物へと入る前に受けたチェックで、撥ねられたのはロザリオ。 結局、何度も何度も掛け合って許されたのは 編み上げられたそれを一つ一つの石に戻した形でなら、ということだった。
先端のクロスも許可されず(傷をつける可能性、に抵触するのだろう) 59個の石とメダイを白いガーゼのハンカチに挟むという方法。 二枚袷のガーゼの間でしゃらしゃらと音を立てるそれを丁寧に畳み ワンピースのポケットへと仕舞いこんで漸く建物に足を踏み入れた。
そこから先は比較的スムーズで、エレベーターを降りていくと 待機室はもう直ぐそこといっていい距離にある。 微かに聞こえてくる声が、扉の向こうにある人の存在を示していた**]
(154) 2011/04/14(Thu) 07時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2011/04/14(Thu) 07時頃
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―エレベータの中―
……どうにもね。よろしくない雰囲気だと思うんだよ。
[真っ赤なバラの花束を肩に担いて、無機質な鉄の棺の中、ぽつりつぶやく。 建物に入るとき、「バラは刺があるからだめだ」と無表情で告げた係員は、優しく『説得』しておいた。 商売柄、いろいろなところに出入りしているが、この雰囲気は――}
(155) 2011/04/14(Thu) 07時半頃
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『確かだね。雰囲気だけなら病院か研究所だけど』
[響く声に、ふるり首を振る。苦笑いとともに続く言葉]
病院ならオキシフルの匂いがしない。研究所なら、必ず感じられるあの張り詰めた雰囲気がない。 こういう雰囲気に、ひとつだけ、心当たりがあるんだけどさ。
[かえる言葉は、どこか愉悦の色を浮かべて。]
『あててみせようか。
――監獄、だろ』
[答えの代わりに、ひとつ。かすかな頷きだけを残して。 開いた扉の向こう、人の声がする部屋へと、一歩**]
(156) 2011/04/14(Thu) 07時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2011/04/14(Thu) 07時半頃
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―少し前― [>>136視線を合わせた少女が微笑みを浮かべるから 男は内心に浮かんだ何かを抱えながらも 頷きを返す]
私の話が退屈だからか 低いこの声が眠気を誘うのか 貴女はどちらになるでしょうね?
眠れぬ時にはお呼びなさい 良い夢が見られるよう、お手伝い致しますよ。 主の御加護がありますよう 私が貴女の為に祈りましょう。
[直前に、少年へ話していた内容が気になりながらも、 其処に触れる事はせずに 恐らく己の使命は彼女たちの心の支えになる事なのだろう など、見当違いな結論を出して]
(157) 2011/04/14(Thu) 07時半頃
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|
[>>137名乗りをうけて、思い出したように 少年へ顔を向ける]
私の名はチャールズ 主より導きを受けて此処に来たのです。 恐らくは、貴方……フィリップと同じなのでしょうね
[彼らの名を脳裏で反芻しながら、 其々に鞄持たぬ方の手を出した。 握手は可能だったろうか?
黒い鞄の中には着替えと、聖書が一冊。それから写真が一枚。 家を出る時に胸元にあったロザリオは、今はない。 鞄の中身も若しかしたらこの先、任を知らされた後に メインルームへ向かえば取り上げられるだろうけれど 今の男には知る由もない事]
(158) 2011/04/14(Thu) 07時半頃
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―待機室壁際― [それから彼らの元を離れ、壁に背をつけて思考を整理する。 待機室は広く、幾つかの部屋もあるらしい。 器と管理者の為の個室、とは未だ知らず 指示無しに滅多な場所へは行かぬ方が良いだろうかと 此処に留まったまま。 少し離れれば彼らの身振りはわかっても 何を話しているかまでは届かない。
わかったことといえば おびえていた少女と、何やら気だるげな少年は どうやら此処に長くいるらしい事 この場で、皆が今のように暮らせる為に 彼女たちが負の気持ちを受け取っていたらしい事 面倒を見る人が連れてこられるらしい事 呼ばれた自分は恐らく、彼女たちの面倒を見る事になるのだろう どれくらいの期間なのかは、わからない]
(159) 2011/04/14(Thu) 07時半頃
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……主は、何故……
[眼を閉じ、首を振る。 壁の冷たさが背を通じてじわりと内に染みてくる気がする。 此処は最深部 負の感情を吸い上げられる事のない場所。 己が思いと勘違いを抱えたまま、ため息を一つ吐いた**]
(160) 2011/04/14(Thu) 07時半頃
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[>>145 少女――マーゴの言葉に、 スティーブンは、少し渋い顔をした]
ペラジー。彼の名前か。 ……、…「悪い気持ちを吸い上げる」所為でか。
[「たいだ」「しっと」 少女の柔らかい声が紡ぐ、 意味の篭められているか怪しい言葉の並びは しかし、確かに意味を持って耳に届いた。
――“怠惰”、“嫉妬” それは、確か。人の罪の名前ではなかったか。]
七つの、大罪…?
[呟き。眼鏡の奥で藍色が考え込むように細くなる。]
(161) 2011/04/14(Thu) 08時頃
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[マーゴが困ったような表情を浮かべるのを見て、 スティーブンは表情を意識して正す。 生真面目すぎて、微笑むなどといった 気のきいたことはできなかったが]
……ありがとう。 まだ、分からないことだらけだから 教えてくれるのは、助かる。
役割については、… 詳しくは、知らされていないのだ。
[フィリップもまた答える。>>149>>150 その間は、スティーブンは口を噤み。]
(162) 2011/04/14(Thu) 08時頃
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|
[会話の落ち着いたときを見計らい、 スティーブンはマーゴに尋ねる。]
君の事は、何と呼べばよいだろうか。 フィリップが呼んでいるのは、 君の愛称だろう。
私はスティーブンだ。 スティーブン・E・クレスウェル。
[スティーブンは、そういったところが 気にかかる性格であった。]
(163) 2011/04/14(Thu) 08時半頃
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[それから。 少年と少女の程近く、 床に座り込んだペラジーの側へ歩み寄る]
君。 ペラジーといったか。 床に座り込むものではない。 座るならソファに座りたまえ。
[彼は“怠惰”にも、 其処から動くことはない。]
……立ちたまえ。
[教師が生徒にそうするように謂い、 結局は腕を引っ張り立ち上がらせ、ソファに導くこととなる。]
(164) 2011/04/14(Thu) 08時半頃
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|
[座らせた近くには白衣の女性、 それから少し離れてスータンを纏う男性がいる。]
―――、 顔色がよくないが 体調が優れないのだろうか。
問題があるようなら一度横になることを勧める。
[ふと、気づいたように 白衣の女性へ声をかける。 スティーブンは尋ねられれば名乗るだろう。]
(165) 2011/04/14(Thu) 08時半頃
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|
[ペラジーはなにか、 動きを見せたろうか。
同年代、同性という共通項故か、 スティーブンはスータンを着た男性――チャールズの隣、一人分に満たない程度を空けて腰を下ろし、荷物を床に置く。
眼鏡のブリッジを押し上げるしぐさは考えるときの癖だった。]
―――…。
[ギルバートは、 自殺した友人も、“これ”を見たのだろうか。 朧気に見えてきたかたちは、喜ばしいものとはとても謂えそうになかった。]
(166) 2011/04/14(Thu) 09時頃
|
|
……お疲れの様子ですね。
[眼鏡を押し上げていた指を、 少し下にずらしながらスティーブンは隣の男性―チャールズに問うた。]
大罪の名が出ましたが 宗教の観点からは、 どう思われますか。
[やや硬質な響きの スティーブンのそれとは違い、耳触りのよい、 低い声は答えたろうか。]
(167) 2011/04/14(Thu) 09時頃
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|
[近くに腰を下ろす気配に、かけられる声に 一度黒檀色は開き 其処に見る 眼鏡を押し上げる仕草に]
……
[小さな白い家へ置いてきた妻を思い出す。 其の事で胸の中に生み出され続ける靄は 口に出す事も憚られる禁忌混じる思考に繋がり 其れが負の感情と言うものなのだろうかと 黒衣の上から胸を押さえる。 打ち消すように首を振った]
貴方は
[疲れてはいませんか、と最後まで口に出来たか怪しい。 視界には腰を下ろした男性の姿。 脳裏には]
(168) 2011/04/14(Thu) 09時頃
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|
[どのタイミングであったか、 扉がまた開く。 現れるのはフィリップの連れる鳥とはまた違う、鮮やかな色の薔薇を携えた青年。
――年齢も性別も、ばらばらか。
スティーブンは内心思う。 遅れて漂う花の香りが部屋に満ち。
さて、青年に見覚えは在ったか否か―――]
(169) 2011/04/14(Thu) 09時頃
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|
大罪……七つの罪源は 人を罪へと導く可能性がある、感情のことですね。
[男の問いかけに、黒檀色を揺らし 低い声でぽつぽつと語る]
人はしかし 其れと対になる七つの美徳もまた持ち合わせているのですよ。 それ故に人は 堕落することなく 心の天秤を平行に保つ事が出来るのだと
(170) 2011/04/14(Thu) 09時頃
|
|
ああ ……どう、思うか この現状を でしたか?
率直に言えば 此処はあってはならぬ場所だと 思いますよ。
(171) 2011/04/14(Thu) 09時頃
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|
先ほどの、彼女 此処で負の感情を背負っていると言う 人よりも重い試練を課せられている者がいると ……恥ずかしながら、今の今まで知りませんで
彼女達が堕ちてしまわぬよう 私に出来る事は 何があるでしょう
今はただ、下される任を待つより他無いのですが それが、もどかしいですね。
[空々しい。 そんな思いが生まれた。 そうこうせぬうちに扉が開いて 増える人々の中に知った顔を見つけたとき 男の思考はまた黒く染まっていくのだろう**]
(172) 2011/04/14(Thu) 09時半頃
|
|
――――。
[顔を、チャールズの方へ向ける。 彼の内心、知る由もない。]
私は、―――そうですね、 疲れはありませんが 驚きが大きい。
[生真面目な口調、 やや語尾は下がりぎみになる。 語るチャールズの声は心地よい低さで耳に触れる]
大罪と美徳、か。 ――あってはならぬというならば、この場所もまた罪であると。世界の―――
(173) 2011/04/14(Thu) 09時半頃
|
|
――……。 年端もいかぬ、こどもであるのに。
[呟く。]
封鎖され、伏せられているのです。 知らなかったのは…仕方がない。
[――仕方がない?そうだろうか。 スティーブンは自らに問いかける。 ――知らぬことも罪では、ないのか。 だがこれはひとつの「法」でも、あるのか]
……。ええ。
[眉を寄せた。何処か、この部屋を睨むように。 チャールズの方を見る。 少なくともスティーブンには、 彼が模範的、理想的な牧師に見えていた。]
(174) 2011/04/14(Thu) 09時半頃
|
|
[今一度、部屋を見回す。 少女。少年。男。女。それから。]
……。
[“怠惰”と“嫉妬”。 ならばあと、5人居るのだろうか。 己がそれのどれかに充てがわれる可能性。 曰く、“お世話する人”になる可能性。
――ギルバート。 ――お前は、「これ」を見たのか。
未だ全貌明らかにならず、 腕時計は止まらずに時を刻んでいるのに スティーブンは思考を上手くまとめられずに、いた。]
(175) 2011/04/14(Thu) 10時頃
|
スティーブンは、また、眼鏡のブリッジを中指で押し上げた。
2011/04/14(Thu) 10時頃
|
[マーゴとおっさんのやりとりは、 マーゴが子供然としていたり、>>157おっさんの声説明には少し噴いた。]
ん、おっさんも同じ、だな。 神さんには疎いんで、 アンタが眉しかめるようなことしても、堪忍な?
[服装や言葉の端々に宗教臭から 念のため先に断りをいれた。 差し出された手には屈託なく笑い 道化師の握手は些か仰木だった。]
(176) 2011/04/14(Thu) 13時頃
|
|
[扉をあけて目に飛び込んできたのは、いくつかの家具が置かれただけの殺風景な部屋の様子と。 なにやらくたびれた風の男性たちや、仲睦まじそうにならぶ男女や。
一目伺い、ふん、と鼻を鳴らす]
どうやら御同輩の皆様のようですね。 ……ええ、呼ばれてきたんですよ。僕も。
[部屋に籠る落ち込んだ雰囲気を、まるで感じないかのように。ただ朗らかに。]
豪勢な食事を期待していたわけでもないですが、酒くらいは置いていてほしかったなあ……
[薔薇は肩に担いだまま。奥のスツールからペットボトルを取り出して、あいたソファに、平然と腰掛ける。]
(177) 2011/04/14(Thu) 13時頃
|
|
[その目線は、帽子の奥に隠れたままで。 何を想うのか、何を考えているのかは、洋としてしれず。
代わりに言葉には、こう、口に出した]
それで、任とやらはなんだか、誰か教えてくれませんか?
この雰囲気を見る限り、まあ大層ろくでもないことなのは想像に難くありませんけれど。
[あくまでも、朗らかに。己の言葉の言霊の意味を、知ってか知らずか。]
『まったく、人の悪さ選手権世界一だよな』
[…そんな風につぶやく声に、かすかに頷いたことに気づいたものはいたろうか。]
(178) 2011/04/14(Thu) 13時頃
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[先程の言葉にマーゴはどうかえしたか? ただ、落ち着いた後、 スティーブンがマーゴに自己紹介するのを見て。 ただ、スティーブンがペラジーおもしき少年に 声をかけたことで、彼の様子に気がついた。]
……じゃあ、床で座り込んでる オレらもあれっすね……?
[なんて、言葉は素直そうだが、抑揚は些か皮肉げ。 ペラジーの腕迄引く様子がフィリップにそうさせた。 そうは言っても、落ち着いたら 筋肉ある女同僚や コルセット堅めの淑女より ずっと柔らかいマーゴがまた気になり始めたのもあり 動きは彼女をソファー荷戻して。]
(179) 2011/04/14(Thu) 13時頃
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―待機室― [廊下には微かな花の香りがあった。 薔薇の香りだと気づくまで造作もない。 ポケットのハンカチにワンピースの生地の上から触れ、 それから覚悟を決めたように扉を開いた]
…失礼致します
[僅かに震える声を宥めながら発したとき 室内の異様さに気付く。 床に座り込んだ姿、薔薇の強い香り、 何よりよくわからない緊張感。 逃げそうになった足に、修道女達の教えを 胸に反芻しながら扉を閉めた]
(180) 2011/04/14(Thu) 13時頃
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――正確には説明できないが 任には二つ在るようだ。
[眼鏡を押し上げていた手をおろし、 スティーブンは口を開いた。 瞳の奥が伺えない青年へ向けて。]
ひとつ。 「世界」の「悪い感情」を「受け止める者」。 もうひとつ。 その「受け止める者」を「世話する者」。
但しこれは説明担当の者から 聞いたわけではない。 私たちを招集した以上、 正式に説明はなされるだろう。
それまで待ちたまえ。
(181) 2011/04/14(Thu) 13時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2011/04/14(Thu) 13時頃
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[その後自分もペラジーの隣に 身軽に座れば彼を覗き込む。]
アンタ、ペラジーって、言うんだろ? オレ、フィリップ。よろしくな? ……さっき、リベラのこと、 気になってたみたいだけど 触ってみるか?
[実年齢はさておき、同性、同年代の気安さで 明るく翠細め話しかける。 頷かれたら、マーゴの許可がおりれば 彼に大人しくしてるリベラをパスした。]
なんか、白衣や宗教の人とか 肩凝りそうだよな………って
(182) 2011/04/14(Thu) 13時頃
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[ペラジーのスローテンポを気にするでもなくぼやいていたら 鮮やかな花の香りに目を瞬かせて。]
アンタ、変な人だな〜けど、おもしろいな。 酒はどうだろ?どっかにあるかもしんないけど オレも来たばっかりで知らね。 ……ああ、詳しくは、オレも知らないけど ろくでもなさは、なかなかなもんみたいだ?
[任務の話しになればそう同意した後 詳細はスティーブンが話すのに任せて。 もう1人が見えれば、翠を瞬かせて。]
……名札、欲しい……
[増える人数が何処まで増えるか? おっさん達の会話は聞こえていないし 学のないフィリップは大罪も美徳も知らないから *人数予想はつかなかった*]
(183) 2011/04/14(Thu) 13時半頃
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寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2011/04/14(Thu) 13時半頃
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――孤児院・院長室――
次に、あなたを必要とするところ……。
[コリーンに突然告げられた言葉を、ただ繰り返す>>88。唇が小さく震え、視えぬ眼が帽子の裏で泳いだ。 それでも凛とした声に背を伸ばすと、何とか唇が笑みを作る]
わかりました。長い間、ありがとうございますわ。 あなたの幸いが、愛が、向かう先でも見つかりますように。
[告げて、彼女を見送る。 自身も一時的にここを離れることさえ、告げられぬまま送り出す]
……どうして。
[ばたんと扉が閉じた後、ぽつりと呟く。 唐突な別離に、いつも無意識にこぼれていた言葉。俯いて、手紙の端を指で掻く。 それは自分が至らないゆえだと、すぐに自虐が戒める。吸い上げられても未だ残る感情を、押し潰すように。 "世界"からの遣いが扉を叩くまで、ずっとそうして、心の奥底に沈んでいた]
(184) 2011/04/14(Thu) 13時半頃
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[さらに、追って新たな姿が扉の向こうに見える。 歳若い女性であった。>>180 スティーブンは静かに頭を下げる。
これで8人目。 胸の内で数え考えを巡らせる。 “大罪”の数を超えた。 「世話する者」は「受け止める者」と 1:1になるのか、1対多になるのか。 「受け止めた者」はどうなるのか。 ギルバートの最期が頭にちらつく。
説明は、まだ為されない。]
(185) 2011/04/14(Thu) 13時半頃
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――お疲れならば 掛けられるといい。
[女性>>180が不安そうに見えたのだろうか、 話しかけソファを勧めた。 だが生真面目で崩れない表情では効果があったかどうか分からない。]
(186) 2011/04/14(Thu) 13時半頃
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…ここは
[いったいどういう集まりなのだろう。 名札、と聞こえたがそんなものはありそうになく。 状況を理解し得ないまま、ソファーの端に 腰を下ろし、荷物を足元におく。 裁縫道具を持ち込むこともできなかったから 当然、落ち着くための運針等叶わず。 思い出したように、ポケットのハンカチを 取り出して膝のうえに乗せた。 ガーゼの間でビーズを一つ一つ手繰りながら 微かな声で捧げる祈りは心の平安を求めるもの。 少し落ち着いたところで改めて室内を控えめに見渡す]
(187) 2011/04/14(Thu) 14時頃
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[眼鏡の男性の席をすすめる声に頭を下げる]
…いえ、疲れているというわけでは
[それでも感謝の言葉を口にして腰かけた。 どちらかと言えば現状に対する戸惑いの方が大きい。 神経質そうな男性の近くに見慣れた服装の男が 在ることに少しだけ肩の力を抜いた。 それと同時に安堵と嬉しさからか 一つ涙が落ち、慌ててハンカチで頬を拭った]
(188) 2011/04/14(Thu) 14時頃
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――最深部・廊下――
……息苦しい、わ。
[呻くような声が漏れた。床を叩く杖が、かん、と高い音を立てる。"上"では、ついぞ聞いたこともない音。 左手で壁に手を付いてゆっくりと、昇降機から続く廊下を進む。どこに何があるのかもわからない。 慣れぬ場所に何度か転びそうになり、そのたびに小さく声を上げた]
……冷たい場所。 ここでわたくしが、何ができるというのでしょう。
[歩みを止め、ひとりごちる。 どこか悪寒と圧迫感を覚えて、身を縮めた]
(189) 2011/04/14(Thu) 14時頃
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寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2011/04/14(Thu) 14時頃
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[女性が涙を零すのを見てしまったスティーブンは>>188 気の利いた言葉をかけられるわけでもなく、 何処か申し訳なさそうに眼を逸らした。
その先、ソファの上。 白いねずみがすやすや、眠っている。>>#12]
…?
[スティーブンは怪訝そうな表情を浮かべ首を傾いだ。]
(190) 2011/04/14(Thu) 14時半頃
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…失礼しました。
[男の様子に慌てて頭を下げた。 顔をあげるとその視線が白い塊のような ネズミに向かっていることに気づく。 それと同時に、廊下の方から聞こえる音に ハンカチを仕舞うと、ソファーを立ち上がり部屋の扉を そっと開けて廊下を伺う]
(191) 2011/04/14(Thu) 15時頃
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スティーブンは、ねずみに触れるか触れるまいか悩んでいるようだ。ただのねずみだろうか?
2011/04/14(Thu) 15時頃
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――…、
[膝を抱えたまま、傍らへと寄ってきた男>>164をゆると見上げる。 ソファに座れと、その言葉にも暫くの沈黙と共に。漸く返る反応は 僅かに眉を寄せ、緩やかに首を傾ぐ 其れ。 …だって、面倒だよ。とでも言いたげな表情がありありと出たか。
かと言って腕を掴み立たされる行為にも、特に反応を示さない。 促し通りに立ちはすれど、半ば強制的にも見えるだろうそれに 遺憾を滲ませる事も、不服そうな顔もする事はなく。
ソファまで辿りつくと、ぽす。と座った。]
(192) 2011/04/14(Thu) 15時頃
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[ふと、覗き込まれる顔>>182。あおがゆるりと瞬く。 見覚えが、ない。…いや、あった っけ? そうだ、先程あの鮮やかな鳥を連れて来ていた人だ。]
……、?
[気軽な口調を咎める事も、況してや気にする様子など無く。 ただ、告げられる言葉に緩やかに、首が傾ぐ。
リベラ。 なんだろう、…りべら? 先程教えて貰った名前であった筈なのに、 名前とその対象を結びつける工程で、停止してしまった故に。 示される名前。其れが何か、理解に及ばない。
ただ、触ってみるかと問われたので 其れに対する反射の様に、ゆっくりと頷く。 触る対象が実際に“何か”なのか、考える事もなく。
少女から鳥を受け取る間際に、その鳥を触れるのだと理解が及ぶか。]
(193) 2011/04/14(Thu) 15時頃
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――小部屋――
[壁を伝っていた指が、小さな戸口に触れる。ひとりでに開いて、慌てて手を引っ込めた。 開いた部屋から香ばしい匂いがして、首を傾げた。一歩進む。 何の施設かすら知らぬ身に、食堂や調理場などと言った言葉は浮かばない。 ふいに、物音が聞こえた]
……、? どなたか、いらっしゃるの?
[さほど離れていない場から、戸が開くような音が聞こえ、小部屋からおずおずと顔を出す。 傾いだ帽子から蒼いリボンがこぼれ、冷めた空気の中揺れる]
(194) 2011/04/14(Thu) 15時半頃
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[眠っているねずみに手を伸ばしかけて止める。 よく見ればナンバーの書かれた首輪を付けていた。 この施設に関連するものなのだろう、と スティーブンは結論付けた。]
いや、気にしなくていい。
[>>191 女性の言葉にはそう答えただろう。 スティーブンは袖をずらし、腕時計を確かめた。 時間を分刻みで気にする、癖のようなものだった。
女性は、扉から廊下へ出て行ったろうか。]
(195) 2011/04/14(Thu) 15時半頃
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|
[傍らの男の言葉は胸に痼を生むばかり。 大罪の数と、集められた人数と…… 思考は現れた男と、場に不釣り合いな薔薇の香りに中断される。 不安を抱える内心は押し殺し、彼らのやり取りを聞いていた。
新たに増えたショートカットの少女の 視線に気づいた時には軽く頭を下げて その相手が雫を溢す姿を言葉なく見詰める。 男が自ら声をかけることは 今は出来そうになかった**]
(196) 2011/04/14(Thu) 15時半頃
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?
[かつ、という音は少女の生活の中にあった。 老齢の修道長は杖が手放せなかった。 まさか修道長がここに来ているとは思わなかったが]
…、あの
[待機室までの暗い廊下は一本道だと思ったが どうやらそういうわけでもなかったらしい。 ただ、暗がりの中に浮かぶ白杖に察することはできる]
招聘された方ですか? でしたらこちらの部屋に皆さんいらっしゃるようです。 貴女のいらっしゃるところから ……えと…良ければ、お連れしましょうか。
[暗い廊下ではうまく距離の概算を得て、 相手に伝えることは難しい。 部屋を出ると、案内しようと女性の数歩側まで近づいた]
(197) 2011/04/14(Thu) 15時半頃
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[膝の上にちょこりと鎮座した極彩色の鳥。 …沈黙。一度、二度。じっと見詰めたままゆるやかに瞬くと 同様に此方を見上げる鳥と眼があった。ぺた り、と掌で包むように、触る。
撫でるでもなく、それ以上力を、篭める訳でも無く。 表情は変わらねども、珍しく浮かぶ興味の色。]
……、リベラ?
[問う声は、鳥の飼い主らしき少年に向けて。 先にも聞いた筈の名前を、漸く認識したかの様に首を傾ぐ。 今更かと思われたかもしれないが、其れに気付く事は無い。
ふと軋むソファに、誰かが立った>>191のだと気付いて 緩やかに、あおが上がる。短い髪の女性が、扉の方へ向かう様子を顔ごと、視線が追う。 ――先程から、見慣れぬ者が多く来るその扉の向こう。 …あの向こうに、何があるのか知らない。 否、思い出せない。]
…?
(198) 2011/04/14(Thu) 15時半頃
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[首を傾いで暫し。鮮やかな鳥を抱えたまま、 そっとぺたり床に素足を付けて、ソファから降りる。
誰かから問いが、況してや咎めの声が投げられようと意に介する様子を見せずに ぺた、ぺたり。酷く緩やかな足取りはゆっくりと扉の方へと近付くと そっと、顔だけ覗きこむようにして廊下を覗いた。 先に廊下へ出た女性の他に、もう一つの影。 其れが何かまでは判らずに――考える事も、せずに。かくりと首を傾ぐ。]
… なにか いる?
[問いを投げるのは、どちらに対してか。 部屋と、廊下を隔てる扉の枠、其れが境界線だと決められていて、 そして其れに逆らう思考を持たないかの様に 廊下へは一歩も踏み出す気配は、無い。]
(199) 2011/04/14(Thu) 16時半頃
|
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― 自宅 ― [ある日の朝、目覚めて居間へと向かうと、母親に封筒>>#4を手渡された。日頃手紙をもらうことなど無い少年は、不思議そうな顔で封を切って内容を読む]
……おとうさん、おかあさん、ぼく、行かなきゃいけないみたい。
[自分が呼び出された理由はよく分からないものの、絶対に拒否できないものであることは理解できた。手紙を見せながら困惑したように両親に告げると、両親はただ頷いただけだった]
(200) 2011/04/14(Thu) 17時頃
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―廊下―
[女性の前に立ったのと同じくらいか。 後ろから聞こえてきた声に振り向く。 室内灯によって、鸚鵡を抱く影の輪郭はあわい]
あ…、はい。
[手首の白いビニルに視線を止める]
お一人、いらっしゃいます。
[なにか、ではなく、人がいるのだと 鸚鵡を抱くその姿に声をかけた]
(201) 2011/04/14(Thu) 17時頃
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ねえ、ぼく、みんなにお別れしてくる。
[朝食が済み、家族との団欒が終わった後、いつもなら近所の孤児院に遊びに行く時間。仲のよい孤児たちと、もう会えないような気がして、そんなことを言い出した。両親に止めるどころか勧められ、孤児院へ向かう]
―→ 孤児院 ―
(202) 2011/04/14(Thu) 17時頃
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― 孤児院 ― こんにちはー。
[努めていつも通りに、元気な声を上げて孤児院へ入る。親しい孤児たちが集ってきて、笑顔で手を振りながら]
あのね、ぼくちょっと遠くに行かなきゃいけなくなっちゃった。
[そう告げると、孤児たちが驚く。「トニーもいなくなっちゃうの?」と問われて]
え? ぼくも、って……?
[何のことかときょとんとして問い返すと、院長であるパピヨンと、手伝いに来ているコリーンもどこかへ旅立つことになったと知らされる]
パピヨンせんせと、コリーンおば……お姉ちゃんが? そうなんだ……
[パピヨンのことも嫌いではなかったし、コリーンには親しみを感じていた。もう二人に会うことがないのか、別れを告げることすらできなかったのかと、少年は表情を曇らせる――すぐに再会することも知らずに]
(203) 2011/04/14(Thu) 17時頃
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[孤児院で友達と別れを惜しむと、その後は自宅に戻る。やがて迎えがやってくると]
おとうさん、おかあさん……ばいばい。
[不安ながらも笑顔で手を振って、迎えの人たちに連れられて施設へ*向かった*]
(204) 2011/04/14(Thu) 17時頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2011/04/14(Thu) 17時頃
靴磨き トニーは、メモを貼った。
2011/04/14(Thu) 17時半頃
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…? ひとり。
[返ってくる声、あおは緩やかに瞬く。 ならば何故、そこに留まったまま此方へ来る事が無いのか。 青年は判らないとでも言う様に、かくん。と首を傾いだ。]
――そこ、くらいよ。
[勿論、当人たちも理解しているだろうが。 其処に居るよりも、此方の方が良くないかと―― その心算で口にした言葉は、要点を欠いて声になる。
廊下へ、その一歩を踏み出す気配はやはり無い。 女性ともう一人が 此方へと来るならば待つ心算なのか 其処にぺたりと小さく座り込んだ。]
(205) 2011/04/14(Thu) 17時半頃
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…?
[違和感が、胸を突く。 簡潔というにはあまりに内容を省きすぎている言葉。 こちらに歩み寄るわけでもなく、戻るわけでもなく、 言うなら、ちょうど低い塀の向こうにいる子供のよう。 丁度、不可視のラインのようなものを 彼(恐らくは)と自分の間、ちょうど部屋と廊下の境のようなものがあると]
…そう、ですね。
[違和感をうまく自分の中で消化できないまま頷いた。 そして、傍らの白杖の女性に先を促し、自分も 鸚鵡を抱いた人物のいる部屋へと戻ってゆく。 彼女が自分の手を必要とするかはさておいて、だが]
(206) 2011/04/14(Thu) 18時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2011/04/14(Thu) 18時頃
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[>>146少女だと思っているフードの子が頭をかくんと垂れたのに、小さく笑みを浮かべる。それは微笑ましく思ったから自然に笑み が浮かんだだけで、笑みを返して欲しくてそうしたのではない。
その後目を閉じて、聞くとは無しに周囲の会話を聞いていた。 同じ年頃の少年がフィリップと名乗るのと、手の大きな大人の人がスティーブンと名乗るのと、スータンを着た男の人がチャールズと名乗るのと、フィリップにマーゴと呼ばれた少女がフードの子をペラジーと呼んだのと、そのマーゴの名前が愛称であることなどを把握した。
>>165スティーブンにかけられた声に目を開ける。]
平気です。エレベーター酔いですから。
[それが恥ずかしいことと思っていて、恥ずかしそうに下を向いた。]
(207) 2011/04/14(Thu) 18時頃
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[その後、薔薇を持った青年と、髪の短い少女が入ってくると目線をやって会釈した。
けれど、未だ人数が揃ってないのはわかっているから、名乗ろうとはしない。 誰かに問われたら、リンダです、と名乗りはする**]
(208) 2011/04/14(Thu) 18時半頃
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[相手の抱く違和感に気付く事は、出来ぬまま。 一人新たな人物を連れだって戻ってきた女性を、座ったまま見上げる。 二人が待機室へと踏み入れたのを見て、自分の立とうと考え―― …思考するだけで、終わる。一つ吐息を零してその努力を放棄した。]
…出る時しか、出ちゃダメだって聞いた。から。
[見えない境界線に踏み込まぬ理由。の 心算か。 随分と昔に聞いたような気がする言葉が、今の言動理由だと 極彩色を抱えたまま、告げる言葉はやはり要点に欠ける。 それを疑問に抱く思考も、それに逆らう行動も 既に怠惰した。
ゆるとあおを向けた先、もう一人の持つ杖には気付けど、 其れが何を意味するかまでは、青年の怠惰する思考では計りしれない。]
(209) 2011/04/14(Thu) 18時半頃
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そう…ですか。
[出るとき。 その言葉から推測するに、以前からここにいたのだろうとわかる。 更に読み解くなら、今回の招聘には長い期間がかかるということ。 座り込んだままの姿をずっと見下ろしているのも気が引けて ワンピースの裾を巻き込まないように気をつけながら 極彩色を抱く彼の青と自分の青碧の高さを合わせるように膝をつく]
…床にずっと座っていると、体が冷えてしまいますよ? 座るならあちらにいきませんか。
[ちら、と自分が先ほど座っていたソファのほうを視線で示す。 それと同時に、伺うように緩く首を傾げた]
(210) 2011/04/14(Thu) 18時半頃
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― 施設前 ― [車に乗せられて連れてこられた先は、見覚えの無い場所。車が止まり、降りるよう促されて、車外に出ると、扉があった]
この中に、入ればいいの?
[運転手に尋ねると、肯定される。扉を開き、中へと踏み入ると、そこにあるのは世界の最下層へと向かうエレベーター。自分は招かれているのだと、何の疑いも持たずにエレベーターに乗り込み、*最下層へ*]
―→ 最下層・廊下 ―
(211) 2011/04/14(Thu) 18時半頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2011/04/14(Thu) 19時頃
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―最深部:廊下―
――……まむ…!?
[地下深くに潜る毎に重圧がのしかかるようなエレベーターを経て。 壁に手を突き、ひょこりひょこりと道なりに進む。 かなり前を人が歩いているのには気付いていたが、 視認するには遠く、また追いつくには歩みは遅すぎた。
けれど、待機室の扉が開いて、中の灯りが「彼女」を照らす>>194。
それが、見知った――……良く知ったひとであると気付けば、 眼を見開いて驚いた。 純粋に、こんな見知らぬ場所で会うだなんて思って居らず。 他に人が居る事に注意を払える事もなく。]
(212) 2011/04/14(Thu) 19時頃
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なんで、こんな……っ、うわ、たた……っ!
[思わず慌てて駆け寄ろうとする。 上手く動かない足は、縺れる様に絡まって。]
(213) 2011/04/14(Thu) 19時頃
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[べしゃり。鈍い音をたてて、床にキスする羽目になった。**]
(214) 2011/04/14(Thu) 19時頃
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――…、ん?
[身体が冷える事に、何の問題がある のか。 そう言わんばかりに、不思議そうに首が傾ぐ。 座る己と等しくなった目線を見据えて、…暫し、沈黙を落とした。
…身体が冷えるとなにかがいけない。らしい。 確かにそんな気もする。…どうしてだっただろうか。 まぁ、いいか。
こっくり、と音が聞こえそうな程にゆっくりとした動作で一つ頷く。 座るには、何処でも良い気がしたけれども、 自分を案じているのだろうと言う事は何となく理解は出来たし、 …其れに抗うのも、酷く 面倒であったから。]
… 出る時以外なのは いや?
[ゆっくりと立ちあがりながら、己の言葉に対する反応を見てかぽつと零れる声。 不思議そうに問う声は、出たいと思う理由も―― 青年には、既に何処かに消えうせているのだとも容易に想像着こうか。]
(215) 2011/04/14(Thu) 20時頃
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寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2011/04/14(Thu) 20時頃
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―待機室― [裸足で歩く少年。ハンカチを持つ少女の後を追う。 遣り取りはスティーブンの位置からは遠すぎて よく聞き取れない。]
――ご気分が、すぐれませんか。
[ふと。押し黙ったままのチャールズに話しかける。 顔色の悪かった女性―まだリンダと名は知らないが―を見たこともあり、気にかかったのもあるだろう。
扉が開いたままならば、 誰かが転び、杖の転がるような音を 耳にしたであろうか。 スティーブンは顔を扉の方へ向ける。]
(216) 2011/04/14(Thu) 20時頃
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[女性の声が聞こえて、杖をさらに前に。 その方向へと顔を向ける]
招聘? ……え、ええ。 わたくしのほかにも、呼ばれた方がいらっしゃるのですね。 あなたは、案内の方……でしょうか?
[皆さん、という言葉に、驚きが声に乗る。 問いつつも、さらに一歩。聞き慣れぬ杖の音が室内に響く。 硬い音。硬い空気。それにそぐわぬように聞こえた女性の声に、安堵の息を吐く]
ええ。できれば、お願いいたします。 あなたのかんばせすら拝見できない身で。 お手を煩わせて、申し訳ありません。 [述べて、深々と腰を折る。彼女が近づくまで、ずっと頭を下げたまま。 手を差し伸べられればゆっくりと取り、細く家事を知らぬ指が女性に触れる]
(217) 2011/04/14(Thu) 20時半頃
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|
[そのまま話し声のする部屋に足を踏み入れようとして]
……え?
[響いた声に杖を落とす。身体がこわばり、驚きに指が震えた]
ムピ、ス――、!
[名を呼んだのとほぼ同時。 鈍い音に、咄嗟に足を踏み出した]
(218) 2011/04/14(Thu) 21時頃
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|
ー廊下〜待機室ー
はい…そうですね、十人前後お見えかと。
[頭を深く下げたままの女性に、顔を上げてもらうと 肩に杖持たぬ手を添えてもらい、彼女の歩調に合わせながら向かう。 この部屋だと説明をしたあと鸚鵡を抱く彼と話し始めたのだが]
ひゃ……っ?!
[後ろで響いた音が余りに派手だったので思わず悲鳴を上げてしまった。 目の前の彼は驚かなかっただろうか。 真っ赤な顔で口元を押さえつつ]
まだ、着いたばかりですからよくわかりません。
[いや、という言葉がどこにかかるのかを最初は考えた。 けれど、自分が先ほど口にしたことを頭で反芻して理解する。 目の前の彼の言葉は慢性的にかなり端折られているのだと思いながら]
(219) 2011/04/14(Thu) 21時頃
|
|
――わ。
[突然上がる声に、ぱちん。と瞬いた。 廊下の方で響いた音よりも、どうやら目の前の女性が発した声に反応したのか二度三度、瞬いて。 僅か顔に朱のさした様子が、一体如何様な理由なのか 其れまでは思い当たらないというように、暫しの沈黙の後にゆっくりと首が傾ぐ。]
…、そう。 『誰か』は、 ずっと 出たがってた。から。
そう、 かなって。
[――だれだったかな。と首を傾いだまま、ぽつりと零れ落ちる。 考える様な様子で、その実その思考は止まったままだ。 その『誰か』が、誰であろうと――別に、構わないとばかり。
ぺた、とソファへと向かう足取りは緩やかに。]
(220) 2011/04/14(Thu) 21時半頃
|
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2011/04/14(Thu) 21時半頃
|
「悪い感情」ですか。
[くるり、部屋を見回しながら。すぐ後にやってきた短髪の女性や、白衣の女性や。 あからさまに接点がなさそうな顔ぶれを見回して、ひとつ頷く。
その目線は、扉の前で座る少年――ペラジーに向いていたろうか]
Sloth……つまりあれかな。Sins、大罪ってやつでしょうかね、それは。 どうなんです、神父さん、いや牧師さんかな? きっと彼が、『先輩』ってことなんでしょう?
[くるり、振り返り。僧服を…もちろん、チャールズの…みやりながら言葉を投げかける。}
(221) 2011/04/14(Thu) 21時半頃
|
|
誰か?
[瞬きに、きっと驚いたのだろうと肩を竦めた。 後ろから聞こえたいくつかの音に手助けにいくために立ち上がる。 ソファへとゆっくりと向かう様子が見えたのでほっとしながら その後を追わずに廊下のほうへと振り向き]
あのー…、大丈夫ですか…?
[杖の主と音の主はどうなったのかと、再び廊下へと足を踏み出した]
(222) 2011/04/14(Thu) 21時半頃
|
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2011/04/14(Thu) 21時半頃
>>190の視線を受けてもなお
二匹のネズミはすやすや眠る
ただ、手が近づく気配に(>>195)
一匹が目を覚ましゆっくり身を起こす。
伸びる手は触れることがない。
目を覚ましたネズミは、
暫くその眼鏡の奥を見詰ていたが
すぐにそれに飽いて、またソファーに沈む
(#13) 2011/04/14(Thu) 21時半頃
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[>>187 新たに姿をみせた同年代の少女は 控えめな位置に腰をかけて。 涙を零すのには翠を瞬かせた、けれど]
[ペラジーと言う痩せた少年が 最初は何かに驚いているのか ……まさか、忘れている……ことには思い至らず 頷けば、マーゴに断り1ついいれ 小鳥とは言えない大きさにふっくら育った リベラをペラジーへそっと渡す。]
(223) 2011/04/14(Thu) 21時半頃
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[リベラは舞台を勤める鳥だけあって 初めて見た少年であろう時にする風は見せない。 じっと、膝の上で少年を見上げて。 丸い瞳は主人よりも青い瞳と視線を合わせれば 少しだけ首を傾げるけれど。
そっと、手で包まれると 温度が心地よいのか丸い瞳を閉じる。] ……そ、リベラ。 知らない人相手だから、猫、かぶってら、こいつ。 [フィリップは、再度確認するよう 尋ねるペラジーにこくんと頷き返す。 リベラも名前を呼ばれ、 瞳を開け小さく一鳴き。]
(224) 2011/04/14(Thu) 21時半頃
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[フィリップは相変わらず ペラジーのテンポを気にすることがない。 ただ、その有りようをそのまま見て ただ、そのまま受け入れて隣にいる。] [ペラジーがショートカットの女性に気づき リベラを抱えたままそちらへ向かうのを その痩せすぎた後ろ姿を無言でじっと見詰て] ………つかさ、ここで、ずーっと座って待ってても しょうがないじゃん? オレ、腹減ったし、 台所探しがてら、ちょっとみてきますわ。 [廊下の辺り、また人がいるようだ。 何か派手な音もした、けれど、 あれだけあっちに人数がいれば、 その人がどうにかするだろうと。]
(225) 2011/04/14(Thu) 21時半頃
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[驚きを感じるよりも、己の内部に渦巻く黒い靄が 思考を濁すのを抑える事に気をとられていて スティーブンがいう「ギルバート」が誰だとか そんなことよりも>>181 受け止めるもの その一言にずくりと心に重くのしかかるものを感じ ため息をひとつ。 何度目になるだろう]
……
[己の立場からすれば 世話を任されたのだろうと思う そこに混じる感情のひとかけらをもし「傲慢」と呼ぶなら]
(226) 2011/04/14(Thu) 21時半頃
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[もし涙こぼす女性を見遣った際に感じた感情を 「慈愛」でなく「 」と呼ぶなら]
……馬鹿な
[つぶやくころには>>197彼女はいなかった。 >>216話しかけられた声に顔を上げる]
あ……いや、考えることが多すぎて
[同時、廊下で響く音。 >>221かけられる声は何時ごろのものであったか ふと、薔薇の男に視線をとめて]
(227) 2011/04/14(Thu) 21時半頃
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[それに、なんだか重い空気もあって 賑やかな場に慣れているフィリップには とても息苦しかったから、 場を離れたかった、のもあったし 新しい場所への好奇心、もあった。 フィリップはその場で没収され 靴紐のなくなったショートブーツ、靴下を脱いで 荷物もその場に置いて立ち上がった]
(228) 2011/04/14(Thu) 21時半頃
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私は、牧師ですよ 牧師、チャールズ……
[思い出したように、低い音で呟く]
Sloth、そうですね 彼の今の状態はそう呼ぶのが相応しいのでしょう
けれどまさか人々の其れを たった一人で支えている反動と言うわけでは……
[眉を下げ、首を振った。 胸に手を当てる。 其処には黒い靄があるだけ]
主よ……何故に
(229) 2011/04/14(Thu) 22時頃
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チャールズは、ごく、と喉が鳴った。
2011/04/14(Thu) 22時頃
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ああ、探しに行くのなら、ペンと酒も探しておいてくれると嬉しいな、少年。
[居心地悪げに立ち上がるフィリップの背に、軽く声をかけ。]
なるほど。感情のコントロール……いや、吸収層かな?そんなものがあるってことでしょうかね。 反動、というのも正しいんでしょうね、きっと。
[チャールズに向き直って、にこやかに。]
とすれば、ここの主はセンスがないですね。 そこの扉にプレートでも付けておくくらい、すればいでしょうに。 "Lasciate ogne speranza, voi ch'intrate'”って。
[帽子の奥の光は、決して優しいものでは、なかった]
(230) 2011/04/14(Thu) 22時頃
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もっのぐさだなー、薔薇の兄さん それにオレの名前はフィリップ。
……ま、いいよ、インクのないペンと 飲み干した酒瓶を進呈できるようには。
[かかる声には、軽く振り返り悪戯っぽく笑う。
彼と、チャールズが口にする話は やはりよくわからない。 大罪云々もわからないのに 聞こえた異国語はさらにわからん。と 肩を竦めて頭が痛くなりそうな談義から遠ざかる]
― 大部屋→ ―
(231) 2011/04/14(Thu) 22時頃
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[廊下の奥の二人はそれぞれで会話があるのだろう。 なんとなく知り合いらしい空気であったので 少女は再び薔薇の香りのある待機室へと戻ってきたのだが]
Lasciate ogne speranza, voi ch'intrate' 汝等 此処に入るもの 一切の望みを棄てよ
…神曲、ですか?
[耳に飛び込んできた古い言葉>>230に青碧を瞬く]
(232) 2011/04/14(Thu) 22時頃
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この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ……ですか。
[青年のにこやかな口調。 見えぬ視線は何を語るのだろう 浮かんだ光景を打ち払う。 其処に覚えた感情は「 」 あってはならぬもの]
その場は 三位一体の主により作られしものと聞いていますよ。
……此処を、そう喩えるのは エスプリが利いていらっしゃる。
[笑おうとして 眉を顰めてしまった]
(233) 2011/04/14(Thu) 22時頃
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チャールズは、ベネットがやってきて其の言葉を知るに、おやと呟きをもらした。
2011/04/14(Thu) 22時頃
チャールズは、フィリップの去る背をちらと眺め、口を開きかけて止めた。何がしたかったのか己すらわからない。
2011/04/14(Thu) 22時頃
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ええ。大昔の権力争いに大負けした失恋を引きずる中年男性の恨み節の、名作ですよ。
[応じる声は、笑み混じりといっていいほどに朗らかで。]
どうやらここは、彼の描いた地獄で間違いなさそうですよ。いや、むしろ煉獄山の方ですかね。
『どっちであろーとやることにはかわりないんだろ。長い付き合いなんだからわかってるって。』
[何故か。くすくすと面白そうに愉悦を声に混ぜ。]
ま、それならそれでやることも決まるというものです。 ……立っているのもなんですし、座りますか?
(234) 2011/04/14(Thu) 22時頃
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[驚いたかのような牧師の呟きに、 慌てて口を手で軽く塞いで頭を下げた]
口を挟んでしまって、申し訳ありません。
[控えめに口にしたあと、再び謝罪するように頭を下げた]
(235) 2011/04/14(Thu) 22時半頃
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[大きな物音の方、 何事であろうかとスティーブンはソファから腰を浮かして立ち上がる。
薔薇持つ青年と、 牧師、チャールズと。 それから少女の交わす言葉を聞き]
悪趣味な喩えだ。
…地獄の門の先、 ダンテはウェルギリウスに導かれ 果てにベアトリーチェ《運命の淑女》を見つけた。
だが、ここには。
[それ、はあるのだろうか。 ウェルギリウス《導き手》の腕もないというのに。]
(236) 2011/04/14(Thu) 22時半頃
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―――…
[愉悦混じりの笑いの合間、 ある一節、青年の声の調子が違って聞こえる。>>234 少しばかり視線を向けて。 それから、また眼鏡を中指であげる仕草。
座るならば、とばかり ソファへの道を開けるように動いた。]
(237) 2011/04/14(Thu) 22時半頃
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……
[負けた、恨み、地獄 その単語の節々を聞くたびに胸の靄が 形を成していくのがわかる。 重い、と胸を押さえ]
遣る事が、決まる ですか
[男>>236の声。 ここには――続く先に明るい色が見えない。 だからだろうか 頭を下げる少女>>235には 少しだけ救われる気がした]
いいえ、構いませんよ。 貴女が思う事をなさると良い 誰も其れを止める権利を持ちません。
(238) 2011/04/14(Thu) 22時半頃
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チャールズは、壁に背をつけたまま、座ろうとはせずにその場に長身を置いている。
2011/04/14(Thu) 22時半頃
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[勿論立ち去る背中でチャールズが口を開いた ……ことに気づく術もなく。
少年は廊下や部屋同様無機質な空間を歩く。 今は普段肩にいる相方はペラジーの腕の中。]
[大部屋を出ると、廊下に出た。 向かいには戸が並ぶ。 丁度、ホテルの客室が並ぶ姿に似ている。 実際、1つ、2つと開けてみると シンプルながらも清潔に調えられた居室が並ぶ。 御丁寧に風呂、トイレも誂えてあった。] [廊下の一端は戸があったが開かなかった。 その開かない戸の傍に、また戸が1つ、こちらも開かない。 どうやら居室とは違うようだ。]
(239) 2011/04/14(Thu) 22時半頃
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[ついで、反対側に向かう。 大広間の戸を通り過ぎ進むと、 そこは生活に必要な施設になっている。 ランドリーや目的の台所。 備品の類も手入れが行き届いていた]
(240) 2011/04/14(Thu) 22時半頃
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…あ、りがとうございます。
[未だ頬に紅を薄く乗せたまま、牧師へと向けた感謝の言葉。 相手が聖職者だとわかっているからこそ、 無意識ではあるが慣れた様子で胸に手を重ね頭を下げた]
煉獄…というと、ええと
[指を折り、七つの大罪を一つ一つ口にする]
…ですが、本当に神曲に準えるべきなのでしょうか。 準えるには、人数も合いません。
[ポケットに仕舞いこんだハンカチの奥で かすかに薄青の石が揺れるのを感じながら小さく首を傾げた。 眼鏡の男性の意見にも同意するところがあったのだろう、 青碧の視線をそちらへと向ける]
(241) 2011/04/14(Thu) 22時半頃
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……貴女は
[少女の仕草に、見覚えがある。 纏う衣が違えども恐らくは。 無機質な壁から背を離し、僅かに屈んで 少女の耳元で問いをかける]
(242) 2011/04/14(Thu) 22時半頃
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ええ、ヴェルギリウスの導べもなく。 ――おそらくは、ベアトリーチェも、いないでしょうね。
[ちらりと目をやった先に映ったのは、年端もいかぬマーゴの姿。その脱力した様子に、薄くかぶりを振る。
そして、ゆったりと立ち上がり。]
だからこそまあ、地獄の住人たるを期待されているというのであれば。
[言葉を切り、一息。]
(243) 2011/04/14(Thu) 22時半頃
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――とりあえず、壊してみますか。 完膚なきまでに。 そんな仕組みを。
[笑顔で。そう口ずさんだのだった]
(244) 2011/04/14(Thu) 22時半頃
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掛けられませんか。
[座ろうかといった青年と チャールズに視線を向ける。 彼は、痛み堪えるように胸に手を当てていた。]
――――…
[ここには澱のように 見知らぬ“何か”が降り積もるようだ、とスティーブンは思う。 時計を確かめた。 日常の習慣。癖。]
ん、
[こちらを見る青碧の眸に気づき、顔をあげる。]
どうしましたか。 ―――、
(245) 2011/04/14(Thu) 22時半頃
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― 最深部・大部屋 - 少し前 ―
遠い、親戚……。
[>>128と言われて心当たりはないというように首を傾げる。 目元を拭う手にそっと瞼を閉じると]
私の幸せ? 私、フィルと会えたから幸せだよ。 でも、フィルにも“あっち”の私を見られるのは。 ……ちょっと、嫌、かな。 あっちにいる時は私、すごく我侭だし。
[>>149、少年が少女の変わりになれるならと言うのには ゆるく首を振った]
……多分、私に替わりは来ないんだと思う。 ペラジーお兄ちゃんと私だけ残ってて、 他の人達がいなくなってたって事は。 きっと……そういう事だと、思うから。
(246) 2011/04/14(Thu) 22時半頃
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[嫌いになったりしない>>150と言うのには薄っすらと笑んで]
嫌いに、ならないでいてくれるなら。 私はそれで幸せ、かな。 どうやったら、いつになったら、此処から出してもらえるのか。 私には解らないけど……。 また兄様と会うのは怖いけど……。 フィルが一緒にいてくれるなら、頑張れる気がする。
(247) 2011/04/14(Thu) 22時半頃
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[>>157、チャールズの内心など知る由もなく。 少女はちょっぴり首を傾げた]
お話、退屈なの? 私、全然お勉強とかできなかったから。 どんなお話でも、難しいお話じゃなかったら 聞けるのは嬉しいわ。
[眠れない時は力になると言ってくれるのには、 屈託なく頷いて]
ありがとう、そうする。
[また、嬉しそうに笑った]
(248) 2011/04/14(Thu) 22時半頃
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スティーブンは、青年の言葉に、眼鏡の奥、藍色の眸を僅かに鋭くする。見定めるようでもあったか。
2011/04/14(Thu) 23時頃
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[そうしてその後、スティーブンに>>163と 名前について問われた]
スティーブンおじさんね。 私は、マーガレット。 マーガレット・ヴァーノンっていうの。
[8年前、前の嫉妬の器が不慮の事故で壊れた時、 一時的に増加した時期があった。 その時にその筋では名の通った家柄である ヴァーノン家の長男が一家殺害事件を 起こしたという記事は世間にも出回っていただろう。 長女については意識不明の重態、 その後については報じられる事はなかった]
(249) 2011/04/14(Thu) 23時頃
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フィルとは昔お友達だったの。 私の部屋の窓の外から大きな木が見えてね。 フィルはいつもそこに上って、 リベラと一緒に遊んだりお話をしたりしてたの。
[外からは少年が木に登っているのは丸解りだっただろうけれど、 箱入り娘だった少女にとっては彼は “秘密のお友達”という存在だった]
(250) 2011/04/14(Thu) 23時頃
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マーゴは、>>249、×一時的に増加 ○犯罪が一時的に増加
2011/04/14(Thu) 23時頃
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あ、いえ。 …お詳しいのですね。
[神曲について。 腕時計を神経質そうに確認するその姿は きっと原書に革か透かし彫りの栞を挟んで読んでいそうだと そんなことを頭の中で想像させて、少しだけ頬が緩んだ。 ふと、自分が名乗っていないことに気がついて、 初対面の人たちに失礼なことをしたとばかり慌てて頭を下げた]
名乗るのが遅くなり、失礼致しました。 ベルナデット・スリジエ、と申します。
[よろしくおねいします、と深く頭を下げた]
(251) 2011/04/14(Thu) 23時頃
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いいえ、私はこのままで。 この方が 部屋の様子がよく見えるのです。
[>>245掛けないかと 問いには胸に当てた手を下ろしながら 首を振った。 胸に渦巻く黒い霧が その手の動きに沿うように腹部へ降りる 錯覚]
壊す
[一息おいて青年が吐き出した言葉には]
……それは、許されぬ事ですよ
[ただ、そうとしか言えなかった。今は未だ]
(252) 2011/04/14(Thu) 23時頃
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――廊下――
[落ちた杖はそのままに、駆け、声の辺りで腰をかがめる。 手を伸ばし、ムパムピスの位置と無事を確かめようとする。 胸元から肩を通り、顔の輪郭を捉えようとした。途中で他の者の足音が聞こえても、まだ注意を向ける余裕はなく。 文字通り手探りで、おろおろと唇を振るわせ、ひどく落ち着かない所作。息づかいが聴こえる方に、少し顔を近づける]
ああ、また、無茶をして。
[ため息をつくように呟く。その口調は、他の者よりは幾分か砕けていて]
……あなたも、呼ばれていたのですか?
(253) 2011/04/14(Thu) 23時頃
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寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2011/04/14(Thu) 23時頃
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― 現在 ―
[人が少しずつ、増えてくる。 フィリップにソファに下ろされてから、 周りのやりとりをじっと眺めていた。 それはやはり何処か子供じみた仕草で。 幼い頃に此処に入れられた頃の名残のようだった]
壊す……。
[少女はラルフという青年の言葉に微かに反応した。 何を壊すのかは理解していないようだが、 先日自分が手酷く扱ってしまったぬいぐるみの事を 思い出してしまった]
(254) 2011/04/14(Thu) 23時頃
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……ベルナデット 遠く昔の 聖女の名と、同じですね。
[名乗る少女に自分もまた何度目かの自己紹介をして]
……廊下にも、先ほど物音がしました。 人は、増えている 今は何人なんでしょう 大罪の数は超えたようですが 美徳の数を補うには足りませんね
[黒檀色は入ってきた扉を見詰めて止まる。 今ならまだ、引き返せるのではないか 其の感情は常の節制分別を欠いたもの]
(255) 2011/04/14(Thu) 23時頃
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― 待機施設:台所 ― [フィリップは台所を一通り見て、やはり、と 包丁は勿論、刃物の見当たらない部屋に 肩を竦める。 ……ブーツの靴紐も駄目、だったぐらい 徹底している、のだからしょうがない。
そして、刃物がない以上、 台所に有る食品は……簡単な加工で食せる レトルトや、湯で戻す冷凍品の類。]
[フィリップはその中から、肉が多いものを選び 電子レンジへと放りこみ嘆息一つ。]
[……ここに来てから、 普段はあまり零さない嘆息が よく出る気がすると、思えば 一、二度、首を軽く振る。]
(256) 2011/04/14(Thu) 23時頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2011/04/14(Thu) 23時頃
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― 最深部・廊下 ― [長いエレベーターの旅を経て、地下深くへと辿り着く。エレベーターの扉が開くと、廊下に出たところで、ちょうど待機室のほうから光が届く>>212。その光が二つの人影を照らし、その一方に見覚えを感じて首を傾げたところで、残る人影が転んだ>>214]
――あ、
[瞬時に去来した感想は「間抜けだなぁ」という見下しめいたもの。続いて、「あんなところで倒れられたら邪魔だ」という苛立ちめいた感情が沸き起こる。街で暮らしていた頃には抱いたことのない、不快感を伴う感覚に、戸惑ったように胸に手を当てた。が]
……パピヨンせんせ?
[杖を落とした人影>>218が知人と良く似て見えて、小さく名を呼びながら、廊下を待機室へ向けて歩き出した]
(257) 2011/04/14(Thu) 23時頃
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許されない。
そうでしょうね。許されないことでしょう。 されば問いましょう牧師殿。
[あくまでも声色は穏やかに、歌うように。剣呑な言葉は紡がれゆく。]
なるほど、七つの大罪は罪源と教えます。 されど。 それを犯さぬために、他者にその罪をかぶせることを吉と、ガラリアの湖を渡る者は―ー一言でも、説かれましたでしょうか。
[詩篇を読み上げるように語る言葉は、切りさすように。そして、また、くすりと笑みを浮かべる]
『第一、我慢ならねーんだろ?わかってるわかってるうんうん』
[頭に響く声にも、愉悦のいろが、まじり、とけ。]
(258) 2011/04/14(Thu) 23時頃
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[食事が出来るのを待ちながら >>246 >>247 >>248を思い出す。 彼女、の予想では、替わりはなく。
あの時は「へぇ、マーゴの我侭か」と 屈託ない風に笑って見せたけど ……笑うのは、職業上、得意だ…… それと諸々聞こえた話、 わからないこと多い話もより合わせ考えると……]
…………
[素足が戸棚を一度強く蹴った。 鈍い音が台所に響く。 物に八当たる癖なぞなかったのだが。 苛立ちが収まらない。]
(259) 2011/04/14(Thu) 23時頃
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―――壊して、そしてどうする。 戯れ言にしても、趣味が悪い。
[ここは、地獄の門であろうか。薔薇持つ青年から少女のほうへ>>251視線を動かし]
読む機会があったので、覚えていて…。 …?
[少女が頬を緩めるのに スティーブンは少しばかり 不思議そうにしたが、それも直ぐにいつもの表情へ。]
―――私はスティーブン。 スティーブン・E・クレスウェルだ。
(260) 2011/04/14(Thu) 23時頃
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[台所の方で鈍い音がした>>259のに、小さく肩を竦めた。 8年前の出来事の所為か、素の状態の時は とても硬質な物音に対して過敏のようだ]
(261) 2011/04/14(Thu) 23時頃
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私が
[>>258紡がれる青年の声に、首を振る。 この場があること自体が許されぬ事と 己もまた思うが故 けれど、否定しなくてはならない]
……答えることは出来ません
全ては主のさだめたこと 左様ならば 従うのが、私のすべきこと。
(262) 2011/04/14(Thu) 23時頃
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ありがたくも私などが戴くには勿体無い名前ですが… 亡くなった両親が、敬虔な信者でしたので。
[古の聖女、と言う響きは面映く。 チャールズの自己紹介を聞いたあと、頷く]
はい。 廊下にまだ人が…二人、でしょうか。 …美徳を、補う?
[その考えはなかったのだろう。 そこまで聞いて、先程の男たちの会話に 地獄の門が出てきた理由にきちんと納得がいった。 そして、同時にそれは表情を僅かながら曇らせる結果となる]
(263) 2011/04/14(Thu) 23時頃
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壊して、そしてどうしましょうね。 ……パンドラの箱の最奥には希望が眠っていたといいますし、それを探してみるのも面白いかもしれません。
まあ、どうするかはあまり重要でもないでしょう。
[スティーブンの言葉に、顔を向け。 つい、と帽子のひさしをあげて答える。 その双眸がたたえるいろは、鈍く輝き。
笑み、ではなく――獣の、それを]
ただ単純に、ここで従順な羊になろうという気があまりしないだけですからね。それなら第一の喇叭を吹き鳴らすほうが、まだましというものです。
[その表情は、どれだけの人が見ただろうか]
(264) 2011/04/14(Thu) 23時頃
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…、――? リ ベラ?
[緩やかな足取りでソファへと戻ろうと、して。 主の姿が見えず、部屋を出て行った様子に気付いたか、 抱えていた極彩色が僅かに羽ばたいたのに、あおが一度瞬いた。
少しだけ悩んで、抱えていた力を僅かに緩めると それを待っていたかのように、鳥が細い腕からするりと抜け出した。 まるで、主の居場所を判っているかの様に真っ直ぐにこの部屋を出ていく極彩色を目で追って 少しだけ、困ったように眉を下げる。]
…あ。
[漏れる声は僅かに遅いが、その違和感に当人は気付かない。 どうするべきか、僅かに悩んだ様子を見せて―― ぺたりと、ソファへ向かっていた歩みは向きを変えた。 一応、善意で預からせてもらった身だ、…放っておく訳には、行かないだろうと。]
(265) 2011/04/14(Thu) 23時頃
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[チャールズの耳打ちに、 こちらかなささやかな返答を返したところで 眼鏡の男性の不思議そうな視線に気づく]
いえ。
[大したことではなく、疚しい事でもない。 ただ微笑と共に緩く首を横に振った]
スティーブンさん、ですね。
[口の中で反芻したあと、壊す、と口にした青年を見る。 彼のその意図をただ聞いてみたいというのもある]
(266) 2011/04/14(Thu) 23時半頃
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[目の前の会話の原典が解らないため、 少女は呆けたように耳を傾けていた。 それはやはり、大人達の会話の間で 目をぱちくりさせている子供そのもの。
先程の物音に不安になったのか、 ソファのクッションを胸にぎゅっと抱き締めた]
ベアトリーチェ。
[そういえば、昔そんな名前の女の子がいたなと思い返す。 金髪の、自分と同じくらいの年頃の子だった。 彼女の管理者は誰だっただろう。
過去の人々を回想する中で、 ギルバートという名の男の事も頭を過ぎった。 最初来た時は気さくそうにも見えたが、 最後はとても疲れた様子をしていた。 確か、器と一緒にいなくなってしまったとだけ覚えている]
(267) 2011/04/14(Thu) 23時半頃
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……、?
[名を呼ばれて、ゆっくりと顔を上げる。 幼い子供の声と、軽快な靴音。覚えがあるもの]
トニー、さん? どうしてここに。
[名を呼ぶ声も疑問に満ちる。子供にも語調は硬いまま。 肢体をトニーへと乗り出す。帽子の縁から鼻梁が覗き、やわらかな唇が小さく震えた]
(268) 2011/04/14(Thu) 23時半頃
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パピヨンは、鳥の羽ばたくような音が聞こえれば、そちらにも耳を傾け
2011/04/14(Thu) 23時半頃
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[機械音が台所で鳴って、 フィリップはその高い音で我に返る。
また、頭を緩く振って。]
……オレは、なんだ? ……”道化師”だ……
[ぱし、ぱしと、両手で頬をたたけば ……その時、聞き覚えの有る羽音、 翠は、瞬き一つ]
[リベラは後ろから、ペラジーが来るのも気にせず 廊下を進んで台所に入っていく]
(269) 2011/04/14(Thu) 23時半頃
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あ、ええと、あの。 すみません、すみません。大丈夫、です。
[半身起こした所でかかった声>>222。知らぬ顔からのもので。 申し訳なさのようなものが、謝罪を口にさせる。 >>218名を呼ばれた事よりも、落ちた杖に目が行った。]
……あ。
[それがないと、歩くのに支障が。 告げる前に、此方に駆けてきた>>253。 近くで屈み、此方に伸べられる手が触れるよう、 僅かに身体を移動させる。
その手は温かく、どこか安心するものだったのだけれど。 近付く顔に、何だか落ち着かなさを感じて。 添えられた手に自分の手を添え、握りしめるようにして、 そっと顔から離させた。]
(270) 2011/04/14(Thu) 23時半頃
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|
あ、う。えと。……すみません。
[溜息のような言葉よりも、震える唇と落ち着かない所作に、 しゅんとしたように眉が八の字になる。
情けない、とありありと顔に書いていたけれど、 その表情も、……少し戸惑ったように赤くなった顔も。 彼女には見えない事には、どこかほっとした。]
はい。マムも、ですか? ……ここで、何をするんだろう。
[何だかそわそわと落ち着かないような。 もそもそとした感じ。きょろきょろと顔を巡らせれば、 パピヨンへ話しかける少年の姿>>257。]
(271) 2011/04/14(Thu) 23時半頃
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[孤児院へ手伝いに行っているとは言え、余り人前に出ないように、していた。彼とはきっと初対面で。 ……人見知りをする性質である青年は、おどおどとした様子で、 視線を下に向けた後。]
あ、つ、杖。取ってきます、ね。 少し、待っていてください。
[パピヨンの手を、一度握る。言葉と共に、大丈夫だと伝えるように。 近付く少年から一時の退避をするように、杖の落ちている方へ向かおうと、壁に手をつき、立ち上がった。]
(272) 2011/04/14(Thu) 23時半頃
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[大人達を見上げる中で>>264、その瞳の色を見てしまった。 眉根を寄せてソファの片隅に縮こまる。
ペラジーがリベラを追って別の部屋へ向かおうとするのには、 少し意外そうに見送った]
(273) 2011/04/14(Thu) 23時半頃
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貴女もまた、死して腐らぬ身をもつのでしょうか
[>>263少女を前に 浮かんだ思考は、血塗れていた。 と腹に落ちた靄がまた重さを増す]
なんて。 嗚呼、美徳というのはまあ 此処にいた少女達が――
[少女にマーゴと呼ばれていた少女が 告げた内容を己なりに理解した言葉に変えて>>172説明し]
大罪だけを此処に閉じ込めているのではなく 美徳を補う為に私達を招いたのだとしたら ……などと、思ったのです
真相はまだ語られる時でないようですが
(274) 2011/04/14(Thu) 23時半頃
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[獣の色を湛える瞳、 それを真正面から見据えるは藍の、理性と――法を学んだ静かな眸。]
成る程。
―――些か過激ではあるな。 気を付けることだ。 此処はシステムの中心部。 出すぎた杭は、打たれてきた。
それから。 パンドラの箱の中には―――災厄があったという話も、ある。
(275) 2011/04/14(Thu) 23時半頃
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後先考えず壊すだけ壊すなど
[視線を扉から、青年>>264へ向けて 嗚呼、彼の瞳のいろを初めて知る]
理性無き獣のような事を 私は考えもつきませんでしたから。
[ふ、っと笑みが浮かぶ。 まるで狡猾な獣 其れを平伏させたら―― 浮かんだ光景は 地獄の一場面に描かれていたものに酷似して]
(276) 2011/04/14(Thu) 23時半頃
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[待機室へ向かって――パピヨンとムパムピスに歩み寄るように――歩いていると、パピヨンに名を呼ばれ>>268、少し驚く。近くまで行って立ち止まり]
やっぱり、パピヨンせんせだ。 ぼく、手紙でここに来いって呼ばれたの。 よく音だけでわかるねえ。
[孤児院に遊びに行くたび感心していたことを、今更にまた告げる。ムパムピスに避けるように動かれると>>272、また胸の中で黒い感情が蠢くが、何も感じなかったことにして笑顔を浮かべた]
こんにちは、おじさん。ぼく、トニー。
[ムパムピスが察する通り、どうも少年の記憶に彼の姿は残っていないらしい。孤児院の廊下ですれ違ったことくらいはあったかもしれないが、そのときはきっと遊び仲間と騒いでいて気付かなかったのだろう]
(277) 2011/04/14(Thu) 23時半頃
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それに。
未だ、我々は想像と予想でしか語れていない。 材料があるにしても、だ。
説明はシステムからなされるだろう。 勇み足になりすぎないことを奨める。
[そうして、つと見た先には怯えているこどもの姿。 マーゴ。 彼女のファミリーネームを聞いて、スティーブンはすぐにあの事件を思い出した。法を司るものとして直接ではないにしろ関わって―――]
(278) 2011/04/14(Thu) 23時半頃
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まさか。
[不朽体となるほどの奇跡を成した訳ではない。 そのようなことは二十歳にもならぬ少女には恐れ多く思えたし、 不朽体とは言えど聖女も今はその顔と手には蝋による面がつけられている。 どちらにせよ、今の自分では考えられないことだ。
不意に鳥の羽ばたきを耳にして視線を向ける。 先程床に座り込んでいた影が老化のほうへ向かおうとしているのが見えた。 彼は一体どうするのだろうとその様子を見守る]
(279) 2011/04/14(Thu) 23時半頃
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[彼女が今。 ギルバートの名に 思い当たっていることなど、知らず。]
(280) 2011/04/14(Thu) 23時半頃
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過激なほうが、人は伸びるものですよ。 ぬるま湯では人はだめになると、友人もよく、語っていましたしね。
[ぽふりと、帽子をもう一度目深に被り。スティーブン>>275とチャールズ>>276にむかって、おどけたように声をだす。]
理性なき獣では、野生に生き残ることもできませんしね。狡猾な豹のごとく、のびやかにいるとしましょう、今は。
……少年、遅いですね。なにもないのかな。
[いいつつも探しに行く気は無いようで。もういちどソファにゆったりと腰を下ろして、薔薇をもてあそぶ]
(281) 2011/04/14(Thu) 23時半頃
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―最深部―
[孤児院で院長先生にはお別れを言う事が出来た。 いつも孤児たちと一緒に遊んでいたトニーにはあえなかったけれど、それは仕方がないと僅かに吐息を零し。 車で連れて行かれた先は、深い深いエレベーターの底]
――こんなところが……
[車に乗っている間に聞いたのは、すこしの間待機する部屋があるからそこで待っていろ、ということ。 何時まで待つのか、という情報はなかったから、特に不思議にも思わず頷いていまここにいる]
このさき、かしら。
[エレベーターから伸びる廊下をみやり。 周囲の壁にどこか圧迫感を感じながらゆっくりと歩き出す。
向かう先があっているのかわからないから、どこか迷うような不安げな足取りで。 そのうち、廊下でしゃべっている人たちの声が聞こえるだろうか]
(282) 2011/04/14(Thu) 23時半頃
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……っと、リベラ……?
[それは、電子レンジから 熱くなったレトルトの袋を引っ張り出し プラスチックの皿に移し変えてる時だった。]
なんだよ、飯のにおいにつられたか? ペラジーはどうしたんだよ、ったく。
[左手をかかげその腕に止まらせながら フィリップは苦笑しながらリベラを向かえて。 指につく肉汁を軽く舐める。
ペラジーの様子から まさか、ついてきているとはわからぬまま]
(283) 2011/04/14(Thu) 23時半頃
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[軽快に台所へ向かう羽音を、ゆっくり。ゆっくりと。追っていく。 否――追う。という割には、あまりにも足取りは緩やか過ぎて 随分と離されてしまった後ではあるけれども。
だからといって、青年の足が早くなる事は無く。 ぺた、と いつ止まってもおかしくない様な足取りで廊下を進んでいく。]
…? リベ ラ? いる?
[かくん、と首を傾ぐように台所を覗き込んだ先。 見当たった一つの影に、ぱちり、ぱちり。とあおを瞬いた。]
(284) 2011/04/14(Thu) 23時半頃
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ペラジー? うぉ、びっくりしたー
[左腕に止まったリベラは、足で袖から肩へよじ登り 定位置に落ち着き、 フィリップは肉の皿と 苺、オレンジ、葡萄の乗った皿を腕に 手にはペットボトル二本持ったところで 入り口の声に振り返る。]
わざわざ、リベラを追ってくれたのか? ペラジー、ありがとな。責任感、強いんだな? そんな君には、好きなものを食うと良いんだ
[最初に彼が口にしたのは、リベラの名。 少ない言葉から推測するに 探していたようなニュアンスを感じ取り 屈託なく笑いかけて御礼1つ、 右腕に載せた皿を左手で示す]
(285) 2011/04/15(Fri) 00時頃
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……こんにち、わ。 僕は…ムパムピス。
[>>277おじさん、と呼ばれるのに文句を返せるような余裕もない。 へらり、と。笑みのような顔を浮かべるのと、 自分の名を返すのに精一杯。
彼が心の内に感じている事は知らない。 ――……己もまた、何時もの唯の緊張とはまた違う。 どこか、卑屈さを伴うようなものが身の内に湧いて。 もぞもぞと、胸の辺りが落ち着かなかった。]
あ、…?とり?
[>>265ばさり、と。羽音に視線をやる。 耳を澄ませている様子のパピヨンにも、聞こえるように呟いて。 ひょこ、と一つ歩を進めれば、どこかに向かう人影も見えた。]
(286) 2011/04/15(Fri) 00時頃
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フィリップは、リベラはペラジーに名を呼ばれ短い鳴声を返す。
2011/04/15(Fri) 00時頃
ムパムピスは、鳥と人影の向かった先から、なにやら美味しそうな匂いがしてきてお腹が鳴った。
2011/04/15(Fri) 00時頃
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……怖いのは、嫌。
お医者様が、言ってたわ。 大事なものが壊れちゃったら、 他のものもどんどん崩れていくんだって。
[それはいつの事を言っているのだろうか]
此処が壊れたら、外は怖い世界になるんでしょ? 此処にいるか、怖い世界に戻るか。
怖くない世界なら、良いけど。 私、怖い世界なら、嫌だわ……。 誰も守って、くれないもの。
(287) 2011/04/15(Fri) 00時頃
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これからは、気をつけて下さいね?
[情けなさそうな声に、顔の手を今度は頭に。いくらか表情を和らげて、ゆっくりと撫でた。 杖を、と言われて初めて、ようやく置いてきたことを思い出し]
ええ。ありがとう。
[おどおどとした声に首を傾げながらも、ムパムピスの足音の方へ声を掛ける。ついで注意はトニーに。 彼の元気そうな声は、平時と変わらぬように思えた。そこに元の生活を思い、人知れず眼を細める]
トニーさんの声も、足音も、雰囲気も。 いろの世界がわからぬわたくしにも、ちゃんと「あなた」を教えてくださるもの。
[語る内容は、平時と変わらぬものだったが。 いつもならば声に宿る卑屈さは、少し身を潜めていた]
(288) 2011/04/15(Fri) 00時頃
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パピヨンは、ムパムピスの腹の音には、くすりと空気を震わせて。
2011/04/15(Fri) 00時頃
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[胸の高鳴りは何処か、初めて妻を目にしたあの日に似ていた。 冷静に語る同年代の男と、本能を語る青年と おびえる少女と、貞淑さを思わせる少女と]
……
[身を震わせる。 腹にたまった靄は ずくずくと、身を蝕んでいく]
ところで、青年 その花はどうなさるおつもりですか?
[視線を扉をくぐるペラジーでなく 傍にある男が持つ薔薇に向ける]
(289) 2011/04/15(Fri) 00時頃
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伸びる前に淘汰されては意味が無い。
[若い者を諭すような調子で、 スティーブンは言葉を紡ぐ。]
フィリップか。…迷子になるようなところでも ないと思うのだがな。
[少年、と聞いて名を呟いた。>>281]
君のそれは、誰かへの贈り物なのかね。
[彼が手遊ぶ薔薇を、指し示して尋ねた。 が、不意にマーゴが何事か、口にする。]
……マーガレット。それは―― ああ、そうだな。 法も、規則も守られぬような世界には――。
[死した友人を思う。スティーブンは、我知らず眉を寄せた。]
(290) 2011/04/15(Fri) 00時頃
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怖い世界、ですか。 それもまたスリリングで悪くない、とは思いますけどね。
[ぽつり、聞くとはなしに。 マーゴの呟き>>287に、静かな声を合わせる。]
それに、先程の少年、フィリップくん、でしたか? 彼が君をまもってくれるんじゃないですかね。 とても仲睦まじそうにみえましたけれど。
[伸びをするように立ち上がって。少女の頭を、軽く。 すこしばかりごつごつとした手を、載せるように。]
(291) 2011/04/15(Fri) 00時頃
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スティーブンは、問いかけは、さて。チャールズのほうが、先か。一度、彼を見た。
2011/04/15(Fri) 00時頃
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……、? びっくり させた? リベラが、 逃げちゃった。 から。
[少年の言葉に、意外だと言わんばかり、かくんと首を傾ぐ。 責任、との言葉には不思議そうな顔をしながら、 やはり足りない言葉で、此処へ至った経緯を告げる。 逃げた鳥を追う、…というには、あまりにも緩やかな足取りではあったが。]
…好きな もの?
[示された皿へと視線が移る。好きなもの。 …すきな、もの。 肉。いちご。オレンジ。ぶどう。 順に動くあおは、たっぷりと時間を掛けて、其れらの上を移動して。 漸く、赤色を一つ 指差した。]
他のは、皮。ついてる、から。 めんどう。
[肉は、かむのが 面倒。]
(292) 2011/04/15(Fri) 00時頃
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……ああ、これですか。 贈り物でも、飾る物でもないですよ。
[片手に握ったその花束を、ひらりと舞わせ。]
ただ、ほしかったんです。 こうしたいから何かを要する、なんて思わないんですよ。
ほしい。だから手に入れる。 手にあるから、たまに砕いてみる。
それで十分だと思うんですけどね。……なあ?
[問いかけはその場の誰にも向けられず。ただ宙に投げかけるように。]
(293) 2011/04/15(Fri) 00時頃
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チャールズは、スティーブンもまた同じ疑問を抱いたらしいと、彼を一度 見てしまう。
2011/04/15(Fri) 00時頃
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[法、は解らなかったが、規則なら解った。 スティーブンの言葉にこくりと頷く。 そして、彼が難しい顔をしているように見えて、 心配そうな眼差しで見上げた]
やっちゃいけないって、解ってても。 “悪い気持ち”になると抑えられないの。 私、大事なぬいぐるみを壊しちゃったの。 全部、悪い気持ちの所為……。 ぬいぐるみなら治せるけど、 大事な人を傷付けたり殺しちゃったりするのは すごく怖いし、大事な人に傷付けられるのも。 もっと、もっと、怖いし、痛いし、哀しい……。
(294) 2011/04/15(Fri) 00時頃
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[ムパムピスに名を教えてもらって>>286]
ムパ、ムピ……
[言いにくいのか、しばらく何度か「ムパムピス」と言う練習をして]
ムパムピスさん。
[微妙にぎこちなく彼の名を発音し、鳥の羽音に目を瞬かせてきょろきょろと辺りを見回した。パピヨンが普段と変わらぬ様子なのに>>288、どこか安心したように微笑み]
せんせ、すごいね。孤児院でも、みんなのことちゃんと聞き分けてたもんね。ぼくにもそういうの、できるようになるのかなあ。
[視覚も聴覚も、身体的な不自由は全く無い身。全盲の彼女の世界など、想像もつかなかった。素直に尊敬するような言葉を言いながらも、その中にどこか歪んだ色が混じっていたことに、少年自身も気付いていなかった]
(295) 2011/04/15(Fri) 00時頃
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欲っする事自体は、罪ではありませんが 過ぎてしまえば其れは……
[青年がかえした言葉>>293
ほしい。だから手に入れる。 手にあるから、たまに砕いてみる。
周囲にいる数人を見渡す。 ベルナデット、スティーブン マーガレットと呼ばれていた少女と、薔薇持つ彼と]
……
(296) 2011/04/15(Fri) 00時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2011/04/15(Fri) 00時頃
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[眼鏡をかけた男にはおいてきた妻を思い起こす 寝台に押さえつけ、無理矢理に引き裂けば どんな声をあげるだろう 宝石のように大切にしてきた妻には出来なかった行為
狡猾な獣には、己が本能を掻き立てられる。 喉元へ喰らいついて悲鳴すら出ぬようにしてやろうか 泣き叫ぶ事すら出来ずに這い蹲る姿はさぞ滑稽だろう 思うだけで下肢に熱が篭る
おびえる少女をなだめすかすのも 常と変わらぬ事のようでいて、違う先が見えた。 手懐けて、己の思うままに貪ることが出来たなら おそらくは初めてだろう狭い場所を割り裂いたなら 舞う花弁のような色が毀れるだろう
貞淑さ漂う、半分だけの同職者。 其れこそ純白が似合うだろう彼女を 黒く染めてしまうのは、きっとこの上ない――]
(297) 2011/04/15(Fri) 00時頃
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ま、ちょっち、ね。 ……こいつは、きっと、くいもんの匂いにつられたんだ。 オレに似て、食い意地がはってていかんね?
[また、かくりと傾ぐ首に、フィリップは 何か楽しそうに翠を細め笑みを零す。] [差し出した皿の上、青い視線がゆっくりと動く。 その間、特に急かすでもなく じっと、ペラジーの姿を見る。
その視線が、赤い果実の粒に止まり 他の果実、との差を、口にする。]
……なるほど、ね。面倒か。じゃあ、お礼のついでに 更に食べやすいよう、ヘタも取っちゃおうか?
[また、緩やかに笑いながら、 彼の指の下にある果実を左手でつまみ 器用に片手でヘタをもいで ……ペラジーの眼前に差し出した]
(298) 2011/04/15(Fri) 00時頃
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[>>291、フィリップの件には少し俯いて]
もし、悪い気持ちになってフィルを傷付けたら……。 もし、フィルが悪い気持ちにとり憑かれたら……。 そう思うと、やっぱり怖い。
[照明が遮られ影が落ち、思わず身構えた。 ぽんと軽く頭を撫でるように叩かれて]
それに……。
[守ってくれるんじゃないか。 その言葉が何かに行き当たったらしく、また俯いた]
助けたくても手が届かない事も、あるから……。
[あの日、助けを求めて窓から精一杯伸ばした手。 助けようと木の上から伸ばされた手。 幼い手達は虚しくも、互いを掴む事はできなかった]
(299) 2011/04/15(Fri) 00時頃
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っ、いけません!
[壁から身を浮かし、叫ぶ。 腹に渦巻いていた靄が、はっきりと 形を成してしまったのは 青年の言葉が切欠]
…………いえ、失礼
[思考は誰にも漏れる事は無い。 深いため息には僅かに熱篭る。 首を振った]
(300) 2011/04/15(Fri) 00時頃
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[チャールズと質問が重なって、 同じようにお互いを見れば、眼が合うだろう。 スティーブンはほんの少しだけ、表情を緩めたか。
>>293 花弁が、落ちる。 やけに鮮やかに、無機質な床へ。]
――…砕く? 欲望だけで手を伸ばし 気まぐれに砕くのは。 少々、私の理解の範疇を超えているようだ。
[問いかけの先に誰がいるのか。 誰もいない、すくなくとも スティーブンには分からなかった。]
(301) 2011/04/15(Fri) 00時頃
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……はい、マム。
[>>288頭を撫でる、子供にするような仕草に落ち着かなさが増した。 腹の音は、ぐう、と思いの外響いたようで。 くすりと笑う気配に、う、と呻いて頭を掻く。
少年とパピヨンの話す様子を一度見遣って、 ひょこり、ひょこりと。ゆっくりとした足取りで 杖を拾って戻ってきた。
開いた待機室の扉から、中に人がいる事だけはわかったものの、 覗きこむ事はせずにいて。]
どうぞ。 ……え、と。少し、見てきます。
[パピヨンの手を取り、ぎゅっと杖を握らせる。 行先は告げずとも先ほど鳴った音から行先は推測できるだろう。 そうしてゆっくりと、鳥と人影の消えた……良い匂いのする方へ。]
(302) 2011/04/15(Fri) 00時頃
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ムパムピスは、トニーが言い難そうにしている>>295のには、ムピスで良いです、と声をかけ
2011/04/15(Fri) 00時頃
ムパムピスは、聞きおぼえのある声>>300が叫ぶのに、びくりと身を竦めた。
2011/04/15(Fri) 00時半頃
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[>>294つたない口調で、少女は紡ぐ。 スティーブンはマーゴへ顔を向け、耳を傾けた]
――“悪い気持ち”が、 君を、…君たちをそんな風にさせてしまうのか。
[彼女と、それから虚ろな瞳の少年と。 苦味を滲ませる表情を浮かべ、 何事か口にしようとしたとき >>300ひときわ大きく制止の声が響き スティーブンは驚きの表情を浮かべ]
っ、…!?
…ミスター・チャールズ?
[何があったのか、と。 彼の胸の内、知る術も、ないゆえに]
(303) 2011/04/15(Fri) 00時半頃
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…あ。
[先程は座り込んだ彼の行動は予想外だった。 廊下へと出て、部屋の外へ。 ただ鳥を追いかけていったのか、それとも。 今はその理由は分からないけれど、 そのままの流れで視線を地獄の門を例えた男の持つ 薔薇の花束へとむける。
それは、今は輪の形から解き放たれたロザリオを思い起こさせた。 ロザリオの語源は、薔薇の花輪という一説があるから]
(304) 2011/04/15(Fri) 00時半頃
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フィリップは、>>300が聞こえれば、翠に険しい色が浮かぶ。
2011/04/15(Fri) 00時半頃
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[いきなりの大きな声に吃驚してチャールズを見た]
だいじょう、ぶ……?
[思い当たる事を一つ、口にする]
……此処は、悪い気持ちが吸い取られない場所なの。 私達、悪い気持ちを受け止めようとして 自分も悪い気持ちを生んじゃったりするから。 それを吸い取ってまた受け止めたら、 きっと壊れちゃうから、って……。
[感情が流れ込まない分、古い器は心地良く過ごせる。 だが、外から来た者は皆戸惑っているのだろう]
[床に落ちた鮮やかな花弁。 その色がリベラを思い起こさせ、そっとそれを拾い上げた]
(305) 2011/04/15(Fri) 00時半頃
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くい もの。…おなかすいた?
[定位置へと落ちついた極彩色へ、皿からあおが移る。 その鳥が、事実嗅覚に優れているのか否かは然程問題では無く。 小さく、首を傾ぎながら問うそれは、鳥へと向けて。]
…うん。ヘタも、いらない。
[こくり。頷いた。 万が一其れが除かれなければ、そのまま食べるのも―― ヘタを取る労力に比べれば、青年にとって吝かでは無い。が。 それが進んで取られるようならば、それがいい。
差し出された赤い実に、ゆるとあおが移動して。 ゆっくりと指差していた手が、受け取る為の形に変わる。]
――あり、がと。
(306) 2011/04/15(Fri) 00時半頃
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ペラジーは、離れた場所から響く声>>300に、ぱちりと一度瞬いて視線が動く。
2011/04/15(Fri) 00時半頃
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まあ、二人分ですからね。なかなかに。 理解とも、違うところにあるんだと思いますよ、心なんて。
[誰にもきっと意味は通じないだろう、ただの事実。]
それに。 届かない手に後悔するよりは、掴んでしまったほうがいいこともあるものでしょう。
[くしゃり、少女の頭をもう一度撫で。]
…もしそれで、別の後悔をするとしても。
(307) 2011/04/15(Fri) 00時半頃
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[待機室内から突然響いてきた叫び声>>300に、びくりと身を震わせた]
な……んだろ……?
[喧嘩、怒号、そんなものは少年の日常には存在しなかった。本能的な恐怖を宿した瞳が、待機室のほうを見やる。ムパムピスから「ムピスでいい」と伝えられ]
ムピスさん……あ、ちょっと言いやすい。
[嬉しそうに笑顔を浮かべ、彼がどこかへと立ち去るのを手を振って見送った>>302]
(308) 2011/04/15(Fri) 00時半頃
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―待機室・扉の所―
[それは丁度、待機室の扉に差し掛かった頃合い。 >>300叫び声に、ゆっくりとした歩みが止まる。
その声に聞き覚えがある気がして、思わずその中を伺った。]
……チャールズ、様?
[修道院に居た時期が、僅かに重なったのだったろうか。 でなくとも、修道院からの使い等で教会には足を運んだ事がある。 最初こそ、話すのにどもりがちだったものの。 温厚な語り口のひと、信を寄せて話しかける事が出来るようになるのにはそう時間はかからなかった。
……信頼できる、牧師様。 その彼もここに居る事と、聞いた事のないような荒げた声。 二重の驚きに、目を丸くしてぱちぱちと瞬いた。]
(309) 2011/04/15(Fri) 00時半頃
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っ
[傍で上がった大きな声に驚いて、小さく肩を竦めた。 今度は悲鳴も上がりはしない。 詰まった息をゆっくり吐き出しながら 男を見上げる青碧には微かな困惑が滲む]
…チャールズ様?
[控えめに声をかけてみるが、 その表情から困惑は未だ消えない]
(310) 2011/04/15(Fri) 00時半頃
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…………いえ
[思うよりも低い音は、大きく響いてしまったらしく。 レンズ越しに驚いた視線を向けるスティーブンから 黒檀色を逸らす。 其処にある妻との共通点を見てはいけない]
此処は、そう謂う場所なのですね [マーゴの話す>>305この場所の説明に、嗚呼と低く呻く]
……驚かせてすみません 今までにない思考が浮かんでしまったものですから。 大丈夫ですよ。
[普段ならば何気なく少女へ手を伸ばしていた筈が、出来ない。 ただ、笑みを浮かべて見せた]
(311) 2011/04/15(Fri) 00時半頃
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あの、ええと。 何かあったのでしょうか……?
[尋ねてから、中には初対面の人も数人いる事に気付く。 視線を合わせる事はできないまま、ぺこり、と気おくれした様子で、挨拶代わりのように頭を下げる。
先ほど自身の心配をしてくれた女性の姿もあると知れば、 そちらには一つ多く、またぺこりとお辞儀をした。]
(312) 2011/04/15(Fri) 00時半頃
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オレが腹減った、からね。 大体、一緒なんだ、腹具合。
[リベラは肩で器用にくちばしで葡萄をつつく。 一粒、実を取り外せば、そのまま丸飲んで。 ……そんなリベラに青を向けるペラジーに フィリップがリベラに代わり説明1つ。]
[頷き零す言葉に、フィリップもまた頷いて。 ……手の形状が変われば、 フィリップは笑みをもう1つ]
へへー、受け取ってくれて、ありがとう。 てっきり、そのまま喰らいつくかと思ったから、嬉しいよ
(313) 2011/04/15(Fri) 00時半頃
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眼すら与えられなかった身ですもの、これくらい……、 ……いえ。ありがとう。ございます。
[素直な尊敬の意に、常のような否定の言葉を口走るも。>>295 途中で止まり、おずおずと礼を告げる。少し、身体が軽くなったような感覚を覚えた]
ええ、できますわ。 トニーさんががんばれば、きっと。
……それにしても、あなたまで呼ばれるなんて。 いったい、なにをするのでしょう。
[疑問は膨れるばかり。 廊下の先から、大部屋から、さらに聞き知った声が響けば、さらに疑問と、不安は増して。 それでも抗うことはなく、杖を受け取ると、ひとまずは大部屋に赴くだろうか**]
(314) 2011/04/15(Fri) 00時半頃
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[>>303と耳を傾けるスティーブンに、また頷いて。 >>305とチャールズに向けた言葉に続けて]
だから、お世話してくれる人が必要になるの。 “たいだ”とか“しっと”とか、 受け持つ気持ちによってどうすれば楽になるかとかは違うけど。
[短く切り揃えられた爪を見せて]
八つ当たりするものを取り上げられたら、 自分に当たっちゃった事もあって。 それで、危ない物は全部取り上げられてるの。
ペラジーお兄ちゃんが危ない事をするのは、見た事ないけど。 お世話しないとご飯も食べなくなっちゃいそうだから。 やっぱり、誰かがいないと駄目。 ……独りじゃ、生きていけない。
(315) 2011/04/15(Fri) 00時半頃
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[そう言いながら、苺を一粒、 更に器用な左手は、もう、二粒、同じように ヘタを取ったイチゴを、 彼の痩せ手骨の目立つ手に乗せて
……ただ、聞こえた声に 一度、翠を廊下へと向けた]
……なんだろ……チャールズのおっさんの声、だけど……
[部屋で聞いたやわらかい声、とは違う。 荒げる声に眉がよる。 ……大きな声は怯えさせたりしていないか とも、あちらの部屋にいるマーゴを思った]
(316) 2011/04/15(Fri) 00時半頃
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[>>307、ラルフの言う事は少し難しかったのか。 最初の言葉は咀嚼しようとしたが真意は測れず]
掴んで、もしそれが壊れちゃっても。 触れないよりは良い、って事?
[考えてみた。 確かに、どちらの方が良いかは判らないのかもしれない。 思考を巡らせているともう一度撫でられて。 今度は先程よりも少し身の強張りは抜けており、 少しくすぐったげな表情も垣間見せた]
(317) 2011/04/15(Fri) 00時半頃
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寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2011/04/15(Fri) 00時半頃
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貴女も。 傍で驚かせてしまって、申し訳ありません [ベルナデットが呼ぶのにも 恥ずかしげに少し眉を顰めて視線を逸らす。 醜い思考を打ち払うように、向けた先でまた聞こえる己の名。 空耳ではなかったと知るのは 待機室の扉の、其処に見知った修道士を見つけたから]
ブラザー、ムピス?
[知っている。 足の悪い彼が、幾度か遣いに来てくれるたびに 休んでゆけば良いと、やさしく声をかけていた記憶。 其の頃はまだ妻ではなかったロビンが 気を利かせて彼が長居出来るようにと、タイミングよく 菓子を土産に訪れていたのがまるでずいぶん遠い昔のよう]
何も……ありませんでしたよ。
(318) 2011/04/15(Fri) 00時半頃
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[また新しく廊下から人がやってきた。 どうやら知り合いらしい様子にチャールズとムパムピスを交互に見やる]
今回は、ほとんど入れ代わっちゃうみたい、だね。 まだちょっと、足りない……?
[普段此処にいる人数を指折り思い返しながら。 笑みを浮かべたチャールズに少し安堵して]
少しずつ、慣れるけど。 最初は大変かもしれない。 特に、受け止める側になると……。 お世話する人も、吃驚して戸惑っちゃう人が多いみたい。
……きっと世界中が此処みたいになったら。
[幸せそうに笑って暮らせる者など、何割程度にいるのだろうか。 そう誰かが言っていたのを思い出す]
(319) 2011/04/15(Fri) 00時半頃
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―最深部・廊下―
[どこからか、良いにおいが漂ってくる。 そちらから人の声も聞こえてくれば、足は自然とそちらに向いて。 台所らしき場所には二人の人影]
――あの、あなた達はここの人かしら?
[首をかしげて問いかければ銀の髪がさらりと零れ落ちる。 鳥と少年二人、に見えた人たちを見つめた]
(320) 2011/04/15(Fri) 00時半頃
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先程は、どうも。 大丈夫でしたか?お怪我は、されていませんか。
[自分のほうに一つ多く寄越された辞儀に こちらもひとつ頭を下げたあとに、 廊下で派手に転んでいた修道士へと尋ねる。 彼が足に傷を負っているとはしらないまま]
(321) 2011/04/15(Fri) 00時半頃
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…胃袋、一緒なの?
[少年の言葉に、そっか。と一つ頷きながら問うた言葉。 余りにも要点を欠き過ぎて、別の文脈になってしまったが それに青年が気付く様子は無い。 器用にも葡萄を丸飲む様子を、少しだけ興味を向けて。]
そのまま。たべたらダメ って。…前に、言われた。 …きが する。
[前の管理者が、せめて人らしくあるべきと伝えた言葉だったか。 ――尤も、テクノロジーが繋がれていた頃は、其れも難しかったけれど。 掌に転がる赤をじっと見て。もうふたつ転がった苺に、瞬いた。]
…みっつ?
[…食べれる、だろうか。めんどうだなぁ。 かくん、と首を傾ぎながら。しかし次いだ言葉に赤を握ったまま 視線は、今しがた来た方向へとゆるり、向く。]
――…、でも、はじめてきた人は、 ああなるの、あるよ。
(322) 2011/04/15(Fri) 00時半頃
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…――、 …。
[>>311黒檀は、スティーブンからそれる。 不自然さが其処にはあったか。 今までに無い思考、 スティーブンは其処に辿りつくはずも無い。 まさか。敬虔な牧師だと感じた、彼が。]
……無理は、なさらぬように。
[安い気休めを謂えるほど器用でもない。 気遣わしげに、それだけ謂って。
>>307ラルフの言葉は、 さらに理解から遠く離れる。 疑問符を浮かべるばかり。]
(323) 2011/04/15(Fri) 00時半頃
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[ふら、と戸口へ歩みを向ける。 すり抜ける途中に聞こえたマーゴ>>315の言葉]
……それ程までのことを受け入れ 世界を維持してきたのです、ね
貴女がたは……なんと
[薄らと感じる事。 此処にきて浮かぶ醜い感情は己一人のもの。 世界のすべての 負の感情を、ただひとつの大罪だとしても 受け入れる事のなんと恐ろしい事か。 少女が世界の「嫉妬」を受け持っているという事実が いまひとつまだつかめずに傍らを通り過ぎ、扉へと向かう。 持ち込んだ鞄は壁際に置き去りにしたまま]
(324) 2011/04/15(Fri) 00時半頃
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ぼく、手紙見たあと孤児院行ったんだけど、せんせに会えなかったから。ここで会えて、嬉しい。みんな寂しがってたよ。
[礼を告げられて>>314にぱっと微笑み、孤児院に立ち寄ったときのことを話して]
できたらきっと面白いよね……でも、目が見えると目に頼っちゃう。
……もうパピヨンせんせには会えないと思ってたから、会えて嬉しいけど。何、するんだろう、ここで。
[避けがたい何かしらの理由で呼ばれたとは察していても、その理由が一体何なのかまでは想像が全く及ばなかった。パピヨンが待機室に向かおうとするのを見て、少年もそちらに*足を向けた*]
(325) 2011/04/15(Fri) 00時半頃
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[新しく訪れる影がある。 スティーブンは丁寧に頭を下げた。
チャールズと、訪れた2人は 地上で懇意にしているものであるらしい。 そのめぐり合わせに、スティーブンは 作為的なものを感じざるを得なかった。
この、システムは――]
ほとんど、入れ替わる。
[>>319マーゴの言葉尻を捕まえる。 彼女なら、知っているかもしれないと]
君。マーガレット。此処に、 ギルバートという男が、居なかったか。もう、何年も前になる。
(326) 2011/04/15(Fri) 01時頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2011/04/15(Fri) 01時頃
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そうそう、異次元胃袋って、よく言われたもんで
[意味が違ってるのを否定するでもなく 面白そうに笑って聞く。 リベラはペラジーの視線に、二つ目をくちばしに挟んだまま 緩く首傾げて、から、もう一粒もまる飲む。]
……そっか、言われたこと、守ってるんだ。えらいな。 オレも、それは賛成、かな。
[それを言っていた人、 それは、世話をする人、とやらだろうか? ペラジーが思い出す言葉の切れ切れから想像する。 ……”あっち”の様子を。]
(327) 2011/04/15(Fri) 01時頃
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そ、苺も1つじゃさびしいから、 3つ、一緒に連れてってやんな?
[みっつに、首傾ぐ様子、軽快に笑って返す。 ただ、続いた言葉には…… 今度はフィリップが緩く首を、傾げたけれど]
ん?いや、オレは世界の任で今来たばっか。 そう言うアンタは……オレと同じ、かな?
[聞こえた声に視線をそちらに。 そこには豊かな銀髪と…… フィリップの視線が顔から一度胸を見て また、銀髪の女性の顔に視線を戻す。 そんな視線の動きの間に、己の名前も口にして。]
(328) 2011/04/15(Fri) 01時頃
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あ、いえ。 私は、大丈夫です。
[少女の語る言葉を聞きながらも、その視線は牧師を案じ 謝罪の言葉があれば幾らか不安げながらも視線を落として頷いた。
世界を維持する。 受け入れる。 それは、言葉だけでも十分に恐ろしいもの。 けれど、老女たちの言葉を思い出す。
成すべき事、と───]
チャールズ様? どちらへ、
[見るに、精神の平穏を欠いているように感じる。 だからこそ、その姿に声をついかけてしまい]
(329) 2011/04/15(Fri) 01時頃
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[ふらりと扉から出て行くチャールズを心配そうに見送ろうとして]
でも、独りじゃやっぱり無理だから。 支えてくれる人がいたから、何とかなったんだと、思う。
[恐らく、非力な子供ゆえに“嫉妬”の器として 長い間やってこられたのだろう。 過去の事件の所為で些細な事で怯えてしまうのも、 扱う側としてはまだ楽だったのだろう。
彼が置き忘れた鞄の事には気付かず。 気付いても、他人の物に触れる事ははばかられて 少女から手を出す事はなかっただろう]
(330) 2011/04/15(Fri) 01時頃
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そう、ですか。
[>>318自分の身を気遣ってくれていた頃とは、どこか違う雰囲気を感じて。何故ここにいるのだろうとか、そんな疑問を口にする事も、あの、やさしい彼女――……今は彼の妻となった人は元気だろうかとか、様子を伺う言葉も口にする事ができなかった。
此方に向けられる声>>321があれば、ぱっと顔を向けて。]
……あ。はい、ええと、大丈夫、です。 変わりなく。 すみません、ありがとうございます。
[気遣われて、ぺこぺこと頭を下げる。 些か尻込みをしてはいるものの。先程心配をされた様子と、彼女の持つ雰囲気には修道院の物たちと似た空気を感じて。僅か、緊張は緩かった。]
……世界を、維持……?
[>>324扉へ…此方へ向かってくるチャールズの発した言葉に、 首を傾げる。
…世界と、この場所と。何の関係が、あるのだろう。 顔中にハテナマークを浮かべて、場の皆にも視線を向けた。]
(331) 2011/04/15(Fri) 01時頃
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[>>326 口にしてから。 ――この年端も行かぬ少女が、何年も前のことを 果たして覚えているのかと。 自問し、恥じた。 枷を背負う少女に――己の疑問ばかりをぶつけているようで。
冷静に、順序だてて物事を考えるスティーブンには、 珍しいことだった。]
(332) 2011/04/15(Fri) 01時頃
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うん。――でも、守るのしんどいから。 …たまに、食べたくない。
[掌の赤を、ちいさく転がしながら。 優先順位が覆ってしまうのだと、何て事の無い口調で告げる。 そうして、自分の口に出した言葉に、僅かに首を傾いだ。 …たまに。 ほんとうに『たまに』と言える、回数だったのか。]
…うーん…。
[連れてってやれ、という言葉に、やはり、困った様子で首を傾いだ。 けれど、ヘタが覗かれているなら、…多分大丈夫、だろう。恐らく。 至極悩みながら、こっくりと頷いて――ふと、背後から掛る声に ゆるやかに、視線が動く。ぱちり、ぱちり。と、二度、あおが瞬いた。]
ここの、ひと?
(333) 2011/04/15(Fri) 01時頃
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[スティーブンへ背を向け、苦笑いをこぼした。 己一人の欲くらいは無理をしてでも抑えるべきだろう]
……少し、静かな場所を探しに。
[>>329どちらへ、と問われ そう答える]
良い子ですね、あなた方は。
[マーゴとベルナデットと二人を交互に見遣り 柔らかな微笑みを落として 向き直るのは、知人である修道士へ]
此処で出会ったことを どう感じて良いのか、わからなくなりました。 ……ブラザー あなたは此処で何のために来たのか、まだ知らないのでしょう
(334) 2011/04/15(Fri) 01時頃
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[>>326、思いがけず知った名前を聞いてぱちり、と 灰青色の瞳が瞬いた]
ギルバートお兄ちゃん……?
[彼といた頃、それは確かに何年も前で。 生きていればおじさんと呼ばれる年齢になっていたのだろうか]
ん、と。 茶色くてちょっと癖っ毛で、大きなお兄ちゃんなら。 私、覚えてる。 私じゃなくて別の子のだけど、お世話する人だった。
いつだったかな……そのお世話してた子と一緒に 出て行ったきり戻って来なかったけど。
スティーブンおじさんのお知り合いだったんだ? 元気、かな。 最後見た時はすごく、疲れてたけど。
[少女は知らない、いや、誰も知らない。 使い物にならなくなった器を管理者が処分させられる事など]
(335) 2011/04/15(Fri) 01時頃
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いえ、大事無かったのでしたら。 あの廊下、暗いですものね。 少し気をつけて歩かれると宜しいのでは、ブラザー。
[灯りの下にあればこそ、彼が修道士だと理解できるその僧服。 恐らくその端を踏んで転んだのだろうと推測する。 彼もまたチャールズや自分と同じ部類の人間なのだろうと思うと こちらもまた心は少しゆとりを産む。 そのせいか、女子修道院を出たときの辛さも今は少しは癒えたように感じた]
(336) 2011/04/15(Fri) 01時頃
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[>>331首を傾ぐ相手に 黒檀色の奥に浮かんだのは 苛立ち。 首を振って、打ち消した]
世界は、尊い犠牲の上に成り立っているのだそうです。 此処がどういう場所かは、彼女達が教えてくれるでしょう。 立ち尽くしていないで、中へお入りなさい。 座ったほうが楽でしょう?
[瞬時に消える事の無いこの場では 抑えねば、相手にぶつけてしまう。 慈愛の代わりに同情を胸に浮かべ 修道士を待機室の奥へと招く仕草。 己はそのまま扉を出て行く心算で歩みを進めた]
(337) 2011/04/15(Fri) 01時頃
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[手のひらの上に莓をのせた少年のように見えるペラジーと、フィリップのやり取りできこえたのは「莓も一つじゃ寂しい」とか微笑ましい言葉で。 それに口元に笑みを浮かべてこちらを向いたフィリップに頷きを返す]
あら、私と同じなのね。
私はコリーンというの、よろしくね。
[フィリップの名乗りを受けて笑みを浮かべる。 それは視線の動きに気づいても変わることなく、また見られていても気にすることもなく]
フィリップが私と一緒ということは、そちらの子は違うのかしら。
[フィリップとそう年がかわらないように見えるペラジーが年上だとは思わぬまま、ゆっくりとしたその動作に一度だけ瞬いて]
ええ、貴方はここの人かしら? 私、今度ここでお仕事することになったの、よろしくね。
(338) 2011/04/15(Fri) 01時頃
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[>>331、新しくやって来た青年は杖を付き不自然な歩き方をしていた]
はじめ、まして。 お兄ちゃん、足が悪いの?
[空いている椅子やソファを見渡した]
お兄ちゃんも新しい人なのね。 此処は、皆が悪い事をしないように、 悪い事を考える気持ちを皆から取り上げちゃう場所、なの。
[平和な世界に暮らす限り知らない感情。 意図的に取り上げられていたそれらを、 口で説明する事は少女にはとても難しかった]
(339) 2011/04/15(Fri) 01時頃
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[良い子という子ども扱い。 一瞬、この場所の在り様を語る少女をじっと見てから 自分とはかけ離れているような気がしたのか首を捻る。 けれど、チャールズの去ろうとする姿に そっと足を速めてその背に近づいて 叶うなら二つ三つ声をかけようと]
(340) 2011/04/15(Fri) 01時半頃
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…、…えっと、ここじゃなくて、 ――奥。
[ここの人、という言葉に。暫しの沈黙を残して。 たっぷりと咀嚼した後に、ようやく返す言葉はやはり足りない。 それでも、一先ず元から此処にいたという事だけは伝わるか。 よろしくね、と。そう告げる言葉には、かくん。と頭が傾ぐ。 その様は、頷いたようにも会釈にも、似て。]
お仕事、 …どっちの?
[ここに来たばかりであれば、あまりにも唐突な、問い。]
(341) 2011/04/15(Fri) 01時半頃
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あはは、約束や規則ってのは守るのたるいからなー オレは、結構平気で破っちゃう方だけど、さ。 学校とか行く意味感じねーし? [ゆったりとした衣類からでも はっきりわかるほど細い身体の持ち主が微か首を傾ぐ。 フィリップはけらけらと、笑って。 転がされる、赤い果実みっつを見やる] [彼も銀髪の女性に振り向く。]
コリーンね。なんだか、結構な任、みたいだぜ? 結構長くになるかもしんない。
[視線に気づかれないほどささやかな動きではなかったが 気にする風でないのは付き合いやすいなと 前の部屋の白衣やショートカットの女性には 胸に視線落とす気になれなかったなと思う。] [そして、コリーンがペラジーに尋ねるなら 口を差し挟まず、フィリップ自身も 葡萄を一粒左手で摘んだ]
(342) 2011/04/15(Fri) 01時半頃
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――……
[スティーブンは、彼女は知らないのでは、と思った。 だが、返った答えは 肯定。 >>335眼を大きく見開いて。 藍色が僅かに揺れる。]
……そう 、だ。 そう、彼だ。ギルバート・S・レヴィ。
[ギルバートおにいちゃん、と。 彼女がそう呼び、語った外見は間違いなく彼だった。]
…私の、…友人だ。 そうか、やはり。此処に。――…。
[く、とこぶしを握り締める。]
(343) 2011/04/15(Fri) 01時半頃
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ありがとう、彼は、……。元気、だとも。
[少女に、スティーブンは嘘を、ついた。 顔を見ていられず 新たな客人に顔を向けることで意識をそらした。]
(344) 2011/04/15(Fri) 01時半頃
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[「スティーヴ、俺は」
何年も前のことだ。 けれども酷くはっきりとその声と表情を覚えている。
疲れた顔をして器と出て行ったという彼。 彼は、けれど。 戻ってきたときひとりだった。 彼は、何を見たのか。 彼は、何を――知ったのか。]
(345) 2011/04/15(Fri) 01時半頃
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[短髪の少女が近づいてくるのに気づくと 一度足を止めて振り返った]
……矢張り、いい子ですね
[眉を寄せて、笑みを浮かべる 此処へ来る前はなかった 複雑な心境]
有難う。
[礼を告げて ベルナデットに手を伸ばした]
(346) 2011/04/15(Fri) 01時半頃
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スティーブンは、深く、長い息を吐いた。
2011/04/15(Fri) 01時半頃
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[此処に来てから顔を合わせる人の数は、とても少ない。 だから、来たばかりの頃に去った人でなければ 大抵の人の事は思い出す事はできた。 言葉遣いや仕草こそ幼いものの、 それは同年代の子供と一緒に成長する機会を失ったからで]
そう……お友達、だったんだ。
[拳が握られるのを見て、何と声をかけて良いか解らなかった。 ただ、何となくあまり良い事ではなさそうな気がして]
ギルバートお兄ちゃんはあまりお話しなかったんだね、此処の事。 ……あまり、良い思い出じゃないもん、ね。 お兄ちゃんがお世話してた子、ヘンリエッタ、だったかな。 最後はもう手がつけられないくらいおかしくなっちゃって。
[器として壊れた、という事なのだろう]
多分、それで一緒に出て行ったんだと思う……。 外で、元気に暮らしてると良いけど。
(347) 2011/04/15(Fri) 01時半頃
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そっか、元気なら良かった。
[スティーブンの吐いた嘘を、少女は疑いもせず嬉しそうに笑った]
きっとヘンリエッタも元気になれたんだね。
[純粋に良かったと思った。 けれど、きっと、また嫉妬の感情を受け止めるようになれば。 少女は外で幸せに暮らせるようになったヘンリエッタを 酷く羨み嫉む事になるのだろう。
そんな予測が頭を過ぎり、少し表情が曇った。 ふる、と首を振りそんな考えを頭から追い出そうと]
(348) 2011/04/15(Fri) 01時半頃
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|
あー…、がっこう。 …どうしたん だっけ。
[久しく聞かない言葉。鸚鵡返しにその言葉を口にして、――ふつと、疑問が首を擡げる。 少年からすれば、彼の幼馴染である少女と同等には長い間この最深部に居ただろう 見た目同年代の少年が、学校へ通っていた期間があった違和感に、気付くかどうかは、解らないが。
ずっと前に、行っていた気がする。仲の良い友人もいた、気がするけれども。 どうなったのか、それが誰だったのか。――其れを思い出そうとして …ゆると、あおが瞬く。思考が、緩やかに停止していく。]
ま、いい か。
[こくん。頷いて。 掌に転がしていた苺を、ゆっくりと一つ摘まむと、 やはり緩やかな動きで、口へと運ぶ。 たった一度だけ噛んで、丸飲みした。]
(349) 2011/04/15(Fri) 01時半頃
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あら、ここよりも奥があるのね。
[ペラジーの言葉>>341に首をかしげ、そちらが仕事場になるのかしら、と単純に考える。 よろしく、とつげた後のペラジーの動きを会釈と捉えてにこりと笑みをかえし。 けれど続く言葉には幾度か瞬いた]
――? お仕事は二つあるのかしら。 私はまだ、どちらなのか聞いていないからわからないわ。
[手紙の文面を思い返すように瞳を細めても、やはり心当たりがないと首を振るだけ。 フィリップ>>342から長くなると聞けばそう、と一つ頷いた]
長くなるのはかまわないわ。 私は私のやるべきことをするだけだもの。
[ふふ、と楽しげに笑う。 どんな仕事なのかもまだ知らぬままに]
(350) 2011/04/15(Fri) 01時半頃
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あ、ねえ。 待機室ってこちらのほうであっているのかしら。 そこに行くようには言われたのよ。
[そしてようやく、目的地の場所を聞くのだった**]
(351) 2011/04/15(Fri) 01時半頃
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[伸ばされた手を見ながら首を横に振る。 いいこ、という評価がどこにかかるのかがわからないからだ。 人は誰しも罪を背負い、その許しを請いながら歩くのだと 書は説いて聞かせてきた]
お引止めして、すみませんでした。
[ひとつ下がって小さく頭を上げた]
(352) 2011/04/15(Fri) 02時頃
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[詳細のかっとんだ返答をコリーンに返し コリーンは不思議そうにする。 フィリップはまだ自身もきちんとは分からぬこともあり とくにそれには口を差し挟まなかった]
…………ん? あれ?ペラジー何歳?
[ただ、同年代の古い受け止める側。 マーゴで8年。フィリップと同じくらいならば…… ふと、疑問が口をついた。 丁度、苺を嚥下しているところだったか。]
お、気合入ってるなー オレは1〜2年かなって思ったから 今から、戻った後の職場復帰が心配だよ
[楽しげに笑う様子に、翠は微かに視線を伏せる。 ただ、口から出るのはそんな軽い口。 待機室を聞かれれば、頷いた後 ここを出てもう少し進んだとこだよと口にした]
(353) 2011/04/15(Fri) 02時頃
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…いつもは、奥にいる。 えっと、… お世話する 人?が来る から。
テクノロジーから、外して貰っ て。
[まだ欠片も大きいまま、飲み込んだ赤が喉につかえたのか けほ、と小さく咳き込みながら、銀の髪を揺らす女性の言葉に、こくん、と一つ頷く。 説明する言葉は、今揃う者たちが来る直前に、同じ器の少女から受けた説明をそのまま掻い摘んだものであるから、殊更聞く者には判りにくい物になってしまっているだろうが。]
やるべきことを、する。だけ。 …、…そう。
[楽しげに笑う女性を見やって、その言葉を鸚鵡返しに口にする。 何を思ったか――否、何も考えていないのか。暫しの沈黙の後、こくりと再び頷くだけ。]
(354) 2011/04/15(Fri) 02時頃
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[>>347マーゴの言葉に 可能な限り、常の態度をとるよう心がける。 彼が選出された理由、強い抑制の心。規則と法の性質で。]
そう、ともだち、…だ。
話したがらなかったな。 ヘンリエッタというのか、 あいつが――ギルバートが「お世話」していたのは。
[おかしくなる。 言葉の意味に、スティーブンは眉を寄せた。 己の嘘を疑いもしないマーゴの笑みを 真っ直ぐに見るのは、困難であり。
――嘘、は「罪」だったか?]
…?どうした。
[何かを振り払うように頭を振るマーゴに声をかける。]
(355) 2011/04/15(Fri) 02時頃
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なんさい? …えっと。
[残り二つの赤は、掌に残ったまま。投げられた言葉にかくんと、首を傾いで。 …歳を聞いているのだと理解するのは、数寸遅れてから。
怠惰に動く思考から、咄嗟に答えは出ない。 ゆるやかに過ぎる日々が、時の経過を曖昧にさせる空間であれば、尚更。 …彼の少女が、8年も既に経っていた事に気付いていなかったように。]
…あの子が、オレより1年 早くって。 ――えっと、ここに来たのは、…じゅー…なな?
[…たしか。と首を傾ぐ。 記憶は曖昧。しかし其れが器になり得る前の記憶であった故に ゆっくりと、しかし比較的、その言葉はすんなりと出た。]
(356) 2011/04/15(Fri) 02時頃
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|
ん……何でも、ない。
[声をかけられて顔を上げた。 少しばかり、困ったような苦笑を浮かべて]
今はヘンリエッタの事、良かったって思えるけど。 中に戻ったら……。
ずるい、とか。 羨ましい、とか。 私もおかしくなっちゃえば、とか。
……思っちゃいそうだな、って。
[それはすごく醜い姿に思えて、 恥じるようにきゅとスカートを握り締めた]
そんな風に私をおかしくするのが“しっと”だって、 解ってるけど……。 そんな嫌な子な私をフィルに見られるのが、……怖いな、って。
(357) 2011/04/15(Fri) 02時頃
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|
[17+8-1=24][ゆっくりとコリーンに説明するのには 翠を細めていたのだけれど、 フィリップの質問への答えを聞けば 即座に簡単な計算が行われて。 ……リベラは葡萄を食べ飽きたのか 今は小さく欠伸して。]
……へぇ……24か。ここ、に来たのはオレと同い年だったんだな。
[確かにマーゴも幼さを感じるけれど 抱きしめた感触は充分柔らかかった。 ペラジーのそれ、は精神面だけでなく 外見も、まるで時が止まったかのようで。 ……嫌に喉が渇く。]
……苺、食べてくれると、嬉しいな
[それでも、鍛錬された表情筋は屈託なく笑えて 手の内に残る二粒のそれへと言葉を向けた]
(358) 2011/04/15(Fri) 02時頃
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|
いいえ、感謝しますよ ベルナデット。
[ひとつ距離を置いた少女が頭を下げるから 思わずその短髪をくしゃりと撫でた。 敬虔な使徒である彼女を、良い子だと繰り返し]
すぐに戻ります。 また、後ほど
[そう告げて いくらも歩かぬうちに、廊下に盲目の婦人>>314と 子供の姿>>325を見つけることになる]
(359) 2011/04/15(Fri) 02時頃
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|
[子供が男の存在に気づいても 言葉を交わすことが出来ず 手にしたモノ、を握り締めるに留まる]
――――
[信じられないものを見るような目で 婦人を見つめ 首を振って 逃げるように二人の元を去った。 エレベーターの前まで行けども、其の扉はもう開かず 暫し一人 冷たい廊下に立ち尽くす。 今はその静けさが、有難かった**]
(360) 2011/04/15(Fri) 02時頃
|
|
[髪を掻き混ぜるように撫でられれば 驚きと共に擽ったそうな顔をした。 その髪を指先で直したあと]
はい。
[お気をつけて、と付け足すのは建物の中だと少し違和感がある。 けれど見送るのであれば問題ないと付け足して、 その足は一番最初に座っていたソファへと向かう。 近くで塊のようになって眠る白い鼠二匹を青碧は幾らかじっと眺め]
…番いなのかしら。
[まさか白い鼠が生物ではないと知らないから そんなことを呟いて]
(361) 2011/04/15(Fri) 02時半頃
|
|
……、24 なの?
[かくん。傾ぐ首と共に返るのは、他人事のような答え。 暫くもすれば、その数字も また微温湯に流れて消える。 まるで、どうでもよい事だと言う様に。
ふと、向けられた笑みに掌に残る二つの赤へと視線が落ちる。 一度、二度。 虚ろなあおを瞬くと、指先でその一つをゆっくりと持ち上げて ――そのまま放り込んだ先とは異なり、先の半分を齧って、飲み込んだ。 そうして、齧りかけの残り半分も同様に。
徹底的に咀嚼行為を除いた食べ方でも、 未だ残る一つに、困惑の色を滲ませて僅かに眉を寄せた。]
……、あとでも、いい?
[ひどく緩やかな食事も、酷い疲労を伴うのか。そう一つ問うた。]
(362) 2011/04/15(Fri) 02時半頃
|
眠るネスミの耳が、近くの声>>361に
ピクリ、と 動く。
言葉を理解しているのか、いないのか
スティーブンの時は寝ていた一匹の尻尾が
ゆらりと揺れた
(#14) 2011/04/15(Fri) 02時半頃
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[少女の困ったような苦笑に、 スティーブンは少しだけ眼を伏せるようにした。]
それが、「おかしく」なってしまう、と そういうこと、か
[思う、彼女と、もう一人、少年。ペラジー。 普通ではない、異常だとおもった あの様子も、感情を受け止めた所為なのだろう。]
……、…―― フィリップが大切なのだな。 …彼もまた同じように、 君を大切に思っていると、そう私には思えた。
だから――
(363) 2011/04/15(Fri) 02時半頃
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[だから。
――何と謂えばいい。 言葉に少し、詰まる。]
だから。 彼は、きっと。君を嫌ったりは、しないだろう。
あくまで、私の予測でしか、ないが。 すまない。立ち入ったことを謂った。
(364) 2011/04/15(Fri) 02時半頃
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…。
[耳が動いた。尻尾が揺れた。 もしこれが人なら立った、というべきだろうか。 ただ、その様をじっと見る。 猫が飛び起きるように彼(?)らが起きたのか それは流石に判断のつけようもない。
人に慣れている、というよりは 人そのものを気にしていないその潔い睡眠振りに 興味津々、といった顔をしていた]
(365) 2011/04/15(Fri) 02時半頃
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学はないけど、二桁なら、間違えないっすよ?
[返る声に、何度も見た首の傾げに フィリップは反対側に首を、 ペラジーの動きを写し取ってカクンと傾げる。]
………ん……いいよ。 傷む前に食べてくれるなら、後でも。
[こちらの言葉に答えよう、としているのはわかる。 珍しく浮かぶ感情……困惑に、1つ頷いて。]
あのさ、オレ、とリベラ、 これでも、サーカスの団員なんだ。 ……見るのが面倒じゃなかたら 芸見てくれると嬉しいんだ ……でも、今は、もどろっか? それとも、ここで座っちゃう?
(366) 2011/04/15(Fri) 02時半頃
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……ありがとう。 フィルもそう言ってくれたから、信じても、良いかなって。
スティーブンおじさんは、優しいのね。 きっと、お世話役になったら良いお世話役になれると思うな。 たまに、お世話役が堪えられなくて 酷い事になっちゃう人も、いるみたいだから……。
[まだ器になるか世話役になるかも判らないのだが、 何となくこの人は世話役向きではないかと。 そう感じたようだった]
[そうして、ソファへとやってきたベルナデットが ねずみに興味を示しているのを見て]
その子達は、とても賢いの。 たまに、お世話してくれるわ。 でも、怒らせたらとても怖いの。
(367) 2011/04/15(Fri) 02時半頃
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[……道化師であるフィリップは、 そう言いながら手を差し出して。 彼はどちらを選択するだろう? わからないけどどちらの選択にも付き添って] [大部屋に戻るなら、緩くその手を握って 力を貸すように緩く引くし] [座り込むことになたら床で肉を食べつつ 内心薔薇の人、ゴッメーン、とか 手に持ったペットボトル入りのアルコール飲料に*思う*]
(368) 2011/04/15(Fri) 02時半頃
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ネズミは規定されたプログラム行動以外は
仕草や生活習慣はネズミのそれにあわせられている。
が、ネズミは人を恐れない。
人を気にしない、と言うよりも
人に、何をされても……例え壊されても
壊すことが、ここにいる人に、必要ならば受け入れる。
だから、強い興味の視線を感じたのか
反応を示したネズミが、緩く頭をもたげて
周囲を見渡した。
(#15) 2011/04/15(Fri) 02時半頃
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お世話…鼠なのに? そう、凄いのね。
[じっと鼠観察をしていた視線が、少女のほうへと移り それから再び二匹の白い鼠へと青碧は向かう。 ソファの上で少しにじり寄り、そっと鼠たちを覗き込む。 触ったら驚かせてしまうだろうか。それとも怒るだろうか。 触ってみたいけれど、どうしたものかと 細い指は白い塊と自分の間で暫く行ったり来たりを繰り返す**]
(369) 2011/04/15(Fri) 03時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2011/04/15(Fri) 03時頃
赤い瞳は起きればすぐに、目の前の指に気づく。
宙を彷徨う指に、きょとりとしながらも、
その動きにつられて、頭が揺れる。
触れられれば、大人しく瞳を細めて
手の感触を堪能する*のだけれど*
(#16) 2011/04/15(Fri) 03時頃
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服を引っ張るのは、“おいで”なの。 今日も此処まで連れて来てもらったわ。
[少女が鼠と戯れようとするのを見ながら。 久方ぶりによくお喋りをしたためか、 それとも装置との接続が切れているからか、 見かけに反して消耗している体は じきに誘われるように穏やかな眠りへと*入っていく*]
(370) 2011/04/15(Fri) 03時頃
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……、ふぅん。
[二桁なら間違えない、と言い切る相手の言葉に そっか、と。一つだけ頷いた。それを疑う事は、しない。 …其れが正しいか、間違っているかも。気にする事は無いが。]
ん。…あとで、ちゃんと 食 べる。
[――傷む前に、食べれるだろうか。正直自信が無い、とは言わなかった。 喩え今心算があったとしても、慢性的な怠惰は其れを押し流そうとするし …テクノロジーに繋がれれば、呆気ない程容易く塗りつぶしてしまうのは判っている。]
さー、かす?
[次いだ言葉に、やはり再び首を傾ぐ。 それが、何を示す言葉かは直ぐに思い出せない。 ただ何かを人に見せるもので、其れを自分に見せたいらしい。 という事は、緩やかな思考の中でも理解出来た。]
(371) 2011/04/15(Fri) 03時頃
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―――、 いく。
[どうする、と差し出されたをじっと見て。ゆらゆらと頭が僅かに揺れた。 銀の髪の女性も、先程待機室へと行きたいと言っていたのは覚えている。 …たっぷりの沈黙を残して、そうして返るのは簡素な答え。
動く、のは 確かに面倒ではあるが。 …促しや誘いを断る事は 言葉を尽くす必要がある故にかそれ以上に億劫だった。
そちらへ向かうとなれば、銀の髪の女性も共に向かう事になるだろうか。 緩く握られた手を解く事は無く、しかし歩調はやはり相変わらず酷く緩やかに。 半ば引かれるようにして、待機室へと*戻る*。]
(372) 2011/04/15(Fri) 03時頃
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[聖書がはいっているであろう鞄すら置いて、部屋を出て行くチャールズや、見知らぬ人のことを話すスティーブンとマーガレットや。ねずみと戯れるベアトや。 そんな様子を、茫洋と眺める。
いつものように、心の奥底で会話しながら]
『まー、だいたい想像どおりだろう?経験な神の僕にはきっつい話なのは目に見えてたんだろ?』
まあ、ね。 僕には君がいるから、慣れてるけど。
[世界とは、きっと別の理由で、心の中にいる"友人”は。 いつも自儘に振舞うのが常だったから、欲望や感情に任せて振舞うことへの禁忌は、少ない。]
(373) 2011/04/15(Fri) 07時頃
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これでも自制はしてるんだけどね。ここに来てから、いろいろ浮かんできてしょうがない。
[黒い、もやもやとした気持ちが渦巻くのは、今も。 けれど、それはおくびにも出さず]
ちょっと、どうしたものだろうねえ。 ……とりあえず、腹ごしらえ、な気はするけれども。
[ソファに深く沈み込んだまま、口にしたのはそんなたわいもない言葉だった**]
(374) 2011/04/15(Fri) 07時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2011/04/15(Fri) 07時半頃
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[後で][そう口にするペラジーに それ以上の約束をもとめることも、なく]
そ、サーカス。 見てくれる人を驚かせ、楽しませ、笑わせて…… …………幸せ、になってもらうのが、サーカス
[嬉しげに、フィリップが思うサーカスを口にする リベラにも相槌を求めればリベラも一つ頷く 頭の中で、没収されなかったもので 何ができるかを考えながら] [繋いだ手のまま、コリーンを振り返り じゃあ、行こうか。と、促す。 ただ、その前に ……酷く真剣な表情で、コリーンに詰め寄る]
(375) 2011/04/15(Fri) 07時半頃
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コリーン…………教えて、欲しいんだ…… …………それ……何カップ、だ……?
[賄賂、とばかり、果物、肉がのる皿を 彼女に差し出しつつ 翠は真剣にコリーンを見つめた。]
[果たして、かえるは答えか、冷たい笑みか……]
(376) 2011/04/15(Fri) 07時半頃
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フィリップは、リベラもとても直向きな眼差しでコリーンを見た
2011/04/15(Fri) 07時半頃
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― 待機施設:大部屋 ―
はいよ、薔薇の人。酒。 あれ、マーゴ、寝ちゃった……――?
[戻ったフィリップは 2本のペットボトル内1.5lのお茶は卓上に 350mlの微か桃色帯びるウォッカは薔薇の人に投げ そうして、ソファーに眠るマーゴに視線を投げる。 先程のチャールズの声。 ……本人は不在だが、眠る姿には怯えの影は、ない。 一つ、安堵に翠を細めた] ペンはなかった。尖ってるから、かな クレパスが個室にあるから、代用するならどうぞ? [卓上に皿を並べつつ、 他に台所、個室のことを説明する。 その間に肉を数切れつまみ食いし、 蜜柑を3つ手にすると、マーゴの傍に近づく。]
(377) 2011/04/15(Fri) 08時頃
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[増えたのは、人の良さそうな青年か。 短髪の女性がネズミ相手に指がさ迷うのは、 固い雰囲気よりも親しみを感じた]
……ちゃんと、寝かせた方がいいっすよね……?
[フィリップはマーゴの隣に腰を下ろすと、 その膝に蜜柑を乗せてから。 軽く周りに訪ねる。 疑問が出なければ、先に説明した個室に 連れて行こうと、そっと抱えあげようとした*]
(378) 2011/04/15(Fri) 08時頃
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フィリップは、子供と帽子姿に気づくと*翠が瞬いた*
2011/04/15(Fri) 08時頃
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[>>367マーゴにスティーブンは頷く。]
信頼を繋ぐことは、 人の社会において重要な事項だ。
――…。
[優しい、と謂われて 少々驚いたように瞬いて だが、すぐ常に表情に戻った。]
いや ―……。
世話役も、堪えられないことが ある、か。
[思い出す、ギルバートの思いつめたような顔。 彼はそんなことにはならなかったはずだろう が。こころは削れて仕舞ったのだろう。マーゴの興味がベルナデットへ向いたとき、知られぬように少し眉を寄せた。]
(379) 2011/04/15(Fri) 08時半頃
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[いつの間にかうとうとしていた。 薔薇の香りが鮮やかに侵食してくる。
呼吸が苦しい。]
……は。
[無意識に浅く息を吸う。 ぱちりと目を開けて周囲を窺う。人が増えていた。当たり前だ、今日はそういう日だ。
自分で自分の髪を撫でる。そこに、お守り代わりにしていた帽子はない。]
そっか、おいて来たんだっけ。
[ぽつんと一人言ちた。
見知らぬ場所に不安や不満は感じていないのに。心細いような気がして俯いて、膝の上に置いた自分の手をじっと見ている。]
(380) 2011/04/15(Fri) 08時半頃
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|
―大部屋― 戻ったか。 食事の施設は整っているのだな。 場所はどの辺りだったろうか。
[フィリップに尋ね、時計を確認する。 彼が日常決めた食事の時間にはまだ時間がある。 思案していると、 新たな人物が見えた。]
―――――、…
[こどもだった。 マーゴよりもさらに幼い少年。 彼が誰かの世話をするとは考えにくい。
ならば、受け止める方、か。]
(381) 2011/04/15(Fri) 08時半頃
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|
[こどもと連れ立っているのは 帽子を被った女性。
――親子だろうか、まさか。
眼鏡のブリッジを指先で押し上げ、 緩やかに指を下ろし。 そのままの流れで胸ポケットへと添えて思い出す。万年筆は持ち込めなかったのだ。
フィリップの>>377各施設についての説明も、各々の名も、常のようには書き残せないか。]
(382) 2011/04/15(Fri) 08時半頃
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[薔薇の人、と呼ばれれば、わずかな苦笑をみせる]
残念だけと、そんな仮面でもつけてそうな素敵な名前じゃないんだよ、少年。 ラルフとよんでくれないかな。スリルシーカーでも、いいけれど。
じゃないと僕も極彩鳥少年と呼ばないといけなくなる。
[ペットボトルを片手であけ、ひとくち。]
(383) 2011/04/15(Fri) 09時頃
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|
[許されたのは 美術館などで渡される 簡易的な筆記用具。 芯は軟らかく尖っていなかった。
――最初は首をかしげたが、 ――今ならなんとなく、わかる。
スティーブンはそう思い、 そして数える。 フィリップと共に来た長い髪の女性も入れて12人。
大罪の数に多く、 チャールズに曰く、支える美徳を思えば足りない。]
(384) 2011/04/15(Fri) 09時頃
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運んでやるといい。 彼女は君に任せる。
[フィリップへそう謂って。 スティーブンは鞄を手に、先程教えられた個室や台所の類いを見に行くため廊下へ出ることにした。]
(385) 2011/04/15(Fri) 09時頃
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―廊下― [スティーブンはフィリップに説明された場所、 まずは台所へと向かう。 途中、すれ違うものには会釈をして。
廊下で、天井を、見上げた。]
――…。
[地上から遙か地下。 スティーブンは眉をひそめる。 天井が高すぎて眩暈がしそうだ と。]
(386) 2011/04/15(Fri) 13時頃
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――待機室前――
あの、こちらに集められた方がいらっしゃると聞いて。 ……牧師様まで、おられるのかしら。
[帽子に瞳を隠したまま、落ち着きなく部屋の中へと声をかける。後の一言は、現実味のなさに小声になった。 けれど、先刻聞こえたのは、確かに彼の声で。 おずおずと、杖を進ませようとして]
…………、?
[しかし立ち止まる。 目の前を通り過ぎようとした誰かの靴音が、かつんと止まるのが聞こえた。 一拍置いて、足早に去る音。首を傾げる。まるで、何かに動揺したような]
今の方は……?
[首を傾げ、近くの気配に問うた。 声も掛けずに立ち去るはずがないと、牧師であることには気づかぬまま]
(387) 2011/04/15(Fri) 15時頃
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寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2011/04/15(Fri) 15時頃
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[部屋を出る前、 帽子の女性が問いかけるのが聞こえたならばこう答える。>>387]
「世界」からの召集であるならば、 こちらで間違いありません。
―――牧師、というと。 ミスター・チャールズのことでしょうか。
[チャールズが足早に去ってしまった方角を、見た。 是と返事があれば 彼もまた此処に集められたとスティーブンは説明するだろう。
盲であることには 気づいていたから、 彼女の進行方向を塞ぐことはせずに。]
(388) 2011/04/15(Fri) 15時頃
|
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―待機室―
[>>335何のために個々に来たのか。 どう感じて良いのか、と言う言葉に、確かに分からない青年は 情けなさそうに眉を八の字にさげた。
首を振る様子、黒檀の奥に浮かんだものなど推し量れず、 不思議そうに首を傾げたまま。]
尊い犠牲……? は、い。ありがとうございます。
[匂いのする方に行こうと思って居たものの、 中へ促されれば少し戸惑った後それにしたがった。慈愛であれ道場であれ。気にかけて貰える事が嬉しくて、向ける表情は笑顔になった。 そのまま出て行く彼と擦れ違い、ひょこ、と中へ足を踏み入れる。]
あ、ええと。はじめまして、ムパムピスと言います。 ――……ええ、ちょっと。
[>>339マーゴに足が悪いのかと尋ねられたのには、少しの間の後、肯定を返した。続く言葉には、ぱちりと瞬いて。]
(389) 2011/04/15(Fri) 15時半頃
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悪い事を考える気持ちを取り上げる。どうやって…?
……ええと、でもそれは。 善い事、ですよね?
[疑問形になったのは、 何故だかこの場に重い空気が漂っている気がしたから。 どうやって、と言う問いに、受け止める者、世話をする者の事が聞けるだろうか。 聞けば、己は受け止める側になるんだろうか、と。 寧ろ其方の側がいいなと、呟くのだった。]
(390) 2011/04/15(Fri) 15時半頃
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|
[そうして、暫くは話を聞いていたものの。 やはり、ぐう、とお腹が鳴った。 ……それに。 大勢の、それも知らない人の間にいるのは、少し落ち着かない。]
……あ。
[人が増えた>>378。手には食料を持っていて。 それらにじい、と視線が誘われる。]
あ、あの。 それ、どこで……?
[自分も手を出すには、量が少なく思えて。 話しかけるのには、少し戸惑ったものの。極彩色の鳥と共に居る少年へと問いかけた。 台所があると聞ければ、頭を下げながら礼を言い。 先ほどの匂いのした方向だろうと当たりをつけ、 ひょこり、ひょこりと向かって行った。**]
→台所へ
(391) 2011/04/15(Fri) 15時半頃
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寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2011/04/15(Fri) 16時頃
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意外と顔見知りが多いみたいね。 案外、作為的に選ばれてるのかな。
[ふと思ったことをぽつりと呟いた**]
(392) 2011/04/15(Fri) 16時頃
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牧人 リンダは、メモを貼った。
2011/04/15(Fri) 16時頃
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……そう、ですか。 ありがとうございますわ。
[世界、という言葉の大きさに小さく身じろぐ。動揺を示すように、蒼のスカーフが黒地に揺れた。 具体的な人数は把握できずとも、そこに幾人かの気配があるのは知れた。男性の声のした方と、その場にいるらしき者達に、深く礼をする]
ええ、チャールズ様です。 いまはどちらにいらっしゃるのか、ご存知ですか?
[深く息を吐いた後、問いを重ねる。彼の視線の先など分からない。 そこまで聞いて、ようやく周囲の食事や花の香りに気づく。 どのような場所なのかいっそうわからなくなって、不安に顔を伏せる。 他者よりも状況把握が遅れるのは常のことなれど、平時よりもいっそう身が重いように感じられた]
……作為。 とは、どんな作為でしょうか。
[ふいに聞こえた女性の言葉を、鸚鵡返しに問い返す。 弱々しい声が、重い空気に溶けて消える]
(393) 2011/04/15(Fri) 18時半頃
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どういたしまして、マダム。
[やや硬質な声が答える。]
ミスター・チャールズならば 今、貴女とすれ違い 廊下を歩いて行きました。 ――お知り合いなのですか、彼と。
[スティーブンは、 チャールズの心の中を、知らない。 故に、行先を彼女に教える。
リンダの小さな呟きは届いたろうか。 分かりはしないが、パピヨンが「作為」と口にしたのは聞こえた。]
(394) 2011/04/15(Fri) 18時半頃
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寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2011/04/15(Fri) 18時半頃
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[帽子をかぶった女性が、零した言葉を拾って呟いたので、そちらに顔を向けた。]
多分、ですけど。あたしの知り合いも此処に居たはずなので。
[確かなことではないし、十五年位前なので、覚えている人はいないのかも知れないが。]
偶然である可能性と、作為である可能性。 ……どちらが高いと思いますか。
[どんな作為かという彼女の言葉には答えずに問いを返した。答えを求めてはいないけど。]
(395) 2011/04/15(Fri) 19時頃
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スティーブンは、声の主―リンダ―の方を、一度見る。
2011/04/15(Fri) 19時半頃
靴磨き トニーは、メモを貼った。
2011/04/15(Fri) 19時半頃
牧人 リンダは、メモを貼った。
2011/04/15(Fri) 19時半頃
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― 待機室 ― [パピヨンと一緒に中に入ろうとするのとほとんど同時、チャールズ>>360とすれ違う。挨拶をしようかとしたが、何か思い悩む風な彼の様子に声が引っ込んだ。パピヨンの言葉>>387に、待機室に足を踏み入れながら]
みんな、お手紙で呼び出された人なの?
[さっきの人もだろうかと、ちらり廊下を振り返り、すぐに視線を待機室内に戻す。スティーブンがパピヨンに答える声>>388を聞き]
……ぼく、何をすればいいのかな、ここで。
[独り言のように呟く。スティーブンの視線>>381>>382には気づけど、親子と思われているとは思わない。室内に集った人が予想外に多いことに首を傾げた]
(396) 2011/04/15(Fri) 19時半頃
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[知り合い。>>395
――自分にとっては、ギルバートがそれ、か。
スティーブンは胸の内で呟く。 偶然か。必然か。この選択は何故に? ふと、こどもが口にする疑問に やや間を置き、答える。>>396]
その説明は、正式にはまだ為されていない。 ただ。テクノロジーに関わっていた者曰く、 任は二つ。 「悪い感情を受け止めるもの」と 「それを世話するもの」…だということだ。
[少し前にもした説明を並べる。 噛み砕いた言い回しは得意ではないようだ。]
(397) 2011/04/15(Fri) 19時半頃
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[独り言めいた呟きに、スティーブンから答えがあった>>397]
悪い感情を受け止める……? それを世話する……?
えっと、それって。……いいこと、なのかな?
[悪い感情というのがどういったものなのか、少年には具体的な想像ができなかった。だが、地下へ来てから妙に胸がざわつくのは確かなことで。家に帰りたいという気持ちも、無いではなかった]
(398) 2011/04/15(Fri) 20時半頃
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え? あの方、が?
[驚いて、扉の方へと振り向く。いるはずも見えるはずもない彼を姿形を探すように、左手を伸ばした]
牧師様には、大変お世話になりましたの。 あの方こそ、"世界"の神職にふさわしい方だと思いますわ。 ……それに比べればわたくしなど、なぜ呼ばれたのでしょう。
[チャールズへの賞賛は誇らしげに、自身のことは吐き捨てるように卑下した。それでも平時よりは言葉控えめになっていることに、自身は気づかない。 トニーへの説明を聞いても、うまく状況を飲み込めぬまま、唇を震わせ]
……わかりません。 けれど知己の方がいること、感謝すべきことなのでしょう。 とても、心細くて。 ……あなたは、落ち着いているのですね。
[女性の問いに、おずおずと答える。最後のつぶやきは、感心したように。 そしていくらか話を聞いた後、一礼を残し、チャールズを追いふたたび廊下の奥へと歩き出した。 出会えたならば安堵を露わに、教会の際のように、身を寄せようとするだろう**]
(399) 2011/04/15(Fri) 20時半頃
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寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2011/04/15(Fri) 20時半頃
|
―――――…。
「受け止めるもの」が要なければ 世界が、乱れてしまうのだと
私は聞いた。
[よいことなのか悪いことなのか。 スティーブンはその二限論で、このシステムを表現はできなかった。
小さなこどもを、見下ろす表情は複雑なものだ。]
(400) 2011/04/15(Fri) 20時半頃
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[フィリップ>>353がペラジーに年を訊くのに同じようにペラジーに視線をむける。 それは初対面の少年同士ならよくある会話の一つだからほほえましげに見守るだけで]
ああ……そうね。 長くなればなるほど前の職場に復帰できるかどうかはわからなくなるものね。
そんな心配をするということは、フィリップは余程前の仕事が好きだったのね。
[軽口に小さく頷いて、待機室を示されれば間違えようもない位置だったことを確認してすこしほっとした様子]
(401) 2011/04/15(Fri) 21時半頃
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[ペラジー>>354のとつとつとした説明は、断片的過ぎて良くわからないけれど。 告げられた言葉を繋ぎ合わせればコリーンにとっては今迄とは変わらない仕事内容にも聞こえて]
お世話をする人とされる人がいるということかしら。 それなら私は世話を焼くのは得意なほうだから、そちらかもしれないわね。
[鸚鵡返しに繰り返す様子に、しゃべるのが苦手な子供に対するようにそうそうと頷いたり。 少しの沈黙の後の頷きには、何に頷いたのかわからなくて首を傾げるけれど、幼い子供などは一人で納得したりすることもあるからそういうものなのだろうと勝手に納得した]
(402) 2011/04/15(Fri) 21時半頃
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[ペラジーが17だと告げるのには、そのぐらいかしら、と納得しかけ。 けれどそれを聞いたフィリップの言葉>>358に驚いたように翠の瞳をまたたかせ]
あら……私より年上……なのね。
[そうは見えない外見に、つい驚いたようにつぶやき。 自らの年齢すら把握してないようなペラジー>>362の様子にすこしばかり眉を寄せる。 なにか、言いようのない違和感を覚えて、けれどそれが何かわからないから二人のやり取りに口を挟むことはなく。 フィリップがペラジーを待機室へと誘うのを見てどうするのかしらと二人を見た]
(403) 2011/04/15(Fri) 21時半頃
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それじゃ、一緒に行きましょ。
[にこりと笑ってペラジー>>372に頷き。 フィリップ>>375が不意に真面目な顔をしてこちらを向くのには何事かと軽くまたたいて]
ふふ、気になる?
[賄賂のように差し出された皿と、真面目な顔をきょとんと見つめたところに聞こえた言葉に、くすくすと可笑しげな笑みがこぼれる。 孤児院でのやんちゃな子がよくするような問いを、直向きなまなざしを向けてまでする様子が可笑しくて羞恥だとかよりも微笑ましかったのだった]
でもね、それは女性の秘密の一つだから、そう簡単には教えてあげられないわ。
[残念ね、とにこやかに微笑みでもって質問は黙殺され。 そして待機室へと、二人とともに向かい]
(404) 2011/04/15(Fri) 21時半頃
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[スティーブンの答え>>400。彼の複雑な表情を見つめながら、首を傾げた]
世界が乱れる……って困ること、だよね? だったら、受け止める役の人が頑張ったら、世界は良くなるんだよね? つまり……いいことなんじゃないの?
[少年の頭脳では難しい理屈は分からなかった。世界のためになるのなら、それは良いこと。安易にそう考えて、その思考が安易であることにすら思い至らない]
(405) 2011/04/15(Fri) 22時頃
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― 眠る前>>389 ―
ムパムピスお兄ちゃん……。
[少しかみそうな名前だと、何度か反芻し。 続く問いかけにはゆるく首を振った]
さあ……どうやって、だろう。 私も、直接その機械を見た事はないから……。
[ただ、確実に負の感情は器へと流れ込む。 それだけは身をもって知っていた。 善い事かと疑問系になったのには素直に首を傾げて]
違うの?
[さも当然のように、少女はそう肯定した。 だって、善い事でなければ。 苦しんでまで自分達が此処にいる理由はなくなってしまうから……]
(406) 2011/04/15(Fri) 22時頃
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―待機室内:廊下に続く扉近く― [こどもはこの現状、システムの意味を 丸のまま、飲み込む。 噛み砕かない。苦味に気づかない。]
――……「いいこと」 か。
[呟く。]
大方の人には、そう だろうな。 だが、割り切れないこともある。
――君の名前を聞いてもいいか。 私はスティーブンという。
(407) 2011/04/15(Fri) 22時頃
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― 台所:少しだけ前の話>>401〜 ―
ま、ね。なんつーか、前の仕事と言う気もない程度にゃ 天職だと思ってるんだ。 [な?と、肩のリベラにも視線を配して。 リベラも葡萄食べながらではあったが 誇らしげに胸を張ったように見えたのは そう思って欲しいと思うフィリップの思い込み?だろうか?] [銀髪のお姉さん……コリーンの世話を焼くのが得意、に 適性もあるのか、あるよな。と納得して。 ……己は、どちらだろう……?]
(408) 2011/04/15(Fri) 22時頃
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[そんな楽しい会話の最中、残念なお知らせ1つ。]
…………ちぇー。女は何時も、そうだよな〜 体重、胸のサイズ……年、 秘密が多すぎるんじゃね? 折角世界も救えそうな、良い胸してんのにな? [さらりと、かわすコリーンの言葉に 大仰な仕草で落胆を表しながら ペラジーの骨ばった手の感触を 緩く握った掌に感じながら待機施設に向かった] →時間軸:現在 待機室大部屋へ
(409) 2011/04/15(Fri) 22時頃
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― 現在 ―
[>>378、穏やかな眠りは抱き上げられても妨げられる事はなく。 そのまま連れて行かれた先は何処かの個室だったろうか。 寝顔は至極安らかで、一見して負の感情の影もない。
負荷、マイナスが注がれない現状は、 古い器にとってはとても楽な状況で]
……フィル……――。
[久々に上の世界を思い起こさせる切欠となった 懐かしい人物の名を寝言でぽつりと呟いた]
(410) 2011/04/15(Fri) 22時頃
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―大部屋―
[部屋に戻る途中のフィリップの大仰な仕草には小さく笑うだけで。 応えぬまま、フィリップとペラジーと一緒に部屋の中に入り。 きょろきょろと周囲をながめて、大きな部屋の中に幾人かの人を認めてぺこりと会釈をしながら]
意外と……沢山あつまっているのね……
[小さな呟きを零す。 視線があった人にはにこりと笑みを返して名乗ったりしながら、空いている椅子の一つに腰を下ろした]
(411) 2011/04/15(Fri) 22時半頃
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[スティーブンに名乗られ>>407、名乗ってないことに気付いて慌てた]
あっ、ごめん! ぼくはトニー。
……いいこと、じゃないの? 割り切れない……?
[スティーブンの抱える事情は少年には分からない。世界のためになることが、いいことでなければどんなことなのか。少年は思考を巡らせたが、それでも安易な二元論から逃れられなかった]
(412) 2011/04/15(Fri) 22時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2011/04/15(Fri) 22時半頃
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―現在・大部屋― [ムパムピス>>391が入れ違いで部屋を出て行くのには、声をかける間もなくて。 ムパムピスとは孤児院でたまに仕事の時間が重なることもあって顔見知り、という程度だったから、一瞬この場にいることに驚いてしまって、足を引きずり歩いていくのを見送ったのだった。
フィリップがマーゴを運んでいったのには手を振って見送り。 そのまま椅子に座って周囲の人を見ていたところに話し声。 視線を向ければスティーブンが扉近くで誰かと話しているようで、聞こえてくる声に聞きおぼえがあって僅かに瞬いた]
あら……
[パピヨンまでいたことは知らず。 トニーの名乗りが聞こえれば驚いたような視線をそちらに向けた]
(413) 2011/04/15(Fri) 22時半頃
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― 待機室大部屋 ― [>>381には1つ頷き返し、スティーブンにも 部屋の外を掻い摘んで説明する。 酒を投げた相手……ラルフと名乗った男から 言葉(>>383)が変えれば猫のように笑って] 名前から入ってみるのも素敵じゃないっすか? ……ねぇ、スリルシーカー? ああ、君が本当にスリルを探してるなら ここから出たらオレの職場でも訪ねなよ? 一夜の夢ぐらい見せてやんぜ?クラウンとしてね。 [名乗る替りにクラウンなどと言っておどけて。 お皿を置くポーズは大仰に。]
(414) 2011/04/15(Fri) 22時半頃
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[>>391の人のよさそうな兄さんにも 台所の場所を説明しながら 蜜柑を1つ投げてよこす。 ……上手く受け取れただろうか? その後歩く姿には、何か納得した様子で]
…………勿論 運ぶなら、オレの役目さ。 [>>385には、心得てるといわんばかりに。 他からも、留め立てがなかったのも有り そっと、とても大切な物を扱うように ……起こさぬようにと、マーゴを両の腕で抱え上げた。 翠はただ、ただ、慈しむようにその寝顔に視線を注ぐ。 肩のリベラも静かにマーゴを覗き込んだ]
[子供やマダムッぽい人とは入れ違いになったか。 両の手がふさがっているし 起こしたくないしで、無言で会釈1つして 適当な個室へと向かっていった]
(415) 2011/04/15(Fri) 22時半頃
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……いいかげん、確定情報がほしいですね。 これだけの人間を集めて、まさか待機だけしていろ、というわけでもないでしょうに。
[新たに姿を表した面々に朗らかに挨拶をしつつ、ちびりちびりとウォッカを煽っていたが。]
しかたない。真面目にお仕事でもして無聊をかこいますか。
[やおら、むくりと背を伸ばし。 担当官からぶんどってきたダーマトグラフと、常に持ち歩いている手帳を取り出して、なにやら書き込み始めた。]
(416) 2011/04/15(Fri) 22時半頃
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―エレベーター前― [ボタンを押しても、扉は開かない。 エレベーター前で立ち尽くし、何度目かのため息ひとつ。 先刻すれ違った際の動揺は、大分落ち着きかけていた。 子供が居ることにも驚いたが 何より別れを告げてきたパピヨンの姿に 己の姿は見えぬはずであるというのに 見られたくない、と ただそう思って 逃げ出した先がこの冷たい廊下。 逃亡した事実がまた、己の胸に黒い影を落とす]
……何故
[これも何度目の疑問か 答えてくれる者は居ないとわかっていても 口をつく言葉。 両手に包み込めるほどの白い塊を握り 其の手を胸元に当てる。 瞳を閉じれば常を思い出し、少しだけ気が落ち着いた]
(417) 2011/04/15(Fri) 22時半頃
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―待機部屋:廊下に続く扉付近>>412―
トニーか。…よろしく。
[少しだけ前景姿勢になれば くすんだ金の髪が少し揺れた。]
世には、「よい」「悪い」だけで 語れないこともあるということだ。
世界は、矛盾をはらみ それを統べるために法と規則がある。 だが、ここの法は……そう。 「どちら」とも、言い切れないという、ことだ。
(418) 2011/04/15(Fri) 22時半頃
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[しんと静かな廊下に低い声を落とす]
そうであるなら、私は何故 此処に居るのか
[老若男女関係なく呼び出されているような気がした。 世話人をというなら、若いものでは足りぬだろう 他の誰がどうなろうと、聖職者たる己だけは大丈夫 醜い思いが浮かんで、否定するように首を振る 負の感情を生み出す自分を嫌悪するように。 男は知らない。 >>399彼女が恐ろしい程自分を神聖化している事など]
……彼女のような人が何故 此処に呼ばれてしまったのか
[全盲で、夫も子も失った 其れ以上彼女から何を取り上げる気なのかと 恨みにも似た感情を世界に向けて また己の思考を恥じる]
(419) 2011/04/15(Fri) 22時半頃
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― 個室 ― [両の手ふさがっていれば、素足の足は 器用に引き戸さえ開けて。 個室の中、清潔な寝台にマーゴを静かに下ろし シーツを肩までかけ寝かせる。 濃色の豊かな髪が白いシーツに広がる。]
…………
[フィリップ自身は寝台の端に腰掛けて 3つの蜜柑を片手でジャグリングしつつも、 まじまじと、マーゴの寝顔を見詰る。 ……幼い頃、窓の内の人であったマーゴの 寝顔を見たことはなかった。 だから、安らかに寝息を立てる姿は新鮮で ……それに、今までの話が嘘のようで。]
(420) 2011/04/15(Fri) 22時半頃
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………!!
[寝言に驚いて、受け損ねた蜜柑が床に落ちる。 ………けれど、それを、拾うことも出来ず。]
…………マーゴ……
[手が伸びる。少し、迷うように彷徨った後 そっと、その頭を撫でて。 ……指に触れる髪は柔らかく、心地よい その髪に触れながら……ポツリ、と言葉を落とす。]
(421) 2011/04/15(Fri) 22時半頃
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『任務初日。待機。
現在までの同僚候補は自分を含めて12名。宗教・福祉関係者が多いのは施設や任務の性格上であろうか?
想定外に顔見知りが多い事態に、同僚の独りは「作為的では」との見解。熟慮が必要。
同僚たちのうち2名が継続での受任者。彼らの情報提供によれば、この施設は世界中の悪感情を吸収する機能があり、それをレセプターたる個人に廃棄する模様。廃棄受け入れを担当するレセプターと、その世話役である担当官が任務内容であるとのこと。
この施設にそのような機構が存在するとすれば、待機室到着までの途中に隠されて廃されていた逆五芒やエルダー・サインはそのためのものか。要調査。
(422) 2011/04/15(Fri) 22時半頃
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継続受任者二名はいずれもレセプターの任を負っているとのこと。うち一名には、任務の影響と思われる兆候が顕著。もう一名についても、受任中は同様とのこと。任務がレセプターに与える影響については、観察・調査を要するか。
担当官の前任者は不在。情報不足。
老若男女関係なく集められているが、若いものがおおい。経験よりなんらかの資質的な物が要求されている可能性。要調査。
いまだ招集側からの説明はない。早急な情報開示が望まれる。
(423) 2011/04/15(Fri) 22時半頃
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フィリップが食料と調理場所を発見した。助かる。なによりもここは退屈すぎて、せめて食事くらいは困りたくはない。
同僚たちと論を語るのは楽しいが、それ以外の娯楽が存在しない。
物品については制限が激しい。ペンすらない。ジャーナリズムに対する重大な挑戦。負けるわけにはいかない。
しかしストレスのたまる環境だ。
暴れ足りない。
明日は運動でも提案しよう。 ――Ralph"Threill Seeker"Schleck』
(424) 2011/04/15(Fri) 22時半頃
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[さらり、署名を入れて。素のままに周囲の面子を見渡す。 顔見知りも多いようだが、自分にとっては接点がなさそうな顔ぶれが並ぶ。
ふと、問いが口を突いた]
それで、みなさん。 ……どうするんです?
[なにを、とはいわない。]
(425) 2011/04/15(Fri) 23時頃
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[コリーンに視線を向けられるも>>413、スティーブンとの対話に集中していて気付いていない。そして、スティーブンから提示される、二元論とは異なる観点>>418]
いいか、悪いかだけじゃ決められないの……? むじゅん……、
[まだ幼い思考には、理解するのが難しくて。ひどく困惑した表情を浮かべると共に、やけに自虐的な思いが意識の中に浮上してくる。それはとても不快で]
ごめん、スティーブンさん。ぼくには難しくて分からないみたい……
[そう言って、待機室内に視線を逸らす。まるで誰かに助けを求めるように。そうして、コリーンと漸く視線が合い、目を丸くした]
お姉ちゃん……!?
[孤児院で孤児たちと遊ぶ際、他の孤児たちと同様に可愛がってくれていたコリーン。少年が孤児院を訪れたときには既に去っていて、別れを告げることができなかったコリーン。二度と会えないと思っていた彼女が目の前にいて、幻ではないかと目を擦った]
(426) 2011/04/15(Fri) 23時頃
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[名前を呼ばれて、小さく睫毛が震えた。 誰かが髪に触れる感触。 それは、遠い遠い昔を思い出させる]
……ん、……――。
[無意識に、指が何かを求めるように柔くシーツを握り締めた]
(427) 2011/04/15(Fri) 23時頃
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―待機部屋:廊下に続く扉付近>>426―
[トニーの言葉にしずかに頷く。 スティーブンは、良くも悪くも 包み隠すのが上手くない。 死んだ彼の友人も、その点をからかっていたものだった。]
――いや。謝ることではない。
私のほうこそ、急に難しい話を 出しすぎたかもしれない。
[トニーが視線をそらすのを スティーブンは咎めはしない。
ただ。「お姉ちゃん」と。 そう呼ぶのが聞こえたときには眉を寄せる。 また、繋がりが見えたことに]
(428) 2011/04/15(Fri) 23時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2011/04/15(Fri) 23時頃
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[声に反応するように、マーゴの睫が震える。 けれど、まだ閉じたままで。 その睫に縁取られた灰青は見えない。]
[寝顔は見たことはないけれど、 横たわる姿を見たのは二度目。 けれど、一度目の血だまりに横たわっていた……のとは違う いまは、ただ、ただ、眠っている……だけ。
ほら、今彼女の手が、動いた。]
…………
[もう片方の手を、伸ばし、 その小さな綺麗に爪も切られた手を包み込む。 先程のペラジーとは違う、柔らかな感触。] [眠っているのに、ずるいことだ。] [そうは思ったけれど、台所に行く前に聞いた言葉が 歯止めをかけさせず……覗き込むには近すぎる位置 静かに、触れるだけの口付けを落とす。]
(429) 2011/04/15(Fri) 23時頃
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―少し前― [少年に手を引かれながら、緩やかな歩調で待機室へと向かう。 その途中、問うたサーカス>>375というものの答えを こくり、こくり。と頷きながら、其れを聞く。 其れの凡そを、正しく理解出来ているかは――判らないが。]
たのし んで笑うと、 …しあわせ、なんだ?
[わらうって、 …どうするんだっけ? 頭の隅で、思考が回って…音も立てずに止まっていく。 そのおぼろげな答えは出ないまま、しかし其れを語る様子が酷く嬉しげなのは青年にも理解出来た。]
…えっと、 それ、…オレが、見ればいいの?
[…がんばる。 と、短い沈黙を残して、一つかくんと頷いて。]
(430) 2011/04/15(Fri) 23時頃
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…、 カップ?
[ふと、続いた少年の言葉に、ゆるやかにあおが瞬いた。 少年へと視線が動いて、そうして次にどうやらその質問の対象らしい 銀の髪の女性へ視線が向いて、―― 豊かな胸へと視線が落ちて。 …ああ、って顔をした。
さて、恐らく此の身が怠惰に浸っていなければ、興味も大いにあっただろうが 幸か不幸か、…黙殺された質問の答えには、そっかー、とこくり頷くだけ。
引かれる手とは逆の掌に、赤い実を一つ握ったまま 待機室まで辿りつくと、ソファの傍らの床に、ちいさく座り込んだ。]
…? しりあい?
[此処を離れるまでは居なかった…筈の小さな少年が、 銀の髪の女性の事を呼んだ様子に、かくんと、首を動かして。]
(431) 2011/04/15(Fri) 23時頃
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―待機室―
[トニー>>426と視線が合い、立ち上がって近づいた]
トニー、どうして貴方がここに?
[驚いたように呼ばれて、不思議そうに声をかける。 いつも孤児院の子供達とまざっていた少年がこの場にいることに、驚いて瞳を瞬かせた。
子供達に対するのはいつも柔和な態度。 最初にトニーとあったときにおばちゃんと呼ばれて、ちょっとばかりショックを受け、お姉ちゃんと呼ぶようにと言ったのは、まあしかたのないことだろう]
(432) 2011/04/15(Fri) 23時半頃
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ええ、私が面倒を見ていた子供達と一緒によく遊んでくれた子なの。
[ペラジーの問いにこくりと頷きを返し。 ラルフの声>>425は聞こえていたけれど、どうするのか考えるよりも前に驚きの再会があったものだから、答える言葉も浮かぶはずがなかった]
(433) 2011/04/15(Fri) 23時半頃
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[伸ばした手を包む感触に、少女の手もまた無意識に 包み込む手を握り返した。
あの時、届かなかった手を掴むようにひしと]
…………。
[何事か呟きかけた唇に、ふと温かいものが触れた。 ぼんやりと、過去の夢から醒めるように そっと灰青色の瞳が姿を現した。 睫毛と睫毛がもしかすれば触れ合ったかもしれない。
白い寝台、落ちる影。 病院で目覚めた時の事を一瞬思い出したけれど]
フィル……?
[目覚めたばかりの頭で、つい今しがたのこの距離に 疑問を抱く事もなくふんわりと少女は微笑んだ]
(434) 2011/04/15(Fri) 23時半頃
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夢、じゃなかった。
[少し意味の繋がらない言葉は、寝惚けているようでもあり。 手に伝わる温かみを確かめるように、 握ったその手を両手で包むとそっと頬に寄せた]
(435) 2011/04/15(Fri) 23時半頃
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あたしが、落ち着いている。
[女性が言い残した言葉を反芻する。それは確かにそうなのだろう。 少しは予備知識があるから。
スティーブンとトニーと名乗った少年のやりとりを聞いていると、銀髪の女性が現れた。
薔薇の青年のどうする、という言葉にそちらを向く。]
現行の器は六つ。だから管理者も六人。計十二人。 今この場に全員は揃っていないけど、ちゃんと十二人集まったのを確認したわ。
あとは、説明を待つだけ。でも、休んでる人もいるから、個室に下がってもいいかも。
(436) 2011/04/15(Fri) 23時半頃
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[スティーブンは思う。
今トニーが「お姉ちゃん」と呼んだ女性は 彼と似ても似つかない。近所づきあいでもあったのか。 では。あの帽子の女性とトニーは 親子というわけでもないのだろう。 けれど確かな繋がり。果たして――これは。]
…失礼。
[2人が話すようなら コリーンに一度礼をして 当初の目的どおり台所を見に行こうと歩を進めるか]
(437) 2011/04/15(Fri) 23時半頃
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…めんどう。みてたの。
[…此処に来る前にも、誰かの面倒を見ていたらしい。 返る頷きに、そっか。と一つこちらも頷きながら。その視線は、緩やかに少年へと移る。
虚ろなあおが、緩やかに瞬いた。――珍しくは、…無い。 7年の間に其れ以上幼い子が居たのも、見た事はあったのを覚えている。 ただ、この中に揃う面々の中では、随分と年若いのは眼を惹いた。]
…おねえさんが、面倒見てた子も、 …おんなじくらい?
[問うのは、女性に向けてか少年に向けてか。 歳の事を聞こうとしたものの、やはり言葉は足りないまま。 其れが伝わるかは、解らない。]
(438) 2011/04/15(Fri) 23時半頃
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スティーブンは、続く会話に、一度だけ振り返って。また施設を見て回ることとする。
2011/04/15(Fri) 23時半頃
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ごめん、ぼく頭悪いから……。
[スティーブン>>428に対し、浮かんできた自虐的な思いを呟く。コリーン>>432が近づいてくると、嬉しそうに近寄って手を取ろうとしながら]
ん、ぼく、手紙もらって……。朝起きたら、手紙が来てて。車が迎えに来て、ここに……。
[ここへ来た簡単な経緯を話す]
(439) 2011/04/15(Fri) 23時半頃
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[なんだか、とても童話めいた風景に フィリップ自身にも映るのは その動きに微かなくすぐったさを感じながら 覗いた灰青の曖昧な焦点と柔らかな笑み]
[昔、叶わなかった、彼女が目を覚ますところを目にすること。 彼女の手に触れ、彼女も己の手を握ること。 ……小さな手がフィリップの年相応の手を包み 彼女の頬へと導かれる。]
……夢でなんて、終わらせねーよ…… おはよ……よく、眠れた……? [息が掛かる距離、頬や手の感触だけではなく 心までもくすぐったさを感じながら。 けれど、現在の距離に気恥ずかしさも感じず 当然のようにそのまま笑いかけた]
(440) 2011/04/15(Fri) 23時半頃
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―エレベーター前―
……
[音がする。 足音と、聞き覚えのある杖の音]
…………
[息を殺して、通り過ぎてくれるのを待っていた。 恐らくは己を探しているのだろう 此処にいることは、知られてしまったようだった]
………………べイル夫人 行き止まりですよ、此処は。
[耐えかねて、低い声をこぼす。 >>399安堵を浮かべた彼女を見て、眉を寄せた]
(441) 2011/04/15(Fri) 23時半頃
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[近づいてくるパピヨンを常のように迎える。 触れたなら片手に握る包みに気づくだろう 確かめようとするなら止めはしない。 伝わる感触は目の粗い布地と、布越しのいくつもの凹凸。 あいた手で彼女の細い手をとり、頬へと導いた 触れる事で此処に在ると、教えていたあの頃とは 内心に浮かぶいろが違えども]
此処でお会いしたくは、ありませんでしたね
孤児院で、子供達に囲まれるあなたも ステンドグラスの光に照らされるあなたも 美しかった 貴女が居るべきは此処では、ないと……
[彼女に対する気持ちは変わらない そう思いたかった。 間近に女のにおいがする]
(442) 2011/04/15(Fri) 23時半頃
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嗚呼
[甘い眩暈を覚えた]
――――――主よ……恨みます
[押し殺すような呻きを落とすと、身を捩り パピヨンの傍から少し距離をとった。 妻よりも柔らかな肢体だとか 折れそうな腰元のくびれの美しさだとか 意識してしまえば もっと撫で回してその感触を楽しみたいと 心の奥に生まれる靄の名は色欲。 其れこそが男の持つ本質だと今この場の誰が知るだろう]
(443) 2011/04/15(Fri) 23時半頃
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私に近づいては、いけません。 [落ち着いた声を作ろうとして 冷たい響きになってしまう]
……以前のように、お話を 聞かせて頂くだけでしたら、出来ますから だから これ以上足を進めてはいけません
[じり、と後ずさる。 背がエレベーターの扉に当たった]
(444) 2011/04/15(Fri) 23時半頃
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此処は、エレベーター 入ってきた場所は今は固く閉ざされているようです。 説明を受けるまでは、どうすることも出来ないと そう思っていて良いでしょう。
[音の説明と、それから 盲目の彼女に己が見た場の説明をつらつらと流す] 突き当たりにあった部屋が、待機場所のようですよ。 此処で暮らさざるを得ぬ人も居るようですから おそらくは別に部屋もあるのでしょうね 個室があるなら、お休みになると良い 此処に長く居るものもあるようですから 案内は彼女たちに
[他人行儀な仕草。 触れぬよう、両手を己の胸に当てて 其処に白い包みを持ったままに 彼女が何を言おうと、最後にはこう言いくるめる]
(445) 2011/04/15(Fri) 23時半頃
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謝ることではない。 気にしなくていい――今は。
[>>439 トニーの声が聞こえたなら そう返したであろう。]
(446) 2011/04/15(Fri) 23時半頃
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私は貴女の事も、大事に思っているのですよ。 ですから これ以上近づいてはいけません。
[そう謂ったのを最後 半ば強引にパピヨンを追い返して ずる、とその場にしゃがみ込んだ]
(447) 2011/04/15(Fri) 23時半頃
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―廊下→台所付近(>>240)―
[スティーブンは鞄を手にゆっくりと周りを確認しながら歩く。 白衣の裾がゆるやかに揺れた。
――廊下が伸び、それぞれのエリアに続いている、か。 ――…通常の。いや、それ以上の生活が可能な空間。
辿りながら、胸の内でつぶやく。 時計を確認する。常の食事の時間が近い。 足を向ける、台所は最新鋭の設備。]
…至れり尽くせり、か。
[ここで、初めてスティーブンは 声を出して呟いた。]
(448) 2011/04/16(Sat) 00時頃
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[子供っぽい丸みから少女らしい柔らかさへと変化しつつある頬は、 血色も良く今はほんのりと色付いて。 日に焼けていない白い肌によく映えた]
うん、眠れた。 懐かしい夢、見てた。 初めてフィルが木に登ってきた時の夢。 ……いきなり窓から人が見えて、びっくりした。
[思い出してふふ、と笑う]
そうだね、夢なんかじゃ、ないね。 フィル、こんなに大きくなっちゃって。
[昔触れ合わそうとした手の大きさは、 記憶の中ではほとんど代わりがないように思えたのに。 今握っているこの手は両手で包み込むのがやっとだった]
(449) 2011/04/16(Sat) 00時頃
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トニーは、コリーンと*話している*。
2011/04/16(Sat) 00時頃
靴磨き トニーは、メモを貼った。
2011/04/16(Sat) 00時頃
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ああ、お嬢さん、おきてたのですか。 死んだように身じろぎしないから、どうしたものかと。
[観察眼は商売の基本。口を開いたリンダ>>436に、笑いかける。 ただし、気づいてはいても、なにかをしようなどとは露程も思ってはいなかったのだけれど]
……状況に、なにか詳しいようですね。 説明ですか。
できることなら早くしてもらいたいものですが。身の振り方というものを思い悩む時間はいつでも貴重なのですよね。
『あんたの身の振り方なんて2秒できまるだろまったく』
[にこやかに、笑うその影で聞こえた声は、あえて黙殺した]
(450) 2011/04/16(Sat) 00時頃
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[去って行くスティーブン>>437にはぺこりと頭を下げて。 ペラジー>>438が重ねる問いにはええ、と頷きを返した。
面倒を見ていたのは7歳ぐらいから13歳ぐらいの子が多かった。 もっと小さい子もいたけれど、そちらはあまり手伝うこともなくて。 手がかかる年齢の子を相手にする事が多かったことを思い返す]
そうね、トニーと同じぐらいの子たちだったわ。
[年齢を聞かれたとはわからないから、そんな答えになって。 手を伸ばして、トニー>>439の手を握り]
私と同じなのね。
トニーにどんな役目が与えられたのかはわからないけれど…… でも、選ばれたからにはきっと、意味があるのだと思うわ。
[不安そうなトニーの様子に、握った手とは反対の手で、頭を撫でた]
(451) 2011/04/16(Sat) 00時頃
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―台所付近― [ただし台所に刃物はない。 フィリップが此処に来たとき確認したのと同じ。 フォークは先が丸いものしかない。 刺せないように。 傷つけないように。
フォークのひとつを手にし、 スティーブンはなんともいえぬ渋い表情を浮かべる。]
……ギルバート。 お前もこれを見たんだな。
[“ヘンリエッタ”はどうなったのだろう。 否な予測しか浮かばない。 何故って。彼は何も謂わなかった。]
(452) 2011/04/16(Sat) 00時頃
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−待機室−
[白い鼠2匹に指先を伸ばし、最初は恐る恐る。 それからそうっと撫で、鼠たちとの親交を深めたところで 白い二匹を膝の上に招待する。
暫く彼等と戯れていたが、泣いたことや精神的な疲労もあるのだろう。 少しばかりうとうととしていたが、そのうち船を漕ぐ力は強くなり、 今はソファに凭れながら眠りの中にいる。 化粧気など殆どなかったが、それでも青碧を伏せた その目許は薄紅を刷いたかのようだった]
(453) 2011/04/16(Sat) 00時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2011/04/16(Sat) 00時頃
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人間は簡単に死んじゃうけど、あたしは死なないわ、まだ。
[何が根拠か、少し得意げに薔薇の青年に答える。]
少しだけ、詳しいかも知れないけど。 あたしも早く説明が欲しいわ。誰が相方か、早く知りたいし。
(454) 2011/04/16(Sat) 00時頃
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―待機室―
[トニーの手を引いて椅子のところに戻る。 リンダとラルフの会話も聞こえているけれど、目の前に幼い子供がいるのなら、そちらを優先してしまうのが癖だった。 そしてトニーとしばらく会話を交わしながら、説明があるまで部屋の中にいるつもりだった**]
(455) 2011/04/16(Sat) 00時頃
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……なんて夢、見てるんだよ。 今思うと稚拙すぎて、まいるよ。 ちょっと、した好奇心だったんだけど びっくりさせた上に稚拙だなんて。
けど……うん、それなら、コメディーだ…… 悪夢、じゃなくて良かった…………
[最初こそ、大仰に翠を閉じ首を横に振るが すぐにまたその視線を彼女に落とし 彼女の笑いにあわせて、へへっと笑んで。 ……翠を細めて、その朱さす頬 マーゴの両の手で包まれ己が手が傍に、ある。]
(456) 2011/04/16(Sat) 00時頃
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……そっちこそ……面影あって助かったけど そんなに、柔らかく綺麗になるなんて、ずるいな…… いやでも、8年も経ったんだって、思わせる……
[明らかに記憶の頃の、子供だったマーゴとは違う。 ここで悪い感情を受け取りながらも、 それでも見える分には健やかに育った様子に 頭を撫でていた手で、空いてる頬にそっと触れ 指先は曲線を辿りそっと口元に触れて]
(457) 2011/04/16(Sat) 00時頃
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―台所>>452―
[物思いに更けるは少し。 幾度目か時計を確かめ、冷凍食品のひとつを手にする。 あたためるだけで事足りる、それ。
きっかり分針と秒針が6をさすころ、 スティーブンは簡単な食事をとりはじめていた。]
(458) 2011/04/16(Sat) 00時半頃
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―待機室へ― [パピヨンを見送って暫く後。 冷たい床に座り込み、膝の上で白い包みを開いて どれ程そうして居ただろう 冷めた脳裏で思い起こすのは此処へ来るまでの事と、其れから]
負の感情は、私だけに生まれるわけではないのでしょう 恐らく 彼女達にも なら、私はきっと嫌われてしまいましたね。
[安堵を浮かべて縋る相手を強引に追い返した訳で そう謂う時に浮かぶであろう負の感情を 想像出来るになった自分を少し呆れたように笑い]
……それにしても、そろそろ説明くらいあっても よさそうなものですが
[天井を仰ぐ。 暫し後に、のろのろと長身を猫背にして待機室へ戻る予定**]
(459) 2011/04/16(Sat) 00時半頃
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――…、
[部屋を去る男の影を、ゆっくりと視線だけで追う。 彼が何を考え、何に思いを馳せているのか―― …其れに思い当たる事も、ましてや気に留める事も、無い。 嘗て此処にいた男との繋がりを、知らなければ尚更の事。]
…ふぅん。じゃあ、面倒見るの、 …とくい、だったんだ。
[女性の言葉に、掌の赤い実を小さく転がしながら、一つ相槌を零す。 同じ器の少女は、「面倒を見る人」が来るのだと言っていた。 ならば、成る程。其れに長けた者が来るのは道理かと――。 …さて、其処まで思い至ったかは、解らないが。 ならば自分は、 …何故呼ばれたのだったか。]
……、?
[その答えは、当然の様に出る筈も無く。緩やかに思考が止まりそうして意識が逸れる頃 ふる、と。視線は周囲へ動く。薔薇の香りが鼻に強く、無意識に僅か眉が下がった。]
(460) 2011/04/16(Sat) 00時半頃
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またずいぶんと威勢のいい。 僕も死なないですけどね、まだ。
[その得意げな様子に、くくくと笑いを噛み締めて。]
そうか、相方がいるんですよね。 相方、ね。
[するりとリンダから目線を外して、ふっと浮かんだ表情は。 そしてわずか、頷いたのは何故か]
(461) 2011/04/16(Sat) 00時半頃
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今はもっとすごい事、できるようになったの? それならまた見たいな。 リベラも大きくなって……。
[稚拙だと彼が言う芸だって、 少女にとってはそれは驚きに満ちた楽しい時間で。 悪夢じゃなくて良かった、と言うのにはふと目を細める]
フィルの好奇心のおかげでフィルに会えたなら、感謝しなくちゃ。 でないと……ずっと、この先も独りぼっちだったかもしれない。 フィルが一緒にいてくれるって、言ったから。 何だかね、辛くても頑張れそうな気がするの。
[綺麗になったと言われて、きょとりとする。 可愛いと言われる事はあれど、 綺麗だなんて大人に使う言葉だと思っていたから]
(462) 2011/04/16(Sat) 00時半頃
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そんなに、変わったかな? 私。 でも、フィルだって何だか、すごく……。 何て言ったら良いんだろう。 こうしてると、安心する……大きくなったから、かな。
[彼の指先が口元に触れるとくすぐったそうに笑って。 きっとあのまま成長していれば照れもしたのだろうけれど。 少し不思議そうに、でも触れ合う事は嬉しいようで、 真似をするようにぺたりと彼の頬に触れた]
(463) 2011/04/16(Sat) 00時半頃
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[子供と銀髪の女性のことは意識の外。知り合いみたいだし心配ないだろう。
薔薇の青年の表情には気付かずに微笑む。]
気が合いそうね、あたしたち。
[そうは言うけど、彼が相方だったらいいのにとは思わなかった。]
(464) 2011/04/16(Sat) 00時半頃
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どうでしょうね。飾っているだけなのかもしれませんよ。 そう、その薔薇のようにね。
一皮剥けば、鋭い棘が傷をつけるだけかもしれませんから、どうぞご用心を。
[そんな戯言をつぶやきつつも、さらりと。]
気が合う相手がいてくれるなら、まだしもこの地獄の門も愉悦というものでは、ありますけれど。
(465) 2011/04/16(Sat) 00時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2011/04/16(Sat) 00時半頃
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ああ、色々、練習したんだ。 ちゃんと、舞台にも出させてもらえるようにもなったしさ。 ……望むならいつでも。結構道具は没収されちゃった、けどさ
[縄の類、ナイフ類、ジャグリングに使う棍棒、発火道具 何時もの道具を没収されたのが残念だなと思いつつ リベラは、フィリップが横たわるマーゴに 覆いかぶさってからは……肩にはさすがに留まれず 寝台の上に座っていたが 名を呼ばれれば小さく鳴いて反応を示す。]
……さっきさ、誰だったかな…… 作為的な人選……のようなこと言ってたんだ。 もし、それが本当なら、オレは自分の好奇心以外に マーゴに会わせてくれた、世界に感謝しなくちゃ、だ……
[一緒に、の言葉には頷いた。 ただ、辛い……その言葉には眉がよってしまう。 もう、散々苦労したんだろう?だったら……と、 言いそうになり、言葉を、飲む。]
(466) 2011/04/16(Sat) 01時頃
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[ただ、続いた言葉に、何処がって……と 言いながら、改めてまじまじと 至近距離、彼女の小さな手が己の肉の薄い頬に触れるのを 感じながら見詰れば………]
…………あはは……この距離、やばいかも 結構、我慢できない、かもしれん、オレ。
[安心するといって、真似るように触れてくれたマーゴに 申し訳ない視線を向けながら 何処がと具体的に答えられぬまま。
くすぐったそうに笑い照れもないマーゴと違い 表の世界で日々過ごした17歳の少年には 彼女の自身の中での価値の重さもあって 色々難しい、ところだった]
(467) 2011/04/16(Sat) 01時頃
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棘……。そうは思わないわ。 あたしたち、いいお友達になれると思う。
地獄とあなたは言うけど、気持ち次第でここも理想郷になるわ、きっと。
[まるで子供向けの御伽噺みたいな綺麗事はいつまで吐いて居られるのだろう。]
その理想郷を愉悦って言うのかしら?
そろそろ名乗ろうかな。あたしの名前はリンダ。
[にっこりと微笑んで名乗った**]
(468) 2011/04/16(Sat) 01時頃
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牧人 リンダは、メモを貼った。
2011/04/16(Sat) 01時頃
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―台所>>458―
[鋭くないゆえ上手く刺さらぬフォークに 少々難儀しながら食事を終える。 味は悪くないようだった。
――この施設の管理者はいないのだろうか。
時計を確かめる。 白い文字盤。12のある位置に黒い十字(クロス・パティー)。 長年使ってきたそれはしかし、 手入れされ光沢を失わない。
席を立ち、片付け、 歯を磨くのまでもいつもどおり。]
(469) 2011/04/16(Sat) 01時頃
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舞台? もしかして、大きなところで芸をしてるの? すごいね! 沢山のお客さんに見てもらえるんだ。
[その姿を想像して嬉しそうに両手を合わせた。 それは憧れ、羨望、嫉妬の良い方向への転換ともいえる。 視界の外でリベラが鳴くのには少し身じろいで、 その鮮やかな赤を目にすると微笑んだ]
さくいてき……知ってて会わせてくれた、って事? もしそうなら……。 もし、そうなら。
[不幸中の幸いと言うのだろうか、地獄にも仏と言うのだろうか]
私、頑張る。 それで、フィルと一緒に此処から出るの。 皆、いつかは出してもらえるはずだもの。 会わせてくれたって事は、元気出しなさいって事だと思うから。 お役目が終わるまで、頑張るわ。
[そうしたら、立派になった彼の舞台を見る事もできる。 期待と希望に胸を膨らませるのは歳相応の少女らしく、しかし]
(470) 2011/04/16(Sat) 01時頃
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やばい……?
[自らのものよりも明るい色をした瞳を真っ直ぐに見詰め返す。 我慢、というと何だろう]
何処か痛いの? フィルも、座る?
[見当違いな事を言いながら身を起こすと 隣に彼が座れるよう少し端に身を寄せて彼を見上げた。 リベラが大人しくしているのを見れば、そっと背を撫でる。
一緒にいるのが嬉しいという感情の延長線上には きっと淡い恋心があるのだろうけれど、そこに到達するには 少女の心はこれまで別のところに負荷がかかり過ぎていたようだ]
(471) 2011/04/16(Sat) 01時半頃
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[ソファを背凭れにして床へと座り込んだまま、 掌に転がる一粒へと、あおの視線はゆるりと落ちる。 ころり、ころ。 ゆっくりと指先でそれを撫でて。 ――そろりと摘まんだ細い指先は、赤をそうと床へ置いた。
もちろん、捨てる心算ではない。 けれど。]
…すきな もの。
[好きなもの、そう言って示した分けて貰った苺の内の一つ。 …けれど、すきって、 …なん だっけ? 困ったように眉を寄せて ゆるりと、あおを伏せる。
――食べてくれたら嬉しいと、少年は言った。 …だから、食べる。 つもり。つもりだけれど。]
(472) 2011/04/16(Sat) 01時半頃
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……、つか れた…。
[努力をしようとすればするほど、瞼は重くなる。 赤に触れていた指先が、ゆると離れて、床へと落ちた。
いちど、にど。 其れに抗おうと、緩やかに瞬いていた瞳は もう一度、微かに開いたのを最後に、伏せられる。 何かを掴もうとして、 赤の傍の指が微かに曲げられて、それきり。 ――そうして、意識は 容易く眠りの底へと。
…床へと膝を抱えて座る青年の前に転がる苺は 誰かに拾われたり、蹴られでもしない限り、 そのまま。**]
(473) 2011/04/16(Sat) 01時半頃
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[寝台に横たわったまま、 フィリップの舞台のことで 嬉しそうにはしゃぐ姿に翠を細めながら、 理性が何とか奮闘したとか、しないとか。
ただ、痛いの?と明後日の方向に 返ってきた言葉には、苦笑一つ。 彼女の動きにあわせて、その隣 寝台の上で胡坐をかく。
距離が離れれば一息つきつつ、 同時に名残惜しくもあり、 マーゴの肩に掛かる髪を 一房手に取りもてあそんで]
……まぁ、なんだ…… 痛いわけ、じゃないんだけど、ちょっちねー 男には、色々、 耐えなきゃいけないことが有るってもんさ?
(474) 2011/04/16(Sat) 01時半頃
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[心配させないように、何だか良くわからないごまかし一つ そうしてから、先程の嬉しそうにしてた言葉に フィリップは話題を戻して]
………オレのいる一座はあっちこっち巡回してるから、 大きい舞台って程にはいえないけど、さ
[移動しやすさの観点でコンパクトなテントを思い出す。]
……ん、きっと、マーゴの任もさ あと少し、なんだよ…… 遠い親戚って、あれ、憶えないんだろ? だったらさ、うちのサーカスだったら、 一人ぐらい増えたって平気だから……おいでよ。 そしたら、いつだって見られるよ? ……だから、あと少し、一緒に、頑張ろう、な?
[なぁ、リデラ?と、撫でられて 心地よさげに目を閉じるリデラを ちょっと羨望のまなざしで見つつ 相槌を求めれば、リデラもこくりと頷いて]
(475) 2011/04/16(Sat) 01時半頃
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―待機室へ―
[藍色の控えめなチェックのハンカチを鞄にしまう。 台所は使った形跡もないくらいに綺麗になっていた。
ムパムピスがやってきたなら>>391 いくらか言葉を交わすこともあったろう。 まずは、スティーブンから名乗るだろうか。
それから、台所について。 とがったものやナイフなどはないこと。 冷凍食品の大体の種類など。
ほどなく、スティーブンは待機室へと戻っていく。]
(476) 2011/04/16(Sat) 02時頃
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[健全な青少年の理性の奮闘露知らず。 零れた苦笑に少し首を傾げつつも、 柔らかな巻き毛の一房をもてあそぶ様子にくすりと笑う。 先程同じような事をリベラがしていたな、と思うと 飼い主と似たところがやはりあるのか]
そう、なの? 耐えるのってすごく苦しいし、大変だから。 ちょっとでも楽にできるなら、楽なようにした方が良いよ。
[耐える事の辛さ、苦しさは嫌という程知っている。 もし彼も自分のように器になるのだとしたら、と アドバイスをしたつもりなのだろうけれど。 やっぱりそれはちょっと見当違いだったかもしれない。
そうして、話題が舞台の話に戻れば]
(477) 2011/04/16(Sat) 02時頃
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うん……私、伯父さんや伯母さんはいないし。 お祖父様やお祖母様も死んじゃったり、 お歳でご病気だったりであまり会えなかったから。 引き取ってくれる人……は、あまり判らないの。
[サーカスへのお誘いにはふわりと表情をほころばせて]
良いの? 私、芸とかできないからお邪魔になりそうだけど……。 でも、フィルが舞台に立ってるの見たいし。 教えてもらったら、お手伝いとかきっとできるようになるから。 私、頑張る。
[あと少し、その言葉を鵜呑みにして嬉しそうに目を細める]
フィルもきっと一緒に出られるよね。 きっと、そのためにフィルが此処に呼ばれたんだよね。 それなら辻褄が合うわ。
[無邪気に気持ち良さそうにするリベラを膝に抱え上げて、 夢見がちに隣に座る少年の肩へとこてんと楽しげに寄りかかった**]
(478) 2011/04/16(Sat) 02時頃
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―待機室―
……ん?
[待機室へと戻ってくると、>>473 床に落ちた赤い果実に眼が行った。 落としたのか、置いたのか。 スティーブンには判断がつかなかったが。 すぐ側には眠る少年。
スティーブンは少し息を吐き 落ちた苺を拾い上げて机の上に置いた。 幸い誰かに蹴られたりはしていないらしく みずみずしいまま。]
(479) 2011/04/16(Sat) 02時頃
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[机から離れ、ソファに腰掛ける。 鞄から一冊の手帳を取り出して捲った。 やや大きい、ビジネス用のものだった。
施設に入るとき持つことを許された 人を傷つけることの難しい簡易的な筆記用具で 今日の日付に丸をつける。 これも、日常行っていることのひとつ。]
――…、
[そして、方眼用紙様になっている 自由記述部分に、縦に並べこう書いていく。
Pride、Envy、Wrath、Sloth、Greed、Gluttony、Lust
――七つの大罪。 上の世界では遠ざかり気味となっている 謂わば負の感情とされるもの。]
(480) 2011/04/16(Sat) 02時頃
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[嫉妬(Envy)にはマーガレットが。 怠惰(Sloth)にはペラジーが。 では、他は。]
――…。
[手帳に眼を落としたまま、 眼鏡のブリッジを指先で押し上げる。 スティーブンが筆記するのは、 考えをまとめるときに有用だからだった。 このデジタル化の一般化した世界で、 スティーブンは手書きを好んでいる。 愛用していた万年筆の持込みが許されなくとも それは変わらない。
――古臭い、と笑う声を思い出す。]
(481) 2011/04/16(Sat) 02時半頃
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[ゆっくりとした動作で 眼鏡のブリッジから手を離し、顔を上げた。 手帳を静かに閉じる。
そうして、 静かに時を待った。
チク・タク・チク・タク
秒針は*刻む*]
(482) 2011/04/16(Sat) 02時半頃
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ー待機室ー
…?
[ぱち、と音がしたのは気のせいかもしれない。 眠りから目覚めた時、まず膝の上が暖かいことに気づく。 鼠たちが膝の上で丸くなって眠っているのが見えた。 それから、緩やかに辺りを見回す。 話し合っている(ように青碧には見えた)男女。 見覚えのない子供と女性。 それから、書き物をしているスティーブン]
…?
[じっとその手元を見てしまった。 その姿と、状況に余りにも不釣合いな筆記用具]
(483) 2011/04/16(Sat) 02時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2011/04/16(Sat) 02時半頃
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[首を傾げたり、笑ってくれたり。 此方を見る灰青の表情変化は 年相応の少女のものに見えるのが また翠を細めさせて。 ねじると、ゆるり、元に戻ろうとする髪から 手を離し、その頭を一つ撫でる。]
楽に……かー……ま、追々、ね。 ありがと、な。
[アドバイスは、ずれてはいたけれど、 真剣なのはわかるから、礼を口にして笑う。 ……年齢はさほど変わらないけど、 心がまだ幼すぎるマーゴのその幼さを 自分の肝に銘じて。ただ。]
ん……ちょっと、汗臭いとかは堪忍な? マーゴぐらい綺麗なら、いるだけで歓迎さ オレの嫁さんとか 言っておけばなおさら
(484) 2011/04/16(Sat) 02時半頃
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[お嫁さんって言う言葉ぐらいはわかるだろう、と 悪戯っぽい笑みを浮かべて。 マーゴはどんな反応を示しただろう?] [それに……引き取り手の話には、待つ人がいない 小さな頃の寂しさを思い出し眉が下がる。]
一緒に行ければいいけど、 オレも受け取り手側なら、ずれるかもなー
[二つの受け取り手を頑張らせる為に、 と、言うことも有り得るかもなーと。]
でもさ……もし、ちょっと遅れても、一座で待ってて、よ? リベラ連れてけば、あいつらもわかるだろうし そうしたら、マーゴを思って、俺も頑張れるよ……
[などと、最高の展開以外も口にしながら 肩に掛かる重みと温度には腕を伸ばして肩を抱く。 華奢な肩はほかの箇所よりは 肉の下の骨を感じて、気軽に触れられた。]
(485) 2011/04/16(Sat) 02時半頃
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[寝台の周りには蜜柑が3つ転がって マーゴの膝の上にはリベラも穏やかで。 静かで、穏やかな空間はとても心地よく。] [まだ、フィリップは知らなかったけれど 負の感情を吸い上げられていない場所だと言うのに そんなシステムは必要ないような空間で。]
[心地よい温度に意識が薄らぐのに気づく。 このまま体重かけたらマーゴがつぶれる…… そう思いながらも瞼はそのうち *翠を覆うのだけれど*]
(486) 2011/04/16(Sat) 02時半頃
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[万年筆や、年代ものの筆記用具のほうが似合いそうな手に 握られたクレパスは余りに不釣合いであるが 眠い頭でも少し考えればわかることだった。 人に傷を作らない筆記用具。そういうことだろう。 熱源がないから、融かすようなこともないだろうと考える。
理解しながらも鼠たちを一度膝からおろし、立ち上がった。 食べ物や飲み物があるということはやはり別の部屋があるのだろう。 恐らく暫くのフィールドになるのであろう場所を散策しようと──]
ひゃっ────?!!
[歩き出して、数歩。 十にも満たない歩数で、思い切り何かを蹴飛ばし、そして自分が転んだ。 舌を噛んだり、顔を打たなかっただけでも幸いか。 そんなことを思いながら何に気躓いたのかを確認する]
(487) 2011/04/16(Sat) 02時半頃
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……あ、の……?
[人が、転がっている。 恐る恐る、確認してみようとして、気づく]
(……寝てる?)
[こんなところで、と思うより先に唖然とした。 その次に、息をひとつ吐き出しながら納得する。 鸚鵡を抱いて床に座り込んでいた、あの影だ。 恐らく蹴ってしまったのは背中。 汚してしまったところを指で軽く払いながら、 蹴られても眠っているその様子が幾らか空恐ろしくもあった]
(488) 2011/04/16(Sat) 02時半頃
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体…冷えちゃうのに。
[ぽつ、と呟く。 そっと揺らしてみるけれど起きる気配もなく。 仕方ないので立ち上がると寝転がるその姿を迂回して 個室群の一部屋から毛布を持ってきて、転がるその姿にかけた。 やはり微動だにする気配はなく、かといって 蹴ってしまったこともなんとなく負い目のように感じて 暫くは親が子供を寝かしつけるのと同じように 傍らに床に座り込んで毛布の上から とん、とん、と繰り返しのリズムを送りつづけた**]
(489) 2011/04/16(Sat) 03時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
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