35 星降る海岸に纏わるエトセトラ
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―村の通り→―
………団十郎さん。
[声をかけられれば、振り向き。 どこかほっとしたといった調子で、団十郎の名を紡ぎ、 そのあとは、私塾の休耕や旅館の女中の具合も知る限り告げて。]
ぁ、いえ、
[傍目にも元気がないようにみえたのか。それはいかがなものか。 つい、むにっと自分の頬をつかみ、元気な笑顔を作ろうとした時、] あ、かっちゃんが…。 いいにおいね。
つきあいますつきあいます。 ……かぼちゃのほうが好きです。 [思わず笑みを滲ませつつ、団十郎の促しに従った。]
(195) 2011/08/15(Mon) 22時半頃
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[勝丸から焼き茄子を受け取れば、小銭を手渡して。 どこか勝丸と民子は勝ち誇った笑みをしていたかもしれないが、まぁさておき。 焼き茄子を頬張れば、満足そうに頷いた。]
うむ、美味い。流石だな。 一平太、お前もどうだ?
[何か頼まないか、と弟にも促して。 本当は一つで済ませるつもりだったのだが、次に焼き上げようとしている茄子を見れば決心はもろく崩壊する。]
無論、ここで食べていく。焼きたてが美味いのだからね。
[二人の策にまんまとはまってしまったが、凄く幸せそうな表情を浮かべていた。 手に持った茄子をぺろりと平らげれば、]
む。獅子唐、新しく作り始めたんですか? これもまた美味いんだよな。醤油とかつぶしだな。
[笑いながら、勝丸と民子と世間話をする。]
(196) 2011/08/15(Mon) 22時半頃
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おみつは、真昼の耳を撫でて、なんでもないよと優しく告げる。
2011/08/15(Mon) 23時頃
朧は、団十郎と日向の姿を見つければ、挨拶がわりに手を上げて。
2011/08/15(Mon) 23時頃
子守り 日向は、メモを貼った。
2011/08/15(Mon) 23時頃
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―勝丸の店―
おう、先客がいると思ったら、おめえらか。
[朧と一平太に手を挙げてから、軽く噴き出す]
朧……おめえほんっとに、茄子好きだな。 ま、この時期の茄子は絶品だが。
おう、勝丸、俺にも焼き茄子ひとつ。 日向嬢ちゃんには、かぼちゃな。
[やがて熱々の焼き茄子を受け取れば、頬張って味わう]
(197) 2011/08/15(Mon) 23時頃
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……似てる?
[ぽそりと零された言葉に、一つ、瞬く。>>194]
そう、思えるようになったのは、この村の人たちのお陰ですよ。 皆、優しくて温かくて。 ……辛い思いをしている人がいれば、何らかの形で、手を差し伸べようとする。 それでいて、見返りを求めているわけでもない。
……そんな人たちの居る場所だから……私は、ここで生きたい、って思ったんです。
[生じた疑問は一先ず、置いて。 悲しげな笑みに、穏やかな笑みを返した]
(198) 2011/08/15(Mon) 23時頃
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……一度に全部は、無理でも。 ほんの少しずつでも、辛さの理由を、誰かに伝える事ができれば。 ……物凄く、楽になれるんですよ?
[自分でも、驚いたんですけどね、と。 語る言葉は、あくまで自身の事と位置づける。
何か抱えているのだとしても、付き合い浅い自分では、深く踏み込む事はできないから。 親しい者にそれを零す切欠にでもなれればよい、と。
抱え続ける事が苦しいと、今でも時折り思うからこそ。 そんな言葉を、付け加えていた]
(199) 2011/08/15(Mon) 23時頃
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―勝丸の店―
朧さん、一平太さん… …どうも。
[先客組の二人に会釈をし、 ほんとうに茄子が好きらしいなぁと、茄子をたいらげる朧には感嘆の一瞥を送った。]
ぁ、一平太さん。
さきほどは、お茶、ありがとうございました。 結構なお手前でした。と、あさちゃんもお礼を。
[一平太へ頭を下げる。]
つかいおわった湯のみとお盆、 ……台所においてきちゃったわ。
[よくよく考えてみれば、それの洗いものまで済ませてくるべきだったか 今頃になって後悔の表情のお嬢様。]
(200) 2011/08/15(Mon) 23時頃
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おお、団十郎に日向。いい匂いにつられたかい? 先ほど焼き茄子を戴いたところだ。美味しかったぞ。
[団十郎が噴き出せば、む、と表情を改めて。]
美味しい物が好きで何が悪い。 ま、昨日と今日と茄子続きなのは認めるが。
[私は幸せ者だと笑ってみせた。 因みに茄子に対する反応だけはあからさまに違うことを、自分自身気がついていない。]
それにしても、勝丸。 前に、こんな風に店頭で野菜を焼くなんてことしていたか?
[村での買い物を最近してないせいもあってか、そんな疑問をぶつけてみる。とれたての野菜の料理がこんなに美味しいとは、と感心し。]
(201) 2011/08/15(Mon) 23時頃
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双子 朝顔は、メモを貼った。
2011/08/15(Mon) 23時頃
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―書斎―
[夕顔を見送ってから、暫し、作りかけのからくり細工を引き出して弄る。祭りのためのからくり芝居。金具が滑らかに上下動して、仕掛けの中央で天女を舞わせる]
……これも、「お話」だなぁ。
[見世物としてからくりをひとつと言われた時に、自分で選んだのがこの演目であった]
言いたいことを、そのまま言えないから、「お話」に託す。
[かくん、と首傾いだ天女の眼差しが、羽衣を持つ青年の眼差しと交わる]
よく出来た、ありふれた「仕組み」だな。
[溜息混じりに、呟いた]
(202) 2011/08/15(Mon) 23時頃
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―道すがら―
そうでしたね。 二人揃って何をしているんだと、母様に呆れられて…。 けれど、玉ねぎだらけの煮物も存外に美味しくて、 なんだか可笑しかったです。
[相変わらず、表情は大きくは変わらないが。それでも兄に返すのは、懐かしむような柔らかな口調]
――――――――…はい、兄様。
[名を呼ばれ、相手が歩を止める。 差しかけた傘を揺らめかせながら、自分も同じように立ち止まって兄を見上げた]
(203) 2011/08/15(Mon) 23時頃
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………………………。
[何処か気を詰めたような言葉。 じっと兄を見つめて黙ったまま、途切れるまでそれを聞いて。暫しの間をおいて後、口を開く]
どうか、謝らないでくださいな。
私は兄様のことが好きです。 私を気遣ってくださる優しいところも、 剣のたつ凛々しいところも、全部。
長くお会いできないのは、……寂しうもありますけれど。 でも、私は、兄様が幸せに暮らしてくだされば、 それが一番なのです。
[安心させるかのような笑みに、応じるように緩やかに小首を傾げる]
もしも、兄様も村へ戻ることを望んでくださるのなら…。 私は喜んで、お待ちしています。
(204) 2011/08/15(Mon) 23時頃
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―――――…約束、です。
(205) 2011/08/15(Mon) 23時頃
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―露店が列なる通り―
もう屋台が出ているのでしょうか。賑やかですね。
[少し道を行けば香ばしい匂いが漂い、些か心弾んでいる様子の兄を見守りながら付いて行く]
民子様、勝丸様、こんにちは。精が出ますね。
[並んだ野菜を眺めている内に、既に兄は焼き茄子を手に入れたようだ。美味しそうに焼き茄子を頬張る姿に、此方もお腹が空いて来るというものだ。 注文を促されれば>>196こくりと頷いた]
焼き南瓜、ください。
獅子唐といんげんも、包んで貰えますか?
(206) 2011/08/15(Mon) 23時頃
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はは…神楽さんはいいひとだね。
[向けられる穏やかな笑みに目を逸らして空を仰ぐ。]
本当にこの村の人達は皆優しい―――
そう、心から信じられるんだからさ。 僕はどうにも駄目で、何処かで誰も信じられないからねぇ。
[そんな自分を何でもないと思っているように嘯く。]
さっきも日向様に心配されて、なんか傷つけちゃったし。 そんなつもりなくても、ひとと関るといっつも悪い方向に流れちゃう。
だから、なーんか面倒でさ。いい人達だと思っても。
[深く関って、もしまた。邪魔に思われたら。 疎ましいと思われたら。
もう、傷つくのは嫌だから。]
(207) 2011/08/15(Mon) 23時頃
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――鳩渓堂・廊下――
[朝顔と手をつなぎあって。 笑顔ができて。 朝顔も笑ってくれて。 嬉しくて。
おみつも日向も引き上げてしまい。 気がつくと、二人になっていた。
お茶の盆は、日向が片付けてしまってくれたようで。 自分にできる何か役立つこと……。おみつの寝かされていた布団を畳んで、客間の隅に運んでおいた。 もしかしたら、襖の向こうの押入れに置き場所があったのかもしれないけれど、自分では上のほうはきれいに積めない。]
朝ちゃん。 みんな帰っちゃったみたいだし、あたしたちも行こうか? 夕方までにはちょっと時間があるけど、外で誰か遊んでるかもしれないし。
[そう声をかけて。 答えがどういうものでも、今日はもう、朝顔から離れるつもりはなかった。]
(208) 2011/08/15(Mon) 23時半頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2011/08/15(Mon) 23時半頃
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―勝丸の店―
…………かぼちゃ、おいしい。
[勝丸へ小銭を支払い。 一口一口、受け取った熱い焼きかぼちゃを味わっている。
せっかちな人が見たら苛苛しそうなほど ペースはのろい。]
(209) 2011/08/15(Mon) 23時半頃
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―廊下―
[ひとしきりからくりを弄った後、客間の様子を見に行こうと廊下に出ると、当の患者本人の姿が見えた>>168]
ん、具合はもういいのかね。顔色はだいぶ良くなったみたいだけど。
[旅館へ戻ると言われると、微かに眉を上げるが。自分が言いそうな言葉を全て読まれているらしい、先手を取った言い訳に、小さく肩を竦めた]
くれぐれも、無理は禁物だぞ。3日後にはまた経過を見せに寄りなさい。 それと今日一日は、激しい立ち座りや、暗い場所で目を酷使するような仕事は避けるように。
[丁寧に頭を下げるみつに、お大事に、と小さく頷いて、立ち去る様子を見送った]
(210) 2011/08/15(Mon) 23時半頃
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[夕ちゃんと、お話をしていた時 仕返しは、手加減してあげてと言われたから 私は、首をかしげながらも]
大丈夫だよ、私は酷い事しないもん
[そういいながら、先ほど日向ちゃんに貰った金平糖を頬張った]
夕ちゃんも、はい、一個 半分こ、だよ
(211) 2011/08/15(Mon) 23時半頃
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夕顔は、朝顔に微笑んだ。
2011/08/15(Mon) 23時半頃
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―船着場―
おかえりなさい、おとーちゃん。 ご先祖様に備える干物、もうちょっとかかりそうかも、っておかーちゃんが言ってたよ。
[港へ帰ってきた漁師たちに母からの言伝を伝える。 豪快な男たちの笑い声にいつものように笑みを浮かべつつ、仕事を頼まれる前にその場を離れようとした。]
………は?嫁…のもらいて…? いやー……わたしなんて誰ももらってくれませんよー…。
[父の同僚たちに会うたびに聞かれる質問。 それをいつものようにかわしつつも今日はかわしきれず。]
……いやー、なんだかですねー…。 おととしのお祭り後にー、意味不明のときめきだけが残りましてー…。
[首を捻る。]
(212) 2011/08/15(Mon) 23時半頃
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[それから、一緒にお布団をたたみに行って 一緒に何処かに行こうかと、夕ちゃんが言うから]
うん、行こうか? 遊んでる人、いるかもね
私は、夕ちゃんと一緒なら何処でもいいよ
[そう、答えを返して もう、時間がないのだから 私は、夕ちゃんから離れたくないんだ]
(213) 2011/08/15(Mon) 23時半頃
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[講堂の様子を見に行く途中、日向とも行きあって。丁寧に挨拶する彼女に、自分も礼を言ってから見送った]
あさとゆうはどうしたかな。もう帰っただろうか。
[看病していたみつが帰ったのだからと思いつつ、一応客間へと足を向ける。すると向かう途中で、仲睦まじく手を繋ぎ合う二人の姿が見えて]
……、
[何か思い出したように、しぱしぱと目を瞬いた。ようやっと気を取り直すと、二人に声をかけて]
二人とも、おみつさんの看病、ありがとう。とても助かった。 そろそろ二人も帰るかい? もうみんな帰ってしまったようだよ。
(214) 2011/08/15(Mon) 23時半頃
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[金平糖を受け取って。]
うん。 知ってる。 朝ちゃんは、あたしより優しいもんね。
えへへ。 あたし、さっきね、もう金平糖もらってたの。 でもこれも、もらうね。
[口の中に放り込んで。]
次は、あたしのをあげるから。 それでおあいこだよね。
(215) 2011/08/15(Mon) 23時半頃
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おう、団十郎に 日向も喰ってくかい?
あいよ、焼き茄子とかぼちゃでぇい。
[日向からお金を受け取った後、さっきの事を思い出して]
あ、日向。 さっき金平糖貰ったから、お代貰えねえよ。
二本目も食べる食欲があるなら、二本目を焼くけれどよ。 どうする?
(216) 2011/08/15(Mon) 23時半頃
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―露店が列なる通り―
団十郎様、日向様、こんにちは。
[少し珍しい組み合わせにも思える二人連れに、深々と一礼]
兄様の茄子好きは、筋金入りですからね。
[団十郎の言葉>>197に、同意を示すように頷いた]
(217) 2011/08/15(Mon) 23時半頃
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日向様、先ほどは不躾に御仕事を頼んでしまい、 申し訳ありません。
おみつ様も朝顔様も、元気になられたでしょうか。
[日向の方へ向き直り、茶の礼を言われれば、きょとんとした後に瞬いた]
いえいえ。お粗末さまでした。
[頭を下げる少女に、此方ももう一度丁寧に頭を下げた]
台所に…。そこまでして頂ければ、大助かりです。 本来は、日向様も御客様ですから。
ありがとうございます。
[後悔の表情の御譲様へ、むしろ助かりましたと御礼を告げる]
(218) 2011/08/15(Mon) 23時半頃
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おかしいですよねー…。なんか、なんでだろ、みたいな。 泣いてた理由とかも全く覚えてないし。 気持ち悪いですよ、まったく。 ときめきほしいですねー…。
[自分の右頬に手を添えながら困惑の表情を向ける。 父に頭を2、3回叩かれるとそのまま買い物を頼まれてしまった。]
えー……あつ、い………。 あー…はいはい、行けばいいんでしょ、行けば。
[そのまま村のほうへと歩き始めた。]
(219) 2011/08/15(Mon) 23時半頃
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[皆が注文するのを見れば、小さく笑みを浮かべた。]
……。
[先ほどの言葉。両親を亡くしてからこういう時にしかかまってやれない兄を好きと言ってくれた弟の言葉。 あの後、ありがとう、とありふれた言葉しか言えなかったけれど。彼なら分かってもらえたのだろうか。 今は無理でも、来年の祭りまでには克服したいと思いつつ。]
……そうか。ゆっくり食べるといい。
[日向のゆっくり食べるのを見て、猫舌なのか、と。 無意識に日向の頭を撫でようとしていただろう。]
(220) 2011/08/15(Mon) 23時半頃
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[廊下に現れた源蔵に、勢いよくぴょこんと頭を下げて。]
せんせ。 今日はありがとうございました。 また明日。ね。
[そう、いつもの挨拶の言葉を言った。]
(221) 2011/08/15(Mon) 23時半頃
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はは、悪かねえさ。 旨いもん食って、いい気分になるのが何よりだ。
[茄子を食べて幸せそうな朧には、そう言って。 かぼちゃを味わって食べている日向に、微笑みかける]
嬢ちゃんも、なあ? 朝からバタバタといろいろあったが、たくさん食って元気になれ、な。
一平太も……。
[かぼちゃを頼んだらしい少年の名を呼んだところで、少し言葉を切る。 が、その後はいつも通りに]
朝から忙しかったろ。 ちょっとぐらい兄貴に甘えて、旨いもん食わしてもらえ。
(222) 2011/08/15(Mon) 23時半頃
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私は、優しくなんてないよ?
[どちらかと言うと、きっとこの時代の人間よりドライだ 未来では、それが当たり前だけれど この時代では、皆が暖かかった だから、私が優しいなんて事、ないと思う
それでも、夕ちゃんが褒めてくれたから、嬉しくて 少しだけ、はにかんだ]
うん、今度貰って、おあいこ
[一つ頷いた頃、先生が私達の所に来た]
あ、せんせー 聞きたい事がね、あったの
[看病の事は、当たり前の事であるし、気にしなかったらしい]
(223) 2011/08/15(Mon) 23時半頃
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人が良すぎる、とは、よく言われますよ。
[いつも女中に言われている小言を、冗談めかした口調で言う。 空を見上げて視線を逸らす伊綱が語る言葉に、小さくちいさく息を吐いた。>>207]
伊綱さん。 『病は気から』……って、良くいいますよね。 治らない、と思い込むと、それを受けてますます悪くなる、と。
[間を置いて、口にした言葉は、やや突飛なものと思われたかも知れないが、構わずに先を続ける]
上手く言えないんですけれど、伊綱さんは、『物事は悪い方に向かうもの』と、思い込んでしまっているように見えます。 だから……なんて言えば、いいのかな。 せめて、『たまにいい事もある』くらいに思わないと。 自分の心に、押し潰されてしまうかも知れませんよ。
(224) 2011/08/15(Mon) 23時半頃
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