131 SACRED JUSTICE ―闇の正義と光の祝福―
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あら、レティーシャ。 大丈夫よ、この子達もみんな無事だったもの。
[レティーシャが合流する頃。 子供達はクラリッサを取り囲んで、神聖十字軍に入りたいと口々に言っていた。
まだ訓練が終わっていないと諭そうとしても。 クラリッサやラディエル聖下なら何らかの方法はあるでしょうと。
年長の子供……と言うよりは青年期に差し掛かった面々が言い出していた。]
(296) 2014/08/19(Tue) 18時半頃
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困ったわね。 無い訳じゃあ無いんだけれど。
[かつて、光の司祭が操ったと言う奇跡にも近い失伝魔術《ロストミスティック》無論、クラリッサならば使用できるのだが。
果たして、それだけの覚悟はあるのかと周囲を見回すと。 皆一様に目を輝かせて。
天使様とクラリッサの力になりたいと口々に言うのだった。]
(297) 2014/08/19(Tue) 18時半頃
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正直わかんねーや!
あの人の言葉が本当ならばきくかちはあるんじゃね?
俺、教団と賢者の塔が嫌いなのは固定観念がつえーからだし!
ちゃんと平等にすべてを見るならちっと考えちゃうぜ…。
でも新しい教皇はちげーみたいだ。
まぁやめとくわ、今んところはさ。
……あの人はティソを騙す気はないよ。たぶん。
唯、あの人の価値観がどのくらい僕たちと違うかは知らないけど。
ちゃんと平等にすべてを見られるなら。か。
……じゃあやっぱり、僕は信用できないや。
本当の平等は、ひとつひとつ違う花の色を受け入れる事で。
全部の花を唯ひとつの色に選別して満足する事じゃないと思うから。
本当に平等で、優しさに溢れた国なら僕も。ううん。
みんながそっちに味方していると思う。だけど。
少なくとも僕、あの「鳥」が纏める国に従いたくはないな。
……あれじゃ焼き鳥にもならないし……
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良いかしら、貴方達。
いくら、すべての民に門を開いていると言っても限度があるわ。 怪しい人間が居たら、流石に捕まえなさい。
[魔力の通信を駆使して神聖十字軍に指示を出すが。 問題は返って来る声が明らかに減っている事。
それはつまり……天に召されてしまったと言う事か。]
(308) 2014/08/19(Tue) 21時半頃
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[二人の会話には口を出さない。
なんの事やらさっぱり分からなかったからだ。
それでも一言だけツッコむのならば。]
…中々に美しいと思うのだがな。
焼き鳥にするには惜しいと思うが。
[おそらくは鳥とはラディエルの事だろうと踏んで、ぼそりと呟いた。]
……ティソ。いっそカーライルに来ない?
寒い雪国だし、足元は滑るし、ルンフィアよりはずっと過ごし難いけど。
新しい場所で、君の事を認める、そんな場所をこれから探して作るのも。
……ありじゃないかと。思って。
[最も、これから戦いが激化する状態、カーライルも無事で住むかわからない状態でいう言葉でもないか]
[焼き鳥の言葉には笑いながら]
まぁ、あの鳥には従いたくねーよな!
後は焼き鳥にしたくもねー、そこそこ美しいしな!
[カーライルへの勧誘にたいしては]
有りがたい話だ。
でも、もう少し考えさせてくれ〜。
居場所を作るために俺もまだ度量がたりねーかもってもうんだ!
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ああ、そういえば説明していなかったわね。
どうもね、4属性全部使ってる都合で。 私たちの同志にしか聞こえないような通信手段が出来たのよ。
[そこまで言ってから、魔力を発動させた。]
(317) 2014/08/19(Tue) 22時頃
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こんな風に、ね。
何かあればこっちでも指示を出すし。
他の同士からの声も届くと思うわ。
!
それでは、先程聴こえた声は……!
[再びくっきりと聴こえた声に、同じように応える。]
畏まりました。
それでは、私も聖堂内を……
[と、聖堂内の侵入者を捕らえに向かおうとして。]
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そうね……
[少しだけ考えてから。]
一緒に行きましょうか、レティーシャ。 それとも、別々に行動する?
[いつでも移動出来る様に転移の魔法陣は開いていた。]
(324) 2014/08/19(Tue) 22時半頃
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《白銀の翅》が……?
そう、まだ外には出ていないようならば。 再度捕らえてしまえば良いわね。
[そう言って微笑むと 特に気にしないで構わないと告げて。]
(326) 2014/08/19(Tue) 22時半頃
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――辿れ。
[魔力感知。
レティーシャと他の配下から聞いた《白銀の翅》の特徴。 そんな特徴的な人間ならば、それほど面識はなくても調べる事は可能だろうと。
まるで張り巡らせた糸のように。 クラウディアの魔術は《白銀の翅》を探し出さんと。]
(334) 2014/08/19(Tue) 22時半頃
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ええ、分かったわ。 それでは、別々に動くとしましょうか。
[ラディエルを護衛すると言う彼女に微笑んで。 別々に行動する事を伝えると。
自身は再度、探索を開始する。 そして、魔力を感知すると。]
……見つけたわ。
(348) 2014/08/19(Tue) 22時半頃
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……見つけたわ。
どこへ行こうというのかしら、《白銀の翅》
[デメテルとカリュクスの行く手を塞ぐように転移魔法陣が出現し。 出現したのはクラリッサだった。]
ご機嫌よう、こうしてお話しするのは初めてかしらね。
それと……
[珍しく、困惑した表情を見せた。 《白銀の翅》の横に居る少女。
彼女は確か――]
(354) 2014/08/19(Tue) 23時頃
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――貴女は確か。
ルーベリオンで死んだはずよね。 それがどうして此処に……?
[困惑したような表情のまま。 目の前の彼女に問いかける。
そして、そのドレスの模様に目を遣ると。 古代文字が並んでいるのが理解できた。
そして、憎悪に満ちた眼を向けられると。]
(370) 2014/08/19(Tue) 23時半頃
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いいえ、覚えているわ。
この私が殺した相手はみんな覚えているもの。
[そして、周囲を舞い散る紙片に目をやって。]
不死者ならば討伐しなければいけないわね。 もしも甦ったのならば、クロス・オブ・メサイアを今度こそ信仰すると良いわ。 さて、貴女はどっちかしら。
(371) 2014/08/19(Tue) 23時半頃
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あらあら、ご挨拶ね。
[闇色の大嵐を魔術の防御で受け止めて。 背中には焔と光の翼を展開させる。]
間違った道を歩んでいる人がいれば救ってあげるのは当然でしょう?
ルーベリオンのようにね。
[そこに悪意はない。 純粋に自分達の宗教が救済なのだと考える狂信者の姿があった。]
(393) 2014/08/20(Wed) 00時頃
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憂鬱を謳う詩人《ブルーバード》
また随分と……
[匣や仮初の命と言う言葉。
闇の魔術による物なのだろうか。 ただ、以前とは雰囲気が全く異なる事は分かっていた。]
(394) 2014/08/20(Wed) 00時頃
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聖具《レガリヤ》?
ラディスラヴァ卿……ラディエル聖下が探していた物の事かしら。
[生憎と彼女はそれの詳細を知らず。 そして、知らないのならば目の前の相手に聞けばいいかと笑う。]
そう、仮初の命をね。
ならばずっと、隠れていれば良かったのに。 大聖堂にわざわざ来るなんて……ね。
(395) 2014/08/20(Wed) 00時頃
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[光の翼が羽ばたくと、闇色のヴェールを切り裂いていく。 そして、ヴェールに書いてある文字を読みながら。]
「王を讃えよ」……
貴女の王はもう見つかったのかしら。
[そんな軽口を叩きながら、光の翼からはナイフが生み出され。 彼女達へと向けて飛んでいく。]
(396) 2014/08/20(Wed) 00時頃
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成程、王の下へ。
闇の王と光の天使。 それぞれの眷属を引き連れてぶつかる事になるのかしら。
[その光景を想像して見る。
尤も、その思考は一度中断せざるを得ないのだが。]
……厄介ね、やはり不死者か。
[光のナイフを身体で受け止めて。 それでも彼女はこちらへと迫る。]
(411) 2014/08/20(Wed) 00時半頃
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なんで…。 なんで。なんで。 なんで。
なんで。 なんで。 なんで!!?
なんでなんで。 なんで。 なんで!!!!
[その時唐突に、爆ぜる鐘楼、暴れ狂う闇の雷霆が天に浮かぶ中。
無秩序に唯壊れた機械の様に三文字だけを叫び続ける意識が、奔る。
何の声も光景も映らず、ただ闇に閉ざされた無意識の中で叫び続ける。何かが起きたのはもう誰が確認するまでもなく明らかで]
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