229 観用少年
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[問いかけに、すぐに言葉は返さない。
その代わり浮かべた笑みは柔らかいものだ。
つまり機嫌の良いのだと、
ヤニクにはとうに知れているだろう。
晒される素肌に年かさの男の指を這わせながら、
ハワードは目を細める。]
随分と。
今日だけ、の売り上げではありませんが
声が出ないのも、死にかけも、口が悪いのも、
殊更幼いのも、すこしおつむが弱いのも、
ああ花冠持ちは値切りもなく……
首尾よく、いきました。
[そうして、褐色の肌に唇を近づけ――紅を散らす。]
暫くは、仕入れで留守にすることも多くなるかもしれません。
[目を細め、おとがいを撫で――
瞳は射抜くように、誘うように。
客を前にした時とは違う、
もっと原始的でぎらついた欲をその瞳に宿して、
男はわらった。]*
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