158 Anotherday for "wolves"
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/19(Tue) 13時半頃
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―― 四日目/宿屋裏手 ――
[サイラスの見解>>2に僅か首を傾ける。]
キミは自分のことなら諦めてしまうの? 諦めたら家族や、周りの大事なひとたちが哀しむのに。 大事なひとを苦しめるとわかるから、 僕なら、――…自分のことでも諦められないよ。
キミにはキミの考えがあるように、 僕には僕の、 そして、グレッグにはグレッグの、考えがあるんだと思う。
それが正しいかどうかは、別にして、ね。
[個々の考え方があるのだと、 滲む音色を察しながら、己の考えを落とし話を終えた。**]
(6) 2015/05/19(Tue) 19時頃
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―― 四日目 ――
[投票前、クラリッサが語る経緯>>7に耳を傾ける。 握り締められた両の手が彼女の心をあらわすように見え 彼女を支える事ができれば、と思うも、 大事な相手を守れなかった過去が過ぎり そのような資格は自分にはないのだろう、と。
断片的にしか知らなかったその流れ。 夢視の事を彼女が口にすれば、 ベネットは案じるようなまなざしを彼女へと向けた。]
(21) 2015/05/19(Tue) 22時半頃
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[そうして投票の結果を知る。 獣のままのグレッグを見遣り、 堪えかねるように目を伏せて。
名乗りをあげたサイラスの声>>14にピクと肩が揺れた。
相談を受けて頼られているように感じて、 グレッグに対するベネットの態度は 弟に対するそれと何時しか重なっていて。
静かに暗い感情の炎が燻るを感じる。
一方的とはいえ、友のように思っていたサイラスに 弟のように思いはじめたグレッグが手を掛けられる。 渦巻く感情が胸を痛ませる。 耐えるように、ぐ、と拳を握り締めながら その光景を焼き付けて――。*]
(22) 2015/05/19(Tue) 22時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/19(Tue) 23時半頃
―― 四日目/夜 ――
[――遠吠えが、ベネットには聞こえる。
大事な家族である末の妹の、声だった。
族長の血肉を分け与えてから数日が経過している。
マーゴットやスティーブンの血肉には、
結局手を出す事は出来なかったから、
妹が糧を欲するのも当然と思えた。]
今夜は僕が狩りをしよう。
[“味方”に向ける短い一言。
彼女らの意思が働けば狙いはそれたかもしれないが、
結局その夜は、ベネットの意思が、歯車を回す。*]
─昨夜─
[この日の運命は、誇り高き彼が回したようでした。]
さて、一体誰をどんな風に。
素敵な殺し方をして見せてくれているのかしら。
明日がたのしみね。
[そんな風に呟いたのは、処刑されてしまったグレッグに寄り添いながら。
金の毛並みを撫で付けながら、くすくすと『声』を送ったでしょう。]
[こんなふうに。
守る誰かがあること、喪失を恐れる何かがあること。
私には、判らない事だけれど。]
メアリー。
『大丈夫』。
まだ、私たちがいるじゃない。
[彼の兄が口癖のように溢した言葉を真似て。
私は彼女に囁きました。
模造品の鈴は、ころり、ころりと音を立てます。]
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/20(Wed) 00時半頃
大丈夫…?
何も、何一つ…。
大丈夫なことなんて…なかったわ……。
何を、何からやり直したらいいのか……。
どうしたら、わたしの宝物を守れたのか……。
教えてほしいのに…ッ。
もう、お父さんも、お兄ちゃんもいないもん……。
[張り裂けそうな胸ではもう、『声』しかでない。]
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[男には昔、許嫁が居た。 家同士の繋がりで生まれた時から決まってた話。 別の村に住まう彼女と会えるのは年に数度。 恋だとか愛だとか考える前に、 彼女が伴侶になることを当たり前のことなのだと思っていた。 仲は良かったように思う。 親にも仲良くするよう言われていたし、 大事にするよう言われていた。 守ってあげなさい、とも、言われていたから、 そうする心算でずっといたのに――。
彼女の村で流行り病があった、と、 男の耳に伝うは遅すぎて、
彼女は死の淵にいて、 薬屋のおじさんに薬を貰い 話を聞いて間もなく出立するも 彼女の村に着く頃には既に埋葬された後だった。]
(68) 2015/05/20(Wed) 01時頃
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[守るべきものを守れずに。 唐突な別れに。 守る心算でいた男は守る力などないのだと知る。
守れぬのだから 最初からそのような存在を作るべきではないと 彼女の死以降、女性との触れ合いを極力避けるようになった。
一族の血を守るために。 家を継ぐものとしての役割を果たすために。 ずっと両親から、妻を娶る事を望まれているのを知りながら 彼女の事が忘れられないのだと伝え、 誰も好きにはなれないのだと嘘をついて。 大事なものを作らぬようにしていたはず、なのに――。
平静を装う心は、いともたやすく乱されてしまう。*]
(69) 2015/05/20(Wed) 01時頃
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やり直すことなんて出来ないの。
私たちは進むしかない。
戻ることなんて。
[出来ないのだから。
私は高い鈴の音を鳴らし。
その音も止んで消えた頃。
彼女の耳にだけ、そうっと囁いて見せました。]
[そして鈴の音は、音を立てます。]
……ほぉんと。
私、餓鬼って大っ嫌い。
いつでも自分勝手よね。
自分で始めておいて、なにが
「どうしたら、わたしの宝物を守れたのか」
笑わせるわ。
[くすくす、ころころ。]
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―― 朝/本屋 ――
[配達に来る者はもう居ない。 うしなわれた存在を思い目を伏せる。 彼がさいごに届けてくれた本の背を軽く撫でて 深く、深く、息を吐き出す。]
――… グレッグ。
[ぽつ、と名を紡ぐ。]
メアリーも昨日頼みごとをしに来たんだ。 なんて言ったか、知ってる?
[届かぬと分かりながら綴る、 語りかける相手なきままの言葉。]
(71) 2015/05/20(Wed) 01時半頃
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あのこはね、 自分が居なくなった時の心配をしてたんだ。 グレッグ、キミがひとりになるのを案じて
“側にいてあげてほしい。”
そう、お願いに来たんだよ。
[ゆる、と目を伏せ、困ったように眉を下げる。
誰かの来訪を知らせるように、 カウンターに飾られたマーガレットの花が微か揺れた。*]
(72) 2015/05/20(Wed) 01時半頃
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―― 本屋 ――
[ノックに気付いて本の背から手を離す。 呼ぶ声が聞こえればその音色に慌てて扉を開ける。]
クラリッサ、――……
[どうかしたの、と問う前に クラリッサの手>73>が己の胸元に触れて 一瞬声をなくすのは驚いたからだと己に言い訳し]
夢、って、あの不思議な夢を? ……違う、って、…… ?
(75) 2015/05/20(Wed) 01時半頃
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[焦るクラリッサを宥めるように軽く背を撫で]
落ち着いて、クラリッサ。 焦らなくていいから、ね。
[いつもと変わらぬ穏やかな声を彼女に向ける。]
(76) 2015/05/20(Wed) 01時半頃
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[クラリッサの『視た』という夢の話>>74を聞けば 驚いたように目を瞠り]
――…ラディ、 ラディスラヴァ、彼女が、そう、だと……?
[確かめるような響きを彼女に向ける。 元より疑う気もなく彼女のことを信じていたけれど それでも――、突然の事に途惑うように、 クラリッサの眸をじ、と見詰める。**]
(77) 2015/05/20(Wed) 02時頃
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もうお遊戯は、おしまい。
[くすくすと、笑って牙をむきましょう。
私には守るべきものも、喪うものもありません。
望むものもなければ。
望まれることだって、きっとないのですから。]
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/20(Wed) 02時半頃
[初めて耳にする声と
高い、鈴のような声と。
その声に何も言い返せなくて
言葉を詰まらせる。]
…ッ!
こんなことになるなんて……
思わなかったんだもの!!
殺すつもりなんてなかったんだもの…!!
[オーレリアを死なせてしまったのは事故でも
その後死体に工作したのは悪意。
スティーブンを殺したのは憎悪。
グレッグを殺した村人に思うのは殺意。]
[鈴の音の通り、
もう戻ることなど出来ないのかもしれない。]
「お遊戯は、おしまい」
[それは、守りたいものなんてない、そう言った彼女が
全て。
村も、仲間も、自分も。
全てを断ち切る決断だったのかも、しれない。]
[メアリーとラディスラヴァの声が聞こえる。
聞きながらも積極的に声を向けぬのは、
情がわきすぎぬように、という考え。
守れなかった過去が守りたいと思う相手を
極力増やさぬように歯止めをかけるから。
それでも、耳を傾け時折言葉を交わす、それだけで
ルパートのいう“味方”たちに情を重ねてしまっている。]
わたし…。
ラディスお姉ちゃんのこと
好きだよ。
ぶきっちょだけど
ちゃんと、伝わってるよ。
[か細い声を張り上げながら
この気持ちは伝わるでしょうか。]
[クラリッサから夢の話を聞く頃、
聞こえた笑み声に微か睫が震える。
主人公になんてなれないから、と言った彼女に
諦めを感じ言葉を向けてみたが認める言葉はなく、
何処か傲然たる物言いは、
彼女の心を守る鎧のようにも感じていて
彼女の心が、本心が、読みきれずにいるのは
きっと読ませたくないからだろうと思っていたけれど。]
―― 未明 ――
[――鳥も、獣も、ひとも、寝静まる頃。
ベネットはジョスランの家の扉を叩いた。
彼とはさほど親しくない、というのは自覚がある。
警戒されるのも致し方ないこと。
だから、彼が親しいだろう者の名を出し、偽りで彼に扉を開けさせる。]
ドナルドの事で、伝えておきたい事があって
[首飾りの一件を知り、感じたのは、
ドナルドがジョスランを信用するらしきこと。
情報を共有する程度に彼らは親しいということ。
明日も知れぬ我が身を憂うかのように、
心を殺して、紡いだ嘘は、それらしく響いたろうか。]
[己の為に、家族の為に、
獲物を狩る事に何の躊躇いがあろう。
そう思いながらも、
脅威となる力を持つ彼女を、
“味方”を疑う隻眼の友を、
その夜の狩りの選択肢からはずし、
より縁の薄いものから選ぶは、甘さ。]
[ジョスランに一瞬の隙を見つけると、
ベネットは獣へと姿を変えて、彼に飛び掛る。
前脚を肩に掛け押し倒し、咽喉に喰らいついて
助けを呼ばれぬようにまずは声を奪う。
牙は白い首筋につぷりと埋まり、
強靭な獣の顎が圧をかけ、その咽喉骨を噛み砕く。
口腔に広がる味は甘く馨しく、
漆黒の獣は、グル、と嬉しげに咽喉を鳴らした。
同じ村に住む同胞に牙を剥く。
一族を率いる族長を屠り、家族の為の糧とした獣は、
禁を犯し同族の味を覚え、また罪を重ねる。]
――…。
[ジョスランを見下ろす獣は双眸を細める。
獲物が女であればもっと楽しめたのに。
ふと浮かぶよこしまな思いは、
女性に聞かせるべきはないとわかるから音にはしない。
彼の首筋からドクドクと流れ出す血の量は多く、
このまま血を失えば死に至るだろう。
糧としての鮮度を優先し、息の根止めるは二の次で。]
ジョスラン、
迫るのが色気のない僕で済まないね。
[届くかどうかも知れぬまま軽口染みた声を向ける。]
[獣は鋭き爪でジョスランの衣服を破り、その肌に傷をつける。
肌に描かれる爪あとからは、じわと赤い珠が浮かんだ。
鼻先を近づけその血を、ざらりとした舌で舐めとり、
更なるを求めるように牙を剥き、肉を抉り隠された中を暴く。
熱き血潮に漆黒が濡れ、深みを増す。
獲物を狩るは本能。
栄養価の高そうな部位を選びそれを抜き出す。
ジョスランの心臓があるべき場所はぽっかりと空洞が口をあけ。
末の妹に与えるための糧を剥ぎ取り終えることには、
すでに息絶えていると知れる。
流れた命は床を濡らし彼の見事な金をも染めて。
別れの言葉を獣は口腔で転がし、立ち去り、
其処に残されるのは物言わぬ彼――。**]
|
[先日、グレッグの一件があったあの時、 こうしてクラリッサを支え向けた言葉への反応はなく、 喧騒に紛れ届かなかったのだろう、と思う。
一方的な思いだから、 届かなかったらそれはそれでいい。
彼女と己は見詰める先が違う。 そう、わかっていたのに――。 分かっていても口にしてしまった己の愚かさを嫌悪する。]
(123) 2015/05/20(Wed) 13時半頃
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[クラリッサの力を知りながら、 ベネットはそれを誰にも告げなかった。
けれど、先日の投票の前に、 彼女はそれを口にしたから もう皆知ることだろう。
獣の爪が、牙が、彼女に届かねば良いと願いながら 過ごした夜はもう、遠い。]
(124) 2015/05/20(Wed) 14時頃
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[黒の双眸に映りこむはクラリッサの姿。 少しだけかなしげな色を湛え、小さく息を吐き]
――…クラリッサ。 キミはそれを知って如何するの?
[グレッグの行いを皆に告げたように 正義を貫くだろうことを思いながら そうならないことを願い、尋ねる。]
(125) 2015/05/20(Wed) 14時頃
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[クラリッサの視る夢が、脅威となる事はわかっていた。 分かりながら、考えないようにして、あえて選択肢から外して。
彼女に暴かれるならそれで終いにしようと思って。 暴かれるなら彼女に、とも思って。
けれど、己以外の秘密が暴かれる事は望まず――]
――――……。 ねぇ、クラリッサ。 “脅威”となる力が皆に知れたのに、 キミが襲われずにいる理由は、何だと思う?
[何処か困ったような表情で、問い掛ける。*]
(126) 2015/05/20(Wed) 14時半頃
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[遠吠え>>137が、聞こえた。 誇り高きひとおおかみの、こえ。
ふ、と顔を上げて、声のした方を向く。]
どうやら呼ばれているようだね。
[ぽつ、と呟き]
僕は行くけど、キミは如何する。
[クラリッサに声を掛けながら、手を差し出しかけて、 あんな話をした後なのだから手は取られまいと諦めて、 空掴む手を下ろし、彼女の返事を待ってから、 声したほうへと人の姿のまま、向かう。]
(139) 2015/05/20(Wed) 16時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/20(Wed) 16時半頃
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[宿屋の裏手、駆けつけることには メアリーと、ラディスラヴァと、濡れ羽の毛並み>>138。]
――…何をしてるんだ。 昨日の再現でもするつもりかい?
[その組合せに奇妙さを覚えながら 読みきれぬ状況を前に、 誰を宥めて良いか知れぬまま 宥めようとする声を発した。*]
(144) 2015/05/20(Wed) 17時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/20(Wed) 17時頃
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[――彼女の密やかな覚悟を知った時、 ベネットもまた覚悟を決めた。
残るは情を向ける者ばかり。 いずれか選ばねば前には進めない。
ならば手強き者をこの牙にかけよう。 禁を犯した育て親を屠った友を――。 己の為、彼女の為、家族の為、 耐え忍ぶ“共存”を終わりにする為に。]
(156) 2015/05/20(Wed) 19時半頃
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メアリー …っ、
[メアリーの呼ぶ声>>155に駆け寄る。 伸ばされた彼女の手を取ろうと己もまた手を伸ばす。 助けを求めるようなその響きは常より力なく感じた。]
(157) 2015/05/20(Wed) 19時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/20(Wed) 20時頃
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[力ないメアリーの声>>158が彼女の憔悴を思わせる。 父親を失い、兄のように慕ういとこを失ったばかりなのだから それも当然のことだろう。 触れる彼女の手を、そっと握る。]
――…メアリー、
[密やかな声を聞き、ベネットは酷く痛そうな顔をする。]
(164) 2015/05/20(Wed) 21時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/20(Wed) 21時半頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/20(Wed) 22時頃
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[後悔、という言葉に、メアリーは何か思うよう。
ベネットにも後悔はあるけれど
族長を手にかけ、――の、糧としたことも、 ジョスランを狩り、――の、糧としたことも、
共存の天秤の、均衡を揺るがすことも、
己の選んだ道ゆえに後悔するつもりはなく。]
(170) 2015/05/20(Wed) 22時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/20(Wed) 22時頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/20(Wed) 22時半頃
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[悔いるとすれば、許嫁を守れなかったこと。 悔いるとすれば、グレッグを守れなかったこと。 悔いるとすれば、――]
ラディスラヴァ、
[キミにこんなことをさせてしまったこと。]
(171) 2015/05/20(Wed) 22時半頃
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―― 回想/本屋 ――
[重なる視線。 儚い女性かと思えば芯の強さを見せる彼女。 クラリッサの言葉>>172になるほどと頷く。]
見た事あるなら間違いないか。 ――…キミの視る夢は、やっぱり、
[正しいのだろう、と最後まで続けぬまま 疑いのない響きを落とす。
委ねられるそれが嬉しいのに、 ラディスラヴァの事を知られたのが悩ましく。
クラリッサの思い>>173を知らぬまま 聡い彼女が真実に気付くよう問い掛けを重ねた。]
(182) 2015/05/20(Wed) 23時頃
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[救いを求めるような眼差し>>174に 答えられたらよかったのに。 少しだけ申し訳なさそうに眉を下げるのみ。
クラリッサの無言の問い>>175に 答えは出ているのだろうと小さく笑む。
彼女の言>>177に静かに頷く。 状況を整理すればおのずとみえると知れるから。]
(183) 2015/05/20(Wed) 23時頃
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[触れる箇所からはクラリッサのぬくもり>>178が伝う。 近くあるのに遠く感じるのはベネットも同じで。 道を違えていることをはじめから知っていたから それでもこのぬくもりが失われねばよいと願い。
まっすぐな眸が己を見透かすような気さえするけれど 彼女の眸もまた好きで、綺麗と思うから視線はそらせず。 そうして落ちた問い掛け>>179に]
――…凡その事は把握してるかな。
[少しだけ諦めたような色で、そう告げる。]
(184) 2015/05/20(Wed) 23時頃
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[もう触れることはないと思っていた手が触れる。 そっと、軽く、彼女の手を握り返して 男はクラリッサに微かな声で応える。
遠吠えに呼ばれ、 名残惜しく思いながらも彼女の手をそっと離した。*]
―― 回想/了 ――
(188) 2015/05/20(Wed) 23時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/20(Wed) 23時半頃
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[メアリーへと駆け寄るクラリッサに場所を譲る。 彼女の様子>>190はメアリーを心より案じているように見えた。]
中で休ませた方が良いかもしれないね。
[クラリッサへとそう声を掛け。 新たに現れたサイラス>>187の呟きに、 ゆると首を振り、詳細知れぬことを伝える。]
(191) 2015/05/21(Thu) 00時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/21(Thu) 00時頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/21(Thu) 00時頃
|
[本屋で聞いたクラリッサの密やかな声に ベネットは何も言葉として返すことは出来なかった。 先ほど紡いだと同じ言葉が浮かぶが 彼女が求める言葉はそれでないと知れるから――。 微かな微笑みのみを彼女に向けるは感謝の意だけでなく。
眸ににじむものに気付けば>>192 泣かせたくないと思いながら 己の行いが彼女の心を痛ませるのだと感じて。
想い伝えるような預けを受け止めたのは少し前の事。]
(203) 2015/05/21(Thu) 00時半頃
|
|
[アルカイドの声>>201に ラディスラヴァと彼を見比べゆると首を振る。]
――…けど、昨日の事を思い出させる。
[グレッグを思い出し声のトーンは少し沈む。]
[クラリッサの言葉>>200にはひとつ頷き]
その心算だけど――…
[彼女はラディスラヴァを視たはずで、 そうして己の事も察しているはず。 微かな途惑いは一瞬。 一先ずはこの場を収めることを考えるけれど――]
(208) 2015/05/21(Thu) 00時半頃
|
|
――…そう、か。 キミにはそう見えていたんだ。
[アルカイドの姿がひとのものとなれば 僅かに安堵の色を過ぎらせた。
サイラスがクラリッサへと問うが聞こえる。
ドナルドの姿を認めれば、黒い眸が微かに揺れ ラディスラヴァに声掛けるさまをじ、と見詰めて。]
(211) 2015/05/21(Thu) 01時頃
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[ラディスラヴァがどのような心で動いたかは知れる。 メアリーの思いもまた耳に留めていたから 先の状況で警戒すべきはアルカイドのみだった。 彼の気を逸らす心算で紡いだ危機感の薄い落ち着いた言葉で
説明、とアルカイドが話し始める>>210 聞き終える頃、ラディスラヴァに視線を向けて 彼女の言葉を待つ態。]
(216) 2015/05/21(Thu) 01時頃
|
|
[メアリーと共に宿屋の中に入っていくクラリッサを見送る。 同じ女性である彼女に介抱されるほうが メアリーにとってもよいだろうと考えて ベネット自身は付き添うことは考えなかった。]
――……。
[アルカイドの声>>218が、 ラディスラヴァに向けられるなら 微か肩を揺らし、柳眉を寄せる。]
(220) 2015/05/21(Thu) 01時半頃
|
[こんなことになるなんて
そんな声を聞きながら。
私が思い出していたのは遠い遠い昔のこと。
私の歯車はもうずっと昔から狂っていて。
ずれて軋んだまま、動かし続けてきたから。]
─二度と訪れない、あの頃─
[それはまだ、私が声を殺すことなく
幼馴染達と遊んでいた頃のことです。
私は男の子達と一緒に、野山を駆け回り遊んでいました。
私達のヒーローを追いかけて。
私は手を引かれて。
夕日に変わって、地平線が赤く染まっていても。
時を惜しむようにかけられる言葉。]
「もう少しだけ。
あと少しだけ、遊ぼう。」
…うんっ。
[まだ前髪の伸びていない私の瞳が
夕陽の色をたたえては、輝いていた、幼い時。]
…ただ、いま。
[家になんて、帰りたくはありませんでした。
それでも時間が来たなら、子供の私はその場所に帰ることしか出来ず
地獄の門を開けるような心地で、家の扉を空けていたように思います。
扉に鍵がかかれば、そこから拷問の始まりでした。
私を生んだ母親が、何を思っていたのかわかりません。
私を生ませた父親が、何を考えていたのかわかりません。
私に注がれるのは愛情ではなく。
暴力と、暴言と、嘲笑だけ。
見えない部分を叩かれては、大人たちの視線が見下ろしてきました。
真っ赤な、血の色をした瞳で。
「なんでお前なんて生んでしまったんだろうね?」
そんな風に、繰り返される毎日でした。]
[望まれたことなんて、ありません。
だから、望むことなんて、ありません。
メアリーさんのように。
『本当の』家族に愛されることは羨ましい。
ベネットさんのように。
守る誰かがいることは羨ましい。
けれど。
私は誰のヒロインでも、主人公でもないから。]
────コツリ。
[お父さんとお母さんは、足元に転がっていました。
靴が触れたのはお母さんの脛でしょうか。
それともお父さんの腕でしょうか。
夜になっても、次の日になっても、更に次の日が来ても。
両親が帰ってくることはありません。
──私は、二人のことが大嫌いだったから。
(──二人は、私のことが大嫌いだったから。)
それから私が帰る家は、いつだって独りきり。
いつだって、こうして独りきりなのです。]
[声を出さなくなったのは。
喉を絞めるようになったのは。
この頃からだということを、誰も知るはずのない、おはなし*]
|
[ドナルドの問い掛け>>223に 少しだけ驚いたように瞬いて彼を見る。]
――…サイラス、かな。
メアリーは無実で グレッグも彼女を庇おうとしただけ、で無実だと思ってる。 だから、そんな彼に手を下した、サイラスが怪しい、と。
妙な噂も村で流れているし。
[ちら、と名を出した彼を見遣り 思い出すは村で流れる噂話>>4:307>>4:308。 ドナルドがそれを知るかわからないから 説明の付け足しと噂を掻い摘んで話し]
(226) 2015/05/21(Thu) 02時頃
|
ヒロインでも、主人公でもない。
殺されていく『魔女』。
お似合いじゃない。
[鈴の音一つ、ころりとたてて。]
|
落ち込み方か。 ドナルドの目には演技に見えなかったんだね。
[接して感じただろう事をドナルドから聞けば ゆると考えるふうに顎先に手を宛がう。]
――…ラディスラヴァは、 それほど親しくないからよくは分からないけど 犠牲者の死を悼む彼女の様子から この騒ぎは思いもよらないことだった。
[如何してこうなったかわからないという風に 首をゆると横にふるけれど ドナルドの続き>>237を聞けばはたと瞬き]
キミにはそんな風に見えていたんだね。
(240) 2015/05/21(Thu) 02時半頃
|
|
――…ルパートさんと一緒に 絵本を楽しそうに選びに来た女の子。
メアリーに対してはそんな印象しかもってなかった。 そんな子がオーレリアにあんなこと、するなんて 思いもしないよ。
[朧に耳にするまでは、本当にそう思っていた。 過去の思いを口にしてドナルド>>237に向ける。 また、偽りを重ねることに痛みを覚えるのは、 彼に対しての良心か、ただの矜持ゆえのことか。]
(242) 2015/05/21(Thu) 02時半頃
|
キミはキミだよ、ラディスラヴァ。
『魔女』なんて肩書きでは括れない。
本当は優しい女の子だ。
[鈴の音に、低く堪えるような音を響かせ]
謂ったでしょう、私は餓鬼なんて嫌いだって。
そうやって勝手に、いいように受け取って。
世の中全てから愛されていると思ってるの。
[か細い、純粋な主張も
一蹴してしまう、嘲笑と共に。
“味方”といった彼が、幼馴染へ弁明してくれていても]
『本当は』?
本当の私なんて、もう何処にだっていないの。
やめて頂戴、吐き気がするわ。
[ころり、模造品の音一つ。]
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