24 ロスト・バタフライ
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善悪は誰かが決めるものだし興味はないかな
まあでも、人からしたら
、
ひとに死を招くものは
悪いと分類したくもなるかもしれないし
おれたちがいるから他の死者はでてこないんだし
向こうにとったら
おれ達、ただの邪魔者だからねえ
[そう言いながら、きしし。と歯の間から笑う声]
悪と敵視してもらえるのは、
駆除を待つ害虫呼ばわりされないだけマシかもしれないよ?
[話の合間の相槌のような言葉に本気はどこまでも薄く]
害虫なのは間違いないだろうな
少なくとも、私は駆除の対象だろう
怒りのままに暴走する、最も悪質な存在だろうからな
[客観的に、悪霊とは自分を指した者のような気がするし]
[ イーラの声に、ころころ笑う気配]
怒りで暴走するのと──
───暴走しなくても意図的にもてあそぶのとだと
どっちが悪霊って呼んでもらえるかな?
[問う声は、ごくごく、楽しそう]
さぁな、生者に聞くと良い
私は、どちらもかわらないと思うがな
[少なくとも、玩具にする気はないのだ。破壊衝動の出口になったなら、楽しみなどいらないのだから]
と──
まあ、ちょっぴり悪ぶってみたところで、
所詮、今、媒介になってる身体が朽ちたら
遊びも、今ここに混じって在るおいらとしてのおれも、
さっぱりそこまでで消えるんだけどさ
|
ああ、僕手伝うよ。
[戻ってきた少年>>168に、ころんと転がっていた身体を起こして。 運ぼうとすると先に自分より逞しい褐色の男性の声>>172。 どうやら自分はここでも出番はないようだ。 へらり、と笑ってまた壁に凭れ直す。あちこちで交わされる言葉を聞いていた。]
(175) 2011/01/26(Wed) 22時半頃
|
ガウは、呼んで欲しいの?
悪霊、と。
朽ちる媒体が在るのなら、
僕らも人間も同じ。
なんて、単純な話なのにね。
[眉を顰めて見るも、気にした様子は特になく。]
|
[アイリスの言葉>>180に目を瞬かせ、それからロビンと金髪の少女のやりとりを逡巡する。 やりとりされたペンと紙。]
困ったな。僕は文字が読めない。
[眉を顰めてそう言うと、ゆっくりと立ち上がり、 金髪の少女のほうに歩み寄る。 彼女が何か仕事を始めれば、隣にそっと並んで手を貸すだろう。]
(183) 2011/01/26(Wed) 22時半頃
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[ゆっくりと動かされた唇を、時間をかけて解読する。 ごめんなさい、と言いたいらしい。 にへら、と笑ってその頭を撫でようと手を伸ばす。自分より背の低い彼女は、振り払わないでいてくれるだろうか。]
ええと。 聞こえは、する?
[とんとん、と片耳をたたく仕草。 働いていた屋敷にも、言葉の話せない者はいたから。]
簡単な絵を描いてさえくれれば、 後は身振り手振りでも、案外仲良くなれるものだよ。
[鷹揚にそう言って、笑みを作る。]
(189) 2011/01/26(Wed) 22時半頃
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[そう言って渡された釣竿>>186に、きょとり。 次に、心なしか弾んだ語尾に気づいて苦笑する。]
うん、わかった。 任せて、とは言えないけれど。
そうだな、誰か一緒に。一人ではつまらないじゃない。 悪霊、とやらに出くわしたら怖いし…ね。
[肩を竦めてそう言った。 誰か応じるなら共に、そうでなければ独りで湖畔に向かうだろう。]
(191) 2011/01/26(Wed) 22時半頃
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悪霊と、人間を見分ける。
簡単だよ。僕たちは「悪霊」で、彼女たちは「そうでない」。
悪霊が「わかる」と嘯くのも、面白いかもしれないね?
機会があればやってみよう。
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[頬を赤らめた>>193様子に、首をかしげ、 それから思い当たって、彼女にペンと紙を借りるよう言う。 渡されればそこに、たどたどしく下手くそな絵を描くだろう。]
見て。これ、僕の顔。 下手くそでしょ?でも伝わるかな。
気にしなくて、大丈夫だよ。
そうだ、君、一緒に来る?
[そう言って、釣竿を掲げる仕草。]
(199) 2011/01/26(Wed) 23時頃
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どうかな?
悪霊と呼ばれることが楽しいわけじゃないけど
[ ナハトの問いに首を傾げる。]
おれを悪霊と知ってて、
それで、ひとが、どんな顔でおれを悪霊と呼ぶのか、
ちょっと興味はあるかもね。
きししっ
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うん、釣りも力仕事だからね。 先約があるなら、君はそっちに行ったほうがいいよ。
[ロビンに目をやった>>202のレティーシャにもう一度手を伸ばす。]
女の子を困らせる趣味はないんだ、僕。
じゃぁちょっと行ってくるよ。
[そう言って、湖畔へと向かった]
→湖畔へ
(208) 2011/01/26(Wed) 23時半頃
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[とことこと小さな足音を聞いた気がして振り返る。 そこには自分より小さな金髪の少女の姿>>211。 柔らかく目を細めると、歩みを遅めて彼女と並んで。]
レティ、だったよね。 よろしくね。
[首を傾けて、歩きながら彼女の顔を覗き込んだ。]
(215) 2011/01/26(Wed) 23時半頃
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―湖畔―
[乳白色の霧の中を抜け、湖畔へと向かう。 相変わらず辺りには、ひらひらと蝶の姿。 透き通った水に少しだけ手を差し込んで、くすぐったそうに笑う。]
冷たい。
[さて、粋のいい魚はいるだろうか。 地面の砂を簡単に払い、座る場所を空けると、レディーファーストでまずレティに座るように促して。 自分も隣に場所を作り、ゆっくりと腰掛ける。 あの大所帯分の魚を釣るには、時間がたっぷり要るだろう。腰を落ち着かせるつもりで。]
(216) 2011/01/26(Wed) 23時半頃
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さっき小屋で、悪霊を見分けるとか、言ってたね。 そんなこと、本当に出来るのかな。
[ぽつりと呟いてから、どのくらい経っただろうか。 黙ったままの空気を、自分は厭わないけれど。 不意に、鼻先に蝶が1羽留まり。思わずそこに両の瞳を寄せる。]
蝶々だ。
[ひらひらと、彼らは何かを告げるように。 薄い砂色の男の傍を舞う。]
(218) 2011/01/26(Wed) 23時半頃
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なんだろうね、蝶は、
僕が悪霊だってわかるのかな。
[密やかに、笑う。
鷹揚に、感情も無く。]
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き、れ、い。かな。 そうだねぇ、綺麗だね。
[湖は静かに波もなく。 その中に竿を落とす瞬間に、波紋がゆっくりと広がり溶けるのが見えるほど。 そこに映る蝶は、反射する光の代わりのようで。]
釣りはね、簡単だよ。 ただ黙って、獲物を待つ。 ちょっとだけ竿を引く何かを感じたら、ゆっくりとリールを巻く。 焦っちゃ駄目だよ。
…持ってみる? 案外、すぐかかるかもしれない。 1人が不安だったら、…そうだな、僕も一緒に持ってていいなら。
[手を添えることを拒否されなければ、 2人で一緒に、仲良く竿を握ってのんびりと待つだろう。]
(222) 2011/01/27(Thu) 00時頃
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[拙く紡がれた声と、拒否のない仕草>>226を、肯定と受け止めて。 一緒にしばらくぷかぷかと浮かぶ浮きを眺めながら。]
あ、
[くい、と引かれた糸に反応して。 少し興奮気味に、隣の少女を促す。]
うん、ここで引き返して。 そう、そう、上手。
[自分も手を添えながら、あくまで彼女が上手く釣れるようサポートして。 ぎりぎりまで糸を引き寄せ、最後の一押し。]
[ 5:奇数=釣れた!偶数=残念、逃した反動で二人で尻餅。]
(230) 2011/01/27(Thu) 00時頃
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うん、上手上手。
[思わず自分もうれしくなって、わしゃわしゃと少女の髪を撫で回す。 その後も成果は上々。すぐにバケツはいっぱいになった。]
すごいね、君、才能あるよ。 これだけあればロビンにも叱られなくて済むな。 そろそろ行こうか。皆お腹を空かせてるかも。
[そう言って片付けを済ますと、たくさんの獲物を抱えて小屋に戻って行った。]
→小屋へ
(232) 2011/01/27(Thu) 00時頃
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言葉のかわりにペンと紙があっても、
足のかわりに杖があっても
それをほんとにかわりだと思えなきゃあ
片羽にはならないんだろうね。
なれないんだろうね。
───さてはて、欠けた部分を埋めるのは、何かな?
[こてん、と首を傾げて問うけど
声は、誰かに答えを求めるようではない。]
|
―小屋―
釣れたよー。
[ゆっくりとした足取りで小屋に入り、一番に出したのはそんな言葉。 目の前に差し出されたバケツに、誰か目をやるだろうか。 そのまま台所に向かうと、そっと邪魔にならない場所に魚の入ったバケツを置く。 あいにく、料理は不得手なので、誰かに任すつもりで。 誰かその場にいたなら言葉を交わし、そうでなければレティーシャと一緒に皆のいる所へ一度戻って。 忙しく働くロビンを探すと、手伝うと声をかけるだろう。]
(234) 2011/01/27(Thu) 00時頃
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…さぁ。
そもそも代わりだと「想える」ことは、僕たちには出来るものなのかな。
出来ないなら、わからないな。
結局は、僕は僕のことしかわからないからね。
でもそうだな、人間が「片羽を見つけた」と「思い込む」姿は、
案外面白いかもしれない。
退屈かもしれない。わからない。
片羽が見つかった人間がいたとして、だ
その羽を壊したら、どうなるのだろうな
面白そうだ、随分と
発散になるかな、私の怒りの
そうだな。それなら。
…壊して、みる?
[ふふ、と笑い、小屋にいる人間達を見回す。
目に付いたのは、その中でも、顕著に身体を失ったサイモンという男の姿。**]
|
そうだな、じゃぁ僕も手伝うよ。
[大きな身体をもてあましていても邪魔だろう。 せわしなく動き回るロビン>>235の目にまだ触れていない部分の掃除をしだす。 床を磨くのも調理台を磨くのも、自分の本分だ。**]
(240) 2011/01/27(Thu) 00時半頃
|
どうかな。
どうかな?
片羽だと、本当に想えたら想えるのかも。
フィリップは、怨念が元でここにいるなら、
満足したら消えるかもって言ってるけどさ。
でも、片羽だと、想えないから──…
…
ん、ううん。
欠けたところ、埋めるような片羽なんか、いらないから、
おれは、ここにこうしているのかもね
あはは。
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