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ちょっと緊張と言うか、改めて言うのも
恥ずかしい気がしますが、
よろしくお願いします……先生。
[互いの水気が取れた頃合いで、寝具の前で
そっと葛籠さんを抱きしめて、先生、そう呼んだ*]
[優雅の件は、とりあえず置いておいて。
経験に関しては、抱かれたことはあっても男を抱いたことはないと、偽ることなく明かした。
たまたま付き合った相手が望んだからという理由も。
童貞疑惑を否定されたなら、ごめんと返しながらも、ほんのり惜しかったような、不思議な心地に襲われる。
うん、でも、柔らかさも良いものだから。
知っていてくれて安心したのは事実だ。
こんな自分が童貞を貰うのは、流石に緊張してしまう。]
男同士は、どちらも出来るからな。
楠サンが望む方で。
[じゃあ、まず君に抱かれるよ、と。
色を纏わせた声音で。
差し伸べられた手に手を重ね、浴室よりも寒い部屋に戻っても、身体の火照りが収まることはなかった。]
君も、冷えるから。
[彼も自分と同じ状態であれば良い。
そう願いながら、彼がしてくれた後で、同じように身体を拭いてやろうとしたことだろう。
これだけ見れば無邪気なものだ。
瞳にチラチラと揺れる、欲の熱さえなければ。]
[ベッドの前に来たなら。
ムードを作ったりした方が良いのだろうかと、自分らしくもなく過ぎったりしたのだけれど。]
せ、先生って。
オレ保健体育の教師じゃないぞ?
[拍子抜けしてしまう。
ああ、でも、飾らないでいてくれるんだ。
そうも感じられる。]
ふふ、そういうプレイってことに、してみるか。
[楠クン?と呼ぶ声は態とらしい。
腕を伸ばし、緩く抱きしめて。
風呂場で気付いた、どうやら敏感な性質らしい彼の背中を、つうと人差し指で撫でてみたりして。]
なぁ、ローションとか、持ってる?
さっきのオモチャの付属にあったりするかな。
[必要だから、と瞼を伏せて。
基本的な女性と違う身体の構造は理解しているだろうから、色々、暗に伝わってほしい。
実は、結構、これでも恥ずかしくて堪らない。]
男、だから。
準備しないと、入んない、から。
[耳の端が熱い。
ある程度は自分で解くつもりながら、流石にローションは持ち歩いてないからと、小声で頼んだ。*]
[葛籠さんの経験を聞きながら、
どちらも出来るならどっちも経験してから
考えれば良いのにと、出てくる疑問は
経験が無いから出てくるものなのか]
葛籠さんとならどっちも経験してみたいですし、
どうせならあなたにも抱く方も経験してもらいたいです。
[その方がきっと良い、とは思っても初めての経験は
葛籠さんの負担を軽減させることが優先だ。
しかし葛籠さんをいざ抱くと決まると妙に緊張してしまう。
腕の中にいる彼を壊してしまわないか、
薄いガラス細工を抱きしめる様に、
そっとそっと包み込んで、はい、小さくそう頷いた]
大丈夫です、俺不摂生ですが結構頑丈ですから。
[部屋に戻っても少し低く感じる温度が心地良い位だ。
不健康自慢をしつつも、お互い水気を拭き取るだけの
動作も楽しくて仕方ないと笑みを浮かべていられたのはここまで]
え、プ、プレイ?
そんなつもりじゃ、ひゃっ!ぁっっ。
[確かに彼女との時にこんな挨拶はしたことは無いが、
それとこれとは違うしと、
しどろもどろに言い訳しかけた声が
背中をなぞる人差し指のせいで色を変える。
優しくカッコつけた形になっていた抱擁から
一気にぎゅう、と強く抱きしめて先生に縋りつく
生徒へ早変わりだ]
ローションですか?
俺の部屋にはないですけど、多分あのプレゼントに。
[急に様子が変わったのは葛籠さんも同じ。
どうしたかとまじまじと見ると、顔も耳も赤く、
恥じらうような消え入りそうな声。
次々と色んな顔を見せてくれる葛籠さんを
可愛いと思いつつ、ローションと言われて
件の置いておいたプレゼントへと手を伸ばした]
入ってますよ。
コンドームも一緒に、ローションも。
プレミアムパックらしいですけど……。
[箱を開けると丁寧に一式揃っていて。
これは管理人に感謝すべきなのかどうなのか。
悩みも優雅と一緒に枕の隅に置いておいた]
どうぞ。
俺、どうしてたらいいです?
抱きしめてた方が良いです?
それとも。
[あなたにキスした方が良いですか?と。
赤く熱を持った耳孔に囁きと吐息を同時に吹き込んだ*]
……マジで欲求不満なのでは?
それともこの格好が悪いんすか?
[寝入り頃にも首をはむはむされていたことを思い出した。
やめてほしい、刺激が強い。
じぇらぴけを見下ろしながら、服の魔力恐ろしやと思ったり。着替えたい。]
[本当に、これは、どんな状況なんだろう。
羞恥プレイというやつか。
もうこうなったら腹をくくるしかない。
こうなったら存分に彼に気持ちよくなって貰わねばと、恥ずかしさの中でも決意する。]
やりたいことを、やって。
オレ、生徒の自主性は重んじるよ。
あまり見られるのは、流石に、やだけど。
[準備されたものに、感謝を。]
キスでも……勿論、いい。
[耳に触れる吐息と声は、身体に電流が走ったような刺激を運び、ひ、と小さく悲鳴を上げる。
楠をベッドの上へと導き、彼の体勢は任せるけれど、自分は向かい合って、女性のようにぺたりと座る。
勿論、その下には予めバスタオルを敷いて。
他人の、目の前の男のベッドであることを改めて意識しながら、かすかに震える指先でローションのボトルを手に取り、幾度か失敗しながら蓋を開ける。]
ちょっと、支えにさせて。
[肩か、どこか。
楠の身体に掴まらせてもらい、軽く膝立ちになり。
ローションで濡らした自身の指先を、そろりと、女性とでは中々使わないだろう、後孔へと伸ばす。
向かい合っていれば直接彼の目に入ることはないだろうと、意図的に向かい合わせになった理由はこれだった。]
久しぶりだから、時間、かかるかも。
君の、……結構、大きいし。
[息を吸って、吐いて。
人差し指を体内に、少しずつ、差し入れていく。
ぐちゅりと、人工的に濡らされたいやらしい音は、きっと向かいの楠の耳にも届くことだろう。
ゆっくり、ゆっくり、第一関節まで埋められる。]
――、ん、ッぅ、
[ほんのり苦しげに眉を顰める。
本当は慣らす行為が得意ではない。
もう少しすれば楽になってくるのは分かっているが、最初のこの段階が、どうしてもきつい。
縋るように、掴まった手に力がこもった。*]
うん?
いやー、あんまり困ってはないんだけどなぁ。
でもやっぱ、じぇらぴけがいけないのかもしれない。
[下衆極まりない。
スキンシップ過多は確かに、じぇらぴけの魔力か。
おっぱいと並ぶくらい、足好きだし。
…とは口に出さないでおこう。]
[目の前でしゅんとする阿尾
赤いモップの後ろに垂れた尻尾が見えるようだ。
阿尾の為を思って、というのもあるけれど。
一番は、阿尾にとって自分の存在が「一夜の過ち」になってしまうのが怖いから、だから。
こんな風に気落ちさせることに、罪悪感を覚える。
それでも心を鬼にしてやんわり突き放したのに、
まったく、神様ってやつは]
……阿尾さん、は。
このまま今夜何もなかったところで、
僕の人生においてモブたりえませんよ。
[安心させたいがため、というわけじゃない。
少しばかり苦い気持ちさえ抱えて、吐露したのに。
この夜をスルーして行くことはできないと、
神様に突きつけられた。
このままここから逃げられなければ。
阿尾に唇へ触れられてからというもの、ギリギリで堪えていたものが、溢れてしまう。暴かれてしまう。食い荒らされてしまう。
その想像は──普段「もか」や阿尾を通して巡らせていた想像よりもずっと生々しく、息が詰まるような苦しみを齎した。
それは、苦しみよりも尚鮮烈な快感を伴って]
[ベネットさん。と呼ぶ声
そのくせ、誘い込まれてやってきた阿尾の首に腕を絡ませて、逃すまいとする体は本能に忠実]
──ん、んぅ……
[触れる舌先があつい。重なる心音がはやい。
緊張しているのも、興奮しているのも、僕だけじゃない。
その事実に、くらりと目眩する。
身じろいだ折に彼の下肢に萌した熱を見つけると、
今度は偶然でなく、わざと膝を動かして、
太ももを擦りつけた]
[扉が開かない、と気づいた時。
真っ先に感じたのは、これでは阿尾から、そして阿尾を求めそうになる自分から逃げられない、という危機感で。
ここから出られないことそのものに伴う命の危険だとか、誰かをコンタクトを取って助けを呼ばなきゃだとか、
そういうことをすっかり忘れていたのだ。
……まあ。幸い、スマホはあるから。
明日になったら管理人でも警察でも何でも呼ぼう。
心配は全てぽいと放り投げて、更に舌を伸ばした*]
あ、はい……先生。
[生徒の自主性を重んじると言われても、
観察に徹するべきかと考えていた方向性を
先に制されてしまい、さてどうすべきかと眉を寄せる。
しかしローションを開ける手が震える様子に
彼も緊張しているのだと理解して、
それ以上は彼に要求することはなく
支えを望まれればそっと両手を広げて、腰を抱く]
いいですよ。
葛籠さん、あなたがいい、と思うまで。
時間を掛けてください。
[自分のサイズを大きいと思ったことは無いが、
経験のある葛籠さんが言うならそうなんだろう。
リアルな話に俺も恥ずかしくなって、思わず俯けば
萎えてはいない俺自身と、葛籠さんのものがあって]
苦しい、です?
[女性の秘所から漏れるような水音と、苦しそうな声が
上と下から聞こえてきて、間近の彼に問い掛ける。
眉を寄せる表情に、苦しさが無い筈はない。
しかし俺に出来る事もなく、何度も呼吸を繰り返し
ぐちゅりと卑猥な音をさせる彼を見つめるだけ]
[縋る手に力が籠り、痛みを感じて俺も眉を寄せるが
これは彼が感じているうちの僅かでしかないだろう。
そう思うと、少しでも穏やかなものに変えたくて、
苦痛を分け合おうとするように耐える息を漏らす
唇にそっと俺の唇を重ねる。
吐息を奪うのではなく、触れるだけの、
リップ音交じりのキス。それは鼻や目尻、眉間の皺にも
落としながら、片手で腰を支えつつ腰をぐい、と近付けると
互いの熱を擦り合わせるように腰を揺らしていく]
俺が聴きたいのは、そんな苦しそうな声じゃないです。
[まだ男の快感は性器でしか知らない分、
快感を一緒に感じようと腰を擦り合わせて。
空いた片方の手で2本軽く握って扱き合わせ始めた*]
[違和感を、慣れるまでは必死に抑え込むのが常だった。
だから不満も何もなかった。
楠の視線を感じながら、自分が萎えてしまう前に、快楽を感じとれる段階になりたいと願っていた。
腰を抱く手があたたかさをくれる。
それに、とても、助けられて。
そんな時だった。
ふと視線を上げたなら、寄せられる顔。
今度は頬にキスをくれたりするのかな、想像するだけで、知らず緊張していた身体の力が緩み。
受け入れようと自然に瞼を伏せて――]
……、
[唇に触れた柔らかさに、震えた。
決して嫌だった訳ではない。
ただ、なんとなく、今の自分たちの関係では、彼はしてこないだろうと何となく思い込んでいたから。
意外だったというのが正しいかもしれない。
一瞬のぬくもりは、ひどく優しかった。]
[もし魔法のようだ、なんて過ぎり。
ファンタジー小説家へ転向したみたいだと自分で思う。
それほど彼の口付けは、
感じていた苦しさを溶かしていった。]
あ、あぁ、……っ、ちょっと、待っ、
[熱と熱が直接擦れ合う。
味わったことのない快楽が背筋を這い上がる。
ローション以外の水音が混じり始めるのにそう時間はかからず、苦しげな声は違う色を纏った。
無意識に腰が揺らめき。
もっと、と強張るように身体を寄せる。]
楠、さ、――そろそろ、いい、よ。
[いつしか、後孔は指を3本受け入れて。
達する前に早く此方へと望むみたいに、ひくりと、浅ましく孔の縁を震わせていた。]
生徒さんは、卒業して。
此処からはもう、教えなくても――な?
[解したのとは違う手を伸ばし。
自らからも彼の昂りに指を絡めて、数度弄ぶ。
でもまだ達さないように、
きゅ、と締め付ける振りを。]
抱いてくれるんだろ?
[素早く、掠めるみたいに、唇の端に口付けて。
準備の整った身体でそっと抱きついた。*]
[口付けは大切なものだと女性はよく言っていた。
儀式みたいなものだから、とお姫様の様に
扱って欲しいと常々願っていた女性は口にしていたが。
衛生面以上に大切にする必要はないだろうと言って
怒られた記憶はまだ何処かに埋まっている。
しかし、ふ、と苦痛が和らいだ様に見える葛籠さんの
呼吸に、口付けも特別な力があるのかと
主張がまんざらでもない気もした]
葛籠さん、葛籠さん。
[だから思い出してしまった彼女ではなく、
俺がキスしたいのは、キスしているのはあなただと
名を告げては顔中に唇の雨を降らせては腰を擦り合わせた。
頭は冷静だが、下半身は全然冷静ではなく
綺麗に落としたはずの泡よりもぬるりとした先走りが
掌と2本の熱を包み音を立てていく]
ん、ふっ、ぅ……ッ。
[2人分を扱く快感は今の構図も葛籠さんの痴態も相俟って、
今までにない異様な興奮を俺にもたらした。
このまま彼の腹に押し付けて吐き出したい欲を
我慢出来ずに訴えようとしたのと、彼の許しが出たのは
ほぼ同じだった]
ちょ、出るから、ダメですって。
[気付けば彼と同じくらい息が荒くなっていた。
ふぅ、ふぅ、と暴発を抑えるように肩で呼吸を繰り返す中、
葛籠さんの指に遊ばれた熱は危うく先んじてしまいそうになる。
生徒卒業という割に悪戯な扱いに、悔しそうに
葛籠さんを軽く睨み付ける。
そしてすぐに唇の端を掠めた唇を
追いかけて今度はしっかりと唇を合わせて身体を抱きしめた]
この体勢のまま、挿れます、よ?
[体を抱きしめたまま、彼の身体を下にするように
ゆっくりとシーツの上に横たわる。
勿論彼に重みを与えないよう、彼の背が落ちて
重力が感じられ無くなれば、俺はそのままの体勢で。
支えていた両手を腰から下に下ろして太腿をまさぐった。
そのまま太腿すら越えて膝まで辿り着けば
膝裏を掌で支えて拡げるように持ち上げる]
……女の人みたいに、濡れてますね。
すごく、いやらしく見えます。
[拡げると言っても、彼の表情を見ながら。
それでも繋がる場所はしっかり見えるくらいまでは
抱えて拡げてしまうのだけれど。
女性とは違う秘めた場所を好奇心で思わずまじまじと
見つめてしまったが、じっくり見られたくないと
言われたことを思い出してゆっくりと身体を近付ける。
俺のものは擦り合わせた互いの先走りでねっとりと
濡れている。
硬さも成長も十分なそれを、
艶めかしく濡れて呼吸をしているような場所へと
ひたり、押し付けてから]
葛籠さん、いれますよ。
[ぽた、と顎から汗が落ちるのも構わず、
一言呼びかけてから、数度に分けて全てを突き入れようとした*]
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