人狼議事


273 魔性の病院【R18ペア】

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視点:


 そしてあちらの、ヌヴィルの姿は、私の人間だったころの姿でして、自我を共有しており、所謂どちらも私ということですね。

[と、そっちは簡単に言うのであった]


[導いた快楽が彼の上に華開くのを見守る。
狂おしくも毅然として体を開き、頂へ駆ける姿は眩いほどだ。
さて。彼を悦びの僕に堕とさず、気高き主に留まらせたものは何だったのか。
いずれ、それもわかるだろう。

雄々しくも官能的な叫びと共に、彼の体を輝きが走る。
樹が伸びていくように、虹色の煌きが広がった。
見る者を幻惑する色彩の美しさに、視線が吸い込まれるようだ。]


 
  ああ───…


[請われた言葉に応えるとも、感嘆の溜息をつくともつかぬ息を零して、自らも精を解き放つ。
意図したよりも些か多くの気を注いでしまったのは、はたして彼の業だろうか。

嫋やかに彼の背へ身を伏せて抱きしめ、息が静まるのを待つ。*]


[ 満たされて、満ち溢れて、真っ白になった。
気を失ったのかもしれない。]


  ……、


[ のしかかる、というのとは別の重さを感じて目を開く。
同じ温もりをもつ者が背に寄り添っていた。]


[ もう少し、こうしていたいような、
放置してはおけないような。

右の手にナイフを握り、左手を背後に伸ばして、まさぐる。]


 
 ── 黍炉、


[ 腕を持ち上げるのすら難しかったのが嘘のように、すこぶる調子が良い。
その一方で、身体の節々が悲鳴をあげている。

その元凶に間違いない相手の名を呼んだ。*]


[反して、続けて教えられた話はこともなげで。
自我を共有していて、どちらも伯爵だと告げられたのは]

 それは、なんとなく…

  されている時に、分かりました、けれど

[眠りに落ちる前の行為の最中を思い返し、頬の熱が増しながらもそう答えた後]

 どうして、お二人一緒に居られるんですか?

[どちらも同一ならば、共に存在しているのを不思議に思って。
内密にと言われていたからと、心の中の声で問いを紡いだ*]


[共にいきはてて、白い微睡に落ちる。
名を呼ばれ、まさぐられて、気怠げに瞼を持ち上げた。]


  ……なんだい?


[彼へと注ぎすぎてしまったせいで身体がいささか重い。
緩慢な動きで、彼の腰を撫でる。*]


 それはですね。この姿でいるのと人間でいるのが同一人物だと思われたくないからですね。
 そのほうが何かと都合がよいのですよ。

[戦争なんてある世の中ですから。というのもあるが]

 なにせ…仕事ばかりしていたのをやめて、遊びにいっても咎められない体があるなんていいではないですか。

[仕事多かった執念とかであった]

 それに、世を忍ぶ仮の姿というのは、かっこうよくありませんか?

[更にそんな理由もあった]

 よって、言葉遣い、性格に差があるのもばれないようにするための処置ですね。
 ですのでレディも気を付けてくださいね。

[と、レディの質問に応えながら、改めていうのであった*]


[続けて答えてもらった方は、成程と納得できるものだった。
自分自身、可能性を見つけても最初はまさかと思った訳だから。

伯爵という立場から羽を伸ばせる姿は、話を聞けば尚更必要だろうとも思う。
恰好良くないか、という問いかけは何だか可愛いな、とも思ってしまって]


 はい。

  二人だけの、ひみつ、ですね。

[くすくすと微笑みながら、唇に人差し指を当てて小首を傾げ見上げた**]


 ええ、秘密です。
 ですので…私に囚われつづけていてくださいね。
 
 《カラカラカラカラ》

[怯えていたり申し訳なさそうにしていたりという表情が多いなか、微笑むレディをみて頬骨をあげながら骨は笑って]

 ゆきましょうか。私の秘密を明かしたぶんだけ、レナータの秘密を暴いていかねばなりませんからね。

[骨さん、休憩にはいります。と温泉へと誘った*]


[ あんなことをした後だというのに、黍炉の返事はいたって普遍的だった。
別に、愛の言葉を期待していたわけではないけれど。
少しばかり拗ねた──りするものか。まったく。]


 自分が何をしたか、わかっているのか?


[ どこか気怠げな色をまとう声に、彼の消耗を読み取って、叱るような言葉を返す。]


 
 人間や下級の妖魔なら吸い尽くされてミイラになっているところだぞ。


[ 淫魔の力を制御できなかったのは自分の方なのだけれど。]


 おれをやたらと煽るな。
 

[ 腰を撫でてくる手を捕らえて、少しばかり強く握った。*]


[わかっているのかと詰問する彼の声に、気遣いの色を見る。
叱責は心配の裏返しだろう。
そうと思えば、嬉しくもなる。]


 私が干からびたら、悲しんでくれるのかい?


[喉の奥で笑い、首筋に唇をつける。
握られた手の圧は、想いの深さだ。]



 おまえの顔が見たい。
 抜いてもいいかい?


[彼の中に入っている部分は、さすがにもう柔らかくなっている。
けれども繋がりを解くのは惜しく、彼も同じように思っていると信じて、そんな確認をする。
実際は、彼の返事を待たず、じっくり時間を掛けて引き抜いた。]


   とても良かった。


[何かを言われる前に、揺るぎなく告げて接吻ける。*]


秘密です、と同意された嬉しさと。
私に囚われつづけていてくださいという言葉に、頬がほわりと赤くなる。

カラカラ笑う伯爵から移動を促されたその言葉も、伯爵が私を求めてくれていると教えてくれているようで]


  ……たくさん、探して下さいね?

[暴かれる程の秘密は思い浮かばないけれど。
私の知らない私は、きっと伯爵に見つけてもらえるだろうから。
ねだるように見上げ、首を傾げながら声を返した後。
部屋を出るなら服を着なくては、と置いてあるそれに手を伸ばした*]


[ 煽るなと警告したのに、すぐさま質問の形で絡んでくるのだから始末に負えない。]


 助けなど要らないだろう。


[ この分なら、わざわざ血を分けてやる必要もなさそうだ。
そう判断して、手にしていたナイフをそっと枕の下に差し戻す。]


[ 首筋に唇を押し付けてくるのに気を取られていたら、抜いてもいいかと確認された。]


 …え?


[ 何をどう、と把握する間もなく、覚えたばかりの快感が下肢を駆け抜ける。
時間が経って暈は減っているのだろうが、こちらだって拡張されたのが戻っているのだから摩擦の度合いは同じようなもの。]


  んン…っ!


[ 堪える声に甘美な色が混じる。]


 ええ、もちろん。

 ではひとまずは…着替えですね。

 私はその間に、二人で入れるように手配を頼みましょうか。

[思い付きの行動だが、事前に予約は大事。使い魔を飛ばして用件を伝えさせるようにする。]

 脱がすのは私がしましょうかね。

[服に手を伸ばし着替えるレナータをからかうようにいいながら、少しして、使い魔が戻ってくる。そうしているうちにレナータも着替え終わったか]


 
   ──っ、この莫迦!
   さっさと服を着ろ。 
   

[ 目元に朱を刷いて、身を捩らせた。*]


― 更衣室 ―

[二人で入り扉をしめて、レナータと向かう様にして肩にそっと手をおいて]

 乙女の肌を覗き見る罪深さを味合わせてもらえませんか?

[仰々しくもいうと、そっとレナータの服に骨の指をかけて―――とはいえ、それが本題ではない。服をずらし露出する肌へと硬質な骨の指を撫でるような悪戯をしたりする時間の後、更衣室を出て温泉へ*]


─ 更衣室 ─

[伯爵と同じ更衣室へと案内されて、扉が閉まったことで先程の戯言が本気だったと分かる。
肩に置かれた手とかけられた声に、頬は赤らむものの否やとは思わず]


 …伯爵の、お望みのままに。


[包帯ではなく、服をはだけて曝された肌に触れる骨の指に、ん…、と声を零す。
悪戯に撫でられるたび甘い声を洩らしながら、湯に浸かる前から逆上せそうな心地になりながら服を脱ぎ終えて。
温泉に入る前に、まずは身体を洗わないと、と洗い場へ視線を向けた*]


[どうやら血を分けてもらい損ねたらしい。
それとは気づかず、ただ彼の甘い声が胸に届く。
目元に朱を指した姿も美しく、間近に覗きこんで笑む。]


  ─── 愛しい子。


[思いが溢れて零れた。]


[脱ぎ棄てたはずの衣を影より織り出して身に纏いながら、彼の上に覆いかぶさる。
流れ落ちる黒髪は密室を作り、初めての時を再現した。]


 おまえには、私のすべてを注いでも惜しくない。
 そう思っているよ。

 おまえはわたしの宝玉だ。
 愛している。


[囁いて顔を下ろす。
薄く開いた唇は、無言のうちに接吻けを要求していた。*]


― 更衣室 → 温泉 ―

[薬を塗ったときとは別の意図をもってレナータの肌を堪能するように愛でていく。
羞恥に震えながら、従うという艶っぽい姿を味わった後、自分も貴族風な魔術師服を脱いでいく。とても骨な姿である。]

 レナータ。

[洗い場へと向かうレナータを後ろからついていって、背後に陣取るようにして、湯気を上げる乳白色系の温泉にはまだ入らずに、レナータを後ろから抱きしめるようにして…]

 薬と、汗の香りがしますね。

[指摘しながら、骨の指にたらりと垂れる石鹸の液体を塗り広げるように、両肩から腕に降ろしていくように塗り込んでいきつつ、快楽という意味で肝心なところは振れぬままレナータの体に手を這わせていった*]


─ 温泉 ─

[私と同じように、伯爵も服を脱いで置いていく。
魔術師服が無くなると本当に骨だけなんだなぁ、と当たり前の感想は胸の内だけに留め先ずは洗い場へと移動したのだが]


 はい?
      ──は、伯爵……ん…っ

名前を呼ばれ後ろを振り向こうとして。
後ろから抱きしめられた事で、伯爵が真後ろに居ることにようやく気付いた。
そのまま、ぬるりとした感触が骨の手で塗り広げられて。
声を殺しながら落とした視線の先、仄かに纏う泡で、塗り広げられているのが石鹸だとは分かったのだが]


[薬のにおいはともかく、汗の指摘をされた恥ずかしさと。
身体を撫でるように塗り込まれていく感触。

気持ちいいのだけれど、触れて欲しいと思う所だけに触れられぬもどかしさに身体を震わせて]


 あ、あの…はく、しゃく…


[もじ、と脚をすり合わせながら、身体に触れる主の名を呼んだ*]


― 温泉 ―

 ほら、身を任せなさい、レナータ。

[そうはいわずとも、自分がやりたいことをさせるのは理解しながらあえて言葉として命ずるのは、拘束しなくても言葉で縛り付けてしまえるため。
くちゅりと音をたて、ねっとりとした感触を幾度もレナータの柔らかく火照った肌にはわせながら、時折愛撫するように指に力をこめ泡立てるようにこすり]

 いい香りですよ。

[あえて私的するように囁きながら、胸には触れずに腕から脇の下、腹部、腰に、臀部に太もも、手をこすりつけながら]

 レナータ…してほしいことをいって見なさい。
 そんな貴女も見せてくれるのでしょう?

[後ろから覗き込んでいるため、その様子を理解して、心の内を暴くように促した*]



 ん…っ…ふ、

       …は、い

伯爵の言葉に、背中に感じる硬い骨の身体に身を預ける。
肌にまとわりつく泡の感触と、塗りつける水音の淫靡さに煽られながら声を殺して。
いい香りだと囁かれると、既に火照っていた頬が更に赤く染まっていった。
腕から腹部、腰から脚へと擦る手の動きに感じるもどかしさを誤魔化そうと、脚を摺り寄せたのだが]



 …っ

  あ、あの…

[伯爵からの、見透かされたような呼びかけに。
びくりと身体を震わせた後、伯爵の泡まみれの手を取って]


 むねと………ここ、を

   さわって、ください

[自らの手で、触れて欲しい所へと導いた*]


[骨はもたれかかられても、手はとめずに、レナータを後ろから、太ももから撫で上げるように腰、背中と骨の指はこする。
ただもたれかかってるレナータは人の体よりもごつごつしてるのが向きだしですのであまり心地はよくないかもしれません]

 よくできました。
 健気に身を預ける姿も、疼く体を持て余す姿も、切に願う声も、甘美でしたよ。

[言葉で、そして手で引かれて誘導されて強請られるレナータを愛しく鳴かせる箇所。
いうことを聞いた子にはご褒美をあげなければいけませんが]

 ……淫乱な子ですね。

[意地悪に囁きながら、胸をそっと掴むように触れじっくりこねるように骨の指を動かし、花弁に挨拶するように骨の指が上下に動いてこすりあげていった*]


[背中に当たるごつごつとした骨は少し痛くもあるけれど。
痛みよりも、手から与えられる感覚の方が強くて頭の芯からぼぅとしてくる。

もどかしさに負けて触って欲しい所へと手を運んだことに、よくできましたと言われたのも恥じらいはしたのだけれど]


 ……、んぁっ、あぁ…っ

[淫乱だと、意地悪に響く囁きと。
直接的な愛撫に声を上げて、ふるる、と震える身体を反らし。
ご褒美にどれ程甘い声を上げ続けた後か]



 はく、しゃく…


  おふろ、つれて、いって…?


[このままだと、湯船に浸かる前に逆上せきってしまう、と。
身体に触れる手を弱く押し留めながら、蕩けた瞳で顔を見上げた*]


[じっくりと秘唇を蕩かせるように骨の指はくちゅくちゅと花弁をなぞり、蜜壺の入り口を浅く抜き差しするようにこする。
胸は大胆にこねるように揉み、その頂の周囲を穿るように指でなでながら、レナータの甘い声を奏でるように指を動かして淫らな体を開花させていきながら、快楽に昇り詰める前には緩めるようにしていたのは、レナータは気づいただろうか。]

 ええ、そうですね。

[そろそろ頃合いのように蕩けた表情でいながら、そっと手を押していうレナータに同意をする。
温泉の湯で彼女の肌を洗い、自分もまた湯を被るようにした後、蕩けた腰を支えるように、横抱きに抱き上げて、その姿勢のまま、にごり湯へと浸かって]


 骨の芯までしみますねぇ。

[特に何もなければそのまま横抱きに抱き上げるような姿勢でレナータを抱いたまま、のほほんと呟く骨伯爵であった**]


[泡のぬるつきと音が指の動きをより甘い感覚に塗り替えて。
遠慮なく胸を揉まれ、秘所の浅い部分だけを責められるのに、甘い喘ぎが零れ落ちる。
達してしまわぬように緩急をつけられているとは気付かず、このままでは湯に浸かるどころじゃなくなると制止したのだが]


 ん……

[泡だらけの体を湯で洗い流され、心地良い温もりに緩く息を吐き出して。
同じように湯を被った伯爵に抱き上げられ、そのまま白く不透明な湯の中に浸かっていけば先よりもより熱くじんわりと温まる身体にほっと息を吐き出し]


  えぇ、とっても

   きもちいい、です

[のほほんとした呟きに、上気した頬を笑みに緩ませた**]


[白いにごり湯に浸かる身体は、立ち上がる湯気にも温められて。
くっついたままの伯爵の体も、ひやりとしていた先程までと違ってじんわりと温かさが伝わってくる。
伯爵も気持ちいいのかな、と思いながら見上げようとして、その途中。
鎖骨に目を留めて、ぁ…と小さく声を零し]


 これ…

[そぉ、と手を伸ばして触れたのは、小さいけれど確かにある欠け。
自分が歯を立てた場所にあるのだから、私のせいで出来たものに違い無く]


 …ごめんなさい。

  痕、残してしまって。

[あの時はただ必死で、せめてとしたことだったけれど。
今はただ、申し訳ないという思いで謝罪を紡いだ**]


[ 罵声を投げたら、告白が返ってきた。
相変わらず顔が近い。
黒髪の紗幕の中で、艶やかな唇が触れられるのを待っている。

前回は首をもたげることもままならなかったけれど、今は違う。]


 おまえのすべてを注いだら、おれはおまえになってしまう。
 逃げられないな。


[ 腕を上げて黍炉の後頭部に回す。
長い髪の間に指を差し入れて掴み、身体を転がして上下を入れ替えた。]


[ 格闘のような動きの最中、わずかに唇が掠めたのは事実だったけれど。]


 ── 体力が戻ったか、確かめる。 

 外に出て、付き合え。


[ 黍炉の頬を軽く引っかいて晴れ晴れと笑った。*]


[髪を掴まれ、体を転がされ、世界が軽やかに回る。
身を任すのも心地よい。
唇を舐めて触れた余韻を味わい、彼を見上げた。]


 いいとも。
 おまえの、望むままに。


[何をするのか興味があるという顔で、体を起こす。]



 おまえの服はその籠だよ。
 他のものがよければ、私が術で作り出すけれど?


[寝台の脇にある籠を示し、ついでのように誘いをかける。
術で作る方は、己が望むときに消せるというおまけつきだ。

彼の本来の服は脱がせるときに破いてしまったので、置いてあるのは良く似せて作らせた新しい服だった。*]


[ 術で服を作り出すと聞いて目を細める。
楽を選ぶと碌なことにはならなそうだ。

寝台から足をおろす。
酷使された腰だの尻だのが少しばかり痛み、件の"治療"を思い出させた。]


 ああもう。


[ 思わず口に出る。
これ以上、惑わされないうちに服をまとおう。]


[ 用意されていたのは、鎧の下に着込んでいた服によく似ていた。
生地はより手触りがいいものだ。
肌にぴたりと吸い付くようで、筋肉のラインまでしっかり出る。]


 ──…


[ 胸の頂がいささか腫れているのがわかった。
容赦なかったな、と思う。]


 
 案内してくれるのか?


[ 黍炉に声をかける。
この病院にどんな設備があるのか、浴室以外は知らない。*]


[骨の腕のなかリラックスするように身を寛がせ、温泉の温もりにじんわりと浸かるレナータ
快楽とはまた別の蕩けるような心地よい笑みを浮かべており]

 《カラカラカラ》
 たっぷり寛いでおいてくだいね。レナータは私のものですが、退院後はしっかり働くこととなりますしね。

[大怪我をして捕虜となって、と考えれば随分と違う待遇だが、お仕事することになるのは変わりません。秘書スタイルもよさそうです。
なんてことも考えながらお風呂で骨休めしている伯爵である。]


[そろそろだっこする姿勢からおろしたほうがよいかと思っていたところで、こちらを見上げようとした視線の動きが凹むように欠けた鎖骨で止まるのをくぼんだ眼孔で見遣る]

 おや、気になりますか?

[手を伸ばされ触れる指先。申し訳なさそうに謝罪をするレナータに骨を傾げて]

 オシャレではありませんかね?

[悪戯っぽく骨は笑っていう]


 ですが、レナータが気になるなら治療をしますが、レナータはどちらがいいですか?

[当人はさほど気にしてないが気にするならば治そうか。と、そう考えてレナータに問いかけながら、手は撫でるようにしてレナータの腕やふくらはぎをマッサージするようにもんでいた*]


抱えられたまま浸かるお湯は、身体の強張りを解いていって。
伯爵から向けられた声に、病院から出たらどれ位のお仕事をすることになるのかしら、と少し怖くなる。
でも、伯爵のものとして連れていってもらえるなら良いか、とも思えるわけで。

そのまま、顔を見上げようと視線を動かしたのだが]


 伯爵は、お嫌ではない、ですか?

痕を残してしまった、という罪悪感で紡いだ謝罪に返された笑いに、きょとりと瞬く。
少なくとも、笑みと言葉から厭われているとは思わないけれど]


気になるなら、と問い返されたのに、もう一度瞬いた後]


 ……伯爵が、お嫌じゃないなら。


   このままで、いて欲しい、です。

[私の痕跡が、伯爵に在るということが嬉しいと。
手の動きに微か震えながら、そ、と伯爵の鎖骨の痕へと唇を寄せた*]


[寝台から降りる際に零れた彼の言葉が、先ほどまでの営みを思い出させる。
直ぐにもまた押し倒したいと思いつつ、服を身に着ける彼を見ていた。
良く伸びてぴたりと合う服は、裸よりもむしろ身体の線を際立たせる。
つんと突き出している胸などは、触れて欲しいと主張しているようだ。

眺めまわしていたら、彼から問いが飛んできた。]


 私も詳しくは知らないよ。
 おまえに必要な場所だけ、都度確認していたからね。
 リハビリ施設とやらもあったけれども、それだけ動けるのだから、いまさら歩行練習でもないだろう?


[答えながら立ち上がる。
軽く衣服を整えて歩き出せば、先ほどの名残は見当たらない。]



 そういえば、遊技場という場所があったね。
 長期の入院患者が楽しむための場所らしいけれど。
 広さはありそうだから、行ってみるとしようか。


[先に立って病室の扉を開く。
外は相変わらず、誰も見当たらない。
注意深く観察すれば、それもまたなにかの術だと気付くだろう。*]


 ええ、問題視はしておりませんね。治そうと思えば治す機会はありましたしね。

[気に入っているか。というと、最初のころはそこまで思ってはいなかったが]

 今なら意味はありますしね。

[意外そうにしてるレナータへと眼孔を向けて]


 これがあれば、レナータの目を惹くでしょう?

[時に申し訳なさそうに、時に愉悦に浸りながら見るのだろうか。
そんなレナータの表情や心の機微も楽しみでいれる。
背中に手をあててそっと抱き寄せて、凹んだ鎖骨を触れる指が唇に変わって]

 今もこうして、レナータが愛らしい姿を見せてくれますしね。

[仮にみっともなくともレディの眼を惹けるなら十分なのだ。
横抱きから向き合うように抱きしめて]

 仮に治すとしても、その時は貴女をいただいて治そうかと思いましたしね。

[生気をいただきますよ。と囁いた*]


[ 黍炉に見られているのが気になる。
また以前のようなストイックな鎧を誂えようと決めた。
何を着ていようと、彼に見られた事実は変えられないのだけれど。

 黍炉だけだ──この先ずっと。]


  遊技場か。


[ 彼のいう"楽しむ"を図りかねるけれど、彼もよく知らないらしいから、行ってみて鍛錬に使えないようであれば別をあたればいい。
そう判断して、黍炉の後に続く。]


[ 勝手に開いた扉について黍炉に確認することはなかった。
部屋の外に出て自分の手で閉める。]


 できるなら他の者と会いたくはない。


[ 控えめに希望を告げておく。
黍炉の説明を信じるならば、自分は戦死したことになっているようであるし。*]


治そうと思えば治す機会はあったという返答に、言われてみればと瞳を瞬かせる。

今なら意味はある、と続けられた理由に、湯の温もりだけではない火照りが頬を赤らめさせて。
私の意識、反応を見たいのだと言葉と態度で伝えてくれる伯爵の腕、硬い骨に抱きしめられているのに心地良さを感じて目を閉じたのだけれど]


 私、もう、

  欲情してもらえるからだに、

         なれてます、か?


[囁かれた言葉に、瞼を上げて視線を髑髏の眼孔へと重ね合わせた*]


[思いは頬の熱となって伝わっていくのをみて、頬骨をあげて、抱きしめている左手とは逆の右手で、頬を撫でて]

 ええ、体は随分回復したでしょう。
 前のままでしたら文字通り命にかかわりましたが、今でしたら問題ないでしょう。

[質問をしつつも、自分で推し量る範囲で、レナータを顔から体まで軽く見遣るように頭蓋を上下に動かした後に、レナータを見つめ返す。]


 レナータ……非常にそそられますよ。

[骨が発する声に、魔物特有の魔性にも似た甘さとなってレナータの鼓膜を揺らした*]


[移動するにあたって、彼から要望が出される。
もとより、他と会わせる気は無かった。
わざわざ空間の位相をずらして、他者と遇わぬようにしている。]


 心配いらない。
 私とおまえだけだよ。

 おまえを独占していたいから。


[エスコートの手を伸ばすが、彼が取らずとも気にしない。
ついて来ることを疑わない足取りで廊下を進む。]


[ほどなくして遊技場というプレートが掛かった扉の前に到着する。
扉は全面がガラス張りで、奥にはどうやら運動のスペースが広がっているようだった。

組みうちでも剣の手合せでも楽にできる場所だったが、そちらへ向かうより先に別の表示が目に入る。]


 プール?
 水の気配がするね。


[導かれるように扉を開けば、大きな水場の周囲を、これもまた様々な形の水場が囲んでいる。探せば水ではないものが入っている場所もあるかもしれない。]




 これはいいね。
 水の中なら、負担を少なくして負荷を増やせる。
 体の動きを確認するなら、こちらの方がいいよ。


[嬉々としてプールの方へ誘う。
つまりは、水遊びしたい心境になったのだった。*]



 ん…

頬を撫でる手に声を洩らして。
今の身体なら問題ないと返されたのに、安堵の色を浮かべたのは束の間。
見つめ返された眼孔、光の無いその窪みに射止められて]


 ぁ……

甘く絡め縛るようなその声に、ふる…と身体を震わせたのは伯爵に求められる期待と]


   たくさん、

     もらって下さい。

[この姿の伯爵には与えてもらうばかりだった自身が、やっと差し出せると思えた嬉しさに、手を伸ばした*]


− 遊技場 −

[ 独占云々については、城主であれば彼も忙しく、自由になる時間も少ないのだろうと思うことにした。
言に違わず、誰とも顔をあわせることなく遊技場につく。

プールに興味をもったらしい黍炉を横目で見た。]


 ここのは熱くはなさそうだ。


[ 温泉と比較してみたりする。
黍炉が脱ぐつもりなのか、そのまま飛び込むのか様子を伺った。*]


 そうですねぇ。私も我慢したい性質ではありませんからね。

 では…レディ、いただきます。

[むき出しの歯ががぱっと開いてレナータの頭にかぶりつくように近づいて―――]


 というのは様式美というやつですね。

[―――口を閉じて、恐怖映像は止める。
伸べられた手をそっと握るように触れて引き寄せ、手の甲に骨の口をそっと寄せる。

背を奔る僅かな冷たさに脱力感。そして神経をあるいは魂を直接愛でるような快楽がレナータの体に廻っただろう]

 美味でしたよ。吸い過ぎないように苦労しました。

[くぼんだ眼孔に鬼火を宿しながら囁いて]

 次は、甘い声を聞こえさせてくれますか?

[次をと求めるように囁いて、頬をなでた手を胸まで下ろして、そのふくらみを骨の指がじっくりもみはじめた*]


いただきます、という言葉と共に剥きだされた歯に、思わずぎゅ、と目を閉じてしまったのは条件反射。

けれど、様式美と言う声に続いて引き寄せられた手と、その甲に寄せられた感触に瞳を開いて]


 、あ、ぁあ……っ

[すぅ、と。
湯に浸かっているのに感じる冷たさが身体を巡り力を奪っていく。
身の内に直接触れられたような不思議な感覚に、堪え切れぬ声を零したのはどれ程の時か。
美味でした、という囁きに直ぐ声を返せぬ程度の快感を受け取って]



 ………はく、しゃ、く


[光が無いはずの眼孔に宿る鬼火と、更なる快楽への誘いを聞けば、ふる、と身体を震わせて。
緩やかな動きで胸に与えられ始めた愛撫に、微かな声を洩らした後]


 は、い

  あなたの、のぞむだけ

[自らも身を寄せて、髑髏の口元に一度唇を触れさせた*]


[元人間としての欲求はあるだろう。
魔となってしまえば、何かを誘うのは習性みたいなものだ。
忙しければ暗黒面《しごと》に誘い、疲労をしていれば眠りに誘い。
欲情すれば快楽に誘う。
じっくりといただいた体は冷たさとは別の火照りも与えたように潤んだ瞳
その美しさをもっと艶やかに色付けたい欲求に従うし、求められれば引き込むのは当然だ。]

 《カラカラカラカラ》
 病み上がりの身で際限なく求めてしまってはいけませんね。

[硬質な骨の口が柔らかい唇と触れ合わせ、じっくりと根元からほぐすように胸をもみ、人差し骨指で頂をなぞるように動かす]

 何事にも節度が必要です。

[生真面目にいいながら困ったように骨は声を響かせて]

 レディは…魅惑的な悪い子です

[背中に回していた手を太ももに、足の付け根、花弁まで滑らせて、蕩けた蜜壺にそっと指をいれて、膣壁をじっくりこすりあげた**]


─ プール ─


 熱いのが好きかい?
 それとも水浴びのほうが?


[感想めいたことを呟く彼へ、肩越しの問いを投げる。
そのまま、もっとも大きなプールへと近づいていった。
円形で、中央に太い柱があり、流れている。]


 わざわざ水を動かしているようだね。
 面白いよ、これは。


[着衣のまま水に入り、体を浮かべた。
黒髪と深紅の衣を漂わせて、流れていく。]


カラカラという音が浴場の中を反響していく。
触れさせた唇からは硬さだけが伝わって、気持ち良いかどうかも分からないのだけれど]


 、ん…っ、ぁ、あ…っ

[時間をかけてゆっくりと揉み解される胸と、悪戯になぞられる先の刺激に甘く喘ぎが零れてしまう。
声を、と望まれた矢先だったから、堪えそうになるのを我慢していたのだけれど]


 ……わるい子は

      おいや、ですか?

[困ったような声音の響きに不安の色を浮かべ問いかけるのは、骨の手が滑るに合わせて生まれる快感に声を堪えながら。
けれど、湯に温められただけでない熱さを湛えた秘花へと侵入してきた細い指の動きに、耐え切れず嬌声を零した**]


─ プール ─

 別に、面白くなくとも構わないが。


[ 身体の動きを確認する役に立つと黍炉が言うから近づいてゆく。
それなりの流れがあるようだ。
さっそく浸かって浮かんで漂う彼を見下ろした。]


  ──…、


[ 遠ざかってゆく姿を見ているだけで、わけもなく寂寞を覚える。]


[ そのうち、一周して戻ってくるだろう──
頭では理解できているのだが、焦り混じりの切なさは募る。]

 
  …こんなことで。


[ 気を引くような派手な水飛沫をあげてプールに入り、黍炉を追う形で歩き始めた。
泳ぐことはしない。
これは鍛錬だ。

水からかかる圧と抵抗、それでいて身が軽くなるミスマッチな感覚は確かに珍奇なものだった。
この中で格闘などすればどうなるだろう?*]


[盛大な水音が聞こえて、顔を上げた。
自然と身体が沈んで、足が床につく。
たっぷりとした衣服が水を孕んで引っ張られた。]


 ふふ。ふふふ。


[半ば流されながら、後ろ向きに跳ね歩く。
面白い。つい笑いが声に出る。]




 おいで。
 私を捕まえてごらんよ。


[こちらを見る彼の表情は、どこか切なくて切実だ。
それはつい苛めてしまいたくなる愛らしさで、
同時に庇護欲も掻き立てられる。

生さぬ仲であろうと血の契りが未だであろうと、あれは私の子だ。
私で満たし、生まれ変わらせた子。
早く私を捕まえに来て。*]


[ 挑発された、と認識した。]


  よし。


[ ぬるい水を掻き分け大股に歩く。
ほとんど倒れ込むような姿勢だが、水の抵抗がそれを支えた。

こちらを向いて笑っている顔に向け、平手で水面を削いで水を飛ばす。
目潰し…のつもり。

波立つ水面が呼吸を揺らして、唇から笑いめたいものが漏れた。
追いかけ、手を伸ばして、漂う彼の衣を掴もうと試みる。*]


 嫌がってるように見えますか?
 悪い子といっても色々な意味がありますが、レナータの場合はですね…

[じっくりと柔らかさを堪能するように胸をもみ、温泉ではない熱さを秘めた花を指で愛でるようにして、レナータの中を探るように指を小刻みに揺すったり上下に動かしたりして]

 つい構いたくなって、私が他のことを疎かにさせてしまうような悪い子ということですよ。

[不安そうに聞くレナータへと優しさと甘さを込めて囁き、ちゃぽちゃぽと蜜壺をこする音と湯が揺れる音を響かせながら、花弁に咲く淫核を骨指でそっとなぞった*]


[どうやら誘いは彼に火をつけたらしい。
やる気になった顔で追いかけてくる。
蹴立てられた波紋を視線で追っていたら、斬り飛ばされた水が飛んできた。]


 ははは、あはははは、
 やってくれたね。


[たまらず、声を上げて笑いながら手を翳す。その上から、びっしょりと水を被った。

頭から濡れたお返しに、両手を翼のように動かして水を飛ばす。
ゆったりとした袖が水の中でゆらゆらと踊った。]


[もとより水の抵抗が少ない分、彼の方が有利だ。
けれど、足さばきと水の流れを利用して、二度までは手を躱した。
三度目に、ついに服の裾を掴まれる。]


 ………――。


[微笑みを投げ、引かれてバランスを崩したという態で仰向けに倒れる。
ほとんど水しぶきもあげずに水の中に滑り込み、服を掴む彼の手を、逆に掴み返そうとした。
もろともに、水の中に引き込んでしまおうと。]



 あ、や、ぁあ、んん

私の問いかけに、伯爵から返されたのは疑問。
嫌がっているようには見えないかな、と思ったけれどそれを言葉にする余裕は無かった。
胸に触れる手は止まらぬまま、差し入れた中を探るように指を動かされるのに合わせて上がる声。
伯爵の指が動く度に湯で洗い流れていくのに、蜜は中から溢れ続けて。
優しく甘い囁きが耳を擽れば、それだけでふる、と背中に微かな震えが走ったが]


 ごめん、なさい

[最初に紡いだのは、謝罪。
それから]



 ……もっとわるい子に、

  なってしまいそう、です


[そういうと、そっと腕を伸ばして伯爵の背中に回し、身体を寄せて]


  はくしゃくに、たくさん

      かまって、ほしい

[構いたくなる、なんて聞かされた言葉に自制が緩んで。
欲深な我儘を言葉に落としながら、花芽に触れる指の動きに小さく高い嬌声を上げて背を反らした*]


[ 笑いが水を揺らす。
濡れそぼった黍炉はとても嬉しそうに見えた。

手を躱す彼の動きを学び、彼の作り出す水流を利用して、三度目にやっと捕まえる。]


  これで ──、


[ 手繰り寄せる前に黍炉の全身が水中に没し、道連れのように引きずり込まれた。]


[ 水中では、音の質、見えている光の色が変化した。
透明なオパールのような泡越しに黍炉を見る。

 まったく絶妙な造形だ。

二人で何をしていたのか、一瞬、忘れた。*]


オトサカは、>>*35 訂正) めたい→めいた

enju 2019/12/18(Wed) 23時半頃


 《カラカラカラカラ》

 許しません。

[謝罪されて、だめという。愛撫に乱れ嫋やかに揺れる髪まで愛らしく蠱惑的だ]

 レディが我儘なのは既に知っていますよ。

[自分の背中に回る手、より密着しながら、鬼火の宿る眼孔がじっとレナータを見降ろして]

 たまにはたっぷりお仕置きも兼ねなければいけませんね。

[してはだめ。とは言わずに楽し気に囁いて、こねるように親骨指とひとさし骨指が淫核をこすり、中骨指が違う温泉に違う濁りを加えるように、追い詰めるようにいじり、背を逸らしながら嬌声をあげるレナータを責めていく*]


[水の底から彼を見上げる。
無数にさざめき昇っていく泡たちの向こうから、彼が降りてくる。
水面から差す光を背に、黒く切り取られた影となって。
ああ、でもその瞳は、虹を宿す稀有なる眼差しは、光など無くとも美しく輝いてある。]


  ─── 。


[背中に腕を回し、抱き寄せ、接吻ける。
舌を差し入れ深く誘い、息を交わす。

いつまでもこうしていたい。
互いの身体だけを感じていたい。

音のない世界にふたり漂う。*]



 や、ぁ…っ

謝罪に返された拒否に、表情を曇らせたは数瞬。
我儘なのは既に知っていると告げられた伯爵の眼孔、鬼火に魅入られたように射抜かれて]


 おしお、き…?

  ──、ぁ、ゃ、ああ、ひぅ、んぁ、あぁっ

[楽し気な囁きから、不安に感じる単語を鸚鵡返しに問い返すように声に出してみるも。
伯爵の指の動きは、探るように動いていたそれから既に変わっていて。
追い詰めるように敏感な箇所を擦り、責める動きに上がる自分の嬌声にすら追い立てられるように上り詰めてくる快感に身を震わせる*]


 ええ、例えば、レディに深い暗示をかけてしまって、捕虜として凌辱してしまうような、そういうこともできますね。

[やろうと思えばというやつですけどね。とは内心だけで呟く]

 そんなときでもレディは淫らに乱れてしまいそうで楽しみですよ。

[内心で呟いたことは当然言わず、お仕置きする態で囁きながら、淫らな蜜壺を頂に昇りつめさせるようにこすりあげ]

 いいですよ。たっぷりよくなってください。

[囁いて、首筋にそっと骨の口をあてて、また少し生気をいただき、肉体と精神的な快楽の両方でレナータを追い上げていった*]



 ぁ…っ、そん、な…っん、ゃあ、

お仕置き、という言葉に具体的な内容を加える伯爵に弱く頭を振る。

暗示をかけられた上で身体を暴かれる、ただ想像するしか無いけれど──
伯爵にこうして触れられて、上り詰めようとしている自分が、淫らではないとはもう思えない。
けれど、伯爵に愛でられる以外で乱れてしまうかも、なんて思う事すらも嫌だと思えて]


 あ…っ、はく、しゃ…く、

[囁き、首筋に当てられた硬い口から先も感じたつめたさと、秘処からせり上がってくるような感覚に切なく伯爵を呼び、すがるように背に回した手に力を込めた*]


 あるいはそうですね……こういうのはどうですか?

[弱く頭を振る我儘なレディへと囁いて、花弁をいじっていた指を抜いてしまう。
首筋に骨の口づけレナータより得た生気を使って、魔術を紡ぎ]

 レナータの中に、お返ししましょう。

[骨を響かせて言うと、ゆるりと腰をずらして、熱く細かい突起があちこちについた棒状のものをレナータの蜜壺にあてがい、ゆっくりと侵入しき]

 溺れてしまいなさい。レナータ…

[切なく震えるようなレナータへと魔に誘うように、膣壁をこすりあげる突起に棒状の熱がレナータの奥を小突きあげるように動き始めた*]



 ふ、ぁ……?

どうですか?と問う囁きと共に、秘花を責め立てていた指が抜かれていって。
つぷ、と引き抜かれた瞬間、びく、と身体を跳ねさせながら、何をされるつもりなのだろうと不思議に声をあげる。

紡がれた魔術、出来上がったものは細かな突起のついた棒状で。
中に返すという言葉で、それが私の生気から作り上げられたものらしいとは分かったけれど]


 ぇ…あ、ゃ、ま…

    


  ぁ、や、やぁあ、あぁっ

[ヌ…、とゆっくり中へと侵入されたそれ、でこぼことした突起に擦り上げられる膣壁から生み出される感覚と。
同時に感じる熱く滲みこんでいくような不思議な感覚に、奥を責め立てるその動きにあられもない声を上げる**]


 よくなじむでしょう。

[レナータの力で作ったものだ。熱さは体に快楽とともに活力を返していくだろう
ごりごりとこすりあげれるように凸凹がレナータの蜜壺をこすりあげてしまい]

 それに、レナータのですからね…あなたにとって最適の気持ちよいものになってくれますよ。

[反応がいいところを凹凸が好き勝手こするように、明らかに人のものとは違う動きでレナータを追い上げるように蠢く]

 レナータがわるいこになるたびに…たっぷりと可愛がってあげますからね。

[甘く響かせるレナータの声を楽しみながら、胸の頂をきゅっとつまんだ**]


[ 水中で接吻けられた。
不意をつかれはしたものの、黍炉がこの行為を好んでするということは把握している。
そして、今は勝負中の気分だった。

こちらからは離してやるものかと、彼の背に回した手を強める。

痺れるように甘い。*]


[抱き寄せ唇を合わせれば、挑むような接吻けが返ってくる。
抱擁の力強さに背筋が細波立った。
濡れた布越しに肉体を感じる。
引き締まった、しなやかな筋肉の連なり。
足を絡め、さらに深みへ沈む。

不死の身とはいえ、水中で活動するようにはできていない。
過ぎれば意識を失いもする。
その間際の、苦しさが恍惚にすり替わっていく瞬間が好きだ。

愛しい者と共に、世界の狭間に浮かぶ。
死と生を跨ぐ遊びに彼を誘った。]


ひぁ…っ!?

伯爵の手によって挿入されたそれは、予測のつかない動きで中を蠢き。
突起もあいまって擦り上げられる膣壁、感じる所を無慈悲に責め立ててくる動きに勝手に上がる声がどんどん切羽詰まったものに変わっていく。

中から直接染み渡っていくような熱さも、性感を煽っていって]


 ぁ、や、やぁ、はく、しゃ…く…っ

   こわ、い、これ、こわい…っ、ひぁあっ


[逃げ場のない快楽に潤ませた瞳で助けを求めるように伯爵を見つめながら、与えられた強い刺激に背を反らし甲高い声を上げた**]


[ たおやかな肢体が絡んでくる。
一人なら何もせずとも浮くものが、二人でも縺れ合うと沈んでゆく不思議。

目を閉じて、黍炉だけを知覚した。

 熱い。興奮しているのかもしれない。

互いの境界も曖昧になって蕩けた。*]


[絡み合う二つの肉体が一つになっていく。
舌先から身体が溶けだして混ざり合うかのよう。
二人の境も、世界の内と外も、全てが曖昧になっていく。

愛しいと思う、ただそれだけが、己を形作る意思。

抱き、抱かれながら至福の極みへと昇っていく。]


─ 病室 ─

[気が付けば白いベッドの上にいた。
おそらくだが、病院のものに発見されて運ばれたのだろう。
裸…なのは、そも意志力で服を作り出していたのだから意識を失えば消えて当然だった。

隣を見れば、別の寝台に横顔がある。
微笑んで、彼の隣に潜り込んだ。*]


[ 自我を保つことが難しい行為に身を捧げたけれど、
今回は深淵が暴れ出すことはなかった。

満たされて安定しているのだろう。]


  ……、


[ とても温かい。]


─ 病室 ─

[ 気が付けば、黒い髪が腕に乗っていた。
おそらくだが、添い寝という状況なのだろう。
裸…なのは、濡れた服を着たままでベッドに寝かせるわけにいかないのだから当然か。
別の理由の可能性は、この際、置いておく。]


  ──…、


[ さて、この闖入者をどうしてくれよう。
目を開く前に一本取れば、勝ちだろうか。

 こつり、と額を当てにゆく。*]


[彼が微かに身じろいで、目覚めたのだとわかった。
けれど少しでも長く触れていたくて、気づかないふりをする。
目を閉じていたら、こつりと額に何かが当たった。

瞼を開けば、焦点の合わないほど近くに、彼の顔がある。]


  おはよう。


[今がいつだろうと、目覚めた時がおはようの時なのだ。
当然のように接吻けて、彼の顔へ手を伸ばした。*]


[怖いといいながら、その怖い目にあわせた当人に縋るレナータに加虐心がそそられる。
潤んだ瞳でこちらをみながら、逃れれない快楽に震え逸らした背に骨の指をつーっとなぞりあげて]

 何も怖いことはない、レナータ。
 ただわるいこになると自分からいったわけだからね。

[レナータの蜜壺の中を制圧するように蠢き、ただただレナータを快楽に墜とすように中でぐぐっと膨らんだり、旋回するように動き快楽を直接磨きあげるように動いていく。]

 受け入れろ、私が渡したものだぞ。

[穏やかな口調とは真逆の命じるように囁いた*]


[ おはようの接吻をまた受けてしまった。]


 病院はそういうことをする場ではない。


[ 正論を吐き、腕枕にされていた手を引き抜いてサイドテーブルに伸ばす。
置いてあった包帯を掴むと、伸ばされた手に巻き付けた。
両手を縛るか、ベッドの桟にくくってしまうか。
いっそ両方+目隠しもか。*]


[正論を吐きながらの、彼の行為はアブノーマルだ。
無論、彼にそんなつもりはないのだろうけれども。]


 私を縛ってどうするつもりだい?
 自分でもしてみたくなった?


[抵抗することなく縛られながら、彼に足を絡める。
彼の言葉など、まったく気にしていない顔だ。]



 知っているかい?
 視界を塞ぐと、他の感覚が鋭くなる。

 つまり、もっと気持ちよくなれる。


[唇を寄せて、耳元に息を吹きかける。
肌を擦り合わせて腰を揺らした。
腰についているも野の使い方を思い出させるように。]


 する方の悦びも知りたいのなら、構わないよ?


[微笑みで誘う。*]


ひゃう、ぁ、あぁっ

与えられるまま逃げられず反らした背を、更に追い打ちのようになぞられて。
高い声は浴場の中を反響し、自分自身にすら追い立てられる心地にさせられる。

何も怖いことはないという囁き、けれど膣中を満たし感じる所を余すことなく責め立ててくるそれは容赦なく。
けれど、伯爵から向けられた囁き、命じられたその言葉で怖いというのはなんとか堪えたものの]


 ぁ、ひぅ、んぁ、ああ、

     はく、しゃ、く…

 っはく、しゃく、おね、が……もぉ、たす、け…て…っ


[湯の熱さも相まって、意識も朦朧とし始めて。
なのに無慈悲に与えられ続ける快感に、それを与えた当人へと救いを求めた*]


 《カラカラカラ》

 このようにわるいこには色々なことがまっていますので楽しみにしていてくださいね。

[つつーとなぞりあげた指は、そのままレナータの艶やかに滴る温泉水ごとかきあげるようになでて]

 では、解放いたしましょう。

[懇願するレナータを…ではなく、生気で作られた彼女の中で蠢く快楽の渦をであるが、そうとはいわずに、下腹を優しく骨の指でなでる。ぐちゅぐちゅと蜜壺のなか蛇のようにうねる渦は奥にぴったりと張り付くように押し上げて]

 少し熱いので覚悟してくださいね。

[囁きの一瞬後、中に注がれるような熱さ、そこから体中をめぐるように、レナータの体に生気が廻った。――同時に快楽も巡ったりはしたが、蜜壺を埋めている熱は消えていただろう*]


 
 大人しくしていてもらおう。


[ 問いかけに律儀に答える。

拘束する理由など、他にあるか。
逃さないため、というのはあるか。ああ。

手を縛れば足を絡めてくる相手と格闘していると、
うっかり自分まで一緒に縛りそうになる。]


 
 大変なものに見込まれたのだな、おれは。


[ ここまで衒いのない好意と性欲を示されると、揺さぶられる。
これまでにないことだから、戸惑いは大きいし、
いまだ、淫魔の業には苦手意識がある。]


 あれはおれには必要な治療だった。
 おまえだから、おれを助けられた。
 


 
 そういうことだから、

  ── おまえと、また戦うのは、好いな。


[ 治療の名目が使えるくらい、叩きのめしにくるといい。
わざと負けてやるつもりはないが。

そっと笑った顔は、目隠しされた彼には見えないだろうけど、鋭敏化した他の感覚で、言葉にしなかったものまで伝わるといいと思った。*]



ぁ、っやぁ、んんっ、

肌を撫でる指、伝う雫すら感じてしまう。
周囲へと反響する声の大きさに、今更ながら他に誰か居はしまいかと気にかかるも我慢は出来ず。
追い立てられるままに上げていた声は、ところどころ掠れる程になり]


 、ぁ…ふぁ、あぁ、ゃ、やぁっ


[もう無理だ、と思った頃合いを見計らってか、懇願に返された言葉に安堵を浮かべたのは刹那。
追い立てられて敏感になった身体は下腹を撫でる指にすら感じてしまい、声を洩らし。
水音を立ててナカを動き続けていた熱が、ぐ、と奥へと押し入ってくるのにまた嬌声を発した最中]


 ぇ…?
 



ひぁ、あぁあ…っ!

[伯爵から囁かれた言葉を理解するより先、ナカで爆ぜるように生まれた熱さに悲鳴じみた声が上がる。

身の内まで注ぎ込まれたように巡る熱は、一度失ったものがまた戻ってきただけ、ではあるのだが。
全身を侵す快楽に、埋めていた熱が無くなったはずの秘花から蜜が溢れて湯を汚していく。

そんな自身に気付けぬ程、朦朧としてしまっているのは与えられた快感に耐え切れなかったか、湯の熱さに中てられたか。
縋るように伯爵の手に手を重ねて、弱く握った*]



 つれないこと。


[誘いに乗る様子の無い彼の態度に、唇をふくりと笑ませる。
手を縛る包帯を彼にも巻きつけようとして、身体をくねらせた。

こんな風に縛られて、こんな風に肌を密着させている状態で、おとなしくなどできるものか。
今度、彼も縛ってやろう。
そうすればわかってくれるはずだ。]


[こちらの目が塞がれているからだろうか。
彼の言葉がどこか素直な響きを帯びて聞こえる。
戦いしか知らなかったのだろう彼が示す好意の形は独特だった。
戦いの、その先を期待されているのならば応えよう。

けれども今は、もっと大切なことをしておきたい。]


 大人しくしているから、抱いておくれ。
 おまえを感じていたい。


[ただ側にいて欲しいと求め、ベッドに括られていたはずの両腕を彼に投げかけた。*]


 お行儀が悪いですよ。レナータ。

[華奢な体に溢れんほどの快楽で侵され、安堵の表情から一気に追い詰められて、身をひくつかせるレナータ。
温泉地にて響き渡る嬌声も愛おしむように、髪をなでながら、わかっていながらあえて咎めるようなことを口にして]

 こんなに熱くなってはいけませんね。本日の温泉はここまでとしましょうか。

[骨の手に重なる手を結び絡み合わせるように握る。]


[くたりと温泉の熱と、情欲の熱の二つに身を火照らせたレナータを横抱きに抱き上げるようにして、乳白の温泉よりあがる。
身を覆っていた雫とは別に温泉とは違うとろりとした粘着質の液体がレナータの足の付け根より伝いおち絡みつくように抱き上げている骨の手に絡みつく]

 《カラカラカラ》

 綺麗な体になったレナータも、欲情に濡れるレナータも、良い香りですよ。

[少しだけからかうような骨の声を響かせて更衣室へと向かう。
疲れたレナータの体を拭いて、服の着せ替え、は、流石にできないので、けが人にみせかけるように布で包むようにして体を覆ったりして、個室へと戻るのであった*]


ぁ……

    ご、め…な、さ……

[身を震わせ、朦朧とした意識の中。
咎める言の葉に弱く謝罪を紡ぎはするものの、視界はぼぅと定まらぬまま。
髪を撫でる手と、伸ばした手に応えるように握られた感触に、安心した吐息を零す。
力も入らず、抱き上げられる手にそのまま身を委ねて湯から上がっても、立ち込める湯気のせいで身の内に籠る熱は冷める事無く。
つ、と太腿から伝う蜜にも、気付きはしてもどうすることも出来ず]


 っ……あり、がとう…ござ、います

[揶揄われているとは分かっても、良い香りという言葉自体は嬉しくて。
御礼を言ったのは、運んでもらう事も含めて、だったのだが]



 ぁ、の……

  すこし休めば、自分で、できます、けど…


[身体を拭いてもらって、着替え──はさすがに難しい、という段に。
此処で熱を冷ませば自力で出来ると思って言いはしたのだが、伯爵にはその選択は無かったようで。
素肌を布で包まれて、再度抱き上げられて個室に戻ると相成った。

恥ずかしさに耳まで赤くなってしまったから、怪我人というよりも病人のように見えただろうか*]


[ 縛ったはずの相手が微笑み、腕を伸ばしてくる。]


 ……。


[ 変幻自在はともかく、恩義ある相手である。
その願いを無碍にするのもどうかと思う。

大人しくしているから、と殊勝な条件もつけているのだし。]


[ 先ほどまでのように、寝台に横たわって腕を枕代わりに伸ばした。

 彼はどらちを向いて抱きしめられたいのだろう。
 目覚める前に彼がしていたことの続きがあるのだろうか。

そんなことを考えるだけで、いささか鼓動が早まる。] 


 …これでいいか。


[ 話す声がいちいち肌に息のかかる距離だ。
記憶にある限り、こんな経験はない。*]


 ふふ、よいのですよ。

[謝らなくても、というのもあるし、香りについては自分の感想でもある。
休めばできるというのも聞かなかった。
まあこの病院は、看護士は秘匿の心得があるし各々が看護してるものに夢中ですからね。というのもあった。
服は魔術で転送して、レナータを抱き上げて病院の個室へと戻って]


― 温泉 → 病室 ―

 病み上がりでしたがおもった以上に求めてしまいました。
 レナータは大丈夫ですか?

[ベッドにそっと下ろし、看護ベッドの横の椅子に腰かけて聞くのである*]


─ 温泉 → 病室 ─

謝罪には、笑みと共に優しい声を返されて。
ただ、自分で出来ると言った事には取り合ってもらえず、布だけを纏って抱き上げられたまま病室へと戻ることとなった。

ベッドにそっと下ろされた後、隣の椅子に腰かけた伯爵から大丈夫かと問われたのに、ぱちと瞬き]


 ……まだ少し、ぼぉっとしてます、けど…

    伯爵に、さわってほしかった、から


           うれしい、です

[湯あたりだけでない頬の赤みを増させながら、ほわりと微笑んだ*]


 そうでしたらよかったです。

 私もレナータをたっぷりと味わえて至福でした。

 それにしてもお仕置きの最中もよくなってしまう淫らで献身的な姿も素敵でしたよ。

[ほんわりと笑うレナータへと穏やかに骨の声を響かせて]

 さて、湯冷めする前に服を着てくださいね。
 風邪を惹かれたらお尻にいれる薬というのがあるらしいのでそちらを試すことになりますよ。

[転送された服は温泉に行く前と同じように置かれていて着替えるのを促しつつ、伯爵は執務机へと向かうのである**]


[伸ばされた腕の上に頭を載せ、彼と向き合い寄り添う。
両手はひとつに括られたままだったから、抱き返しはしない。
素直に手を下ろしていると彼のいいところに当たるのだけれども、そこはそれとしてだ。]


  おまえを感じる。


[少し首を伸ばせば唇が触れ合うだろうけれど、今は宣言した通りにおとなしく腕の中に納まる。]



  ここを出たら、


[肌を合わせながら口にするのは、今後のことだった。]


 おまえを私の城に連れて行くよ。

 血の契りを交わし、一族に迎え入れる。
 私の"子"になっておくれ。


[これからの時間を共に在れと告げる。
そんな大切な話を目隠しのままでするのはどうかとも思うが、彼にはそのほうがいい気がしていた。*]


[ それなりに質量のある成人男性の身体が大人しく腕の間に収まっている。
先ほどの水中での合一を経験した身としては、空隙が気になるところだ。
下腹部に押し当てられる拳については故意を疑っていたけれど、意識しないことにしておく。

こんなにも近ければ、温度でも匂いでも感じるものはいくらでもあるのだから。]


  近い未来だな。


[ ここを出たら、という設定に答える。
もう日常生活に支障のないくらいに回復している実感はあった。]


[ 決意、そして願いを語る黍炉の声を聞く。]


 "親子"という言葉は、おれにとって、さほどそそられるものであった試しがない。


[ 後にして、未練もない程度。]


 
  オトサカのシコウは死んだ。


[ 過去とは決別した。]


  …死人のふるまいは おれにはわからない。


[ 包帯の下の黍炉の目は閉じているだろうか。
それなら彼は夢を見ているのだ。

唇を結ぶと、自分も目を閉じる。

  ── 夢を、見よう。*]



 ぁ…

   ありがとう、ございます

伯爵から向けられた声は穏やかで、だからこそ恥じらいが強められる。
その上で嬉しさを感じてしまう自分のはしたなさやら何やらに熱くなった頬を手で押さえ、礼を返したものの。
続けて勧められた言葉、風邪をひいたらと上げられた仮定に。
そうなった場合、やっぱり伯爵に入れられることになるのだろうかと思えば更に頬の赤みが増した。
さすがにそこまでされるのは恥ずかしすぎる、とまだ少し気だるい身体を動かして服に手を伸ばし─]


 あ。

[身に付けず置いたままにしていた、ペンダントに気付いて声を上げた]


[天然の鉱石の中で最も硬いそれに金の鎖が誂えられたこれに、思う所は、ある。
私の、最後の心残りともいえるだろう。
素肌に布を纏ったまま、それを見つめていたのは少しの間]


 伯爵。


  払う、とはまた違うのですが。


   ……これを、受け取ってはいただけませんか?


[着替えるではなく、ペンダントを手に取って執務机に向かった伯爵の側へと近付いた*]


[先程までの淫らさとは対になるような初心な様子で照れるレナータ
風邪を引いたら?当然やりますね、はい。とは聞かれなかったので言わない。
乙女が身支度を整えるのを眺めないために書類に目を向けていたが、何かに気づいたように声があがり、衣擦れの音ではなくこちらへとやってくるレナータへと視線を向けて]

 それはかまいませんが…レナータ。
 貴女にとって大切なものではないのですか?

[支払い。という意味でないとも言われたが、受け取る。というよりもレディが私にくれる理由もいまいちわからずに、返答をする前に質問をした*]



  愛しい子――


[頭を下げ、彼の首筋に押し当てる。
獣が、親しい相手に自分を擦りつけるように。

彼が自身の過去にどのような想いを抱いているかは知らない。
けれども、そのすべてを捨てさせたからには、すべてを与える覚悟がある。]


 おまえを愛し、慈しみ、守り導くよ。
 私の全霊をもって。


[それは誓いであり告白であった。]




 もうオトサカのシコウはいないのだから、
 おまえには新しい名が必要だね。

 私から、贈らせてもらえるかい?


[問いというより確認の声音で告げる。
耳元で囁いた音は、あたかも初めからそうと定められていたかのように響いた。]


   ── 砿矢。


[コウシ、と唇が綴った名は、元の名に通じていながら新しい装いを纏う。
未だ見出されざる原石だと文字は囁き、始まりを告げるものだと音は響く。
音の最後は、愛しさに甘く蕩けた。]



 そうですね。

 私が生まれた時に、私だけの石として両親が誂えてくれたもの、ですから。

伯爵からの問いに、返したのは頷き。
大切にずっと肌身離さず持ってきたのは、高価だから、だけではない]


 これには、私の意に沿わぬままに奪われたり、盗まれたりすれば炭に変わってしまう呪が掛っているんです。

 魔法などで成り代わりなどが出来ないように、私が私である証でもあるんですが…
 私以外がこれを持っているのなら、それは私が、正気のまま、自分の意思で渡す他無いんですよ。

[そ、とペンダントを伯爵の骨の手に乗せれば、ちゃり、と小さな音が立つ。
そのまま私が手を引いても、透き通った輝きは変わらぬまま]



 私が居た国との交渉をなさるのが、伯爵ご自身でなくても。
 直接対面される方に身につけさせておけば、私がもう戻らない事が両親にも伝わるはずですから。


[どこまで察せられるかは分からないけれど、少なくとも魔に身を寄せる事になったことは分かるはずだ。
悲嘆か、軽蔑か、それ以外か。両親の心を翳らせることになるだろうとは思うが、報せるならきっと、早い方が良い。
私も、ずっと心に未練を残したままでは居られない、それに]


 ……私の、すべてを貰って下さるなら。

  私の一部であるこれも、貰って頂きたいんです。

[私の心が貴方にあると、目で見て分かる証を持っていて欲しいのだと我がままを言った*]


 ふむ、成程。そういうものでしたか。

[何か呪的なものが施されてる装飾品だとは思っていたが特に戦利品の一部として徴収はしていなかった。
元は五年も働ければ自国に帰ってよいというとこからだったからで]

 大切に育てられたのですね。

[あるいは利用されないためでもあるか。と、自分である証である。というものと聞く。
そんなペンダントを骨の手で受け取れば灰になることもなく、透き通った輝きを保ったままだ]


 でしたら交渉の際には利用させていただきますね。
 とはいえ、こちらからは特に譲歩する理由がありませんので、レディの両親を納得させるものにはなるでしょう。

[それはレナータの家族での一種の決別となってしまうが、彼女の両親がどのように感じてしまうかは骨伯爵には興味が薄かった。骨伯爵にとって領民や忠を尽くすものなど優先順位が確りとあるのだ。そこまで憂慮してはいられない]

 そういわれたら、いただかないわけにはいきませんね。

 ええ……レナータの全て、私がいただきます。

[レナータの我儘な願いを聞き届けて、今は交渉の場とかではないが、ペンダントを首から下げるのであった*]


[ 黍炉が頭を擦り寄せて来る。
いっそ無邪気なほどの仕草だった。]


 どっちが子供だ。


[ 押し負けたように身体を開く。
腕よりもっと近いところを枕用に明け渡す。]


[ 耳元で黍炉がささやく愛の言葉に、ふ、と息を吐いた。
どれも、これまで与えられたことのないものだ。]


 食わず嫌いはしないでおこう。


[ 持たざる者だと侮られてはならないと、平静を装う。]


 全身全霊には、全身全霊で応える。
 それが礼儀だ。
  


[ 新しい名の響きは、すんなりと魂に馴染んだ。
滑らかなオパールを連想させる共感覚。]


 …黍炉の砿矢


[ 呟いてみて、その音のいいのが気に入ったが、
一瞬後に、何を言ったんだ自分はと、動揺の遊色を踊らせた。*]




 ふ、ふふ。


[彼の懐に潜り込んで、肩の窪みに頭を乗せて、収まり良くしていた体が笑いに揺れる。
愛の告白にも冷静な態度を崩さなかった彼の口から、そんなことが聞けるなんて。]


 黍炉の砿矢。
 そうだね。私の可愛い子。


[たまらない、と笑みが溢れてどうしようもない。]



 さあ、ほら。
 接吻けておくれ。
 おまえと私の、新しい絆の印に。


[笑み蕩けた顔を上げて、誓いの接吻けを要求した。*]


伯爵の反応を見るに、呪は気付かれていたけれど調べられてはいなかった様。
大切に育てられた、と聞けば少しだけ翳りが浮かんだのは両親の胸中を思って]


 …そう、ですね。

  政略の意図も、あるのでしょうけど。

[悪意をもって操られたりなどの予防も含めての呪だとは教えられていた。
けれど、それ以外の理由もきっとあっただろう。
名家というのは綺麗ごとだけでは成り立たないものだ。
だから、この石が伯爵の手に在ると分かるだけで、両親は私を見限るだろう]




 ありがとうございます。


[私の願いを聞き届けてくれた伯爵がペンダントを身につけてくれたのにまずはお礼を言ってから]


 …お仕事の手を止めさせてしまって、ごめんなさい。

[執務の途中だったのに、邪魔をしてしまったことを謝って。
布だけを纏った身体が感じる肌寒さに、そろそろ服を着ないと本当に風邪をひきかねないと頭を過ぎった*]


 
 何もしない約束だぞ、


[ 今更ながら抑止にかかる。
けれど、心から楽しそうな笑みというのは伝染する性質があるものだ。]


 …っ、調子に乗るな。


[ 押さえ込む動きで黍炉の頭を抱える。]


[ お互いに目を瞑っていても、唇はうまく合わさるのだろうか。

 考えるより動け、とは武人の基本。

己の欲するままに振る舞おう。*]


 むしろなければ頭の中を疑わなければなりませんよ。

[親とは別に、政に携わるものとしてのこと。
ただの綺麗ごとだけをいうようなやつとは付き合えないのが世の中です。
あっさりという。翳りをもつレナータに、だからといって娘として想われてないわけでない。ということには繋がりはしないのだがレディの両親についてあれこれいうほどの知識もなかった。]


 いえ、よいのですよ。レナータ。
 大事な話でしたからね。
 それを邪魔というほど私は狭量でも無粋でもないつもりです。

[謝るレナータにそこはきっぱりと言った後に、少しだけ思案して]

 ですがそうですね…体も回復したのでしたら早速手伝っていただきましょうか。
 こちらで、今回捕虜となったものたちの適正から職業を割り振るつもりでいます…といってもだいたいであって、後は雑に振り分けるのですが、レナータから参考までに意見をいただけますか?

 もちろん服を着た後ですけどね。

[よければといって、隣の席へとどうぞ。としながら、そろそろ退院のことを考えてもいた*]


あっさりとした伯爵の言葉に、瞬きを返す。
領主だからこそ通じるものがあるのだろうか、そんな事を思いながら見つめ。

こちらの謝罪に、大事な話だったからと返されたのに安堵と嬉しさの入り混ざった笑みが知らず浮かんだ。
少しの間の後に頼まれた事は、私で力になれそうな事だったから]


 はい、勿論。

[嬉し気に微笑んで快諾を返し。
服を着てから、伯爵の隣の席へと腰を下ろして捕虜の名簿を見始めた*]


[種族や風土など環境による差というものはあるものだ。あとは配置されていた部隊の種類にもよる。レナータの意見を参考にできるようにメモに書き留めていきつつ、一度骨の手をとめて、傍らのレナータへとくぼんだ眼孔を向けて]

 そういえばですね、少々悩んでいたのですが、レナータは、私のものとしていただきましたし、領民にもなりました。
 そこでレナータの立場ですが、捕虜や借金奴隷。領民。などでは味気ませんので。

 私設秘書兼愛人兼ペット。ということにしましょうか。

 働いていただくために私設秘書。情欲を向け求め我儘をいわれる愛人。
 わるい子になったときにお仕置きをするペット

 どうでしょうか?

[そんな提案をしたりしつつ過ごすのであった*]


大まかとはいえ、それぞれの部隊の特徴はある程度把握していたから伯爵の求める情報は多少補えただろう。
しかしこれを一人で全部決めるのは大変だろうな、と思っていたところにふと、視線を感じて見上げたのだが]


 はい?

[レナータの立場、という言葉に、ぱちりと瞬く。
借金奴隷と言われていたからそうだろうと思っていたのだが、告げられたのは思いも寄らぬ…というかなんというか。
恥じらいと嬉しさ、どちらも抱いた結果耳まで赤くして]


     ……はい。

[目を伏せて頷くことで、了承を返したのだった*]


[顔の両側に彼の掌を感じる。
顔が近づく気配。息が掛かる。
どれも温かい。

引き寄せられるように唇が合わさる。
柔らかく、軽い接触。
けれど、今までのどの接吻よりも甘く深く感じた。]


[それからは、寄り添いながら様々なことを話した。
地上のことや、城のこと。
待っているだろうあれそれに、共にしたいことの数々。

今後のことを語りつくし、穏やかに病院での最後の日を過ごす。]


─ 後日・執務室 ─

[まずは文官兼秘書として扱うという名目で受けた研修先は、ある意味鬼気迫る部署ではあったけれど。
忙しい分様々な書類の処理も学ぶことが出来、かつ伯爵からの注意事項のおかげで線を越えることも無く乗り切ることが出来た。

それから、伯爵の仕事中は秘書としてお傍に置いてもらうようになり。
大体のことにも慣れてきた、そんなある日の昼下がり]


 伯爵、少しよろしいですか?


[そう声をかけたのは、丁度仕事の合間を見計らってのこと。
こういう呼びかけをする時は、伯爵の引きこもりを憂う執事だったり執務室をがっつりお掃除したい侍従長からだったりの要請を受けての我儘と称した外出の誘いだったりが多くある訳だが]




 お願いと…その前に、お聞きしたいことがあるのです、けど。


[おずおずと、切り出したのは誘いではなく、問いかけたいという確認。
応じてもらえたのを確認してから、口を開いて]


 あの病院で最初に目を覚ました時、呪を刻んだと言われましたけれど…
  あれは、今も私に刻まれたまま、なんでしょうか。

   あ、えぇと、刻まれたままでも特に支障は無いのです、けど。

[先ず問いかけたのは、ずっと気になっていた事。
とはいえ、伯爵の側に置いてもらえている今は不都合も何もないのだけれど]




 ……伯爵が私を、不要になられたり。

     時を重ねて、伯爵のお望み下さる私でなくなったら。


   それでも、死ねないというのは…考えただけで、辛い、ので。

[今の自分が自ら死を選ぶことこそ有り得ない。
けれど、この身はただの人の身で。何も無くとも生きているだけで年老いていずれ死ぬ。
死なずとも、今の姿から変わってしまえば伯爵の側に居られなくなる可能性だって大いにあって。
そうなった時、自分が死を選ばない、自信がない]




  ……その時は、私自身を。

    終わらせて、くださいませんか。


[今。ではなくとも、自らの死を、消滅を望む言葉を吐くのは酷く胸が痛むものの。
己のすべては伯爵のものだから、伯爵の許しが欲しいと。
我儘というよりも、身勝手な願いを紡いだ**]



[ 黍炉の語る未来の形に心が騒ぐ。
それはもういろいろな意味でだ。

 もっと鍛えねばと思う。]


【人】 暗黒舞踏 オトサカ

─ 退院の日 ─

[ 黒いマントを身体に巻きつけて黍炉の傍に立つ。
護衛でもなく、虜囚でもない。]


 ──…、


[ 退院に際して、黍炉が支払いをしていた様子はなかった。
愛は無償なのだとは、韜晦で言ったのではなかろう。

背後の病院は、無限の可能性を秘めていたのだと思う。
自分がこれから行く道以外にも、きっと。]

(18) enju 2019/12/21(Sat) 19時半頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ

[ あいかわらず、強要はしないくせに抗いがたい声で黍炉が呼ぶ。
いまも接吻けには鼓動が跳ねるのだけれど、媚びることなく応じた。]


 ── 行く。


[ とこしえを育む彼と共に。***]

(19) enju 2019/12/21(Sat) 19時半頃

─ 後日・執務室 ─

[捕虜の処遇やレナータの役割を与え過ごしてからしばらくのこと。
社畜病に発症することなくレナータが見習いを終えることができた。
他の文官として雇われたもの中には何名か発症してしまったものもいるが、当人は幸せそうに仕事をしているからいいだろう。

そうして傍に侍り仕事をすることになっていき、それも慣れていった頃のとある昼下がり

 はい、よいですよ。ちょうど書きあがりましたからね。

[一山の書類の最後の一枚を終えて一息。
今日は何を言われるのだろうか。お外に出されるのかお外に出されるのかと思ったが本日はお願いであったらしい。
なお、伯爵の一休憩は暖かいトウキビ茶派であります。]


 ええ、そのままですね。

[おずおずと切り出された内容は、いつもの我儘や何かではない。呪についてはそのままだとあっさりと肯定だけ返しつつ、口を挟まずに黙って聞き終えて]

 そうですね、考えるべき起案ですね。

[そういう未来を考える視点は、人間をやめてから抜けていた。
ふむふむと頷いた後、レナータをじっと見つめて]

 レナータ。こっちにきなさい。

[こちらに、と椅子に座っている自分の膝の上、ぽんぽんと叩き招き寄せる]


[膝の上に乗せ、後ろからだっこするように手を回してそっと抱きしめる]

 貴女がお願いをするということは私もお願いをしてもよいと思うのですが、そうは思いませんか?

[立場上、お願いなどせず命令をすればいいのだが、それをせずにあえてお願いと口にする]

 そうですね。すっかり忘れていましたが、貴女の心映えや容姿も含めて、今後どのようになるかなどわかりませんが、最も素晴らしい時期というものが存在することを否定しませんので懸念は浮かぶものでしょう。

[自分の人間体が存在している時点で、最もよい時期があるものとして扱う伯爵は、片手でレナータを抱きしめたまま執務机の引き出しをあけて]

 こちらをどうぞ。

[と、骨の手にブラックオパールがついたシンプルなチョーカーを乗せてレナータへ見せる]


 愛人としてのプレゼントです。というのもありますが、どうせですからこれに呪を込めました。
 レナータの魔力に反応して燃やすことができます。そうすれば呪は解除できます。

[その意味で、彼女は死ぬという方法を得ることができるだろう。呪をこめたのは自分自身であれば伯爵が彼女を終わらせることだってできるわけだが]

 ただそれは、なんら解決方法ではないと私は考えます。

 そこで私のお願いです。


 先にいっておきますが、お願いであって強制ではありませんよ。

[と改めて注意するようにいって]

 強くなりなさい。私と同じように、力を身に着ければ私と同じような域に達することができるでしょう。
 人を半ば捨てることともなりますが、同じ時を刻むことができます。

[どのようにしようとも、人と魔物の寿命差が存在するのは当たり前なのだ]

 その際には、レナータに施した呪は消えてしまいますが、まあよいでしょう。
 そうなった頃には新たな関係性を築いても文句もでないでしょうしね。

 ですので、その折には、伯爵夫人となるのはいかがですか?

[どうです?と聞きながら、そっとブラックオパールのついたチョーカーをレナータの首元に飾った*]


【人】 暗黒舞踏 オトサカ

− 後日譚 −

[ 黍炉の城に来てしばらくたったある日、鎧が仕上がったと報告を受けた。

採寸の際のあれこれはさておき、素直に嬉しい。
さっそく実物を確かめに行く。

新しく誂えられた鎧は、貝か岩を薄く剥いだような滑らかな材質だった。
オパールに似た透過性を持ちながら、あくまでも黒く、中にたゆたう模様は血の紅一色のみ。
その彩りは影を操る黍炉を連想させた。]

(21) enju 2019/12/21(Sat) 23時半頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ

[ 形状としては部分防御用であり、隠密性が高く、機敏な動きを旨とする鎧だ。
(胸につけられた飾りは遊び心以外の用途はないと思われる)]


 これは──、


[ 敵軍団の中に突撃するような以前の戦い方には向かない。
一方、黍炉の"狩り"に同行し、支援するためならば──最適の鎧だろう。]


   ──気に入った。
 

(22) enju 2019/12/21(Sat) 23時半頃

【人】 暗黒舞踏 オトサカ

[ 表現は抑えたものながら、謹んで礼を言うと、黍炉は、脱がせる歓びのために身につける品を贈るのだと屈託なく宣言した。]


 ──…、


[ どこにも嘘はないのだろう。]


 脱がす方はともかく、着る方は手を貸してくれてもいいぞ。


[ 今、ここで装着した姿を見てもらいたいと、誘った。*]

(23) enju 2019/12/21(Sat) 23時半頃

いつものようにトウキビ茶の香り漂う執務室。
普段我儘をねだる時と同じ呼びかけは、伯爵に少しの警戒を抱かせたようだけど。

切り出した話を受けての伯爵の答えは、淡々としたものだった。
呪は刻まれたままと肯定されて、私の話を最後まで聞いて。
じ、と見つめられた伯爵から、こちらへと膝の上を提示されたのには、少し首を傾げたものの]


 は…はい。

  失礼、します。

遠慮がちに腰掛けた所で後ろからそっと手を回されて。
抱きしめられたまま、伯爵からもお願いしても、と問いかけられたのに、数度瞬き]




 伯爵からも、は、良いと思います、けど。

[命じられれば良いのではという思いは、声にするよりも伯爵の言葉が続く方が早かったから口を噤んで。
引き出しから出されたブラックオパールのチョーカーと、それに掛けられた呪についてを説明されて。
これを用いれば私に掛けられた呪も失くすことは出来る、と教えられたのだが。

それよりも、更に続いたお願いに私の虚はつかれて、数瞬言葉を発することを忘れた]


 ぁ……ぇ、と……

           …え…?


[伯爵と同じように力を身につければ、同じ時を刻むことができる。
その折には、と。
いずれは興味をなくされるのだろう、そんな思いで傍にいたからこんな可能性を提示されるなんて想像すらしていなくて]


[混乱に戸惑いの中、気がつけば伯爵の手で首元にブラックオパールが彩を添えていた。
呆然としたまま、首に嵌められたばかりのチョーカーへと手を重ねて]


 ……ありがとう、ございます。

[まずは、この贈り物へのお礼を述べて]


  ……ごめんなさい、その、考えたことも無かったので

       ちょっと、理解が追いついてはいないのです、けれど


[新たな関係性と言われても現実味が湧かない、何より伯爵と同じように力を身につけることが可能かも分からない──が]




   強くなれるように、頑張りますから。

    導いて、くださいますか?


[貴方の側に、ずっと居られるようにできる事なら、何でもすると。
伯爵の手に、己のそれを重ねて首を傾げた*]


 初めていいましたからね。

[考えたこともなかった。というレナータにいいながら、膝の上に乗せたレナータ。ブラックオパールのチョーカーはこちらからではよく見えないが、白く美しい肌のレナータによく映えるだろう。

混乱しながら考えをまとめている間に、トウキビ茶を一杯。芳醇な味わいとほのかな甘みに骨まで温まります。]

[こちらのお願いを聞き入れて、前向きに受け取った返事に頷く]

 ええ、もちろんそのつもりですよ。
 それにこちらにいれば大丈夫です、私も……書類仕事をしていたら強くなりましたからね。

[そっとくぼんだ眼孔が、隣の小山をみて、レナータへと視線を戻す。
こうして若き乙女は魔性《しごと》へと引きずり込まれていくのである?]


[だが、それだけの努力をしたならば、立場的にもその心根としても特に文句はない。
わかりやすい指標を示し努力させほめて伸ばす。それも伯爵の務めなのです。]

 それにしても別れのことまで考えていましたか。
 健気であると思うべきか、余計なことを考える余裕があったと思うべきか。

 さて、どちらととるべきなのでしょうね。

[さわりとだきしめていた手を下ろして太ももをなでるように骨の指を滑らせ、脇から抱きしめるようにして胸の弾力を楽しむようにもみはじめた*]


初めて言ったと返された伯爵の顔は、膝に座ったままの私からでは確認する術はない。
もっとも確認できたとしても、骨から伝わるものというのは少ない訳だが。

強くなるために導いて欲しいと願ったことに、勿論と返されたのも嬉しくはあったのだけれど]


 が…がんばり、ます

[伯爵ほどの暗黒面《おしごと》に耐えられるだろうか、と背中に寒いものを感じながらもう一度、言葉を繰り返す。
もっとも、強くなる為の努力の仕方は他にもおいおい教わることになるだろう]


[ともあれ、抱き続けていた懸念はひとまずの解決となった。

伯爵に直接聞いて良かった、と思いながら膝の上、伯爵の手に抱かれたままに安堵の息をついたのだが。
ふと、という感じに紡がれた言の葉、余計なことを考える余裕があったのか、という問いめいたそれ、と
一方はふとももを滑り、一方は脇から胸へと伸ばされた手の動きに、びくりと身体を跳ねさせて]


 え、あ、あの、はくしゃ、く?

    ま、まだ、お仕事が


[仕事の合間、なにより執務室でこういうことは、と慌てて背後になんとか視線を向けようと*]


[とはいえ、暗黒面《しごと》以外でも色々と手取り足取りしていくことでしょう。
がんばりますというレナータを暖かい気持ちで迎え入れます―――お仕事に]

 いえ、余裕があるのでしたら、余裕がない状況にしてあげたほうがよいかと思いまして

 そのほうが精神修行にもなりますからね。

[むにゅりと音がたってそうな感触を楽しみながら]

 というのは建前で、レナータがいなくなると思ったら寂しくなったからです。
 だから求められろ。

[来客の予定は―――などはありつつも、そのときはその時とばかりに、はわせた手をスカートをまくり上げるようにして、太ももから臀部を優しくなでまわした*]



 ん、んん…っ

胸を揉まれ、太腿に手を這われ。
甘い声が我慢できず、口に手を当てて身を震わせながら、余裕があるのでしたら、という伯爵の言葉にどう反論したものか、と思っていたのだが]


 え…

    ぁ、ふぁ、…んん、ぁ…!

[私がいなくなると思ったら寂しくなった、と。
だから求められろという直情な言葉は、伯爵にしては珍しく。
故に、どうしようもない嬉しさと、心臓が破裂しそうな程の動揺が抵抗しようという思いを消してしまって。
されるがままに、あられもない声を奏で始めた*]




  名を、与えてはくださいませんか。



   新しく生まれた、今の私を

    身も心も、貴方のものとする誓約に。
 
 


【人】 暗黒舞踏 オトサカ

 
 「この子」と言うな。


[ 背中合わせに物言いをひとつ。]


  ──おれにはちゃんと、砿矢という名がある。
 

[ 自負を刃に乗せた。*]

(48) enju 2019/12/22(Sun) 23時頃

 ライラでよいでしょうか?
 夜を意味する言葉です。

 私の名は目的のためには夜を徹するものでありますのでレディには夜そのものになっていただきたく思います*



 ライラ。

与えられた名を繰り返し紡ぐ。
その響きを、心身に染み渡らせるように暫し目を伏せた後]


 ありがとうございます。


   すごく、嬉しい。

[先ずは、名をくれた理由も含めての感謝を述べて]


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