160 東京村
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[彼女の背後に、追いかけるような足音が響く。]
[それとは逆の通路の方から、 穏やかな男の声が聞こえてくる。]
「 大丈夫です 」
[まるで助け導くような穏やかな声を辿るなら 路地の向こうの先に表通りが見えるだろう。
元より少し奥まった場所にあるとはいっても 昼の新宿だというのに、人気は感じられない。
穏やかな声は、表通りにある 雑居ビルの間に設けられた地下鉄への階段の方から 聞こえてくるだろう]
(190) 2015/06/06(Sat) 22時半頃
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[そんな話を交わしたのも先ほどのこと。 今はピッチャーをそろそろと机に置きながら、突然目の前に現れた力士シールを見ている。 女性客が、ワタヌキが呟いた一言を怪訝そうに繰り返す。]
……ん? ちがう……?
[ワタヌキの見るカウンターに貼られた顔は延々つばを飲み込み苦しそうに二重あごを揺らしている。シールの色は白と紫の間で明滅し、顔を延々分裂させ続けているので、正確な数がわからない。]
……おじさん乱視がひどくてね。
(191) 2015/06/06(Sat) 22時半頃
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[そして更にもうひとり来店。 視線を向ける。『香港小吃』を思い出す。 551のように強い印象を持つ取っ掛かりがあるわけではないが、おそらく。 ワタヌキは強烈な違和感を感じる事となった。 明確に感じる。『妙』だ。 相手が自分に『気づいている』ようなので、軽く頭を下げ、愛想としてへらへらはしておく。
『ただ空いていたという理由で店に辿り着いた自分』と、551の彼の隣にいた『お嬢さん』が会う事に対しても、『すごい偶然』が既に発生している。それも『同じ街・新宿』の店ではなく『目白』である。 店主の挙動から察するに、はっきり言ってしまうのも心苦しいが、おそらく『たいして流行っていない店』だ。]
(192) 2015/06/06(Sat) 22時半頃
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村建て権とかもう、全部メルヤさんに描写お願いしたいくらい惚れ惚れしていますが\(^o^)/
ひ、必要でしょうから受け取っておいた方がいいでしょうか……
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(そんなわけないじゃん)
[自分の思考から逃げるようにスマホを見た。 Twitterのトレンドを眺める。Twitter自体はやっていないから、いつもこうして中心の流れだけを拾い読みしていた。 朝の山手線幽霊事件の話題の隙間に「きさらぎ駅」という単語が混じる。
『電車で人が消えたのと同じ日にきさらぎ駅の実況きてんだけど、こマ?』 『マジならきさらぎ駅に行く瞬間を見たやつ大量発生ってことかよ』 『飛び降り=きさらぎ片道切符ってこと?』]
(193) 2015/06/06(Sat) 22時半頃
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[そこに重ねて。 同日にあの場に居た者が此処にいる事が、違和感でなくて、何だろう。
何か繋がりがあるはずだ。そう思うしかない。 『たまたま』で理屈をつけるのは、もう難しい。
仮に『たまたま』『星のめぐりあわせ』『偶然』『運命』……それら中身のからっぽな何かだったとしても、こういう時は気をつけるに越したことはない。]
(194) 2015/06/06(Sat) 22時半頃
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[荒い息を吐いて、細い路地を走れば 少女の背中が見える。
彼女が何度も細い路地を曲がるので、見失いそうになり 女子高生ひとりくらいすぐに追いつくかと 思われたが、そうはいかないようだった。 なにせ狭いうえに、どの店も物置や ゴミ置き場として使っていて、道が悪かったのもある。]
[路地をまた曲がったところで、 見失いそうになった少女の背中>>182が見えた。
彼女の背中を追いかけて、また青年は足を踏み出す]
(195) 2015/06/06(Sat) 22時半頃
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……はあ。一度会ったら友達で、毎日会ったらブラザー、ですか。
(「おかあさんといっしょ」かな?それとも)
もしかしてええと……あの、あれですか。昔流行ったヒッピーとかそっちの方の人ですか?それともレゲエの方とか。
[この男の正体はつかめない>>189。いや、日本人なのかどうかも徐々に自信がなくなってきた。]
乱視ですか……なら仕方がないです。大変ですね。目を酷使するお仕事とかですか。……いえ、気になったとかじゃないんですけど。
[もう一人の女性の様子にも時折目を向ける。昨日の妙におびえた様子といい、ただの挙動不審なのか、別の原因があるのか、現状ではそれにも意味があるように思えて仕方がなかった。まるでRPGの話しかけないとフラグが立たないNPCのようだ]
(196) 2015/06/06(Sat) 22時半頃
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/*
ミルフィが狼でなければもう一人いるはずなんだけど、そうすると場合によっては襲撃かち合ってランダムでひなこさんの襲撃通らないかもしれないから、村建権は一旦襲撃が確定したあとでいい気がしてるの
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[『寂しくなんかない』とは、どういう意味だろう。 寂しさ……孤独、満ち足りなさ。 私は孤独だった。やさしい両親がいても、私は孤独だった。 どうしようもなく、私はただ自分のせいで、一人だった。 私は寂しさから救われたいと……ずっと思ってた。
『大丈夫です』と声が響く。(>>190)
大丈夫なのか、と思わせる波長をその声に感じた。 後ろからは追いかけてくる足音。 足音から逃げるように、声を頼りにするように明るさの見えた表通りに飛び出た。]
(197) 2015/06/06(Sat) 23時頃
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[通りには誰もいない。人の声もしない。 新宿の路地は意外とチラシの一つも落ちていなくて、その綺麗な路面が静けさをより演出していた。 こんな場所があるだろうか。違和感がぞわぞわと足首から上がってくるような感覚で。
私は、どこにいるんだろう。
そんな思いがよぎったが、後ろからは足音が迫ってくる。 私は、声のしてくる階段を……下っていった。]
(198) 2015/06/06(Sat) 23時頃
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/*
そしてミルフィが狼だった場合LWなのでお気をつけあそばせ。
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[階段は結構な高さがあるようだった。 …彼女が階段を下りようとした時だ。]
(199) 2015/06/06(Sat) 23時頃
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「 見届けますから 」
[―――彼女の背中。 真後ろから、突然穏やかな声が響いた]
(200) 2015/06/06(Sat) 23時頃
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/*
ここまで狼もう一人が赤ログ喋らない理由が思いつかないので、ミルフィ狼でほぼ確だと思ってますが……どうでしょうね。
でも私もちょくちょく見てはいるので欲しいひとにさらっと渡せますから!
私の描写はあまり期待せずにどうぞ……。
いざとなったら頼りますありがとう〜〜。
/*
そう、実はこの村は今日で終わる可能性が多大にあります……状況的に。
でもRP的に回避するのが厳しい……!!
天に祈ります……。
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[突然の、背後からの声。(>>200) 驚いて、振り向く――]
(201) 2015/06/06(Sat) 23時頃
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[高い階段を降りる手前。 彼女の振り向いた先には、誰も。何もいない。
ただ、視線だけは感じるだろう。 どこかから穏やかに「事を見届ける」ような視線を。]
(202) 2015/06/06(Sat) 23時頃
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若いのに知ってる? ヒッピーの人とかそっちの人だと思ってくれればいい。 レゲエも大好きだけど。
[どちらも肯定の為頷き『Irie』と、しみじみいがらっぽい声で続ける。やはり何人か不明。>>196]
そうそう。細かい手仕事。
[腕につけたアクセサリー類を見せてそう言った。]
……これ流行ってる? おじさんびっくりしちゃった。 お嬢さんびっくりしないんだね。
(203) 2015/06/06(Sat) 23時頃
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ワタヌキは、力士シールを左手で指さした。
2015/06/06(Sat) 23時半頃
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[少女の背中を追って、細い路地を出た。 出た先のすぐ、空き缶のごみ箱が並ぶ自販機の傍で、青年は荒い息を整えるように一度立ち止まった。]
は、 …は、
[細い目が、舐めるようにひなこの背中を探す。]
(204) 2015/06/06(Sat) 23時半頃
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(>>192) [不思議なおじさんが軽く頭を下げたのが見えたので、当たり障りない会話を返した。]
…あ、どうも。今日も会いましたね〜。好きなんですか? 中華。
(205) 2015/06/06(Sat) 23時半頃
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ああ、そうなんですか。昔だったかな。学校で「映像の世紀」見せられたんですよ。その時にですね。教科書の中の話です。 あの人たち、今は何してるんでしょうね。月日が経ってただのジェントルマンになっちゃったのかしら。それともお花畑の国にでも行ったかな。
へえ、これ……あなたが作ったんですか。露店とか出してるんです?
[興味深そうに腕のアクセサリーを眺める。昨日のような薄汚れた状態で作っていると考えると買う気はわかなかったが。]
どうでしょうね。流行には疎いんです、私。見ての通り。 ………流行ってるかもしれないですね。こういうのって周期あるじゃないですか。
(206) 2015/06/06(Sat) 23時半頃
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ちいさい……に……どもる。 へー、これで吃るって読むんすか。 あざっす、俺も近々行ってみますわー。
……んおっ!?
[元気よく入って来た女の子>>145に、堀川はまた大仰に声を上げた。 だって、立て続けの3人目だ。それも、若い女の子。 普段の『たまらん屋』ではありえない事態だ。]
っしゃい!ラーメンね!
[堀川はいそいそとスマホを仕舞う。 怪しい男と淡々と会話しながらラーメンを食べる目の前の女性の考えていること>>181などつゆ知らず、手早く麺を湯がき始める。]
(207) 2015/06/06(Sat) 23時半頃
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石工 ボリスは、メモを貼った。
2015/06/06(Sat) 23時半頃
読書家 ケイトは、メモを貼った。
2015/06/06(Sat) 23時半頃
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[力士シールを見て、溜息をつく。流行し出したらこれの類似グッズが大量に作られてアングラっぽい雑貨店で出回るのだろうか。それらが混ぜこぜになって東京の街を侵食することを考えると、今すぐ里帰りしたくなった。]
昨日から何枚も目にしてるんです。玄関の前にまで貼ってあるんです。今日帰ったら家の中にまで貼られてたりして。……なんて。 ふふ、ふふふふ………
はあ。
[溜息をつきながら、麺を完食した。スープは飲み干す気にまではならなかった]
(208) 2015/06/06(Sat) 23時半頃
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[会話を聞くだに、二人はどうやら顔見知り程度の仲のようだった。そして不思議なことに、3人目の女の子も。]
え、皆さんお知り合いさんで? えーと……あの、皆さんもしかして、 赤い手ぬぐい巻いた子に、 ここのチラシもらったりしました……?
[昨日も、一昨日も。 首にこの『たまらん屋』の手ぬぐいを巻いたままの彼女の姿を、確かに見かけた。LINEの反応は未だにない。けれども、別れた彼女が、もしも自分のこの店のために、チラシ配りを続けていてくれたとしたら……?
堀川は、思わずじーんと胸が熱くなり、鼻を一つ啜った。 涙目になりそうなのを誤摩化すように手の甲で目を拭いつつ、3人目のお客さんのラーメンを仕上げながら、ふと、二人の会話にカウンターの向こうに視線を投げる。]
(209) 2015/06/06(Sat) 23時半頃
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[何も、いない。 私は階段の上で振り返ったまま足を止めている。 聞こえてくるのは向かってくる足音で。 逆を向けば、階下が遠く感じるような階段がある。
私は、階段を――]
(210) 2015/06/06(Sat) 23時半頃
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[不思議おじさんと話してる女性客をみる。この人も香港小吃で見た気がした。 そう言えばこの変なシールもあのお店で見たような…中華屋さんではやってるのだろうか。]
(211) 2015/06/06(Sat) 23時半頃
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[>>205 軽く頭を下げた時に眼鏡の女の子は、当たり障りのない会話を持ちかけてきていた。]
偶然だねえ。 うん。君も中華好きなの? ここ、穴場のラーメン屋だったりする?
(212) 2015/06/06(Sat) 23時半頃
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え?なんすか。四つ子? っと、あいっ、おねーさんの『たまらん麺』ね。 お待たせー。
[3人目の彼女にラーメンを差し出したのち、二人が覗き込むカウンターの裏側を確認しにいく。そうしてそこに貼られていたシールを見て、訝しげに首を傾げた。堀川はこのシールを初めて目にするようだった。]
うわっ。誰が貼ったんだろ。 まーでも、面白いし貼っといてもいっかなぁ。
……って、えっ!? ちょ、ちょっとぉ。怖い事言わないでよおねーさん。 てか、なんすかこれ?流行ってるんすか? 俺からするとちょっとカワイイすけど。
[と、おもむろにスマホを取り出し、パシャリと一枚。 客が食事中だというのに、シールの写真を撮ったようだ。]
(213) 2015/06/06(Sat) 23時半頃
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[――飛ばなかった。]
(214) 2015/06/06(Sat) 23時半頃
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