212 冷たい校舎村(突)
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
|
[ 暗転、と ]
[ ―― 落下。 ]
(0) mayam 2017/03/20(Mon) 02時半頃
|
|
― 現実世界 ―
[ グシャッ まではいかずとも、 ゴン、とか そういう音が響いた。
固い床に背中を打ち付ける音 が、 古辺通の 帰還の合図。
ばらけた前髪の隙間、見上げた先は、 …空 じゃあ なくて、暗い天井。 ]
(1) mayam 2017/03/20(Mon) 02時半頃
|
|
[ ―― ぱちん。 瞳と、電気が、瞬く音。 ちかちか、 暗転する前の光とは違って、 蛍光灯の白いそれが、目に飛び込んできた。
指先は、…冷たく、無くて。 耳に飛び込んでくるのは、 風の音 じゃあ なくて、
声。 ]
(2) mayam 2017/03/20(Mon) 02時半頃
|
|
「 通? 」
[ あ。 って 言うのは、此方の声。
反応しようと、 身を起こそうとして、…出来なかった。 ベッドから落下したことに此処で気付いて、 ずり、這いずるみたいに、一度床に着地する。 ]
(3) mayam 2017/03/20(Mon) 02時半頃
|
|
―― なんでも ない、 寝違えた、…? [ 座り込んで、髪を掻き上げる。癖だ。 … ああそう、 前髪 切らないと。鬱陶しい。 指の間を通る前髪は、長くて、…あれ? なんで、こんなこと、思ったんだっけな。
考え込む、数秒。 剣呑な瞳をしたまま。 また あっ って 声を出した。 ]
(4) mayam 2017/03/20(Mon) 02時半頃
|
|
[ 行かないと。 かみさまじゃあなくて、そう ともだちの、ところに。 ]
(5) mayam 2017/03/20(Mon) 02時半頃
|
|
……あいつどこいんの
[ 死にかけ、なら。 何処かの病院に運ばれているんだろう。 考えて、―― 考える前に、動いていた。 古辺通は"スマート"ではあるけれど、 何せ、説得に拳を使った男だったから もう 近いところから行けば良いかな って。 そういう思考。
思い当たるところ、あったし。 …近くの病院、って 頭の中にちゃんと入ってるんですよ。 何せ 友達が教えてくれたから。 ]
(6) mayam 2017/03/20(Mon) 02時半頃
|
|
[ 伯母にはいったん、出て貰って。
手早くコートとマフラーを装備して、 忘れちゃあいけない、文明の利器。
ぴこん、点滅。 ]
(7) mayam 2017/03/20(Mon) 02時半頃
|
|
[ 差出人は、文字化けじゃあない。 あの橘からのメールと、それから、 ……委員長、こんばんは。
なあ この世界で、きみは何を見ましたか。 ちゃんと 真っ直ぐ帰ってこれましたか。
汁粉、ちゃんと奢るから。 それと髪、ちゃんと切るから。 そうしたらきっと、 多少は きみと瞳が合うだろうか。 たとえ秘密を、言えなくとも。 せめて、何時かのように出来るといい。 俺の友達。 ]
(8) mayam 2017/03/20(Mon) 02時半頃
|
|
[ 多分、委員長のことだから、 病院にいるだろうって、予想。
財布の中、小銭をきっちり確認、120円。 手袋はしない。歩きスマホが出来ないから。 それに、ワイシャツ一枚よりは暖かいから。 そうして準備が出来れば、 滑らないように、友達のもとへ向かおう。 伯父伯母には、正直に ともだちが危ないから、行くとだけ伝えて。
……やっぱり言い慣れないな、この言葉。 ]
(9) mayam 2017/03/20(Mon) 02時半頃
|
|
―― 行ってきます。 直ぐ戻るよ。 [ 前髪は、もう 面倒だったから、 入間に貰ったピンで、見よう見まねで止めた。 …本人に見せたら手直しが来そうだけど、 そう悪くは、無いはず。 ]
(10) mayam 2017/03/20(Mon) 02時半頃
|
|
[ 無人になる、自室の机の上、 写真立てには、父と母の写真が入っている** ]
(11) mayam 2017/03/20(Mon) 02時半頃
|
|
[ 夜道を歩く。 ]
[ 寒さに嘘はないけれど、 あの校舎よりはずうっとマシに思えた。 ―― やっぱりさ、ああいう所、 居て良いもんじゃあないな って 二度、似たような経験を果たしてしまった男は、 感じるわけだ。 出来ることならもうご遠慮願いたい。 死者に愛されすぎると、困るんだって。 白い息を吐きながら、徒歩。 滑らないように一歩ずつ歩んで、 病院の光を遠くに捉えた頃。 ]
(51) mayam 2017/03/20(Mon) 14時半頃
|
|
[ 名前を呼ぶ声と、 ぽん と 軽く背を叩かれる感触。
…一瞬だけ、おんなのこのその手に、 びくりと震えてしまったのは 赦せ。 声でどうにか、友達だって分かったから。 ]
(52) mayam 2017/03/20(Mon) 14時半頃
|
|
[ 曝け出した瞳を向けた先、 自転車のライトを先ず見てから 顔を上げた。 多分、…ちゃんと笑えていた筈だ。 まっすぐ帰ってきたようでよろしい。 お帰り、俺のともだち。 なんだか ようやく、 まともに顔を合わせた気がするのは、さておき。 二ケツは多めに見ましょう。 委員長には、言っておくから。 ]
(53) mayam 2017/03/20(Mon) 15時頃
|
|
勿論。 ―― でも、流石に横走るしかねえか…
[ おんなのこの提案は、当然承諾しよう。 向かう方法は、違うけれど。 走ると言いつつ、内心は若干不安だった。 …スマート、に 走れるだろうか。 だってほら、古辺通だから、さ。 そういうのって大事じゃ無い?
なんて考えつつ 大股。 ふたりのともだちに追いつくように、 病院に向けて、走ろう。
……到着した時に、 病院のロビーで息を切らせていた、なんてことは きっと 後々笑い話になっている* ]
(54) mayam 2017/03/20(Mon) 15時頃
|
|
[ 拝啓 ホスト様。 …じゃない、橘理一様。 ………やっぱり違う。俺のともだち 橘へ。
ちゃんと帰ってきてますか。 寄り道、していませんか。 今から迎えに行くから、そこに居てください。
どっちにしてもお説教はする予定だと言ったら、 どんな反応、しますか。 もう世界に閉じ込めるのはやめてください。マジで。 …敬具でも草々でもかしこでもいいや、 伝わるか知らない、テレパシー* ]
(61) mayam 2017/03/20(Mon) 15時頃
|
|
[ 上げた前髪の評価は、 悪くなかった>>65>>78、ようで。
ああでも、 やっぱり少し、不格好だったみたいだ。 少しばかり 身構えはしたけれど 拒否はせず、入間に整えて貰うことにして>>66。 走るかあ って 一度 身体を伸ばしている間、 交代するふたりを待とう。 なんだかきみたち、仲良しそうでなによりですね。 そう考えると ともだちの作った世界は、 悪い物じゃあなかったのかもしれない。 ]
(83) mayam 2017/03/20(Mon) 20時半頃
|
|
[ そんな 客人の感想を抱きながら ―― よーい、どん。 ピストルの代わりに スマホの音が、 「ぴこん」 と鳴った* ]
(84) mayam 2017/03/20(Mon) 20時半頃
|
|
― 現在:病院ロビー ― [ 古辺通は スマートだけど。 体力も、無い訳じゃあ 無いけど。 自転車に追いつこうとする方が、 無茶だったんだって。
…つまりは、ロビーに到着した時、 未だかつて無いほどにぜいぜい息を吐いて、 前髪、入間の言うとおりぐっちゃぐちゃで>>67 冬だっていうのに、汗かいてるし、 スマートとはほど遠い状態だった。
動画に収められた古辺通の姿は、 さぞかし面白かったに違いない このやろう。 ]
(85) mayam 2017/03/20(Mon) 20時半頃
|
|
[ ―― でもまあ 良いかって、 そう思えたのも、あの世界のお陰でしょうか。 前髪も、全部 ぐちゃぐちゃのまま。 急げよ って、降ってくる声に 追いつくみたいに、病院内に入っていく。 ]
(86) mayam 2017/03/20(Mon) 20時半頃
|
|
[ ロビーにいたクラスメートを、見渡して。 それからふたりは、どうしただろう。 古辺通は みんなに軽く手を振ってから、 ―― 急がないと って、 今度は自分に言い聞かせ。 病室何処ですか って、 疲れたなりに澄ました笑顔を浮かべて、 看護師さんに聞いて、それから。
面会謝絶だろうと、 とりあえず扉の前までは来てやるよって、 会計様の上から目線で ともだち の元へ、向かおう* ]
(87) mayam 2017/03/20(Mon) 20時半頃
|
|
― 病室 ―
[ 看護師が出て行ったから、 きっと中は、橘以外居ないはず。 マフラーとコートを脱いで、 …マナーだからね こういうのは。 出来る限りスマートに生きましょう。
片腕にそれらをかけて、 する っと、病室内へ。 看護師さんに怒られても まあいいかな。 片手で病室内のパイプ椅子を持ち、 ぴっ ぴっ と、機械音のする室内。 ベッドの横に、腰掛け 脚を組んで 覗き込む。 ]
(96) mayam 2017/03/20(Mon) 22時半頃
|
|
[ 高校一年の、あの冬。 同じ様に 眠る絵都さんの病室に来た。 脚こそ組んでいなかったし、 おはよう、も、おやすみ、も なんで?も言わないまま、 俺は同じ様な体勢で、前髪は伸ばしっぱなしで、 …死んでいく絵都さんを、 言いつけどおりの穏やかな笑顔のまま ずうっと 見ていた。
けど、今 は。 ]
(97) mayam 2017/03/20(Mon) 22時半頃
|
|
[ 息づかいの音。 生きている人間の、呼吸音。
…… 目の前に居るのは、ともだち で。
だから、違う。 それと、 ]
(98) mayam 2017/03/20(Mon) 22時半頃
|
|
――― はあい おはよう。 目覚めはどう?橘。
起きないと戻ってから一ヶ月昼飯奢りな。 卒業しても追いかけて奢らせるからな。
はい、 ごー、よん さん、にー いーち [ …表情は ちゃんとした笑顔だよ。 ―― 怒ってる でも、いいか。
病人とか瀕死だったとか、 そういうのなんて知らないって調子で、 遮る物の無い瞳は寝顔を見たまま、 カウントを始めた。
さて 起きるかな、どうかな。 ]
(99) mayam 2017/03/20(Mon) 22時半頃
|
|
[ ゼロ を、カウントする前に。 目が、合った>>100。 お目覚めですか。さては寝たふりでしたか。 掠れた声が耳に届けば、 どうにか命が留まっていることは、感じて。 息を吐く。 まっすぐ帰ってきたけれど、 会計様の、お説教はあるから。 ]
(105) mayam 2017/03/20(Mon) 23時半頃
|
|
―― おまえさあ、 …ほんと、もう 馬鹿しやがって 包帯、やべーし それに 俺 ああいうとこ無理なんだって、 最後、学校壊れたとき お前 やばいって思って、どうにかしないとって、 だってお前、俺の初めての、友達なのに まだ、行って無いとこ、沢山あるのに
(106) mayam 2017/03/20(Mon) 23時半頃
|
|
ほんと、……生きて くれて、
(107) mayam 2017/03/20(Mon) 23時半頃
|
|
[ 一瞬 止まる。 ―― あ。これ 無理だ。 我慢しないと、と思っていた分なんだろうか。 ぐっ、と 詰まる感覚がして、
額を片手で押さえた。 顔を、隠すみたいに。 なんで、って …泣きそう とか、言えない。 ]
(108) mayam 2017/03/20(Mon) 23時半頃
|
|
[ だから俺、スマートなんだって。 人前でぐしゃぐしゃに泣けないんだって。 それになにより、約束、したはずなのに。 あの時から呪いはあるはずなのに。 それでも泣いてしまいそうなのは 俺も あの世界で変われたってこと なんだろう。
…そこは 感謝するよ。 俺の ともだち。 ]
(109) mayam 2017/03/20(Mon) 23時半頃
|
|
[ たとえ 小さくても。 震える声、は。 流石に隠しきれなかった。 滲んでいく視界を手で隠しながら、 ようやく お帰りの、挨拶。
…あいつ、まだ 笑っていたかな。 ]
(110) mayam 2017/03/20(Mon) 23時半頃
|
|
[ 震える囁きが、落ちて。 揺れていく視界を、強引に留めながら 視界の端で、橘をちらと見る。 どんな表情かを捉える前に、 答えるみたいに 言うから>>-208 ]
(115) mayam 2017/03/21(Tue) 00時半頃
|
|
[ また、ぐっ って 詰まった。 それから、やっぱり 古辺通って奴も、馬鹿だから 堪えるみたいに食いしばって、 …それでも表情は 泣く寸前。
のろのろ と。 手を離し そのまま顔を上げて、 笑うともだち>>114を真っ直ぐ見て。 ]
(116) mayam 2017/03/21(Tue) 00時半頃
|
|
[ にぃ と、 同じ様に、笑ってみせるんだ** ]
(117) mayam 2017/03/21(Tue) 00時半頃
|
|
[ ……結局 あの後。 ]
[ 出ていった病室前で、誰もいないのを良いことに 古辺通は声を殺して泣いていた。 今まで泣かなかった分か つぅ と 垂れていく雫は止められなくて 暫く其処で突っ立って いて。 ]
(147) mayam 2017/03/21(Tue) 12時半頃
|
|
[ 離れられたのは 泣き腫らした瞳で、 病院の自販機を見つけたから。
もっと言うなら 其処に 汁粉があったから。
指は自然と硬貨を摘まんで、―― がこん。 あの世界と同じ音を聞けば、 缶の淵を持って ロビーへ* ]
(148) mayam 2017/03/21(Tue) 12時半頃
|
|
― ロビー ―
[ 其処にきっと きみは居た筈。 特徴的、帽子のシルエットを捉えれば、 スマート に、話しかけられたかな。 少なくとも前髪は、 初対面よりずうっとスマートだけど、 委員長の評価は どうだろう。
泣いたあとは、見ないふりをしてくれるだろうか。 ]
(149) mayam 2017/03/21(Tue) 12時半頃
|
|
大和。 ……ただいま。 [ 目は…やっぱり、合わないだろうけど。 此方に気付いたら 敗者の賭けたものを示そう。 ちゃあんと帰ってきたし、 ちゃあんと 持ってきたんだって。
俺って良い男でしょ? って そんな風に** ]
(150) mayam 2017/03/21(Tue) 12時半頃
|
|
―― 切る、つもり。 もう、大丈夫だから。 フシンシャじゃ無くなるし、 きっと もっと格好良くなるね。
[ 気付いた大和に、缶を渡し。 彼女の感想を、少し照れくさそうに微笑みながら 有り難く受け取って。 冗談めいた口調は、きっと何時もの古辺通だ。 嬉しいのは、本当だけど。
…験担ぎ、案外棄てた物じゃあないだろ? 帽子を被り始めた頃より、 ずうっと、雰囲気が軽くなった彼女を見て、思う。 ]
(169) mayam 2017/03/21(Tue) 23時頃
|
|
[ すると。 ふ と 手が伸びてくるから。 ]
(170) mayam 2017/03/21(Tue) 23時頃
|
|
[ ―― おんなのこ、の。 冷えた指先が 目元に当たる。
強ばったのは、やっぱり 一瞬で、 瞳を細め、背丈が合うように屈めば その冷たさを甘受しよう。 泣いていたの、ばれていたんだろうなあ って 何処か叶わない委員長に、思い。
小さく届く囁きを聞く。 僅かに、彼女の口元が笑みを作ったのが見え。 ]
(171) mayam 2017/03/21(Tue) 23時頃
|
|
[ "ん" って、軽いお返事の後。
ぽふ と 帽子の上から、軽く 軽く。 彼女の頭を撫でようと 男の骨張った手を伸ばす。 果たして 触れることは赦されただろうか。 ]
(172) mayam 2017/03/21(Tue) 23時頃
|
|
……大和もさ、 いつか、また 髪伸ばしてよ って 言ったら 怒る? 俺、そっちの方が…やっぱり好きって 思ってさ。 [ 長い、真っ直ぐな黒髪を揺らして 真っ直ぐに立って、 そうして 真っ直ぐに此方を見る大和が、 きっと、古辺通は好きなんだと思う。
何時か、 ちゃんと目が合うときが来ますようにって、 そんな願掛けも込めて。 ]
(173) mayam 2017/03/21(Tue) 23時頃
|
|
[ 彼女が今の自分を格好いいと言うのなら、 自分だって、正直に言っても良いだろう。 …きっと。
彼女が此方を見上げてくるならば 自然な笑顔を浮かべている古辺通が、見えた筈* ]
(174) mayam 2017/03/21(Tue) 23時頃
|
|
[ 手は 拒絶されなくて。 きっと安堵しながら、彼女の頭を撫でていた。
指先に髪は触れていないけれど、―― 何時かは。 真っ直ぐな黒髪を通る日が、来ると良い。 ]
(187) mayam 2017/03/22(Wed) 12時頃
|
|
[ 手を、離し。 ]
[ 正直な御願いは叶いそうで、 そりゃあ古辺通だって、 ちょっとスマートじゃあなく へら と笑って 眉を下げてしまうから。 ]
(188) mayam 2017/03/22(Wed) 12時頃
|
|
―― うん 伸ばして。 俺のため。 ずっと先でも 見せてよ。 [ 何時か 此方に向けていてくれた 彼女の黒瞳。 僅かにでも見えたなら、 きゅ と 笑みを作る 茶色がかった瞳を返そう。 俺のため とか 強調してしまうのは、 ……なんでだろうな? ]
(189) mayam 2017/03/22(Wed) 12時半頃
|
|
[ 笑みを交わした大和を 数秒 見てから ポケットの中にあるハンカチを出して。 ( 自分が不覚にも泣いていた時は、 ティッシュを使っていたんですよ。 ) ]
ん。 好きに使って。
[ 泣きそう?とか …そう聞いてしまうのも、野暮 かもなあって。 だから、何に使うにも、お好きにどうぞ。 使っていない 男物の紺のハンカチ。 スマートだから、ね。 こういう時にすっと差し出せるような そんな男でありたいもので。 ]
(190) mayam 2017/03/22(Wed) 12時半頃
|
|
[ 大和は、受け取ってくれただろうか。 どちらにせよ 空いた手は彼女の帽子を持ち、そうっと。 再び深く被らせよう。 合わなくなった視線。 名残惜しくはあるけれど、 また これからがあるから。 だから、 ]
(191) mayam 2017/03/22(Wed) 12時半頃
|
|
―― また、学校で。
[ "また"の挨拶を交わして、その場を離れよう** ]
(192) mayam 2017/03/22(Wed) 12時半頃
|
|
― → 病院外 ―
[ 大和と別れて、 幾分か落ち着いた調子で向かった先は、 自動ドアをくぐった先、夜空の下。
白い息を吐いて、見渡す。 病院内にいなかったクラスメート>>122は 割合直ぐ、見つかった。 ]
(207) mayam 2017/03/22(Wed) 23時頃
|
|
―― 天ヶ瀬、
[ しんとした冬の空気だ。 声は良く通ったはずで、呼ぶと同時に近づく。 …どこか 寂しいような 険しいような そんな表情に見えたのは 気のせいかどうか。 重大なことがある!…なんて、 そんな大げさな用事じゃあないけれど、 なんとなく あの世界で、"見ていた"から。 ぽつり、 ]
(208) mayam 2017/03/22(Wed) 23時頃
|
|
―― あのさ、 俺、天ヶ瀬のマネキン、見たよ。
[ まっさらなマネキンと、 それから、あの キャンバス。
あれはきっと、 天ヶ瀬の"これまで"だったんだろう って 奇妙な世界を生き延びた奴は、思うわけで。
そしてそれは、入れ替わりになった彼女は、 知らないだろうとも、思うわけで。 ]
(209) mayam 2017/03/22(Wed) 23時頃
|
|
…キャンバスの天ヶ瀬、笑おうとしてた。 あれ、良かった、というか、格好良かった。 ……ええと、それだけ。
[ 天ヶ瀬の全てを知ってる訳じゃあ、無い。 それは天ヶ瀬から見た、 古辺通だってきっとそうだ。
自分の知らない表情を他者に見られることを 彼女がどう思うかは分からない、けれど。
何時もとは少し違う表情を浮かべようとしていた そんな彼女がいたんだということは、 古辺通の見た、事実 で。 ]
(210) mayam 2017/03/22(Wed) 23時頃
|
|
[ なにでもない、何にもなれない まっさらなマネキンだろうと、 なにかに"なろうとしていた"かのような あの表情は、どれだけ不器用でも、不格好でも きっと 棄てちゃいけないものだ
って、 そう思うのは、駄目だろうか。 ]
(211) mayam 2017/03/22(Wed) 23時頃
|
|
―― 本当に、それだけ なんだけど …まずかった?
[ 苦笑。 きっと、覗き込むような表情をしたのは、 今度は 古辺通の方だ* ]
(212) mayam 2017/03/22(Wed) 23時頃
|
|
[ 視線の先で。 髪が、くしゃりとかき混ぜられる>>247。 言った反応は、 そりゃあ、…そういう、ものなのか。 あまり良いようには見えなかった けれど。 ……少しの間。 時間が止まったような感覚がしたのは、 気のせいだろうか。 天ヶ瀬が何を考えていたかは知らずとも、 首を傾げるには十分な時間で。 ]
(259) mayam 2017/03/23(Thu) 01時半頃
|
|
……?
[ 覗き込む視界の端。 落ちて行く手を、捉えた。 動く指先は、そのまま彼女の口元へと>>251。
―― ひみつ の、サイン。 諦めた様な笑みとセットで。
秘密を持つ女は美しいと言いますが、 果たしておんなのこはどうなんでしょうか。 生憎、もうかみさまの居ない古辺通には 分からないこと。
だけど、サインは読み取れたから。 ひみつのお願いは、受け取ろう。
それと、 ]
(260) mayam 2017/03/23(Thu) 01時半頃
|
|
ん。
[ よろしく、のお願い>>254も聞こう。 眉を下げた笑みでの返事だったけれど、 ちゃあんと、此方も受け取るよって、 そんなお返事。
病院に来ただけ、 らしくないこと、出来たんじゃ無いかな。 そんな感想は、胸の内に秘めておこう。 …これからがあるんだから、って そういう前向きさ、きっと大事。
それに ほら。 らしくない前髪の感想を、頂いたからさ。 答えるのが男ってものだよ。 ]
(261) mayam 2017/03/23(Thu) 01時半頃
|
|
当たり前。 ―― だって、俺だし。 おんなのこに人気出ちゃうかもね。 [ 前髪切るって、言ったしね。 自慢げな顔、これは誤魔化しじゃあ無いんだ。 古辺通は、 "おねーちゃん"とカンケイしてしまった、 どうしようもない弟で、男だけれど、 …自分に自信は、あるからね。 ]
(262) mayam 2017/03/23(Thu) 01時半頃
|
|
[ そうして別れる、その前に。 ]
[ 弟君にはよろしく って、 一緒に言っておこう。
―― あ、 ]
(263) mayam 2017/03/23(Thu) 01時半頃
|
|
[ おねーちゃん、って、やっぱり。 離れていく家族へ、寂しい気持ちはあるんだろうか。 もし、きみがそうだったとしても、 どうか親愛で、家族愛で終わらせてください。 弟をどうしようもない男にしたくなかったら、 それがきっと、幸せへの道だと思うよ。
どこかの弟も、 本当は姉貴が好きだった筈なんだけど、さ。 色々道を踏み外したせいで、 今はすっかり大嫌いな幽霊ですから。
どうか そうならないように。 お節介な男からの、…違うか。 ]
(264) mayam 2017/03/23(Thu) 01時半頃
|
|
[ 失敗してしまった、何時かの弟より** ]
(265) mayam 2017/03/23(Thu) 01時半頃
|
|
― それから。 ―
[ はらり、はらり 髪が落ちて行く。 ]
[ 薄く瞳を開いた先、 鋏が前髪を梳いているのが見える 美容院の端。 椅子に腰掛けているのは、良いけれど。 古辺通は目に見えて落ち着いていない。 膝の上で固く握り拳を作っているし、 表情は硬い。 これって らしい?らしくない? …どっちだって、良いかな。 ]
(319) mayam 2017/03/23(Thu) 23時半頃
|
|
[ "相当伸ばしてたんですね" なんて声が振ってきて、 返せたのは、きっと苦笑だ。
そんなスマートじゃあないやりとりの途中でも、 はら、はら と。 伸ばしっぱなしだったカーテンが無くなっていく。 明るい光が、眩しい。 ]
(320) mayam 2017/03/23(Thu) 23時半頃
|
|
[ はっきり見えるようになった 自分の顔を 物珍しげに眺めていたのも直ぐのこと。 美容院から出てきた古辺通の格好は、 学生には少し遠いもので、要はスーツだった。
どうして、って 今日は両親の命日 だったから。
見やすくなった景色の向こう、 伯父と伯母に駆け寄れば、 両親の居場所は もうすぐ先。 ]
(321) mayam 2017/03/23(Thu) 23時半頃
|
|
[ ……"姉さん"も、当然其処にいて、 ]
(322) mayam 2017/03/23(Thu) 23時半頃
|
|
[ ―― 線香の煙の中で祈っていても、 きっと心は両親しか想っていなかった。 …やっぱり、 あの世界で呪いを少し断ち切れても。 だからって呪いをかけてきた本人が 多少なりとも好きになるかと言えば、 そんなことは 無かったんだ。
…でも、さ。 ]
(323) mayam 2017/03/23(Thu) 23時半頃
|
|
[ これから先は、少し違ってくるかも知れない。 …なんて思ってしまうのは、 甘くなってしまったんだろうか。 少なくとも今は大嫌いなままで、 数年間外を教えてくれなかったことを恨んでいるし、 同じ墓に入ることなんて、出来れば御免被りたい。 ただ、それでも
…あのときあなたはこうだったんですか って 正解の見つからない絵都さんの気持ちの答えを 考えるくらいの、余裕は 出てくるかも知れない。 ]
(324) mayam 2017/03/23(Thu) 23時半頃
|
|
[ あ、絵都さん。 だからってこっちまでくるのはやめてね。 だって、もしものはなしだから。
だからどうか、 せめて、向こうの世界では、 あんな痩せた身体でいないでください。 愛されすぎた弟からのお願い。 ]
(325) mayam 2017/03/23(Thu) 23時半頃
|
|
「 ―― 通、行くわよ? 」
[ 伯母が声をかけてくるから、 死者へのお話は、これでおしまい。
はあい って ゆるぅい声でお返事をしてから、 墓場の砂利道を歩もう。
…絵都さんと、通の世界の話は、 伯父も伯母も、知らぬこと。 ]
(326) mayam 2017/03/23(Thu) 23時半頃
|
|
[ 拝啓、どなたか知らない人。 何十人に一人か、何百人に一人か、 そんな数字に入ってしまう悩みを持っているかどうか、 話を振っておいて、なんですが。 生憎俺は、知りません。
俺も俺自身の"いままで"が、 どれだけの確率でありそうなものなのか、 実のところ、分かりません。 昔は気になってたんだけどね。…ほんとだって。
でも、それでいいんじゃないかなあ って 今はそんな気持ちでいます。 ]
(327) mayam 2017/03/23(Thu) 23時半頃
|
|
[ ちょっと地獄で待ってそうな人が居るので そう簡単には死ねない…なんてことは 置いておこう。
数字に収まらない みんな、がいて、 かみさまじゃあない ともだち がいるから、 どうにかやっていけそうだって、そんな気持ち。
…俺を 俺たらしめてくれるものは きっとこれから 変わっていくでしょう。 ]
(328) mayam 2017/03/23(Thu) 23時半頃
|
|
[ *以上、古辺通 より* ]
(329) mayam 2017/03/23(Thu) 23時半頃
|
|
[ ―― うん そうそう すっきりした気持ちでいるところで。 ちょっとだけ、寄り道しようか。
伯父伯母と別れて、ある住宅街の中を 飄々と歩く黒スーツ ひとり って調子に。 ]
(330) mayam 2017/03/23(Thu) 23時半頃
|
|
[ なんだかちょっと可笑しいなあ …って あるじゃん。 ほら、絵都さんが死ぬ前みたいな、そういう。
文明の利器片手に、要は歩きスマホをして。 ( 大和は大目に見てください。 ) タップした先は、ひゃくとーばん。 …ええと、容疑者 は。 いるまなんとかさん?で、いいの? 知れたのは他のともだちのお陰だったのか、 他の理由なのか、それは今はどうでもいいよね。
そんな通報が通じたかな、どうかな。 通じたら良いよね。 ついさっき 死者とこんにちはしてきたから どうかろくでなしに呪いが移ると良いよ。 ]
(331) mayam 2017/03/23(Thu) 23時半頃
|
|
[ ともだちを救うために、 俺は地獄の底まで行く男だからね* ]
(332) mayam 2017/03/23(Thu) 23時半頃
|
[ 俺の中にある世界は、もう誰かを招く事はきっとない。
だけど、もしも。
万が一、億が一。
そんな事があったとしたら。
俺が呼ぶのは、またアンタらな気がするよ。
「迎えに来てくれ」って、図々しく願うために ]
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る