184 【RP】Septimo Oves Errantes【R18】
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[その命────
そう思考が巡るまでにそう時間は掛からなかった。
だがそれでも遅すぎた。
手を引こうとしていた所、その力に沿うように抑え込まれれば資料の散らばる床に黒髪が散り背を強かに打ち付ける。
ぐ、と喉の奥が狭まり呻きとなったが、咄嗟に叫ぼうとして────]
ひ────っ、あっ、かはっ?!
ん、んぶっ……んん……っ!!!
[口内に何かを押し込まれる。
冷たい。────熱い?熱い、熱い、痛い!!
始め感じたのは鉄の味。
そして先程味わったのに似た血肉の味と、金属の冷たさ。
そして口蓋と喉奥とに酷く冷たく────熱く────痛みが走る。
切っ先はどこまで押し込まれたか。
少なくとも口蓋を削り頬の裏側を刻み、喉奥の柔らかな部分にその尖った切っ先は僅かにでも届いたようだ。
最初は唐突な遺物に嘔吐感を覚える。
しかし何が口内に押し込まれたのかを知れば、必死に嘔吐を堪え、溢れた血を何とか飲み込んではフーッ、フーッ、と鼻で荒い呼吸を繰り返す。
嘔吐感にジワリと涙がこみ上げたが、ギリと相手を睨みつけては両手は相手のナイフ握る手を掴み、それ以上押し込めてくれるなと抵抗を示した。
胃からせり上がってくるもの、喉奥から溢れるもの。
どちらも堪らなく苦しくて、────堪らなく憎らしかった]
看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2016/02/27(Sat) 20時半頃
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ー資料部屋>>158>>159>*34>>160ジェフー
[カチャリ……そんな物騒な音と感触が腰にに響いた 鉛玉を撃つ準備が出来たという事か]
(賢くないと思うけどなぁ……)
[物騒な物を突き付けられながら金髪男の言葉を聞いてはそう思い浮かべる 今まで障害になる奴を色んな方法で”黙らせて”来たが、もう少し賢ければ別の方法が浮かんだりしたのかと、黙らせずに障害を避ける方法が浮かんだりしたのかと そう考えたりする事も無かったと言えば嘘になる 別に人を”黙らせた”事に後悔しているからではない ただなんとなく、もっと楽な方法があったら無駄な事をしたと思っただろうなぁと考えての事
それはそれとして 俺は結局、脅しに従わずどうにか”黙らせる”選択をした リスクがあると分かっていながらその方法を選択するのは教師の時と合わせて二度目だ
そうして首を絞め続ける俺に対して 『愚かで可哀想な子』と、金髪男は告げて……引き金が引かれた]
(188) 2016/02/27(Sat) 21時頃
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ゔっ……!?
[腰に激しい痛みが走っては腕の力も緩み、そのままよろけて本棚に背中をぶつけながら倒れ込む
階段から転げ落ちて傷が残る程の怪我を頭に負った時とも比べようがない痛み、そのせいなのか息苦しい
常に無表情な俺でも痛みに顔を顰めて撃たれた所に手を当てる
少しでも止血を…と考えた訳ではなく、勝手に手がそこに動いただけ]
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["見下す"など言われたならば>>186きっと目を丸くして否定したに違いない。男は寧ろ、「美しく存在している人形」を慕っているのだ。……崇拝といってもいい。
だからこそ、醜いものが余計に許せぬ。 それが娘や妻など、身近な愛すべき存在ならなおのこと。
病のことを聞けば、ご丁寧に彼女が言葉を並べる。まるで言い訳のようにも聞こえるそれは、彼女の行動原理となっているのやもしれない。
(……嗚呼、この女性も……)
その美しさを自ら台無しにしてしまうのは、今まで見てきた数多くの女性のほぼ全てがそうだ。男はひどく残念に思い、彼女の言葉が並べられる間に────一つ、名案を思いついたのだ。]
[彼女が逃げようとしたのか手を引く力に合わせて、抑え込んで仕舞えば────ああ、なんと容易く押し倒せたことか。
資料の上に散らばる黒い髪は美しく、また男はより一層笑みを深くしたことだろう。 手早い動きでナイフを左手から抜くと、それを彼女の口内に突き立てた。]
(189) 2016/02/27(Sat) 21時頃
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可哀想って、なんだよ……
[俺の事を見下ろしてくる金髪男を視線だけ向けて見上げる、何で可哀想なんて言うんだと目線でも抗議するつもりで 可哀想だと思われるような境遇に居る覚えはないしそんな生活をしている覚えもないのに、何故今日会ったばかりの人間にそう言われなければならないんだ
そんな事をしている間も傷口から溢れる血が脇腹の辺りまで、そしてそこを押さえてる手をぐっしょりと赤く染めて行く このままだと誰かにトドメを刺されずとも出血多量で死ぬだろう
こうなったのは明らかに俺が原因だし選択ミスだ でも後悔はしていない 後悔しても何も変わらないし、無駄だから
だからそれ以上の反抗をする余裕など無く、その場から立ち去ろうとされても視線を送るだけになっただろう 恨めし気でも怒りに満ちた視線でもなく、ただその背中を見届けるだけの視線を*]
(190) 2016/02/27(Sat) 21時頃
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は、ぁ……無理やり抜くと、やはり痛みますね……
ああ、動かないでください。ナイフで切るのは初めてなので……失敗してその綺麗な顔に傷を残したくありませんから。
[にこりと優しく微笑みかけて、彼女が口を閉じてしまわぬよう血塗れの左手を顎に添えた。
目的は、喉の奥。 声を出すと言われる部分だ。
当家の侍女は、皆その部分を切除してある。
────美しい人形、ああそれでも動かなくなってしまうと困る。そう悩んだ果てに、男はその方法を考え出した。
切って仕舞えば、聞こえるのは呼吸音と掠れた空気混じりの声のみ。…自分でも漸くその醜さが自覚できたらしい侍女達は、挙って沈黙するようになった。]
(191) 2016/02/27(Sat) 21時頃
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完全にはなれなくとも、こうすれば前よりはずっと美しくなれますよ。……嬉しいでしょう?……んん、このナイフでは少々気管も傷つけてしまうかな……
[どこまでも押し付けがましく、自分の理想に当てはめる。彼女の抵抗の涙と、抗うような手を少しだけ見つめ……それから少し前のめりになり、喉奥の口蓋垂に当たっていた切っ先を、慎重に奥へと推し進めようとしただろう。
……大丈夫、死にやしない。
いや、本当に死んでしまえばよほど嬉しいことなのだが。────男の仮説がもしも当たっているのなら、これの方が今は美しい人形に近づくはずだ。
その先の美を想像しては、きっと男は自然と口元に笑みが浮かんでいたに違いない。]
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Non sum et non es.
Num non sunst?
Bonam fortunam!! Bonam fortunam!!!
(192) 2016/02/27(Sat) 21時半頃
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[殺される。 その恐怖を娘は初めて味わっていた。 相手の手を握り押し返そうとする手は外すことができない。 これが無ければあっという間に喉の奥を貫かれ頭蓋を砕かれてしまうかもしれない。 だが、相手のいう不可解な言葉をそのまま受け取れば、どうやら命を奪うつもりは無いらしい(>>191) 顎に手をかけ、開かれたまま固定される。息苦しさに、溢れる血に涙が溢れるが、それよりも酷い恐怖と嘔吐感に耐えられそうに無い。 この時、"なぜか生き返った男"を正しく理解していたならば、娘は敢えて真っ先に死を選んだかもしれない。 だが、その異様な状態を確りと把握出来る程には娘は冷静ではなく、そして若輩者であったのだ。 自分の世界しか知らぬ、自分の砦の王だったのだから]
(193) 2016/02/27(Sat) 21時半頃
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んんっ!………ヴ、ぐ、ぇう……っ!!
[喉奥を刺激されて、吐きたくも無いのに胃液がせり上がってくる。 ごふ、と口まで出かかったのを懸命に血液ごと飲み込んだのは────粗相をしたくない、或る意味立派な自尊心から。それでも飲み込んで更に酸っぱいものが込み上げてくる悪循環に、鼻での呼吸がより荒く小刻みになってくる。 相手の手元が狂えば、殺される。 殺されるよりは、マシ────?
(い、や、惨めに生きるよりは死した方が────!!)
嬲られてまで生きる意味が己にあるだろうか。 己の価値を落としてまで、生きる意味があったろうか。 そう、先程までは死に怯えていた。 だが、果たしてこんな風に惨めに踏みにじられてまで、生きていたかったか?
無論、死ぬに相応しいのは相手の方だ。 だが────]
(194) 2016/02/27(Sat) 21時半頃
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(貴方の思い通りになんて、させない────!)
[傲慢な女はこの状況そのものに耐え切れなかった。
だからこそ、渾身の力を込めてはその刃先の行き先を狂わせるように、いっそ相手の凶刃を受け入れるように己の手でもって相手の手ごと口内へと引き入れて────ザクリ、と己の舌の根元に突き立てた。
舌を噛み切ったくらいでは死ねぬ、それは娘も分かっている。
だが何れ失血で死ぬだろう。
ズルリ、と舌の塊が喉の奥に転がり込めば、呼吸も上手くいかずに窒息死出来るはずだ。
そう、目論んで]
────っ!!!!!
[自ら選んだとて、堪らぬ痛み。堪らぬ味。
そして呼吸を塞がれる苦しさに顔を苦悶に歪ませるものの、相手を睨みつけるその瞳の輝きだけは再び戻ってきていた。
このまま死ねれば楽になる筈と。
────相手の思うままにだけはさせまいと、浅知恵ながらに]
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[頭蓋など誰が砕こうか?刃はまっすぐ下に下ろされているのではなく、口蓋垂、咽頭を通りそれから声帯に向かうために斜め手前に向かい差し込まれているのだから。
開いたまま動かぬようにしたのもそのため。 閉じてしまえば、その入り口が塞がり、とてもじゃないが男の力では丁寧に切ることは叶わぬ。]
……も、少し……!
[彼女の腕の抵抗に遭いながら>>193推し進めるのはなかなかに至難の技で、ゆっくりゆっくりと奥へ到達し……きっと、目的の声帯襞は簡単に切り裂くことができただろう。
だから、そう。慢心していたのだ。
まさか彼女がその先の死を望んでいたなどと、あの抵抗から察するに夢にも思っていなかったのだ。]
……!!
[行き先の狂い、完全に力の抜けていた刃先が……彼女の舌の根元を切り裂く。恐らく男は驚き、すぐさまそのナイフを引き抜こうとしたに違いない。…それからナイフを床に投げ捨てて。
舌の塊が彼女の喉を塞ごうと言うのなら、そこに手を突っ込んで取り除いてみせようか。舌を切ると残った部分が圧迫し窒息死するのだと誰かに聞いた覚えがある。
……嗚呼、折角美しい人形が!!窒息して顔が膨れるなど全く美しくない!!!]
(195) 2016/02/27(Sat) 23時頃
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[ 彼女の死体は一度撫でた後はもう視界に入れないようにしていた。だから彼女の手許にナイフを落とした事にも気付かないし起き上がる瞬間も見逃すこととなる。
動かないのでは、詰まらなくて、虚しい。
やがてその虚しさは憤りへと相成る。 自身の名を呼び、自身を認めてくれる存在(無理矢理言わせた部分は考慮外)を傷つけ、命を奪ったあの男に矛先は向き。
首にペン先を突き立てられる、それさえなければあの時男は玩具の首を締め発言の訂正をさせる程度に留まった筈だ。……きっと。
そしてここから脱出するその時まで、みすぼらしい少女は自身が特別であることを実感させてくれる路傍の花であり続けた筈だ。それを奪いやがって。 ──等と至極自分本位の理由で憤っていた。何故彼がそうしたのかなどは気にならない。]
殺してやる殺してやる殺してやる……ッ?
[ 服を整え切れば今にも階段を駆け上がり飛び出そうとしていた。けれど自身の名を呼ぶ声(>>185)が耳に届けばビクリと肩を揺らし、目を瞬かせる。腕の中で幾度か聞いた声。否、それよりは通りがずいぶん良く聞こえたか。]
(196) 2016/02/27(Sat) 23時頃
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[ 振り返ると生気のある瞳と視線が絡んだ。
何だアレは。どうして壊された玩具が起き上がれるのだろう。自身の名を呼んだのだろう。
幽霊の類は見つけたら殴ってみたいと思っているほどの怖い物知らずは、そちらに吸い寄せられるように足を動かしながら白く汚れた指を舐めしゃぶる女をまじまじと観察していた。]
…………、
[ 彼女が起き上がったことで首回りを隠すようにたくし上げたままだったワンピースが少し降り、白く細い首が覗いていた。ペンが刺さっていた筈の穴など、存在しないように見える。
なぜ。確かに傷はあった。服だって血塗れだ。
横奪されかけた記憶だって間違いじゃない。
──多少は思考するものの、頭脳派とは程遠く、ロクな解答は出てこない。
それに別の穴を見せつけられれば、蒸せ返るほどの雌の匂いが広がり、雄が呼び起こされる。
もう、余計なことを考えるのは無粋ではないかと。都合良い逃げ道にしては、考えるのを放棄してベッドに腰を下ろし。]
( 嗚呼、この玩具は壊れないんだ )
[ それだけ理解すれば、充分だろう。
丁度それは、ずっと欲していた物だ。誰かが横奪しようとしても、きっと渡そうとはしないのだろう。
この瞬間、路傍の花だった物は特別な花となった。例え壊れぬ玩具が他に幾体か見つかることがあろうとも。自身もまたこの空間では死ねないと気付くことがあろうとも。特別はこの娘ひとりだけ。]
サクラコ、そんなに急いでいたなら言ってくれれば…!嗚呼、窒息死なんて美しくない方法を選ぶなんて!!!美しくなりたいなら、そう言ってくれれば私が最良の方法を使ったというのに……!!!
[嘆きながら、それでも死<美>に自ら望んで向かう姿には感動し、感極まりその美しい東洋の人形を抱き寄せ、抱きしめようとしただろう。
……興奮した今、力の加減など知らぬ。
嫌がられたとて、攻撃されたとて、無理やり抱きしめてしまおうと。]
私はなんて素敵な物と出会ったのだろう!!自ら美しくなろうなど、今まで誰も考え及ばなかったというのに!!、!
[ 整えた衣服をまた脱ぎ捨てて、彼女の前に鍛えた裸体を下ろした。自ら股間を拡げて誘うなんて、やはり身体を明け渡すことに慣れているのだろう。先ほどまでの己ならきっとまた叩いていた。
嫌がる女に無理矢理、の方が好みではあるのだ。けれども彼女のことならば、それもまた美点として考えられよう。それ程までにこの玩具を気に入ってしまっていた。]
俺様だけの玩具、そうだよな
はは、当然。誰にも渡さねー
[ 相手の台詞にうんうんと頷く。その言い方も誰かに強いられて覚えたものだと思えば腹立たしいのだが、自分にだけ向けられるのなら良い。その場しのぎだとかは考えていなかった。
彼女の顔と厭らしい身体つきと淫らな孔。にたにたと眺めていれば自ずと欲を吐き出したばかりのソレも元気を取り戻してきた。ムクムクと鎌首を擡げるのが見えただろう。はぁ、と熱っぽく息を吐いて。]
許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2016/02/27(Sat) 23時頃
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[この男は何を言っている? 娘には到底理解できぬ価値観だ。 娘は決して、死を持って美しくなろうとした訳ではない。死を持って美を保つというならば、成る程、こんな手段は取らずにこの男の言うままに従うこともしただろう。 娘が守りたかったのは自尊心や魂そのものだ。その為ならば美醜など問わぬ。だからこそ窒息した時のその姿など考えてもいなかったのだ。 だから、声帯が切り刻まれる痛みに視界を赤色に染めながらも、次の目論見が果たされ舌が断ち切られれば────ホッと肩の荷が下りた気がしたのだ。
これで、この男の思う通りにはなるまい。 この男に良いようにはされまい。 死した後に人体を取り出し保存するような狂気もこの空間に存在していたが知るものか。 今、目の前にいるこの、己を脅かした男に屈するよりは────と]
(197) 2016/02/27(Sat) 23時半頃
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あ────がっ?! かっ、ひゅ、ふぁ───っ、う、ううっ?!
[しかし口内に血の味が広がり、喉に舌先の塊が転がり込んだ頃。 自分を苛みながらも最後は救いの一手となろうとしていた刃が引き抜かれ、代わりに入り込んだ相手の手に堪らず呻く。 ズルリ、柔らかな舌の塊が引きずり出されれば途端に入り込んだ酸素に喉がなる。 しかし直ぐに多量の血液が喉を塞げば、多少は飲み込んだもののゲホゲホと血の塊を吐き出していた。 訳も分からず抱きしめられる。 口内も喉奥も焼けるように痛い、熱い。 なのに指先が冷たくて痺れて堪らない、それでも抱きしめられることが嫌で堪らず相手の肩を押し返し首を横に振る。 違う、そうではない、そう否定したくて唇を震わせようと、ごふりとまた血を吐き出して────そもそも舌を失い声帯を刻まれた娘では、まともに言葉を発する事はもうできなかっただろうが]
(198) 2016/02/27(Sat) 23時半頃
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[肩を押し返す両手が力を無くしていく。
相手をキツく睨みつけていた瞳が光を失っていく。
相手を喜ばせてしまったようだが、もうこれで良い。
これで、恐ろしい事も苦しい事も屈辱すらも無くなるなら。
娘の体が失血で冷たくなり、その力が完全に失われていく。
そっと瞳を閉じ、娘は今生を自らの手で終わらせた。
────と、思っていたのだ。
まさか、この悪夢に続きがあるとは、男の蘇りを目の当たりにしても尚思い至っていなかったのである]
看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2016/02/27(Sat) 23時半頃
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[────男は今、胸が高鳴っていた。
こんなに感動したのはいつぶりだろうか?
だからこそ、その死はすぐになかったことにされてしまうことを、すっかり忘れていたのだ。
今は熱を持っているその体>>198も、やがて冷たくなっていくのだとおもえば その熱さえも愛せる気がした。愛しい妻や、愛すべき娘にしたのと同じように────いや、似て非なるものなのかもしれない────つよく抱きしめれば、熱の弱まった指先で肩を押されでもしただろうか?]
嗚呼、これこそ本当に美しい……!神よ、貴方に感謝します…!!
[確実に失われていく魂に、心の奥底から歓喜して……男はその美しい東洋の人形を抱き上げただろう。
腕に掛かる重みは、その美しさを得た証。
……瞳を閉じ、青白い頬を浮かべる彼女はやはり美しく、男は満足そうに微笑んだだろう。────すっかり、自分の身に先程起こったことなど忘れて。
抱き上げたまま、さてこの人形をここから出るまでに何処にしておこうか?と暫し辺りを逡巡させ────────あの、醜い人形と黒髪の警官の消えた扉を見やったか。]*
(199) 2016/02/28(Sun) 00時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2016/02/28(Sun) 00時半頃
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[ 少女は、悦んだ。
なぜだかはわからないが、自分は死んでいないし傷ももう痛くはない。先程はやたらと寒くて凍えそうだったが、今はむしろ体が火照るようだ。]
ああ……ケイイチ様……
ケイイチ様……。
[ 男が誘いに乗って、階段にかけていた足を降ろし、こちらに歩み寄ってくるのを見れば少女は嬉しそうに微笑んだ。 先程はスボンを寛げるだけだった彼も、今度は上着を脱いで半身を晒してくれたようだ。その鍛えられた体に、うっとりとため息をつく。 腹が出た薄毛の中年の父親とは似ても似つかない。思えば、若い男に抱かれたのは目の前の男が初めてだった。そしてまた抱いてくれようとしていることに、不思議と高揚感があった。]
(200) 2016/02/28(Sun) 01時頃
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ケイイチ様……嬉しいです……。
[ベッドに腰掛けた彼の体に触れてみたくなって手を伸ばそうとしたが、先程服の袖を掴もうとして拒まれた事を思い出して、少女の手は中途半端な形で宙に留まった。
しゅん、と手を降ろしながらも、従順で都合の良い使い捨ての玩具であること自負しているこの少女のことだ。 持ち主が拒んだことであれば二度と間違いを犯さないだろう。]
(201) 2016/02/28(Sun) 01時頃
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(……?)
[再び男と交わるためにベッドへ横たわった時、ふと背中に硬いものがあたった。そしてすぐにその正体に思い当たる。]
(え……これ、ナイフ……?どうして……あ……)
[ベッド――ナイフ――セックス――。
その瞬間に、少女の脳裏にフラッシュバックした光景があった。そう、彼女は一度、性的虐待を苦にして義理の父親を殺そうとしたことがあったのだ。しかしその時には目論見がバレ、それこそ死んだほうがマシだと思えるほどに凄惨な仕置をされたのだ。 あの時以来だ、少女が男を拒まなくなったのは。]
(どうしよう…どうしよう…こんなのが見つかったら…… 私にこのナイフを使ってどうしろと?? ケイイチ様を、殺す? 誰を? ケイイチ様を? それとも、見つかったらケイイチ様に殺される???
ああ……それは、なんて…… )
(202) 2016/02/28(Sun) 01時頃
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[傲慢な娘は今は冷たい死骸となっていた。 舌先は取り出され、放られてしまっただろうか。 声帯ならば、刻まれただけなら回復するだろう。 しかし舌が戻らねば、上手く物を飲み込む事も発音する事も叶わない。 ────もし、相手が冷静であったならば、今こそ声帯を成す部分を取り出して完全に声を失う道を辿っていた事だろう。 そうでなかったことばかりは、娘にとっては幸いか。
────いや、本来ならば。 こんな場所で自ら命を絶つ事も 厭う男の腕の中で命尽きた事も その後に抱き上げられ、骸とは言え連れられていく事も 娘にとっては決して幸いなどではない。 しかし瞳を閉ざし血の気を失い命尽きた今では、その自尊心ばかりは保たれた この、短い間だけは。
その冷たい骸に温もりが再び宿るのはいつ頃か。 傷口は口内にばかりあったから、その癒えていく様は見ようとしなければ見えなかっただろう。 暫し娘は、漆黒の安息の夢を見る────]*
(203) 2016/02/28(Sun) 01時頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2016/02/28(Sun) 01時頃
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[君に向けられる瞳は、>>190 つまらないという様なものから、 抗議するかのような色に変わっていた。 君がほんのりと嬉しそうに見えたのは、 僕だけだったかもしれない。
少年の腰から流れ出る赤い血には、 一瞥をくれてやるだけ。
そのまま、君は踵を返し、 彼の元を去るのだ。 ……この場では、死ぬことはできぬ、 なんてことは未だ知らずにいた。 だから、背後の少年へ、 追悼のことばを胸の中で、 呟いていたのだと思う。*]**
(204) 2016/02/28(Sun) 01時頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2016/02/28(Sun) 01時頃
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