231 自由帳の中で、僕たちは。
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To:淵 佳徹
Sub:昨日の夜より
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さみー、ですね。
こけませんよ!でも、ありがとうございます。気を付けていきます。
昨日は試食ありがとうございました。
頂いた担々スープ、初めて食べたけど辛くてびっくりしました。(目を×にした顔文字)
[原付と黒い手袋を背景にした雪の添付画像.jpg]
To:淵 佳徹
Sub:図書館に
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サンタさんが来たようです。
赤い花、ちょっと暖かそうですよね。
誰かに見せたくなって、すみません。
[カランコエの赤い花の間から覗くサンタ.jpg]
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To:佐藤ぶちょー
From:古雅 七緒
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おはようございます(笑顔の絵文字)
好み?冷やしアメってーと、お土産かにゃ〜(猫の絵文字)
くれるもんなら、おれぜんぶ好き!
だから、
ぶちょーは気にせず、ぶちょーのすきなもの選んでどーぞ。
もしまた冷やしアメ買ってきたって、誰もぶちょーのこときらい、なんて思わないし(笑顔の絵文字)
あと、
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To:入江 礼留
From:古雅 七緒
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やだやだやだ!
チョコミントパフェ(300円くらいでコンビニで発売中。カップの中にふわふわのスポンジとミント味のチョコ、クッキー、チョコソースが絶妙なバランス。うまいからパイセンも一度食べてみて!)奢ってくれないとなななな泣いちゃう(泣いている絵文字)
まー
留年してもなんとかなるんじゃない?
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え、あの人、原付で来る気…?
[メールを送ってすぐ、割りと早いタイミングで返信が来た。 原付と手袋が写りこむ雪の写真。 おいおい大丈夫か、スリップしないか?こわくねぇか?
雪道で スリップ横転 すってんこ ボロボロで来る 木島先生
なんて短歌は勘弁願いたいもんだ。 いやぁなんてひどい、10点。 土岐宇佐一の足元にも及ばない。]
(48) 2017/12/20(Wed) 16時頃
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[なにか返そうかと思っていたが、ひどい短歌の呪いにかかってしまって 結局すぐ返せないままHRの時間になった。]
あーい。はよー。…うーっす。
[今日もすれ違い様に生徒と挨拶(?)を交わす。 廊下も教室も実に寒い。 おれのクラスにもちらほらと風邪や熱などで欠席が見受けられた。 こんなに寒けりゃ風邪も引くわな。 雪降ってんのに、なんか残念だなぁ。]
一限目自習にすんぞー。
[積もりそうにない粉雪なのも残念だが。 ふと視線だけで生徒の調子を確認するが 友田の顔は果してどうだったか*]
(49) 2017/12/20(Wed) 17時頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2017/12/20(Wed) 17時頃
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To:古雅 七緒
From:佐藤 喜一
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ああ、すまん。土産の話だ。
分かった。好きに選ぶことにする。ありがとう。
ちなみに、「あと、」の続きは何だったんだ?結構気になる。
それから、さっき授業サボってただろ。教室から見えたぞ。
心配だな。留年しないでくれよ。
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[自習の間、もう一つメールが届いていることに気付く。 文面にふと唇の端を上げたが、端から見れば薄ら怖かったかもしれない。
うん、そうそう。 わかってくれる人がいて、嬉しく思う。
反面それは、忘れていた――忘れようとしていた ここ数日の冬の幻を思い起こす。 自分の傷をじくじくとえぐるような。]
アホだな…。 自分で置いたんだろがよ。
[一転、眉間に寄せた皺は少しばかり深く。 それも一瞬のことだったから、生徒には見られていないと思いたい。 とんとんと画面に触れて返事を打つ。]
(51) 2017/12/20(Wed) 20時頃
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To:木島先生
Sub:おー
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ずいぶんあわてんぼうすね。
なんて、それおれが置いたので
喜んでくれる人がいてよかったっす。
\いえーい/
(∩´∀`)∩
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[添付されていた写真には、花と、あわてんぼうのサンタクロース。 返信を打ちながら、すっとぼけようかとも思ったが 嘘をつくのは好きじゃない。 別に図書館に行くことも、自由帳に書き込むことも 隠しているわけでないのでそのまま送信して。]
ん?
[あんな図書館の隅にちょこっと置かれた花なんて 普通に用事があるだけでは気付かないよな。 もしかしなくても、木島先生もあの自由帳を使ってるのか…? とまで考えて、一限目を終えるチャイムが鳴った。]
(52) 2017/12/20(Wed) 20時半頃
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[二限目は問題の三笹、古雅のクラスだったが 思った通りどちらもおらず。 おれの眉間の筋肉に休みをくれ、まったく。]
ったく…評価下げるぞあいつらは…。
[ぼやいてみても、仕方なく。 数名欠けた二年の教室で授業を滞りなく終わらせた。 そして昼になり、いつものように購買に行って 今日は『激辛やきそば』と書かれた真っ赤な四角いパッケージと 大きいのに安いシュークリーム、ほかにも少し買って指導室に向かった。]
(53) 2017/12/20(Wed) 20時半頃
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―指導室―
[今日は誰を呼びつけているわけでもない。 が、まあおれはよくここにいることが多い。 職員室は省エネの魔法で寒いし、ここなら自分で空調を好き勝手出来る。 こんなふうに、たまに窓を開けて煙草を吸ったって まあ…怒られたことないし。 あと一つは――]
……まぁ、来んわな。
[呼んでないのだから来るはずもない。 細い煙草に火をつけて、息を吐きだす。 白い雪が落ちてくる空に相反して、紫煙が空へと上って消えた。]
(59) 2017/12/20(Wed) 20時半頃
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[去年の“噂”の辺りからにはなるが 比較的、この指導室にいることを意識的に続けていた。 あいつの――誰に対してもだが。 だれかの駆け込み寺になるなんてまっぴらごめんだったが 此処の扉は大抵開いていた。 誰か来ようが、来まいが。]
さっぶいなー。
[部屋が? おれが? 勝手に自分の過去と重ねて。 『教師と生徒の恋愛』、『障害のある恋』。 入江がジェニファー先生に向けるものが本気でないとわかっていても すでに何度も告白をして振られているということは “あの入江が”というように、風に乗って耳に入ってくる。 だから謂わずにいられなかった。 「考えろよ」――と。
将来を、未来を。]
(60) 2017/12/20(Wed) 21時頃
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[未来を謳いながら、心は過去に置き去りのまま。 指導室の窓から外を見る。 此処から校庭をみても、花壇なんてなくて。]
眼鏡が曇ってんなぁ。
[自嘲をこぼしながら、曇り一つない眼鏡を拭いた。 熱いほうじ茶と、激辛焼きそば、シュークリームを平らげて。 もう一つ買ったカレーパンは、そのまま机の上に置いた。 付箋に「ひるめし」とだけ書いて張り付けて、机の上に置く。 野良猫がやってきて食うかもしれないし、食わずにそのままかもしれない。
指導室に貴重品なんてものはない。 施錠しようがしまいが、任されたおれの勝手だ。 帰る前にはもう一度くるし、と。 暖房をつけたまま、鍵もかけないまま、そこを出た*]
(61) 2017/12/20(Wed) 21時半頃
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―昼過ぎ・図書館―
あ、浅見先生。 蛍光灯どうです?
[丁度佐藤とはすれ違いのように、昼過ぎごろに図書館に来た。 朝、用務に蛍光灯のことを話しておいたから交換に来たと思うが確認のためだ。 チカチカしていたところはすっかり明かりを取り戻している。]
はい? あー、あれですか? 『加藍菜(カランコエ)』ですね。 多肉なんでそんな水やらなくていいんすけど 短日植物なんで、夜暗いとこに置かないとだめです。 まあ、図書館は夜電気落とすんで大丈夫じゃないっすかね?
[おれが理科教師だったからだろう、あの花は何て名前なのかと聞かれ 簡単な育て方も一緒に教えておいた。 だってこの人あんまマメに世話しそうにねぇし。]
(62) 2017/12/20(Wed) 21時半頃
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三年の佐藤がきいてきた? へぇ?
[どうやら図書館に佐藤がきて、あの花の名前を聞いていったらしい。 図書館の棚の上のところの掃除とか任されてたりして、なんて 数日前に部室の棚の上を掃除していた佐藤の背中を思い出した。
これといって深くを考えないおれの脳みそは 土岐宇佐一が佐藤喜一のアナグラムだなんて思いつきもしないし あいつ本好きそうだもんなーとか、そんな程度だ。 そんなだから、綺麗な字が受け持ちの生徒のものだということもわからない。
気付かないようにしているのかもしれない。 『自由帳』のなかは、現実と切り離された世界だと そう、思いたいからなのかも、知れない。]
(63) 2017/12/20(Wed) 22時頃
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[自由帳のページを捲った。書き込みは増えている。
薄赤の花を差し出す、Rの猫のイラスト。 にせささみの天気予報。 土岐の新しい短歌を見て、口の端を上げる。 おれが知る、“この鉢を見て喜ぶ二人目”だ。 勝手に喜んでくれていると思ったが、間違ってはいないだろう。 名前を問う書き込みが添えられていたが、おれがそれに答えるのもこっぱずかしい気がして。]
(64) 2017/12/20(Wed) 22時頃
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おおゆき、いいな。 おれは、ゆきだるまがみたい。
“F”
(65) 2017/12/20(Wed) 22時頃
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[珍しく日中に書き込みをしてしまった。
浅見先生には軽く会釈をして、図書館を出る。 さて、そろそろ午後の授業だが。 次のクラスはどこだったか**]
(66) 2017/12/20(Wed) 22時頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2017/12/20(Wed) 22時頃
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To:古雅 七緒
From:入江 礼留
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机の中に入れておきました、先生に見つからないよーに
クソ寒いから今日はこれで我慢しといて(雪だるまの絵文字)
地下軌道 エフは、メモを貼った。
2017/12/20(Wed) 22時半頃
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To:入江先輩
From:三笹
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俺的早朝に目覚めすっきりでした
わあ・・・
メシ作らせる為にとか
普通にお手伝いさんじゃないすか
先輩三年生なのに
ヤバいっすね、ウケます
焼きそばとかくそ簡単ですけど
秒で出来ますよ、秒で
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―放課後・指導室―
[授業で雪の結晶がどうやって出来るのかなどを教えて、時が過ぎる。 気がつけば放課後にもなっていて、一日の流れの速さを感じた。 子供は知らないことばかり、新しいことばかりが起こるから 一日や一年が大層長く感じるらしい。 逆に大人は新鮮味も発見もなくなり、毎日を繰り返すから 一週間も数年も幾分早く感じるのだ。
指導室に向かえば人はおらず。 そこには『ひるめし』と入れ替わるようにして置かれたクリームパン。 辛いものが甘いものに変わっていた。 どうやら野良猫が置いていったようだ。]
等価交換?
[見返りなんか求めてなかったが、律儀なやつだ。 熱いほうじ茶をいれて、クリームパンを食べながら残りの仕事に向かう事にする。]
(85) 2017/12/21(Thu) 01時半頃
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[そろそろ提出しなければならない書類の中に、二年の斑模様の名前を見つける。 赤いのといい、こいつといい、今日も出席してなかった。]
はー、まだ古雅はいい古雅は。 授業寝てたり居なかったりで赤点なのは、困るけど可愛いもんだ。 三笹はいかん。 あいつは出席してねぇのに成績がいいときたもんだ。
[あいつはなんだ、おれに恨みかなんかあるのか。 生徒も、全学年あわせると相当な数いるし 勿論その中にはおれの事嫌ってるやつもいる。 三笹もそれか、その部類なのか。
吐いた溜息はそう軽くはない。 渋い顔で書類にチェックを入れた。 これが担任に回れば、彼らはめでたく冬休み補習組の一員となるだろう。]
(86) 2017/12/21(Thu) 01時半頃
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―図書館―
[仕事を終えた頃には、もう日も落ちていたか。 自由帳の中身を確認する。 ライの書き込みが増えていた、土岐みたいになりたい、と。 いつも隅に書く、ライ。 名前は書いてなかったが、昨日の「大人になりたくない」も もしかしたらライのものかも知れないな、と。
何か書き足そうか考えて、シャーペンをくるくると迷わせた。]
(87) 2017/12/21(Thu) 02時頃
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-・ ・-/ ・ ・・- ・・ ・/
ときのたんか、かっこいいもんな。 あーるやひよこみたいに、 えがかけるのも、うらやましい。
“F”
(88) 2017/12/21(Thu) 02時頃
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[雑に消したから装飾にしようとした部分が少し残ったが、まあいいだろう。
ライの他にも書き込みが増えていれば目にしていた。 それを見ればなにかしの反応が自分の中ではあったが 今日、ノートには残さないまま。
偽ささみの予報が当たるのかどうか。 また、冬子の反応も楽しみにしつつおれは学校を後にした**]
(89) 2017/12/21(Thu) 02時頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2017/12/21(Thu) 02時頃
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To:きーちくん
From:千影
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安心してして(ピース)(笑顔)(ピース)
でもそこは責任取ってほしかった〜〜(!!の絵文字)
俺は、俺の好みが解らないから、
そういって外から見てもらえるなら嬉しい。
よ〜〜し、読み終わったらまたメールするね(ピース)
よろしく(笑顔)(太陽)(太陽)
地下軌道 エフは、メモを貼った。
2017/12/21(Thu) 14時頃
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To:佐藤ぶちょー
From:古雅 七緒
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留年はほら、神のみぞ知るって言うか(両手で拝む絵文字)
あ、すんません気にさせて。
特別変なことじゃなくて。
ただ、ぶちょーがこれで最後って言うから、
卒業したってガッコ遊びに来たらいいのにって思ったダケ(キノコの絵文字)
もっとお土産ほしい(照れ顔の絵文字)
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To:入江 礼留
From:古雅 七緒
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いりえパイセンだいすっき!(ダンサーの絵文字10連打)
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