12 日光議事村再騒動
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そもそも、俺様は肌ぴちぴちだもん。
男だって、肌年齢では負けてないぜ!
[多分、肌年齢は72歳くらい]
…………………。
[日野は、現実から逃避している!]
98kgでむちむちやしな! [さむずあっぷ]
[うっかり口がすべった。……ガピッ(無線の電源を切る音)]
き、貴様、何故知っている――――…!?
って違う違う!
俺様は、断じてむちむちじゃなーい!!
胸も無い!無駄な脂肪だって無いもん!
[ぎゃあぎゃあ]
[直接声が聞こえてしまうが聞こえてないふりをしている。]
マルコ・デラックスまだかなー。はるー。
[こちらも棒読み。]
[項垂れている男の声は、全て相手に筒抜けの筈]
くっそう、小鈴め、無線切りやがった。
[恨めしげに呟いて、小さく唸る]
マルコって!丸々してるって嫌味か…!うぐぐ…!
[被害妄想である]
ダイエットしようかなー。
流石に巨漢役者とか、俺様なりたくねえよ。
どうせやるなら格好良い役が良い!
[どこかから視線を感じた気がした。]
だ…誰かに見られてる気がするの。
[夕に自分が丁稚の格好してるとは気がついてるなんて微塵も思わなかった。]
なぁなぁ。
外騒がしかったけど、何かあった?
[プリンをもぐもぐしている。]
[ガピッ…(無線の電源を入れる音)]
なあなあひのちん!
これから、ひのまるこちんって呼んでええ? [すごいきらきらした声。]
小鈴!
ダイエット方法教えてくれ!!
[空気とか話の流れなんて、読む筈がなかった]
………呼んだら貴様の命は無いと思え。
[とても爽やかな声で返事した]
[しょぼーん。]
じゃあ………まるちんな!
まるちんまるちん!
いまカウンターに落ちたプリンがあんねん。これ食べたらダイエットになるで!
[嘘八百。]
そうそう、このプリンを食べれば体重があっという間に48kg減って…
……って、ンなわけあるか馬鹿野郎。
餓鬼ンちょには分からない、大人の世界ってもんがあるのさ。
[にやにや]
[隠した口元は含み笑い]
凄い良いこと思いついた!
最初から変態なら、無理やり変態にされることも無いぜ!
[まさに残念すぎる逆転の発想]
玲ちゃんは、やっぱり癒されるなぁ。
[幸せそうである]
………お、男はみんな変態なんだ!
[酷い発言中だったので、何となく誤魔化しがきかなかった。
華麗に開き直った]
ふたまたにも限度があるで!
次は朧んやな!朧んひんむくんやな!このへんたい!ふけつ!ちんどんや!
[だんだん関係ない罵倒に。]
ええんか…朧んでええんかぁ。
モン様みたいに誰かに見られてもええんかぁ。まるちん! [立ち直った。]
ふたまたとか、男の浪漫だよな!
[無い(筈の)胸を張った。言ってる内容は例に漏れず最低だった]
でも二股どころか恋人一人いない、この惨状はどうしたわけだ。
畜生、世界は間違っている…!
彼氏は要らない、彼女が欲しい!!
[切実な心の叫びだった]
まるちん…。
朧ん。報われへん愛やで……。
[無線機を通して涙声。]
玲ちゃんに悪戯するなら、雷門みたいにはしねえよ。
女の子にあんまり酷いことしたら、可哀想だろう。
どうせなら、可愛い着物を着せてあげるとかどうだろう。
絶対似合うぞー。
[幸せそうに、表情を緩めた。
何となく本来の趣旨から外れていることに、気づいていない]
ンまぁ、次はさやかちゃんを狙おうかと思ってるんだがな。
ほら、何となく、元から変態だから良いかなって!
[酷い話である]
さやや…恋敵?ねぇ恋敵!? [なにか弾む声]
でも、うちお子様やねん。お手伝いできひん。[しょぼん]
まるちん。うち、さっきジジイ(麿爺)の声が無線機に混信した気がする。
ジジイと相談してみたらどうやろ。
…いっそジジイも変態やで![さむずあっぷしながら、酷い提案。]
俺様の愛は、女の子に平等に注がれているんだぜ。
[いっそ清々しかった]
…えんがちょ。
[自分も女の子という自覚はあるらしい。]
恋敵……!?
なにっ、さやかちゃんでも恋をするのか――…!
[失礼な話だった]
ああ、そういえば、なっぴぃの声が聞こえたなぁ。
おーい、なっぴぃ、いるかーー?
安心しろ。
餓鬼んちょは女の子には含まれない。
[はっはっは]
…天誅!
[日野の脳天に羽子板の角を思い切り叩き付けた。]
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