人狼議事


158 Anotherday for "wolves"

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視点:


マーゴ! 今日がお前の命日だ!


[去り際。
ラディスお姉ちゃんの唇がいびつに弓を作った。
それはお世辞にも綺麗とは言えなくて。
何だかゾッとして見ていると]

[聞こえた]


[まるで この場に合わせて誰かが声を出して
吹き替えたみたいに。

何で、と浮かぶ疑問も
お兄さんの言葉を思い出すと
すぐに合点がいく。]

[聞いたことない、高く、耳につく声。]

 ラディス…お姉ちゃ……ん?


─宿屋での、一時─

[歪な唇を見上げる姿。
そして少し考えたのでしょう、言葉の詰まる音を聞きました。
くすくすと、私から零れるのは耳障りな声。]

 ええ。
 やっとわかったかしら?

[誰、の問いの一つはこれで埋まったでしょう。
それなら、残すのは後一つ。
明日の朝になれば、それも埋まることです。

集会所へ向かう途中の、愛らしい彼女の行動が
ふっと脳裏に浮かびました。]


 今夜はきっといい子守唄が聞こえるわ。
 眠れなかったら、耳を澄ませていらっしゃい?

[囀る小鳥よりも、美しい遠吠えを。
ふうわりと微笑んで、私は宿屋を後にしました*]


─深い、夜─

[それは人々も、そして『人狼』でさえも寝静まる深い夜のこと。

私はそっと家を出ました。
夜風は少し肌寒く感じます。
はたはたと、スカートが風に揺れていました。


赤い、ラズベリー(死肉)色のスカートでした。


コンコン、と。
彼女の家の扉を叩きます。
目の見えぬ彼女は、どんな反応をしたでしょう。
宿屋で会った時のように、そっと手をとって見せました。
私だと理解してもらえたなら、家に上げてもらうのは
きっと容易かったのだと思います。]


[私はそっと彼女を抱きしめました。
悲しみを分かつようにして。
慰めを与えるようにして。

そしてゆっくりとその手を首へ回すと。


一気に力を篭めました。


私の指先は、駱駝色の毛に覆われ。
鋭く伸びた爪も、皮膚をツプリと刺していました。]


 さようなら、可哀想な『犠牲者』さん。

 あなたが死ぬ事で、きっと沢山の人が泣くでしょう。
 沢山人が怒りに震える事でしょう。
 そしてあなたは過去にされていくの。
 あなたが、彼女をそうしたように。

 だから私もそうしてあげる。


 
 
 ──私はあなたのこと、『大嫌い』だったわ。
 
 


[自由に唄う声が、愛され護られている姿が。
これを人はきっと『嫉妬』と呼ぶのでしょう。

力を篭めると、細く脆い喉元は
簡単に『くの字』へと、曲がってしまいました。
その首元に、私は歪な口をあけて。

真っ赤なりんごでも齧るかのように。

シャクシャクと。
ちゅくちゅくと。
がりごりと。
ぺちゃぺちゃと。

音を立てて齧りついていました。]


[頭と胴体が皮一枚で繋がっただけの姿になるまで
若く愛らしい少女の味を堪能すると。

死肉に染まった服を纏い
うっとりとした恍惚の表情を浮かべ
ルージュを引いたような鮮やかな唇で

私は夜風に、こう、唄うのです**]


 
 
  Amazing grace! how sweet the sound
    (驚くほどの恵み、やさしい響き)

  That saved a wretch like me
    (あなたのような者でさえも、救われた)

  I once was lost, but now am found
    (かつてあなたが失い、それでも見出したもの)

  Was blind, but now I see.
    (視えなかったものが、今でも“視える”かしら?)
 
 


 
 
 
 ───おやすみなさい、マーゴット。
 
 
 


[歌い終わり、床に落ちた銀の首飾りを拾うと。
そっと、大切に。

事切れた彼女の、その手の中に握らせました。**]


【人】 見習い医師 スティーブン

― 昨晩 広場にて ―

[ひととひとおおかみの均衡を崩したのは、 
 恐らくは昨日集会に出ていた同族のうち誰かである ]

[ 投票にて、疑わしきもののうち
  誰を処刑するか決定する ]

[ それは人間の為であり、
  そして人狼の為でもあるのだ ]

(8) 2015/05/15(Fri) 07時半頃

【人】 見習い医師 スティーブン

[
 ――そう、教会の遺体を片付けた村医者が
 族長の話を聞く為、集会場に集まった面々に告げ
 投票集計を行ったのは、昨日の晩の事。

 一角に置かれた投票箱に一人一枚ずつ
 誰かの名前を書いた紙をいれる。
 それはまるで儀式のように。     ]

(9) 2015/05/15(Fri) 07時半頃

【人】 見習い医師 スティーブン

[やがて――票数開示と共に処刑先が決定される。
教会で血を吸って 身に付けたローブが
死神のような死臭を纏う。
――そんな男が 琥珀色の目を向けた先は。 ]

   処刑先は、宿屋の……ルパートだ。

[その言葉は 意味は人狼族の皆々に伝わっただろうか。]

   それが―― 決定だ。

[レンズの奥の瞳は、覚悟を決めたようにひたすら冷たく。
鳶色の目の主は――或いは、
そこに迷いと恐れがせめぎあっている事に
気づいたかもしれないが。定かではない。]

   来い。

[そうかつての親友に告げる。
メアリーやグレッグの前で処刑するわけにもいかないと]

(10) 2015/05/15(Fri) 07時半頃

【人】 見習い医師 スティーブン

 
[
 連れられていく宿主の姿を
 人狼達はどんな目でみていたのだろうか。*]
 

(11) 2015/05/15(Fri) 07時半頃

見習い医師 スティーブンは、メモを貼った。

2015/05/15(Fri) 07時半頃



  おとうさん…――?


  ねえ、どこ?
  どこにいったの…?

  


見習い医師 スティーブンは、メモを貼った。

2015/05/15(Fri) 12時半頃


 そう。
 そうなの。

[私の声は、どこか無機質に溢れました。]


 日頃どんなに優しく接していても。
 些細なことで殺されるのね。
 ああ、怖い。

[その声は本音を語るのか、それとも騙るのか。
判らない音で、囁きました。]

 “お前たちが生きる道なら。”
 あなたはそう仰っていたけれど。

 ……残される方の気も、考えたことはある?

[きっとその言葉は、もう遅く。]


 
 
 残念ね。
 死ぬ前にお茶くらい、したかったわ。
 
 


[ぽつと、一滴雨の落ちたような独り言でした。*]



 ねえ…。
 お姉さ……。
 ラディスお姉ちゃん。
 ベネット。

[この頭の声は現実。
わたしが殺したことも現実。
“お姉さん”はラディスお姉ちゃん。
“お兄さん”はベネット。
全部、全部現実のできごと。]

 わたし、どうしたらいいの…――?

[苦しい胸中。
嘘をついてること。
殺したこと。
殺されたこと。

全てを受け止めるにはこの胸は小さすぎた。]


[幼い声がきこえます。
苦しみ、悲しむような音が届きました。

意地悪な笑みを浮かべることは、
今だけは出来ませんでした。

彼女の親は、無実の罪に。
命を『管理』されたのですから。]


[亡き命の標が林のように立ち並ぶ中。
私は天を仰ぎ見て、ぽつぽつと言葉を溢します。]

 メアリー。
 あなたは、お父さんを殺した『彼』が憎い?

[その人が、ルパートさんの奥さまの命をもなんて
私が知るところではなかったけれど。
きっと重ねて聞こえることでしょう。

 あなたは、お母さんを殺した『彼』が憎い?

そんな風に。]


 憎いなら、そうね。
 殺してしまいましょう?

 でも、もし殺すのなら最後。
 彼の回りに誰も居なくなってから。
 あなたの悲しみを、あなたの苦しみを、味わわせてあげるの。

[それは、甘い甘い悪魔の囁き。]

 はじめに殺してしまったら、あなたと
 『あなたのお兄さん』がきっと真っ先に疑われてしまうわ。
 死にたくないでしょう?
 殺されたくないでしょう?

 だから、彼の回りの人を、殺すの。


 例えば。

 彼の旧くからのお友達、レオナルド。
 彼と共に暮らす、アルカイド。

 他にも親しい人はいたかしら?

[指折り、指折り、名を連ねていけば。
ふうわりと微笑んでおりました。]

 ねえべネット。
 あなたはどう思う?

[柔らかな声が、そう問いました*]


【人】 見習い医師 スティーブン

― 昨晩 広場にて
[──本当は 恨んでいたんじゃないのか?
だから ルパートの名を書いたのでは。>>19
少女につきつけられ、一瞬、揺らいだ。]

[村医者は口の端を歪める。
父親を守ろうと健気なほどに
こちらに立ち向かう少女のヘーゼルグリーンに、
確かに キャサリンの面影を見た。>>18

 『どうしてお父さん“まで”殺すの!?』
  (どうしてこのひとまでころすの)

 『お父さんは何も悪いことしてない!』
  (このひとはわるくないわ)

(これいじょうわたしからなにをうばおうというの)

──そんな「キャサリン」の声が
 聞こえるような気すら、した。]

(68) 2015/05/15(Fri) 17時半頃

【人】 見習い医師 スティーブン

  悪魔、ねえ。
  じゃ、君は「何」だい? 
  
[煽るように応える。
目の前の子供にとっては
父親は「守らなくてはいけないもの」で]


 ( だったら、僕はさあ、

    ――そう、そうだね。)

[――悪魔。

 そういわれて、男は縋りつく少女の肩を掴んだ。]

(69) 2015/05/15(Fri) 17時半頃

【人】 見習い医師 スティーブン

[彼女が赤子の頃
少し開いた小さい小さい掌に触れたら、
そっと握ってきて わらったことがあったっけ。
ルパートもキャサリンもそれを見て笑っていた。


あの時の少し高い温度。
もう随分と、]


   ………煩い子だ。


[昔のことに、なってしまった。]
 

(70) 2015/05/15(Fri) 17時半頃

【人】 見習い医師 スティーブン

[──ダンッ!!]

[細い肩をぎり、と掴んで、
父親の前で残酷なまでに、娘を突き飛ばした。
泣こうがわめこうが、知ったことではないとばかりに。

そして踵を返し
強引にルパートの腕を引き、森へ。

森の奥へ。*]

(71) 2015/05/15(Fri) 17時半頃

【人】 見習い医師 スティーブン

― 森にて ―

[鬱蒼と茂る木々を見上げる。
子供の頃から見慣れた小道で立ち止まる。]

  ───…… ……   

(昔々、僕らが子供だった頃は。
一緒に歩くのも楽しかったもんだが)

[人間との共存など捨てたならば
己と彼の間に違う結末があったのだろうか。
こんなことをしなければ。

振り返らぬまま、ルパートに言う。]

 僕はね、ルパート。
 許してくれとは祈らない。
 君にもキャサリンにも 誰にも許しは求めない。

(72) 2015/05/15(Fri) 18時頃

【人】 見習い医師 スティーブン

   ( なぜって )

( これが過ちというなら、正すといいさ、と)

(僅かに血の馨りを纏った君は、
 あの時確かに、そう、言ったのだから。)

( ……痛みと年月が君を狂わせたなら、
  それは僕の「罪」なのだから。 )

  
 精精向こうで恨み言でも言っているがいいさ。


    ……さようなら、ルパート。

 

(73) 2015/05/15(Fri) 18時頃

【人】 見習い医師 スティーブン


ルパートがどんな顔をしていたか見ることなく
振り向きざま、鋭い狼の爪を 
声を奪うように、
死神が鎌を振るうように

ルパートの喉へ滑り込ませ 抉る。

 鮮血が散る。

―― やがて、温度を喪いながら
 倒れるかつての友の体を受け止める。 ]



  ──────……さよなら。



(  どうか安らかに。 )*   

(74) 2015/05/15(Fri) 18時頃

見習い医師 スティーブンは、メモを貼った。

2015/05/15(Fri) 18時頃


【人】 見習い医師 スティーブン

― その後 ―
[ルパートの遺体は族長やオーレリアの遺体と共に
村の――墓地だろうか、人目のつかない片隅に
虫がつかぬように包まれ、一先ず、安置されるだろう。
すぐに墓穴を掘るには、あまりに疲れすぎていた。

並んだ三つの骸を見下ろす。
琥珀の目は、ただうつろで、抜け殻のよう。]

( ―― 何が正しい?
人間と共存していくこと 「けじめ」をつけることが
  そんなに大事か? )

[わからない。]
[わからない。]

[けれども、信じて、進んでいくしかなくて。]

  ……君はどう思う。マーゴット。

(90) 2015/05/15(Fri) 19時半頃

【人】 見習い医師 スティーブン



  ………マーゴット?

[寝ているだろうか、無理も無い。
あまりに……酷いことばかり起こるから。
少女に負担をかけてはいられない。

声が聞こえない事に一抹の不安を覚えながら
村医者は一度、己の家へと戻る。

猫の姿を見たなら
らしくもなく頭を一つ撫でようとして
――ルパートの喉を抉った感触を思い出して、
手を引っ込めただろう。

衣を変え体を拭っても、尚染み付くは
医者にあるまじき死の匂い*]

(91) 2015/05/15(Fri) 19時半頃

【人】 見習い医師 スティーブン

― 回想:診療所にて ―

[ベネットがそんなことをいうから、>>44
少し、驚いてみせた。
にぱー、と笑う猫>>55が見えた。]

 へえ? なら、よかったが。
 グリフィスさんとこの跡継ぎに粗相はいけない。

 前は飲めたもんじゃあなかったが――
 いつの間に覚えたんだか。

[ひとんちの牛乳や砂糖の場所だとか、色々。]

 ――そりゃあいい。是非頼むよ。
 お返しに 君の茶菓子にだけ辛い実をいれてやる。

[アルが言う未来の事については、くつりと笑った。
楽しみにしている、と添えて*]

(93) 2015/05/15(Fri) 19時半頃

【人】 見習い医師 スティーブン

―    夢    ―

   …………待ってくれ!!!

[叫び声をあげていた。

  痛い。

熱を持つように痛む喉元。
わけもわからないまま、
思考が黒く塗りつぶされていく。
──蜘蛛の糸に似たものが遠ざかっていく。

手首から何かが転がり落ちた。
それは小さな赤い石。 
地に落ちると共に 砕けた。]

(97) 2015/05/15(Fri) 20時頃

【人】 見習い医師 スティーブン

[唐突に悟る。

それが”共鳴”した者の、最期の――。

鼻先をふわりと死臭が掠めた。]


   ァ…… ……ぁ、あ、


[虚ろな風が吹く。天を仰いだ。
何度も彼女の名を呼んだ。]

(98) 2015/05/15(Fri) 20時頃


  マーゴ……?
  マーゴ。
  マーゴット。

   聞こえたら返事を、


    …………マー、ゴ……


( 「そんなに湿っぽくて」
( 「カビちゃいますよ」と、 )
( 言ってくれたなら、――   )


【人】 見習い医師 スティーブン

[──それから。]


  ははは! はははは、はははははは……!
 

[男は、唐突に笑いだす。]

[もう、無駄だ。]
[繋がりは絶たれ戻らない。]
[──×しやがったのは一体どいつだ。]
[彼女が×されたなら自分が友を×した事に何の意味があったんだ。]
[敵はどこだ?][何人いる?][何人×せばいい?]

[──……何故]

(99) 2015/05/15(Fri) 20時頃

【人】 見習い医師 スティーブン


 ああ、ああ……

 ルパート!キャサリン!
 やはり神はいるんだよ!

 何故って―― ちゃんと 
 君たちを殺した罰をくださるんだ!
 罪を背負い続けろとおっしゃる!!

    ははっ は、……は………。

[男は地獄の中、手を広げ、笑う。笑い続ける。
足元には無数の骸。
それが男を、暗がりへと引きずりこんで――]


[ 目を 醒ます。 ]

(100) 2015/05/15(Fri) 20時頃

【人】 見習い医師 スティーブン

― 診療所 朝 ―

[ ――酷い夢を見た気がする。よく覚えていない。]

[小鳥の囀りを聞きながら呻き、
頭を抑えて上体を起こした。
手首の石は何も、砕けてはいなかった。
少しばかり色が落ちたようだが。

なんなんだ、とぼやいて、視線をあげた先。
ゆらゆらと幽霊のように歩いていくのは――]

  ……アル?

[落とした小さな問いかけは、
そのひとに聞こえたのだろうか。
そのまま、行くならば、訝しがりながらも
止めることはできなかっただろう。*]

(101) 2015/05/15(Fri) 20時頃

[問いかけてくる高い声。]

  憎い…?

[繰り返す。
自分の気持ちを確認するように。

 「あなたは、お父さんを殺した『彼』が憎い?」

声が歪んで ノイズ混じりに
だけど確かに感じて取れる。

 「あなたは、お母さんを殺した『彼』が憎い?」]

 わたしは…――
 憎い…!
 あの人が…、スティーブン先生が憎いよ。



[その答えを待っていたと
いわんばかりの肯定には
高圧さはなく柔らかく諭すような声。

だけどもわたしはひっかかりを覚えて
素直に相手にそれを返す。]

 でも…。それじゃあ遅いよ。
 …お父さんは何にも悪いことしてないのに。
 本当は悪いことしたのわたしのせいなのに。
 決まったことだからって
 無理やり殺されたんだよ?

 わたしもバレてなくても殺される。
 お兄ちゃんも何もしてなくても殺される。

 絶対にたすかるって誰にもわかんないよ…。


 わたしがお父さんとお母さんの仇をとるんだ。

[少女はその時初めて明確な殺意を持った。
ぎり、と口腔に潜む
鋭い牙を擦り鳴らして。

赤く腫れた目を
更に血走らせて。]

 ラディスお姉ちゃんも
 ベネットも

 ……手伝ってくれる…――?


見習い医師 スティーブンは、メモを貼った。

2015/05/15(Fri) 20時半頃


[憎いという感情は、確かに鼓膜を揺らしました。]

 憎い。
 そう、…憎いの。

[大切な家族を殺されて。
憎む相手がこの子にはいるのです。
それはどこか。
どこか、羨ましくもありました。]


 絶対に助かるなんて、謂ってあげられないけど。
 手助けなら、喜んでしてあげるわ。

[バレなくても殺されるかもしれません。
それは、彼女も、彼も、私も、かわりません。
だから死なないための手助けなら、いくらでもしてあげましょう。
でなければ、昨夜殺されてしまった『味方』が
いったい何のために死んだのか。]

 それが『私たち』が生き延びる道なら。
 彼が望んでいたことですものね?

[殺意を芽生えさせる彼女に、私はそぉっと微笑みました。**]


―― 前夜 ――

[ルパートの苦笑がふっと過ぎる。
軽口に対する答えははぐらかされたけれど、
少しくらいは、届くものがあっただろうか。

大丈夫だよ、と彼がいうから
「ん」と短い応えだけ向けて。

彼の事を、彼女の事を、
グレッグの相談を受けながら思い出すのは
それが“家族”に関することだったからだろう。]


子供を置いて逝ったか。
――…否、望んでそうしたわけではないだろうけど。

ルパート。


[ぽつ、と零れた音色はかなしげなもの。]


【人】 見習い医師 スティーブン


[静かに差し込む朝陽の中で、
凪いだ蒼色がこちらを見た。

伏せがちな目はまるで、
憂いを秘めた乙女のそれだが
「男」としての「アルカイド」しか知らぬ村医者には
それは少しばかり、異様なものに映る。

「せんせい」と穏やかに唇から零れる音。
 ――ますます不審だ。 ]

 …………アル、  ……カイド?

[ふとアルカイドが話していた
「姉」のことが頭によぎる。

冗談にしては出来が悪いと思った。]

(133) 2015/05/15(Fri) 22時半頃

【人】 見習い医師 スティーブン

[「君は誰だ」と訝しげに問おうとしたところで
ドンドン、と叩く音。
珍しい事にジョスランの声が聞こえてきた。
促され、扉を開けようと足を向けて]

  ――ああ ジョス  ……

[ ばっ、と扉の方へ駆け寄り、勢いよく開ける。
レンズの奥の目を見開いて前方を見れば
ジョスランがそこにいた]

  なん、だと、
  どこで?! 自宅で? 遺体の様子は、
  サイラスは――

[大丈夫なのか、とまくしたてる。
それから、苦悶の表情を浮べた。
夢のことを仄かに思い出して、ぎり、と奥歯を噛んだ] 

(134) 2015/05/15(Fri) 22時半頃

【人】 見習い医師 スティーブン



  ………どうりで、声が聞こえないわけだ。

[ぽつりと言葉を落とした。
既に彼女は彼岸に行き、
断たれた繋がりは二度と、戻らない。]

 教えてくれて……ありがとう。
 ――まだ、犯人はいるって事か……。

[ジョスランに感謝を述べて、一歩を踏み出す。
その表情は酷く真剣だった。*]

(136) 2015/05/15(Fri) 22時半頃

見習い医師 スティーブンは、メモを貼った。

2015/05/15(Fri) 23時頃


[少女の声が聞こえた。
呼ぶそのひとが昨夜選ばれたのだと知っていたが
それを伝えるのは忍びなく言葉がみつからない。

呼びかける相手がかわる。]


メアリー。
キミは如何したいの?


[きょうだいに語りかけるようにその心を問うけれど
ラディスラヴァの声が続けば、ふっと男の声は途切れ。]


[その彼女からの訊ねに考えるような間。]


彼の親しい相手か。
僕は彼とそれほど親しいわけじゃないから
よくわからない、かな。

――…ああ、レオナルドに深い思い入れはないかな。


 死ねば、もののように捨ておくのね。

[オモチャに飽きたこどもが、それを見向きもしないように。
言葉は汗と共に、ポツリと零れました。]


 ……、ああ ごめんなさい。
 メアリーがどうしたいか、だったわね。

[我に返るように戻る、話題。
私は高く澄んだ声をやわらかくして答えました。]

 さて、どうしましょう。

 私がいく?
 あなた(べネット)がいく?
 それとも、あなた(メアリー)?

 食べるのはレオナルドかしら。

[彼も、失わないための犠牲に見捨てられるのねと。
少しばかり話したことのある、あの顔を思い出しながら訊ねました。]


 わたし…、アイツを殺したい。
 でも、わたし一人じゃ…多分無理。
 だから…

[手伝ってほしいのだけど]

 その前に……。

 ラディスお姉ちゃん。
 見捨てるって…――
 昨日言ってたのって…――

 マーゴのことだったんだね。

[そこに悼みはあれど
友の死を泣き叫ぶことはなく。

父の死に直面した少女の精神は崩壊寸前で
感情に重りがついているみたいに
目の前の出来事への実感が乏しかった。]


[それでもふと浮かぶのは。
村に響いた、声。]

 私はレオナルドを食べることを勧めるけれど。

 メアリー。
 あなたがもし、危険とわかっていても
 今すぐにでも彼(スティーブン)を殺したいというのなら。

 私は『止めない』わ。

[私は私の考えを述べるけれど、それは強制ではありません。
強要してしまえばそれは、『この村』と変わらない。
我慢し、耐え、黙って従うだけの『共存』。

私たちは『味方』なのですから。
私以外の二人の願いも、思いも。
配慮、しなくては、ね?]


 ええそう、私が食い殺したのはマーゴット。

[いつも、彼女の側には助けてくれる手がありました。
いつでも、私の側には助けてくれる手なんてありません。

目が見えぬこと
口がきけぬこと

似たようなものだというのに、
なのになぜ、あの娘の回りには人が集まるのでしょう。]

 『知っていたら』止めたかしら?

[彼女もまた、マーゴットの側にあるひとりでしたから。]


[「止めたか」と聞かれて
きっと、昨日のわたしなら
「当たり前だよ!」って返したと思う。]

 …わかんない。
 わたし…
 
  何かを引き換えにしないと
  大事なものは守れないんだって…

 そう思ってた。
 でも違った。

 



[楽になりたくて、あの気持ち――オーレリアを殺めた罪悪感――から
逃げたくて、マーゴにネックレスを渡したのに。]

[大好きだよって言ったのに。
自分の大事なものはもっと別にあって。]

 多分、わたし
 マーゴを引き換えにしようとしたけど
 お父さんも守れなかった。

 わたし、どこで間違えたのか…――
 わかんないよ。

[支離滅裂な返事が
今のせいいっぱいだった。]


 ラディスお姉ちゃんも
 マーゴが憎かったの?

[そう、自分の大事なものと
誰かの大事なものは同じじゃないのだ。

自分の憎んでいるものもまた
誰かの憎んでるものとは違うのだろうな
とぼんやり考えて。]


[瞳を診察する医師。
(口がきけぬことさえ、知ったのは昨日。)

手を繋ぐ無力な飼い犬(ナイト)。
(ヒーローは理由も謂わず離れ、差し出される手にも応えられない。)

側にいる、歳も近い友人。
(私はいつだって、独り。)]


[それから、少女はぽつぽつと伝えるだろう。

自分の考えた計画を。]

[教会にスティーブンを呼び出して
罪を背負わせるのだと。

大きな十字架を
“背負わせて”

その罪をしょってもらうのだと。]


[問い掛けに、ふっと笑う気配。]


――…さあ。
気分次第かな。


[狩りの時間はまだ先とばかりに悠長な言葉。]


[少女の声に綴られぬ先は概ね知れる。
彼女が望むのなら動くのも吝かでなく。]


[二人の話題が移ろえば、意識は目の前へと傾く。**]


[思考に重なる声は、幾分と支離滅裂でいて
それでも子供ながらに、こどもだからか
確信を突いたような言葉が重なりました。]

 憎い?

 ……、…………そう。

[不自然なほどの間をもってして返るのは
くすくすと、笑いはじめる私の耳障りな笑い声。]

 そう、憎かったの。
 いいえ、憎いの。

[それはまだ終わっていないという暗示でしょうか。
過去を進行形に変えて、私は話しました。]


[その計画とは別に
二人が一抹の不安を抱いて
例えばレオナルドに保険をかけたとしても
少女には与り知らぬところだろう。

知ったところで、父親を失った不安感から
強まった信頼感に変わりはない**]


[気分次第と返る声は、余裕さえ感じさせるほどでした。
時はまだ先とばかりの言葉遣いに、ゆるうりと笑みを返します。

やがて聞かされるのは、少女の夢物語。
教会で、彼に罪を、十字を背負わせるのだと。
私ならば最後の最後まで、彼には生きて苦痛を味わわせてから
狂い壊れたところを美味しくたべてしまうところだけれど。]

 あなたがそうしたいのなら。
 私はいつだって『お手伝い』するわ。

[レオナルドは、またいつだって殺すことが出来るでしょう。
狙いはそうっと別へと変化しては、赤い瞳がキラキラと輝くのです。
厚いカーテンの下に隠した、その瞳が。]


[けれど私は、ひとつ保険をかけるでしょう。
それは別の相手を狙うのではなく、同じ相手へ。
上手く隠した牙を、爪を。

十字背負うべき、彼(スティーブン)へ。

命を奪う箱の中。
メアリーさんの名前が確かにあったのを覚えていたのです。
例えば彼女が夢物語を現実にしてしまうよりも前に
もし、『無慈悲な決定』で命を奪われてしまったら。

その時のための、保険と、なるように**]


 
[黒き獣の心は強き望みに傾く。
少女が望むならばその爪も牙もその者へ。**]
 


【人】 見習い医師 スティーブン


[複数人だと思っていた、というジョスランの言葉に、
村医者は目を伏せる。
(命を喪っていく体を受け止める感覚。
あんな思いはもう一回きりでいいだろうと。)

「ひとり」で終わると思っていたのは、
たったひとりを強く疑っていたからだ。 ]

 ―― ……そうだな。
 一人であってほしいとは思っていたよ。

[畜生、と内心で呟く。
ジョスランは違ったのだろう。
他の者もそうかもしれない。
それは酷く悲しい事だと思えた。]

(179) 2015/05/16(Sat) 06時頃

【人】 見習い医師 スティーブン


  複数人の犯行……なら
  せめて何人かわかりゃいいのにな

[教会に足跡は幾つあっただろう。
まさに五里霧中だ。

外に踏み出そうとして、]


 アルカイド。――来るかい。


[中の 誰かわからぬ者に問いをむけた。
静寂を湛えたエンジェルブルー。
いつも以上に何を考えているかわからなくて
放ってはおけなかったというのは、あるが。

彼の答がどちらにせよ、村医者は家を出ただろう。]

(180) 2015/05/16(Sat) 06時頃

【人】 見習い医師 スティーブン


[ 道中、
アルカイドから何かを話されることはあっただろうか。
それとも、彼はついてはこなかっただろうか。

村の中を歩いていけば、遠巻きに囁く声がする。
(あれが昨晩同族を殺した人狼だと)

思い出すのは、背中に受けた彼女の咽び泣く声>>169
ぼろぼろ、涙と鼻水を垂れ流し 幼子のようだった。

誰かの泣く姿を見るのは何度目だっただろう。
マーゴットの静かな涙も。
メアリーの血を吐くような叫びも。
それから、宿で微かに聞いた嗚咽も。>>2:500]

  ……湿っぽくて嫌んなるぜ

[かびてしまいそうだ。]

(181) 2015/05/16(Sat) 06時半頃

【人】 見習い医師 スティーブン

[マーゴットの家にむかう途中、
  湿った土の匂いがした。]

 ――ラディ。ラディスラヴァ。
 どうしたんだね、それは。

[ラズベリー色のスカートが土に汚れている。>>158
村医者は静かに彼女の方へ歩みよる。
土にまみれ、マメができた掌を見て、
そっと触れようとして、やめた。
農作業の後? 多分違うと、直感が告げている。]

 ……痛いだろう。
 力仕事なら男に任せておきなさい。

[そう言ったが、彼女から反応は返っただろうか。
彼女の姿を見て疑わないのは、
ひとえに教会で倒れたその場に居合わせたからだ。
その信用も、いつまで持つかまではわからないが。]

(182) 2015/05/16(Sat) 07時頃

【人】 見習い医師 スティーブン

 君はマーゴットを知っているか。

[――言うべきなのか迷う。
オーレリアの死であんなにも泣いた彼女に
また誰かの死を告げる必要があるのかと迷う。

だが、きっと知るのも時間の問題だ。
思考を止めている暇は あまり無い。]

 自宅で殺されていたそうだ。
 ……まだ、犯人探しを続けなければならない。

[話し合いをするなら宿屋で、と
そんな事も伝えようとはしただろう。*]

(183) 2015/05/16(Sat) 07時頃

見習い医師 スティーブンは、メモを貼った。

2015/05/16(Sat) 07時頃


【人】 見習い医師 スティーブン

― 道中・カイドと ―

[空の色と同じ目をしているから、
存在感が一層希薄なのかもしれない。
唇から零れた言葉までも空気に溶けていくようだ。

村医者は淡々とした「彼女」の言葉をうけると
内心訝しがりながらも、こくりと頷く。

『あの子たち』と彼女は言う。
そこで、漸く医者にも事態が飲み込めた。

彼の姉とは、解離したこの人格なのだろうか。
それとも昔は本当にいたのだろうか。]

(206) 2015/05/16(Sat) 12時半頃

【人】 見習い医師 スティーブン

[そして頭をもたげる一つの可能性は
「人格が違うなら、もしかしたら」と。
『彼』の事は信じられても、
『彼女』をすぐに信じられるかという話。

その疑いも、道中
(きっとそれは聞き間違いではなくて)
告げられた言葉に溶けていく]

 君は……
 (八年前の事を知らないから)
 (――いや)

[まるで慈雨のように心に染み込む言葉。]

(207) 2015/05/16(Sat) 12時半頃

【人】 見習い医師 スティーブン

 …………代わってもらうまでもないさ
 若者にそういうもんを背負わせるべきじゃない。
 村はずれでかびかけの年寄りがやりゃあいい。

 投票、なんてやってる時点で
 大差ないのかもしれないが。

[ぐだぐだ、言葉をならべたて]

 ……ありがとう。

[やっとその言葉が出た。]

 カイド……だったかい。今は。

[くるりと振り向く。
眼鏡の奥の表情は見えない儘。]

(208) 2015/05/16(Sat) 12時半頃

【人】 見習い医師 スティーブン

[ふつり、と手首につけたひもを解いて、
そっと幾多の戦場を潜り抜けてきた掌に置く。
のこされるのは内側で鈍く燃える赤い石。]

 持ってなさい。

[有無を言わさず、持たせる。
村医者は踵を返し、歩きだす。

ラディスラヴァを見つけたのは、その後の事*]

(209) 2015/05/16(Sat) 12時半頃

見習い医師 スティーブンは、メモを貼った。

2015/05/16(Sat) 13時頃


【人】 見習い医師 スティーブン

― 昔々、子供の頃 ―

[黒い森が木の葉をばさばさと飛ばす。
カラスが、醜い声をあげて曇天の中飛び去っていった。

静かに佇む石造りの屋敷。
そこの主人は威厳ある人望厚き男。
日に日に、勤めるメイドの顔ぶれが変わると
噂になりだしたのはいったい、いつ頃だっただろうか。

あるとき冗談めかして少年は言った。
「屋敷でメイドを調理してるんじゃないか?
 だからあんなにカラスが多いんだよ! 墓場みたいに!」

[けらけらと子供だった医者見習いは笑う。
子供にとっては不気味な話もオモチャのようなものだ。

それを「笑えない冗談だ」と窘めたのは、
友人の誰だっただろう。
すぐにその冗談をやめたが。]

(248) 2015/05/16(Sat) 21時頃

【人】 見習い医師 スティーブン

「……?」

[――ふと、視線を感じ、そちらを見る。
女がこちらを凝視していた。]

[ 数日後。]

[館の主と、女が起こした争いを、
そして追い込まれ、村の外れへ移り住んだ女の姿を。
少年はただ、じっと見ていた。>>2:571]

[ 村の皆は、彼女を嘘つき呼ばわりしていたが。]

(「何故、あの屋敷の主人は出て行ったんだろう」)
(「あの視線の意味は?」)
(「ひょっとしたら……」「ひょっとして?」)

[そう思いながらも、頭でっかちな少年は
真相を尋ねることもできずに 月日は流れ――。*]

(249) 2015/05/16(Sat) 21時頃

見習い医師 スティーブンは、メモを貼った。

2015/05/16(Sat) 21時頃


 お父さん…、ごめんなさい。
 わたしのせいで、お父さんが殺されちゃったん…だよね。
 怒ってるよね…。

 ごめんなさい。
 お父さんの仇は打ちたいけど
 それが済んだら、わたしも…

 死んだ方がいいのかな…。

[声なき声はだんだんとか細く震えて。
嗚咽に混じって 溶けた。]


 ……なに、あなた死ぬつもりでいるの?

[聞こえてきた声に、返すのは。
高く澄んだ嗤う声でもなければ。
やわらかく誘うような声でもなく。

無機質に、色も温度もなく、落ちました。]


 死にたくないけど…。
 お父さんがもし
 すごく怒ってたら……
 って思うと…。

[低くくぐもったような声のお姉さん。
いつもの声と違う。
高くもなければ
楽しそうでもない。

怒らせたのかな、そう思って
咄嗟に]
 
 ごめんなさい…。

[と謝った。]
 


[聞こえ来る少女の震える声に意識が向く。]


――…キミのお父さんはキミを守ろうとしていただろう?
彼はキミが生きることを望んでいると僕は思うよ。

グレッグも、かなしむよ。


[静かに柔き音色をのせて。]


 父親の仇をうったら、追いかける?
 同じ場所にいきたいのなら、いつでも私が殺してあげるわよ?

 ああでも。
 あなたのそれも父親譲りね。

 残される彼(グレッグ)の気持ちも考えないの。
 殺された彼(ルパート)の思いも考えないの。

[それから、鈴の音がころころと鳴るでしょうか。
まるで取り繕ったような音。
よくできた、それはよくできた模造品の鈴。]


 ああ、ごめんなさい?
 怒っているわけじゃないの。
 あなたの命だもの。
 あなたが思うままに生きるといいわ。

[私は優しくなんてないから、
『かなしい』なんて思わないけど。]

 仇を打つっていう『約束』は守ってあげる。
 だから怖がらないで?


【人】 見習い医師 スティーブン

― 墓場にて ―

[痛い、とは一体「どっち」なのか。
きっと、どっちもだ。

揺らめくように振りかえる彼女の
土にまみれ、汗の滲んだ服、掌
どろどろの姿は、まさしく
心の惨状までもあらわしているように見えた]

[そんな彼女にマーゴットの「死」を告げる。
昏い瞳は、「信じられない」と言った風の
ラディスラヴァを見つめた。

喉が震えている。唇から零れる息が震えている。
今にも泣き出しそうで、
声がなくともその沈黙が意味するところを、
男は悟っていた。]

(317) 2015/05/17(Sun) 00時半頃

【人】 見習い医師 スティーブン

[それでも、伸ばした手が
彼女の自身の首を絞めなかった事に、
少しだけほっとした。]

[カイドがラディに話しかける。
その様子を見ていたなら、
手伝うべきとは知れただろうか。]

[彼らの間にどれほどやりとりがあったやら。
動き出そうとして、ラディの視線が動くと
つられるようにしてそちらをみた。

先ほど振りのジョスランの姿。猫を抱いている。
何だか、よく動物と一緒にいる男だと思った。
ふと、彼の手伝い先を思い出す。]

(318) 2015/05/17(Sun) 01時頃

【人】 見習い医師 スティーブン


  なあ、ジョスラン。
  レオは見てないかい? 
  あまり姿を見ないものだから。

[と、少し不安になりながら問いかけた。
少年だった頃を思い出して、
ルパートの処刑を、
レオナルドはどう思ったのだろう、と
――そんなことを、思った。]

(320) 2015/05/17(Sun) 01時頃

【人】 見習い医師 スティーブン

[ジョスランの答えに、眉根に皺が寄る。]

 そうだなあ。……少し心配というか。

[久しぶりに会った時 日光に溶けそうだと
冗談を言っていた彼は
今も本に埋もれているのだろうか。
「後で」という言葉には、勿論だ、と頷く。]

 先ずは埋葬をしなくては。

[手伝って貰えるというなら話は早いもの。
話もそこそこに、村医者もまず三つの遺体を
埋葬する仕事にとりかかろうとする。>>325]

(334) 2015/05/17(Sun) 01時半頃

 「あなたは、大丈夫ですか?」
 「どうか。」

[それは彼の、心優しき医師の手のひらに乗せた文字。
本当は何と続けましょう。]


 お父さんは、わたしを守ろうと…。
 そう、かな…。
 うん、そうよね。お父さん、わたしの味方って
 言ってくれたもんね…。

 お兄ちゃんも…悲しむかな……。
 ううん、きっと悲しんでくれるよね。

[だって、わたしのお兄ちゃんだもん。
声には出さないが少し誇らしげに。]


 
 
 『背後には気を付けて。
  重い十字架(罰)が、降るかもしれませんから。』
 
 


 ……、お姉さんの言うこと、やっぱり
 難しくてよくわかんないわ。

 でもありがとう。
 そうよね、わたし、お兄ちゃんとけっこんして
 家族にならないといけないもん。
 本物の家族に。

 だからこんなとこで死にたくない。

[迷って、前に進んだと思いきや後ろを振り返るような。
そんな自分だけれど。

少女にとってそんな『仲間』の声が頼もしかったし
『仲間』に応えたいという思いが芽生えた。]


【人】 見習い医師 スティーブン

[― 少し前の事。]

[伸ばされたのは冷たい掌だった。]

[それが己の手にふれようとするのを察し、
一旦は手を引っ込めようと、ふるりと手を震わせる。]

[掴まれ、渡された言葉を理解すると、

 静かに頷いてみせた。>>331]

(342) 2015/05/17(Sun) 01時半頃

【人】 見習い医師 スティーブン

>>343
 いや……あいつ、一応僕より若いからなあ
 ないとは思いたいんだが

[ぎっくり腰。本当にそんなだったら脱力する。
いや、むしろ死んではいないということで
喜んでいいのだろうか。
小さく浮かび上がる疑念は、今は消去した。

続いた言葉は遺体を並べ埋葬する事を
訝しがるようだった。]

 死んでしまえば皆平等さ。
 それに、改めて墓穴掘りなおすのも辛いだろう。

 ――ああ、一人分足りないな。
 マーゴットの遺体は…

[墓地を見るが、誰かに運び出された気配はなく]

(350) 2015/05/17(Sun) 02時頃

【人】 見習い医師 スティーブン

 まだ自宅なら運ぶ必要がある か……?
 ちょっと行ってくる。

[は、と漏れた息は疲労の色濃く。
彼女を自宅に放置しておいても腐るだけだ。
墓場の面々に断りをいれて、
彼女を運ぶため、 殺された現場を見る為に
一時その場を離れただろう。

再度戻った時には、
首の皮一枚で胴と繋がった彼女をつれて。

――そうして、粛々と埋葬は執り行われる。
視界の端揺れた花々。
キャサリンの墓を一瞬、
眩しげに見て、目をそらした。*]

(352) 2015/05/17(Sun) 02時頃

 いいわ、判らなくて。
 もっと大人になれば、きっとわかるから。

[くすくすと微笑んで見せましょう。
言葉の裡にある想いなど、判らなくていいのです。]

 この医者(ひと)を殺すのね。

[優しい優しい、この『死神(ひと)』を。
私はすぐに訪れるであろう贖罪の未来に。
うっとりと、赤い瞳を細めては。
彼の熱伝わる指先を見詰めていたのです。]


見習い医師 スティーブンは、メモを貼った。

2015/05/17(Sun) 02時頃


見習い医師 スティーブンは、メモを貼った。

2015/05/17(Sun) 02時頃


見習い医師 スティーブンは、メモを貼った。

2015/05/17(Sun) 02時半頃


―???―

「昨日はごめんなさい。
こうなっちゃったからには
仕方ないことだったのに。

みんなの嫌がること
進んでしてくれたのに
先生にひどいこと言って。

ごめんなさい。

お願いがあるの。」

[俯いたわたしの口からでる声。
まるで別人みたい。]


[わたしの話を聞く医者の眼は
冷え切った暗い琥珀。

鋭いその双眸を見つめながらゆっくりと
わたしの唇が動く。]

 「おそう式をしたいの。
  お兄ちゃんと先生とわたしとで。」

[しばらく黙って聞いていたけれど
先生はやがて重たい口を開いて、返事をくれた。

       肯定。

けれどその眼は相変わらず睨み殺すような眼光で。
それは一見して彼が、その葬儀が茶番だと思った上で
頷いたとわかる態度。]


[けれどそれはきっとわたしとて同じことで。

冴え冴えとした目は睨むでもなく
先生の琥珀をじっと見つめたまま。
そしてきつく口を結んで、先生に対峙していた。]


―教会―

[先生が現れる。

教会には祭壇の上にろうそくが2本灯っているだけ。
薄暗い灯りの中、先生が
燭台を持ちながら祭壇の方へ歩みよる。

暗がりだけど、もう片方の手に何か持っているのが見えた。
気配でわたしを探そうとする先生。]

[わたしは十字架の裏でじっと息を潜めて
先生が十分近づいてくるのを今か今かと待ちわびる。

きっとこの真っ赤な眼がぎらついてる。

暗闇の中で鈍く、それでいて鮮やかに。]


[予め、お兄さんとお姉さんが傷をつけてくれていた
十字架の根本に足をけり下ろせば、その直下に、先生の身体。

もうすぐ、もうすぐだ。
そう思うとお父さんとお母さんの優しい声が
聞こえた気がした。]



 先生は罪の意識から逃げたかったんだ。
 だから一番にお父さんを殺したんだよね。
 
 そうでしょ?

[わたしの声は反響して、聖堂中に広がる。
その声は力強く、遠くの仲間にも届いただろう。]


  そんな男、神様が見逃してもわたしが見逃さない!!!


 わたしのお父さんとお母さんを殺した罪!!!
 地獄で味わえ!!!!

[絶叫とともにわたしは
足を振り下ろした。]


【人】 見習い医師 スティーブン

― 幕間 ―

[ ――それはまるで眠り姫のように見えた。
 ベッドの上で波打つ黒髪。
 閉じられた瞼に、長い睫。

 それだけに
 生気を失い白い頬に、青くなった唇が――
 もっといえば、噛み切られたのか何なのか、
 皮一枚で繋がる首が。

 その死体を一層、グロテスクなものにしていた。]

  ……マーゴット……。

[呼んでももう、答が返ることはない。]
[「せんせい」と呼ばれることもないだろう。]

(360) 2015/05/17(Sun) 02時半頃

[例えば――。
「マーゴット」という名前ではあるけれど。
清い雫を纏い、煌めく 桃色の薔薇のような。
そんな、娘だったと思う。]

 マーゴット。

 サイラスと君を見ていてさ。
 僕は、ね……。


(娘の幸せを願う父親のような顔をして
 君を見送りたかった。

 死出の旅路ではなく

 ただ 幸せな未来へ旅立つ君を )

[―― もはや、 手遅れか。]


【人】 見習い医師 スティーブン

[相も変わらず、犯人が何人いるのかはわからない。

――視界に銀色が映りこんだ気がした。]

 これは……?

[――噫、昨日彼女がつけていた銀の薔薇の。
メアリーに貰ったといっていた。
……何故ここにあるのだろう。
誰かが死んだ彼女に握らせたのだろうか。]

( ……一緒に埋めるべきだろうか…… )

[悩んで、それでも運ぶときに零れてしまうからと
一旦はその薔薇をローブのポケットへと。

そして彼女を連れていく。*]

(365) 2015/05/17(Sun) 02時半頃

[その夜、教会から火が出ているのを
近くの村人が発見したらしい。
夜を徹しての消化活動の甲斐あって
教会は半焼に収まったが、火元と思われる
祭壇付近はほぼ全焼だったという。

祭壇には胸に何か突き刺さっている遺体があったとのことだが
突き刺さったものは辛うじて教会の十字架だったと思われるが
遺体は消し炭で身元の断定は難しそうだ、と

村人たちは明くる朝知ることになるだろう。]


【人】 見習い医師 スティーブン

 ……本に埋もれて死ぬなよって、伝えといてくれ

[一区切りついたころ、
 向かうジョスランにそんな伝言を頼んだ。]

[そしてまた、薔薇の花を見て考える。
少し気になる事がある。
それが終わってから、そっと墓標に添えよう。

誰かがマーゴットのために
握らせたものならすまないと考えながらも、
銀の薔薇は埋められず、
村医者のローブのポケットに入ったまま。]

    ――祈りを。


[四人が安らかに眠れますようにと、

見上げた空は、どこまでも高く――。*]

(370) 2015/05/17(Sun) 03時頃

見習い医師 スティーブンは、メモを貼った。

2015/05/17(Sun) 03時頃


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