18 Orpheé aux Enfers
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/09/05(Sun) 02時頃
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2010/09/05(Sun) 02時頃
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触られるの、ダメなんでしょー?
[冗談めかして笑いはするものの、その手は渡される譜面台を掴んで担ぐ。 触れるつもりはないようだった。]
部屋替えに関しては条件がいくつか。
いち、俺の指示に反抗しない。 なぜなら全体練習は俺とヴェスの指示が飛ぶからです。 副部長の謂う事はきくように。
いち、ずっと部屋を替えておく事は許容できません。 音楽家たるもの社交もひとつの教養です。 幾ら苦手な人間だとしても、交流を断つ事は容認出来ません。 初日は許すが、懇親会込みの夕食で少しはヴェスになれる事。 …まぁ、キスしたりはすんなって俺からも謂っとくし。
(192) 2010/09/05(Sun) 02時頃
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いち、練習室に寝泊りは禁止。 なぜなら防音設備になっている為、危険な行為を行っていても気付けない可能性がある為。 未成年者の飲酒喫煙、ダメ絶対精神に基づきます。 あと、もし中でぶっ倒れられても助けにいけない可能性がある為。 いのちだいじに、演奏はがんがんいこうぜ。
いち、変更するのは俺と。 そうすれば同室はサイラスだしお前も問題ねーだろ。 サイラスも受け入れてくれると思うしな。
…ただし。 サイラスが部屋割りを元に戻せと謂えば、元に戻すこと。
(193) 2010/09/05(Sun) 02時頃
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…………
〔相手に触る気がなくても、伸ばされた手が怖い。 バーナバスに笑われて、 担がれる譜面台を見ながら 僕は自分の心の情けなさが悔しくて唇を噛んだ。〕
〔条件には頷くしかなかった。 ……反抗、は基本的に、する気はない から、いいとして ……音楽に関わること以外は聞く気もないが……〕
〔もう一つの条件に視線をそらす。 ……近づきたくないけど……しょうがない……〕
〔三つ目の条件には、そんなものなのかな、と 飲酒喫煙には興味はないけれど それが規則のようならしょうがないと、 そもそも部屋が替わるならしないしと頷いて〕
(194) 2010/09/05(Sun) 02時頃
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〔四つ目には……安堵した表情を向ける。 サイラスが戻せと言うなら…の件にも こくりと頷く。それは当然だよねと……〕
『……わかりました。総てのみます。 ただ、一つめは、音楽に関すること、とだけは。』
〔了解を仕草以外で示す為 僕は携帯にそう打ち込み翳しながら メインホールへと向かって〕
(195) 2010/09/05(Sun) 02時頃
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―メインホール― [画面を開くも、返信は迷った挙句やめておいた。 アドレスを登録して、席を立つ]
先生、ようこそ。 客席を作りますから、どうぞごゆっくり見学していって下さい。 そろそろ皆集ることだと思いますから。
[余分のパイプ椅子を持ち出して、彼の為の席を作る。 そのキワに一言礼を零して、金管の定位置に戻っていった**]
(196) 2010/09/05(Sun) 02時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/09/05(Sun) 02時半頃
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はぁー…。こんなんじゃ駄目だよう、全く、もう…。
[楽器を丁寧にケースへ仕舞ってから、両手で自分の顔を覆った]
南高校の代表がこんなことでは、後輩にも迷惑をかけてしまう。 しっかりしろー。しっかりしーろー。
[自己暗示をかけるようにブツブツとつぶやいてから、顔を上げた。 ……涙で目は真っ赤だったけれど]
急性発症した花粉症、ということで誤魔化せないかな。
[部屋に置かれていた古びた鏡と睨めっこしつつ、 至極真面目に呟いた]
(197) 2010/09/05(Sun) 02時半頃
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[心を落ち着けてから、漸く開いた携帯電話。 ついでに見えた時計は、もう全体練習まで時間があまりないことを示していたか]
ええと……。こ、ここ、…何処?
[色んな意味で絶望した。迷った末に、メールを打つ]
(198) 2010/09/05(Sun) 02時半頃
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セシルは、携帯の着信に気づいて翳す携帯を引っ込めポチポチ
2010/09/05(Sun) 02時半頃
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>>198 ありがとうございます、ベネットさん。 ああでも、別に立見席でも良かったのですよ。
[一礼し、指定された座席をじっと見る。全員が入ってくるまで、さすがに座るのは気が引けたようだった**]
(@32) 2010/09/05(Sun) 02時半頃
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おし、条件飲むならそれでよし。 因みに部屋替えの事はお前がサイラスに伝えとけよー。 俺はサイラスの残念がる顔見たくないんでぇ。 だってアイツ、俺のこと大好きなんだもんなぁ。
[帽子を被りなおして、からりと笑う。 実際は自分で伝え難いと謂う事もあったのだけれど。 冗談めかして伝えてから。]
さーって、練習遅刻するなぁ。 お前は知らんが俺は先に行くぞー。
なにせ思い付きで決めた事を曲げるんだから あの部長様のお怒り食らうのは俺なんですからね。 あーやだやだ、すっげぇ雷警報?
[身震いする真似を見せながら、譜面台片手にのたりくたりと歩き出した。]
(199) 2010/09/05(Sun) 03時頃
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― 廊下 ― 〔部屋替えの件……伝えることもこくりと頷く ……冗談めかして笑いとともに言われた言葉に 本当にこれでよかったのか? そうは思ったけど、僕は口に出せない〕
『……ごめんなさい………… それと、ありがとう、ございます。』
〔色々思うことはあった。 けれど、携帯に打ち込む文字は余計なことは廃して 一番伝えたいことだけを打って翳し 先に行くと言うバーナバス…先輩にお辞儀をした
……僕の足はメインホールではない場所に チェロを…相棒を抱えたまま向かう〕
(200) 2010/09/05(Sun) 03時頃
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―物置部屋―
[部屋の扉から顔をのぞかせてみたり、 うろうろしていた所でメールの着信音]
……………!
[驚いたような表情になると、大人しく物置部屋の出口の側に佇む]
えーと、ええと。 僕はセシルみたいに、上手くないんだけどなぁ…。
[ヴァイオリンケースを掲げたまま、数度咳払い。 …ただでさえ、泣き腫らした後の枯れ気味の声だったけれど。 Yesterdayを口ずさむ]
(201) 2010/09/05(Sun) 03時頃
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- 大練習室へ向かう廊下にて -
[男は『自分の音』を愛したことなど無かった。 そしてこれからも、きっと愛することはないだろう。
感情を込めろといわれれば、感情を込めたフリをする。 色とりどりに響かせろといわれれば、プラスチックにペンキを垂れ流す。
それでも演奏を止めなかったのは 本当に色とりどりに描かれる音楽の世界を愛してやまなかったから。だから、頑張った。
頑張れば、いつか救われると思っていた。 それが無謀で、また、無駄なことで。
けれど、やはり自分の音を愛することは出来なかった。 愛していない者と寄り添うのは、苦痛でしかない。 だけどそんな弱音は吐けなかった。 あの父の元に生まれた自分にとって、それがどれほど我儘なことか!
なにより、そうするしかなかった。そうしたかった。]
(202) 2010/09/05(Sun) 03時頃
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― 廊下→物置部屋 ― 〔曲がってまっすぐ行って奥突き当り。〕 〔教えてもらった道順を辿って 相棒を向き身のまま抱えて歩く。 本当は走りたかったけどそうもいかない。〕
〔声が聞こえる。 聞きなれた声。けれど、聞きなれない声。 どうして、そんな悲しくなる声なのか。 わからないけど、傍にいたい声だと思った。 ……一人になりたいと 言わないで欲しいと思いながら〕
…………
〔ここ、かな?……声が漏れ聞こえる その戸をそっと開く…… そうすれば、ヴァイオリンケースを下げた姿が 真っ赤な眼でそこにいるだろうか?〕
(203) 2010/09/05(Sun) 03時半頃
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[静かに開かれた扉の音にも、驚いて一度肩を跳ねさせた。 けれど振り返って友人の姿を認めれば、ほっと表情は和らぐ]
セシル!本当に来てくれたんだね。 ありがとう、ありがとうっ。
[態々自分を迎えに来てくれた彼へ駆け寄って、深く頭を下げた。 多分、普段通りに振るまえている筈だ。 …真っ赤になったままの眼を除けば。
彼が自分の歌声に、哀しげな色を感じ取っていたことを知らない]
急がないと、揃って怒られちゃうね。大変だ。
[冗談めかして言いながら、強がって笑みを浮かべた]
(204) 2010/09/05(Sun) 03時半頃
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― 物置部屋 ―
”行くって、言ったから。 約束したから…ううん、約束がなくても。”
〔振り返ったサイラスは表情こそ和らいでいたけど 目は真っ赤。声は歌っている時から掠れが混じっていて ……それで何時ものように振舞われても 笑われても…………余計に、苦しい。 僕は、声なく口パクだけでそう口にして〕
〔……深く下がった金髪が戻るところで 相棒を抱えていない腕を伸ばして…… 逃げられなければ、片腕だけど 抱きしめながら、文字を綴る、その背に。〕
(205) 2010/09/05(Sun) 03時半頃
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[セシルの顔は、明らかに自分のことを心配しているようで。 本当にもう大丈夫だからと。 再度笑みを作ろうとした所で、伸びてきた腕に包まれる]
……………………っ。 せ、セシル…。
[いつもと逆転した立ち位置。 彼だって今、大変な筈なのに。余計な負担をかけてはいけないのに。 確りしなくてはと自分に言い聞かせるのだけれど、それでも包み込む腕があまりに優しくて。引いていた筈の涙が、再び溢れてくる。視界がぼんやりと滲んだ]
(206) 2010/09/05(Sun) 04時頃
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〔またサイラスが何時もの表情を作ろうとする。 けれど、僕はその表情を見なかった。 既にサイラスの身体を抱きしめていたから。〕
…………… ……… …
〔声はやはり出ないから、ただその髪を 抱きしめながら撫でる。 そっと、だけど、何度も ……何があったかはわからない。 けれど、何かはあったことは分かるから。 一人で抱え込むのは、大変、なのはわかってる。 一人で抱え込まれるのが、悲しい、のは今知った。 滲む感情は知らずとも伝播するのか、 サイラスの視界が滲んでることはまだ知らないまま 僕の視界も滲んだ〕
(207) 2010/09/05(Sun) 04時頃
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[音楽が憎い。
――――…でも、本当は愛して欲しい。
なんて、そんなこと。
音楽を愛しているのに、音楽の道から離れなければいけない自分の、何と脆い切望であることか]
[生まれた時から、音楽の道は、なかった]
[このまま頑張り続ければ、きっと、無事には済まない。それで良いわけがない。
フルートを吹いていたいけど、叶うなんてはずがない。
愛してくれないのなら、俺は世界一のフルート(ほら)吹きになろう。そして、世界中の人を騙してしまおう。
自分の本当の感情なんて、とっくの昔に何処かに置き忘れてきてしまった。]
[高校生をゲストに呼んでの文化祭。
其れは出演者の血縁上、とてもとても有名な評論家達も集まる。
そこに、まさか不倫で出来た子供が居ては困るのだと。
アルバーンが学園側にも圧力をかけてきたのが、合宿が決まる少し前。
「そんなわけで申し訳ないのだけれど…」
そう謂って頭を下げてきた学園の上の方の人が、なんだか可愛そうにさえも思えた。
合宿までは在籍している状態で構わないと。
ただし当日、舞台に上がる事は叶わないと。
どうせ卒業すれば触れる事が出来なくなるのだと覚悟はしていたから
その終わりが早まっただけだと念っていた。
けれど。
長年に渡って暗澹たる嵐を抑え続けてきた心は耐える力を失っていたようだ。
自分自身にも、自覚のないほどに。
重く、重低音で唸るように、心が思いも寄らぬ方向に傾き始める。]
憎い。
羨ましい。 苦しい。
何故。
音楽は平等じゃないのか。
どうして。
吹きたい。
辛い。 悲しい。
どうして、どうして、どうして、どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして
サイラスは、セシルに身を預けつつ、しばしの間おとなしく髪をなでられていた。**
2010/09/05(Sun) 04時半頃
…―――台無しにしてしまえばいいんじゃないか。
きっと、それが…… … …
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2010/09/05(Sun) 04時半頃
アイツの絶望する顔が見れるかなぁ。
[くつ、くつと喉の奥を鳴らして 哂う。]
セシルは、サイラスの体重を感じながら、少なくても涙が止まるまで撫で続けた*
2010/09/05(Sun) 04時半頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/09/05(Sun) 04時半頃
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[プラスチックの絡繰り鳥が、翼を広げて飛び立った。
……――――――――くつくつと、零れ落ちるのは涙ではなく笑い声。]
(208) 2010/09/05(Sun) 04時半頃
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あーやだやだ。 珍しく悲観的になっちゃった。 後輩にこんな姿見せらんないっしょ。
ジェリーちゃんにも変な心配かけないうちに、さっさとモードチェンジしなくちゃねぇ。 ヴェスにも雷落とされるんだし、意思は強く覚悟しなきゃー。
[わしわしと帽子ごと頭を掻いて。 ふくぶちょーモード! なんて呟いてみた。]
(209) 2010/09/05(Sun) 04時半頃
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- 大練習室 -
[先に来ていたメンバーにはいつも通りに肩を竦めて見せ、適当な位置の椅子に腰掛ける。 そこが客人のために用意された椅子だと知る由もない。 煙草は吸わないまま捨てて、足元には白銀のしまわれたケースを優しく置いた。
髪の長い部長様はやって来ていただろうか。 どの道彼には部屋を少しの間入れ替えると伝えおく。 勿論ものすごく不機嫌な顔で、ハリセン三発ぐらい叩かれたが 俺と同室だから好きに酒飲めるでしょ、の一言でそれ以上のお咎めはなかったようだ。
メンバーが揃うまで、リップロールで半分遊びながら 「ドドソソララソ」とメロディーを吹いて唇を柔らかくしていた**]
(210) 2010/09/05(Sun) 05時頃
|
/*
プロロでも情報欄でもお触れがなかったので心配ですが、赤窓での中身会話失礼します。
なるべく最低限に抑えますが、苦手な方でしたら申し訳御座いませんとだけ。
こちらは明日の更新付近までもしかしたら顔を出せず居るかも知れませんので
楽器を盗むに至る理由を先に付けさせていただきました。
どのように関わってくるかはそちらにまるなg…お任せいたします。
もし関わりにくいようなら、部長の楽器(タクト?)を盗んでるところを見ちゃった!
とか、元の囁き狂人の位置付けでも問題はないかと思います。
余計なお世話だったら申し訳ありません。
拙い狼ですが、よろしくお願いします。
[寝落ちしたと思われるカルヴィンにそっと毛布をかけつつ**]
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―物置部屋―
[ずっと撫でていてくれたから、呼吸が落ち着くのも少しは早くて。 彼が指先で綴る文字に、静かに意識を傾ける。
やがて一段落つけば、頬を伝う跡を消すように軽く擦って。 セシルと共に、大練習室へ向かうだろう**]
(211) 2010/09/05(Sun) 09時半頃
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