255 【ヤンストP村】private eye+Violine
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[今日はよほど寝癖が酷いのか、 それとも掴まれやすい頭をしているのか。>>143 ……両方かもしれない。
上げさせられた顔は照れが滲んで赤みを帯びている。 直視できないトラウマは未だ健在だが、 友人の言葉に自ら顎を上げ、照れを笑みで上掛けして]
セイルズさん、には……俺が後で。 もともと用事もあって寄ろうと思ってましたし、 だから、俺からお願いしてきます。
[そう伝えて列は前に、自然と己も前に。
譲られた袋>>143を揺らして挨拶し、 初めて彼を直視して、前へと進んでいく*]
(151) 2018/11/30(Fri) 23時半頃
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食べ物ですかぁ。 やっぱりそれですよねぇ。 男の人ってそういうの好きっていうか。 小物とか貰っても喜ばないですもんねぇ。
[困ったような顔をするイワイに。 こちらこそごめんなさい、と苦笑した。]
態度はそうですね。 ちゃんと向き合って謝らないとですよね。 腹くくって真正面から乗り込みますねぇ。
[別に喧嘩しにいくわけではないけど。 気持ち的にはそれに近いものがある。 それくらい気合を入れないと感情が先走って。 また同じ事を繰り返しかねない。]
(152) 2018/11/30(Fri) 23時半頃
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ありがとうございました。 カモミールのお茶、後で戴きますねぇ。
[受け取った紙袋をちょっとだけ持ち上げて。 私は笑顔を浮かべる。 悲しそうな顔をした方がよかっただろうか。 彼はこれからいなくなるのだから。 でもそれを望まれてはいない気がしたから。 だから笑顔で挨拶をして。 私は薬屋を出た**]
(153) 2018/11/30(Fri) 23時半頃
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[話を促す少女に言葉を悩む。>>126 真実を、言葉には出来ないから。 口にしてはいけないものだと判っているから――]
残念だが…… 召集に掛かったよ。
こればっかりは、どうにも出来ん。
[お前でなくて良かった、という言い分は、 泣かせてしまうと教わったし、 頭を撫でて、抱きしめてやればいいのだろうか。]
(154) 2018/11/30(Fri) 23時半頃
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[フローラが泣くのは、嫌だから そうしたいと思った。 なのに、
やめろ、やめろ、やめろ。 そうやって家族面をするのを! 彼等一家にアポロを含めようとするのを!
アポロは――――、]
(155) 2018/11/30(Fri) 23時半頃
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[そうして並んだ列を緩やかに進む。 何時もは手早く捌かれるのに、 今日は特別な日みたいに、歩みは遅い。
けれど誰も文句はいわず、 皆が思いのまま言葉を交わす非日常の光景。>>136
彼女が居なくなる日まで続くのだろうか── なんて考えに耽れば直ぐに自分の番がやってきた]
はよーございまーす。 繁盛ですね、何時にも増して。
[皆、最後になるだろう味を得に来たんだろう。 自分は毎朝のことだが店内を見まわせば、 滅多に朝は見ない顔までわらわらといる始末だ。
トレイに並ぶパンはどれも安いもの。 バタールをそのまま1本齧って済ますことも多く、 今日もその類ばかりを乗せている]
(156) 2018/11/30(Fri) 23時半頃
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あ、いつものパン耳ありますか? 最近はカレー粉バージョンが人気なんですよね。
頂いたパンを、器用に揚げる奴がいます。 だから、その――
[話題は別れを惜しむ皆と違い平常のまま。 揚げパン耳が孤児たちのご馳走の一つだというのを、 彼女は知っているからこそ、願い出は気兼ねなく。
待機列が落ち着いているのを確かめ、 並んだ人がはけるのをレジ横で待たせて貰う。
予告めいた物言いは礼を述べる為のものだ。 イルマから持ち込まれた話だが、 当然の如く、店主のココアが知らない筈もないだろう]
(157) 2018/11/30(Fri) 23時半頃
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[…… “男”は、深く息を吐く。]
そうだな、兄妹なのに。 お前には俺しかいない 俺にはお前しか家族はいないのに。
離れたくは、無かったよ。
……一度は救われた命だが 神様に見放されちまった。
[アポロを、殺す。
アポロを殺す男は、手を伸ばして。 妹の頭を軽く撫でた]*
(158) 2018/11/30(Fri) 23時半頃
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昨日の夜、皆にも話しました。 泣かれましたけど、どうにか納得させもしました。
イルマのヤツが最後に選ぶと思いますが、 ここで働けるようにしてくれて有難うございます。
[ここの味は、彼女と、その心を占める人の味。 その場所を継がせてくれることへの感謝は、 今日何度めかの低頭にて、少し早口で綴られた*]
(159) 2018/11/30(Fri) 23時半頃
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[小物を貰って喜ぶ男はいくらでも居るとは思うが、 彼女の目の前に居る男を含め、喜ばない男も存在するのは確か。>>152
頼られたのに、力になれなかったとは思う。 これは特にサイラスの得意分野だ。 先代の変わりすら務まりきらない。]
参考にならなくてすまない。 謝罪が上手く行く事を祈ってる。
[喧嘩をしに行くような気合の入れ方に見えるが、 むしろその方が彼女らしい。 溌剌と真っ直ぐに飛ぶ言葉だからこそ、感情が素直に出、 それはきっとその謝罪にも乗る。]
(160) 2018/11/30(Fri) 23時半頃
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――後悔、無いように。
[薬屋を出て行くイルマを見送る。>>153
彼女が感情をぶつけた先が誰かはわからないが、 当然のようにできると思った見送りも、できない時はある。*]
(161) 2018/11/30(Fri) 23時半頃
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[>>151ピスティオという青年は朗らかな男だ。 自分はそう感じ、同時に見える未来へと抗うこともできず、受け入れるしかない現状にある姿を見ていた。
直視してきた目線には目を細めて微笑み返し、 照れているのか赤い顔が見えたものだから、 わし、を、がしがし、に変えて頭を撫でた]
そうですか、それならお願いしますね。 自分、あの人苦手なのでね。 ほら小言が多そうではないですか?
[苦笑しては某会計の男を思い出す。 ヌヴィル先輩は揶揄い甲斐があるがセイルズはあまりそういうのは好かなそうである。 と見た目で判断していただけであり、 そのままひらりと手を振るうと店から外へと*]
(162) 2018/12/01(Sat) 00時頃
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―― 薬屋 ――
[パン屋で得たブリオッシュを頬張りながら街中を歩いていく。 自警団の制服姿であるがやはりそれで怒られることもない。 それに食べ歩きなど普通にすることだ。
薬屋の前に辿りつく頃には食べ終えて、 指を舐めてハンカチで指を拭いた。 片手にパンを入れた袋を持ち、開けた手で扉を開く]
店主、居るかい? 今日はちょっと物入りなのだけれど……?
[店内を見回し、タツミの姿を探す。 はて、いつもより品数が少ない気がするのはどうしてだろうか。 タツミを見つければ近づいて、その事について問いかけてみようか*]
(163) 2018/12/01(Sat) 00時頃
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[ふと、なんとなく視線を向けた先に、 薬屋さんから出てくるイルマさん>>153が見えた。
紙袋を抱いてるイルマさんの顔は、 笑っているように見えて。 何か楽しいことがあったのかなって、 ちょっとだけ、安心した。
昨日、困らせてしまったこと、 あたしが勝手に気にかかってたから]
あ、店長さんもいる。
[窓の向こう、店の中を見れば、 イルマさんを見送ったであろう店長さん>>161も居た。 あたしなんかよりお店の方が片付けは大変そうだけど、 大丈夫なのかな、ってちょっぴり気になる]
(164) 2018/12/01(Sat) 00時頃
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[みんな私の事を惜しんでくれる。 中には朝には見かけない人も!>>156 それを見ると大切に思われてたのねって、 胸がきゅうと苦しくなって。 でも、笑顔は忘れないでいたの]
おはよう、ピスティオ君。 そうね、みんなお店を惜しんで来てくれてるのね。 嬉しいわ……本当に。
[トレイの中のパンは安価なものばかり。 私が差し入れしないとピスティオ君はいつもそう。
だから私、いつも多めに差し入れしてたわ]
(165) 2018/12/01(Sat) 00時頃
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[パンの耳と聞かれてごそごそと。>>157 ソウスケさんにあげたのとは別に。 今日は沢山パンを切ったから残っているもの]
ちょっと待っててね。 すぐに用意できると思うから。
[列が落ち着くのを少しだけ待ってもらって。 そしてようやく一段落。 ピスティオ君とゆっくりお話をするの]
(166) 2018/12/01(Sat) 00時頃
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[頭を下げられて、にっこり微笑んで。>>159 本当に真面目な子って。 私、そう思って嬉しくなったの]
お礼を言うのはこちらのほうよ。 お店、本当は閉めるはずだったんだもの。 続けさせてくれるチャンスをくれてありがとう。
よかったらこれ孤児院の子達と食べて。 せめてもの私からのお礼よ。
[そう言ってたまごドーナツを1箱(12個入り) パンの耳と共にピスティオ君に手渡すの。 断ろうとしたってここは強気に渡しますとも!*]
(167) 2018/12/01(Sat) 00時頃
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[『召集』されてなかったら、 この光景だって日常の一コマで。 記憶の端に追いやられてしまうような、 些細なことだったんだろう。
でも、今は見知った顔が、見知った日常が、 ひとつひとつ気になってしまう。 覚えておきたい、忘れたくないって、 あたし自身が思ってるんだろうな。
イルマさんや店長さんと目が合ったなら、 えへへ、って笑って挨拶をする。 あたしは大丈夫だよ、って顔を心がけるの。
そーさんが薬屋さんに来たのは、その後のこと>>163 あたしは、その場を立ち去ってたから、 昨日もらったお花を部屋に飾ってますって 言うタイミングを、残念ながら逃しちゃった*]
(168) 2018/12/01(Sat) 00時頃
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― 区役所前 ―
[街の中を歩いて、日常をこの目に焼き付けながら、 あたしは区役所の前まで来た。
この辺りで仕事をすることは多いけど、 区役所自体に用事ってのは滅多になくて、 ちょっぴり緊張してる。
見知った顔……たとえば、セイルズさんとか。 話しかけやすい人が居れば、いいんだけどなぁ]
………… よし!
[怖気づいてても仕方ない。 一度、両方のほっぺを手で叩いて、 あたしはお役所に足を踏み入れることにした*]
(169) 2018/12/01(Sat) 00時頃
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PPP イルマは、メモを貼った。
2018/12/01(Sat) 00時頃
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[兄はきっと知らない。 妹は生まれたときから、彼が兄であると 認識しかないことに。父から聞いた兄の母のこと。 兄の事を、思い後ろめたさを感じながら
それでも父と生きていた母のこと――知っているのは 『倖せ』な家族のことだけだ。>>138 知っているのは
家族を壊すものだけ。
三年前までなら『形』だけはあったものが、今はどうだ。 妹は兄を慕っている、大事に思っている。 たとえ、避けられても、
それでもアトリエに様子を見にいく]
(170) 2018/12/01(Sat) 00時頃
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[理由なんて、簡潔だ。>>139 『貴方』にはきっとそれがわからない。 ただ、兄と慕ったからこそ]
(171) 2018/12/01(Sat) 00時頃
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[兄が何処か、達観しているのが嫌だった。 兄に見捨てられるのが嫌だった。
いい子でいるから。いい妹でいるから。 手が兄に幼い頃のように伸びないのは、兄の死に怯え 抱き着かないのは、我慢が積み重なっていった。
きっかけは三年前、でも花の芽はきっと もっと前から。兄さんと呼ぶ相手。
ずっとずっと兄と呼び続け]
(172) 2018/12/01(Sat) 00時頃
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[年が離れているからこそ。 ――信頼は、信用は、家族の情を探す。 『彼』の内面がどうであっても ただ、ただ、兄が生きてくれていることが嬉しくて 兄がいなくなることが、こわくて、怖ろしく>>141 さようなら、を嫌がっていた。>>142]
ソファって 前に寝たばこして火事になりかけたのに。
……躰壊すよ。
[もう案じる理由はないのだと 分っても、心配してしまう。謝罪がないことを 気付かない。指摘されなくても変わらず
何時ものように、兄を心配するように私は云う。 ただ、唇から零れた言葉は 言ってから、あっと後悔するものだ]
(173) 2018/12/01(Sat) 00時頃
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…兄さん、いつもの化粧とか言ってさ 兄さん私が化粧しているの知っているの?
………素顔ってなに。
[夢見がち、お気楽。 楽観的。それでいて心配性。私を形成するいくつもの言葉。 汚いものを嫌う、怖がる心は流れる水のように。
――この街とは>>149 三番街、とは。悪意ない兄の顔をまともに見れず 私は苦しさを吐き出す。痛い、怖い、いやだ]
(174) 2018/12/01(Sat) 00時頃
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[通りを歩くノッカは、また今日も挨拶に回っているのだろうか。>>164 朝早くから…とは思ったが、今の彼女は夜の仕事に就いていない。 サイクルは同じだから無用な心配だった。 その笑顔には少しばかり明るさが足りてないようにも見えはしたが。>>168
そして程なく、次の客が現れる。 男は出迎えることなく、 本を置き、カウンターから言葉を掛けた。]
副団長殿、見回りご苦労さま、と。
…ん? いつもの消毒液と殺虫剤…じゃないのか? 品名わかれば在庫は確認してくるが。
[棚に取扱品全種並べられはせず、 二階の倉庫に置かれたものもまだある。]
(175) 2018/12/01(Sat) 00時半頃
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[隠した心は、水彩画のように 隠し切れず、見え隠れする
大好きな兄なのに。今も変わらず大好きなのに
――視線は堕ちたまま>>150]
兄さん……ねえ、どうして。 どうして、兄さんなの。
[いくつ、言葉を並べても、 『疎まれて』『 』れても―それでも、 絞り出す言葉はきっと変わらなかった。どうしてと。
兄を連れていく言葉に頭を振った]
(176) 2018/12/01(Sat) 00時半頃
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[明らかに補充されきっていない棚を見て、疑問も仕方ない。>>163 店長募集の張り紙は相変わらず貼られっぱなしだが、 それも雑多に貼られた中にある。]
召集されたから、店を閉めるんだ。 入荷は殆どしていないけど、 ソウスケがいつも買って行く分は確保してある。
[正確には買って行く分に多少おまけもされていたが。
いつもと変化の出てきた店内で、 答える調子は普段と変わらず。**]
(177) 2018/12/01(Sat) 00時半頃
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どうにも、なんて。
[兄さん。>>155]
…………っ。
[それが誰の言葉でも。 私には、ただ一人の兄のことば。 どれだけ御託を、どれだけ、言い訳を、心を並べても 手を伸ばす兄が頭を撫でてくれるのなら、
その場に崩れるように落ちる]
(178) 2018/12/01(Sat) 00時半頃
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