212 冷たい校舎村(突)
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少
霊
全
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― ×月××日/夜 ― 死ねば良い。
(8) 2017/03/12(Sun) 00時半頃
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― 3F渡り廊下 ―
[ "水野"は いなくて。 ]
[ "何か" が そこにいた。 ]
(9) 2017/03/12(Sun) 00時半頃
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[ 吐きそうな 鉄の臭い、とか。 硬いものが 崩れ落ちたみたいな音、とか。 そもそも―― これは 何?誰?とか、 そんなものを感じる前に、考える前に。 目の前の ―― 非現実の中の非現実 とかいう 意味の分からない光景に 隠れた瞳は、 ぐら ぐら。揺れて。
音も無く 古辺通も膝から崩れ落ちた。 広がっていく赤色が じわり じわり スラックスの膝のあたりを 染めていく。 ]
(10) 2017/03/12(Sun) 00時半頃
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[ 入間と、元賀は 来ただろうか。 居場所、分かるだろうか なんて、 今の古辺通に そんな気も回せる筈なくて。 何を考えたら良いのかも分からないまま、 ――― チャイムが、鳴り響く。 ]
(11) 2017/03/12(Sun) 00時半頃
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[ ―― 誰かが 泣いている* ]
(12) 2017/03/12(Sun) 00時半頃
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[ 泣いているのは、俺?
―― 違う
だって、 あの時も 赤色の中で 俺は、 えとさんに 教えられたとおりに、 えとさんの 言いつけどおりに、
"笑って" いた から ]
(50) 2017/03/12(Sun) 01時頃
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――― あ。
[ …今度 引き戻したのは、 今度 背にぎこちなく触れてきた手は、 元賀のものだった>>41。
眼前の光景が どれほど歪で奇妙なものであろうと。 ひゅう と掠れた息が、 伝わる 体温が、 生きていることを自覚させる。
血だまりを踏みつけて、 緩慢に立ち上がってから、 ]
(51) 2017/03/12(Sun) 01時頃
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へーき、うん …元賀、ありがと 助かった 深呼吸、……できねえか、
[ 元賀へと振り向いて、 …流石に笑えなかったし、 落ち着く方法も、 言ったところで出来るか分からなかったけれど。 前髪の下で、瞳を細める。 そうして、 追いかけていた筈の"水野"の名を、 "何か"に向け呼んでいた>>22入間>>45へ、 ぴしゃり 音を立てて近づいて。 ]
(52) 2017/03/12(Sun) 01時頃
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……入間、制服。
[ 手は、赤色じゃあなかったから。 入間を立たせるくらいは、 きっと出来たはずだ。
そうして 天ケ瀬>>37の姿も視界に捉えて、 俯く入間の声に ぽつ、ぽつ。 ]
(53) 2017/03/12(Sun) 01時頃
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………水野、なのか ?
[ 咄嗟に彼女が呼んだのだから。 追いかけた先に いた のだから。 なによりそのリボンも、体躯も。 ただそれが 無機物のなにかであること以外、 見覚えのある 誰か に 似すぎて、いたから。 ]
(54) 2017/03/12(Sun) 01時頃
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……水野が、此処に走って、 俺は 追いかけて、そうしたら、ここで
(55) 2017/03/12(Sun) 01時頃
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……水野の"代わり"に、いた みたいな、
(56) 2017/03/12(Sun) 01時頃
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[ 馬鹿みたいな、話。 ただただ、隠れた目の前で起ったことを、 こどもみたいに語るだけ、なのに
言うことが 酷く恐ろしいと感じてしまって。
水野が何処かから出てくるんじゃ無いか とか そんなことを思いはしたけれど、 ……そんなこと ないだろうな と 同時、何故か冷静に 思う自分も いた** ]
(60) 2017/03/12(Sun) 01時半頃
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[ 入間と元賀の言葉を聞いていて、 その間、また 人が増えていた。 大和が"水野のようなマネキン"に ブレザーを被せたのなら>>105、 渡り廊下の壁に凭れ、座らせるように、 そのマネキンを寄せよう。 胸元の包丁は相変わらず マネキンに突き刺さったままだけれど。 …冷たい廊下に寝転がったまま じゃあ きっと 可哀想、だから。
制服が赤く染まっていく。 ]
(111) 2017/03/12(Sun) 14時頃
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[ いつかも触れた、死の臭いだ。 ]
(112) 2017/03/12(Sun) 14時頃
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[ ―― 死んでないと、言うけれど。 目の前の光景には、 確かに 死 が、あって。
まるでこの非日常から退場したかのよう。 だから…、どこにいった?と 言うなら、 行き先は、何処 だ? たどり着きそうな、答えを探すけれど、 何処にしても。 ―― 本当に探したところで "水野"はいるの?って そう 言えるはずも、無かったから、 ]
(113) 2017/03/12(Sun) 14時頃
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入間、は ……探す前に、 着替えた方が良いんじゃ無い
[ 血、すごいぜ。 なんて 自分のことは棚に上げて。 彼女がどうするかは、さておき。 ]
(114) 2017/03/12(Sun) 14時頃
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―― 俺、 いったん教室戻るわ。 気分悪い奴いたら、 離れて休んだ方が、…いい、よな? [ 最後は、"これでいい?"って、 大和に窺うように。
…そういえば、今は何時だったか。 チャイムだけが頼りで、 時間の感覚も曖昧になっていた。 やるべきだろうことは、 きっと多くあるけれど。 まずは、あまり気の進まない状況報告。 した方が、良いんじゃあ ないのかって。 自分の歩みはまた、教室へと* ]
(115) 2017/03/12(Sun) 14時頃
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― 3F階段→2F階段 ―
[ 教室にいるだろ、って 予想していた相手は、 もう少し近くに居た>>48。 ―― 確かに、そりゃあ。 あんな音がしたのなら、動かざるを得ないか。
血に濡れた制服を見て、 目の前の面々は、どんな反応をしただろう。 制服の惨状は、入間より酷い気がしたけれど、 やっぱりそこまで、気が回って無くて。 ただ 指を。 三階、上を示すようにぴっと向け、 ]
(117) 2017/03/12(Sun) 14時頃
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―― 上。渡り廊下。 ……水野、追いかけてたら、 マネキンがいた。
[ 他にどう説明したら良かったのだろう。 隠れた瞳は、行くのか、行かないのか。 問いかけるように、 目の前のクラスメートを見ている** ]
(118) 2017/03/12(Sun) 14時頃
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平気…俺は。 [ "俺は" ね。 能久と保田に向けて、曖昧に笑う。 でも ほら、 この通り、血に塗れただけで 自分自身に外傷なんてどこにもない。 誰かが怪我をしているとすれば、 それこそ 水野――、のような マネキン。
大丈夫だって手を振れば、ほら。 彼女の血が 床に飛び散る。 ]
(162) 2017/03/12(Sun) 20時頃
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だから、 だいじょーぶ、だって。 歩けるし、怪我してねえし、 ……うろうろ、しないって。 [ そう 否定はしたけれど。 先生>>138の言うことは、聞きましょう。 どうやら"あれ"に会いに行くらしい 保田の言を受け取り。
保健室へと行き先を変更して、 階下へ向かう、その最中。 ]
(163) 2017/03/12(Sun) 20時頃
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―― 能久、 見たくないなら 無理に 見るな。 [ ―― あれは、精神によろしくない。 立ち止まっている能久>>139が 果たしてどうするかは分からないけれど、 見てしまった奴からの、言葉はかけておいた。
……あんな 死 なんて。 見て良いものじゃあ ないって* ]
(164) 2017/03/12(Sun) 20時頃
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― 1F・保健室前 ―
[ ―― 正直に言えば、入れなかった。 保健室を血で汚して良いのか、 大真面目に考えてしまったからだ。
…だって、ほら たとえ保健室じゃあ なくたって 此処で長く過ごさなきゃいけないとしたら、 こういうベッドのあるところは 綺麗な方が、いいだろう。
そう思ってしまったから 暫く、立ち尽くして いる* ]
(168) 2017/03/12(Sun) 20時半頃
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[ 泣き声は止んでくれない ]
(169) 2017/03/12(Sun) 20時半頃
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[ ―― "あのとき"の俺は、泣いていた。 一瞬の衝撃と、長い痛みと。 道路でトラックと衝突、なんて そんな事故に巻き込まれて、 俺だけ生きてしまった、小学生のあの頃。
俺は全身の痛みなんて知るかと言わんばかりに 父さんと母さんを奪った相手を殴ったし、 泣きわめいて、返せって叫んだ。 伯父さんと伯母さんにたしなめられても、 ずっと ずうっと。
…俺にもこんな時代があったんだぜって、 言ったら クラスメートの奴らは どんな顔をするんだろうか。 ]
(170) 2017/03/12(Sun) 20時半頃
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[ 俺の手を止めたのは、 葬式に遅れて現れた、えとさんだった。 ]
(171) 2017/03/12(Sun) 20時半頃
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[ …あのときは、 あのときは、俺を抱きしめてくるえとさんが、 俺以上に泣いていたえとさんが、 せかいでたったひとりのかみさまにすら思えた。 …あのとき は* ]
(172) 2017/03/12(Sun) 20時半頃
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― いつかの秋 ―
[ あのときから ずうっと あと。 二年の秋頃。 "広がった世界"に少し慣れてきたときだった。 保健の授業の一環だったように思う。 外部から講師を招いて、…なんの話だったかな。 そう 確か、性の話だ。よく聞くような。
内容は殆ど忘れてしまった。 何せ、俺に取っては他人事だったからさ。 覚えているのは その、 …同性愛者が、"二十人にひとり"ってこと。
俺は欠伸こそしなかったけれど、 正直言えば、他人事だから あと何分かなあなんて、思っていた気がする。 ]
(174) 2017/03/12(Sun) 20時半頃
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[ 隣の席には保田がいた。 向こうの席にいる奴と揃って 時計を見ていたものだから>>0:43
…なんとなく お前もか、とか そんなことを思っていた 覚えもある。 だってそうじゃなきゃ、 俺、あいつに話しかけなんてしなかった。 ]
(176) 2017/03/12(Sun) 20時半頃
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「 ―― なあ 保田 」 [ あいつ、こっち見たっけ。 なんにせよ俺は、興味のままに、あいつに囁くんだ。 ―― だってさ、同性愛者が あの講師の言うみたいに 二十人にひとりだとしたら、さ、
もっと他の "誰かさん"。 そう たとえば。 …たとえばの話だぜ? ]
(177) 2017/03/12(Sun) 20時半頃
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「 …… 家族と関係持った奴って、 何人に一人なんだろうな 」
(179) 2017/03/12(Sun) 20時半頃
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[ その囁きを 落として。 前髪の隙間から、保田を見ていた。 その表情を、確かめるように。窺うように。 ]
(180) 2017/03/12(Sun) 20時半頃
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[ 俺は変わらず、穏やかな笑みを浮かべていた* ]
(182) 2017/03/12(Sun) 20時半頃
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― 現在:保健室前 ―
[ 多分、足音が聞こえてきた>>110のは、 泣き声に滅入りかけていた時だった。 ぽた ぽた、 ブレザーの袖から垂れる赤色から目を離して、 一階に来たらしいクラスメートを、見る。 距離が遠くても、聞こえるように 泣き声を、かき消すように 発する声は、大きく。 ]
(196) 2017/03/12(Sun) 21時頃
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―― あ、 天ヶ瀬 丁度良かった …制服、頼んで良い? [ 保健室を指さして、 彼女を、前髪の隙間から、見下ろそう。 ]
(197) 2017/03/12(Sun) 21時頃
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[ 気付いた>>209。 ]
[ 中にあるんじゃ無い、と言いつつも 察してくれたらしい様子に、 肯定の意で、眉を下げて笑む。
足音が近づいてきて、 きっと 扉前。 本当に近くで 天ヶ瀬の目が、 前髪の向こうから見えた。
……前髪が長いだけで 目を合わせるのが苦手なわけじゃあ 無いから 彼女が見上げてくれば ちゃんと見返して。 ]
(214) 2017/03/12(Sun) 22時頃
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――― ああ、入間のも。 汚れてたから、出来れば頼みたい。 あれば袋に入れてくれると助かる、けど
…女子の制服って、 俺が持ってて良いもん?
[ 二着分 と。 赤い指を二本立てて、 問題無さそうなら、入間の分も頼むつもり。 ]
(215) 2017/03/12(Sun) 22時頃
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しないって。 そういう趣味無いし、―― ただ、 "いいのかな"って 聞きたかっただけ。
[ それだけだって。 疑問符を浮かべる天ヶ瀬には、そう答え>>227。 血を垂らしながら 保健室の手前で、 中へと入って探す彼女を見送った。
とはいえ、 扉は開きっぱなしだったから。 動いている背は見えているわけで。 ]
(271) 2017/03/12(Sun) 22時半頃
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―― 天ヶ瀬って よく 人の目 見るよな。 ……隠し事してたら みつかりそ。
[ 袋を受け取るとき。 お礼のあと ちょっとした冗談みたいに。 ぽつり 呟いた。 ]
(272) 2017/03/12(Sun) 22時半頃
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[ 前髪は、 裸を隠してくれる服のように 俺のこころを隠してくれるのでしょうか。 脱ぎ捨てれば、切ってしまえば、 まっさらな気持ちで相手に向き合えるのでしょうか。 俺自身も 実のところ よく分かっていません。
だってこれ、隠すために長いわけじゃあ なくて そうでは、…なくて* ]
(275) 2017/03/12(Sun) 22時半頃
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隠し事なんて、 …誰だってあるもんだよ。 [ でも 嫌じゃあないから、って やっぱり血を飛ばしながら、手を振る。
そのまま袋を受け取って、 …そう 世間話みたいに それで終わるつもりだったんだけど。 天ヶ瀬は 言葉を続けていた>>288。 ]
(307) 2017/03/12(Sun) 23時半頃
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[ ―― 多分。 不意を 突かれた みたいに。 隠れた瞳は、少しだけ見開かれた。 そういう動きをしたな、って 自分の身体の感覚。
もしかしたら 前髪の向こう。 彼女にも見えたかも知れない。 ]
(308) 2017/03/12(Sun) 23時半頃
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― ×月×日/いつだろ ―
多分、×日目。 日記付けて正解だった。 まだここから出してくれない。 …冬休みなんて早く終われば良いのに、 地獄みたいだ。
(309) 2017/03/12(Sun) 23時半頃
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―― 出たいよ。
(310) 2017/03/12(Sun) 23時半頃
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[ 彼女への返答は、 きっと何時になく、はっきりとした もの。 ]
(311) 2017/03/12(Sun) 23時半頃
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―― 俺 "こういうの" …どうにも嫌いなんだよね。 だから まあ 出たいけど ……いっこ、気になってて さ。
[ 更に質問で返すって、 果たしてどうなんだろうか。 それでも ほら。 こういう話が出来る相手なら、 聞いても いいだろ? ]
(312) 2017/03/12(Sun) 23時半頃
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……なんで閉じ込めたんだと思う? 俺たちを、ホストって やつは。
[ 答えが分からなくても、それでいい。 正解 でなくても、それでいい。 ホストの正体よりも、なによりも。 …もしかしたらホストが 自分だったとしても。 きっと自分の興味は、其処に有った。 ]
(313) 2017/03/12(Sun) 23時半頃
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それが分かんねェ事が、俺の悩みだって。
言っちまっていいものかを、未だ決め切らない。
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――― じゃあ、 天ヶ瀬は 違うんじゃ無いの。
[ まさか苛々>>324まで出てくるとは思わなかった。 開いた瞳はいつも通りに戻って、 ぽつ ぽつ。答えを返す。 天ヶ瀬ささらは、違うんだろうな。 勘 とも違う、何か。 …印象の話だって、良いじゃ無いか。 分からない空間で、謎解きをするのには 印象だって馬鹿に出来ない。
それで 良いんだ。 ちゃんと 天ヶ瀬は、答えをくれた>>326。 ]
(354) 2017/03/13(Mon) 00時半頃
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……気持ち、ねえ。 [ ホストの気持ち。 願いか、執念か、あるいは希望か、苦しみか。 この 何時かの光景が それを模したものだとすれば。 その空間に閉じ込めたのが、 自分たち実行委員だったと、すれば。 …文化祭が、関係あるのだろうけど。 それじゃあ 「みんなと同じもの」 は 果たしてなんだったのだろう。
それに―― 笑い声と 泣き声は。 どんな気持ちを 意味するのだろう。 ]
(355) 2017/03/13(Mon) 00時半頃
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[ あのときだって、 俺は知っているようで 知らなかったし 分かっているようで 分からなかったのかもしれないのに
…分かるのかな 今 このときの 狭い世界の 主の気持ち なんて、 ]
(356) 2017/03/13(Mon) 00時半頃
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……ん、ありがと。 ほんとさ、本人とっ捕まえて 分かれば、いいけどな。 俺、なぞなぞとか 得意じゃあないってのに。 [ 分かることが増える度に、 分からないことも増えていく。 肩をすくめて、苦笑して、首を少し傾げよう。 ―― ぱさり。 前髪がずれて、隠れていた瞳が 出てくれば、 明瞭な視界で、 天ヶ瀬ささらを 映した。 ]
(358) 2017/03/13(Mon) 01時頃
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天ヶ瀬 ありがと。 それと、 ―― ちゃんと "帰りなよ"。 長く閉じ込められるのは、 …よろしくないから、な。
[ 自分でも含んだ言い方だったように思う。 だから、もし。 …なんで?みたいな顔をされたら、
―― 経験者はかく語りき、ってやつ。
とか、そんな呟きを落として。 曖昧な笑みを浮かべて、 袋を片手に去って行っただろう** ]
(359) 2017/03/13(Mon) 01時頃
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[ 正解だよ、健士郎。
だけど、悪ィな。
アンタにまであんな目ェして欲しくねェんだ。
―――――― だから、俺は、]
[ 笑ってくれて、
バレなくて、
良かったって、
二つの意味の“安心” ]*
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ほんとうに。 ―― どれだけ広くても息苦しいぜ。
[ けらり、笑った。 曖昧な笑みを捉えた後、背を向けて。 血を垂らしながら進もうとした そんな時だ。 声が、かかる>>384。 ]
(467) 2017/03/13(Mon) 21時半頃
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―― ん。
[ 短い肯定。 わかった とも 勿論 とも。 言葉にして返しこそしなかったけれど、 軽く手を振ったのは きっと、 天ヶ瀬にも見えたはず。
さて 入間を探す前に。 制服を新しいものに変えないと* ]
(468) 2017/03/13(Mon) 21時半頃
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― 1F男子トイレ ―
[ …流石に一室借りる位だから、 血の跡があっても勘弁して欲しい。 ブレザーとスラックスは完全にアウト。 カーディガンは…、まあ 大丈夫か。 ワイシャツは念のため変えておいて、 なんて、そんなことを思いながら 洗ったばかりの冷たい手で、 ポケットの中、 突っ込んだままのヘアピンを出した。 …入間から貰った奴>>16、 なんだかんだで、まだ持ってるんですよ。 ]
(469) 2017/03/13(Mon) 21時半頃
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― 回想:文化祭の空き間 ―
[ 一度だけ。 この高校に入って、前髪を上げたことがある。 接客のひとりが彼女とまわりたいとかで、 俺に代わりを頼んできた から。
ギャルソン姿なんて、きっとこの先無いし。 思い出のひとつ…で いいのかな。 まあ 俺も 仕方ないかって、 昼飯奢りを条件に仕事を任されることにした。 ただ、ほら 俺の前髪、鬱陶しいままだし 清潔とはほど遠いし。 ―― 上げないと、駄目だろうな って 渋々、ピンで止めようとする他なくて。 ]
(470) 2017/03/13(Mon) 21時半頃
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[ ピンは そう。入間から貰った奴。 手先は不器用じゃあないけれど、 こういうの、やったこと無かったからさ。 俺は悪戦苦闘、って調子だったわけだ。 でも、そんな折り。 丁度休憩中の入間を見かけたもので、 頼もうと、"思えた"。
…表現? 間違ってなんか、ないって。 ]
(471) 2017/03/13(Mon) 21時半頃
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[ ―― ただ 申し訳ないことに、 入間に頼んでおいて、 髪を弄られている俺の顔は 真っ青だった。 もっと言えば冷や汗もかいていたし 表情も"らしくなく"硬かったし、 入間の指が俺の前髪を通る度に、 身体が強ばっていた気もする。 ]
(472) 2017/03/13(Mon) 21時半頃
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[ 女子に緊張しているんじゃあ なくて。 ……なんだろうな 恐怖、かな。 こういうこと、やっていいのか 俺はわからなくて、 やっちゃいけないとすら思っていて。 …ようやく世界が開けたのに、まだ こうなんだって。 事情こそ、口には出せやしないけれど。 髪を整えてくれた 後に。 ありがとう と ごめん を、 ぽつ ぽつ 言っていた俺へ、 入間は、なんて思っていたんだろう。 ]
(473) 2017/03/13(Mon) 21時半頃
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[ …ああ でも。 はっきりとした視界で、 あいつの表情は よく 見えていたと思うし。 視界の端、笑って接客をする橘が、 なんだか羨ましかった そんな 思い出* ]
(474) 2017/03/13(Mon) 21時半頃
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― ◆◆月◆◆日/8:50? ― チャイムが鳴ったから8時50分なのかも。 だとしたら夜? 水野がいなくなった。帰ったのか。 帰る方法なんてあったんだろうか。 ホストの理由も気持ちもまだわからない。
…俺帰れるのかな。
(487) 2017/03/13(Mon) 22時頃
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[ 真新しいスラックス。 ポケットの中に、ピンと切ったスマホを入れて。 洗った手で袋を持った。 大和に貰ったカイロは、 まだほんのり温かいものだから、 勿体ないと思ってしまえば もう片方のポケットに入れていた。
……そういえば、 入間は何処にいるんだろうか。 ずっと上にいるのか、教室に戻ったのか。 あるいは他の場所にいるのか。
とりあえず教室に戻っていれば 間違いは無いだろう と 上を目指す* ]
(488) 2017/03/13(Mon) 22時頃
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― 2F・3-3教室 ― [ そうして 戻ってみたけれど。 ]
[ ―― あれ、いないのか。 前髪の向こうで、そんな顔。 変わったことといえば、 教卓の上の並んでいる食料だろうか。 二年の頃から見慣れた字、 大和の書置き>>333を認めれば ありがたくパンでも頂いておこう。
ちなみにメロンパン。 ]
(489) 2017/03/13(Mon) 22時頃
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―― あー…、寝袋。 ありがと。 たぶん他の誰かが言うかもしれないけど 女子は保健室で寝かせてやろ。
…つか、 これ寝るときも電気点いたままなのかね… [ その場で袋を開きながら ぽつりぽつりとそんなこと。 お前も食べたら って、なんでもないように 橘にサンドイッチの袋を、 元賀に弁当を手渡した。
……やっぱり笑ってるんだなあ って そんな風に 橘を見ながら* ]
(490) 2017/03/13(Mon) 22時頃
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[ そういう問題なんだろうか>>498。 袋を置いて、 橘に貰った茶の缶を開けながら 能久への一部始終を目で追う。 ]
…まあ、明るくても眠れはするか
[ 居眠りなんてそんなもんだし。 そう思えば幾らか気楽な気がする。 喉に茶を通しつつ、 橘よりはさっきぶりの天ヶ瀬>>501を見やって、 彼女への報告は、さっき話したばかりだし、 いいかって省略して。 ]
(510) 2017/03/13(Mon) 23時頃
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―― 天ヶ瀬は寝るとこ、それでいい? さすがに教室はちょっと、あれだろ。 [ 飛んできた声>>505に、同意を求めるように。 ポップコーンをひとつ頂戴しながら、 ぽつり。 ]
(512) 2017/03/13(Mon) 23時頃
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―― ん。 手伝うわ。 [ 缶を教卓に置いて。
成程、暗幕。 その発想はなかったと言いたげに、 取り付ける天ヶ瀬>>532を手伝う。 三星から聞こえたシャワー室の存在も、 男子シャワー室あったよなあ なんて 帰宅部故のうろ覚えな記憶をたどりつつ、 眠気がやってくれば、 寝袋をひとつ 確保しようか。 ]
(538) 2017/03/13(Mon) 23時半頃
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天ヶ瀬。 ―― 帰れると、いいな。
[ ―― そうして 去り際>>532。 自分から、彼女に向けて、もう一度>>359。 彼女のように "みんなで"、までは言えなくても。 少しだけの願いを* ]
(539) 2017/03/13(Mon) 23時半頃
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