82 【薔薇村企画】 Contagio ―共鳴―
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うん、……良い風、だね ホレーショーさんがいるみたいだ、
[緩く笑った。 右の胸辺りも、なにか、 引きつる感覚がしたけど気付かぬふりをした。]
(144) 2013/05/17(Fri) 22時半頃
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[しばし、風の感触を感じてから]
パンは、確か……あっちのはず、
[いつも出してくれるのを見ていただけだから、 確かに覚えている訳ではないけれど、いつもの彼らを思い出して 少し悲しい顔をしそうになった。
我慢しかけて、
泣きたいときは、泣けと言った人たちの言葉を思い出す。 だから、我慢はせずに悲しそうにしながら、胸に刻んでいた。 この風景を、彼らがいた記憶を、]
(145) 2013/05/17(Fri) 22時半頃
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―村の中へ― [重くぶら下がる黒い手首を じっと見つめて、静かに微笑んでいた。
病にかかって、喜んでいる自分がいて、 同時に、生きることを考えろと言ってくれたラーマの言葉。 生きて欲しいと願ってくれた兄の声。 栞をくれた青年のこと。
色々な事が頭の中を廻っていた。 ふいにふらりと立ち上がって、ローブの中に左手を隠せば 栞を握りしめて、村の中へと出て行った。]
(146) 2013/05/17(Fri) 22時半頃
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……大丈夫だ、チアキの傍に居てくれると思うぞ。
[>>145チアキの様子を見て、呟く。 そう、大丈夫。チアキの帰る場所として、待っていてくれる筈。
棒を玄関に立てかけ、一礼をして中へ入る。]
………俺が取ってこよう。
[もしかしたら、病の進行が早いのかもしれない。 チアキにはあまり動くなと手で制す。 示された方へと進み、これだろうと思わしきものを取る。
此処にはケヴィンはいないかもしれない。 けれど、声が届くのなら、届いてくれという気持ちで。]
(147) 2013/05/17(Fri) 22時半頃
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…………チアキを、宜しくお願いします。 俺が、迎えにいくときまで。
必ず戻り、見つけ出します、から。
[誰の姿も無い空間に、そっと言葉をかけた。*]
(148) 2013/05/17(Fri) 22時半頃
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[あの青年とは、どこで出会ったのだったか。 どこかの家の庭先だった覚えがあるけれど、
確りとは思い出せず、ふらふらと村のどこかを歩いていただろう
この栞を、返さなければと 自分が持っていてはいけないものな気がして―――…**]
(149) 2013/05/17(Fri) 22時半頃
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うん、……そうだと、いいな
[>>147傍にいてくれる。その言葉に笑い返して、頷く。 だけど、一番、傍にいて欲しいのは…… 口に出そうと思ったけれど、今は言い出せなくて口を噤む。]
あぁ、頼む
[部屋の奥に消えた攻芸を見送ってから、 右の胸辺りに触れた。
そこも、また硬かった。 筋肉の感触ではない。
小さく息を吐いて、窓の外を見つめた。]
……パン食べて、元気出しますからね
[今朝は、食べてない。 だから、今は元気がないんですと、胸の内で呟いて]
(150) 2013/05/17(Fri) 23時頃
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じゃあ、今度試してみようか。 ……レシピ、とか教わっておけばよかったな。
[同意の言葉>>142に感謝して。 そんな会話を続けながら、食事を終える。
夜はだんだん更けていく。 寝る前にはチアキのシャツも仕上がっただろうか。
翌日彼らが訪ねてくる事など知らないので 明日届けに行こうか、と提案しつつ。]
(151) 2013/05/17(Fri) 23時頃
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……サミュエルの、シーツも届けなきゃな。 ついでにベッドメイクでもしてあげようか。
[昼寝を何より愛していた彼のことを、 そっと手の中で転がすように思い出す。
明日の予定を話しながらも、 寝ている間に何か起きるかもしれない事を考えて。
その日はジェームスの手を握って寝たい、と頼んだ。]
(152) 2013/05/17(Fri) 23時頃
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− 朝 −
[今朝は自然に目が覚めたので、 昨日の様な不穏な様子は無いのだろう。 当然の様に同じ寝台で眠っている自分に慣れ過ぎだろうと 恥かしくなるが、弟子を取る様になれば また違うかもしれないだろうと許容する事に]
さて、鶏と闘うか。
[数日で何とかコツは掴めてきた。 後は実生活、実戦に使えるようどうするかだと悩みつつ いつものように家畜の世話に向かう]
(153) 2013/05/17(Fri) 23時頃
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[昔から、隠し事は苦手だった。
なんでも顔に出てしまうから、 喜怒哀楽が激しくて、そんな所をよくサミュエルに からかわれていた。ときどき、ドリベルも一緒になって、
思い出せば、やはりちょっと腹立たしいけど。 あの日常は、もうないのだと思うと寂しい。
攻芸に気付かれているなんて、思わないまま、 どうやって隠そうかと、未だ悩んでいた。 これ以上広がったら、隠し通すこともできないけれど。]
(154) 2013/05/17(Fri) 23時頃
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今日は釣りをされますか?
[森は少し危険ではないだろうかと思いつつ、 村に近い川なら大丈夫だろうか。 何事も無く、これ以上誰にも病が広がらない事を祈りながら 日常を続けようと、朝食を取りながら主に今日の予定を確認する]
(155) 2013/05/17(Fri) 23時頃
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これで良いのだろうか?
[>>150パンの入った包みを持ってチアキのもとへと。]
手合わせの後、約束通り半日暇をもらう。
[帰ってこれないかもしれない。 それは口に出さず、まったく反する言を告げる。]
何があっても、ちゃんと戻ってくるからな。
[パンをチアキに手渡し、玄関に出ると棒を手に取り歩く。 病の気配は――未だ自分には訪れてない。
それをありがたく思う。 ジェームスとの最期の手合せ、遠慮などさせるつもりは無し。]
(156) 2013/05/17(Fri) 23時頃
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俺も手伝いますよ。 二人で、色々試してみましょう。
[トレイルの言葉>>151にそう応え、夕食が終われば、片付けを。 夕食の後は湯を沸かして、まずは主から汗を流すよう勧めた。
その後で、自らも戦いの痕を洗い流そうと。 ――染みついた血の臭いは、なかなか消えはしなかっただろうけど。]
(157) 2013/05/17(Fri) 23時頃
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[明日の予定を聞けば、目を細めて頷いた。]
お供します。トレイル様。
[手を握ると言われれば、むしろ、嬉しそうに微笑んだ。]
(158) 2013/05/17(Fri) 23時頃
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―朝―
[当然のように同じベッドで寝ていたので、 トルドヴィンが起きる時間に目が覚めた。 なお、弟子を取っても一緒に暮らすわけではないので 変えるつもりは今のところ無い。 この場合大きいベッドが必要だ、どうやって手配しよう。]
釣り、そうだな。
[>>155せっかく針も作ったし、 いつも行く川ならば出ても雑魚ばかりだろうと頷く。 今日は何事も無いといいと願いつつ、 朝食を食べてから川へ向かう支度を整える。]
「昼食も持ってゆくか?」
[呼び出されることもまず無いだろう。]
(159) 2013/05/17(Fri) 23時頃
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お、これは……ブルーベリーのパンかな?
[>>156微かに香る甘酸っぱい香りに微笑んだ。 出かけると言う言葉に、一瞬だけ寂しそうな顔をしたが]
あぁ、迷い子になるなよ? それが一番、心配だ
[本音と冗談を混ぜて、頷き返した。 何か決意を込めて、出かけたいと言っているのを感じたから 黙って見送ろうと思った。きっと、帰ってくると信じてるから]
うん、……待ってるよ、ずっと あんまり遅いと、探しに行くけどな?
[待ってるだけは性に合わない。 だから、あまりに遅ければ、探しに行くぞとちょっとの脅し。]
(160) 2013/05/17(Fri) 23時頃
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[>>160探しに行くと脅されて肩を竦める。]
安心しろ、馬車でいくから迷う事は無い。 少し片付けておかねばならぬ事があってな。
………忘れ物をしたから、それを。
[この世に、あの忘れ物をおいていく気など更々無い。 チアキに対してのそれとは全く異なる意味で。
―――長兄の今までの行いは、破門で済むものでは無い。
今は山賊の真似事をして、人里に迷惑をかけていると聞く。
あれは、地獄に落ちるべき、一族の恥だ。 きちんと回収して、制裁を加えるべきだと思っている。]
(161) 2013/05/17(Fri) 23時頃
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忘れ物、か……
[>>161ふと、栞のことを思い出す。 あの子になぜ、あれを渡したのか。 訊かれれば、ただ……放っておけなかった。 きっと、そう答える。
ゼラニウムの花言葉は、友情……そして、慰め まだ他にも会って、親友から聞いた覚えがあるけれど、 思い出せない。少し申し訳ない気分になる。]
……あいつ、元気かな
[ぽつりと呟いてから、 パンの包みを抱えて、外へと歩き出した。]
(162) 2013/05/17(Fri) 23時半頃
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――朝・自宅――
[戯れのような会話を交わしながら それでも手はしっかりと握って朝を迎える。
起きて最初に視界に映ったのは彼の手で、 顔の近くに引き寄せると、愛しげに口付けを落とす。
もしもジェームスが起きていれば 彼の唇にも「おはよう」の代わりに。]
(163) 2013/05/17(Fri) 23時半頃
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さぁさぁ、料理の続きに戻らないとだし!! 早く、トレイルさんのとこにも行こうかっ!
[攻芸の背後に回れば、 パンを持っていない方の手で背中を押した。
一度、師匠の家を振り返って、軽く会釈をする。]
いただきます、師匠、ホレーショーさん [小さく呟いてから、歩き出した。]
(164) 2013/05/17(Fri) 23時半頃
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[主が全く生活を改善するつもりがない>>159とは知らず、 日常は流れていく]
はい。今日は天候も良いですし。 沢山取れたらお裾分けしましょう。
[取らぬ狸と言う訳ではないが、今迄そうやって暮らしてきた。 分ける相手が少なくなったが、まだ分ける相手が残っている。 そう思う事にして、楽しみにする事に]
お昼ですか。 何を御用意しましょうか。
[家畜も静かだったから、異変を感じてはいないだろうと頷いた]
(165) 2013/05/17(Fri) 23時半頃
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[チアキに背中を押されれば、こくりと首を縦に振る。 ちゃんと戻ってくる。例えどんな状態で戻ろうと。]
そうだな。 ……どれだけ弁当を用意するんだ?
あまり量が多すぎても、食いきれないと思うぞ。
[>>164家屋にお辞儀をするチアキの横に並び、 ぺこりと頭を下げて。]
……よろしくお願いします。
[何故か奇妙な挨拶を告げ、足はトレイル宅へと。]
(166) 2013/05/17(Fri) 23時半頃
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―トレイル家へ向かう途中―
エルさんたちにもあげるから、いいんだよっ
[>>166約束したから、豆料理を沢山作るって、夕飯に、 ただ……夕飯までに、この身体が持つか分からなかったから、 弁当にして、一緒に作ろうと思った。
それは口には出さなかったけれど。 道すがら、ふらふら歩く白い影を>>149見つけることができたなら きっと声を掛けただろう。]
(167) 2013/05/17(Fri) 23時半頃
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―朝:自宅―
[意識はしていなくとも、やはり疲れてはいたのだろう。 眠りは深く、目覚めたのは主の動き>>163によるものだった。
一番最初に感じたのは、手によせられる唇の感触。 表情を綻ばせ、唇にも触れられれば、ぎゅっと主の身体を抱き寄せることだろう。]
(168) 2013/05/17(Fri) 23時半頃
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……ああ、そうか。 豆を煮てたのはそれでか。
[台所から漂った匂い。 そこから連想したのは、サミュエルの横顔。
キリシマに模擬刀でしごかれていた姿を思い出す。 そして、それを心配するドリベルの様子。
きっと死を迎える瞬間も、仲睦まじく過ごしたのだろう。]
キリシマ様に稽古をつけて頂く約束は叶いそうにない…か。
[副作用で肺を患ったという事を思い出し、眉を寄せる。 発つ前に、相談を聞いてくれた礼だけでも告げようと思いつつ。
あの時、彼に話を聞いてもらって良かったと思う。 その選択によっては違う形になったかもしれないが、 おそらく、これから向かう道は、間違ってはいない筈だ。
道を正してくれた言葉こそ、稽古の代わりに得たもの。]
(169) 2013/05/17(Fri) 23時半頃
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「魚の燻製も美味い、トルドヴィンが作ると」
[>>165いつも通りならば何匹か釣れるだろう。 そうしたら村長やあの錬金術師に差し入れても良い、 チアキに渡したら美味く煮そうだ、などと考えながら 今の時期釣れそうな魚を思い浮かべる。]
「簡単に、釣りながら食べられるものでも?」
[昼間に外で食べられそうなものは限られているが、 トルドヴィンと出かけて食べるだけでも楽しい。 ただのデートの支度だった。]
(170) 2013/05/17(Fri) 23時半頃
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[村の中をふらふらと歩き回っていると 探していた人から声を掛けられた>>167
慌てた様子で走り出して、反動でフードが外れてしまったけれど。 気にしてはいられない。早く、これを返さないと、]
あ、あの……これ、ありがとう 君が僕にくれたんだよね?
[そう問うてから、差し出した。]
……これは、君にとって大事な人に渡して?
(171) 2013/05/18(Sat) 00時頃
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[ちらと隣のラーマを見つめて、 あれから、本でこの花の事を調べた。 効能は頭に叩き込んであったが、彼の想いは 花言葉にあることを知れば、>>162とても嬉しかった。
だけど、同時に貰ってはいけないとも。]
ゼラニウムの花言葉は……
(172) 2013/05/18(Sat) 00時頃
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―――…決意、と君ありて幸福、
[そういいながら、ラーマの方へと差し出した。]
これを持つのに、相応しいのは君の方だよ
[左手をぶらりと垂らしたまま、右手で差し出した。 ローブの隙間から、黒い腕が見えてしまったかも。 それは気にしない風に、差出し受け取るのを確認すれば、 またふらふらとどこかへと歩き出し、一度振り返る]
(173) 2013/05/18(Sat) 00時頃
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